彼方「花言葉は」
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通話中
彼方「ねぇ…彼方ちゃんはどうしたらいいと思う?もうね、私は全てが嫌になってきたよ……」
彼方「鳴らないスマホに鳴らないスマホ…そして鳴らないスマホ…」
彼方「もう何?スマホ要らなくない?彼方ちゃんに必要なかったよねスマホ」
彼方「話したい人といつでも話せるのがスマホの最大の利点でしょ?」
彼方「その利点を今全く果たせてないんだよこのスマホ」
彼方「おかげで彼方ちゃんはスマホに囚われてる状態だよ」
彼方「誰か助けてよ…彼方ちゃんをスマホの呪縛から解放してよ…」 彼方「鳴らしてよスマホ…」
彼方「もうさ…こういう事態になるとさ、所詮人は独りなんだなぁって思い知らされるよね、こうもさ…こうも…っ」
彼方「…うぅ…」
果林「スマホスマホうるさいわね…」
果林「もう、電話越しで泣かないでくれる?どれだけメンタル弱ってるのよ」
彼方「だってぇ…!一週間くらいずっとしずくちゃんからお返事来ないんだよ!?」
彼方「当然会うことだって出来ないし!寂しいんだよぉ〜…」
果林「あー…」 彼方「この時期は劇の練習や同好会の活動で忙しいのは分かるけど…少しくらいは構って欲しいの…!彼方ちゃんは…!」
果林「わがまま言わないの…彼方だって新生活で色々忙しいじゃない」
彼方「う、うーん…そうだけどさぁ〜」
果林「…でも一切返事が来ないのも変ね、一行くらいでもどこかの合間で返せそうなのに…」
彼方「スマホ画面いっぱいの長い文章で会話してるからねぇ…」
果林「こわ…一体なんの会話してるのよ…それは忙しくなくても中々すぐには返せないわよ」
彼方「えーでもでも…普通に一日3往復くらいはやり取りできてたんだよ〜?」
果林「ええ…」 果林「…ていうか、それにしてもメンタル弱りすぎでしょう…たかが一週間で」
彼方「されど一週間でしょ」
果林「絶対言うと思ったわ」
彼方「それにさぁ…遥ちゃんも今忙しいみたいでね…」
彼方「彼方ちゃんの二大ライフラインがたった今途絶えてるんだよね…寝たくても寝れない状況で…」
彼方「死んでしまうよ彼方ちゃんは」
果林「面倒な子ね…あなたも」
彼方「面倒かなぁ……面倒だよなぁ…」 果林「いっそのことこっちからメッセージ…なんなら思い切って電話とかしてみたらいいじゃない」
彼方「返事を催促してるみたいで気が引けちゃうよ〜…」
彼方「それに忙しいところに電話なんてかけたら迷惑だもん…」
果林「私には電話かけるのに?」
彼方「暇だよね?」
果林「暇じゃないわよ失礼な!」
果林「少なくともあなたよりは暇じゃないわよっ」 彼方「失敬な…彼方ちゃんだって学校で覚えることも沢山あって勉強しなきゃだし…アルバイトもしなきゃだし寝る時間が欲しいくらいなんだよ〜?」
果林「はぁ…じゃあ今寝ればいいじゃないの」
彼方「だからぁ…彼方ちゃんのライフラインがたった今不足中だからまともに眠れないんだってばわっかんないなこの人」
果林「…直接会ってたらビンタしてたわよ彼方?」
彼方「うそうそー冗談だってぇ〜果林ちゃ〜ん」
果林「まったく…」 彼方「んー…でもね…本当はちょっと不安だったりするんだ」
彼方「もしかしたらしずくちゃんに冷められたりしてないかなぁって」
果林「……」
彼方「そんな頻繁に会えるような距離でもないし、一週間話せない…会えないだけでもそういうことってありえちゃうのかもなぁって」
彼方「思っちゃったりね」
果林「そんないい加減な気持ちで付き合ってないでしょ、あなた達」
果林「特にしずくちゃんは、あなたに告白する2ヶ月前まで不安と葛藤の中で想い続けていたわけじゃない?」
果林「紆余曲折あってやっと実った恋なのでしょうし」 果林「だから彼方もね、不安があったとしても諦観するような事はしないようにね」
彼方「う…うん、そうだねぇ…ちょっとネガティブ思考になってたよ」
彼方「忙しいのに…いきなり電話しちゃってごめんね?それと出てくれてありがとう、果林ちゃん」
果林「別にいいわよ、これくらい」
果林「…試しに、電話1本くらい入れてみなさい」
彼方「え?」 果林「忙しいのかもしれないけれど、彼方が相手なら飛んで出てくれると思うわよ」
彼方「う、うん…そ、かな?多少勇気がいるけど、頑張るよ〜…」
果林「…ふふ、頑張りなさい。きっと彼方の心配は杞憂に終わるから」
果林「さて、それじゃあ…私はそろそろ寝るわね」
彼方「あ、うん。エマちゃんにもよろしくね〜」
果林「ええ、おやすみなさい」
彼方「おやすみ〜」
プツ ──
彼方「……」トサ
彼方「………はぁ、電話…電話かぁ…」
彼方「……んー…」スイー…スッ
彼方「……えい」ポチー
トゥル
しずく「彼方さん!?」
彼方「おお早っ!?」
しずく「ど、どうしたんですか彼方さん?どうしたというかえっと…!」
しずく「あの…っ、お返事中々出来てなくてごめんなさい…色々取り込んでしまってて…」 彼方「あ、うっ…ううん?いいいよ?しずくちゃんが忙しいのは分かってたし…突然電話しちゃってごめんね?」
しずく「ごめんなさい…いえ、お電話いただいたのは嬉しいですよ?」
しずく「元々後で落ち着いたら…私からもお電話しようと思ってたので」
彼方「えっ、そうなの!?」
しずく「はい、それは後ほどお話しますけど…彼方さんの方はどうしたんですか?突然電話なんて…」
彼方「あぅ…その、特に用はないんだけど〜、ただちょっと…しずくちゃんの声が聞きた…」
シズクセンパーイ! しずく「あっはーい!ちょっと待ってて!」
しずく「…ごめんなさい彼方さん、まだ劇の練習の途中なので…」
彼方「そ、そっかぁ…ごめんね?」
しずく「いえ、こちらこそ…」
しずく「あの、彼方さん。お話があるので…明日会えませんか?」
彼方「えっ、あ…明日?うーんアルバイト終わって…うん、夕方なら会えるよ」
しずく「良かった…じゃあ、夕方に彼方さんの家の最寄り駅で会いましょう」
彼方「こっちまで来るの?」
しずく「一応帰りの電車の途中ですし」 彼方「そっか、そうだね。分かった」
しずく「それでは…明日」
彼方「うん、明日ねぇ」
しずく「おやすみなさい」
彼方「うん、おやすみ〜」
プツ
彼方「………」
彼方「こんな時間まで演劇の練習してるんだなぁ…すごいなぁ、しずくちゃん…」
彼方「…しずくちゃんにも後輩が出来たのかぁ…」
彼方「高校二年生だもんねぇ」
彼方「嬉しいような…寂しいような…」 ────
───
─翌日
アルバイト先
イラッシャイマセー!
彼方(…今日はお客さん、多いなぁ)
彼方 (…お、そろそろお惣菜に半額シール貼る時間だぁ)
彼方「……」ペタ ペタ
彼方「………」
彼方(そういえば、しずくちゃんのお話ってなんだろう…)ペタ
彼方(まさか…ええ?別れ話じゃないよね…まさかね?)ペタペタ
彼方(…わざわざ時間を作って会ってまで話すようなことってわりと重要なのでは…)ペタペタペタ 彼方(多忙を理由に別れるって話もなくはないしぃ…あぁぁぁネガティブが加速するぜいかんいかん)ペタペタペタペタ
パート「近江さん貼りすぎ」
彼方「へ…?はっ!あわわっ、すみませんつい!」ペリペリ
パート「大丈夫…?ここはあとやっておくから…近江さん、これ果物コーナーに並べてきてくれる?売り切れそうだから」ガラガラ
彼方「あ、はい。オレンジ…?いっぱいですねぇ」
パート「特売らしいからね」
彼方「特売…オレンジが…」 パート「今日はオレンジデーなんですって」
彼方「…オレンジデー?」
パート「そうそう、バレンタインデーがあるでしょう?」
彼方「え、はい」
パート「その次がホワイトデーでしょ?」
パート「で、その次がオレンジデーらしいの」
彼方「え〜っ?知らなかったです…そんな日があるなんて」 パート「私も今日知ったんだけどね」
パート「2月は好きな人にチョコを、3月はそのお返しを」
パート「そして4月は結ばれた恋人がお互いの愛を確かめ、深める記念日としてオレンジやオレンジ色の何かをプレゼントし合う日らしいの」
パート「まぁオレンジデーなんて一般的には浸透されてない記念日だから、知らなくて当然よね」
パート「でも、意外と今日売れてるのよね…オレンジ」
彼方「へぇ…またひとつ賢くなった気がします〜」 パート「あはは、私もだよ。それじゃあ、陳列お願いね?」
彼方「はい、行ってきま〜す」ガラガラ
彼方(愛を深める…かぁ)
彼方(うーん折角だから、なにか…あとで買おうかな…)
彼方「………」
彼方「…ん?」 ───
─
駅前
彼方「……」
彼方(…つい買っちゃったぜ)
彼方(お花だけど…)
彼方(これをしずくちゃんに急に渡したら何事?って思われちゃうかもなぁ)ソワソワ
彼方(お話の内容によっては渡していいものか分からないけど…いや、これがいけないんだよね、心配し過ぎいくない…)
しずく「彼方さん?」
彼方「わわっ!?」バッ
彼方「し、しずくちゃん…!?びっくりしたぁ」
しずく「アルバイト、お疲れ様でした。どうしたんですか…?難しい顔してましたけど…」 彼方としずくがくっつく意味が分からな過ぎて全然頭に入ってこないなぁ
この二人ってそんなくっつく程の絡みなかったよね 彼方「う、ううん?なんでもないよ〜?」
彼方「…なんだか、久しぶりだねぇ」
しずく「ああ、確かに…10日ぶりくらいですけどね」
彼方「彼方ちゃんにとってはすごく長いよ〜…」
しずく「ふふ、そうですね。…中々ラインのお返事が出来なくてすみません…」
彼方「ううん、仕方ないよ。しずくちゃんもお疲れ様〜」ナデナデ
しずく「んん…」フニャ 彼方「おやおや…顔がふやけてますなぁ」アゴコショコショ
しずく「んー…ふやけてませんよー…」フニャフニャ
彼方(うーんちくしょうかわいいな)
彼方(…果林ちゃんの言ってた通り、心配しすぎだったかな)ナデナデ
しずく「ん…彼方さん、そろそろ…人の目が…」
彼方「おわ、そっか。ごめんごめん」
しずく「こほん…」スン 彼方「…あ、で…お話とはなんぞ〜?」
しずく「あ、お話というか…お渡ししたいものがあって」
彼方「ほぉ…奇遇だねぇ。彼方ちゃんもしずくちゃんに渡したいものがあるんだよ〜」
しずく「えっ、そうなんですか?昨日のやっぱり昨日の電話は…」
彼方「ううん、渡したいものは今日思いついちゃって。昨夜は本当に用件なんてなかったんだよ〜」
彼方「昨夜は…ちょっとね、しずくちゃんの声が聞きたかっただけなんだ」
しずく「…!…なるほど…」
しずく「……」ズイ 彼方「…?」
しずく「……」ギュウ
彼方「っ!?わわっ、しずくちゃん…?」アタフタ
しずく「かなたさん…かなたさん…」ミミウチ
彼方「…っ」ゾクリ
しずく「聞こえますか?しずくの声ですよ」ミミウチ
彼方「ぷわ…うん、めちゃくちゃ聞こえるよぉ…癒される〜」プワプワ
しずく「…良かったです」パッ
彼方「びっくりしたけど…ありがとねぇ。ずっとしずくちゃん不足だったんだよ〜」ホクホク しずく「ふふ、私も彼方さん不足でしたから。会えて良かったです」
彼方「えへへ、そっかそっかぁ」
しずく「そうだ…彼方さんも渡したいもの、あるんですよね?」
彼方「あ、そうだった…彼方ちゃんから渡してもいいのかな?」
しずく「はい、良かったら」
彼方「ん、じゃあ…」ゴソゴソ
彼方(わぁ、ちょっとだけ緊張するなぁ…)
彼方「…これ、お花…しずくちゃんに渡したいなって思って」スッ
しずく「えっ……」 彼方「今日ね、オレンジデーなんだって」
彼方「結ばれたカップルがオレンジのものをプレゼントする日らしくて」
彼方「だから…しずくちゃんにね、プレゼントしたいなぁって思って」
しずく「そう、なんですか…」
彼方「……ぇ」
彼方(あ、あれぇ?なんでそんな…困ったように微笑むの…)
彼方「…い、嫌?だったかなぁ?」
しずく「違いますよ、とても嬉しいんです」
しずく「でも…」ゴソゴソ –––部室–––
かすみ「⋯⋯んへぇ?」パチリ
しずく「あっ、かすみさんやっと目が覚めた」
かすみ「⋯⋯しず子?」
しずく「もう、心配したんだからね?」
かすみ「⋯⋯えっと、なんでかすみんはしず子に膝枕されてるの?」
しずく「なんでってそれは⋯⋯」 しずく「渡したいもの…被っちゃいましたね」スッ
彼方「へ…」
しずくちゃんの持っているものは、彼方ちゃんが買ったお花と同じ…しっかりと一輪だけラッピングされた、オレンジ色のカーネーションだった
しずく「…正直、彼方さんがオレンジデーを知ってるだなんて思わなかったですよ」
しずく「彼方さんと同じ花ですけど…受け取って貰えますか?」
彼方「うん…うん…!勿論だよ〜っ」
彼方「彼方ちゃんのも、受け取ってくれる?」 〜回想〜
かすみ「ほらしず子みてみて〜♪ 昨日かすみんが考えた最高に可愛い振り付け!」クルクル
しずく「かすみさん⋯⋯こんな狭い場所で踊ったら危ないよ?」
かすみ「平気平気〜♪ ここをこうして〜こうっ♪」クルッ
–––グキッ!
かすみ「あ゛っ⋯」
–––バターン!!
しずく「かすみさん!? かすみさ〜〜ん!!!」
〜回想終わり〜 しずく「…といった感じでかすみさん足を滑らして頭打っちゃったんだよ?」
かすみ「あ〜⋯言われてみれば思い出してきたような⋯⋯」
しずく「もう⋯⋯だから言ったのに」
しずく「これからはちゃんと広い場所で踊ろうね?」
かすみ「はーい⋯⋯」
しずく「うん♪ 素直でよろしい♪」ナデナデ
かすみ「⋯⋯⋯」
かすみ「って! それはわかったんだけどさ」
かすみ「結局なんでかすみんはしず子に膝枕されてるの!?」 しずく「はいっ、もちろん」
スッ
彼方「…ありがと〜」
しずく「ふふ、こちらこそ」
彼方「まさか渡すものが被るとは…ちょっとだけこそばゆいねぇ」
しずく「確かに…でも」
彼方「繋がってるって感じがするよね」
しずく「はいっ。繋がってますね、ちゃんと」
彼方「……」 しずく「おや、彼方さん…顔赤くないですか?」ズイ
彼方「ん、ん〜?そう見えるのは夕日のせいじゃないかな〜」
しずく「またまた…」
彼方「…しずくちゃん、あのね?もう一回ハグしてもいいかい?」
しずく「人の目がありますけど」
彼方「…ほんの少しだけ」
しずく「…少しだけですからね?」バッ
彼方「ありがと」ギュ
しずく「ん…」ギュウ 彼方「…本当はね、今日までの間…少し不安だったんだ」
彼方「このまま…会えないのも、連絡が取れないのにも慣れちゃって…しずくちゃんの気持ちが薄れていっちゃうんじゃないかなって」
しずく「そんなわけないじゃないですか…初恋の人なんですよ?」
彼方「…お、おう…//」
しずく「…照れてます?」
彼方「ませんっ//」
しずく「ほんとかなぁ」
彼方「……」
彼方(うーむ、最近彼方ちゃんとしずくちゃんの立場が逆転してる気がする…)
しずく「でも、そう思わせてしまった私に非がありますよね…」 彼方「ううん…いいんだよ」
彼方「改めて実感出来たこともあったから」
しずく「…実感?」
彼方「…ちゃんとしずくちゃんに恋してるんだなぁ…って」
彼方「この不安でそれを強く感じることが出来たんだぁ」
彼方「だから…しずくちゃんのおかげで不安ももう消えちゃったけど、それすらも愛おしいなって今は思えるし…」
彼方「きっとしずくちゃんと出会わなかったら…こんな感情を知ることなんてなかったかもしれないなぁって」 彼方「だからね…オレンジデーって言ったけど…」
彼方「感謝の気持ちも込めてこの花をしずくちゃんに用意したんだよ」
しずく「え…?」
彼方「しずくちゃんが初恋の人で良かった」
彼方「…私に恋を教えてくれてありがとう」 しずく「…泣かせようとしてます?」
彼方「遠慮なく泣いていいよ〜?」
しずく「絶対泣きません!」
彼方「頑固ですなあ」
しずく「悔しいですもん…」
彼方「…よしよし」ナデ
しずく「ん…それをいうなら、私の方こそありがとうですよ」
しずく「彼方さんがいなかったら恋なんてもの…今日までずっと知らなかったですから」 しずく「それに…この人を好きになれて良かったなぁって今日までも、今日からもずっと思ってますよ」
彼方「…泣かせあいは良くないぞ〜しずくちゃん」
しずく「ふふ、本当のことですから」
彼方「むぅ…家まで連行するの形だ…」
しずく「喜んで行きますけどね」
彼方「え、あれ…家来てくれるの〜?」
しずく「そのつもりで来ましたから」
彼方「おお…マジかぁ」 彼方「…じゃあ、膝枕してくれる?」
しずく「もっちろん」
彼方「…!やった…!」
しずく「もう、相変わらず甘えたですね彼方さん」ニコ
彼方「えへへ〜」
しずく「ぁ…因みに彼方さん」
彼方「うん〜?」
しずく「このオレンジのカーネーションですけど…」
しずく「花言葉、分かりますか?」 彼方「うん、わかるよ〜。ちゃんと調べたも〜ん」
しずく「じゃあ、その花言葉を口にしてもらってもいいですか?」
彼方「えっ、ええ…ちょっと恥ずかしいぜ…」
しずく「言ってくれたら…私も言いますから」
彼方「ほんとに〜?」
しずく「ふふ、もちろん」
彼方「んー…じゃ、じゃあ…こほん」 …少しだけのはずだったのに、未だに抱き合っている私達を、オレンジ色の夕日が包み込む。
…あったかいなぁ
大好きな人との抱擁も、大好きな人との時間も…貰った花も…かけてくれた言葉も全部あたたかくて、愛おしい。
この気持ちは、この先ずっと変わらないんだろうなぁって
きっとしずくちゃんもそう感じてくれてるんだって、そう思える。
だからね、彼方ちゃんはこれからも
彼方「あなたを愛します」 素晴らしい…重めな彼方ちゃんによるかなしずいいね… ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています