千砂都「かのんちゃんのコスプレをしてくれない?」
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可可「そもそも、最近多くないですか?」
千砂都「今日はほら、かのんちゃんが帰っちゃったから寂しくて」
可可「それはそうかもですけど」
千砂都「普段もさ、ライブが増えて格好良いかのんちゃんを間近で見ることが増えたから」
可可「興奮ポイント多すぎますよ」
千砂都「でも理解はできるでしょ?」
可可「それを言われてしまうと難しいですけど」 千砂都「さて、今日はどんなかのんちゃんとのプレイにしようか……」
可可「ちょっと待つです」
千砂都「?」
可可「いつもプレイの内容を考えるのは千砂都の方ですよね」
可可「たまには可可の要望にも応えてくださいよ」
千砂都「あー」
千砂都(確かにいつも私が全部決めちゃっているかも)
千砂都「具体的には、どうしたいの?」
可可「ぶっちゃけ、攻めと受けを入れ替えたいと」
千砂都「ほう」 可可「いつもは可可、つまりかのんがタチじゃないですか」
可可「でも可可的には、かのんはネコ、受けなんですよね」
千砂都「いや、そこは解釈違いなんだけど」
可可「おや、そうなのですか?」
千砂都「うん、私はかのんちゃんは攻め派だよ」
千砂都「だって、ヒーローはいつも格好良くて」
千砂都「当然ベッドの上でも、ふふっ」
可可「うーん、もちろんその理論は分かりますよ」
可可「私だって、かのんに弄ばれる妄想をする事はよくあるです」
千砂都「だよね!」 可可「だけど、かのんには違う魅力もあります」
可可「千砂都が相手なら、特に」
千砂都「ほう」
可可「かのんの魅力の一つに、繊細さや弱点の多さもあります」
可可「普段はヒーロー、だけどベッドの上では弱い部分が出てくる」
可可「そこにあるギャップが可愛らしさ、かのんに別の彩りを与えてくれるのです」
千砂都「なるほど……」
千砂都(受けの、かのんちゃん)
千砂都「想像すると、ありかも」
可可「ですよね!」 千砂都「つまり、具体的にはどんなプレイなの?」
可可「えっとですね、この本を見てください」
千砂都「本?」
千砂都(タイトル『百合の迷路攻略法』?)
可可「これは某伝説のレズビアンスクールアイドルによる伝説の百合指南書なのですが」
千砂都「こんなのあるんだ」
可可「はい、ネットでたまたま見つけたのです」 可可「この中に、もっと映える導入行為として壁ドンというものが紹介されていまして」
千砂都「ほう」
可可「壁際に立つ私、千砂都はこうやって壁に手をついて、顔を近づけて」
千砂都「おお、なんかドキドキする」
可可「お、思ったよりも顔が近いですね」
千砂都「だよね」
千砂都(クゥクゥちゃん、自分で言いだしておいて顔が真っ赤)
可可「え、えと、それで、続きは」
千砂都「うん」 可可「今度は、空いている手で相手の顎をくいっと」
千砂都「こうかな?」あごクイ
可可「そ、そうです、そんな感じです」
可可「千砂都はいつも上手ですよね」
千砂都(……なんだろう)
千砂都(まだ、かのんちゃんのコスプレをしていないはずなのに)
可可「うー、この体制は照れてしまいますね」
千砂都(目の前にいるのは素のクゥクゥちゃんのはずなのに) 可可「さて、変な気分になってしまいそうですし、練習はこの辺りで切り上げて」
可可「本番ではここからいつものように身体を貪りあうということで」
千砂都「……クゥクゥちゃん」
可可「ふぇ?」
千砂都「このまま、始めちゃ駄目」
可可「え、でもまだ準備できてないですよ」
可可「かのんになりきれてないです」
千砂都「そうかもだけど、さ」
千砂都(私の理性が、段々ときかなくなって――) ガタン!
千砂都「!」
可可「!?」
??「あっ……」
千砂都(よく見ると少しだけ開いた扉の外、物音、人の声)
可可「ち、千砂都」
千砂都(マズい、誰かに……)
千砂都「だ、誰!」 半端ですけど時間もあれなんでこの辺で
現時点で物語の3〜4割程度を消化しているので、あと数回の投稿で完結させられる予定です。 伝説のレズビアンスクールアイドル...一体誰なのか... ちいかの以外を食わず嫌いしてた自分をブン殴りたい
それくらい可能性感じてる 恋「そ、その、ごめんなさい、覗くつもりは……」
千砂都「な、なんだ」
可可「レンレンですか……」
千砂都(正体が判明すると同時にめっちゃ気が抜けたよ……)
恋「な、なんですか、その反応は」
恋「仮にもワタクシは生徒会長ですよ!」
千砂都「恋ちゃんなら仲間だし」
可可「大丈夫かなと」 恋「確かにスクールアイドルの仲間ですか、それとこれとは」
千砂都「もっと言っちゃうと、百合好きじゃん」
恋「ギクッ」
千砂都「しかも過激なやつ」
可可「勝手に可可のパソコンその手のサイトを覗くから、履歴残ってるです」
恋「そ、それは、その……」
千砂都(実際、仲間を売るタイプの子じゃないからって安心感はあるし) 恋「……あんまり揶揄うと、理事長に報告しますよ」
可可「ちょ、それは困るです」
千砂都「ごめんごめん、許して」
恋「全く、今日は目撃者が私だったからよかったですけど」
恋「これが関係のない人間だった場合、どうなっていた事か……」
可可「そ、それは」
千砂都(学校の中でヤることヤっていたら問題になるよね) 恋「二人の関係や行動について、追及も詮索もしませんよ」
恋「個人の自由ですし、私も野暮ではないです」
恋「ただ、今後は部室でこのような行動は控えて」
恋「節度を持って行動してくださいね、お二人とも」
千砂都「うん」
可可「了解です」
恋「今日はまあ、何も見なかったことにしますから」
可可「レンレン、感謝です!」 恋「では、私はこれで」
千砂都「あれ、何か用事があったんじゃないの」
恋「少し自主練を、と思っていたのですが」
恋「今日は部室で集中できる気がしないので……」
千砂都「あはは、面目ない……」
恋「お二人も何もせずに帰ってくださいね」
千砂都「はーい」
千砂都「悪いことしちゃったかな」
可可「ですね」 千砂都「部室、ちょうどよかったんだけどね」
可可「今日は見逃してもらえましたけど、今度はそうもいかないです」
千砂都「でもさ、人が近づくような場所でもないし」
千砂都「部員のみんなさえ注意すれば安心だけど」
可可「今日、この事態を招いてしまった時点で説得力皆無ですよ」
千砂都「まあ、だね」
可可「これからは可可か千砂都の家以外は禁止にしましょう」
千砂都「そうしよっかぁ」 可可「ほら、今日は大人しく帰りますよ」
千砂都「えー、それはちょっと」
可可「この状況で部室では無理です」
千砂都「だけどさ、ここまで来て寸止めは辛いというか」
可可「……はぁ、仕方のない人ですね」
可可「それなら可可の部屋に来てください」
千砂都「いいの?」
可可「今日の千砂都をこのまま帰すのも心配ですから」 千砂都「……クゥクゥちゃん、やっぱりめっちゃいい子だよね」
可可「別に、かのんの為にも必要な事だからやっているだけです」
千砂都「あはは、分かってるよー」
千砂都「じゃあ、部室に隠してあった他のかのんちゃんセットも全部回収してと」
可可「他にも隠してあったですか!?」
千砂都「よーし、『クゥクゥちゃんの家に遊びに行って、家主が少し席を外した間にいちゃつく私とかのんちゃん』のプレイでいこう」
可可「やれやれ、千砂都は本当に調子がいいんですから」 《3》
【中庭】
かのん「はぁー」
すみれ「昨日も進捗はなしと」
かのん「だねー」
かのん(ちぃちゃんとクゥクゥちゃん)
かのん(関係を探り始めてずいぶん経ったけど)
すみれ「あの二人、本当にボロを出さないわね……」
かのん「うん……」 すみれ「今日も二人で帰っていったけど、追わなくてよかったの?」
かのん「うん、なんか衣装づくりとか言ってたし」
かのん「真面目な作業を邪魔しちゃ悪いかなーと」
すみれ「そこで突撃しないのはあなたらしいわね」
かのん「むっ、馬鹿にしてる?」
すみれ「いいえ、褒めているのよ」
かのん「本当に〜?」
すみれ「本当よ」 かのん「単純に私の気にし過ぎなのかな」
すみれ「そうは思えないけど」
かのん「でもさ、あんまり疑うのも二人に悪いし」
すみれ「確かにねぇ」
かのん「そろそろ止めておこうか、探るの」
かのん「協力してくれたすみれちゃんには申し訳ないけど」
すみれ「別にいいのに、このぐらい」
かのん「おかげで私も前より二人の関係が気にならなくなったしさ」 すみれ「少し残念ねー、なんて」
かのん「なにが?」
すみれ「かのんと一緒に探偵的の真似事をするの、割と楽しかったし」
かのん「あはは、それは私も」
すみれ「まあ確かに潮時かもね」
すみれ「あんまり疑い過ぎると、変にギクシャクしちゃいそうだし」
かのん「そうなんだよね」
かのん「最近、ちぃちゃんやクゥクゥちゃんと一緒に過ごす時間減っちゃってたし」 すみれ「そうなると、今日はどうしましょうか」
すみれ「どこか寄って帰る?」
かのん「そうだね、せっかくだし恋ちゃんも誘って――」
恋「あら、かのんさんとすみれさん」
かのん「お、噂をすれば」
恋「噂?」
すみれ「用事も済んだし、恋を誘って三人で帰らないかって話していたのよ」
恋「なるほど」 かのん「そういうわけなんだけど、どうする?」
恋「そうですね……。私は部室で自主練をするつもりだったのですが」
かのん「おお、真面目」
すみれ「流石ね」
恋「良かったらお二人も一緒にどうですか?」
すみれ「そうねぇ」
かのん「最近、練習不足だったからちょうどいいかも」 恋「そういえば、最近お二人でよく帰っていましたよね」
かのん「そうそう、それでちょっと練習が疎かになっちゃって」
恋「はぁ、一体なにをなさっていたのですか?」
すみれ「えー、それは」
かのん「ねえ、話しちゃってもいいんじゃない?」
すみれ「そうね、恋も情報を持っているかもだし」
恋「なにか?」
かのん「いや、ちょっとね」
すみれ「可可と千砂都の事で」
恋「えっ」 かのん「ん?」
すみれ「もしかして?」
恋「い、いや、何も知りませんよ」
かのん「でも今の反応は……」
恋「き、気のせいではないでしょうか」
かのん「いやいや、それは無理があるよ」
すみれ「あんた、絶対に何か知っているでしょ」
恋「え、えっと、そのー」 かのん「なに? ちぃちゃんとクゥクゥちゃんに何かあったの?」
恋「い、いえ、なにも、私はなにも」
恋「そ、そんなことよりも、ライブは近いのですよ!」
恋「ほら、私がダンスを見てさしあげますから、部室へ行きましょう!」
すみれ「まあ、部室へ行くのはいいわよ」
かのん「でもさ、練習の前にすこーしだけお話してもいいかな」
恋「え、いや、困ります、困りますから」 【部室】
千砂都「どう、あった?」
可可「うーん、確かこの辺りに置いたはずなんですけど」
千砂都(今日は衣装づくりも兼ねて、クゥクゥちゃんの家へ行っていた)
千砂都(そこで作業をしながら、かのんちゃんミーティングをする予定だったけど)
可可「あ、ありました」
千砂都「おー、新しい衣装?」
可可「はい!」
千砂都「良かったね、見つかって」
可可「鞄に入れていたつもりが置き忘れなんて、うっかりです」 千砂都「良かったよ、ちゃんと部室にあって」
可可「本当ですね、家に着いてからとはいえ気づいてよかったです」
千砂都「ちなみに、それはかのんちゃんの?」
可可「です! こだわりが詰まっていますよ!」
千砂都(かのんちゃんの、新しい衣装かぁ)
千砂都(今度の新曲はダンスが激しめだから、割とシンプルで動きやすい感じ)
千砂都(……今日、かのんちゃんはすみれちゃんと用事があるって言ってたな)
千砂都(恋ちゃんも、この時間に居ないってことはたぶん来ないだろうし) 千砂都「ねえ」
可可「どうしました?」
千砂都「試しにさ、着てみてくれない?」
可可「ふぇ、でもこれはかのんの衣装ですよ」
千砂都「だけどほら、実際に着て動いているところも見てみたいし」
可可「えー、必要です?」
千砂都「衣装チェックも兼ねて、ね」
可可「まあ、いいですけど」ぬぎぬぎ 可可「はい、どうですか?」
千砂都「いいね! 可愛い!」
千砂都(いつもかのんちゃんになっているだけあって)
千砂都(心なしか、表情や仕草も合わせてるし)
可可「問題なさそうなら、脱ぎますよ」
千砂都「いや、その前にさ。これも被ってみてよ」
可可「……どうして、かのんのウィッグを持っているですか」
千砂都「今日、クゥクゥちゃんの家に行くじゃん」
千砂都「だからちょうど鞄の中にね」 可可「……嫌です」
千砂都「どうして?」
可可「流石の可可も千砂都の考えはわかります」
可可「というかこの流れ、妙に懐かしさも感じますし」
千砂都「いやいや。私はたださ、極力試着のレベルを上げたくて」
千砂都「手伝うとき、よりリアルな絵が頭にあった方がやりやすいじゃん」
可可「白々しいですよ!」
可可「顔にやる気満々だと描いてあるです!」 千砂都「まあまあ、話はとりあえず被ってからさ」
可可「わっ、頭に乗せないでくださいよ」
千砂都「お願いだから、ね」
可可「……まあ被るだけですよ」
千砂都(ちょろい)
千砂都「ついでに声もかのんちゃんに」
可可「や、やっぱりその気じゃないですか!」 千砂都「いや、我慢できないよ。最近学校では二人になれなかったし」
千砂都「今日はみんな帰っているはずだから」
可可「最近部室では我慢していたじゃないですか!」
千砂都「こんな可愛いクゥクゥちゃんを前にしたら、無理だよ」ガバッ
可可「わっ、ちょ、ちょっと待つです、ウィッグまだ」
千砂都「いいから、いいから」
千砂都「クゥクゥちゃんのコスプレをしたかのんちゃんって設定でいけるから!」
可可「そんなむちゃくちゃな――んっ」 千砂都(最初はこんな感じだけど、一度スイッチが入っちゃえばクゥクゥちゃんはノリノリだし)
千砂都「ねえ、いいでしょ」
可可「……仕方ないですね」
千砂都「じゃあ――」
ガタッ
可可「な、なにか今」
千砂都「気のせいだって、ドアも開いていないし」
千砂都(あっても恋ちゃんだろうし、なんだかんだ見逃してくれるはずだから)
可可「千砂都は盛り上がると止められないから困るのですよ……」 ◆
【中庭】
かのん「……」
すみれ「……」
恋「……」
かのん「……逃げてきちゃたけどさ」
すみれ「……」
かのん「……見たよね、キスしているとこ」
すみれ「……ええ」 すみれ「会話は上手く聞き取れなかったけど、あれはやっぱり」
かのん「……だよね」
すみれ「恋はそこまで驚いていなかったけど、知っていたの?」
恋「えっと、実は以前にも似たようなことが」
すみれ「あいつら……」
恋「ごめんなさい、もっと早く相談していれば……」
すみれ「恋のせいじゃないわよ、簡単に話せることじゃないし」 すみれ「あの子たち、あれかしら」
恋「あれ?」
すみれ「その、付き合っている?」
恋「普通に考えれば、そうですよね」
すみれ「それなら、最近いつも二人でいたことにも説明も付くし」
すみれ「ちょっと意外な組み合わせではあったけど」チラッ
かのん「…………」 恋「かのんさん、大丈夫ですか?」
すみれ「さっきから黙り込んでるけど」
かのん「うん、まあ……」
かのん「ちょっと、ショックだったかな……」
恋「そうですよね……」
かのん「知らなかった、考えもしなかった」
かのん「二人がいつの間にか、あんな風に」
かのん「あんな風に……」 かのん「私、心のどこかで思い込んでいた」
かのん「クゥクゥちゃんもそうだけど、特にちぃちゃんは」
かのん「きっと私を一番に想ってくれていて、大切にしてくれるって」
かのん「だけど、うぬぼれだった」
かのん「ちぃちゃんは、昔みたいに私の一番傍にいてくれない」
かのん「クゥクゥちゃんも、出会った頃のように私の事を見てくれない」
かのん「もっと大切な人ができてしまって」
かのん「私はどうでもいい存在になってしまったのかと思うと」
かのん「なんか、キツイ……」 すみれ「考え過ぎよ」
かのん「でも」
すみれ「例え二人にとって互いが一番大切な存在になったのだとしても」
すみれ「あの子たちは、今までと同じようにあんたのことも大切に想っているわよ」
かのん「そんなの、どうしてすみれちゃんに」
すみれ「そりゃ、私だって同じだから」
すみれ「かのんのこと、大切に想っている」
すみれ「同じ気持ちを持っている事、あの二人を見ていれば理解できるわよ」
かのん「すみれちゃん……」 恋「わ、私だってそうです!」
恋「かのんさんの事が大好きです! みなさんと同じ――ううん、それ以上に!」
かのん「恋ちゃん……」
すみれ「恋、ずいぶんと熱い告白じゃない」
恋「こ、こく!?」
すみれ「私までキュンときちゃった」
恋「か、揶揄わないでください、もう」 すみれ「無理する必要はないわよ」
すみれ「少し距離を取って、気持ちの整理ができたらちゃん話してみればいい」
恋「そうですよ、時間はあるのですから」
すみれ「心配しなくても大丈夫だと思うけどね、クゥクゥの奴はいつもどおりかのん信者だし」
恋「千砂都さんに至ってはかのんさん中毒ですから」
すみれ「中毒って」
恋「同科生程度の関係だった頃から、かのんさんへの熱い思いを語られていた私が言うのですから間違いないです」
かのん「そっか……」 恋「そうだ、今から気分転換に遊びに行きましょう」
すみれ「いいわね」
かのん「でも、練習」
すみれ「あんたもでしょうけど、私たちだってそんな気分じゃないわよ」
恋「そうだ。私この間気になるお店を見つけて」
恋「せっかくだし行ってみましょう!」
すみれ「恋の事だから、可愛いお菓子のお店とかでしょ」
すみれ「楽しい気分になれるし、今のかのんにはいいんじゃない?」
かのん「う、うん」 かのん「……私、二人と仲間で良かった」
すみれ「まあ、困った時はお互いさまよ」
恋「私たちだって、かのんさんに助けられてきたのですから。このぐらいは」
かのん「ありがとう、二人とも」
かのん「私も、同じぐらい二人の事を大切に想っているよ」
すみれ「なんか照れるわね……」
恋「で、ですね……」
かのん「よーし、じゃあそのお店に行こうよ」
かのん「早くしないと日が暮れちゃうよ」
すみれ「ええ」
恋「そうですね」 とりあえずここまでに
明日(今日?)はライブやらで書く時間が確保できるか怪しく、更新できるかは微妙な感じです。
可能でしたら保守などしていていただけると助かります。 かのんが好きな子にかのんのコスをさせるかのんが大好きな子 >千砂都「クゥクゥちゃんのコスプレをしたかのんちゃんって設定でいけるから!」
ちぃちゃんひでえw 《4》
可可「かのん、一緒にたこ焼きを食べに行きませんか?」
千砂都(放課後、真っ先にかのんちゃんの方へ飛んでいくクゥクゥちゃん)
千砂都(今日はたこ焼き屋のバイトの日)
千砂都(だからきっとかのんちゃんも誘って、遊びに来てくれようとしているのかな)
かのん「ごめんね、今日は恋ちゃんと作曲の打ち合わせがあって」
可可「えー、じゃあすみれー」
すみれ「私もその手伝いがあるから」
可可「すみれも? 新曲はグソクムシの歌なのですか?」
すみれ「違うわよ!」 かのん「今日はね、どうしてもすみれちゃんが必要な日なんだ」
可可「可可や千砂都では力になれないのですか?」
かのん「うん、今日だけは特にね」
可可「そうですか……」
かのん「じゃあそういうことで、また明日ね!」
可可「はいー」
かのん「ちぃちゃんも、バイバイ」
千砂都「う、うん」 千砂都(取り残されてしまった私たち)
千砂都「フラれちゃったね」
可可「うー、つまらないです」
可可「かのん、いつもこんな感じですよね」
千砂都「……だね」
千砂都(最近、かのんちゃんはすみれちゃんや恋ちゃんと仲良しで)
千砂都(私たちはどこか、避けられているというか)
千砂都(考え過ぎ、ではないと思う) 可可「寂しいですね、かのんと一緒に居られないのは」
千砂都「そうだね……」
千砂都(直接、何かをしたわけじゃない)
千砂都(考えられるとすれば、私たちの関係についてなにか感づかれたとか)
千砂都(そして、もしそれが事実だとしたら)
可可「かのん……」
千砂都(私は、自分勝手な行動でこの子まで巻き込んでしまったことになる) 可可「千砂都?」
千砂都「あ、ごめん。ちょっとね」
可可「……今日うちに来ます?」
千砂都「いや、バイトだから」
可可「なら終わった後とか。今日の千砂都は心配です」
千砂都(駄目だな、私)
千砂都(迷惑だけではなくて、心配までかけてしまって)
千砂都「大丈夫だから、帰ろうよ」
可可「……はい」 ◆
千砂都「はぁ」
千砂都(お客さん、全然来ないな)
千砂都(その原因の一つは、きっとうかない顔をしている店員)
千砂都(営業スマイルぐらい、上手く作らなきゃなのに)
千砂都(……かのんちゃん、もうずっとここへ来ていない)
千砂都(そもそも、最後に一緒に帰ったのはいつだっけ)
千砂都(最後に遊んだのはいつだっけ)
千砂都(なにやってるんだろ、私……) 千砂都(……人、来ないかな)
千砂都(何かをしていたい)
千砂都(考えたくない)
??「すいませーん」
千砂都「あっ、いらっしゃい」
可可「千砂都ー、きたですよ」」
千砂都「く、クゥクゥちゃん」 千砂都「わざわざ来てくれたの?」
可可「違いますよー」
可可「今週のたこ焼きを貰いにきただけです」
千砂都「あったね、そんな話、すっかり忘れていると思ってた」
千砂都(というかそれをクゥクゥちゃんから言い出したの、始めてだし)
可可「そんなことありません、いっぱい食べたいので貯めているだけです」
千砂都(きっと、ちょうどいい理由を探して思い出したんだ)
千砂都(いい子だな、ほんと) ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています