絵里「ベストハッピー」
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にこ「………」ペラ
ガチャ
絵里「……あら?」
にこ「ぁ…え、絵里…?」
絵里「まだにこだけなのね」
にこ「ええ…まぁ」 絵里「……」
にこ「……」ペラ
絵里「………」ソワソワ
にこ「…あの、座ったら?」
絵里「…ああ、うん。そうね」スト 絵里「えっと…穂乃果たちは生徒会の仕事をしてから来るって言ってたけど…」
絵里「…他のみんなは?」
にこ「何かしら用事があるらしいわ、少ししたらくるんじゃない?」
絵里「そう………」
絵里「要するに…にこだけが超絶暇というわけね」 恐ろしく誕生日ギリギリなにこえり…俺じゃなきゃ見逃しちゃうね にこ「うん…うん?ん?んん?ちょっと何?え?もしかしてケンカ売ってるの?」
にこ「言っとくけど私怒ったら手付けられないわよ?周りとか見えなくなっちゃうタイプなんだからね」
にこ「それでもケンカするっていうならするわよ???」
絵里(なんかイキってる中学生みたいね…)
絵里「暴力はダメよにこ。そんなことしたら停学…最悪退学になっちゃうんだから」 にこ「…いや真面目か、冗談に決まってるでしょ」
絵里「…ふふ、そうなのね」
にこ「…もう……」ペラ
絵里「………」 絵里「……何読んでるの?」
にこ「ゼクシィ」
絵里「えっ、おめでとう」
にこ「いや飲み込み早っ!しないわよ結婚なんて」
絵里「じゃあなんで読んでるのよ…」
にこ「ここに置いてあったから、興味本位でね」 絵里「そう…」
絵里「ていうかなんで置いてあるの?」
にこ「さぁ…確かことりのだった気がするけど」
絵里「え、ことり結婚するの?」
にこ「しないでしょ、衣装作りの参考に云々じゃない?」 絵里「ああ…そういうこと…」
にこ「……」ペラ
絵里「おもしろい?」
にこ「ゼクシィに面白要素なんてないでしょ」
絵里「確かに」
にこ「………」
絵里「………」 シーン
絵里「……」キョロキョロ
にこ「………」
絵里「……」キョロキョロ
ソワソワ キョロキョロ
ソワキョロ
キョロソワソワ
にこ「…っ…」ビキ
にこ「っだぁぁもう!うるさいわね!!」
絵里「……?静かにしてたわよ?」 にこ「挙動がうるさいって言ってるの!」
絵里「ああ……извиняюсь」
にこ「えぇ!?なんて!?」
絵里「あ、ロシア語でごめんなさいって意味ね」
にこ「いや分かんないし!ちゃんと分かる言葉で謝りなさいよ謝るならっ」 絵里「أنا اسف」
にこ「もうボケ倒すのやめてもらっていい?!」
絵里「ふふっ、やっぱりにこって面白いわね」
にこ「私の方は全然面白くないけどっ」
絵里「それは残念ねぇ…」 にこ「…ていうかあんたさ、無理にボケようとしてきてない?」
絵里「え?」
にこ「だってにこと2人きりって考えてみたら初めてじゃない」ホオヅエ
にこ「ちょっとどうしていいか分かんなくなってたんじゃない?」
にこ「正直最初はちょこっと変な空気になっちゃってたし」
絵里「…あはは…まぁ、否めないわね」 にこ「不器用よねぇ」
絵里「ふふ、にこにだけは言われたくないけどね」
にこ「……まぁ…それもそうかもね…」
絵里「でも折角にこと二人なんだし何かしら話したいじゃない?そうそうないもの」
にこ「まぁ確かにねぇ…」
にこ「…あ…ねぇ、絵里」
絵里「ん、なに?にこ」 にこ「このタイミングで言うのもなんだけどさ」
にこ「お誕生日おめでとう」
絵里「…!」
絵里「…あの…ありがとう」
にこ「ん…いえいえ…」 にこ「…チョコ食べる?」
絵里「え?」
にこ「一口チョコだけど」
絵里「あ、プレゼント?」
にこ「流石に違うでしょ…プレゼントは他にあるわよ一応」 絵里「えっ、そうなの?」
にこ「うん、まぁそれはみんなが集まってから渡すけど…」
にこ「このチョコはまぁ、そのおまけっていうか、好きって聞いてたからあげようかなって思っただけ」
絵里「ふぅん…なるほどね、じゃあありがたく頂いちゃおうかしら」
にこ「ん、ちょっと待って……」ゴソ にこ「はい」ズイ
絵里「ありがとう」ヒョイ
絵里「……」パク
絵里「ん…おいしい」モグモグ
にこ「普通のチョコだけどね…」
絵里「にこから貰ったチョコだもの、すごく美味しく感じるわ」 にこ「んもぉにこが可愛いからって急に口説こうとしないでよね〜」
絵里「出たわね発作」
にこ「発作って何よ!!」
絵里「ところでみんな遅いわね」
にこ「ここで話切らないでもらえる!?」
絵里「だって珍しく誰もいないんだもの」 にこ「だからそれは…」
絵里「にこ以外」
にこ「…なんだか悪意を感じる言い方と倒置法ね」
絵里「へぇ…倒置法を知ってるのねにこ」
にこ「なんかめちゃくちゃバカにされてるんだけど…」 絵里「にこって面白いわね」
にこ「それさっき聞いたから」
絵里「ふふ…まぁ…さっきの話に少し戻るけれど、最初はどうしていいのか分からないっていうのは確かにあったのよ」
にこ「何よ急に…」
絵里「思ったのよ、実際に話してみるとやっぱり楽しいなって」 にこ「…ふぅん…?素直にそう言ってくれるのは普通に嬉しいわね」
絵里「あとはね…ちょっと試してみたくなったの」
にこ「…?何がよ」
絵里「私がちょっとボケたり弄ったりしてもにこは突っ込んでくれるのかなって」
にこ「…何よそれ」 絵里「いつも穂乃果や凛や希に突っ込んだりするけれど…」
絵里「正直今でも、にことは関係性がそこまで濃くはなかったから」
絵里「だからちょっと嬉しいのよね」
にこ「…変な絵里」
絵里「ふふ…かもね」 絵里「でも、ちょっと悔しいの」
にこ「…?悔しい?」
絵里「もっと早くにこと関われてたらなって」
絵里「1年の時からあなたの事を知ってたし、スクールアイドルをやってたことも知ってた」
絵里「知ってたってだけだった」 絵里「1年の時からにこと交流出来てたらもっと関係性も…これまでの2年間も違ったんじゃないかって時々思うのよね」
にこ「今たらればの話をしたって仕方なくない?」
絵里「え?」
にこ「どうやったって過去は変えられないもの」
絵里「…まぁ、そうだけど」 にこ「…それに…今は穂乃果達のおかげでこうしてステージに立つことが出来てるし」
にこ「絵里ともこうして関わるようになった」
にこ「当時からは想像できないわよ」
絵里「確かにそうね、にこに誕生日を祝われる日が来るとも…チョコレートを貰う日が来るとも思わなかったわ」
にこ「そうね…こうして会話してることすら、考えてみたら不思議なことよね」 にこ「だから今がベストだって私は思えるわ」
絵里「今が…」
にこ「そう、過去は未来に結果を出してから答え合わせする為にあるものだと思ってる、にこはね」
にこ「きっと私の過去はちょっと間違ってたと思う…でも意地でもこの部を手放さなくて良かったって思った」
にこ「それだけは正解だったなって思う」 にこ「またこうしてステージに立つことが出来て」
にこ「絵里と、みんなと一緒に歌えることになったことは私にとっては最高に幸せなことだと思えたから」
絵里「にこ…」
にこ「だから私らの関係だって…たらればなんかよりこれからどうなりたいかって考えてった方がいいでしょ」
にこ「だから、たらればの話をするなら結果を出してからしなさいよね」
にこ「させてなんかやんないけどね」 絵里「…ふふ、そうね。私もさせない」
にこ「……」
絵里「うまくやれると思う?私と」
にこ「…少なくとも私は歩み寄りたいと思ってるわよ」
絵里「…ふふ、私もよ」 絵里「これからもよろしくね、にこ」ニコ
にこ「ん、こちらこそ」
ニャッ
絵里「……?」チラ
チョ…オサナイデヨホノカ!!
にこ「ん……?」 絵里「………」ガタ
トコトコトコ
ガラガラガラ
のぞほのことうみまきりんぱな「「「「「「「あ」」」」」」」
絵里「あじゃないわよ、何してるのあなた達…部室の前で」
にこ「ちょっ…!?あんた達もしかして聞いてたの!?」 穂乃果「ぁっ…あははー…二人が真面目な話してるっぽいから入らないでおこうと思って〜…ね、海未ちゃん!」
海未「え!?ああっ!!はっはいそうですよ!何を話してるのかは聞こえませんでしたけどね!」
凛「そうそう、にこちゃんがいいこと言ってる風だったからみんなで草生えたにゃ」
花陽「凛ちゃん!?」
にこ「聞こえてんじゃないのよ!!」 真姫「私は興味ないから全然途中で入っても良かったんだけどね」ピィッ
にこ「あんた今完全にムービー切ったわよね!?撮ってたわよねずっと!」
希「もぉ〜怒りすぎやにこっち。ほらにっこりしてにこぉっち♪」REC
にこ「あんたに関しては包み隠さず撮ってるわね…」
絵里「一体いつからいたのよみんな…」 ことり「えっとね…絵里ちゃんが部室に入った辺りからだよね?」
海未「なっ…」
穂乃果「ちょっ、ことりちゃんそれ言っちゃダメだよ!」
ことり「あっ!?あ、そっか!たった今来たんだよ〜」
にこ「いや流石にそれは苦しいからもう」 絵里「というか最初からじゃないの…生徒会の仕事は?穂乃果」
穂乃果「えへへ…本当はないんだよね」
絵里「どういうことなのよ…」
海未「あの…実は穂乃果が、にこと絵里を2人きりにしたらどうなるのか気になると言い出しまして」
凛「そうそう!それでみんなで結託して部室に2人きりにすることにしたんだよね〜♪」
にこ「はぁ?」 海未「止めましたよ?そんなの趣味が悪いですから!微力ながら止めましたけど!無念…止めきれませんでした…」
にこ「あんたが微力なわけないでしょ」
希「海未ちゃんは後半ノリノリやったで〜」REC
絵里「まぁそうでしょうね…ていうかいつまで撮ってるのよ希」
にこ「ていうかなんか恥ずかしすぎるんですけど!なんか真面目に喋っちゃったわよ!」 穂乃果「えへへっ、だよねー♪」
にこ「だよねじゃないっ」デコピン
穂乃果「あたっ…ちょ、もー痛いよにこちゃん!」
にこ「うるさいわね諸悪の根源!」
穂乃果「にこちゃんこそうるさいよちんちくりん!」 にこ「ぬわぁんですってぇ!?どこがちんちくりんよ!胸!?胸のこと言ってんの!?」
凛「全身」
花陽「凛ちゃん!?」
にこ「どぅわれが全身よ!!」デコピン
穂乃果「いったぁっ」 絵里「日本語おかしいわよにこ」
穂乃果「いったいってば!ていうか今言ったの私じゃないのにぃ!」
にこ「連帯責任よバカ」
穂乃果「にこちゃんこそバカじゃん!」
にこ「はぁぁ!?」 穂乃果「にこちゃんのバカ!アホ!うんち製造機!」
絵里「みんなそうでしょ?」
希「ちょ、えりち…確かにそうなんやけどそこ突っ込んでる場合じゃないくらいとんでもない発言してるんよ…」REC
にこ「ちょっと!アイドルがそういうこと言うもんじゃないの!」
希「…はいはい穂乃果ちゃんもにこっちも落ち着いて、えりちのバースデーパーティ、やるんやろ?」REC 穂乃果「あっ、そうだった!!」
海未「はじめましょう、ケーキも持ってきましたので」
絵里「わ、えっ!用意してくれてたの?」
凛「にこちゃんが作ったんだよねー」
絵里「え、そうなの?」
にこ「ぅ…ん…まぁ…ケーキ作りには自信あったしね、家で作って家庭科室で冷やしてたのよ、一応チョコレートケーキよ」 絵里「…ありがとね、にこ」
にこ「いえいえ」
穂乃果「よーし!それじゃあ気合い入れて!お誕生日会はじめよーっ!」
ことり「あはは…そんなに気合いは入れなくてもいいんじゃないかな…?」
海未「勉強にもこのくらい気合いが入っていればいいんですけどね…」
希「あ、クラッカーみんなに渡ってる?」REC ことり「えっと…うんっ!渡ってるみたい」
絵里「えっ、えっ、鳴らすの!?」
穂乃果「大丈夫だよ絵里ちゃん!痛みは一瞬だよ!」
絵里「痛いの!?」
真姫「いや痛くないから…ほら、始めるわよ」 海未「ほら穂乃果、合図お願いします」
穂乃果「はーい、それじゃあみんな!せーのっ!」
絵里「うっ…」
\パーンッ!!/
エリチャン!! オタンジョウビオメデトウ!! 穂乃果「どうどう?うるさかった?」
花陽「そこの感想いらないよね穂乃果ちゃん」
絵里「ま、まぁそれなりにだけどね…でも…」
絵里「っ…ありがとね、みんな」ニコ
穂乃果「ふふん♪今からケーキ切り分けるねっ」 海未「穂乃果はガサツなので私がやります」
穂乃果「えっ、大丈夫だよこのくらい均等に…」
にこ「……」ズイ
絵里「…?にこ…」
にこ「…どう?今がベストだって思うでしょ」 絵里「………」
ワイワイガヤガヤ
絵里「…ふふ」
絵里「そうね」
とてもそう思える
END 久々ににこえりとμ'sのわちゃわちゃした感じを摂取できて助かった
やはりにこえりはいいぞ にこの前だとちょっぴりお茶目になる絵里ちゃんが尊い
乙 はのけがケーキ切ってことりが穂乃果にいちごあげて海未が止める展開は見え見え ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています