かすみ「ん〜♡ やっぱりハーゲンダッツはいちごに限るなぁ〜……ん?いちご?!…これ歩夢先輩のだ!!」
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かすみ(助かった…助かったけど、完敗です)
かすみ(歩夢先輩がなんで人気があるのかよくわかりました)
かすみ(歩夢先輩のその優しさが、見た目や歌に出てるから、みんな歩夢先輩のことを好きになるんです)
かすみ(かすみんも、そんな歩夢先輩が大好きです)
かすみ(…)
かすみ(はぁ…かすみんって嫌な子だなぁ…)
かすみ(明日ハーゲンダッツ3個持って、歩夢先輩に謝ろう…)
侑「あ!満塁ホームランだ!」
歩夢「やったね侑ちゃん!」
かすみ(歩夢先輩可愛いなぁ…)
ピロン かすみ(あれ?LINEだ…)ポチッ
かすみ「」
♡歩夢先輩♡>ふふっ
♡歩夢先輩♡>かすみちゃんは今日、わたしの家に一緒に帰ろうね☺
♡歩夢先輩♡>理由はわかるよね☺
♡歩夢先輩♡>☺☺☺☺☺☺
かすみ「」ダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラ かすみ「…」バッ
歩夢「…」
かすみ「…」
歩夢「☺」
かすみ「」ダラダラダラダラダラダラダラダラ
かすみ(ぜ…全部バレてたあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!)
────────── 侑「あれ?かすみちゃん、なんでこっちなの?遠回りじゃない?」
かすみ「それは……」
歩夢「ふふっ、かすみちゃんは今日、わたしの家に泊まっていくんだよね☺」
かすみ「あはは…」
侑「えー?わたしも2人とお泊まりしたいよ〜」
歩夢「うーん ちょっとね、2人だけで大事な話をしたいんだ」
侑「そっかぁ それなら仕方ないね」
歩夢「だから、話が終わったら侑ちゃんを呼ぶね?」
侑「ほんと?!やった〜〜!!3人でお泊まり〜!!」ウキウキ
歩夢「ふふっ、楽しみだね☺」
かすみ「」ダラダラ
歩夢「手も繋いで帰ろうね☺」ギュ
かすみ「」
かすみ(ああ…いつもは嬉しい歩夢先輩との手繋ぎも、今はかすみんを逃がさないための鎖にしか感じなくて辛いです………)
──────── 侑「それじゃまたあとでね〜」フリフリ
歩夢「うん♪」
…
歩夢「ふふっ、それじゃあがって♡」ニコニコ
かすみ「お…おじゃまします……」
ガチャン
歩夢「まずは手洗いうがいしよっか♡」ニコニコ
かすみ「はい…」
ジャー
…
歩夢「ほらほら、早くわたしの部屋に行って♡」ニコニコ
かすみ「…」ガクブル
バタン
… 歩夢「ふぅ」
かすみ「…」ガクガクブルブル
歩夢「…正座」
かすみ「…へ?」
歩夢「正座 はやくして」
かすみ「は、はい!」スッ
歩夢「はぁ…」
かすみ(もう終わりですね さよなら世界…)
歩夢「何が言いたいかわかるよね?」
かすみ「…」
歩夢「かすみちゃん?わかるよね?」
かすみ(…い、いえ!ここで諦めたら試合終了です!!まだ誤魔化すチャンスはあるはず!ここまで来たら、とことん抗戦してやりますよ!かすみんやってやりますよ!)
かすみ「…な、なんのことかわからないですね〜」
歩夢「ふ〜ん」 歩夢「シラをきるんだね」
かすみ「ほ、ほんとに何言ってるかわからないです」
歩夢「…わたしのハーゲンダッツ食べたの、かすみちゃんだよね?」
かすみ「だ、だから違うって言ってるじゃないですか!」
歩夢「うーん…」
かすみ「かすみんじゃないですよ…ほんとですよ!」
歩夢「昨日の練習終わりね、最後に部室を出たのはわたしと侑ちゃんなんだ」
かすみ「そうですね」
歩夢「その時に侑ちゃんはわたしのハーゲンダッツがあることを確認してるの」
かすみ「はい」
歩夢「でもそれが、今日の朝来た時にはなくなってた」
かすみ「残念ですね」
歩夢「うーん…」
かすみ「その空白の時間に、かすみん以外の誰かが食べちゃったんですって」
歩夢「そっかぁ」 歩夢「でもね、今日の朝部室の鍵を取りに行ったら、かすみちゃんが持ってったよって先生が言ってたんだ」
かすみ「……別にかすみんの他にも誰かがいたのかもしれないですよ」
歩夢「でもかすみちゃんさ、わたしたちが来る直前に部室に来たって言ってたよね」
かすみ「…」ギクッ
歩夢「その話が本当なら、わたしたちが部室に来た時点で他にも誰かいるはずだよね」
歩夢「本当に直前に部室に来たなら、部室から離れる時間なんてないよね」
歩夢「部室のどこかに隠れてた?それとも瞬間移動?」
かすみ「…」ダラダラ 歩夢「わたしたちが来る直前に来たって話、嘘なんでしょ?わたしのハーゲンダッツを完食できる時間は確保出来てたんでしょ?」
かすみ「う…あ……」
歩夢「わたしのハーゲンダッツのゴミさ、容器の底に残ったアイスの溶け方も、容器の冷たさも、まるで誰かが直前に完食したかの様なものだったんだよね」
かすみ「」ダラダラ
歩夢「それでも他の誰かが食べたっていうの?わざわざ部室に来てわたしのハーゲンダッツを食べて、わたしたちが来る前に部室から逃げたの?」
歩夢「そんなイジワルな子、同好会にいるの?」
かすみ「…」ダラダラダラダラ
歩夢「まあ、わたしのハーゲンダッツを食べて、それをひたすら隠そうとするイジワルな子はいるみたいだけどね」
かすみ「」ダラダラダラダラダラダラ 歩夢「そもそもかすみちゃんさ、わたしたちが部室に来た時から何か様子が変だったよね」
かすみ「」ダラダラ
歩夢「わたし調子悪いか聞いたもんね」
かすみ「」ダラダラ
歩夢「今もすごく調子悪そうだけど、どうかしたの?」
かすみ「」ダラダラダラダラ
歩夢「…優しい優しいかすみちゃんのことだから、嘘をついてることに罪悪感あったんでしょ?だから何か不自然だったんでしょ?」
かすみ「」ダラダラダラダラ
歩夢「ふふっ、本当にかすみちゃんは優しいね」ニコニコ
かすみ「」ダラダラダラダラダラ 歩夢「あとね、決定的な証拠があるんだよ」
かすみ「!」
かすみ(け、決定的な証拠?!そんなのかすみん残してません!!)
歩夢「かすみちゃんのお口から、甘いいちごの匂いがしてたよ」
かすみ「ええ?!うそ!!??」
歩夢「え?ほんとにいちごの匂いしてたの?」
かすみ「…え?」
歩夢「わたし冗談で言ったんだけどなぁ」
かすみ「」
歩夢「ねえねえ、うそ!!??ってなに?」
かすみ「」
歩夢「ねえねえ、教えてよかすみちゃん」
かすみ「」ダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラ
歩夢「…もういい加減観念しなよ」
かすみ「………はい…」 歩夢「よろしい」
かすみ「」ダラダラダラダラダラダラダラダラ
歩夢「それじゃあさ、今度は食べたことを隠すための嘘をつくんじゃなくて、なんで食べしまったのか言い訳してみてよ」
かすみ「え?」
歩夢「言い訳だよ言い訳」
かすみ「この状況で言い訳なんてしていい訳…」
プヒョ
歩夢「ふざけてるの?」
かすみ「ち、ちちちち、違います!!」
歩夢「わたしが言い訳していいって言ってるの 弁解のチャンスをあげる もしかしたら、情状酌量の余地があるかもしれないからね」
かすみ「……わかりました」 かすみ「まずその…かすみんも歩夢先輩と同じで、練習前にアイスを食べようとしてました…」
歩夢「うんうん、それで?」ニコニコ
かすみ「それで…冷凍庫を開けて1番最初に目に入ってきたのがいちごのハーゲンダッツで…」
歩夢「わたしのハーゲンダッツだね」ニコニコ
かすみ「…で、かすみんいちご大好きだから…つい条件反射で手に取って…」
歩夢「わたしのハーゲンダッツを?」ニコニコ
かすみ「それで……かすみんのじゃないことを忘れて………」
歩夢「うんうん」ニコニコ
かすみ「一口食べちゃって…」
歩夢「わたしのハーゲンダッツなのに?」ニコニコ
かすみ「…」ダラダラ
歩夢「でもさ?一口食べちゃっただけなら、素直にわたしに言えばよかったじゃん わたしだって一口くらいじゃ怒らないよ?」
かすみ「い、いえ……どうせ食べちゃったなら…一口も二口も全部も変わらないんじゃないかって……」
歩夢「うーん…死刑かな」
かすみ「」 歩夢「もはや言い訳でもなんでもないよね ただの自白だよね」
かすみ「」
歩夢「情状酌量の余地も微塵もないよね だって一口も二口も全部も変わらないって言っちゃったしね」
かすみ「」
歩夢「挙句それを今の今まで誤魔化し続けてたわけだしね」
かすみ「……はい…」
歩夢「さすがのわたしも許せないよ」
かすみ「……わかってます」
歩夢「…」
かすみ「かすみんも、自分のことすごく嫌な子だなって思ってます…歩夢先輩が怒るのも当たり前です……」
歩夢「そうだね」
かすみ「だから……どんな罰も受けます………」
歩夢「…」 歩夢「ほんとに反省してる?」
かすみ「してます……」
歩夢「そっか」
かすみ「…」
歩夢「…かすみちゃん」スッ
かすみ「…!」ビクッ
コツンッ
かすみ「っ……」
歩夢「はい、これで今回の件はおしまい」
かすみ「…え?」
歩夢「それじゃ話も終わったし侑ちゃん呼ぼっか」
かすみ「ま、待ってください!」
歩夢「どうしたの?」
かすみ「で、デコピンだけって…」
歩夢「サソリ固めされたかった?」
かすみ「そ、それはいいです…」 歩夢「じゃあもう終わり」
かすみ「歩夢先輩!」
歩夢「なに」
かすみ「どうして…かすみんひどいことしちゃったのに……」
歩夢「…」
かすみ「これじゃあ釣り合わないですよ……」
歩夢「わたしね、かすみちゃんのそうやって自分の行いをきちんと反省できるとこ、好きだよ」
かすみ「!」
歩夢「紹介動画の時もそう 侑ちゃんに聞いたよ?わたしに可愛いを押し付けちゃってたんじゃないかって悩んでたこと」
かすみ「…」
歩夢「わたしが怒らなくても、自分で反省できるならそれが1番だよ」
かすみ「ですが…」 歩夢「ん、いや、わたし怒ってたか でも、わたしが怒ってたせいでかすみちゃんが本当のこと言いづらくなっちゃったのかもしれないし」
かすみ「…歩夢先輩は優しすぎます…」
歩夢「そうかな?でも朝も言ったでしょ?わたし同好会のみんなが大好きだから」
かすみ「っ…」
歩夢「まあでも、いつも素直なかすみちゃんがこんなに嘘に嘘を重ねてたのはすこし悲しいかも」
かすみ「う……」
歩夢「ふふっ、冗談だよ かすみちゃんはいつもいい子なんだから、たまには反抗期が来たっていいと思うよ」
かすみ「歩夢先輩…」
歩夢「そんなかすみちゃんのことも大好きだから」ニコッ
かすみ「あゆむぜんばああい……!!!!」ダキッ
歩夢「よしよし」ナデナデ
かすみ「ごべんなざい〜〜!!!」
歩夢「…」ナデナデ
─────── かすみ「もうあんなことしません…アイスも明日買って返します…」
歩夢「うん 楽しみに待ってるね」
かすみ「はい…」
歩夢「…ちなみに、いちごのハーゲンダッツ美味しかった?」
かすみ「美味しかったです…」
歩夢「そっか」
かすみ「…」
歩夢「美味しかったかぁ」
かすみ「はい…一口食べたら止まらないほどに…」
歩夢「そっかぁ」
かすみ「………!」
歩夢「…」ニコニコ
かすみ「あ、歩夢先輩?」
歩夢「ごめん、かすみちゃんやっぱり死刑で」
かすみ「……え?」 かすみ「ぎゃああああああああああ!!!!いたたたたたたた!!!ギブギブ!!!!!!!!」バンバンバン
歩夢「かすみちゃんのばかああ!!!!!!!!!」ギチギチギチギチ
終わり そこで歩夢が食べられなかったハーゲンダッツを買ってきた天使な侑ちゃん参上 歩夢ちゃんは正直に言えばよっぽどひどいことしない限り許してくれる この後お泊まり会で侑先輩に甘えまくって歩夢先輩がまたビキビキしそう 侑ちゃんも歩夢ちゃんも優しくて2人とも普通に許しそうだけど
こういうキャラはなぜか歩夢ちゃんの方がしっくりくる いたずらっ子な後輩ムーブしてるかすみんもっと見たい ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています