かのん「あれ、恋ちゃんどうしたの?」恋「……」ソワソワ
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
恋「い、いえ、なんでもありません」ソワソワ
千砂都「恋ちゃん今日調子悪い? 練習中もそわそわしてたけど」
恋「いえ、大丈夫です」ソワソワ
すみれ「気温も下がってきたし体調管理もショウビジネスの基本なんだから怠っちゃダメよ」
可可「グソクムシも変温動物なのに風邪を引くのデスか!?」
すみれ「私はグソクムシじゃないったら、ないわよ!」
恋「……」 かのん「もしかして寝不足?」
かのん「またパソコンで見ちゃいけないものを……?」
恋「見ていません!」
千砂都「まあまあ、趣味は人それぞれなんだし」
恋「だから違います!」
すみれ「まあ、ワンクリック詐欺とかには気をつけなさいよ」
恋「すみれさんまで!?」
可可「そうだ、この後どこか寄っていきマスか?」
チレカス「!」 可可「可可、この前美味しいスイーツのお店を見つけたんデス!」
恋「是非行きたいです!」
かのん「あ、あれー、可可ちゃん今日用事あるって言ってなかった?」
可可「用事デスか?」キョトン
千砂都「ほら、今日はすぐ帰らなきゃーみたいな……」
可可「そんなことないデスけど……」
すみれ「可可」チョイチョイ
可可「?」
すみれ「……」ボソボソ
可可「あ、あー! そうデシタ! すみれとデートの約束してマシタ!」
すみれ「なんで言っちゃうったら、言っちゃうのよ!」
かのん「あはは、ほんと2人は仲良しだねー」 可可「というわけでレンレン、可可とすみれはこれからデートなのでまた今度の機会デス!」
すみれ「今度埋め合わせはするから!」
恋「はい……」シュン
恋「あ、でもかのんさんと千砂都さんは──」
千砂都「わ、私はこの後バイトだから!」
かのん「私も家の手伝いがあるから、ごめんね!」
恋「そうですか……」シュン
かのん「調子悪いみたいだし焦らないでゆっくり帰った方がいいよ!」
千砂都「また明日ね、恋ちゃん!」
恋「はい、また明日……」
恋「……」
恋「帰りましょう……」 恋「あれ、サヤさんから着信……」ピッ
恋「恋です」
サヤ『恋様、申し訳ありません!』
恋「どうしたんですか?」
サヤ『実はチビが暴れて家の中が滅茶苦茶になってしまいまして──』
恋「大変、今すぐ帰りますね!」
サヤ『い、いえ! 私が片付けるので少し遠回りをして、そうですね1時間後くらいに帰ってきてください』
恋「え、いえ、サヤさん一人で片付けさせる訳には──」
サヤ『それでは、失礼します』ピッ
恋「……」 ──
恋「ただいま帰りま──」
パァンパァンパァン
恋「!?」
チクカス「お誕生日おめでとう!」
恋「み、みなさん!? なぜここに!?」
かのん「なんでって、今日恋ちゃんの誕生日でしょ?」
すみれ「サヤさんに協力してもらってサプライズで準備したのよ」
恋「で、ではもしかしてチビが暴れ回ったというのは」
サヤ「申し訳ございません恋様! 恋様に嘘をつきました!」フカブカ
恋「い、いえ、頭をあげてください、サヤさん」アセアセ 可可「ほら、レンレンこっちデス!」グイッ
恋「わ、なんですか、可可さん!?」
可可「じゃじゃーん!」
恋「……すごい飾り付け」
すみれ「可可ってば張り切っちゃって」クスクス
千砂都「恋ちゃんを寄り道に誘った時はびっくりしちゃったけどね」クスクス
可可「あ、あれは忘れていたわけではないのデスよ! 誕生日だっていうことは覚えていたのデスが──」
恋「うぅ……」ポロポロ
チクカス「!?」 可可「ご、ごご、ごめんなさいレンレン!」
かのん「急に押しかけて迷惑だったよね!?」
恋「違うんです……」ポロポロ
恋「わたくし、てっきりみなさんがわたくしの誕生日を知らないと思っていて」ポロポロ
恋「今は一緒に活動しているとはいえ、加入前はみなさんに酷いことをしましたし、嫌われてるのかもと思っていたらこんな素敵なサプライズを──」ポロポロ
すみれ「嫌いなんてことあるわけないじゃない」
千砂都「そうだよ、恋ちゃんは学校のために頑張ってたんでしょ」
可可「最初こそアノコンチクショーなんて思いマシタが、今はレンレンが大好きデス!」
恋「みなさん……!」ポロポロ
サヤ「……」ウルウル かのん「ほら、涙拭いて」
かのん「きーみーにーはもーうなみーだーはーにーあーわなーいよー♪ってね」ニコッ
恋「がの゛ん゛ざん゛……!」ブワッ
かのん「わ、ご、ごご、ごめんね……?」アセアセ
千砂都「ほら、泣いてないで座って座って、恋ちゃんが今日の主役なんだから」
恋「はい……」グスッ 恋「すごい、豪華な料理です……」グスッ
すみれ「みんなで腕によりをかけて料理作ったんだから」
可可「可可もこれを作りマシタ!」
恋「おいしそうです……」ポロポロ
千砂都「これ、みんなからのプレゼント」
恋「開けてみてもいいですか?」ポロポロ
かのん「どうぞ」 恋「チビのぬいぐるみ!」
可可「可可が作りマシタ」エヘン
すみれ「ほんと、あんたってこういうの作るの得意よね」
恋「かわいいです……」
恋「チビもこんな小さい頃がありましたね」ナデナデ
サヤ(恋様の方がかわいらしいです」
かのん「心の声漏れてますよ……」
サヤ「! お恥ずかしい……////」 恋「それとCDですか?」
かのん「みんなで恋ちゃんおめでとうの歌を歌ったんだ」
千砂都「作詞作曲はかのんちゃんだよ」
恋「流してみてもいいですか?」
かのん「ちょっと待って!」
恋「え?」
かのん「ここでみんなで弾き語りするから」
恋「な、生歌ですか!?」 ──
恋「本当に今日はありがとうございました!」
恋「歌もとても素敵で、スマートフォンに取り込んでずっと聴きますね!」
かのん「もう、恋ちゃんが今日の主役なんだからお礼なんて言わないでよ」
恋「しかし──」
千砂都「みんな恋ちゃんのこと大好きだからお祝いしたかっただけだから」
可可「そうデスよ、レンレン」
恋「みなさん……!」ウルッ
すみれ「ほら、記念に1枚撮りましょう」
恋「しゃ、写真ですか……?」ポロポロ
すみれ「はいチーズ!」パシャッ かのん「写真でも恋ちゃん泣いてるし」クスクス
恋「今日のことは絶対忘れません……!」ポロポロ
すみれ「来年も再来年もお祝いするんだからその度泣かないでよね」クスクス
恋「来年再来年も……?」
千砂都「その先もずっとね」
可可「毎年みんなでお祝いしマスよ!」
恋「……はい!」
おわり そうか・・今日は恋ちゃんの誕生日だったんだね。
ほっこりする良いSSでした。 >>9
これが生まれたのはスパスタアニメの良かったところよな こんなんされたら他の子の誕生日の時恋ちゃん張り切りまくりやろなぁ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています