翌日の放課後、私は中川会長と2人で生徒会室にいました。
本来今日は生徒会の仕事がない日なのですが、2人きりで話したい事があると連絡して会長に足を運んで貰ったのです。
「…それで、話というのは一体どのような事ですか?」
生徒会長の椅子に腰掛けた中川会長が、すこし掠れた声で私に問いかけます。
生徒会室に差し込む午後の柔らかな陽光とは裏腹に、部屋の中にはピリリとした緊張が漂っているように私には思えました。
「単刀直入に申し上げますが…会長…」
会長がぴくりと反応するのを見ながら、私は言葉を続けます。