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それから何年か経った。

あの時、サヤさんが言っていたことは半分は理解している。

好きにはLoveとLikeの2つがあるということ。

けれど、未だにわからない半分はわたくしがサヤさんに抱いていた、いや現在も進行形で抱いている感情のこと。

サヤさんはLikeを「人間としての好き」、Loveを「異性としての好き」と表現していた。

ならばわたくしのこの感情は必然的にLikeであるはず。

けれど、この感情はお母様やお父様に対する感情とも違って、サヤさんと色々なことをしたいという感情。

そこには、キスをしたいだとか卑猥なことをしたいという欲も含まれている。