【SS】璃奈「できたよ、スクスタ24話がラップバトルになるボタン」【ラップ注意】
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※一部変えてはいますが、マイクなどの設定はヒプノシスマイクからの流用です。ヒプノシスマイクって何って人は「ラップが具現化する」ということだけ把握していればいいです。
※一部キャラディス要素を含みます。キャラディスが苦手な方、キャラ同士のディスが苦手な人にはおすすめできません
※ラップ部分は各自いい感じのリズムで読んでもらえると助かります でぇじょうぶだ、24章が既にキャラdisの極みみたいなものだから あなた「おお!これが!」
璃奈「愛さんが企画した同好会と部の対決…それがラップバトルになる」
璃奈「ただし、展開の大部分は本来の流れにしたがうことになる」
璃奈「簡単に言うと勝ち負けは変わらない」
あなた「よっしゃ!押すよ!」
璃奈「璃奈ちゃんボード『ファイトだよっ!』」 あなた(ん…)
あなた(今日は…ラップバトル当日か)
ガラガラガラ
あなた「うーん、いい天気だなー」
歩夢「おはよう」
あなた「あ、おはよう歩夢ちゃん」
歩夢「いよいよ今日だね。私は出ないけど、昨日は緊張してあまり眠れなかったよ。あなたは?」 あなた「…歩夢ちゃん…念のためにきくけど、今日ってなんの日だっけ?」
歩夢「え?忘れちゃったの?昨日あんなに楽しみにしてたのに」
あなた「いや…その…あえて聞くことで実感をしたいというか…」
歩夢「あ!そういうことか…今日は愛ちゃん企画のスクールアイドル同好会vsスクールアイドル部のラップバトルだよ」
あなた「そ…そうだよね!ああ!もう待ち遠しいなあ!テンションアゲアゲだね!」
歩夢「うふふ、あなたらしいね」
歩夢「…参加しないなんて言ってごめんね」 あなた「ううん、歩夢ちゃんには歩夢ちゃんの考えがあるってわかってるよ」
あなた「それに準備の方で頑張ってくれたでしょ?すごく助かったよ。ありがとう」
歩夢「えへへ、今日も頑張るね」
あなた「あ〜!どんなイベントになるんだろう!早く観たい!」
歩夢「ふふっ、楽しみなのはいいけど、寝癖すごいことになってるよ。とかしてあげるからそっちいくね」 〜スクールアイドル部室〜
愛「見た見た?なんかもう、ものすごい数のお客さんが来てるんだけど!」
ランジュ「このランジュの圧倒的なパフォーマンスを見られるんだから当然ね。ふふ…うふふふふっ」
果林「ランジュったらずいぶんご機嫌ね?」
ランジュ「今日こそ部の方が優れてるって証明できるのよ!これで同好会のみんなもアタシの素晴らしさに気づくはず!」 ランジュ「アンジュも果林もコンディションは万全でしょうね?半端なパフォーマンスなんて、ランジュが許さないわよ!」
果林「あら、今日の私たちが最高のコンディションだって、見てわからない?」
愛「最高のラップにするよ!体調は万全だし、マスカラだって塗ってますから!」
ランジュ「ふふっ、それは楽しみね」
あなた(そんなこんなで愛ちゃん発案のラップバトルが始まろうとしていた) 〜対戦者控室〜
愛「やっほー、りなりー調子はどう?」
璃奈「悪くない、愛さんは?」
愛「今までに無いくらい絶好調。今日の愛さん無敵かも♪」
璃奈「今日は私、愛さんに勝つよ」
愛「ふふ、そうこなくっちゃ!アタシと一緒にアゲアゲなステージにしようね♪」 愛「だから準備は万端にしないと。璃奈ちゃんボードはどこ?つけてあげるよ」
璃奈「今日はつけない」カッ!!!
愛「え?」
璃奈「今日ね、私、素顔でステージに立ってみようと思う」
璃奈「愛さんは、私のこと、最初からわかってくれた」 璃奈「りなりーって呼んでくれて、璃奈ちゃんボードも一緒に考えてくれて、とっても大好きで、大切なお友達…」
璃奈「だからね、愛さんとバトルするなら、愛さんが受け止めてくれた、そのままの私でバトルしたいと思ったの」
愛「まじか〜…やばい、なんか泣きそうだわ愛さん」
愛「りなりーが愛さんのもとから巣立ってしまったようでさみしい…」
愛「でも!りなりーがそんな決心してくれてるなら、愛さんも本気以上の本気だして挑むよ!」 〜バトルステージ〜
ザワザワザワザワ
エマ「大変長らくお待たせしました!1回戦第1ステージの開始です」
彼方「勝負は先攻後攻でのターン制、基本は4小節で1ターンだよ」
歩夢「なんか決着つけたいな、ってなったらラストターンを宣言してね。1回だけ8小節でできるよ」
エマ「でも、ラストターンを相手が耐えたら、相手側も8小節で返せるんだ」
彼方「まさに諸刃の剣だね〜」 歩夢「それでも決着がつかないなら投票だよ。いいなと思った方に投票してね」
エマ「では、選手入場だよ」
エマ「スクールアイドル部、宮下愛ちゃん!」
ウオオオオオオオ
愛「みんなー!今日は来てくれてありがとう!アゲアゲでいくよ!」 エマ「そして、スクールアイドル同好会、天王寺璃奈ちゃ…え?」
璃奈(素顔)「」スタスタスタ
ザワザワザワザワ
エマ「璃奈ちゃん…えっと、ボードは?」
彼方「大丈夫?ボード壊れちゃった?」
歩夢「見つからないとかなら手分けして探して…」
璃奈「…エマさん、彼方さん、歩夢さん…今日のバトルはボード無しで戦わせてほしい」
璃奈「ボードに頼らないありのままの私で、愛さんに勝つ!」 エマ「璃奈ちゃん…わかったよ!」
エマ「天王寺璃奈ちゃん、今日はいつものボードを外して素顔での参戦です!」
エマ「これは熱い展開、みんなもそう思うよね」
ワアアアアアアアアアアアアア!!
あなた(璃奈ちゃんそこまで…本気なんだね…) 歩夢「さて、先攻はどっちかな?」
愛「どっちからでもいいけど、じゃんけんする?」
璃奈「そうだね」
愛「じゃーん」
璃奈「けん」
愛「ぽん」グー
璃奈「ぽん」チョキ
愛「愛さんが先攻か、ベリーグーだね!グーだけに」
歩夢「それでは、スクールアイドル部、宮下愛ちゃんからどうぞ!」 愛「さて、りなりー?準備はいいかな?」
璃奈「いつでも来ていいよ」
愛「じゃあ…」
愛「スクールアイドル部、宮下愛!愛してるよ!愛・だ・け・に!」 【愛】
サイコーなファイト盛り上がる会場
だが愛さんは塩対応
バトルの痛みはめちゃくちゃつらいよ
顔文字無しではごまかせないよ? ドーーン!!
璃奈「ぐぅっ!」
愛「ほらほら、かわいい顔が苦痛で歪んでるよ!」
璃奈「…まだまだ!私の本気、みせるよ」
璃奈「スクールアイドル同好会、天王寺璃奈、ちょっとずつみんなとつながっていけたら…私、うれしい!」 >>21
【璃奈】
もう頼らないよ笑顔の"絵文字(ピクトグラム)"
この胸の決意はスーパークラス
必ずこの手に勝利をつかむ
ブラフじゃないよこれは勝ちフラグ シュピーーン
愛「くっ!」
璃奈「たとえ相手が愛さんでも…容赦はしない」
愛「アタシもだよ!いくよりなりー!」 >>23
【愛】
強くなったね愛さんカンドー!
でもフラグとか言うのはどうなんよ?
旗を立てるにゃまだまだ早いね
ここで負けるつもりさらさら無いね ドーーーン!
璃奈「ゔっっ!」ズサッ
愛「せっつーと戦うためにもここは勝たせてもらうよ」
璃奈「…愛さんは、せつ菜さんと戦いたいから、この企画をしたんだよね」
愛「まあ、一番の狙いはそこだよ。みんなでバトルするってなればせっつーは必ず出るし、アタシとせっつーがバトルできる可能性は高いかなって」 璃奈「やっぱり、そうなんだ」
愛「ん?」
璃奈「愛さん、本当の全力は出してない…本気の愛さんはもっとすごいよ」
愛「んー、これが全力だよ?愛さんは全部のバトルをサイコーにしたいの。だからこれが"りなりーと戦うための全力"だよ?」
璃奈「そうか、愛さん…変わっちゃったね」
璃奈「今、愛さんが戦ってるのは…私だよ」 >>25
【璃奈】
誰にも全力それが愛さん
ところがどうしたずるい計算
そんな筋書き止めるの簡単
待ったなしでバッファをアンダーラン バリリリリリッ
愛「ぐううっ!!」
愛「なるほど…バッファアンダーランか…」
愛「たしかに…これはアタシとりなりーの間くらいしか成立しない攻撃だよ」
璃奈「愛さんと戦うんだから、愛さんに効く攻撃をするのは当たり前」
愛「そっか…りなりーは愛さんのことをよく理解してくれてるんだね」
愛「だったら!アタシの返しはわかってるよね!りなりー!!」
愛「ほんっとーに!…りなりーとのバトルはサイコーだよ!!」 >>28
【愛】
あいにく愛さん情報処理科だし
書き込みトラブルガチコミ慣れたし
リライトしちゃおうみんな友達
でも勝ちの頂はこの手にいただき ドゴオオン!
璃奈「きゃあああっ!」
愛「りなりー…止めようとするのはわかるけど」
愛「アタシ、部で結構強くなってるんだ」
璃奈「うん…同好会を、見捨ててね…」
愛「りなりー、それは違うよ!」 愛「私は同好会を見捨ててない、強くはなったけど変わってない、りなりーたちと一緒に同好会で過ごした宮下愛だよ!」
愛「アタシは思うんだよねっ!ものすごいトラブルがあって修復不可能に見える関係だって必ずどうにかできるんだって」
愛「同好会のみんなはランジュを敵だっていうけど、そんなことはないんじゃないかな?」
愛「どうせなら、同好会も部も仲良くしようよ?ね?」
璃奈「……」
璃奈「聞きたく無いよ…愛さんの口からそんな言葉」 璃奈「とても綺麗で正しいことを言ってるのかもしれないけど…聞きたくない」
璃奈「変わってないって思ってるのは愛さんだけ、もう誰が見ても、私を助けてくれた愛さんとは違う」
愛「りなりーには、わかってほしいんだけどな」
璃奈「…次で勝負をかける!次がラストターン」
璃奈「私の全部をかけて…愛さんに勝つよ」
愛「…オッケー、来なよりなりー」 【璃奈】
一緒に作ったボードを置いて
素顔で戦う強い想いで
まだ震えてるよこの細い手
支えは胸に溢れる思い出
下を向いてた私を抱いて
癒した愛さんに見せるよ痛い目
本当はそんなのしたくはないね
だからお願い…そこをどいて! 璃奈「これが私の全力!」
ドーーーーーーーーン!!!!
愛「くっ、ずいぶんと力をつけたみたいだね」
愛「そうか…これがりなりーの気持ちか…」
愛「じゃあ…愛さんもそれに応えないとね!!」 >>34
【愛】
うれしい言葉サンキューりなりー
こんなの愛さんもいやだな確かに
だけどさこの場にそんな余地なし
好きとか隙とか見せちゃ間違い
勝負ってのはひじょーに非情だ
かわいい後輩も邪魔なら障害
もらいたいのは脆い同情かい?
だったら場外どいてちょーだい まともな描写もなく勝ち負けが決まった24章とかいう汚物 愛「りなりーは『本当はこんなことしたくない』とか言ってたけどさ」
璃奈「愛さん…」
愛「…だったら、初めから出なければいいんじゃない?」
璃奈「愛…さん?」
愛「アタシはりなりーをそんな子に育てた覚えはないよ」
愛「ボード無しで勝つって言ってた時の気迫はどこにいっちゃったのかな?」 璃奈「そう…やっぱり」
璃奈(…変わっちゃったんだね…愛さん)
愛「ってことなんでよろしく!」
ドオオオオオォーーーーン
璃奈「きゃぁぁぁぁぁぁぁっ!」
ドサッ…
あなた「嘘…」
歩夢「愛ちゃんが…」
エマ「璃奈ちゃんを…ためらいもなく」 決闘者王国編準決勝で舞のこと舐めてた遊戯みたいなイメージ 愛「ほらほら、歩夢!ちゃんと司会進行しないと」
歩夢「え?あ…」
歩夢「天王寺璃奈ちゃん、ステージアウト!勝者はスクールアイドル部の宮下愛ちゃんです」
ワアアアアア
愛「よし、一勝っと!」
愛「さてと…おーいりなりー」 璃奈「う…うう…」
愛「さ、立てる?手貸すよ」
璃奈「大丈夫…一人で立てるよ」
愛「本当に強くなったね。また、バトルしようか」
璃奈「…そうだね。できれば今度は同好会の仲間として」
愛「愛さんとしては今も仲間なんだけどな」 ミア「おい!愛!」
愛「お、ミアちゃん!愛さん勝ったよ!」
ミア「そんなことはどうでもいいんだ!僕の璃奈になんてことするんだよ!」
ミア「…だいたい、お前は璃奈に対して馴れ馴れしすぎるんだ!」
ミア「いいか?璃奈を一番理解してるのは僕なんだ!共通点だってたくさんあるんだぞ!!」
ミア「今後また璃奈にこんなことしたら、愛への曲提供は一切しないからな!いいな!」
愛「はいはい了解了解、ってことでオーライ?」
ミア「ふざけるな!ちゃんと話をきけ!璃奈と僕はな…昨日も一緒にゲームを」 あなた「ずいぶん怒ってるね…」
歩夢「ミアちゃん、最近変わったよね」
しずく「私が部にいた頃は比較的大人しい人だったのですが…何かあったのでしょうか?」
彼方「では、第2ステージの準備をちゃっちゃか始めちゃおうね。しずくちゃんは控え室へどうぞ」
しずく「私の番ですか…ランジュさんに勝ちに行きます!」 あなた(愛さんと璃奈ちゃんのバトルの興奮も冷めやらぬ中、着々と第2ステージの準備は進んでいき…とうとうその時がきた!)
歩夢「それでは1回戦第2ステージを始めます」
エマ「まずはスクールアイドル同好会、桜坂しずくちゃんです!」
彼方「しずくちゃんの世界をお楽しみくださ〜い」
エマ「そして…」
歩夢「スクールアイドル部、ショウ・ランジュちゃん、お願いします」 ランジュ「みんなー、ランジュのステージが始まるわよ」
ランジュ「この中にランジュのこと嫌いな人はいるかしら?」
ザワザワザワザワ
ランジュ「無問題ラ!終わる頃にはみんなランジュのファンになってるわ」
しずく「相変わらずですね」
ランジュ「しずく、元気そうね」 しずく「ランジュさんは素晴らしいスクールアイドルです。表現の豊かさにはどれだけ驚かされたことか…」
しずく「部に所属している間、たくさん勉強をさせてもらいました。おかげであの短期間でも表現の幅が広がったと思っています」
しずく「だからこそ私は、同好会の一員として勝負をしてみたいと思ったんです」
ランジュ「このランジュに勝つつもり?面白いわ、しずく。受けて立ってあげる」
ランジュ「そして、もう一度ランジュの元に戻ってきたいと言わせるわよ!」 歩夢「では、第二ステージ開始です」
ランジュ「ランジュは心が広いの。しずくからでいいわよ?」
しずく「そうですか…私の表現、見ていてください。では、お先に!」
しずく「スクールアイドル同好会、桜坂しずく!青春というこの舞台、私と一緒に楽しんでくれますか?」 【しずく】
お久しぶりですハートのQueendam
迷えるアリスは今やfreedam
つかの間の冒険も仲間への情念も
合わせた饗宴にあなたは仰天 ドーーン!
ランジュ「くっ!いいわ!ナイスよしずく!」
しずく「まあ…このくらいでは倒れませんか」
ランジュ「ふふふ、次はランジュの番よね」
ランジュ「さあ、みんな!ランジュのパフォーマンスに酔いしれなさい」 【ランジュ】
あなたは部でこそきらめく原石
狂おしいほど演劇求めてた遍歴
全面的に部で生かしてくべき
わかるね、ランジュの言葉は天啓 ピカッ! 🌩
ドドドドーーーン!⚡
しずく「くっ…」
しずく「やはり…ランジュさんの一撃は重い」
しずく「ですがっ!」 >>52
【しずく】
本気を示した友とわだかまり
超えた時に見えたあの輝き
戻りなさいなんてそんなささやき
もう私にはタダのバカ話 しずく「はああっ!」
ドオオーーン!
ランジュ「まったく…何度も聞いた答えね」
ランジュ「ところで…友というのは具体的にはかすみのことかしら?」
しずく「ええ、本当にしつこくて困りましたよ…」
しずく「ですが、おかげで大切なものに気づくことができました」
しずく「かすみさんだけではないです。同好会のみなさんや先輩といるあの場所が私の帰る場所です」
しずく「一度は部に行った私をまた受け入れてくれるとあの人たちは言ってくれました」 ランジュ「そう、まあ…」
しずく「なんですか?」
ランジュ「しずくがそういう子なのはもうみんな知ってるってことよね」
あなた(ああ…これランジュさんも気付いてるんだろうな)
あなた(しずくちゃん…無自覚なんだろうけど)
あなた(居場所じゃなくて"帰る場所"なんだ…)
あなた(まあ、部には行かないって言ってるしそこは信じることにしよう) 女優のための糧として色んな経験をしたいという欲求は仕方ないと思いたい ランジュ「あなたが同好会にこだわる理由は控え室できいたわ」
ランジュ「でも、自分らしくあれる場所、それが部ではいけない理由はまったくもってわからない」
ランジュ「結局しずくはあの作曲家の子とか友達と離れたくないだけとしか思えないのだけど?」
しずく「ランジュさんにわかってもらえるとは思っていません。ただ、私には先輩の曲と同好会が必要なんです」
ランジュ「まあ、いいわ。おしゃべりするよりも力でわからせた方が早そうだし」
ランジュ「バトルを続けましょうか」 >>55
【ランジュ】
所詮は身の程しらずのたわ言
才も財もない錆びたおままごと
分けなさい袂これは誠
その価値があなたにはあるんだもの ドォォォォーーン
しずく「きゃあああっ!」
ランジュ「このまま部で力をつければ、あなたはランジュに匹敵するパフォーマーになれるかもしれないわ」
ランジュ「それをひと時のお情けで蹴るなんてもったいないわよ」
しずく「お情けなんかじゃない…私の表現に必要なものがあるのは同好会なんです!部じゃない!」 >>60
【しずく】
価値も勝ちも私が変える
帰る気ないです、ヒキガエル
かつての恩さえ仇で返す!
力の差だって覆す! ランジュ「な…ヒキ…ガエル?」
しずく「ちょっと方向性を変えてみました」
しずく「はい、ただの罵倒です。こういうのは慣れてないんじゃないですか?」
しずく「では…開幕です」
ヒューーーーン
ランジュ「何か上から落ちてきてるの?」
しずく「ええ…」 しずく「お似合いだと思いますよ」
ゲコゲコゲコゲコゲコ
グァッグァッグアッ
ゲコゲコゲコゲコゲコ
ランジュ「ん?」
しずく「ゲコゲコうるさいあなたには」
しずく「カエルまみれが💙」
ドボボボボボボボボ
ゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコ
グァッグァッグアッゲコゲコゲコゲコゲコ
グァッグァッグアッ
ゲコゲコゲコゲコゲコ
ゲコゲコゲコゲコゲコ
ランジュ「ぎゃああああああああああ」
しずく「あ、色的にもお仲間っぽいですね」 しずく「わかりましたか?もう私は戻りません!」
ランジュ「ヒキガエル…ランジュに…ヒキガエル?」
ランジュ「こんな…こんなの今まで一度も…」
しずく「ランジュさん?」
ランジュ「いいわ!很好!很好!很好!」
ランジュ「しずく!やっぱりあなたはランジュの見込んだ通りよ!ますますあなたが欲しくなったわ!!!」 【ランジュ】
いいわ!見せてねあなたの気概
それこそあなたと他の子の違い
ランジュの喉元狙ってきなさい
今度こそあなたを逃しはしない ドーーン!
しずく「ぐぅっ!」
ランジュ「ランジュを踏み台にしてでも自分の表現を追い求める貪欲さ、ランジュに媚びない気高さ、汚い手だろうと勝つためには厭わない冷酷さ…合格よ!」
ランジュ「さあ、来て!しずく!!一緒に高みを目指すの!」
しずく「…」
しずく「ここまで来ると哀れを通り越してもはや天晴れですね」
しずく「ですが、私は戻る気はないんです!いい加減あきらめてください」 【しずく】
脳内お花畑のあなたと常在
無いです、この先一生涯
忘れましたかそちらの妨害
しましょうか?お医者のご紹介 ランジュ「このタイミングで監視委員会!使えるカードはとことん切るわけね」
ランジュ「そんなあなたがなぜ同好会にこだわるか、ますますわからないわ」
しずく「ありのままの私をあの人たちは認めてくれました!だから私は…」
ランジュ「ありのままの自分を出せる…ね。しずくがありのままを出せるとしたらむしろ部の方でしょ?」
ランジュ「あなたがありのままになったら、同好会なんて木っ端微塵じゃないかしら?」
しずく「どういう意味ですか?」
ランジュ「ここはラップステージよ、語り合うならラップでやりましょうか」
ランジュ「ランジュの最大威力よ!ラストターンを宣言するわ!」 【ランジュ】
最高の仲間よ何故にあがく?
しずくを危害と持て余す
卑屈とひがみとボケたナス
あなたの居場所はそこにあらず
アタシはしずくを高みへ上げる
ランジュが持てるチャンスをあげる
まるでそれは菓子の家
甘い誘惑に抗えないネ ドオオオオーーーーーン!!!!
しずく「きゃああああああっ!!」
しずく「まだ…こんなのではやられません…」
ランジュ「耐えたわね」
しずく「ええ…返してあげますよ!ランジュさんの独りよがりな好意を全部悪意に変えて!!」 >>71
【しずく】
甘い誘惑の菓子の家?
隠せてませんね瑕疵と詭弁
あなたを慕うバックダンサー
にはなりませんよこれがアンサー
迷いはもうこの胸に無いし
仕掛けた石と私の意思で
たとえ魔女がささやこうとも
見失いません最高の友 ドオオーーーン!!!!!
ランジュ「くっっ!」
ランジュ「やるわね…しずく」
しずく「余裕で耐えておいて何を言ってるんですかね…」
歩夢「え…えっと、両者リタイアしていないので投票に移ります」
しずく「…感謝します、ランジュさん。おかげで私はこの境地に至れました」
しずく「部で培ったものを同好会のために活かす、私が正解と思うものを信じる、それが今の私の戦い方です」 ランジュ「そう…それでいいわ。それでこそしずくよ」
ランジュ「だけど、この場の勝ち負けはどうかしら?」
歩夢「集計がでました…第2ステージの勝者は」
歩夢「スクールアイドル部、ショウ・ランジュさんです」
ワアアアアアアアアアアア
しずく「負けてしまいましたか…」
ランジュ「しずくがいくら頑張っても、同じだけランジュも自分を磨いてるってこと、忘れないでよね」 ランジュ「今日のラップは見事だったわ。しずくの表現、おもしろい。さすがランジュの見込んだだけのことはあるわ」
しずく「…まさか…また言いますか?」
ランジュ「そうよ…何度でも言うわ」
ランジュ「やっぱり部に戻ってきなさいよ、ぜったいその方がいいわ!ランジュと一緒に高め合うのよ!ねえ、しずく!」
愛「はいは〜い、ランジュは愛さんと一緒に2回戦の準備だよ〜」
ランジュ「いつでも戻ってきていいんだからね〜〜〜〜!!」
エマ「え〜と、なんか色々あったけど第3ステージの準備をはじめます」 今日はここまでにします
第3ステージから先は正直言うとまだできてないですが出来次第書いていこうと思います かすみ「ふふふ…ということで第3ステージはかすみんの出番ですよ」
かすみ「まったく、しず子もりな子もだらしないなあ〜」
しずく「私も璃奈さんも、今できる最高のラップはできたもん。愛さんとランジュさんはそれ以上にすごかった、ってこと」
かすみ「なに、認めちゃってるの?悔しくないの?」
璃奈「もちろん悔しい。でも、全てを出し切れた。それには満足している」
かすみ「だから悔しいんでしょー!しず子もりな子もあんなにすごいラップだったのにーー!」
しずく「かすみさん……」
かすみ「かすみんは絶対絶対負けないんだから〜〜!!」 かすみ「ふふふ…ということで第3ステージはかすみんの出番ですよ」
かすみ「まったく、しず子もりな子もだらしないなあ〜」
しずく「私も璃奈さんも、今できる最高のラップはできたもん。愛さんとランジュさんはそれ以上にすごかった、ってこと」
かすみ「なに、認めちゃってるの?悔しくないの?」
璃奈「もちろん悔しい。でも、全てを出し切れた。それには満足している」
かすみ「だから悔しいんでしょー!しず子もりな子もあんなにすごいラップだったのにーー!」
しずく「かすみさん……」
かすみ「かすみんは絶対絶対負けないんだから〜〜!!」 〜バトルステージ〜
エマ「さあ、どんどん行っちゃいましょう!」
歩夢「1回戦第3ステージの開始で〜す!」
歩夢「まずは、スクールアイドル同好会、中須かすみちゃんです!」
彼方「どうぞ〜!」
かすみ「りな子…しず子…二人の無念はかすみんが晴らすよ…」
彼方「続いて、スクールアイドル部、朝香果林ちゃんです」 果林「さて、ここは先輩の力を見せてあげなくちゃね」
かすみ「果林先輩、たとえかつての仲間でも部に行ったからには叩きのめしますよ」
果林「あらあら、そう思い通りにはいかないわよ」
果林「部は連勝、この勢いに乗らせてもらうわ」
かすみ「むむ、思い通りにはいかないのはそっちですよ!」
かすみ「3度目の…えーと、なんだっけ?」
歩夢「3度目の正直」
かすみ「3度目の正直っていうじゃないですか、今度はこっちが勝つ番です!」 果林「2度あることは……ええと、なんだっけ?」
彼方「2度あることは3度目ある」
果林「2度あることは3度目あるとも言うじゃない」
歩夢「では、バトルスタートです!」 果林「先行はかすみちゃんに譲るわ。1回くらいはラップさせてあげないとね」
かすみ「そうですか、では…」
かすみ「スクールアイドル同好会、かすみんこと中須かすみ!かすみんの魅力で…ハートキュンキュン!させちゃうぞっ!」 【かすみ】
昨日の友は今日の敵?
いや敵じゃないです超不敵☆
素敵に奇跡を起こして一撃
うん、恐るべしかすみん推すべき ドーン!
果林「ふーん、まあ申し訳程度に韻を連発してお茶を濁したってところかしら?」
果林「でも、そんなので私に勝てるかしら?」
果林「スクールアイドル部、朝香果林!私のパフォーマンスで視線釘付けにするわよ!」 【果林】
イミフな韻踏みごくろうさま
ひどい内容もう苦行だわ
中身スカスカのかすかすラップじゃ
踏むだけ無駄無駄、ますます悪化 ドーーーン!!
かすみ「ぐ…う…」
果林「愛の二番煎じみたいになっちゃうけど、部に入ったことで私の力は上がっているの」
かすみ「そんな余裕ぶっていられるのも今のうちです。かすみんのことを甘く見てると痛い目にあっちゃいますよ!」 >>89
【かすみ】
かすみんのライムはバトルのわくわく
かわいいラップはいつでも新着
対してそっちは権力癒着
ダサいランジュの腰巾着 ドーーーーン!
果林「ぐ…」
果林「…甘く見る?私はこれまで1度だってかすみちゃんのことをそんなふうに見たことないわ」
果林「だから今日は、全力で挑んで勝たせてもらうわね」 >>91
【果林】
腰巾着とは大したジョークね
私の腰は魅惑の曲線
絶えず努力する姿勢の証明
かすみちゃんのは…言うのも酷ね ドォォォォーー…
かすみ「ん?」
ドン!
かすみ「うがぁっ!」
果林「どうかしら?私の『セクシー』は?『かわいい』で勝てそう?」
かすみ「それはこっちのセリフです。『セクシー』より『かわいい』が最強だって、かすみんが証明してみせます!」 >>93
【かすみ】
鏡の前で毎日スマイル
繰り返した心はいつでも不退
スタイル自慢はうざいうざい
舞台にあるのはかわいさの時代 果林「きゃああっ!」
果林「って何よこの声」
かすみ「どうです?かわいさの力は」
果林「あら?言ってくれるじゃない」
果林「今日のために全力で練習してきたの」
果林「会場に来てくれた人たちのことも、かすみちゃんのことも」
果林「……エマのことも」
果林「魅力してみせるわ」 あなた(かすみちゃんも果林さんもどちらも譲らない戦いをしているね…さすがだよ)
左月・右月「やっと見つけました!」
あなた「あれ?左月さん?右月さん、どうしたんですか?」
右月「実は、イベント運営で少々トラブルがありまして…」
左月「ヘルプに来てほしいんです〜」
あなた「大変!すぐ行きます!!」
あなた(もう少し見ていたかったな) ラップはかっこいい方が有利だろうから、それで負けたらあんな風になっちゃうのも仕方ないな >>96
果林「魅力してみせるわ」
↓
果林「魅了してみせるわ」
に訂正で 訂正して続きから
かすみ「魅了してみせる、エマ先輩も…ですか…」
かすみ「果林先輩、ちょっと聞いてもいいですか?」
果林「あら、バトルの最中に何かしら?」
かすみ「果林先輩はなんで部にいるんです?」
果林「何度も言ってるでしょ、同好会だと練習もライブも…」
かすみ「それはかすみんも知ってます。でも、今はとりあえず監視委員会は無くなりましたよ?」 かすみ「えーっと、なので質問を変えます」
かすみ「果林先輩は同好会に戻る気はありますか?」
果林「…なによ、それ…」
エマ「………」
かすみ「勘違いしてました。『かわいい対セクシー』なんてのは後でいくらでもやればいいんです」
かすみ「…まあ、ぶっちゃけ、その対決だと果林さんがほんのちょっぴり強キャラになるので避けたいのもあるんですけど」 かすみ「今、争うべきはそこじゃないですね」
果林「あら?何かしら?」
かすみ「かすみん…ちょっとだけかわいさを封印します。そして、断言します」
かすみ「もう、果林先輩はかすみんに勝てないですよ!」
果林「大きく出たわね…」
かすみ「いきますよ…これが"私"の言葉」 【かすみ】
努力、実力、高まる魅力
飾ったところでそんなの姑息
心の中の消せないその毒に
ちゃんと向き合えなきゃその先は孤独 ドーーーーーーン!
果林「くっ!」
果林「…あらあら?キャラを捨てて何をするかと思えば…」
果林「それで戦いたいなら構わないわよ?」 >>104
【果林】
しないの?いつもの揚げ足取り?
いいわ付き合うその意気込み
ステージのセンターはつねに一人
上がるためなら孤独さえも仕込み ドーーン!
かすみ「うぐっ!」
果林「慣れないことはやめなさい」
果林「新しいキャラに挑戦するのもいいけど、今はその時じゃないでしょ?」
かすみ「いいえ、今しかないんですよ!今、果林先輩に勝たないといけないんです」 >>106
【かすみ】
揚げてあげますその足きちんと
逃げてばかりのチキンさん
プライド熱して上がったところで
あなたは食われるフライドチキン ジュワワワワワワワワ
果林「くっっ!」
果林「その慣れないキャラで、いつものやり方を捨ててどこまでやれるのかしら?」 >>108
【果林】
どこがチキンか意味不明ほんと
やってる困難と日々闘争
答えて、さっきの言葉の根拠
ていうかしてない?公私混同? ドオオーーーン!!!!!
かすみ「ぐっ…」
果林「おおかた、『しず子を連れ戻したかすみんなら果林先輩も連れ戻せます』とかなんでしょうけど」
果林「私は部で挑戦する目標を見つけて毎日戦ってる。あなたの言う逃げなんてないわ」
果林「今はまだバックダンサーだけど、必ず力をつけてセンターを掴む、ランジュだって超えてみせる」
果林「しずくは同好会を選んだみたいだけど、私としずくは違うし、ここはそんな話をする場所じゃない」 かすみ「しますよ…公私混同だって」
かすみ「やっぱり、普段の果林先輩の方がよっぽど手強かったです」
果林「…どういうことかしら?」
かすみ「果林先輩、あの時のしず子と同じことしか言ってないです」
かすみ「だから、勝ちますよ」 >>110
【かすみ】
そっちの苦難はただの計画
こっちはめげずに明日を描く
膝ガクガクで屈した人じゃ
絶対勝てないのはもう明白 ドオオオオオオーーーン!!
果林「ぐぁっ!」
かすみ「今の果林先輩、あの時のしず子と一緒です。自分で何も考えないで努力とか言ってたしず子と一緒です」
かすみ「まあ、それでもしず子はかすみんが怒ったら言い返してきました。だけど果林先輩はそれすらしないじゃないですか…」
かすみ「…そんな人にかすみんは負けません!」 歩夢(ふふっ、あの子がいないから私が代わりにやらないとかな)
歩夢(果林さんが強くなったのは事実なんだろうけど、このバトルは一言で言えば相性が悪い)
歩夢(果林さんが今主張できるものの大部分は、しずくちゃんの時にすでにかすみちゃんが打ち破ったものなんだから)
歩夢(部の妨害やしずくちゃんの裏切…移籍に直面しても屈せずに立ち向かい、逆境としか思えない状況のライブを楽しいと言ったかすみちゃんは…この話題に関しては果林さんよりも明らかに"強い")
歩夢(対してエマさんに正面から向き合えない後ろめたさもある分、果林さんは"弱い") 果林「なによ…私だって、一緒に高みを目指せるならそっちの方がいいわよ」
果林「あなたとしずくみたいにみんなができると思わないで!」
歩夢(長引けば果林さんの不利は明らか)
歩夢(だから勝つために果林さんが取る方法は一つ)
果林「これでラストにするわ…いいわね?」
かすみ「受けて立ちますよ」 【果林】
謝って泣いてそれで和解?
立ち向かう方が強くて正解?
そんなの結局子供の世界
あなたはまったくわかってない
得るもののために捨てた代償
ちゃんと考えた価値の大小
涙流して剥がした愛情
もう戻れないの行くだけ最上 ドグォオオオオオン!
かすみ「うぁぁぁぁぁ!!!」
果林「はあ…はあ…」
果林「一緒にしないで…私たちとあなたたちを…」
かすみ「ああ…そうですか!…わかりましたよ」
かすみ「よく考えたら、かすみんがお二人のためにこんなことする義理ないですね」 かすみ「これから一生、果林先輩とエマ先輩が仲直りできなくても、練習中に果林先輩の話するたびにエマ先輩がいづらそうにしてようと、果林先輩がエマ先輩のこと気にしてなんか消化不良なパフォーマンスしようと、果林先輩の載った雑誌をエマ先輩が複雑な顔して買ってても、いつかエマ先輩がスイスに帰る見送りに果林先輩がいなくても」
かすみ「関係ないです!」
果林「そう…」
かすみ「…あー、そうですね…そうなんですけど…」
かすみ「最後にかすみんのイライラを聞いてくださいね!」 >>117
【かすみ】
勝手にどうぞです朝香果林
抱えて苦しめ馬鹿な野心
上った先がそんな大事か
下らないですそんな意地
あとあとついでにエマ・ヴェルデ
まったく喧嘩がヘタですね
右往左往で蛇行であらあら
うじうじしてたらハエがわらわら ドオオオオオオオオオオオオオーーーン!!!
果林「ぐぁぁあああっ!!」
果林「はあ…はあ…まだ…まだよ」
果林「大事に決まってる…だってそうしないと」
歩夢「えーっと、ルール上はこれから投票なんだけど?」
かすみ「…もう好きにしてください」
歩夢「あ、うん」
歩夢「では投票をお願いします…なるべく早く」 かすみ「かわいくない…こんなのかすみんのラップじゃないです…最悪です」
かすみ「ははは…かわいいかすみんのイメージもここまでかな?」
彼方「なんかやりづらいのだよ」
歩夢「出ました、結果は…え?」
歩夢「勝者は、スクールアイドル同好会、中須かすみちゃんです!…ですが」 可愛い感じではないけど最後のフレーズは上手いと思った かすみ「なんですか?」
歩夢「投票結果が…」
歩夢「えっと、出します」
かすみ⬜⬜⬜⬜⬜⬜⬜⬜⬜◾果林
かすみ「これは…」
彼方「ほとんど全部かすみちゃんに入ってる?」 かすみ「お、お」
歩夢「すごい差…」
かすみ「お、おおおおおお!」
かすみ「やりました!やりましたよ!かすみんが圧勝です!」
歩夢「落ち着いて、次のステージもあるから一旦戻って」
かすみ「しず子ー!りな子ー!やったよ、かすみんが圧勝したよ!」 かすみ「かすみんの大勝利ですよーーー!」
ワアアアアアアアアアアア
果林「……」
彼方「果林ちゃん?」
果林「なによ…これ…」
果林「私のことなんて…誰も見てないじゃない」
彼方「いや、見てたよ!…それに果林ちゃんに入れた人もいるし」
果林「同じよ、私が何をしようと、もう見てくれることなんてない」 彼方「あ、あのね…」
果林「次のステージの準備があるんでしょ?私は一人で帰れるから」
彼方「果林ちゃん!エマちゃんは果林ちゃんのこと嫌いになったとかじゃなくて」
果林「…ありがとう。じゃあね彼方」
彼方「うん……」
彼方「……あれ?エマちゃん…どこ?」 〜虹ヶ咲学園講堂裏〜
果林「……」
果林「エマ…」
エマ「………呼んだかな?」
果林「…なによ、いたの?」
果林「これから部に帰るところなの。話ならその後に」
エマ「方向、逆だよ?」
果林「……」 エマ「かすみちゃんにも困ったものだよね」
エマ「果林ちゃんとしずくちゃんを重ねちゃうなんて、果林ちゃんはそんなのじゃないのに」
果林「……」
エマ「でもね」
エマ「久しぶりだったよ、果林ちゃんと話したいなんて思ったのは」キュィーン
エマ「喧嘩が下手とか…私、兄弟多いんだけどな」
エマ「部で強くなったとか言ってたし、まだやれるよね?」 【エマ】
変われた?飼われた?どっちでも悲惨だ
爪も牙も無くした半端なパンダ
ランジュのお庭で毎日ハイハイ
時には踊ってご機嫌ワイワイ
今度は絶対自分の番だ?
腑抜けて間抜けでふやけたもんだ
大人な判断、だから何だ?
白黒つけようよパンダらしくさ ドオーーーン!
エマ「喧嘩だよ…果林ちゃん」
果林「……」
果林「ごめんなさい…そんな気分じゃないの」
エマ「それでいいの?」
果林「応えなきゃいけないと思ってる」 果林「でも、一人で考えたいことが多すぎるの」
果林「エマはステージでやることがあるでしょ?早く戻ってあげて」
エマ「そっか…うん」
エマ「またね、果林ちゃん」 〜虹ヶ咲学園講堂付近〜
あなた「はぁっ…はあっ」
あなた(思ったより時間がかかっちゃった)
あなた(第3ステージは…もう終わっちゃったよね)
あなた(第4ステージまでには間に合わないと) 果林さんは今のところ移った意味も成果もなさそうなんだよな 〜選手控室〜
かすみ「はーい、ではでは」
かすみ「同好会に輝かしい一勝をもたらしたかすみんからせつ菜先輩にアドバイスを〜!」
しずく「かすみさん…」
璃奈「頑張ったのは認めるけど、なんか納得いかない」
しずく「あと、その、途中の…」 かすみ「言いたいことはわかるよ。かすみんにしては珍しくマジモードになっちゃったし、結局果林先輩を説得できなかったし」
かすみ「でも、勝ったんだから問題なし!わからず屋の果林先輩のことなんか忘れちゃおうよ!」
せつ菜「熱かったですよ、かすみさん!ようやく、かすみさんもこちら側に来てくれたんですね!」
かすみ「せつ菜先輩と同系統は嫌ですが…まあ『かわいい』だけじゃなく『熱い』もできるのがかすみんですので、当たり前です」
かすみ「果林先輩に圧勝したかすみんならショウ・ランジュなんて余裕で倒せますね」
璃奈「また調子にのってる」
しずく「わかりやすくフラグ立てるのはやめてね」 かすみ「せつ菜先輩も、にっくき部のやつらをこてんぱんにしてくださいね」
せつ菜「はい!まかせてください!!」
栞子「その…にっくき部のやつらである私もここにいるのですが?」
かすみ「お、しお子もいたんだ」
栞子「ずっといましたが?」
かすみ「んー…しお子もがんばって!でも勝っちゃダメだよ」
栞子「どういう要求なのでしょうかそれは」
エマ「せつ菜ちゃーん、栞子ちゃーん、準備できた?」ガチャッ せつ菜「はい、準備万端ですよ!!」
栞子「そうですね」
あなた「間に合ったーー!」ドタドタ
かすみ「先輩!?」
せつ菜「今までどこにいたんですか?」
あなた「第3ステージの途中でトラブルがあってね…ようやく戻ってこられたんだ」 かすみ「………」
かすみ「あの…かすみんのバトル見てないんですか?」
あなた「えっと…ごめん途中までしか」
かすみ「どのあたりまでですか?」
あなた「かわいいとセクシーどっちが強いか、ってあたりまで…かな?」 かすみ「ほとんど見てないじゃないですか!」
かすみ「…頑張ったのに」
かすみ「先輩は、かすみんのことなんか…どうでもいいんですね…ゔ…ゔゔ…」
あなた「ちゃんと後で見るから!ミアちゃんが録画してくれてるの見るから!」
かすみ「約束ですよ…お昼休みになったら、真っ先に見てくださいよ…」
エマ「えーっと、そろそろステージに行ってもらいたいんだけど…いいかな?」 あなた「そ、そうだね!」
せつ菜「ふふ…栞子さんとラップバトルですか、思い出します…あの生徒会長ラップバトル選挙の日々を!!」
栞子「私の圧勝でしたね。今度も私が勝たせてもらいますよ」
あなた「う、うん!懐かしいね!今回も期待してるよ」
あなた(なんか…今、妙なワードが飛び出したような気がするけど)
あなた(…そこもラップバトルしてたんだ…) せつ菜「では!優木せつ菜、行ってきますよ!!」
栞子「私の決意をお見せします」
あなた「うん、いってらっしゃい」
あなた「さて、じゃあ私たちも行こうか」
かすみ「うう…先輩にはリアルタイムで見てほしかったです…」
エマ「かすみちゃん大健闘だったもんね」 エマ「……ねえ、かすみちゃん、最後にしてたラップのことなんだけど…」
かすみ「はい……」
かすみ「………」
かすみ「………………ん゛!?」
かすみ「…あ…ああああ……あ……」ガクガクガク
かすみ「えと、ですね…あれは…その…」アワワワワ
エマ「…喧嘩するのって難しいね」
かすみ「あ、あ…」
かすみ「え…えと、そう…ですね」
かすみ(怒ってない?これはセーフ!ですかね) 〜バトルステージ〜
彼方「さ〜て、ではでは〜準備もできたようなので」
歩夢「1回戦第4ステージの開始です」
エマ「スクールアイドル同好会からは、同好会の誇るトップアイドルの優木せつ菜ちゃんです!」
ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
セツナチャーーーーーーーン!
せつ菜「今日は来てくれてありがとうございまーーーす!!!ぶちかましますよーーー!!!」
イエアアアアアアアアアアアア
セツナチャーーン!セツナチャーーーン! 彼方「おおお湧いてるね〜」
歩夢「スクールアイドル部からは、1年生にして我が校の現生徒会長、三船栞子ちゃんです」
オオオオオオオ
栞子「やはり、せつ菜さんと比べれば歓声は小さいですか」
栞子「ですが好都合、そのくらいのほうがやりがいがあります」
せつ菜「ふふふ…因縁の対決、その関係性をこの場で明かせないのがもどかしいです!」
栞子「ええ、そう思います」
エマ「では、第4ステージ開始です!」 第4ステージは一気にいきたいので少々お待ちください
今日はここまでにします >>147から
エマ「では、第4ステージ開始です!」
栞子「先は譲ります、お先にどうぞ」
せつ菜「いいんですか?」
栞子「はい、むしろその方がやりやすいので」
せつ菜「では、行かせてもらいます!!」
せつ菜「スクールアイドル部、優木せつ菜!私のとびっきりの大好き…受け取る覚悟はできてますか!?」 【せつ菜】
あらゆる不安と迷いを捨て
みなぎる荒ぶる魂のスケール
止められますかあなたの腕で
ぶちかましますよ私の全て ドオオオオオオオオオン!!!!!
栞子「ぐああっ!!」
栞子「やはり火力は驚異的ですね…ですが」
栞子「…95パーセント」
せつ菜「???」
栞子「あなたが初手で『ぶちかます』『ぶつける』といった言葉を使う確率です」
栞子「優木せつ菜は確かに強い、正面からでは勝ちの目は無いでしょう」
栞子「ですが、勝てないわけではない」
歩夢「スクールアイドル部、三船栞子!ここから輝き紡いでいきます」 >>153
【栞子】
自分の全てをぶちかまし?
だったらしますか本名晒し
すでにチグハグあなたの話
見せかけハリボテその魂 せつ菜「な…なな……」
ドオーーーン!
せつ菜「きゃああああっ!」
ザワザワザワザワ……
セツナチャンノ…ホンミョウ?
彼方「どうしよう、客席がざわついてるよ」
歩夢「あ、あの!栞子ちゃん…それはちょっと…」
栞子「すみません、私も立場上負けるわけにはいかないので、あの時と同じ手を使わせてもらいます」
エマ「本気じゃ…ないよね…?」
せつ菜「また、それですか…栞子さん」 しずく「なるほど!そうきますか…」
璃奈「それはダメだよ、栞子ちゃん」
かすみ「サイテーだよしお子」 あなた(栞子ちゃんがせつ菜ちゃんとどう戦うかわからなかったけど)
あなた(その手があったか…)
あなた(せつ菜ちゃんの最大の弱点、つまり…中川菜々との二重生活をつく!)
あなた(大好きなことに全力で、一見単純なように見えるせつ菜ちゃんだけど、実は優木せつ菜の存在そのものがせつ菜ちゃんの理想と矛盾している)
あなた(ありままの自分を出しましょう!と言いつつ当の本人は一部の人を除いて正体を隠しているんだ)
あなた(さらに中川菜々である間は大好きなアニメもマンガも封印して優等生を演じている)
あなた(中川菜々=優木せつ菜自身が「大好き」に正直になれていない一人なんだ) あなた「そういえば、さっきせつ菜ちゃん"また"って…」ヒソヒソ
かすみ「覚えてないんですか?」ヒソヒソ
かすみ「しお子…生徒会長ラップバトル選挙の時にもやったじゃないですか…」ヒソヒソ
かすみ「菜々モードのせつ菜先輩に対して『あなた自身が大好きなものに取り組めてない!それは矛盾だ!』って」ヒソヒソ
かすみ「中川菜々としてラップしてるから普段の力も出せないところに痛い一撃を食らったせつ菜先輩はギブアップして、しお子が生徒会長に…」ヒソヒソ
しずく「あの後、私たちが駆けつけなかったら、せつ菜さんはどうなっていたか」ヒソヒソ
璃奈「あんなせつ菜さんを見たのは、あの時くらい」ヒソヒソ 栞子の言ってることにも一理はあるんだよな。人それぞれ事情があるからどちらが正しいという話ではないけど 栞子「さっき言ってましたよね?私たちの関係をこの場で明かせないのがもどかしいと」
せつ菜「ぐ…それは…」
栞子「どうします?あなたが言えないなら私が代わりに」
彼方「ストップ、ストーップ!」
エマ「同好会としてそれはやめてほしいし、部としてもそういうのはしたくないんじゃないかな?」
歩夢「栞子ちゃん、一旦深呼吸しよう!ね!」
栞子「そうですね。こんな形で優木せつ菜を終わらせてしまうのは不本意です」
せつ菜「感謝しますよ…それで、次は私の番ですよね?」
栞子「どうぞ、まあ…何を言おうと確実に返しますので」 >>155
【せつ菜】
矛盾は承知、それでも伝える
戦う人たちを支えるエール
負けない気持ちを奮い起こす
言葉とメロディのフルコース ドーーーーーーーーーン!!
栞子「ぐっ!」
せつ菜「どうですか!」
栞子「…ふふ」
歩夢「あ…」
エマ「これは、やっちゃったかな」
彼方「誰もはっきりと指摘しなかったからね〜」
栞子「…なるほど、思いもよらぬナイスパスありがとうございます」 >>162
【栞子】
誰もしませんよフルコース志願
あなたの料理などゲテモノ未満
作れば犯罪通らない示談
繰り返しますか?あの日の悲嘆 ドオオーン!
せつ菜「うああっ!」
栞子「まさか自滅につながるワードを出してくるとは思いませんでした」
栞子「まあ…あなた個人に対してはこれで与えるダメージはそれほどでもないんでしょうが、好都合です」
せつ菜「栞子さんが何を言いたいのかわからないですが、それより」
せつ菜「あの日、ですか…」
栞子「ええ、あの日ですよ。一体いつのことなのかはご想像にまかせます」
せつ菜「そうですか…ですが」
せつ菜「あの日のことに触れたくらいで、私を倒せるとは思ってませんよね!?」 >>164
【せつ菜】
かつての負けは勝利の糧です
あの日の私を超えるだけです
かくしてハートは今日も猛り立つ
明日見て仲間の笑顔のために勝つ ドオオオオオオオオオオオオオオン!!!
栞子「ぐぅっ!」
せつ菜「かつての負けをバネにして勝ちますよ…私は」
せつ菜「あの時、私に手を差し伸べてくれた人たちのためにも、あなたには負けません」
栞子「……」
栞子「そうですか…乗り越えたんですね」 せつ菜「なんですか、その反応」
栞子「すみません、あまりにも滑稽で」
栞子「そうですね、予想してました。ようやく見つけた『仲間』…ここぞの場面で出さないわけがない」
栞子「わかりますよ…ですが、おあいにくさま」
栞子「あなたの大事な仲間への想いもまた、あなたへの攻撃に使わせてもらいます」 >>166
【栞子】
お仲間とやらもすでに崩壊
抜けて正解でした同好会
負け犬たちに情などもう無い
馴れ合ってしまったのが唯一の後悔 ドオオオオオオオオオーン!
せつ菜「あ゛ああっ!」
栞子「ええ…みなさんうまく踊ってくれました」
せつ菜「…"踊ってくれた"…まさか…」
栞子「どうしますか?例えば、宮下愛さんや朝香果林さんが部に来た原因に私が関わっていたとしたら?私が同好会に入ったこと自体が部の罠なのだとしたら?」
せつ菜「そんな…本当に…そうなんですか?」 栞子「ここで答える義理はないですね」
ザワザワザワザワ
マサカ…ソウナノ?
イヤ、セイトカイチョウナラモシカシタラ…
カンナイホウガムリナイカ…
栞子「観客も盛り上がっていますね」
せつ菜「栞子さん…あなたが何をどうしたか、それが同好会と部のいさかいにどう関係しているか、それはどうでもいいです!」
せつ菜「ですが…あなたを信じて受け入れた人たちを踏みにじる道を選ぶのなら、そんなことはさせない!!」 >>169
【せつ菜】
策謀、陰謀、溢れる誹謗
それでも抱くのは一つの希望
互いの苦悩も無謀も拾う
10人で立つステージの再始動 ドォォォォーーン!
栞子「くっ!」
栞子「やれやれ、10人で立つステージ…ですか。未だに私を数に入れているとは驚きです」
せつ菜「愛さんも果林さんもです!私たちはまた一つになる!10人でまた物語を始めましょう!」
栞子「夢を抱くのは結構ですが、現実は見たほうがよいですよ」 栞子「とはいえ、夢を見せられているのにも気づかず、現実だの大人だの言って潰れた誰かよりはましですか」
せつ菜「それ…果林さんのことですか?」
栞子「はい、先程のステージは笑いを堪えるのが大変でした」
せつ菜「果林さんは潰れてません!私たちが潰させません!」
栞子「時間の問題ですよ。去勢を張るしか能の無い中須かすみに負けたあの人に、行き場などもう無いです」
せつ菜「果林さんに続いて、かすみさんまで…」 栞子「『かすみんは負けないんです』って、まともに戦ったら誰に勝てるんですかね?」
せつ菜「かすみさんのこと…そんな風に、思ってたんですか?」
栞子「お望みならあなたや他の方々についての率直な評価もしましょうか?」
せつ菜「結構です。聞く価値もないので」
栞子「…さて、私のターンですね」 >>172
【栞子】
十人で綴る"十日物語(デカメロン)"
左様なくだらぬロマン論
斜陽な感傷、愚者の感情論
壊してあげます欠陥ニューロン ドオーーン!
せつ菜「うぁぁぁ!」
栞子「そろそろ気づかないのですか?」
栞子「あなたが大好きな同好会とやらはもう終わりなんですよ」
ドオオーン!
栞子「まだ残ってはいますがそれだけ」
ドオオーーン!
栞子「宮下愛も朝香果林も私も戻らない」 栞子「他の方もいつまで残っていますかね?」
ドォォォォーーン
せつ菜「あ゛ぁ…」
栞子「それに、かつてはせつ菜さん自身が同好会を潰す側だったらしいじゃないですか?」
栞子「そんなせつ菜さんに同好会のことを語る資格がありますかね?」
ヒッコメー!セツナチャンヲイジメルナ!
オマエナンカ、セイトカイチョウシッカクダ!
ソンナコトシテ、カッテウレシイノカ!
栞子「黙りなさい!!」 栞子「せつ菜ちゃんをいじめるな?これは正式なルールに沿ったバトルですよ?いじめなんて言われる筋合いはありません」
栞子「生徒会長失格?ここで何をしようと生徒会での成果とは無関係ではないですか?」
栞子「嬉しいか?…ええ!とてもうれしいですよ!あなたたちが絶賛する最高のアイドルが、私の前で無様にひれ伏してるんですからね!」
ザワザワザワザワ
あなた(なんだろう…この感じ、栞子ちゃんは勝つためだって言ったけど…何かおかしい)
あなた(これが、勝つためにやること?) 栞子「私に反旗を翻しますか?中川菜々をふたたび会長にしますか?」
栞子「断言してもいい、結局あなたたちは同じように…誰かに踊らされ続けるでしょう」
栞子「そんなに私を非難するならまずは、あなたたちの愚かさを直すことですね」
栞子「この際だからはっきり言いましょう!私から見れば同好会もあなたたちも…」
ドン!!!!!
栞子「おやおや…」
せつ菜「黙りなさい…そこから先は、口にしたらもう取り返しがつきませんよ」
せつ菜「これ以上、このステージで口を開くな!!!!」 【せつ菜】
澄ました敬語で稼ぐなヘイト
走る虫唾にもはや閉口
平身低頭しようがジエンド
消え去れ外道、未来永劫 ドーーーン!!
栞子「ぐあああっ!」
せつ菜「あなたは…何がしたいんですか…」
栞子「はは…そうですね…まあ、ここまですれば上々ですか」
栞子「あなたの怒りを引き出すために色々やった甲斐がありました」
栞子「もう、後戻りできないのはあなたの方です」
イイゾーセツナチャーーン!
コンナヤツブットバシチャエ!
セーツナ!セーツナ!セーツナ!
栞子「わかっていただけましたか?私の決意が」 【栞子】
今ここにできた対立構造
邪魔な枷など捨て酔う情動
本気で素顔のあなたのご登場
さあ、衝動任せの言葉をどうぞ ドォォォォーーン
せつ菜「栞子さん…まさか…」
栞子「こんな状況であなたの大好きに期待している人なんかいないのでは?」
あなた(まだ全部じゃないけど、わかってきた。栞子ちゃんの狙い)
あなた(栞子ちゃんはせつ菜ちゃんが大好きを出せない場を作り出したんだ)
あなた(明確な悪がいる場で、ヒーロー気質の優木せつ菜ちゃんに求められるのは…大好きを叫ぶことじゃない)
あなた(たとえ、かつての仲間でも悪と戦うことだよね) せつ菜「私の大好きを封じる、これがあなたの勝ち方ですか?」
栞子「いえ、正直な話、勝てるに越したことはないですが…負けたところで悔いはありません」
栞子「この流れで大好きとやらを叫んだところでもうあなたの言葉に大して力は無い、勝とうとするなら先程のようなのをやるしかない」
栞子「それは優木せつ菜が大好きを捨てるということです」
せつ菜「なんでですか?そこまでする理由がどこに」
栞子「そうですね。少し語りましょう」 栞子「私はかつてある強敵と戦いました」
栞子「しかし、その人は本来の力なんて出していなかった、それどころかありふれた指摘一つであっけなく崩れ落ちた」
せつ菜「まさか…中川菜々」
栞子「なにが圧勝ですか、あんなのは勝ちですらない」
栞子「皆が注目して、私自身も全力を出そうと決めた一戦、"大好き"なんてものへのこだわりが無ければ…中川さんももっと戦えて良い戦いになったのでは?」
せつ菜「…中川菜々さんは事情はあるにしろ、その時点で出せる全力で戦ったはずですよ?それは栞子さんもわかっているはずです」
せつ菜「それに、『大好きを追求できる学校』というのが中川菜々の一番の主張なのだから、それを無くして戦うというのがそもそもおかしいです」 栞子「そうですね。ですが…思ってしまったんです。あの時の中川菜々との戦い、中川菜々が守ろうとした"大好き"は一体どれだけのものなのか」
栞子「大好きなどにこだわらない方が強いのではないのか…と」
せつ菜「それで…これですか?」
栞子「第3ステージのかすみさんを見て閃いたんです。怒りというのは人の本性を引き出す、ならばあなたを怒らせればどうなるのか」
栞子「実際、大好きとやらに縛られない優木せつ菜の一撃は普段以上でしたよ」
せつ菜「それだけのだけに…ここまでのことを…」
栞子「あなたは正義の味方が大好きですからね。こうすれば乗ってくると思いました」 栞子「さあ、どうします?誰もが憎む悪がここにいますよ!!」
栞子「怒りのままにすべてを出したところで優木せつ菜の名誉は傷つかない」
栞子「全力の優木せつ菜を出せます」
栞子「あなたがこだわりを捨てさえすれば勝てるんです」
栞子「それとも大好きとやらにしがみついてこの勝ちを逃しますか?」
せつ菜「そうですか、私と戦うためにずいぶんと研究をしたみたいですね。栞子さん」
栞子「はい、敵を知るのは基本ですので」
あなた(栞子ちゃんの目的は大好きとやらに縛られない本気のせつ菜ちゃんと戦うこと)
あなた(大成功だよ!確かにせつ菜ちゃんは怒って、自ら大好きを出しづらい状況を作った)
あなた(でもね…) せつ菜「わかっていないです…栞子さん」
せつ菜「ええ、確かに私は今、とても怒っています」
せつ菜「だけど、それは正体をバラそうとしたからでも、同好会を馬鹿にされたからでも、あなたが生徒を馬鹿にしたからでもない」
せつ菜「あなたが今まで並べた言葉が、あなたの心から出た真実ならそれでいい」
せつ菜「あなたを生徒会長に選んだこの学校や生徒を、あなたを受け入れた同好会を、心の底から見下しているならそれでもいい」
せつ菜「でも、私の知るあなたはそんな人じゃない!」 せつ菜「私を本気にさせるためだとか…そんなことのために心にも無いことを言っているなら…」
せつ菜「あなた自身の大好きを裏切っているなら」
せつ菜「そんな茶番を優木せつ菜のステージに持ち込むな!!!!」
栞子「茶番?」
せつ菜「はっきりいいましょう!!」
せつ菜「私を怒らせたところで、この場を怒りで埋め尽くしたところで、あなたの望むものなんかありはしない、だって私の力の源は」
栞子「大好きな気持ち、ですか」 せつ菜「そうです!自分も相手も大好きな己を見せ合う!大好きに背を向けない向けさせない!自分を裏切る言葉は言わない言わせない!」
せつ菜「それが優木せつ菜のステージです!」
栞子「…別にあなたの信条は聞いてませんが。それで、どうしますか?せつ菜さん」
栞子「私を非難するこの空気…せつ菜さんに残されたのは悪である私を叩きのめすことくらいですよ」
せつ菜「あなたを叩きのめすなんてことはしません。そんなことしなくても勝ちます!!」
栞子「大好きがあなたの想像を超えることを証明して!!!」 栞子「できますかね?」
せつ菜「はい、一発で!ここでラストターンにします!!!」
栞子「大きく出ましたね。たった1回で何ができるのか、見せてもらいましょう」
せつ菜「では、今一度問いましょう」
せつ菜「とびっきりの大好き…受け取る覚悟はできてますか!?」
栞子「ええ…さあ、来てください」 【せつ菜】
敵意悪意じゃ超えるの無理だ
嘘をついた胸の大好きが
叫んでうずいた内なる海は
あなたも私と同じ穴のむじな
疑うのなら記憶へDIVE!
理想を目指したmanytimes anytime
あなたの心には誰がいる?
背いた言葉には意味など皆無 シーーーン
栞子「これ…は」
歩夢「なにも、起こらない?」
せつ菜「はい、私のラストターンはこれで終わりです」
栞子「まったく…拍子抜けです」
栞子「では、こちらもラストいきますよ!」
栞子「では、いきま……!」
ドオオオオオオオオオオオオオオーーーーン!! 栞子「きゃああああっ!」
栞子「…時間差ですか、ラストだけあってなかなかの威力ですね」
栞子「ですが、まだ!」
栞子「いきま…」
ドォォォォオオオオオオオオオーーン
栞子「くっ…なんの…」
ドォォォォオオオオオオオオオーーン!!
歩夢「なんだろう、ものすごい爆発…」 〜数分後〜
栞子「あの…よろしいですか…?」
歩夢「えっと…どうぞ」
栞子「せつ菜さんはターン終了しましたよね?これはルール違反では?」
歩夢「言われてみれば」
せつ菜「いえ?この爆発は私のではないですよ?」
栞子「……それはどういうことなのでしょうか?」
せつ菜「これは栞子さんの大好きです!」
せつ菜「栞子さんの中から溢れ出る大好きが栞子さんを止めようとして爆発している…とかです!多分!」 歩夢「多分!?」
せつ菜「私もこんなことをしたのは初めてなので」
せつ菜「ですが、爆発したのは栞子さんが攻撃しようとしたタイミングですし」
栞子「………」
せつ菜「栞子さん自身も心あたりがありそうですし」
栞子「…もう一回だけやってみてもいいですか?」
せつ菜「はい」
栞子「では…いきま…」
ドオオオオオオオオオオオオオオン!!! 栞子「…よくわかりました」
せつ菜「どうします?まだやりますか?」
栞子「いえ、これ以上は無意味ですね。まさに返す言葉もないです」
栞子「大好きの力を確かめたいとか…ええ思い知りましたよ。確かめるまでなく私は知っていました」
栞子「適性こそが絶対の正義だと信じ、生徒を導こうとした私の原動力は間違いなくこの学校や生徒を大好きな気持ちでした」 栞子「さらに言うなら私が今回、中傷した諸々のものについても…」
栞子「…恐らく大好きです」
栞子「…………」
せつ菜「…栞子さん」
せつ菜「では、よく聞こえなかったので今のもう一回お願いします!!」
栞子「言いませんよ?」 栞子「とにかく、中川菜々との一戦のモヤモヤも無くなりましたし、大満足です」
栞子「歩夢さん、私はギブアップしますのでこのステージを終わらせてください」
歩夢「いいの?返せないにしても、あと一回やって投票にすることもできるよ?」
栞子「結果のわかりきった投票をする意味があるとは思えないです。自業自得とはいえ、私はヘイトを買いすぎました」
栞子「それに今の私があと一回やるというのは…」
せつ菜「栞子さんの大好きが大爆発…ということになりますね!」
栞子「それはしたくないので」
歩夢「わかったよ。では…」
歩夢「1回戦第4ステージ…勝者は、スクールアイドル同好会、優木せつ菜ちゃんです!」 〜選手控室〜
栞子「さて、ここならば自由に話ができそうですね」
せつ菜「ええ、私たちだけの話が」
栞子「大好きの力を信じる、ですか。まさかこんなことになるとは思いませんでした」
せつ菜「いえ、これはある意味必然です」
栞子「必然、ですか?」
せつ菜「ええ、なにしろ栞子さんと私は同じような道を通ってきた似た者同士なんですから!」
栞子「生徒の代表となるのも、自分の大好きに嘘をつくのも、たしかにあなたのすでに通った道でしたね」 せつ菜「それだけではないです!この学校のみんなの将来を担おうなんて考える人は大好きに溢れている人に決まっています!私と同じくらい!」
せつ菜「そんな人が大好きを抑えて戦うなんて無理なんですよ!」
栞子「私は自分の一番の武器を捨てていたということですか…」
せつ菜「はい、ですから今日の栞子さんに私が勝つのは必然なんです」
栞子「その割には途中ずいぶんと感情的になっていたような気もしますが」
せつ菜「あれは…大好きなものを守らないとという気持ちが抑えきれなかったといいますか」
栞子「そうですね。本心からでないとは言えあなたの大好きなものを悪く言うべきでは無かったです」 せつ菜「いえ、私が守りたかったのはもっと別のものですよ」
栞子「別のもの?」
せつ菜「あなたですよ」
栞子「私…ですか?」
せつ菜「あなたはこの学校の生徒に支持された生徒会長なんですよ。生徒の幸せを願う気持ちとそれに対しての信頼。それはこんな場で壊していいものではないです。」
せつ菜「あなたを信じてくれた人の大好きを、あなた自身の大好きを、裏切ってはいけないです」 せつ菜「かつて、あなたと学校を大好きな気持ちを争った私からの忠告ですよ」
せつ菜「まあ、あとはどうも同好会のことも嫌いではないようなので、その大好きもついでに守らせてもらいました!」
栞子「…残念ながら、信頼とやらはもう手遅れかもしれないですよ?」
栞子「大勢の前であのようなことを言う人に信頼など…」
「「そんなことはないです!!」」ガチャ 左月「手遅れじゃないです!」
右月「私たちがついてます!」
栞子「あなたたち…」
せつ菜「書記の左月さんと右月さん?」
左月「すみません、盗み聞きさせてもらいました。ですが…これだけは言わせてください」
右月「たとえ、会長の支持率がゼロになろうと取り戻します」
左月・右月「「私たちが!」」 栞子「いえ、今日のことは私の落ち度であって」
左月「それは違います!」
右月「会長の落ち度は部下である私たちの落ち度です!」
左月「また共にやり直しましょう」
右月「三船栞子政権はここからです」 せつ菜「栞子さん、この大好きをないがしろにする決意とやらはありますか?」
栞子「無いですよ。何しろ私はこの学校の生徒会長ですから」
左月「ところで、優木せつ菜さん」
右月「一つ質問なのですが」
せつ菜「はい」
左月「会長と前に戦ったことがあると言っていましたが、いったいどのような経緯でそんなことに?」
せつ菜「あ…」 右月「学校の代表として会長と争ったというのはどいうことですか?」
せつ菜「それは…その」
栞子「安心してください。質問から察するにせつ菜さんの素性が知られてしまった可能性は低いです」
左月「会長は知っているんですよね?なぜ教えてくれないんですか?」
右月「お願いします。教えてください!」
せつ菜「えー、そこは黙秘権を行使させていただくということで…」
栞子(まあ…言えるわけないですよね…優木せつ菜の正体はかつてあなたたちが会長と言っていた人ですなんて) この設定はスクスタやアニメでも、ある程度交流のある人はもうみんな薄々気付いてるけど空気読んで言わないだけ、みたいにしてもいい気がする ⁄/*イ`^ᗜ^リノライト!
⁄/*イ`^ᗜ^リヽシャドウ!
⁄/*イ`^ᗜ^リノライト!
⁄/*イ`^ᗜ^リヽシャドウ! 〜昼休み〜
〜虹ヶ咲学園学食〜
あなた「午前の部、あっという間だったな〜
みんな本当に素敵だったよ」
かすみ「ふっふっふ〜。みんなかすみんの魅力に釘付けでしたね」
彼方「いやほんと、かすみちゃんすごかったね〜。彼方ちゃんのおめめもぱっちりだった」
歩夢「今日のステージでファンになってくれた人がたくさんいるんじゃないかな」
かすみ「えへへ〜。彼方先輩も歩夢先輩も、もっとも〜っとかすみんを褒めてくれていいんですよ」
エマ「愛ちゃんが企画したイベント、本当に盛り上がってるね」
愛「協力してくれたみんなのおかげだよ〜みんなサンキュー!」 愛「特に1戦目からりなりーが盛り上げてくれたのが大きいね。愛さんもアゲアゲだったよ」
璃奈「役に立てたようで光栄、璃奈ちゃんボード『ドヤ』」
かすみ「そんな大盛り上がりなイベントで、午前中一番の盛り上がりを見せたのは、間違いなくかすみんvs果林さんのステージでしたよね!」
璃奈「客観的に見たらせつ菜さんvs栞子ちゃんか、ランジュさんvsしずくちゃんのどちらだと思う。璃奈ちゃんボード『きっぱり』」
せつ菜「え?私ですか?」 しずく「そうですね。かすみさんと果林さんのステージが盛り上がっていたのは紛れもない事実ですが、せつ菜さんと栞子さんのステージはそれ以上でした」
かすみ「むー、!しず子まで」
あなた「かすみちゃんも2人に負けないくらいすてきだったよ」
かすみ「いや先輩、生で見てないじゃないですか?」
あなた「それはそうだけど、ミアちゃんが撮ってくれた映像で十分伝わってきたから。あの果林さんに投票で勝ったし」
しずく「かすみさんには悪いけど、確かにあれは意外でした。勝つにしてもまさかあそこまで差がつくなんて…」 かすみ「それだけ、かすみんが神がかってたってことですもーん!」
かすみ「……けど、あんなに差が出るなんてちょっとびっくりです。かすみんのこと好きって思ってもらえて嬉しいけど…」
彼方「果林ちゃん、大丈夫かな」
しずく「落ち込んでいなければ良いのですが…」
エマ「あの、果林ちゃんのこと……ランチには誘ったんだよね?」
あなた「誘ったんだけど、考えたいことがあるって断られちゃって」 せつ菜「私は果林さんのラップもすごかったと思いました。けして落ち込むような内容では……」
彼方「やっぱり心配だよ。探しに行こうかな」
愛「大丈夫大丈夫、みんな心配性なんだから」
愛「みんなだって知ってるはずじゃん。カリンってクールに見えて、実はすっごく熱くて負けず嫌いなんだって」
愛「きっと一人で反省して、今頃猛特訓してるんじゃないかな?」
愛「ほら、μ'sとの9番ラップバトルでエリーに負けた時だってそうだったじゃん。だから放っておいても大丈夫、カリンはあれくらいじゃ折れないって」
あなた(μ'sとの…9番ラップバトル?また私の知らないイベントが…) 愛「負けちゃったけどさ、きっと次は今回以上のすごいカリンを見せてくれるよ」
歩夢「そうだね、私も愛ちゃんの言う通りだと思う。私の知ってる果林さんはいつも胸を張って前を向いてるもん」
璃奈「うん、果林さん、強いもんね」
かすみ「だったらかすみんもお昼終わったら猛特訓する!かすみんのかわいさに磨きをかけて、ショウ・ランジュに勝ってやるんだから」
ランジュ「あら〜、かすみったらランジュのことそんなに気になるのね!まあ当然よね、ランジュですもの♪」
かすみ「ぎゃん、やめてよそんなんじゃないし!!なんでいきなりいるのー!?」 ミア「璃奈、ハンバーガーなの?ボク同じのにしようかな」
璃奈「ミアちゃんもハンバーガー好きだもんね」
かすみ「そっちも馴れ合わない!!」
ミア「やれやれ…うるさいな…」
かすみ「部の人たちに出すハンバーガーなんてないの!わかったらとっとと帰る!」
ミア「そうか、この学校の食堂がいつからそんな差別営業をはじめたのかはさておき…」
ミア「とりあえず騒音は止めようかな」ヒューーーーン
かすみ「ふーん、最強のかすみんに挑むとはいい度胸だね」ヒューーーーン
ミア「ま、軽くひねつぶしてあげるよ」 【ミア】
璃奈とボクの絆はすでに万全
何十何百何千もあるよ共通点
さらにボクは3年、つまりパイセン
ああ、馬鹿に数はわからないかな?残念! ドーン!ドーン!ドーン!ドーン!
かすみ「きゃあああっ!」
ミア「ほらほら、上級生には敬語を使えよ?」
ミア「璃奈の目の前だし、ちゃんと謝れば許してあげるよ」
かすみ「くっ、生意気なガキんちょにはしつけが必要だね」 【かすみ】
まだイキがっちゃう中坊かい?
生意気なミアちゃん14歳
「年上は敬う」それがマナー
道徳の授業はまだなのかなー? ドーン!
ミア「っ!」
かすみ「敬語を使うのはそっちでしょ!」
ミア「ははっ、こんなの攻撃にもなってないね」 【ミア】
無駄吠えするなよ雑種の駄犬
bow-wow bow-wow 黙れいい加減
ボクの国では賠償案件
早く言いなよ「すみません」 ドーーン!
かすみ「ぐうっ!」
ミア「これだから日本は住みにくいったらありゃしない」
ミア「躾も行き届いてない犬が野放しとか、都市伝説か何かだと思ってたよ」
ミア「ボクは血統も弁えもない犬は大嫌いなんだ。野良犬はできれば璃奈に近づくのもやめてほしいね」
かすみ「血統だのなんだの…」
かすみ「だったら、見せてあげようかな!ミアちゃんが大嫌いな野良犬のやりかたってやつを!」 【かすみ】
何の冗談?ヒア、イズ、ジャパン
日本じゃ基本だ!犬はわんわん
バウ?ワウ?なんなん?言わん言わーん
ダメじゃんミアちゃん泣いちゃう?わんわん ドーーーン!!
ミア「ぐっ…」ドサッ
かすみ「おんや〜、膝をついたね?」
かすみ「ではでは、カウントスタート!」
かすみ「はい、ワン、ツー…ワン!わん!わーん!」
ミア「う…ううっ…」
かすみ「立たないの〜?わんわーん!雑種の野良犬が鳴いてるよ〜わっお〜ん!」 かすみ「あ、それっ!ミアちゃーん!泣いちゃう!?わんわんわーん!」
かすみ「負け犬は!?どっちかな!?わんわんわーん!」
かすみ「どんな気持ち?野良のわんちゃんに負けてさ、なんならあげてもいいよ?…もうワンチャン!」
ミア「黙れ!わんわんわんわんうるさいんだよ!」
かすみ「あれれ〜?これはかすみんの勝ち確かな〜?」
かすみ「りな子の前ではっずかしいね〜…ぷぷっ」 あなた(そう、これがかすみちゃん)
あなた(一度調子に乗らせたが最後、相手が先輩だろうと年下だろうと躊躇なく煽り倒してくる)
あなた(目の前にいるのは午前中にかすみちゃんの勇姿を撮ってくれた恩人なのだが、そんなことは関係ない)
あなた(というより多分、そういう情報は頭から飛んでいる)
あなた(神経を逆撫でする言葉のチョイス、憎ったらしいニヤニヤ顔、気づけば相手はペースを乱され…負ける!) ミア「s⚪⚪t!s⚪⚪t!お前なんか…お前なんかあああああああ」
かすみ「汚い言葉出ちゃってるよ〜りな子に嫌われちゃうね〜」
ミア「f⚪⚪⚪⚪ck!!!」
ピピーーッ!
左月「そこ!校内での無許可バトルは禁止です!」
右月「バトルは生徒会の許可を取ってからにしてください!」 ミア「…せいぜいイキがってろ!お前なんかランジュにかかればあっという間なんだからな!」
かすみ「さよなら〜!残念だけど〜かすみんは負けないよ〜」
璃奈「かすみちゃん…やりすぎ」
しずく「勝負に勝っても人間性で負けてるよ」
かすみ「いいの、勝ちは勝ちだよ」
あなた(今のかすみちゃんはノリに乗ってる…)
あなた(これは…ランジュさんにも勝てるかもしれない!) 〜生徒会室〜
左月「ただいま戻りました」
栞子「学食で無許可バトルですか…かすみさんはともかくミアがそんなことをするとは」
右月「会長、午前中はお疲れでした」
栞子「すみません、せっかく応援して貰ったのに、負けてしまいました。私なりに精一杯頑張りましたが、力及ばす……」
栞子「さらに言うならば未だにラップをしようとすると爆発がおさまらず…」
左月「相手はあの優木せつ菜さんなんですよ。スクールアイドルになって日が浅いんですから差があるのは当然、1回負けたくらいで、なに弱気になってるんですか?」
栞子「私はただ事実を…」 左月「会長ダメダメです。会長はまだスクールアイドルのことを何もわかっていません!」
右月「左月の言う通りです。でも安心してください、私たちが必ず会長をトップオブトップにしてみせます!」
左月「そうと決まれば反省会ですよ!」
栞子「え?お、お願いします」 左月「まず会長、優木さんが過去の敗北を乗り越えたことを宣言した時です」
>>167
右月「嬉しさが隠せてません。悪役をやりたいようでしたが、詰めが甘いです。その後にどれだけの罵詈雑言を並べようとただの痛々しいツンデレです」
栞子「よく見ているんですね」
左月「そりゃもう、私たちは会長のファン1号2号ですから」
栞子「もう、あんなことはしませんよ」
左月「あ、その必要はありません」
栞子「???」 右月「当面ではキャラのスタンスを定める事が課題と思われます
左月「ということは、アレしかないでしょ?」
右月「ついに私たちの夢が叶います」
栞子「あなたたちの夢…ですか?」
右月「理不尽な同好会潰しにしろ、監視委員会にしろ、会長には悪役の適性があると私たちは思っていました」
左月「そして図らずも今日、それを会長自らが証明してくれました」
栞子「私に…悪役の適性が…」 栞子「ですが、大好きを大切にしろとせつ菜さんも言っていましたし」
栞子「それに、悪をやろうにも大好きが隠せていないと先程話していたのでは?」
右月「いえ、会長…悪と大好きは両立できます!」
左月「先ほどは痛々しいツンデレなどと言ってしまいましたが、会長には目的のためなら悪にもなる決意があります」
右月「では、会長…あなたの目的とは?」
栞子「それはこの学校の生徒、さらには虹ヶ咲を……はっ!」
左月「そうです!悪を為しながらもその根底にはみな愛があるのです!悪の根底もまた大好きなのです!」
右月「それが見る者に知られた時、その悪役は…愛される悪となる!互いに大好きな関係のできあがりです!」 栞子「まさか…私の目指すスタンスとは」
左月「はい、大好きであるがゆえの悪です」
栞子「!!!!」
右月「会長の悪は大好きのあらわれ。悪は悪でも愛される悪になればいい。それに気づいた今、もう会長の大好きは会長を止めないでしょう」
栞子「なるほど!そんな気がします!」
右月「恐らくこれは優木せつ菜すらも想定していない大好きの形、それを会得すれば会長は」
栞子「せつ菜さんをも…超える!」 左月「では、私たちから提案しましょう」
右月「会長をより魅力的にするためのプロジェクト、その名も…」
左月・右月「「愛される悪役を目指せ!会長改造計画!」」
左月「まずは、古今東西フィクションノンフィクションを問わず人々に愛される悪役について研究していき……」
右月「それと並行して、一見悪虐非道に見える会長の言動は大好きな気持ちの表れであることを各方面に浸透させていき……」 ………
……………
栞子「なるほど、ですが私にできるでしょうか?」
左月「会長、一番大切なのはできるかどうじゃない」
右月「やりたいかどうかですよ」
栞子「!!」
栞子「やります!なってみせます、愛される悪に」 〜スクールアイドル部部室〜
ランジュ「今日は調子がいいわね愛」
ランジュ「午後のパフォーマンスも楽しみにしてるわ。ランジュの元で練り上げたスキルで会場を自分のものにしてくるのよ!」
愛「いや〜プレッシャーかけてくるな〜」
愛「プレッシャーなんて言葉を知ってたの?アタシの知ってる愛は、どんな状況だろうと楽しめるパフォーマーよ」
愛「そして、その楽しさを会場中に伝染させる力を秘めてる。恐れるものなどないでしょ?」
愛「随分高く評価してくれるね、愛さんビックリだよ」 ランジュ「言ったでしょ?愛はこのランジュが認めた人間なの。ランジュに選ばれた時点で自信を持ちなさい」
ランジュ「改めて聞くわ、当然勝つわね?」
愛「うーん、愛さんとしては、できない約束はしたくないんだよね」
ランジュ「まさか勝つ自信がないの?」
愛「愛さんがこのイベントを提案したのはね、せっつーとバトルしたいと思ったから」
愛「今日のためにできる限りの準備をしてきたよ。今考えられる最高のものを用意したつもり」 愛「『勝つ』なんて約束はできないけど、『勝ってみせる』って約束ならさせて」
愛「最高の舞台が整って、愛さんのやる気はハンパない!」
愛「誰よりも会場を盛り上げて、今の自分を思いっきり楽しんで、そしてみんなにもめっちゃ楽しんでもらう、最高のパーティーをするんだ!」
愛「最高の自分で、せっつーに勝ってみせるよー」
ランジュ「ふふ、期待してるわ。さ、そろそろ行きなさい」
愛「客席で見ててよ、ランジュ!」 〜バトルステージ〜
歩夢「お待たせしました!ここからは午後の部、2回戦が始まります!」
エマ「2回戦第1ステージは、1回戦の勝者、優木せつ菜ちゃん対宮下愛ちゃんです」
彼方「それでは宮下愛ちゃん、どうぞ〜」
愛「みんなー、2回戦も応援よろしく!さらにアゲていくよ!」
彼方「続いては〜!スクールアイドル同好会、優木せつ菜ちゃんで〜す」
せつ菜「ありがとうございます!!みなさんの声援にふさわしいバトルをしますよ!」 あなた「2回戦かー!ここからはさらに熱い戦いになるんだろうな」
しずく「私たちは負けてしまいましたが、応援だけでもさせてもらいます」
璃奈「愛さん、とても強くなってた…せつ菜さんでもどうなるかわからない」
かすみ「ふっふっふ、かすみんの決勝の相手はどちらですかね」
あなた(ランジュさんに勝つのは確定なんだね) >>253
途中の愛さんのセリフ二行はランジュのセリフかな >>255 訂正
ランジュ「プレッシャーなんて言葉を知ってたの?アタシの知ってる愛は、どんな状況だろうと楽しめるパフォーマーよ」
ランジュ「そして、その楽しさを会場中に伝染させる力を秘めてる。恐れるものなどないでしょ?」
愛ではなくランジュです 歩夢「二人とも、準備できてる?」
愛「もっちろん!」
せつ菜「準備でしたら、イベントが決定した時からできています!」
歩夢「では、第2回戦、第1ステージ開始です!」
愛「うーん、先にいかせてもらってもいいかな?」
せつ菜「どうぞ。今日のイベントは愛さんあってこそですから」
愛「じゃあ愛さん、初っ端から全開で行くよ!」 【愛】
大好きかい?楽しいかい?兄弟
気分はソーカイ、もう止まらない!
これは予想外?いや無問題
視界に捉えてるよ勝ちの未来 ドーーーン!
せつ菜「ぐあっ!」
せつ菜「ふふっ…さすが愛さんです」
愛「やる気まんまんだねせっつー」
せつ菜「はい、次から次へとわいてきて、今にも体から溢れ出しそうです」
せつ菜「1回戦の愛さんのパフォーマンスを見てから、体が熱くたぎっていて自分でも抑えがきかないほどなんです」
せつ菜「ただでさえ高かったスキルが更に凄みを増していて、部でどれだけの努力を積み上げてきたのか、痛いほど伝わってきました」
せつ菜「生半可な気持ちではできないことです。真摯にラップと向き合い、己を高めてきた愛さんを私は尊敬します」 せつ菜「その彼女が私に勝ちたいと言ってくれて…これまでかけてきた時間と努力、そして情熱をもって磨きあげてきたラップを私にぶつけようとしている」
せつ菜「これで燃えないなんて嘘ですよ!最高にたまらないシチュエーションです!」
せつ菜「….ですが、それゆえに残念です」
愛「おや?いきなりテンサゲかな?」
せつ菜「ええ、せっかくの勝負に内部事情を持ち込むのは心苦しいので」
せつ菜「とはいえ、こんな機会でもなければきけそうにないですからね。特に愛さんの本音は」
愛「うん、来ると思ったよ」
せつ菜「では、ちゃんと答えてくださいよ」 【せつ菜】
何が変えたかあなたの心
ああ友よ忘れたかあの頃
この場で示せよその胸の内を
まやかしごまかしはもう捨て同志よ ドーーン!
愛「ぐっ!!」
せつ菜「まどろっこしいことはしたくないです!単刀直入にききます!」
せつ菜「いったい何があなたを変えたんですか?」
愛「うーん……なんのことやら意味わからないな」
せつ菜「愛さん…」 愛「え?変わったかなー?なんだろ?何のことかさっぱりなんだよね」
愛「あ、そういえば最近体重が…」
せつ菜「ふざけないでちゃんと答えてください!」
愛「そう言われても心当たりないから答えられないよ?」
せつ菜「ならば質問を変えます」
せつ菜「あなたが部に行った理由、あなたの真意をこの場でききたいです」
愛「やれやれ…せっつーは真面目だね」
せつ菜「答えてくれますね?」 愛「んー、愛さんとしてはなんでその質問が出るかを逆にききたいかな」
愛「ていうか、そんなの何度も答えてるでしょ?」
せつ菜「よく知らないで部を否定したくない、でしたっけ?たしかにそれも大事ですが…」
せつ菜「それだけであなたは部に行ったのですか?」
愛「もー、そう言ってるでしょ?」
愛「…ていうかさ、これはせっつーの望んでる理由をアタシが答えないと終わらないのかな?」
せつ菜「な、そんなことは…」
愛「あはは、ジョーダンだって。せっつーってば反応面白すぎだよ」 あなた(この飄々としながら核心をついてくる感じ、まさに愛さんだ)
あなた(璃奈ちゃんとのバトルもそうだったけど、決して相手に惑わされない精神力はラップバトルにおける最大の防御になる)
あなた(でも、たった一瞬だけど、璃奈ちゃんとのバトルでそれが崩れた瞬間があった)
璃奈『愛さん変わっちゃったね』
あなた(あれを聞いた瞬間少しだけ愛さんの様子がおかしくなった)
あなた(多分それがこのバトルの鍵になる…まあ、せつ菜ちゃんは単純に気になったから聞いてるんだろうけど)
あなた(バトルとか別にして、私としても愛さんがなんで部にいるのか謎だし、悪くない一手だ) せつ菜「もう、あなたに何が重大な事情があって変わってしまったとしか思えないんです」
愛「宇宙人に誘拐されて洗脳されちゃった〜とか?いやいや、そんなB級SFみたいなことゆーかいなっての」
せつ菜「……」
愛「洗脳とかされてませんのーで大丈夫、なんちて」
せつ菜「………つまり、何もないと言いたいわけですね」
愛「そうやって流されるとさすがの愛さんも傷つくんだけどなー」 愛「…ま、いいか。愛さんなりの回答でよければするよ?」
愛「さて、SFついでに聞くけどさ、せっつーは理科は得意かな?」
せつ菜「それなりにはできている方だとは思いますが、それがなにか」
愛「んー、では唐突だけど」
愛「愛さんのラップクイズタイムだよ」
愛「果たしてせっつーは答えられるかな?」 【愛】
夜空に星はぐるぐるまわる
時には重なるけどぶつからず
お空高くの破格の科学
さて、なんでだろうせっつーわかる? ドーーーン!
せつ菜「っっ!!」
愛「さあ、答えをどうぞ?」
せつ菜「答えって、そんなの単にそう見えてるだけじゃないですか」
せつ菜「見えてる通りには動いてないんですからぶつからないのなんか当たり前…で…」
愛「うん、そうだね。人ってのは自分を基準に見ちゃうから、見えてるものと真実は同じじゃないんだよ」 せつ菜「なるほど…それが愛さんの回答ですか」
愛「うん、わかってくれた?」
せつ菜「変わってない、ただ変わったように見えてるだけだと」
愛「そうだよ、愛さんは変わってなんかない」
愛「アタシの行動指針はみんなと会う前も、会ってからも、今もただ一つだよ」
愛「楽しい気持ちでみんなを繋ぎたい、それだけ」
愛「変わったのは状況とみんなの考え方だよ」 続きまだ少しありますが
タイムオーバーなんで今日は寝ます 愛「ランジュのやったことに問題はあったかもしれないよ?だけどそれでも私はみんなで笑いあいたい」
愛「だからランジュのところに行った。まずはランジュと仲良くなるためにね。どう?これまでみんなに言ってきた通りだよ」
せつ菜「それが本当だとしたらなおさら理解できません」
せつ菜「だいたい…」
愛「はーい、ちょっとストップ!」
愛「ここはラップステージだよ?言いたいことがあるならラップをしようよ」
せつ菜「そうですね」 【せつ菜】
問題抱えて手を繋いでみろ?
そんなの無理だとわかります誰にも
直したところで倒れるドミノ
埋まらないですね心の溝 ドーーン!
愛「っ!」
愛「ずいぶんとせっつーらしくない弱気なラップが出たね」
愛「がっかりさせないでほしいんだけどな!」 【愛】
倒れるドミノがなんぼのもんだ
何度も即座に立て直そうじゃん
そんで食べようウチのもんじゃ
人間関係ってそういうもんじゃん? ドーーーーーン!
せつ菜「ああっ!」
愛「せっつー、ダメだよそんな後ろ向きじゃ」
愛「うーん、まずは口角あげて笑ってみようか」
愛「口角あげてにっこり笑ってごーかく!…と、これはかすかすとネタがかぶっちゃうか」
せつ菜「…まずは手を繋ぐとか…笑ってみようとか」
せつ菜「愛さんの言うやり方は…楽しいとか仲良しの押し付け…だと思い…ますが?」ハアハア 愛「うーん、そこからなのか」
愛「せっつー、あのね…楽しいも仲良しも作れるんだよ?」
せつ菜「えーっと、作る…ですか?」
愛「いや、うーん…作るって言い方は良くないね」
愛「あんまり上手い言葉が出てこないけどさ、心持ちってのは行動とか意識でどうにでもなるもんだよ」
愛「ほら、テレビでお笑い番組見て笑ったらそれまでの悩みがスッキリしたとか、がんばるぞーって叫ぶと頑張れそうな気になるとか、せっつーも経験あるでしょ?」
愛「人は楽しいから笑うんじゃない、笑うから楽しいんだと愛さんは思うんだ」 愛「今は許せないこともあるかもしれないけど、まずは手を繋いでお互いを知るべき。それが愛さんの考えだよ」
せつ菜「…それは部を受け入れられない気持ちに嘘をつくということですよね?」
愛「嘘をついちゃいけません、とか言うつもりかな?」
せつ菜「そうではないです。まあ、愛さんの考えは聞けましたし…これ以上話しても同じことの繰り返しになりそうなので、この件についてはこのあたりが潮時ですかね」
せつ菜「私としても愛さんとのバトルは同好会とか部とか関係なくやりたいですし、さっさとこの話はまとめてしまいましょう!」
せつ菜「では、愛さんの意見を受け止めた上で私の意見を話しておきます」
せつ菜「愛さんの言うようにまずは手を取り合い相互理解を深める解決方法もあるでしょう」
せつ菜「ですが、同好会と部についてはそうではないです」
せつ菜「っと、言いたいことがあるならラップででしたね」 【せつ菜】
待てばあります海路の日和
ヤケはだめですその場しのぎ
覚めて慌てるウサギより
亀でいきましょそうですのびのび ドーン!
愛「これは…」
せつ菜「内容に合わせて熱さ抑えめでいきました」
せつ菜「愛さん!気持ちに嘘をついて和解してもこじれるだけです!」
せつ菜「愛さんはその度に修復するつもりらしいですが、それよりも時間を置いて来るべき時を待ちましょう!」
せつ菜「愛さんは急ぎすぎなんです。私だって同好会と部の関係の改善を望んでいます!」
せつ菜「ですが、今すぐやる必要はないはずです!」
せつ菜「互いに歩み寄れない現状をまずは受け入れましょう!みんなを繋ぐという愛さんの理想もわかりますが、それをやるのは今じゃないです!」 せつ菜「嘘をつくのはやはり不健康ですよ!そんなことで関係を保ってどうするんですか?」
せつ菜「そんな下らないことなんてしないでも大丈夫、いつかわかりあえる日がきます!!」
愛「そう…」
せつ菜「時間はたっぷりあるんですから!焦る必要なんてないんです!」
せつ菜「ということで、ここからは私たちのバトルをしましょう!!!」
愛「…あー、オーケーオーケー」
せつ菜「愛さん…?」
愛「うん、実にせっつーらしい優等生の回答だね」 せつ菜「優等生の回答、ですか?」
愛「ごめんごめん、いやー愛さんとはずいぶん違う見解なもんでさ」
せつ菜「人間関係なんてものは案外どうにかなるものなんです!いがみ合っていた敵同士が手を取り合う、そんな場面を私は何度も見てきました!」
愛「…ああ、そういうことね」
せつ菜「愛さん?どうかしましたか?」
愛「いやー、ははは、愛さんもさ。割と夢みがちなこと言ってると思うけどせっつーほどじゃないわ」
愛「えーっと、そういうお話を最近せっつーは見たり読んだりしたのかな?」
せつ菜「いえ、そういうわけでもないですが王道パターンとしてよくあるという…」 愛「うんうん!本当にせっつーはおもしろいね」
せつ菜「あの…愛さん?」
愛「そっか、せっつーの周りは"いつか"がいっぱいあるんだよね」
愛「うん、いいねそういうの」
愛「…アタシも…そう言えたらよかったな」
愛「はは…なんのためらいもなく、いつかなんていえるせっつーは幸せ者だね」
せつ菜「あの…どうしたんですか、愛さん?」
愛「ああ、そうだバトルだよね!で、アタシのターンかー!うーん、せっつーと今話したいことかー」
愛「…せっつーとめっちゃ話したいことができちゃったんだけど…それでいい?」 あなた「あ…ああ…!」
しずく「どうしたんですか先輩?」
あなた「…まさか…」
璃奈「……」
かすみ「りな子もいったいどうしたの…」 あなた(そうだった…)
あなた(今、つながった…バラバラだったピースが)
あなた(そうだよ…なんで気づかなかったんだ!)
あなた(私は知ってたじゃないか!愛さんがああやって明るく振る舞って、人と人のつながりを大切にしてきた、その根本には何があるのか)
あなた(愛さんはここまでせつ菜ちゃんの質問をのらりくらりとかわしてきたし、必要とあればすぐに引き下がったけど…たった一点だけは譲らなかった)
あなた(嘘でもいい、作り物でもいい、今つながらないといけない)
あなた(いや、それでも普通なら部に行く理由にはならないんだけど…もしそうだったとしたら)
あなた「嘘なんかついて…関係を保つのは不健康…くだらない」
あなた「時間はたっぷりあるんだから…いつか…わかりあえる…焦る必要はない…」
あなた「そんなの…」 愛「ねえ!歩夢!」
歩夢「う、うん!何かな?」
愛「あのさ、ちょっと愛さんのわがままを聞いてもらってもいいかな?」
歩夢「えーっと、内容にもよるかな?とりあえず言ってもらってもいい?」
愛「次の一回なんだけどさ、ラストじゃないけど特別に8小節でやってもいいかな?」
愛「絶対に、いいバトルにしてあげるからさっ!」 歩夢「うん…それくらいならいいよ」
愛「せっつーも許可してくれるかな?せっつーも返しは8小節でいいから」
せつ菜「あ、はい…それは構いませんけど」
愛「ふふふ、愛さんの渾身の一撃を…耐えられるかな?せっつー!」
せつ菜「は、はい!望むところです!」 愛「では!愛さんの最大級の一撃みせてあげるよ!」
せつ菜「はい、受けて立ちますよ!」
あなた(だめだよ!せつ菜ちゃん)
あなた(その先は踏み込んじゃいけない)
愛「では、いっくよー!!」 【愛】
今日話したい衝動、踏み込む病棟
ムリかな応答、よく見たらoh!No!!
空のベットと消えたプレート
駆けつけた時にはもう手遅れと
いつかはいつかな?5日のことかい?
三途の川じゃできないよ航海
幸せな生涯?他人が言うんかい?
ねえ?どうやって返事をきこーかい? ドオオオオオオオオオオオーーーーン!!
せつ菜「あ゛あ゛あ゛あ゛ああっ!!!」
愛「おー!これはなかなか」
せつ菜「愛…さん…」
愛「おー、あれでまだ戦えるか。さすがせっつー」
せつ菜「そう…でしたね…私も聞いたことがあります」
せつ菜「愛さんが何度も病院に行っている、病院でライブをしている、知っていたのに…」
愛「あはは、いやー愛さんもたまにせっつーのアニメの話にノれなくてがっかりさせちゃったりしてるし、おあいこってことでいいよ」 せつ菜「すみません、嫌なことを思い出させてしまって…」
愛「ん?思いださせてって、今のは別に愛さんの実体験とかじゃないよ?」
愛「あれ?でも、んー、どうなんだろ?なんか似たようなことがあったような…無かったような」
愛「まあ、よくある話だし、あったのかな?なんて」
せつ菜「…愛さんの事情を考えれば先程の私の発言は無神経としか言えませんでした」
愛「なんか微妙に噛み合ってないけど、別に愛さんは怒ってないし、せっつーはそこまで謝るほどのことはしてないんじゃない?」
せつ菜「いえ、愛さんのやってきたことを否定するような話をしてしまった。愛さんに対して言ってはいけない言葉を言ってしまった」 無理矢理にでも距離をつめていかないと距離が縮まらない相手っているしね 愛「そこまでのことでもないけど…まあ、おねーちゃん体弱いからね。入院なんてもう何度もしてるし、その度にアタシはおねーちゃんに会いに病院に行った」
愛「そうなるとやっぱり色んな人と仲良くなっちゃうわけなんだよね」
愛「で、ちょっとまじめな話させてもらうけどさ」
愛「"いつか"なんて軽々しく言えない人もたくさんいるんじゃないかな?」
愛「それに、せっつーが大好きなマンガやアニメみたいにカッコよく気持ちよく最後を迎えられる人ばっかりじゃないんだ」
愛「ちょっと前に楽しく話してた人が、いつの間にかいなくなって、『あー、あの時あーしておけば』なんて思っても遅いんだよ」
愛「その人たちだけじゃない。"いつか"がどこで無くなっちゃうかなんてわからない」
愛「わかる?その人たちにもアタシたちにも"今"しかないんだよ?」 愛「だからアタシはみんなの今を楽しくする」
愛「時には嘘で関係を作って、無理矢理笑顔を作って、ありもしない『大丈夫』を捻り出してでもね」
せつ菜「それは…」
愛「ねえ、せっつー?やっぱりせっつーから見たらアタシは不健康でくだらないのかな?」
せつ菜「違います!私はそんなことを言いたかったわけじゃないです…」
愛「アタシは確かに色々はぐらかした、ふざけた答えもした、でもせっつーの質問にはちゃんと答えた」
愛「せっつーは納得してなかったけど、アタシにはせっつーに答えた以上の理由なんてないよ」 愛「目の前の人を楽しませる、手を繋がせる、それをしないで後悔なんかしたくない」
愛「部と同好会が仲違いしてるなら今すぐにでも手を繋がせる、そのために私は部にいる」
せつ菜「はい、納得はできませんが、理解はしました」
愛「やっぱり納得はしないんだね」
せつ菜「愛さん…無神経な言動をしたこと、申し訳ありませんでした」
愛「いや、もういいから。そこまで謝るほどのことでもないし」
せつ菜「…ですが、これだけは言わせてください!」 せつ菜「愛さんが経験してきたものも、そこでした決意も私なんかが軽々しく否定していいものではない」
せつ菜「でも、それと同好会と部のいさかいは別です!」
せつ菜「何度でも言います!愛さんの考え方を理解はしても、やっぱり納得はできません!」
せつ菜「愛さんの抱えたものと私たちの事情を一緒にしないでください。愛さんのやりかたを押し付けるなら、私はそれを否定します」
せつ菜「"いつか"を信じてそのために努力をする、少なくとも私はそうでありたいので」 愛「…それでいいよ、せっつー。互いに本気で行こう」
愛「楽しさのスパイスは時にはすっぱいっす!なんてね」
せつ菜「こんなときまでダジャレですか」
愛「おいおい、愛さんにとってダジャレは命みたいなもんだよ」
せつ菜「まじめにやってください…と言っても無駄ですね」
愛「せっつーは本当に頭がかたいね」
愛「ま、アタシは後悔したくないし、みんなにもさせたくない」
愛「それだけをわかってもらえればいいよ」 あなた(……)
かすみ「ふぅ、一時はどうなるかと思いましたが」
かすみ「ま、かすみんほどではないですが、愛先輩も懐の深い人ですからね。これにて一件落着です」
しずく「……」
璃奈「……」
かすみ「どうしたの?二人とも」
あなた「……」
かすみ「先輩までどうしたんですか?」 あなた「ねえ、かすみちゃん…」
かすみ「はい、なんでしょう?」
あなた「今の愛さんの話をきいてどう思った?」
かすみ「どうって、かすみんは愛先輩みたいに苦労をしてきたわけじゃないですし、こんなこと言っていいかわからないですけど」
かすみ「別にかすみんたちのために愛先輩がそこまでする必要ないかな、って思いました」
かすみ「そんなこと愛先輩に誰も頼んでないですし…」 どんな理由があるにしても説明せずにいる理由にはならないよね あなた(そうなんだよね)
あなた(多分他の子に聞いてもだいたい同じ答えになるだろう)
あなた(同好会と部の関係で今すぐ無理矢理にでも和解なんてやる必要はない、ましてや愛さんがそのために動く必要はないと私も思う)
あなた(愛さんはちゃんと理由をみんなに話していたみたいだけど、愛さん以外にとっては"みんなで仲良くするべき"なんてのは理由にならないんだよね)
あなた(だって理解できないんだもん…ぶっちゃけ) あなた(言ってることはわかる、だけど理解できないんだよ)
あなた(愛さんが何度も味わっただろう恐怖と後悔をどれだけ説明されようと、愛さんがどれだけ口が上手かろうと、大多数の人間にとって愛さんの言葉は理解はできても賛同できない代物だ)
あなた(愛さんと似た経験をした人だったら共感くらいはできるかもしれないけど、それでも自分が愛さんみたいなことをやりたいとは思わない)
あなた(愛さんはすごいね、くらいにしか思わない)
あなた(そんな理解できないものに巻き込まないでほしい)
あなた(だけど、それを正面から言ったところで愛さんは止められないだろう)
あなた(何年もかけて何度も苦しみながら作り上げたであろう"宮下愛"はそう簡単に崩せない) あなた(大事な人を失うかもしれない事態に直面するたびに味わった後悔、やるべきことをできずに大事な人を失うかもしれない恐怖)
あなた(それにつき動かれて走ってきた愛さんは止まれないだろう)
あなた(恐怖とか後悔とか、そんなのとは関係ない走る理由を見つけない限りね)
あなた(ということでフラグ立ては完了かな)
あなた(ここから先はせつ菜ちゃんがなんとかするだろうから別に心配はしてないけど)
あなた(まあ…一言でまとめると愛さんは立派だけど立派過ぎたんだ。すごすぎたんだ)
あなた(何が一番すごいって、愛さんはこの状況でもいつも通りなんだ、怒るでも悲しむでもなく) せつ菜「…なんで笑ってるんですか?楽しそうにあんなことを話すんですか?」
愛「せっつー?」
せつ菜「愛さんは謝るほどのことじゃないと言いますが、私の言ったことは確実に愛さんの心を傷付けてしまった」
せつ菜「怒ったり泣いたり、大抵はそうなります」
せつ菜「そうならないとダメなんです」
愛「いやいや、おかしなことを言わないでよ。ここはステージだよ?」
愛「ステージってのは楽しむところでしょ?」 愛「だいたいさ、考えてもみなよ」
愛「別にせっつーだけじゃないよ?いつかなんとかなるさー、なんて何度も聞いてる」
愛「そのたびに『そうだね!』って笑顔で答えるなんて慣れっこなんだよねーこっちは」
愛「ま、今日はちょっとやらかしちゃったけど…」
愛「それにさっきはちょっとカチンときちゃったアニメやらマンガやらの話だって、怒るほどのことじゃないじゃん?」
愛「『アニメでこんなシーンがあった』とか『こんなマンガがあった』とか、せっつーが周りを励ます時に言うのはさ…」
愛「せっつー自身がマンガとかアニメからもらった元気を周りに分けてあげたいっていう100パーセントの善意からの言葉でしょ?」
愛「それにキレてどうすんのさ」
愛「ってことで怒る理由も泣く理由もない、だから笑う、Q.E.Dだね」 せつ菜「…確信しました」
愛「お?」
せつ菜「このままじゃいけないです」
せつ菜「愛さんの言葉は正しいです。理にかなってます」
せつ菜「自身のこれまでを否定するほどの言葉を好意的に解釈して許すなんて、そんなの、誰にでもできることじゃない」
せつ菜「でも、すみません…私も同好会の誰もそんな愛さんを望んでなんかいないんです!」
せつ菜「…次の私のターンは長くやっていいとさっき言ってましたよね?」
愛「おー!あったねそんな話」
せつ菜「止めます!私が、愛さんを!!!」 【せつ菜】
打ち破るその笑顔の仮面
気付いてくださいねいい加減
怒り悲しみに負けぬエンタメ
そんなの誰も望んでません
このままじゃ進む先はサイコパス
そんな未来はここで吹っ飛ばす
みんなの笑顔とやらの引き換えに
あなたの心が潰れる前に ドオオオオオーーン!
愛「ぐぅっ!」
愛「うん、これがせっつーだよね!いいね!」
せつ菜「なんなんですか…あなたは…」
せつ菜「まったく、なんなんですか!」
愛「いや、愛さんとしてはなんでせっつーが怒ってるんだか意味不明なんだけど」
せつ菜「愛さん…」
愛「アタシは自分の意志でこれを選んでるし、こんな私自身が大好きなんだからさ」
愛「アタシの大好きも大事にしてくれないかな?」 >>317
【愛】
サイコパスなどぽいっとパス
アタシはサイコーのオクトパス
しぶとく掴むよこの手を伸ばす
笑いのツボつきゃ喧嘩も止まる ドーーン!
せつ菜「ぐっ!」
せつ菜「そうですよ…私は…大好きを大事にします!」
せつ菜「だから、大好きなあなたが壊れるのを見過ごすわけにはいかないんです!」 >>319
【せつ菜】
自分守るため墨まくプロか
そんなんじゃ視界は隅まで真っ黒だ
後悔を積み上げハマった暗さ
ここには無いです止まって下さい ドオーーーン!
愛「くっ!」
愛「おー!そう返してくるか」
せつ菜「はあ…はあ…」
愛「ってか、攻撃されてるアタシよりせっつーの方が消耗してどうするのさ?」
せつ菜「全力をかける…そうでもしないと愛さんには届かないです!」
愛「いやー、そんなに評価してもらってうれしいんだけど」
愛「そんなんじゃアタシが攻撃するまでもなく自滅じゃないかな?」 【愛】
愛さんは己をアップデート
あいにく恐れもガッツで一笑
アタシ自身が照らす光になる
胸に野望抱く変えるよリアル ドーーン!
せつ菜「あぁっ!」
愛「せっつー、バトルってのは楽しくやるもんだよ」
愛「全力で、楽しく…そういうバトルをしよう」
愛「互いに楽しんで自分をぶつけ合って強い方が勝つ、面倒なことはごめんだどー…ってね」 せつ菜「そうでした…」
せつ菜「愛さんはいつだってそうでした」
せつ菜「なんだかんだ言いながら相手を気遣う姿勢を崩さない」
せつ菜「弱い人を決して見捨てず、みんなが幸せになれる道を探す」
せつ菜「他人を責めるよりも自分を責めて、みんなを守る」
せつ菜「でも…あなたは"みんな"とやらを見過ぎです」 【せつ菜】
光になるとか神か仏か
叩き直します今ここでだ
痛い勘違いの成れの果て
そんな野望こそ光になれええええ! ドオオオオオーーーン!
愛「んだああああ!」
せつ菜「はぁ…はぁ…」
愛「っ痛たた…」
せつ菜「…私が…はぁ…はぁ…止め…ます…」
せつ菜「それが私の…優木の誓いなので!」
愛「…せっつー…なんでそんな一気に消耗してるのさ」
せつ菜「愛さん…」 せつ菜「あなたの生き方は…窮屈すぎる!」
愛「窮屈?」
せつ菜「そう…ですよ!愛さんが…何をしようとしなかろうと….私たちは好き勝手に楽しむし仲違いもする」
せつ菜「それに振り回されて…あなたはバカなんですか」
愛「おーおー、言ってくれるね」
愛「でもね…せっつー、ごめん」
愛「アタシはそれを窮屈だともバカだとも思わないよ」 >>326
【愛】
神仏、そんなの死者への鎮魂
生きてるのなら出発進行!
信仰心で止めるなよ信条
アタシの進路はいつも青信号 せつ菜のみんなの大好きを否定しないというのも十分窮屈な気がする
行き着くところは愛と大して変わらないような ドオオオーーーン!
せつ菜「ぐぅっっ!」
愛「アタシの胸には出会ってきた人たちみんなから託されてきた願いがある」
愛「止まるわけにはいかないんだよ」
愛「くじけそうな時だってあったけどさ…でもアタシはここまでやってこれたんだ」
愛「だったら、私にはそれを続ける義務があるんじゃないかな?」
せつ菜「愛さん…」
せつ菜「ごめなさい、私も謝らせてください」
せつ菜「私はそれを願いだとも義務だとも思いません」 【せつ菜】
そんなの誰も頼んでないでしょうよ
義務ではない勝手に背負った労働
あなたが自分を騙すための根拠
結局はただの傲慢な妄想 ドーーーン!
愛「ぐっ!」
せつ菜「願い?義務?愛さんにこんな生き方を頼んだ人がいたんですか!?」
せつ菜「あなたの人生を縛れと誰かが頼んだんですか!?」
せつ菜「愛さんのやってることは、どんなに正しくても愛さんの願いでしかないんですよ!」
せつ菜「だって…愛さん以外誰も望んでないんですから」
愛「……」 せつ菜「そろそろ目を覚ましてください!!」
せつ菜「愛さん…あなたがそこまでして背負わないといけない人なんてのは同好会にも部にもいない!」
せつ菜「それどころか、この世界のどこにも、あの世にもそんな人はいないんですよ!!」
せつ菜「あなたが勝手に正しいと思うことをしてるだけなんです!」
愛「……」
愛「ははっ、せっつーは手厳しいな」
愛「返すよ、それさえもアタシは」 >>332
【愛】
いやいやまったく傲慢ね
だったらやるまでGO MY WAY
生死を賭けても行こう前へ
ゆえに静止などもう無いです ドーーーーン!!!
せつ菜「うわああっ!」
愛「そうだね…もうごまかしはしない」
愛「何だかんだ言ってもアタシは止まりたくないだけだよ」
愛「宮下愛はね、止まらないってきめたんだ」 愛「もういつからか思い出せないくらい続けてんだよ?止まるなんてしたくない」
愛「止まった瞬間、アタシはアタシじゃなくなる」
せつ菜「強情ですね」
愛「ははは、せっつーに言われたくないかな」
せつ菜「そうですね私も強情です」
せつ菜「なので私も引き下がりません」 【せつ菜】
その気がなくても止める次第だ
見るのは過去でも今でもない未来だ
私はここで諦めはしないんだ
止めます無為に命を燃やすcicada(シサイダ) ドーーーン!
愛「くっ!」
愛「アタシはやるよ、誰も望んでなくても、それを正しいと思うなら」
愛「やってみせるよ…同好会と部をつないでみせる」
せつ菜「そうですか、変わる気はないんですね」
愛「そうだよ、私は変わらない」
愛「まずは笑う!手を取り合う!繋がる!それが作られたもので本物じゃなくてもさ!」
愛「その先にある楽しい気持ちさえも作り物だとしてもさ、アタシの願いは本物なんだから胸を張るよ」 せつ菜「たとえ、理解されなくてもですか?」
愛「せっつー、それは大間違いだよ。前提からしてずれてる」
愛「じゃあ、きくけどさ?せっつーは大好きな気持ちとやらを誰も認めてくれなかったとして」
愛「『大好きなんてどうでもいいです』なんて言える?」
せつ菜「……」
せつ菜「……無理ですね」
せつ菜「それを口にした時点で私は優木せつ菜ではなくなる」
愛「そういうことだよ」
せつ菜「なるほど、悔しいですがそこは理解しましたよ」 せつ菜「結局は互いのポリシーのぶつかり合い、ずいぶんと遠回りをしたのはなんだったのでしょう」
愛「意味はあったと思うけどな」
愛「ねえ、せっつー?せっつーは今、楽しい?」
せつ菜「…どうでしょうかね?何しろ泥試合確定ですから」
せつ菜「私が何を言おうと微妙にずらす、お互い決定打がない、お互い折れない、終わるんですかねこれ?」
愛「……アタシはサイコーに楽しいよ」
せつ菜「愛さん?」
愛「おかしいよね。アタシたちは対立してる、意見がぶつかり合って、喧嘩をしてる…でも楽しいんだ」 愛「こんなにアガってるの、もしかしたら生まれて初めてかも。最高に湧いてる」
せつ菜「まだまだやりたいとか言い出しますか?倒れても知りませんよ?」
愛「あー、それは心配ないよ」
愛「アタシ、次でラストにするから」
せつ菜「え?」
愛「いやー、実はさ」
愛「なんか、せっつーの言うこともアリかな、なんてだんだん思えてきてさ」
せつ菜「愛さん…あなたは…」 愛「いやー!すごいね、せっつー!愛さん何を言われても動じないつもりだったのに」
愛「だから次でラストにするよ…せっつーには負けたくないからね」
せつ菜「そうですか」
せつ菜「私も負けるつもりはありません。愛さんが100%なら私は200%、愛さんが1000%なら私は2000%の本気で相手になります!」
せつ菜「…ということで私の要望をきいてもらってもいいでしょうか?」
愛「愛さん的には楽しくなればオーケーだよ」
せつ菜「では…歩夢さん!」
歩夢「うん!何かな?」
せつ菜「次の回、私も愛さんもマイク無しでやってもよろしいでしょうか?」 歩夢「マイク無しで?」
愛「生の声でってこと?」
せつ菜「具現化なんて無し、ただ互いの言葉をぶつけましょう」
せつ菜「そして、投票で決着をつけるんです!」
せつ菜「どうでしょう!!」
愛「……」
愛「ははつ、本当にせっつーはおもしろいね」
愛「いいじゃん!受けて立つよその勝負」
せつ菜「では…決定ですね!」
愛「うん!」 愛「会場のみんなーー!聞いてくれたかな!?」
せつ菜「この戦いの行方は、ここにいるあなたがたに問いたいです!!」
愛「今からアタシたちはお互いの全てをぶつけ合う!」
愛「それを聞いて、私と愛さんのどっちに共感できるか、それを教えてください!」
愛「じゃあ、アタシからだね」 あなた(愛さんのマイクから、音楽が流れる)
あなた(愛さんはそのマイクを床に置いて、深く息を吸う)
愛「いくよ、これがアタシがせっつーにぶつける言葉」 【愛】
変わらぬ誓いで生きたここまで
まったくお互い頑固ものだね
まっ、楽しいバトルありがとだね
でも変わんないよアタシの答え
先なんていい全力を出さねば
逃げでもしてやる大逃げだ
追いつかせないあがいて勝ち
証明するよアタシの価値 愛「さあ、次はせっつーの番だよ」
せつ菜「…良かったです」
せつ菜「私の言葉は届いていたんですね」
愛「どうしたの?」
せつ菜「なら逃しませんよ、何度だって追いつく」 【せつ菜】
やっと掴みました確かな手応え
あなたはすでに私の目の前
誰のためでもないただの喧嘩
楽しいと思わせたのが今日の戦果
ならば私は何度もかける
あなたを止めるため言葉をかける
いつかを信じて時間をもかける
閉ざした扉に手をかける 璃奈「派手な爆発もないけど、愛さんとせつ菜さんの気持ちが響いてくる」
しずく「これが、愛さんとせつ菜さんのステージ…宮下愛と優木せつ菜という存在をこれでもかと表現するパフォーマンス」
かすみ「………」
あなた「会場が静まり返ってる。愛さんとせつ菜さんの存在を、ただ受け入れてる」 受け入れてるというかようわからんという反応が一番多そう 歩夢「…………」
エマ「歩夢ちゃん!」
彼方「戻ってきて!」
歩夢「ご、ごめん!」
歩夢「では、投票をお願いします」 かすみ「どちらが勝つんでしょうかね」
しずく「どっちでもおかしくないよ」
璃奈「私ならどっちにも入れられない」
あなた(私もこのバトルに優劣なんてつけたくない)
あなた(この状況…まさに)
あなた(一人だけなんて選べないよ) 歩夢「集計が出たみたいですね」
エマ「では、結果発表です」
彼方「勝ったのはどっちかな〜」
愛⬜⬜⬜⬜⬜◼◼◼◼◼せつ菜
(〜票)ーーーー票差ーー(+1)ー(〜票)
歩夢「これは…」
エマ「1票差…?」
歩夢「…………すごい…」
彼方「歩夢ちゃん!戻ってきて!」
歩夢「あ、えっと、うん」 歩夢「第二試合第一ステージ、勝者はスクールアイドル同好会優木せつ菜ちゃんです!」
ワアアアアアアアアアアアアア
せつ菜「ありがとうございます!決勝戦も駆け抜けますよ!」
歩夢「惜しくも1票差でしたが、最高のバトルを見せてくれた愛さんもありがとうございます!」
愛「ありがとう〜!えへへ、今の自分にできる最高のパフォーマンスをみんなに見せることができたよ」
愛「なのに……あ〜あ、負けちゃったかー、悔しいなー」
歩夢「でも、一票差だよ」
愛「一票差でも負けは負け。そこで勝つのがせっつーの凄さなんだな」
歩夢「次は私ともバトルしよう」
愛「やる気だね歩夢」 〜選手控室〜
愛「ふー、やりきったあー」ガチャ
璃奈「おかえり」
愛「おっ、りなりーだ。ただいま」
愛「いやー、愛さん負けちゃったよ。って、知ってるか」
璃奈「……」
愛「りなりーに勝ってイケると思ったんだけどな…」
璃奈「愛さん、私がここにきたのはね、愛さんに言いたいことがあるからだよ」
愛「だろうね、聞くよ」 璃奈「さっきのバトルを見てわかった気がするんだ。愛さんが私に璃奈ちゃんボードをくれた理由が」
璃奈「愛さんは教えてくれようとしたんだね」
璃奈「たとえ作った笑顔でも、誰かを楽しませることができる」
璃奈「作り物に頼ってでも誰かと繋がろうとする気持ちが大事なんだって」
愛「りなりー…」
愛「ははっ、りなりーは頭がいいねー」
愛「でもね、そんな大したものじゃないよ」
愛「お、この子にボードつけさせたら楽しいんじゃないかな〜ってくらいの…」
璃奈「だけどね!」 璃奈「私はやっぱり自分の顔で笑いたいんだ」
璃奈「璃奈ちゃんボードはみんなとの繋がりだから捨てない、でも最後は自分の顔で笑えるようになりたい」
愛「うん、だからりなりーはアタシと一緒に来られないってことだよね」
璃奈「愛さんはいつかなんて信じてないって言ってたけど」
璃奈「私はいつか笑顔を見せられる日がくるって信じたい」
愛「そっか、了解だよ」
愛「アタシとちょっと道は違うけど、繋がりを作りたい者どうしこれからも頑張ろう」
璃奈「じゃあ、私はみんなのところに戻るね」ガチャ 愛「じゃあね」
愛「あ〜あ、愛さん、自分にできることぜんっぶやりきったんだよ…それでも届かないか」
愛「せっつーったらどんだけ高い壁なのさ、ちょっと高すぎない?」
愛「もう反則レベルだよね!すっごく楽しかったけど悔しいー!」
愛「あーもう、勝ちたいなー、勝ったら絶対もっともっと楽しいもん!」
愛「え?涙?うわ、マジで出てるし…」 愛「負けて泣くとか超格好悪い…」
愛「どうせなら勝って泣きたいのに…」
愛「勝ちたかった…勝ちたかったな〜…」
愛「こんなに勝ち負けにこだわったのは生まれて初めて…」
愛「勉強でも運動でも遊びでも、みんなで楽しくなれれば、勝ち負けとかどうでも良かったのに」
愛「苦しいな。好きなことで負けるのって…本気を出して負けるのってこんなに苦しいんだ」
愛「こんなに苦しいのにやめるなんて考えられない。もっと頑張って次は勝ちたいって思ってる」
ガチャッ!!!!
せつ菜「はあ、はあ…愛さん!」
愛「せっつー?」 せつ菜「愛さんのラップ、本当に素晴らしかったです!」
せつ菜「私、感動して、感動しちゃって…えっと、なんて言うか…とにかくもう、大っ好きです!」
せつ菜「素敵なラップをありがとうございます」
せつ菜「今日の愛さんのラップ、きっと一生忘れません。それくらい心に突き刺さったんです!」
愛「っあはは!早口すぎ、せっつー!」
愛「すっごい褒めてくれてうれしい」
愛「でも…今回もせっつーに勝てなかったな」
せつ菜「いいえ、私の分の票が加われば同点です!」 せつ菜「ですので、今回の勝負は引き分けドローです!」
せつ菜「同点ということは、決着がついていないということです」
せつ菜「決着がついていない以上…このままなのは気持ちが悪くないですか?」
せつ菜「だからまたバトルしましょう!お互いの本気をぶつけ合いましょう!」
愛「また…やっていいの?」
せつ菜「やりましょう!だってとても楽しかったんです!あんな楽しいこと1度で終わらせるなんて勿体ないじゃないですか!」
せつ菜「愛さんも、私と同じ気持ちですよね?」
愛「う、うん。楽しかった…すごくすごく楽しかった…!」 せつ菜「なら、なんの問題もありませんね!」
愛「そっか…うん…うん……」
愛「愛さんが求めていたのはこれなんだ…本気でぶつかり合える相手と好きなことで競って、高め合いたい」
愛「誰にも気を遣わず、頭の中が空っぽになるくらい好きなことに向き合いたい、本気になりたい」
愛「なんだか、また新しい世界が見えたよ」
愛「よーし、せっつー、次は絶対に勝つからね」
せつ菜「私だって負けません!」 〜講堂〜
かすみ「りな子、ちゃんと愛先輩と話せましたかね」
しずく「璃奈さんなら大丈夫だよ」
あなた「次はかすみちゃんの番だね」
かすみ「安心してください。先程の愛先輩とせつ菜先輩のバトル以上の名勝負にしてみせますよ」
かすみ「もちろん、ショウ・ランジュをコテンパンにしてです」
かすみ「では、行ってきますよ!」
あなた「私も一緒に行くよ、勝とうね、かすみちゃん」
しずく「健闘を、祈ってるよ」 〜バトル開始直前〜
〜選手控室〜
かすみ「くふふ、これで残すはショウ・ランジュのみ、かすみんが勝てば同好会の勝利確定!」
かすみ「かすみんがかわいいってことは素直に認めてるみたいですが、スクールアイドルとして同好会が上だってことも認めさせてみせますよお!」
かすみ「ニジガクを代表するスクールアイドルは同好会なんだって、全員に叩き込んじゃいますから!」
かすみ「というわけで先輩、今度こそちゃんとかすみんの勇姿を見届けてくださいね!」
あなた「うん、今度はちゃんと観てるから」
かすみ「絶対ですよ?絶対の絶対ですからね?何か用事を頼まれても断ってくださいね!」
あなた「わかった、約束するよ」
かすみ「きゃう〜ん!これでかすみんは無敵です!」
かすみ「ふふふ…にっくきショウ・ランジュをボッコボコにしてきます!」 〜バトルステージ〜
歩夢「さあ、はじまります。2回戦第2ステージ」
エマ「これに勝った方が決勝に進みます」
彼方「果たして決勝に勝ち上がるのはどちらなのか」
歩夢「それでは、スクールアイドル同好会、中須かすみちゃんどうぞ」
かすみ「みんなぁー!かすみんが勝つところ見ててねー!」
彼方「部からはショウ・ランジュちゃんで〜す」
ランジュ「お相手するわよ。かすみ」
エマ「では、2回戦第2ステージ開始です」 ランジュ「かすみ。果林とのバトル、見事な大勝ちだったわね」
かすみ「ふふ、かすみんの実力ならば必然ですよ」
ランジュ「それと、昼休みはミアがずいぶんとお世話になったみたいね」
かすみ「ま、あんなのかすみんにかかれば朝飯前ですよ」
ランジュ「ふふっ、昼休みなのに朝飯前ね…」
かすみ「おや、なかなか目の付け所が鋭いですね」 かすみ「ま、かすみんほどではないですが」
ランジュ「かすみ、先攻はあなたに譲るわ。あなたの実力を見せてちょうだい」
かすみ「いいんですか〜?」
ランジュ「ええ、存分にどうぞ」
かすみ「では、かすみんのターンですね」
かすみ「いっきますよー!」 【かすみ】
ここまでだボロ負けだショウ・ランジュ
ぐずぐずに崩された相関図
しず子みたいにみんな取り返す
行くよ今のかすみんは好乱数 ドーーーン!
かすみ「どうだ!」
ランジュ「ふーん、この程度ね」
ランジュ「…ああ、そういえばしずくが同好会に戻ったのはあなたの仕業だったわね」
かすみ「ええ、かすみんの大活躍によってしず子を取り戻しました」 かすみ「しず子はかすみんと同好会を選びました!つまり、かすみんはすでにランジュを超えているというわけですね」
ランジュ「そう…」
ランジュ「いいわ、力の差を見せてあげる」
ランジュ「ラストターンよ」
かすみ「おやおや〜いいんですか?」
ランジュ「ええ、もう終わりにするわね」
ランジュ「じゃあね、かすみ」 【ランジュ】
ハムスターきどりか泥棒ネズミ
分もわきまえずにするなお手つき
蛇の道にいるは蛇のみなんだ
ネズミはエサだ蛇のにらみだ
しずくをたぶらかすイヤなオンナ
つつくぞコブラ ヤブにアナコンダ
ガキ大将気取りのその悪ノリなど
アオダイショウなら即丸飲みだぞ ランジュ「はい、さようなら」
かすみ「なんですか?何をされようと」
ボドッ
かすみ「あれ?何か落ちて」
ヘビ「」シャー
かすみ「あれ?こんなのどこかで見たような」
ボドドドドドドドド
かすみ「え…」 ランジュ「じゃあね」
ドボボボボボボ
かすみ「いや、あの…なんでこんな」
ボドドドドドドドド
かすみ「いやああああ止めてえええ」
ボドドドドドドドドドドドドドドドド
ドボボボボボボボドドドドドドドド
かすみ「ヘビいやああああああああ!」 しずく「かすみさん!」
あなた「これ…しずくちゃんがランジュさんにやったやつ…」
ランジュ「あ、しずく見てるー!」
ランジュ「どう?しずくにできることはランジュにもできるの」
ランジュ「しずくはカエルだったけどアタシはヘビにしたわ」
ランジュ「そして、ヘビはカエルに強い…つまりアタシの方がしずくよりも強いってわけね」 しずく「それは…私への当てつけですか?」
ランジュ「違うわ、これはランジュからしずくへのラブコールよ」
ランジュ「あなたと私は同類なの、それなのにかすみは余計なことをした」
ランジュ「なら、その報いをうけるべきでしょう?」
ボドッ…
かすみ「ゔ…きもちわるい」 ランジュ「あら?耐えるのね」
ランジュ「でも、まだ終わらないわよ?」
ランジュ「最後に大きいのが残ってるもの」
かすみ「…さい…ご?」
ボドン
かすみ「……ん?」
大蛇「」シャーー かすみ「…え?」
ランジュ「去死吧…褐家鼠」ニコッ
かすみ「今なんて…」
大蛇「」ゴックン
あなた「か…かすみちゃんが」
璃奈「食べられちゃった…」 ランジュ「ふふふ…」
ランジュ「あはははは、いいザマね!かすみ」
ランジュ「さんざん好き勝手したけど、まだ暴れる元気は残ってるかしら?」
あなた「…いや、まだだよ!」
ランジュ「あら?あなたもいたの?」
あなた「かすみちゃんのターンは残ってる!」 あなた「まだ勝てるよ…」
あなた「次のターン、かすみちゃんの反撃で勝つ!」
ランジュ「たしかにそうね」
ランジュ「次のかすみのターンでうまくやれば、勝てるかもしれないわね」
ランジュ「ふふっ…」
あなた「???」 〜5分後〜
大蛇「……」
大蛇「」シャー
〜10分後〜
大蛇「」ウトウト
大蛇「zzz」
歩夢「えっと、これはいつまで続くのかな?」
ランジュ「んー、ランジュが満足するまでかしら?」 歩夢「え?」
あなた「いや、だってそんなの…」
ランジュ「ランジュのパワーをなめないで、パワー切れで具現化終わりなんてありえないわ」
ランジュ「まあ、さすがに何日も続くとは思わないけど…」
ランジュ「ひとまず、このバトルは終わりにしたほうがいいんじゃないかしら?」
歩夢「バトルを終わりに?」
あなた「そんな必要はないよ!何時間だって待てばいい!」 ランジュ「それなら待つのもいいけど」
ランジュ「そういえば、ヘビに飲まれたネズミは体がじわじわと溶けていくらしいわね…具現化したヘビでもそうなのかしら?」
あなた「え?」
ランジュ「この先何時間もそんな目に合わせるなんて…あなたたちずいぶんと残酷なことするじゃない」
ランジュ「…早くしたほうがいいわよ?」
あなた「…くっ!」
あなた「歩夢ちゃん!」
歩夢「うんっ!」
歩夢「2試合第2ステージ、勝者はショウ・ランジュさん!これにてバトルは終了です!」 あなた「これでかすみちゃんも…」
ランジュ「あら?何の話?」
あなた「ランジュ…さん?」
ランジュ「バトルを終わらせたらかすみを解放するなんて言ってないのだけど?」
あなた「そんなの…話が違う」
ランジュ「そうよね、かすみがどろどろになるのは嫌よね」
ランジュ「しずく!」
しずく「…何でしょうか?」 ランジュ「かすみを助けたければアタシの要求を聞きなさい!」
ザワザワザワザワザワ
しずく「要求とは何ですか?ランジュさん」
ランジュ「しずく、ランジュの元に戻ってきなさい。もう二度とランジュから離れないと誓いなさい。そうすればかすみを解放してあげる」
しずく「そうですか…」
あなた「…しずくちゃん…」
しずく「そう…なるほど…」 しずく「……ふふっ…」
しずく「…ふふっ…」
あなた「???」
しずく「そう…狙いは私ですか…!」
しずく「…なら聞きましょう!」
あなた「しずくちゃん!?」
しずく「これで私が戻ったとして、あなたは胸を張れますか!?」
ランジュ「…なんのつもりかしら…?」 しずく「こんな時ですが、私の本当の気持ちをお話します」
しずく「ランジュさん、私はあなたのことが好きでした」
ランジュ「え……」
しずく「あなたはパフォーマーとして正面から私たちに立ち向かってきた、誇り高いその志は私も評価していた」
あなた(そうだったっけ?)
しずく「あなたは私の理想のスクールアイドルと言ってもいい」
ランジュ「理想のスクールアイドル…」
しずく「何度も私を必要と言ってくれたこと…正直…うれしかったです」 ランジュ「しずく…あなた…そこまでランジュのことを…」
しずく「ですが、失望しました…」
ランジュ「!?」
しずく「有利な立場を作って一方的に相手に要求を飲ませる、そんなのは三流ともいえない、人間として終わっています」
しずく「あなたがこんなことをするなんて…私は残念でならない…」
しずく「もうあなたからは、下衆なドブネズミ以下の匂いしかしません」
ランジュ「あ…」
しずく「私が愛したランジュさんは…もういない」 ランジュ「あ…ああ…」
しずく「もう一度聞きましょう…」
しずく「ショウ・ランジュともあろうものが、人質などという卑劣極まりない手を使って…」
しずく「恥ずかしくないのでしょうか!!!」
ランジュ「あ、ああ…そうじゃないの!」
ランジュ「違うの…しずく…アタシは…」
しずく「そんなことをして取り戻した私と食べるビュッフェは、おいしいのでしょうか!!!?」 ランジュ「い…いや…」
ランジュ「そ、そうよ…しずく…あなた…かすみがどうなってもいいの?」
しずく「ええどうぞ!」
しずく「たとえ、このまま体がドロドロに溶けてトラウマものの経験をしようと…」
しずく「かすみさんなら絶対に許してくれますからね!!」
ランジュ「!!!」 ランジュ「なんて…なんて強い信頼…」
あなた(うーん、それは信頼ではないかな)
しずく「だから、あなたと交渉なんてする気はないですよ」
しずく「これから先も永遠に」
しずく「さようなら、ドブネズミ以下のゴミクズさん」
ランジュ「いや…」
しずく「あなたは結局勝てない、私とかすみさんの絆には…」 ランジュ「そんな、いやだ…いやだ…」
ランジュ「ねえ?アタシはどうしたら…」
しずく「甘えるな!!」
ランジュ「ひぃっ!」
しずく「そうやって、誰かに答えを教えてもらわないと何もできないんですか!?汚らわしい!」
ランジュ「いやぁぁっ!」
しずく「大丈夫、簡単なことです」
しずく「あなたの考える誠意を見せてくれれば、それでいいんです」 ランジュ「アタシの…せいい…?」
しずく「そうですよ」
ランジュ「………」
ランジュ「………解放します…」
ランジュ「かすみを…解放…します…」
しずく「ランジュさんっ!!!」
ランジュ「ぁああ…ごめんなさ…」
しずく「……よくできました」ニコッ ランジュ「しず…く?」
しずく「ひどいことを言ってすみませんでした…ですが、信じていましたよ」
しずく「ランジュさんならわかってくれると」ダキッ
ランジュ「あ…しずく…」
しずく「おかえりなさい。私の大好きなランジュさん」
ランジュ「ごめんなさい…ごめんなさい…」
あなた(こうして、しずくちゃんの見事な説得?によって、かすみちゃんは救出された) ランジュ「今回はしずくに免じて許してあげるわ」
ランジュ「だけど、これで終わりだとは思わないで」
ランジュ「決勝ではあなたたちに力の差を見せつけて、部のやり方こそが正しいことを証明するわ!」
あなた「あ、はい」
ランジュ「しずく、いつでも戻ってきていいんだからね」
あなた(なんか、さっき見てはいけないものを見てしまった気がするけど)
あなた(負けられない…勝つのは同好会だよ) かすみ「ねえ、しず子…」
しずく「ん?何かな?」
かすみ「全部聞こえてたよ、ヘビのお腹の中で」
しずく「………」
かすみ「しず子、かすみんのこと見捨てようとしてたよね…」
かすみ「ドロドロになってもいいって…」
しずく「………」 かすみ「ランジュが解放するって言わなかったら、かすみん…ドロドロになってたよ」
しずく「あ、あれはね!えっと…そう!作戦だよ!」
かすみ「作戦?」
しずく「ああいうのはね!相手のペースに乗っちゃダメなんだよ!だからあえて…」
かすみ「かすみんを見捨てたふりをした、と」
しずく「そうだよ、いやだなー私がかすみさんを見捨てるわけないよー」
かすみ「……そういうことにしておく」 ランジュが 倒れて
かすみん下敷き
みんなが笑ってる
愛さん怒ってる 〜選手控室〜
あなた「ついに、決勝戦か」
あなた(色々なドラマが生まれた同好会vs部のラップバトル…その決着がようやくつこうとしている)
あなた(勝つのは同好会なのか部なのか、もちろん同好会に勝ってほしいけど)
あなた(相手はランジュさん、せつ菜ちゃんでも勝てるかどうか…) 璃奈「同好会対部のラストバトル、最後はわかりやすい形になった」
しずく「せつ菜さんが勝てば、同好会の勝利です!」
かすみ「せつ菜先輩に頼るのは悔しいですけど、同好会が負けるのはもっと悔しいので、かすみんの敵をとってくださいー!」
璃奈「大丈夫、せつ菜さんなら、勝てる」
しずく「みんなで応援しますね!」
かすみ「部の人たちに、本当のスクールアイドルの姿を見せつけてください!」
せつ菜「任せてください。みなさんのために、同好会のために、絶対に勝ってきます!」 せつ菜「これは決して負けることの許されない、天下分け目の戦いです!」
あなた「あ、あの、せつ菜ちゃん、リラックスは大切だからね」
せつ菜「大丈夫です。皆さんの熱い想いを受けた私は普段の2倍、いえ=A3倍の力だって出せますから!」
あなた「大丈夫なら良いけど…とにかく、いつもどおり楽しんで」
せつ菜「同好会の期待を背負った私は無敵です!必ず勝利をもたらしてみせます」 しずく「せつ菜さん、頑張ってください!」
璃奈「同好会の力、みんなに見せてほしい」
かすみ「同好会の未来は、せつ菜先輩にかかってるんです。絶対に勝ってくださいぬ。絶対ですよ!」
せつ菜「お任せください!優木せつ菜、行ってまいります!」
あなた(せつ菜ちゃんはすごくやる気だ、これまで2回のバトルの比じゃないくらい燃えている)
あなた(でも、なんだこの感じ)
あなた(この胸騒ぎはなんだ) 〜スクールアイドル部部室〜
栞子「いよいよ決勝ですね」
ランジュ「まさか1対1の対決までもつれ込むなんてね」
愛「愛さん、ランジュともバトルしたかったけどな〜」
ランジュ「まったくもう…負けたのにニコニコしちゃって」
愛「だってさ、せっつーってば思った以上の最高のライバルなんだもん」
ランジュ「ま、いいわ。ランジュが勝てば無問題ラ」 栞子「自信があるのはいいですが、相手を甘く見て足下をすくわれないように」
ランジュ「このランジュが足下をすくわれるなんて万が一にもないでしょ」
ミア「でも、愛が負けたんだよ。リラックスしてるのはいいけど、油断はなしだよ」
栞子「ええ、せつ菜さんは同好会の中でもトップレベルの実力の持ち主ですから」
ランジュ「そうなの?他の子と変わらなくない?」
ランジュ「とっても素敵なスクールアイドルだと思うけど、それは他の子たちだって同じでしょ」 ランジュ「みんなが最高の持ち味を持ってるわ。そんな子たちと競い合えるなんて、最高ね」
ランジュ「でも!それでも、本気になったランジュには誰もかなわないのよ」
ランジュ「ランジュはランジュなんだから」
ミア「ふふ、いつものランジュで安心した」
栞子「ランジュ、そろそろ時間です」
ランジュ「そのようね。アタシの勝利をくつろぎながら見ていなさい」
ランジュ「ランジュが部に勝利をもたらしてあげる」 〜バトルステージ〜
彼方「さあ、ついにやってまいりました決勝戦〜!アガるぜ〜!」
歩夢「決勝戦は、優木せつ菜ちゃん対ショウ・ランジュちゃんです!」
エマ「それでは、優木せつ菜ちゃん、お願いします!」
優木「……」
エマ「せつ菜ちゃん?」
せつ菜「聞こえます…私を奮い立たせてくれる皆さんの鼓動が…」 せつ菜「このバトル、同好会のためにも必ずや勝ちます!!」
ウオオオオオオオオオオ!!
彼方「部からはさっきのバトルでかすみちゃんをワンパンしたショウ・ランジュちゃんでーす」
ランジュ「うふふ、今回も力の差を見せつけてあげるわ」
ランジュ「せつ菜、あなたのラップなかなかいいけど、ランジュの相手としては力不足ね」
せつ菜「そうでしょうか?」 ランジュ「さっきのランジュのバトルを見たでしょ?元々の器が違うの。あなたがどれだけスキルがあろうとパワーがあろうと、ランジュの足元に及ばない」
せつ菜「相手を甘く見るのは負けフラグですよ?」
ランジュ「そんなフラグなんてへし折るわよ」
ランジュ「あなたが先攻でいいわ。お先にどうぞ」
せつ菜「…その余裕がいつまで続くか見せてもらいましょう」
せつ菜「では、いかせてもらいますよ」 【せつ菜】
トップが身内で学校は私有地?
なってませんね威張ってる理由に
させてもらいますこっちの自由に
窮地でも奮起それが私たちの流儀 ドーン!
ランジュ「くっ!」
ランジュ「ふーん、まあこの程度ね」
せつ菜「そんな…ダメージ無し?」
ランジュ「安心しなさい。蚊に刺されたくらいのダメージはあるわよ?」
あなた(せつ菜ちゃんの攻撃…さっきまでの勢いが感じられない)
あなた(力の入りすぎ?なんかおかしいな)
ランジュ「じゃあ、ランジュのターンね」 >>414
【ランジュ】
寒気がするわそんな流儀ダサい
まるでおチビのお遊戯じゃない
夢を見るのは夜になさい
昼は幼稚園でもお行きなさい ドオオオーーン!
せつ菜「ぐぅっっ!!」
せつ菜「一撃が…重い」
ランジュ「これがランジュのパワーよ。同じことを言ってもせつ菜とランジュでは雲泥の差なの」 あなた(やっぱりだ…)
あなた(ランジュさん、しずくちゃん戦はほとんど力は出してなかった…より長くしずくちゃんとバトルをしたかっただろうから)
あなた(そして、かすみちゃん戦…あれはかすみちゃんを人質にしてしずくちゃんと交渉するのが目的だったからかすみちゃん自身を攻撃する気はなかった)
あなた(これがランジュさんの本来の力)
せつ菜「たしかに…すごいパワーです」
せつ菜「なら、私のガッツが持つうちにランジュさんを倒せばいいだけです」 >>416
【せつ菜】
幼児なのはあなたの価値観
理想に辿り着けるのは自分の足だ
親に頼るうちはまだガキだ
どんだけ強くともごまかしだ ドーーン!
ランジュ「っ!」
ランジュ「まあ、多少調子が出てきたってところかしら?」
ランジュ「というか、せつ菜はアタシのやってること、親の力とか、お金の力とかいうけど…」
ランジュ「今こうしてせつ菜とバトルしてるこれはランジュ自身の力よ?」 せつ菜「ええ、ランジュさん自身の力です」
せつ菜「親と金の力で周りが言うことを聞いてくれる中で、わがままに育って自分が正しいと疑わない…」
せつ菜「そうやって育ってきたあなたの力です」
ランジュ「要はただのやっかみじゃない」
せつ菜「そうですね」 せつ菜「だから、あなたはわからない、生まれながらに恵まれた人に無自覚に踏み潰されてきた人の痛みなんか」
ランジュ「そんなやっかみ抱くくらいなら部にきなさい」
せつ菜「それはできませんね」
ランジュ「まあ、ランジュの力を示して、そういうことを言えないようにするのが今日の目的だし、アタシは別に構わないわよ」
ランジュ「終わる頃には、せつ菜もランジュの素晴らしさがわかるはず」 ランジュもランジュで努力とかはしてるんだろうけどね。公式のせいで高慢さばかりが強調されて見えちゃうな 保守ありがとうございます
今週中には完結まで持っていきます あなた(なんなんだ…さっきから何かが引っかかってる)
あなた(ランジュさんのパワーを目にして動揺してるのもあるけど、それだけじゃない)
あなた(何だ…何かがおかしいのにそれがわからない)
ランジュ「せつ菜…みんながトップアイドルと絶賛するあなたとのバトル、少し楽しみだったのだけど」
ランジュ「…がっかりしたわ。こんなのなら木と綱引きしていた方がましよ」
ランジュ「まあ、ここまでの頑張りを評価して手は抜かないであげるわ」 >>419
【ランジュ】
それのどこがいけないのかしら?
揺れ動かない土台と柱
あるなら生かすしそれが当然
勝つなら抱くなちっぽけな拘泥 ドオオオオオオオーーーン!
せつ菜「ああああっ!!」
せつ菜「…まだ…まだやれます」
ランジュ「本当に同好会の子たちは諦めが悪いんだから」
ランジュ「そういうの嫌いじゃないけど、度を超えたら見苦しいだけよ?」
せつ菜「見苦しかろうと、立たなければ勝てないんです!」
せつ菜「何度倒れても立って、勝ちを掴みます!」
あなた(…まただ、何だこの感じ)
せつ菜「行きますよ!」 >>432
【せつ菜】
ステージにかけるのは想いと努力
誇るな姑息な夢への冒涜
望みは届く光のごとく
初速も予測も超えて轟く ドーン!
ランジュ「ふーん」
せつ菜「また、ほぼダメージ無しですか…」
ランジュ「ねえ、せつ菜…あなたつまらないわね」
せつ菜「つまらない?」
ランジュ「だってどこかで聞いたようなことしかいわないんだもの」 ランジュ「それに、生まれながらに持っている人はどうとかお金と地位を持ち込むのはずるいとか」
ランジュ「ごめんなさい、そんなのランジュは何度も言われてるの」
ランジュ「そういうことをランジュに言った人間がどうなるか知ってる?」
せつ菜「……」
ランジュ「みんな最後にはランジュの足元に跪くの」
ランジュ「ごめんなさい、仲間にしてくださいってそれまでのプライドも何もかも捨ててね」
ランジュ「あとはランジュの言われるままに動くお人形よ。ね?つまらないでしょ」 ランジュ「今のせつ菜はその人たちと同じことをしてるの…お人形になられても困るから忠告しておくわ」
せつ菜「そんな心配しなくても、私も同好会もランジュさんには絶対に屈しませんよ」 あなた(せつ菜ちゃんがつまらないとは思わない)
あなた(でも、なんだろう…確かにこれまでのせつ菜ちゃんのラップを聴いた時みたいに胸が躍らない)
あなた(そうだ…ワクワクしない)
あなた(今のせつ菜ちゃんのラップはワクワクしないんだ)
あなた(なんでだ…私はどうしたらいいんだ…) ランジュ「絶対に屈しない…いいわね」
ランジュ「同好会のみんなには意志を持った人間として仲間になってほしいの」
ランジュ「だからそういうのは大歓迎」
ランジュ「せいぜい、あがいてちょうだい」 >>434
【ランジュ】
立派な美談ねあがるわ期待感
でもそんな事案はむしろ異端
一般悲願の末路は悲惨
いかんともし難い失敗談 ドオオオオーーーン!
せつ菜「ぐあっ!!」
ランジュ「ねえ?せつ菜、アタシは少なくとも頼ってきた人には最高の環境を与えているわ」
ランジュ「失敗のないように持てるものを使って道を作るの」
ランジュ「自分の力でがんばらないと、夢は絶対叶うんだー、なんて言うだけよりもその方が成功に近づけるじゃない」
ランジュ「ま、それでもダメになる人はいるけど」
せつ菜「それは…果林さんのことですか?」 せつ菜「あなたは果林さんを見捨てるんですか?」
ランジュ「果林が立ち直ろうとするなら手助けをするわよ」
ランジュ「だけど、あれはどうかしらね」
ランジュ「ランジュはこれでもいろんな人を見てきたからね。立ち直れる人とそうではない人はわかるわ」
ランジュ「残念だけど果林は…」
「立ち直れるよ!!!」
ランジュ「あら…」
エマ「果林ちゃんは絶対に立ち直れる!果林ちゃんのこと知ろうもしないで勝手なこと言わないで!」 エマ「一人で立ち直れないなら、私が果林ちゃんを立ち直らせるよ」
ランジュ「意外なところから反論ね」
愛「ランジュ、悪いんだけどそこは愛さんもエマっちに同意だよ」
愛「ランジュがどれだけの人を見てきたか知らないけどさ、カリンはそんな簡単にダメになるような人じゃないし、アタシも見捨てる気はないからね」
ランジュ「愛まで出てきて…まったく」
ランジュ「ま、いいわ。最終的にランジュのやり方が正しいってわかってもらえれば」
せつ菜「ランジュさん…次は私のターンですよね」
せつ菜「いきますよ!」 両方が相手を全否定してるから話が進まないんだよな
それがラップバトルなんだろうけど
ランジュのやり方が合う人もいるし同好会が合う人もいる
妨害さえなければそれで終わりなんだよな >>441
【せつ菜】
失敗は人生の最大の教科書
繰り返していく敗退と強化を
七転八起で一念発揮だ
意地でも張れば勝ちだ人生は博打だ ドオオーーン!
ランジュ「くっ!」
あなた(少しだけ…調子が戻った?)
あなた(これなら勝てる?でも、何か違う)
あなた(何か言葉をかけるべき?それともこのまま?)
ランジュ「多少は面白いこともいえるのかしら?」
ランジュ「でもね、残念だわ…」
せつ菜「残念…ですか?」 ランジュ「だってせつ菜ったら気づいてないんだもの」
ランジュ「あなたのそれはランジュよりも悪質なのよ?」
ランジュ「持ってる人の視点の勝手な押し付け」
せつ菜「な…」
ランジュ「あ、ランジュと比べたらせつ菜は持ってないんだけど、あくまでも世間の平凡な人からの視点の話ね」
ランジュ「せつ菜、何度失敗しようと言葉だけで奮起して人を惹きつけるパフォーマンスにたどり着く…あなたのそれは一つの才能なのよ」 ランジュ「せつ菜の言葉通りにできる人がいたとしても、その人はあなたと同じように言葉だけで頑張れて、周りに賞賛されるに足る力を身につけることができた人間…そういうことなのよ」
ランジュ「このタイミングで言わせてもらうわ」
ランジュ「あなただって凡人からしたら持ってる側の人間なんだから、凡人代表みたいな顔でランジュを責めるのはおかしいわよね?」
せつ菜「そんなことは…」
ランジュ「みんながあなたみたいにできるわけじゃない、あなたも薄々感じてるんじゃない?」
ランジュ「そういう人たちには言葉じゃない明確な援助は必要だし、ランジュにはそれができる」
ランジュ「あら?もしかしたらランジュの方が持ってない側の味方なのかしら?」
せつ菜「く…」 あなた(ダメだ…勝てる未来が見えない)
あなた(せつ菜ちゃんが何を言おうとランジュさんには通じないどころか何倍にもなって返ってくる)
あなた(当たり前だ。ランジュさんはこれまで自分のやり方を否定する人と何回もやりあってきた)
あなた(ここまでのやりとりだってランジュさんには何度も繰り返してきた一幕の再演に過ぎないんだろう)
あなた(圧倒的だ…場数が違いすぎる)
ランジュ「ランジュのターンよね?覚悟はいいかしら?」 >>446
【ランジュ】
博打じゃ爆死、吐く気でjack in
差は埋まらないどころか問題外
アタシは与える、あげる、育てる
言って、どこが間違ってる? ドオオオオオオーーーーーン!!
せつ菜「あ゛あ゛っ!」
せつ菜「…まだ…です」
あなた(せつ菜ちゃん、立ってるのもやっと…)
あなた(わからない…いくら力の差があると言ってもせつ菜ちゃんだったらもっとやれるはず)
せつ菜「あ…」ドタッ
あなた「せつ菜ちゃん!」 あなた(あのせつ菜ちゃんがなすすべもなくやられている)
かすみ「まさか…負けないですよね?せつ菜先輩が勝つんですよね?」
しずく「かすみさん…それは…」
璃奈「…この力の差じゃ、多分…」
あなた(かすみちゃん、しずくちゃん、璃奈ちゃん…)
歩夢「せつ菜ちゃん…」
彼方「見届けるしかないよ。このバトルを」
エマ「私たちは司会だもんね」
あなた(歩夢ちゃん、彼方さん、エマさん)
あなた(せつ菜ちゃんだけじゃない、同好会全員が圧されている…ランジュさん一人に) せつ菜「う…うう…」
歩夢「せつ菜ちゃん!まだやれるよ…」
せつ菜「なんで…」
せつ菜「なんで…届かないんですか…みんなの期待を…同好会のみんなの…期待を…」
せつ菜「わたし…やらなきゃいけないのに…」
あなた「せつ菜ちゃん…」 愛「あーあ、情けないぞ!!」
あなた「愛さん…」
せつ菜「ごめんなさい、私…どうしたらいいか…」
愛「…そうだね。今のせっつーならアタシでも余裕で勝てるかな」
あなた「愛さん、せつ菜ちゃんだって全力で」
愛「これが全力って…冗談きついよ」
愛「アタシとバトルした時のせっつーはもっと生き生きしてたんだけどなー」 愛「こんなんじゃなかったよ?アタシが何年も守ってきた生き方を止める止めるうるさかったせっつーは?」
せつ菜「ごめんなさい…」
せつ菜「絶対に負けられない勝負なのに……皆さんから想いを託されたのに、こんなことになって…本当に本当にすみません!」
せつ菜「なんとお詫びをしたらいいのか…情けな過ぎて自分で自分が許せません」
愛「まったく…」
愛「こんなの優木せつ菜じゃないよね」 あなた「…そういうことか」
あなた(…今わかった)
あなた(そうだ、こんなのはせつ菜ちゃんじゃない!)
あなた(愛さんとのバトルにしろ、栞子ちゃんとのバトルにしろ、せつ菜ちゃんは勝つとか負けるとかいう戦いはしてなかった)
あなた(自分の言いたいことを全力で叫んで、その結果勝ってきただけだ)
あなた(そんなせつ菜ちゃんだから客観的な正しさで理論武装した愛さんに全力で異を唱えてフルパワーでぶつかれた) あなた(せつ菜ちゃんはそれなりに強いと思う…今みたいな戦い方でも多分ほとんどの相手とは互角以上のバトルができるんだろう)
あなた(だけど、それは…優木せつ菜のバトルではない)
あなた(義務とか常識とかに縛られるのはくだらない、自分の気持ちに素直になれ立ち上がれって全力で叫ぶのが優木せつ菜なんだ)
あなた(ぶっちゃけそういうのは全部もう一人の自分である中川菜々への言葉でもあるんじゃないか、とかそんなことを今更ながらに気づいたけど…)
あなた(…そんな話はどうでもいい!)
あなた(私はこの同好会の部長で、みんなのサポートをするためにここにいる)
あなた(だったら今この瞬間に私がすることは一つ、せつ菜ちゃんのサポートだ)
あなた(この場で優木せつ菜にフルパワーを出させて勝つにはどうすればいいか?私が考えるべきことはそれだけだ) あなた「ちょっと!いいかな?」
歩夢「ん!何?」
あなた「みんな…って言っても正確にはみんなではないんだけど、聞いてほしいことがあるんだ」
歩夢「うーん、バトル中だし立場上は止めるべきなんだろうけど」
歩夢「あなたのやることだもん。いいよ、職権濫用で許可します」
あなた「ありがとう」 あなた(さあ、ここからが勝負だ!)
あなた(同好会のみんながここまで戦ったんだもん…最後くらい私も何かしないと!)
あなた(ランジュさん…あなたがいらないと言った私のあがき、とくとその目に焼き付けてね) あなた「ランジュさん!」
ランジュ「あら?何かしら?」
あなた「完敗だよ。やっぱり部のやり方は理に適ってる」
かすみ「は!?何言ってるんですか?先輩!」
あなた(即座に食いつく、さすがかすみちゃんだね!)
あなた(こういうのは反応する人がいた方がそれっぽくなるもんだよ) あなた「ごめん、やっぱり私…自分の気持ちに嘘はつけないや」
あなた「みんなの成功を、幸せを願うならランジュさんと部のやり方以上の正解はない」
あなた「だから、私は部に行くことにするよ」
ランジュ「…あなたはいらないって前に言った気がするけど?」
あなた「そんなこと言わないでさ、雑用でもなんでもするからせめてみんなのサポートをさせてよ」 かすみ「ちょっと、先輩!!」
かすみ「ふざけたこと言わないでくださいよ!」
かすみ「こんなところで部になん…ふがっ!」
かすみ「んー!んー!」ジタバタ
かすみ「」パタリ
しずく「よいしょ、っと」 しずく「あはは、かすみさん?こんなところで座り込んじゃダメだよ?さっきのバトルで疲れちゃったかな?」
かすみ?「うん…もうなんか疲れちゃったというか…同好会でやってくの辛いなって…」
かすみ?「部だったらかすみん、もっとかわいくなれるのかな…」
しずく「そうだよね…私も部に行ってみてわかったんだけど、本気でやるなら部にいるのが正解だよ!」
かすみ?「しず子を連れ戻したの、後悔してる…ごめんね」
しずく「ううん、人間誰しも間違いはあるよ。一緒に部でがんばろう!かすみさん」
しずく「先輩のとびっきりの決意を無駄にしないためにも…ね」ニコッ
あなた(初動から先は不確定要素にしかならないかすみちゃんを即座に締め落としつつ、気絶がばれにくい体勢に固定…ナイスアシストだよしずくちゃん!…そして) 璃奈(ボイスチェンジャー)「うん、そうだねしず子」
璃奈「かすみちゃん、しずくちゃん、私も一緒に部に行きたいな」
璃奈(ボイスチェンジャー)「もちろんだよ!りな子もいないとね」
あなた(璃奈ちゃん!ボード越しとはいえ無理あるけど…一人二役お疲れ様)
愛「………ああ、なるほど」
愛「相変わらず面白いことするね」
あなた(よし、愛さんが気づいた) 愛「そっか、うん!やっと愛さんの言うことが正しいってわかってくれたんだね!」
あなた「愛さん…今更だけど私たちも部に行ってもいいかな?」
愛「もちろん大歓迎だよ。ランジュも歓迎してくれるよね?」
愛「うーん、愛さんの夢がようやく叶うんだなー!うれしいなー!」
愛「部長もいるしうれしさ100倍、いや100億倍だよ!」
ランジュ「そうね。まあ…一人いらないのがいるんだけど愛も喜んでるし、同好会のみんなが来てくれるならランジュも嬉しいわ」
ランジュ「ようこそ、スクールアイドル部へ」
あなた(仲介ありがとう愛さん、これで私も部に入れたよ)
あなた(そして、多分このタイミングで) 歩夢「私も一緒に行っていいかな!」
歩夢「あなたが行くなら私はどこまでもついていくよ」
あなた「歩夢ちゃん!本当にいいの?」
歩夢「当たり前だよ。ずっと一緒って約束したんだもん」
歩夢「あ、ちょっと、襟にゴミがついてるよ?取ってあげるね」
あなた「え?ありがと…」
歩夢「…手、ちょっと震えてるよ?嘘つくの下手だね」ボソッ
あなた「………」
歩夢「あなたと部に行くのかぁー、ドキドキしちゃうな」
あなた(うん、私もドキドキしてる…悪い意味で) 彼方「じゃあ、彼方ちゃんも一緒に行こうかな」
彼方「彼方ちゃんはさ、スクールアイドル部はもう味方みたいなもんだと思ってるし、移っても一緒かな〜って」
彼方「ランジュちゃんが味方についててくれれば色々とお得なこともありそうだしね」
あなた(それは話を合わせてくれてるんだよね…彼方さん?)
あなた(あとは…)
エマ「…………」
エマ「そうだね、私も行こうかな?」ニコッ
あなた(エマさあああん!ごめんなさい!) 愛「なんだよー、一気に部にきちゃってさ?今日は愛さんの人生最高の日になりそうだよ」
あなた「形は変わったけど、またみんなで一緒に…果林さんはもういないけどさ、心機一転でやっていこうよ!」
あなた「どう?せつ菜ちゃんも」
あなた「一緒に部で新しい一歩を踏み出そう?」
せつ菜「……」
せつ菜「だめ…です…!」
せつ菜「それだけは…だめです!」
せつ菜「できません!!!」 あなた「来ないの?みんな来るのに…」
せつ菜「いやです…私が部に行くのも…みなさんが部に行くのも…」
あなた「私はせつ菜ちゃんがこのまま一人で意地を張ってる方が嫌だよ」
愛「せっつー…やっぱりランジュと敵対とかよくないよ」
愛「勝てないし、ランジュの方が正しいってもうわかったでしょ?」
せつ菜「そんなことは…ないです」
せつ菜「私は絶対に屈しません!」 せつ菜「私がこの手で!みなさんを同好会に連れ戻します!このバトルに勝って連れ戻します!」
あなた「もういいんだよ…私たちはせつ菜ちゃんに勝ってほしいなんて思ってない」
せつ菜「あなたたちのためじゃない!私が我慢できないんです!たとえ私以外の全員が諦めたって…私は最後まで戦い抜きます!!」
あなた「ははっ、そうだね。せつ菜ちゃんの頑張り次第では状況が変わるかもしれないね」
あなた「まあ…勝てる保証なんてないけど、せつ菜ちゃんの思うままやればいいんじゃない?」
せつ菜「?」
あなた(そうだよ、その違和感がランジュさんに気づかれないギリギリのラインのヒント) あなた「せいぜい頑張りなよ。せつ菜ちゃん自身の大好きとやらのために」
あなた「もう、それくらいしかせつ菜ちゃんの戦う理由なんてないんだからさ」
あなた「"そろそろ目を覚ましなよ"せつ菜ちゃん」
せつ菜「そろそろ…目を…!!」
せつ菜「…ああ、はい…理解しました!」
せつ菜「一言いいですか?」
あなた「どうぞ?」
せつ菜「私が馬鹿でした…はっきりわかりましたよ!同好会のために戦う?みんなのために勝つ?そんなの何の意味もない!私らしくない!」
せつ菜「あー、まったく、無駄な時間でしたよ!」 あなた「あ、そう…?じゃあ、もう私たちのことなんて忘れて好き勝手やればいいんじゃないかな?」
せつ菜「ええ!そうさせてもらいますよ!」
ランジュ「あら?仲間割れ?」
ランジュ「ふふっ、そんなものよね。あなたたちの関係なんて」
せつ菜「ランジュさん…これで最後にします」
ランジュ「そう…まあそうよね」
ランジュ「無駄なあがきだと思うけど、やるだけやってみなさい」
せつ菜「…私は諦めませんよ!絶対に!」
ランジュ「ははっ、たった一人でみじめね」 かすみ「!」ンーンー!
しずく「かすみさん、ちょっと大人しくしててね」
璃奈「この復活の早さ…確かにドブネズミかも」
あなた(さてと…これくらいでいいかな)
あなた(みんな、ありがとう。あと、ごめん…後で土下座でもなんでもするから)
あなた(ランジュさん、私たちはランジュさんみたいに強くはない…でもね)
あなた(アリも集まれば、ゾウを殺せるんだよ)
せつ菜「ランジュさん、すみません…私」
せつ菜「多分、本気を超えてしまいました」 あなた(見せてよ…せつ菜ちゃんの本当のバトルを)
せつ菜「これが私の」
あなた(そして、同好会のみんなと私の)
せつ菜「ラストターンです!!!!」 【せつ菜】
たわけて馬鹿げた言い訳はやめだ
別れは定めかこのままではダメだ
じゃあ頑張らねば言わないたられば
大好きを重ねた決意は鋼だ
投げ捨てる?いえ、駆け抜けるために
見せつける叩きつける最強のスペル
私は!みんなが!大好きだあああ!!!
とっても!とっても!大好きだあああ!!! せつ菜「いっけええええええ!!」
チュドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオーーーーーーーン!!!!!!!
あなた(よし、ここまでは上手くいった)
あなた(いやー、やっぱせつ菜ちゃんはこうじゃないとね)
あなた(最後の2行なんて韻もまったく無視してるじゃんか…あ、いや、踏んではいるんだな) あなた(あとはランジュさんのラスト一回なんだけど)
あなた(私の目論見通りなら…そこは全くもって)
あなた(無問題ラ!)
ランジュ「へえ…最後の最後に…このランジュにダメージを与えるなんてやるじゃない」
ランジュ「でも、せつ菜?ランジュはまだあと一回残してるのよ?」
ランジュ「耐えられるかしら?」 >>476
【ランジュ】
どれだけ叫べど救いなき遠吠え
これはね分け目よ悔いなき方取れ
部に来て生きる?そのまま果てる?
愚にして言い切る?ここから変える?
大好きはこのままじゃ届かない
噛みつきはもう馬鹿だ、そうじゃない?
せつ菜もいらっしゃいアタシは歓迎
刹那のしがないやっかみは頑迷 ドオオオオオオオオオオオオオーーーーン!!!
ランジュ「これで終わりね」
せつ菜「それは…」
せつ菜「どうでしょうかね!」
ランジュ「…無傷?」
せつ菜「まったく、最後の最後に的外れな攻撃をしてくれて助かりました!」
ランジュ「そんなに的外れだったかしら?」
せつ菜「ええ、だってランジュさんが提示した選択肢なんて」
あなた「何の意味もない、もんね」 ランジュ「どういうこと?あなたたち仲間割れして」
あなた「なんの話かな?」
ランジュ「せつ菜は同好会のことなんか忘れて、もう好き勝手やるって言ってなかったかしら?」
あなた「ああ、ランジュさんには私たちが仲間割れしてるように聞こえたんだ」
あなた「せつ菜ちゃん、好き勝手やれた?」
せつ菜「はい!好き勝手やりました!」 せつ菜「私が勝手に好きなものに対して、好き勝手に大好きを叫びました!!」
せつ菜「そうしても良いと言われましたので!」
ランジュ「なによ、その超解釈…」
あなた「超解釈も何も、これがいつものせつ菜ちゃんだよ」
あなた「さて、どちらも倒れていないなら投票だよね」
あなた「慢心で勝機を逃したランジュさんにどれだけの票が集まるかな?」 ランジュ「…アタシ、やっぱりあなたは好きになれないわね。パフォーマンスのぶつかりあいに低俗な考えを持ち込むなんて」
ランジュ「アタシはステージでそんな小狡い考えをする人といたくはないわ」
あなた「好きになってもらえなくてもこれが私の戦い方だよ」
あなた「歩夢ちゃん!」
歩夢「うん!では、投票に…」
バタッ…
せつ菜「」
歩夢「…せつ菜ちゃん?」 せつ菜「」
あなた「そんな…」
歩夢「息、してない」
ランジュ「なんだかんだ言って限界だったみたいね、立ってるのもやっとだったところからよく持ち直したものよ」
あなた「そんな…せつ菜ちゃん!!」
あなた「お願い…目を開けて…大丈夫ですっていつもみたいに笑ってよ…」
あなた「あと少しなんだよ!だから…」
あなた「いやだよ…こんなの…」
あなた「だって、せつ菜ちゃんはここまで…」 でも結局ランジュの主張から話をずらしただけだからランジュが勝つのは自然な流れか ランジュ「まったく…かすみの時といい、同好会は優しいのだか残酷なのだかわからないわね」
ランジュ「早くバトルを終わらせて救護班を呼んであげた方がいいんじゃない?」
あなた「それは…同好会の負けを認めろってこと?」
ランジュ「あら?そんなことを言ってる場合ではないと思うけど?」
ランジュ「そうね、また選択肢を提示させてもらうわ」
ランジュ「このまま奇跡的にせつ菜が目覚めるのを待つか、負けを認めて救護を呼ぶか…決めるのはあなたよ?」 あなた「…………」
歩夢「これは、悩むまでもない選択だよ」
彼方「せつ菜ちゃんはもう十分やったよ」
エマ「ゆっくり休ませてあげよう?」
あなた「うん…同好会の負けだよ。早く救護班を呼んであげて」
………
……………… 左月「救護班です!」
右月「せつ菜さん!至急対応します!」
あなた(救護班が到着後しばらくして、せつ菜ちゃんの意識は戻った)
せつ菜「う…うう…」
あなた「せつ菜ちゃん!」
せつ菜「私は…そうだ…ランジュさんとのバトルで…」
ランジュ「せつ菜、意識が戻ったみたいね」
せつ菜「ええ…」 ランジュ「ラストはなかなか良かったわよ。せつ菜」
ランジュ「ランジュの攻撃をあれだけくらっても立ち続けたタフさ、わずかな勝機にかけた意地…」
ランジュ「さらに状況を把握して咄嗟に合わせる機転、好きなものへのパッション…どれか一つでも欠けたら投票までもつれ込むなんて結末はなかったわ」
ランジュ「ランジュの足元にも及ばないにせよ、アタシはあなたを評価するわ」
ランジュ「次に戦う時はつまらない建前も策も無しで最初からフルパワーできなさい」
ランジュ「せつ菜はそこらのつまらない奴らとは違うんだから」
せつ菜「ランジュさん…」 ランジュ「どうせならあなたも部に来たらどう?一人ぼっちはさびしいでしょ?」
せつ菜「それはお断りしておきます…私自身のためにも」
ランジュ「そう、残念だわ」
左月「お話は済みましたか?」
右月「念のため医務室に搬送しますのでご了承ください」
あなた(せつ菜ちゃんがタンカーで搬送されていく、歩けますって言ってるけどまだどこか弱々しい) ランジュ「さて、それでこれからのことなのだけど?」
あなた「あ、うん!ちょうど私も言おうとしてたんだよね」
あなた「やっぱり、私は同好会の方がいいや。部には行かないよ」
ランジュ「聞き違いかしら?部には来ないと聞こえたのだけど?」
あなた「でもってさ…他の子の移籍も無かったことにしてもらってもいいかな?」
ランジュ「…ランジュを馬鹿にしてるの?」
あなた「いやー、せつ菜ちゃんの頑張りを見てたらやっぱ同好会で踏ん張りたいなって」 ランジュ「せつ菜は私に負けたのだけど?」
あなた「ランジュさん?私は一言でもせつ菜ちゃんが負けたら部に行くなんて言ったかな?」
ランジュ「たしかに言ってないわね」
あなた「でしょ?ランジュさんが勘違いしてただけだよ」
ランジュ「かすみの時のお返しってわけね。じゃあ、あなたは同好会で踏ん張ってなさいな」
ランジュ「でも、他の子のことまであなたが決めるのはおかしいわよね?」
あなた「そうだね。じゃあ、改めて聞くよ…みんな、部に行きたい?」 歩夢「え?私はもともと、あなたのいるところ以外は行く気ないよ?」
かすみ「かすみんは初めから部に行くつもりなんかこれっっっっっぽちもありませんでしたが!!」
しずく「私もよく考えたら同好会の方がいろいろとやりやすいので…すみません」
彼方「ごめんね〜、敵ってわけでもないけどやっぱり味方ってのも違うかなって」
エマ「私…部のやり方は合わなそうだし、同好会にいたいかな」
璃奈「璃奈ちゃんボード『ノーカン!』」 あなた「ということなので白紙でお願いします」
ランジュ「あら?それは残念ね…愛の気持ちを台無しにしてまで同好会に残るとは思わなかったわ」
ランジュ「そう思わない、愛?」
愛「いやー、みんながそう言うなら仕方ないかな」
ランジュ「愛?」
愛「ま、気が向いたらまた愛さんに相談してよ」
あなた「そっか、ごめんね」
愛「んー、オケオケ!愛さんもそっちにたまに遊びに行くからよろしくね!カリンも一緒に」
あなた「うん、いつでも来てね」 ランジュ「あなたたち…まさか…」
ランジュ「はは…そういうことね…一杯食わされたわ」
あなた「ランジュさん…私は確かにステージには立ってないんだけどさ、いつだってみんなと一緒に戦ってるんだよ」
あなた「ステージに立つみんなのサポートをする、それが私の戦いなんだ」
あなた「嘘をついても、罵倒されても、メンバーのサポートを第一に考える」
あなた「ランジュさんはそういう人はいらないみたいだけどね」
ランジュ「あなたの介入を許したアタシのミスってことね。いいわ、このことは水に流してあげる」
あなた「うん、感謝するよ。ランジュさん」 あなた「さてと…みんな協力ありがとう」
あなた「まあ、せつ菜ちゃんは負けちゃったけどランジュさんに一泡吹かせられたし、前向きにいこう!」
歩夢「ねえ…」
あなた「なに?歩夢ちゃん?」
歩夢「手…また震えてるよ」
あなた「え?そうかな?」
あなた「あ、ごめん…ちょっと左月ちゃんと右月ちゃんに用事があるんで行ってくるね」
歩夢「あ、うん…いってらっしゃい」
あなた(ごめん、別に用事なんかない。でも今は一人になりたいんだ) 歩夢「ともかく、これで全試合終了だね」
彼方「総まとめといきますか」
エマ「では、愛ちゃん…よろしくね」
愛「おお!こんな大役を任されるなんて大躍進だ!なんてね。では…」
愛「みんな!今日は愛さん企画のイベントに集まってくれてありがとう!」
愛「アタシも含めてステージで熱い言葉のやりとりをして、互いに高めあった。それを見てみんなも盛り上がった」
愛「サイコーの時間だったよ!みんな今日はありがとう!」
ワアアアアアアアアアアアアア!! 〜虹ヶ咲学園講堂裏手〜
あなた「盛り上がってるな、イベント成功してよかったね愛さん」
あなた「………くっ!」
あなた「……あと少し…あと少しだったんだ」
あなた「…私が…もっと上手くやっていれば…」
あなた(…なにが一緒に戦ってるだ)
あなた(これは私のミスだ。せつ菜ちゃんの異変に気づいていながら原因に気づかずに対応が後手に回った) あなた(せつ菜ちゃんの最後の攻撃は確実にランジュさんにダメージを与えていた…本来のせつ菜ちゃんならランジュさんとも戦えたんだ)
あなた(もし、あそこまで全力を出しきれなかった分のハンデが無ければ…)
あなた(もし、私がもっと早く動けていたら…このバトルの展開は変わっていたかもしれない)
あなた(あんなになるまで見過ごして、みんなの協力頼みの作戦で嘘までつかせて)
あなた(何が部長だ)
ハーテーシナーイミチ♪
あなた(せつ菜ちゃんから…同好会のみんなにメール?)
『今日はありがとうございました。終わったら最後に話したいことがあるので、みなさん医務室まで来ていただいてよろしいでしょうか?』
あなた(せつ菜ちゃん、でも"最後に"って何だ?)
あなた(あ………) 〜虹ヶ咲学園・医務室〜
あなた(せつ菜ちゃんの最後の話か…どうしよう)
あなた(医務室…というか保健室なんだけど。大会中は一応医務室になっている)
かすみ「遅いですよ先輩」
しずく「話は先輩が来るまで待ってもらってました」
璃奈「司会の3人は『私たちが行くまでに終わらせておいて』だって」
あなた「お待たせ」
せつ菜「……お疲れ様です」
あなた「お疲れ様、せつ菜ちゃん」 せつ菜「……負けました」
あなた「…そうだね」
せつ菜「同好会の最後をこんな形にしてしまいすみませんでした…」
せつ菜「部に行ってしまうのは残念ですが、あなたなら部でも活躍できるかと思います」
せつ菜「だから…その…向こうでも…」
あなた「えーっと…その…」
しずく「私たちは何も言ってませんよ」
かすみ「ちゃんと先輩の口から真実を教えてあげてください」
璃奈「自己責任ってやつだよ」 せつ菜「…あの、真実とは?」
あなた「その…まずね…」
あなた「誰も部には行かないから安心していいよ」
せつ菜「そうですか…全力を出した甲斐がありました」
あなた「せつ菜ちゃん…その…」
あなた「ごめんなさい!!!」ドゲザッ
………
……………… せつ菜「つまり、私を本気にさせるため皆さんで一芝居うったと」
あなた「うん、というより…てっきりせつ菜ちゃんも嘘だと気づいて乗ってくれたものだと思ってたよ」
せつ菜「私が気づいたのはあなたが自分に素直になれと言おうとしていたことくらいです」
せつ菜「結果として私は全力を出せたわけですし、腑に落ちない部分もありますが目をつぶりましょう」
せつ菜「今回については私に原因があるので、茶番を持ち込むなと言うつもりもありません」
せつ菜「私からは以上です」
あなた「せつ菜ちゃん…」
あなた「…ごめん!もう一回土下座させて!!」 せつ菜「謝らないでください!自分のパフォーマンスに集中しきれなかった私が悪いんです……未熟ものですみません!」
璃奈「そうだね。さっきのせつ菜さん、いつものせつ菜さんらしくなかった」
しずく「私たちが追い込んでしまったんですね…」
かすみ「ごめんなさい!かすみんが絶対負けないでってお願いしたから!」
かすみ「せつ菜先輩のこと信じてあげればよかったのに!ごめんなさい!」
ガチャ
彼方「みんな何やってるの?ごめんなさい合戦、外まで聞こえてたよ〜?」
エマ「ジュースでもこぼしちゃった?」
あなた(まるで外で待機していたかのようなナイスタイミングだよ二人とも) しずく「いえ、違うんです。私たちのせいで、せつ菜さんが決勝でいつもの力を出せなかったことについて謝罪をしてました」
せつ菜「しずくさんの言ってることは間違いです!みなさんの熱い想いを受け取ったのに、それをうまく自分の力にできなかった私が悪いんです!」
かすみ「せつ菜先輩は悪くないんですってば!」
かすみ「そもそも、かすみんたちが勝ってれば良かったんですよ。負けちゃったかすみんたちがダメダメなんです」
彼方「え〜〜と。よくわからないけど、わかった気もする」
彼方「つまり、かすみちゃんたちはせつ菜ちゃんにプレッシャーかけてごめんなさいしてて、せつ菜ちゃんはプレッシャーに負けてごめんなさいしてる、ってこと?」
彼方「だったら、イベントに参加しなかった彼方ちゃんたちだってごめんなさいだよ」
エマ「うん、それはそうだよね…」 せつ菜「いえ、イベント参加はそれぞれの選択です。謝る要素が見当たりませんよ」
あなた「…みんな、このくらいにしておこうか」
せつ菜「はあ…やっぱりすごく悔しいです。勝ちたかったです」
せつ菜「でも、そういう気持ちが良くなかったのかな…同好会のためとか、みなさんの敵をとらなくてはとか、ランジュさんに勝つためにはとか…」
せつ菜「こんなにいろんなことを考えながらラップしたのは初めてです」
歩夢「いつもはどんなことを考えてるの?」
せつ菜「それはもう、たったひとつですよ。『私の大好きを受け取ってください!』ってことです!」
エマ「ふふっ、それがせつ菜ちゃんの一番大きな魅力だよね」 かすみ「しかし、これでまた作戦を立て直さないとダメですねえ。今日、部なんかコテンパンにして、お客さんが『やっぱり同好会最高〜!』ってなるはずだったのに〜」
彼方「え?とっくになってるよ?」
かすみ「ええ!?」
歩夢「正確には、『ニジガクのスクールアイドル最高!』だから、同好会も部も同じくらい好きになってもらった、って感じだけどね」
しずく「そうなんですか?」
歩夢「うん、お客さん達の反応、すごかったよ!」
歩夢「同好会も部もどっちもすごい、またバトルを見てみたい、スクールアイドルってやっぱり最高だよねって」
歩夢「イベントが終わったのに会場に残って、みんなで感想を語り合ってた。私、感動しちゃった…」 璃奈「イベント、参加してよかった。璃奈ちゃんボード『にっこりん』」
あなた「みんなの気持ちは、届いてたんだね」
かすみ「でもでもでも〜!次は絶対に勝ちますよ〜!」
しずく「次はまだ決まってないよ?」
かすみ「ないならこっちから企画すればいいじゃん!今回あっちの提案を聞いたんだから、こっちの提案だって聞いて貰わないと不公平でしょ?」
せつ菜「ええ、負けっぱなしは悔しいです。リベンジしましょう!」
あなた「うん、私もみんなをサポートする…よ…」
あなた(あれ?なんか意識が遠く…) 〜スクールアイドル部部室〜
栞子「すごい反響です。イベントは大成功ですね」
ランジュ「このランジュがいて失敗なんてありえないけど、予想以上に盛り上がったわね」
愛「うんうん、楽しかったね〜!」
ミア「勉強させてもらったよ」
栞子「また同好会とのラップバトルを見たいという声も少なくないようですし、検討の余地はあるのでは?」
ランジュ「部に来なさいって言っても素直に言うことを聞かないし、ラップバトルを通してランジュの素晴らしさを教えるのも手かもね」
ランジュ「いいわ、少し検討してみましょう。あくまでも検討だけどね」 〜学生寮・果林自室〜
果林「……私だって努力してきた。言葉にもいつも以上に気を遣って、やれることは全部やってきた」
果林「部の環境もサポートも万全、今日のラップバトルだって、今までの努力を全部出せたと思った…」
果林「なのにどうして、かすみちゃんとあんなに差がついたの?私に足りないものって何?」
かすみ『やっぱり、普段の果林先輩の方がよっぽど手強かったです』
かすみ『果林先輩、あの時のしず子と同じことしか言ってないです』
かすみ『かすみんの大勝利ですよーーー!』
エマ『久しぶりだったよ、果林ちゃんと話したいなんて思ったのは』キュィーン
エマ『喧嘩だよ…果林ちゃん』
果林「負けたくない……。もう、こんな風には負けたくない。でも、どうしたらいいのかわからない」
果林「誰か…誰か教えてよ……」
果林「私、どうしたらいいの……?」 〜????〜
あなた「ここは…」
璃奈「終わったみたいだね。24章が」
あなた「璃奈ちゃん!?」
璃奈「あなたが押したのは24章がラップバトルになるボタン」
あなた「そうだったね」
璃奈「スレタイが24"話"になっているのは表記の揺れだから許してほしいとして、ここから先は25章になる」 璃奈「つまり、ボタンの効果はここまで」
あなた「戻るんだね元の世界に」
あなた「…あの後のみんなはどうなるの?」
璃奈「細かな違いはあるかもしれないけど、これから戻る世界と同じになるはずだよ」
璃奈「じゃあね、健闘を祈るよ」
あなた(果林さんはどうなるのか、愛さんのイベントによってどんな変化があったのか…それは25章でわかるってことか)
あなた(つまり…私たちの戦いはこれからだ!) 24章をクリアしました!
この先は、好評配信中の最強で最高のアイドルゲーム『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS!』にて確かめてください! ということで完です
付き合ってくれた方々ありがとうございます
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