しずく「彼方さんとのんびり過ごすホワイトデー」
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ホワイトデー
そう、今の私の悩みの種である。
バレンタインデーにチョコレートを貰った以上はお返しをしなくてはならない。
……そもそも私もあの人にチョコレートを渡しているのだけど
しかし、あの人のことだから、ホワイトデーも当然何か用意して私にプレゼントしてくれることは想像に難くない
つまり、私も何らかのプレゼントを用意しなくてはならない。
そして、あの人はもう卒業してしまったけど、今はあの人にとったは長い春休み期間
当然会おうと思えばいつでも会うことが出来る。
まあホワイトデー当日もデートの約束をしているんだけど
だから正直ホワイトデー当日に何かを渡さなければならないということはない ホワイトデー
そう、今の私の悩みの種である。
バレンタインデーにチョコレートを貰った以上はお返しをしなくてはならない。
……そもそも私もあの人にチョコレートを渡しているのだけど
だから正直ホワイトデー当日に何かを渡さなければならないということはない
しかし、あの人のことだから、ホワイトデーも当然何か用意して私にプレゼントしてくれることは想像に難くない
つまり、私も何らかのプレゼントを用意しなくてはならない。
そして、あの人はもう卒業してしまったけど、今はあの人にとったは長い春休み期間
当然会おうと思えばいつでも会うことが出来る。
まあホワイトデー当日もデートの約束をしているんだけど かすみ「なに?初っぱなからノロケ?」
しずく「違うよ?私がこんな真剣に悩んでるのに……」
かすみ「しっかしこんなに想ってくれる恋人がいるなんて羨ましいよね、彼方先輩も」
しずく「…///」(テレッ
かすみ「なんでしず子が照れるのさ……そこはしず子が照れるところじゃないでしょ」
しずく「だって……」モジモジ
かすみ「うわめっちゃかわいい、かすみんのかわいさに匹敵するくらい」 しずく「ありがとうかすみさん」
かすみ「で、何の話だっけ?」
かすみ「ホワイトデーに彼方さんに何を渡せば良いのか、だっけ?」
しずく「そうだよ、そう言ったでしょ?」
かすみ「いやあれじゃただのノロケだよ……うん」
しずく「そんなつもりはなかったんだけどなあ」
かすみ「いやノロケるつもりまんまんだったでしょ!」 しずく「それよりかすみさんはどうするの?侑先輩にバレンタインデー、貰ったんでしょ?」
かすみ「あれだけ気合いの入った本命チョコ貰っちゃったからね、まあ答えなんて決まってるんだけど」
しずく「え?バレンタインデー当日に返事しなかったの?かすみさんならてっきり……」
かすみ「侑先輩がさせてくれなかったの!返事はホワイトデー当日にお願い!って言うから……」
かすみ「かすみんはその日のうちにお返事するつもりだったのに」
しずく「なんというか、侑先輩らしいね」
かすみ「でも今はかすみんのことはいいでしょ!今はしず子の話だよ、しず子はどうするの?」 しずく「どうしようか迷ってるんだよね……」
かすみ「渡すか渡さないか?」
しずく「流石に渡すよ!でも何を渡そうかな……って」
しずく「ホワイトデーに渡すお菓子ってモノによっ て意味合いが変わるでしょ?」
かすみ「例えばクッキーなら"あなたはお友達です"とかマシュマロだったら"あなたの事が嫌いです"とかだっけ」
かすみ「彼方先輩とはもう付き合ってるんでしょ?なら特に気にしなくていいんじゃないの?」
しずく「気にするからね?でも、そこを迷ってるんだよね!」
かすみ「そうだなあ、マカロンで良いんじゃないの?確か"あなたは特別"って意味だよね?」
かすみ「あとはバウムクーヘンとか?」 しずく「バウムクーヘンって失恋とか破局とかって意味じゃなかった?あとは結婚式の引き出物に使ったりするイメージだけど」
かすみ「本命のお返しだと"あなたと一緒に年を重ねていきたい"って意味もあるみたいだよ?」
かすみ「……彼方先輩がそこまで気付くかは…微妙な気はするけど」
しずく「どうかな?彼方さんそういうところは聡いから気付いてくれると思うよ?」
かすみ「ならそれで良いんじゃないの?」
しずく「重くない……?」
かすみ「あぁもうめんどくさいな!!」
しずく「でもなんとなく渡したいものは決まったから」
しずく「ありがとねかすみさん」 しずく「そうだ、これあげるね!ちょっと早いけどバレンタインデーのお返しとして」
しずく「マシュマロ」
かすみ「ちょっとしず子!満面の笑みであなたの事が嫌いですって告白をしないで!」
しずく「冗談だよ、中身はクッキーだから」
かすみ「そんな心臓に悪いジョークはやめてよね!」
しずく「ごめんね?」(なでなで
しずく「それとホワイトデー、かすみさんも頑張ってね」
かすみ「…うん」 〜ホワイトデー当日〜
彼方「おはようしずくちゃん、今日もはやいね〜」
しずく「彼方さん!?どうしたんですか?まだ20分も前ですよ!!?」
彼方「しずくちゃんと過ごせると思ったら足が勝手に、ね?」
彼方「そういうしずくちゃんもこんなに早く来て、楽しみにしてくれてたんだね〜」
しずく「私の最寄りからだと次の電車だと時間に間に合わないだけです!!」
彼方「そういうことにしといてあげるね〜」
しずく「もう!」 しずく「今日は彼方さんがエスコートしてくれるんですよね?」
彼方「なんだけど」
彼方「どこに行くか決めてないんだよねえ」
しずく「バレンタインデーの時にあれほどホワイトデー当日は任せて!みたいなこと言ってたのに」
彼方「だって〜、しずくちゃんと行きたいところ考えてたらもうこの時間だったんだもん」
しずく「もう、仕方ないですね彼方さんは」
しずく「今日は予定を決めるところからですね」
彼方「それじゃいつもの店行かない?」
しずく「そうしましょうか?」 〜喫茶店〜
「いらっしゃいませ〜、空いてる席にどうぞ」
「(またこのバカップルか……今日はホワイトデーだしデートかな?)」
しずく「私はいつものようにブレンドにしますけど、彼方さんはどうします?」
彼方「そうだなあ〜、彼方ちゃんもしずくちゃんと同じようにブレンドにしようかな?」
しずく「わかりました」
しずく「お願いしまーす」
「はーい」
しずく「ブレンド2つお願いします」
「かしこまりました」 彼方「さて、どうしよっか?」
しずく「それは彼方さんが言えたことじゃありません!!」
しずく「それはさておいて本当にどうしましょうか」
彼方「彼方ちゃん的にはしずくちゃんとはどこに行っても何をしても楽しいからなあ」
しずく「嬉しいこと言ってくれてますけど、騙されませんからね?」
彼方「ちぇ〜」
しずく「かわいく膨れてもダメです!」 彼方「しずくちゃんはどこか行きたいところとかしたいこととかある?」
しずく「急に言われても困ります……」
しずく「私も彼方さんと同じように、彼方さんとなら何をしても、楽しいので」
彼方「しずくちゃんも嬉しいこと言ってくれるね〜!!ぎゅー」
しずく「彼方さん!?ここでは危ないですから!!」(ギュッ
「(といいながら受け入れるのね……)」
「お待たせしました、ブレンド2つになります」
彼方「ありがとうございます」
「それと今日はホワイトデーなので、お菓子をサービスさせていただきますね。自家製カフェオレ風味のラスクです。コーヒーに合うように甘めに作ってありますので、コーヒーと一緒にどうぞ」
しずく「わぁ、美味しそう!ありがとうございます」
「ではごゆっくり」 彼方「ねえしずくちゃん」
しずく「はい?」
彼方「あ〜ん」
しずく「またですか?外でやるのは恥ずかしいんですけど……」
彼方「別にここのマスターにはもう見られちゃってるし、今は他のお客さんもいないから大丈夫だよ〜」
しずく「…仕方ないですね、はい、あ〜ん」
彼方「あ〜ん」(パクッ
彼方「これ美味しいよ、しずくちゃん」
彼方「カフェオレ風味なのにコーヒーの苦味が強くなくて、少し甘めだからこのコーヒーと凄く相性が良いね」 しずく「彼方さん、次私の番ですよ、あー…」
彼方「しずくちゃんはかわいいなあ〜、はい、あ〜ん♪」
しずく「あ〜ん」(パクッ
しずく「あ、美味しい……!彼方さんの言う通りカフェオレ風味なのに苦味はそこまで強くなくて、かつ少し甘めに作ってあるからブレンドと凄く合いますね……」
彼方「でしょ〜?」ノレcイ* ¯ ꒳¯*)
しずく「なんで彼方さんが得意気なんですか……」
彼方「えへへぇ」
「(ここまで褒めてくれると嬉しいわね…何となく来てくれるかなって思って、ほとんど2人のために作ったようなものだけど、作って良かったわ……)」
「(あとこの2人、ほんとかわいいわね……妬けちゃうわ)」 彼方「ところでしずくちゃん、これからうち来ない?」
しずく「それは構いませんが…なぜ急に?」
彼方「たまにはおうちデートもいいなーって思って」
彼方「それに、おうちでなら、ね?人目を構わず出来るじゃん?」
しずく「それって…///」
彼方「え?彼方ちゃんと添い寝したり彼方ちゃんを膝枕したり、だよ?」
彼方「しずくちゃんは何を考えてたのかな〜?」
しずく「もう!彼方さんのばか」(ムスッ
彼方「ごめんね〜」
しずく「(ボソボソッ…」
彼方「うん?」 しずく「ガトーショコラ…」
彼方「作ってあげるから」
しずく「…約束ですよ?」
彼方「うん、約束」
しずく「わかりました、なら許します」(ニコニコ
彼方「しずくちゃん、もしかして演技だった?」
しずく「なんのことでしょうか?」(ニコニコ
彼方「彼方ちゃん、騙されちゃったか〜」
彼方「まあしずくちゃんのわがままならいくらでも聞いてあげるんだけどね(小声)」 しずく「そうと決まれば早く行きましょう!?」
彼方「待って待ってまだ彼方ちゃんコーヒー飲み終わってないから〜」
しずく「確かにそうですね、すみません」
彼方「ガトーショコラは逃げないからさ〜、ゆっくりまったりしよ?」
彼方「それに彼方ちゃんはまだ飲み終わりそうにないししずくちゃんも何か頼んだら?」
しずく「そうしますね」
しずく「すみません、ホットのカフェラテをお願いします」
「かしこまりました」
彼方「あとチーズケーキを2つお願いします」
「かしこまりました」
彼方「せっかくだしケーキくらいは奢るよ」
しずく「いいんですか?」
彼方「気にしないでくれたまえ」(ドヤ
彼方「それに彼方ちゃんがここでのんびりまったりしたいしね」 しずく「そうですか、ではごちそうになりますね」
彼方「うむ」ノレcイ* ¯ ꒳¯*)
しずく「そういえば彼方さんってここのチーズケーキ好きですよね」
彼方「隠し味にほんのり使われてるみかんの味と香りが好きなんだよね〜」
しずく「でも彼方さんならかんたんに作れるんじゃ…?」
彼方「わかってないなあしずくちゃん、こういうのは」 彼方「雰囲気込みで楽しむものだから、自分で作ったらいくら上手く作れても美味しさ半減なんだぜぇ…」
しずく「あー、確かにわかりますそういうの」
しずく「例えとしては変かもしれませんけど、屋台のかき氷がやけに美味しく感じるのと同じようなものですよね」
彼方「うんうん、そんな感じ」
彼方「ここのチーズケーキはここでのんびりまったり食べるから良いのだよ」
「お待たせしました、カフェラテとチーズケーキ2つになります」
しずく「ありがとうございます」
しずく「それと彼方さん、いただきますね」
彼方「召し上がれ〜」
しずく「それじゃ、いただきます」(パクッ しずく「ホントに美味しい……みかんがいい味出してますねこれ」
彼方「でしょ〜?彼方ちゃんのお気に入りなんだ」
こうして喫茶店で彼方さんとの時間がゆっくり流れていく。
他愛もない話をしたと思えば、
お互いに無言でスマホを見てたり、もする。
彼方さんと一緒にいると私自身とても安心する。
そういう意味でもホントに彼方さんのことが好きなんだなあ…
直接は言わないけどね 〜彼方宅〜
しずく「お邪魔します」
彼方「そんなに気を遣わなくてもいいのに〜」
しずく「何言ってるんですか!人の家に上がるんですからこれくらいは」
彼方「どっちにせよ家族になるんだし(小声)」 しずく「っ!?!?」
彼方「しずくちゃん?」
しずく「//////」
しずく「あの…ふつつかものですが……」
彼方「まってまってまってまってまってまって」
彼方「もしかして聞こえてた?」
しずく「はい……///」
彼方「しずくちゃん落ち着いて!!!?ね?」
しずく「彼方さん今のはプロポーズですよね??///」
彼方「そうだけどそうじゃないっていうか」 彼方「プロポーズはちゃんとするから!しずくちゃんが大学を卒業する頃に、ね!?」
しずく「今聞きましたからね!ずっとずっと待ってますからね!?」
どうやら私は6年後には彼方さんにプロポーズされるみたい
多分彼方さんの今の発言は私に聞かれるつもりじゃなかったんだろうけど
でも聞いちゃったし、将来楽しみが増えたなあ
それと忘れたなんて絶対に言わせないからね? 彼方「それじゃあしずくちゃんご所望のガトーショコラ作るから、しずくちゃんは寛いでて良いからね?」
しずく「いえ、私のわがままで作ってもらうわけですし、手伝います」
彼方「お客さんにそんなことさせるわけにはいかないから大丈夫だよ、だからしずくちゃんは
しずく「どっちにせよ家族になるんですから、手伝いますよ?彼方さん」(ニコニコ
彼方「その返しはずるいよぉしずくちゃん…」
しずく「でもそれを言ったのは彼方さんですから♪」 しずく「私はチョコレート湯煎しておきますね」
彼方「ありがとう〜」
しずく「こうして彼方さんと一緒に台所に立ってると、私たち、新婚みたいですね♡」
彼方「しししししししずくちゃん!??????」 〜間〜
彼方「焼き上がるまで暇だねえ〜」
しずく「そうですね」
彼方「ねえしずくちゃん、ホワイトデーまだ渡してなかったよね?」
しずく「え?ガトーショコラがホワイトデーの代わりじゃなかったんですか?」
彼方「ガトーショコラはしずくちゃんが食べたいって言ったからね〜」
しずく「確かにそうなんですけど…」
彼方「当然、だーいすきなしずくちゃんに何も用意してないわけないよ〜」 彼方「ねぇしずくちゃん、少し後ろ向いてもらってもいいかな?」
しずく「はい」(クルッ
彼方「♪〜」(スッスッ
彼方「はい、出来た〜」
しずく「彼方さん、一体私の頭に何を…?」
彼方「はいこれ」っ鏡
しずく「!」 しずく「すみれ色のリボン、とってもかわいい…!」
彼方「彼方ちゃんからは私のイメージカラーのリボンをあげるね」
しずく「ありがとうございます…!」
彼方「彼方ちゃんは卒業しちゃうから虹ヶ咲にはもういないけど」
彼方「このリボンで彼方ちゃんの事を感じてくれると嬉しいかな」
しずく「これから学校に毎日していきますね……!」
しずく「あと私も、ホワイトデー用意してきたんです」
彼方「しずくちゃんも!?楽しみだな〜」 しずく「私からはこれをどうぞ」
しずく「すみれ色のマカロン、です」
しずく「彼方さんほどは上手くはありませんけど…」
彼方「んーん、しずくちゃんが彼方ちゃんのために作ってくれたんだから、」
彼方「それだけでも泣きそうなくらい嬉しいな」
彼方「ところでこの色だけど味付けは何を使ったの〜?」
しずく「ブルーベリーを使いました!」 彼方「いかんいかん、紫色の食べ物を見るとフラッシュバックしちゃって」
しずく「もう、私はせつ菜さんじゃありませんから」
しずく「でも喜んでくれて嬉しいです!」
しずく「ところで彼方さん、ホワイトデーにマカロンを送る意味って知ってますか?」
彼方「もちろんだよ〜、しずくちゃんは私を特別って思ってくれてるんだよね?」
しずく「いつだって彼方さんは、私だけの特別ですから…!」
彼方「彼方ちゃんも…しずくちゃんは私だけの特別だから」 しずく「彼方さん…」
彼方「ねぇしず
チューーーーー
つい彼方さんの唇を奪ってしまった
きっとこれから言われる事なんてわかっているから──────。
私も、おんなじ気持ちですから、彼方さん
これからもずっと、よろしくお願いしますね
そしてガトーショコラが焼けるまでの短い時間だけど、彼方さんとのキスを楽しんだ。 焼き上がったガトーショコラは
とても美味しかった。
もちろん味も美味しかったけど、
それ以上に"大好きな人"と一緒に食べたから─────。 〜後日〜
しずく「おはよう、かすみさん」
かすみ「しず子おはよ〜」
しずく「かすみさんは昨日は上手く行った?」
かすみ「もちろん!昨日から侑先輩と付き合うことになった!」
しずく「そっか、上手く行ったんだね」
しずく「かすみさんおめでとう、良かったね…!」 かすみ「ありがとしず子」
かすみ「ところでしず子さ、」
しずく「どうしたの?」
かすみ「声のテンションがほんの少しだけ高いけど昨日彼方先輩と何があったの?」
しずく「と、特には何もないよ!」
かすみ「嘘!」
かすみ「今日のしず子、リボンの色が違う」
かすみ「しかもそのリボン、彼方先輩のイメージカラーだよね…?」 しずく「ぐ、偶然だよきっと」
かすみ「その反応、ますます怪しい」
しずく「特にないってば!」(ニコニコ
かすみ「ふ〜〜ん?」
しずく「この話おしまい!だからかすみさんの話を聞かせて?」
かすみ「昨日は侑先輩と〜〜〜」
かすみ「ってはぐらかさないで!しず子は昨日彼方先輩と何したの???」 来るべき日が来たら、きっとみさんにも
ううん、同好会のみんなにもちゃんと伝えるから
彼方さんとのんびり過ごしたホワイトデーは、
今は私と彼方さんだけの秘密だから♡ >>43
みさん→みなさん
ではなく
みさん→かすみさん
のミスです。大変失礼しました。
読んでくださった方、ありがとうございました 甘々かなしずありがてぇ…乙でした
過去作もめっちゃ好き 乙
毎回こんな甘々なもん見せられるマスターの血糖値が心配 甘々かなしずいいね
前作も楽しませてもらったけど今回もよかった! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています