すみれが恋にお姫様抱っこされる話
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すみれ「いたた...まさかショウビジネスの世界で生きてきたこの私がちょっとした段差につまづいて転ぶとは情けない...」
かのん「すみれちゃん大丈夫?」
すみれ「うん、ちょっと膝を擦りむいただけ、別に足を捻った訳じゃないから平気よ」
可可「でも血が出てマスヨ!痛そうデス...」
すみれ「あー、本当だ。少しは痛むけど我慢できる位だから問題ないわ可可、、じゃあちょっと保健室で手当てしてもらってくるから。私に気にせず練習を続けてくれる?」ズルズル 千砂都「そんな訳にはいかないよ!私連れてってあげる!肩貸してあげるよ!」
すみれ「気持ちだけ受け取っておくわ。三人は練習頑張ってね」スタスタ
ズキッ
すみれ(擦りむいた所がジンジンして痛む...ここから保健室まで遠いし地獄だわ)ズキズキ
すみれ(っと、その前に水道でゴミを洗い流さなきゃね)
───
──
─
すみれ「うっ、染みる...」ジャー
恋「すみれさんこんなところで何を...ってその怪我はどうしたんですか!?」
すみれ(...げっ、恋) すみれ「ランニング中に盛大にコケちゃってね。血は出ているけど痛むのはこのすり傷だけで腕や足をひねった訳じゃないから大丈夫よ。心配しないで」
恋「大丈夫な訳ないじゃないですか。保健室まで連れていきます!」
すみれ「いいの、私なんて構わず先練習行ってよ」
恋「いいえ、そんな姿を見てしまってはもう放っておけません!」スッ
ヒョイッ
すみれ「ちょっ、恋!?下ろしなさいよ!」
恋「さ、保健室へ連れていきますよ」 すみれ「...ったく強引なのよ、それにお姫様抱っことか何考えてんのよこの頑固者」ボソッ
恋「何とでもおっしゃってください」
すみれ「でもありがとう...」
恋「どういたしまして」 生徒「キャー!生徒会長がすみれちゃんにお姫様抱っこしてる!」
生徒「恋ちゃんイケメンだね〜」
生徒「照れてるすみれちゃんかわいい!」
すみれ「...」
すみれ(周りの視線が気になる...でも)
恋「...」スタスタ
すみれ(恋はそんな生徒達の視線を気にせず私の為に一生懸命になってこうして運んでくれてる)
すみれ(彼女は真面目で頑固だけれど、人の為に全力で尽くすのは憧れるし、カッコいい...)
すみれ「...///」 すみれ「ねぇ...せめて普通に運んでくれない?」
恋「それは出来ません」
すみれ「肩借りるとかやり方はあるでしょ」
恋「でもこちらの方が素早く着けますよ?」
すみれ「確かにそうでしょうけど!」クワッ
恋「...もうっ、すみれさん暴れないで下さい。そんなに動かれるとうっかりあなたを落としてしまいそうです」
すみれ「わかったわよ...大人しくする」
恋「しっかり私に掴んで下さいね」
すみれ「もう掴んでるから、早く連れてって」
恋「任せてください」ニコッ
すみれ(...たまにはいいな、誰かに頼るのも) ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています