せつ菜「愛おねちゃん!!」愛「はい愛おねちゃんですよ〜」
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〜商店街からちょっと離れた路地裏〜
カランカラン
侑「今日も美味しかったぁ...」
歩夢「だからってパンケーキ2枚は食べ過ぎだって」
歩夢「あんなにおっきいのに」
侑「パンケーキは別腹だからね!」
びえーん びえーん
侑「あれ、この声」
歩夢「誰か泣いてるね。ちっちゃい子が不機嫌になっちゃったとかそんなのかな?」
びえーん びえーん 愛おねちゃんどこ!
侑「今どこって言った。はぐれちゃったのかも」
侑「放って置けないよ、見に行こう」
歩夢「うん!」 せつ菜「愛おねちゃんどこ〜!?」
侑「あっ、いたいた、この子か」
侑「ねえ、君」
せつ菜「ぴゃあああああ!」
侑「あっ、逃げないで、私達は君の味方だよ」
せつ菜「ひっく...ひっく」
せつ菜「味方...?」
歩夢「うん、道に迷って、誰かとはぐれちゃったんでしょ?」
せつ菜「うん...せつ菜、愛おねちゃん探してる」ヒック
侑「愛おねちゃんねぇ...」
侑「とりあえず、商店街の人たちに聞き出すしかないか...」
歩夢「せつ菜ちゃん、お姉ちゃん達と一緒に手繋ごう。はぐれないように」
せつ菜「うん!」ギュッ 侑「せつ菜ちゃんはどっちから来たの?」
せつ菜「わかんない」
侑「そっかぁ」
侑「近くにアイちゃん?がいるかもしれないから、歩き回ってみようか。大丈夫?歩けそう?」
せつ菜「うん」
歩夢「せつ菜ちゃんはアイちゃんの事何か覚えてる?」
せつ菜「髪の毛がきいろ」
侑「へぇ...黄色って事は金髪なのかぁ」
侑「アイちゃんの身長はどれくらい?」
せつ菜「お姉さんよりも高い」 侑「金髪...私よりも背が高い...アイ....」
侑「どこかで聞いたこと...」
歩夢「あっ、思い出した!隣のクラスの宮下愛ちゃんじゃない?」
侑「あー!それだっ!」
侑「せつ菜ちゃん、私達愛ちゃんと知り合いだったみたい」
せつ菜「本当!?」
侑「本当...なんだけど、家も連絡先も知らないから、結局探すしかないんだよねぇ...」
歩夢「商店街の中心あたりに行こうか。そうすれば愛ちゃんも見つけてくれるよ」
せつ菜「行く!愛おねちゃんに会いたい!」 歩夢「アーケードのこっちでよかったかなぁ...」
侑「愛ちゃんのおうちこの先行った辺りって聞いた事あった気がする」
歩夢「じゃあこのままか」
せつ菜「...ぐぅ」
せつ菜「...///」あせあせ
歩夢「...ん?せつ菜ちゃんお腹減ったの?」
せつ菜「...うん」
侑「遠路なく言ってくれればいいのに。我慢しちゃだめだよ?」
侑「さて、近くに総菜屋さんは...」
\ほかほかのコロッケいかがでしょうか〜/
せつ菜「...コロッケ」
せつ菜「せつ菜、コロッケ食べたい!」 おじさん「はい毎度!」
せつ菜「ひゃー!!コロッケ!コロッケ!」
侑「はい、こっちがお芋のコロッケ。せつ菜ちゃんのだよ」
せつ菜「!!!」
せつ菜「ぱくっ!あふっあふっ」ごっくん
せつ菜「ん〜、幸せぇ」
歩夢「一気に食べちゃだめだよ。喉に詰まっちゃうからね」
歩夢「一応水はあるけど...」
せつ菜「はふっぱくっ」
せつ菜「もぐもく にこにこ」
せつ菜「美味しかった!」
侑「はやっ、もう食べ終わっちゃったの?」
歩夢「私の食べかけだけどたべる?」
せつ菜「うん、食べる!」
せつ菜「もぐもぐ」 かすみ「はぁはぁ....ちっちゃくて黒髪で、赤い服を着た女の子」
かすみ「女の子女の子女の子...,っていたー!」
かすみ「せつ菜ちゃん、探したんだよ!」
せつ菜「?」
せつ菜「もぐもぐ」
かすみ「で、そこの二人は何者?」
歩夢「せつ菜ちゃんを保護したから愛ちゃん探してて」
侑「愛ちゃんの隣のクラスの人です」
かすみ「ヘェ〜ってそうだった。愛先輩に見つかったって連絡入れないと」プルプル こんなちっちゃい子に保護者に無断でご飯あげるのちょっと怖いな 愛「うわーん、せっつー心配したんだぞ!」むぎゅ
せつ菜「ごめんなさい」
愛「謝らなくてもいいよ。それよりも、かすみんとゆうゆと歩夢にありがとうして」
せつ菜「あ、ありがとう」
ぽむ侑かす「どういたしまして」 愛「それじゃあみんなさようなら」
せつ菜「さようなら〜」
愛「さて今度は見失なわない耀に」
愛「おんおんぶしちゃえ」
せつ菜「きゃー!!」 愛「ただいま〜」
母「おかえりなさい。せつ菜ちゃんなんともなかった?」
愛「う、途中で迷子になっちゃった....けど友達が見つけてくれた」
母「もうだめじゃない愛ったら!」
愛「う、うん」
母「それで、お使いはしてくれた?」
愛「あっ、これ...やっぱりお店混んでたの?」
母「1時間くらい前はね。今はお客さんの波が収まったみたいで、ゆっくりやってるわ」
愛「そっかぁ。手伝う?」
母「ううん、大丈夫だから。あなた今外から戻ったんでしょ。テーブル使っていいから、水飲んどきなさい。無論せつ菜ちゃんも一緒に」
愛「はーい」 愛「せっつー、お水飲もう」
せつ菜「うん!」
せつ菜「ごくごく...ぷはー!」
愛「いい飲みっぷりだね。いつもの常連のおじさんみたい」
せつ菜「?」
愛「まあわかんないか」
カランカラン
いらっしゃいませ〜
愛「お客さんかな?」
???「ぜーったいここのもんじゃ食べた方が良いって」
???「本当、美味しいのよここ」
???「モンジャ?なにモンジャ?」 母「ごめん愛、お水出してあげて〜」
愛「はーい」
せつ菜「!!」
せつ菜「愛おねちゃん、せつ菜も手伝う!」
愛「本当?じゃあお水をあのテーブルまで一緒に持っていこう」
せつ菜「よいしょ、よいしょ」
愛「お冷失礼します」コト
???「わー、かわいい。妹の遥ちゃんみたい」
???「彼方の妹ってもうちょっと大きかったわよね?」
???「果林ちゃん見てみて、あの子バイバイしてくれたよ、かわいいねぇ」 はいもんじゃお待ちどう様です〜
エマ「ふむふむ、もんじゃは初めてこんな形をしてるんだ」
果林「服に飛び散るといけないから紙のエプロン使いましょ」
彼方「果林ちゃんサンキュー。さて、これを...じゅ〜」
せつ菜「じー」
愛「せっつー気になる?」
せつ菜「うん!」
せつ菜「お水あげてくる!」
せつ菜「お水!お水!」
彼方「あら、さっきの子」
果林「お水くれるの?ありがとういただくわ」
エマ「私も私も!」
せつ菜「ニコニコ」 エマ「土手だっけ?」
彼方「そう、土手を崩して、広げて」
エマ「ちょっ焼いたら....パクっ」
エマ「うん!んまい!」
果林「でしょ?」
エマ「うん!うまい!Buono!」
彼方「彼方ちゃんも食べる〜!」パクっ
彼方「うん!美味しい!」
果林「今日は私も食べるわよ〜!」
「あはは、うふふ」 せつ菜「お水!お水!」
果林「あら、またお水くれるのね」
果林「あなた仕事熱心ね」
せつ菜「...///」テレテレ
彼方「照れてる所も可愛いね〜」
エマ「そうだ、写真撮ってもいい?」
せつ菜「...コクリ」
エマ「じゃあ撮るよ。はいチーズ!」パシャ
せつ菜「おねさん見せて」
エマ「はいこれだよ」
せつ菜「わぁ〜綺麗!」
エマ「後でこのお店に写真送るからね、楽しみにしててね!」
せつ菜「うん!」 テレビ「助けてりなえもん!」
テレビ「君は実に馬鹿だ『璃奈ちゃんボード』飽きれた」
せつ菜「じー」
愛「せっつーはりなえもん好きなの?」
せつ菜「うん!アニメみたいな機械を本当に作っちゃうんだもん!」
せつ菜「体がおっきくなる薬とか!未来に行ける薬とか!」
愛「すごいよね、まだ14歳らしいし、実在してる人物らしいし...」
愛「はー、私も自分じゃ頭いいけど、りなえもんには敵わないなぁ...」
愛「こういう人って普段なにしてるんだろうね?」
せつ菜「普通に暮らしてると思う!」
愛「普通かぁ...」 母「愛、ちょっとお店お願いしたいんだけど」
愛「あっ、わかった今行く〜!」
愛「せっつーごめんね、お店忙しくなっちゃったからちょっと出てくるね」
愛「一人で待ってられる?」
せつ菜「うん!」
愛「じゃあ行ってくるね!」
せつ菜「がんばえー!」
愛「うん!頑張る!」 愛「んー、忙しい」
愛「こんな忙しいのに、今日はお父さんとお母さん二人で回してたのか...」
愛「すごいな...」
カランカラン
愛「あっ、いらっしゃいませ〜」
???「3人」
愛「はい、三名様ですね、こちらへどうぞ」
愛(ん?さっきの声どこかで)
???「お父さん、お母さん、今日はありがとう」
???「お父さんなに食べる?」
愛「ピンクの髪の毛...」
愛「愛らしい声...」
愛「もしかして、りなえもん!?」
璃奈「すみません」
愛「はっ、はい!」
璃奈「スペシャルもんじゃセット3人前で」
愛「はっ、はいかしこまりました!」 愛(どうしようどうしよう!!これって声かけてもいいのかな?)
愛(気になる...せっつー好きだって言ってたな、サインとか貰えたりしないかな...)
璃奈母「あら、璃奈少ない」
璃奈「本当だ。お水飲みたいかも」
璃奈母「じゃあお冷貰おうかしらね」
璃奈母「すみません、お冷いただけますか?」
愛「はっ!ただいま!」
愛「お、お冷になります」ガチガチ
愛(やっぱり声かけるの無理!今日は普通にプライベートっぽいし...)
愛(後でせっつーにりなえもんがうちに来たよってだけ伝えとこう...) テレビ「りなえもーん!」
せつ菜「りなえもーん!」
せつ菜「やー!すごい!すごい!」
せつ菜「...」
せつ菜「愛おねちゃんと一緒にりなえもん見たい」
せつ菜「愛おねちゃん、仕事してるけど...」
せつ菜「...」
せつ菜「やっぱり一緒に見たい!」
せつ菜「愛おねちゃんの所に行く!」
せつ菜「愛おねちゃん!」ダダっ せつ菜「愛おねちゃん!」
愛「あっ、せっつーどうしたの?」
せつ菜「愛おねちゃん、一緒にりなえもん見よう!りなえもんみよう!」
愛「あっ、その、今は...!」
璃奈「...!」
せつ菜「ん...?」
せつ菜「あーっ!あーっっっっ!」
せつ菜「りなえもんがいる!」
愛「こ、こらせっつーおっきな声出しちゃだめ!」
せつ菜「で、でも!」
璃奈「...ふふっ」
璃奈「璃奈ちゃんボード」バレた?
せつ菜「本物だ!本物のりなえもんだ!」 璃奈「あなたはなんて名前なんだい?」
せつ菜「せつ菜!」
璃奈「せつなちゃんへ...」サラサラ
璃奈「カキカキ...こんなものでいいかな?」
璃奈「はい、これせつ菜ちゃんだけの専用ボードだよ」
せつ菜「わぁ!すごい!すごい!宝物にする!」
璃奈「お姉さんも何か描く?」
愛「えっ?いいの?」
璃奈「うん!」
愛「じゃ、じゃあ、ここのお店の宮下さんへってお願いします!」
璃奈「ガッテン承知」サラサラ
璃奈「はいどうぞ!」
愛「あっ!ありがとうございます!」 カランカラン
愛「ありがとうございました〜」
せつ菜「ひゃ〜!!」ぴょんぴょん
せつ菜「本物だ!本物だ!本物!」
愛「せっつー、折るといけないからクリアファイルの中に入れておこう」
せつ菜「うん!」
愛「あっ、もうこんな時間...せっつーのお母さんが迎えに来る時間だよ」
愛「準備しておかないと」
せつ菜「やだ!」
せつ菜「ヤダヤダ!帰りたくない!」
愛「そんな事言っても、ね?」 せつ菜「ヤダヤダ!」ジタバタ
愛「あー、もうせっつーだめだってば」
愛「帰るまで一緒にいてあげるから、ね?」
せつ菜「うぅ...」ぐすん
愛「おかーさん、ちょっとせっつー見てくるから下がるね〜」
愛「せっつー、部屋戻ろうか」
せつ菜「愛おねちゃん」ギュッ
愛「はいはい、そばに居ますから」 せつ菜「愛おねちゃん!見て、せつ菜キーック!パーンチ!」
愛「おー、すごいすごい!」
愛「愛さん食らったら倒れちゃいそう」
せつ菜「えいえい!」
愛「あはは、痛いって」
カランカラン
「せっちゃんいるかしら?」
せつ菜「あっ」
せつ菜「...うぅ」
愛「せっつー、泣かないで。バイバイじゃないよまたあ会おうねっていうんだよ」
せつ菜「?」
愛「さよならって言っちゃだめなの。次会う時までお元気でって言うんだよ」
愛「またせっつーとは会うんだから」
愛「次会う時までお元気で」
せつ菜「...うん」ぐすっ 「今日はお世話になりました」
「いーえー、困った時はお互い様ですよ」
せつ菜母「せっちゃん行くわよ」
せつ菜「...」
せつ菜「愛おねちゃん!」
愛「なーに?」
せつ菜「次会う時までお元気で!」
愛「うん!お元気で!」 次の日
愛「ありがとうございました!」
カランカラン
愛「いらっしゃいませ〜」
せつ菜「ふふん!」
愛「...ってせっつー?!」
せつ菜母「せっちゃんがどうしてもって駄々こねて...」
せつ菜母「すみません、来ちゃいました」
愛「ふふっ、大歓迎です!」
せつ菜「愛おねちゃん!」
愛「はい愛おねちゃんですよ〜」
愛「今日はなにしよっか!」
せつ菜「愛おねちゃん、今日はね!」
おしまい おつ!
可愛いやりとりいっぱいで凄く癒やされた…またなんか書いてくれたら嬉しいな 最初に保守してくれた人ありがとうございます
この様なSSを読んでいただきありがとうございます
皆さんまたどこかでお会いしましょう ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています