璃奈『……そう、わかった』

恋「それに、嵐さんたちとは元の世界でも会えますから」

璃奈『学校アイドル部……あなたたちは、スクールアイドル?』

恋「いえ、私は違います。それに……嵐さんたちはスクールアイドル部ですから」

璃奈『……私、あなたの気持ちが少しだけ分かるかも』

恋「え?」

璃奈『私の家は、小さい頃から両親が仕事で家にいなくて、私自身も色々あって笑えなくなって、友達もいなくて……』

璃奈『でも今はスクールアイドル同好会に入って、仲間が増えて、色んな人と繋がることができて……今しかできないことをみんなとやれて、とっても楽しい』

璃奈『私がタイムマシンを作ったのは、些細なことをやり直したかったから。でもそれは、今の私を否定することになる。それじゃあダメだって途中で気付いた』

璃奈『だから、あなたが私の作った枕を使ってくれて、今は凄く嬉しい』

璃奈『きっとあなたも、今しかできないことを仲間とやれる日が来ると思う。だから、そのときは――』

恋「はい。そんな日が来たら、私は――」


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