【SS】歩夢「スクールアイドル…ラップバトル?」3
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※一部変えてはいますが、マイクなどの設定はヒプノシスマイクからの流用です
※一部キャラディス要素を含みます。キャラディスが苦手な方、キャラ同士のディスが苦手な人にはおすすめできません
※作中の時期は特に決めてないです。μ'sとAqoursとニジガクはすでに顔見知りという設定です
※ラップ部分は各自いい感じのリズムで読んでもらえると助かります 前回のラブライブ!スクールアイドルラップバトル!
∬(_c||^ヮ^||
歩夢の暴走による大会の中断から1ヶ月経ち、スクールアイドルのラップバトルが再開されることになった!しかし…
侑『歩夢は…どうするの?』
侑『どうしたいの?』
∬(_c||^ヮ^||
歩夢は参加することも辞退することも選べずにいた
そして、ラップバトル大会は歩夢以外の8人で出場することが告げられる
果林『こんな状態でラップバトルなんてできっこない』
果林『だから歩夢は出さない、みんなで話し合ってそう決めたじゃない?違う?』 ∬(_c||^ヮ^||
何も言い返すことができず逃げ出してしまった歩夢…その行き先は…
歩夢『えーっと、久しぶり…かな?』
千歌『歩夢ちゃん!?なんでここに?』
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浦の星だった!!
歩夢『これから私どうしたらいいのかなって…』
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迷いの中にいる歩夢に千歌は…
千歌『これ…必要じゃないかな?』
歩夢『これって…マイク?』
千歌『うちのマイク1本だけ貸しとくからさ、ぶつけたらいいんじゃない?歩夢ちゃんの今の気持ちを!』
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浦の星のマイクを貸した
マイクとともに千歌から元気を受け取った歩夢はもう一本のマイクを求めて音ノ木坂に向かう 穂乃果『スクールアイドルはまだまだ色んなことができるんだよってみんなに知ってもらいたい』
穂乃果『それがラップバトルにでる理由かな?』
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2本のマイクを手に歩夢は虹ヶ咲に戻り、果林にラップバトルを挑む!
果林『ただの理想論なの!あなたの言ってることは』
果林『何十回やろうと、何百回やろうと響かないの!』
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歩夢のラップは果林に通じないかと思われたが…
歩夢『果林さんは守ろうとしたんじゃないですか?私自身に選ばせる未来を捨ててでも』
歩夢『選べない私を守ろうとした』 ∬(_c||^ヮ^||
不器用ながらも歩夢を守ろうとしている果林たちの想いに気づいた歩夢…
歩夢は本当に伝えるべき言葉を見つけた!!!!
果林『色んな道を探して…それで選んだのがこれなの!』
歩夢『果林さんたちがもうこれ以上捨てなくてもいいんだって、私自身が証明するんです!』
歩夢『これが私のわがままなんです!』
∬(_c||^ヮ^||
二人のバトルはメンバー全員の心を動かし、歩夢はまたラップバトルのメンバーに戻ったのだった 〜大会1週間前〜
〜虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会部室〜
かすみ「…ついに1週間前」
かすみ「新レギュレーション発表!…までもう少しです」
歩夢「待ちきれないよねっ!」
せつ菜「おお!歩夢さん…やる気ですね!」
歩夢「千歌ちゃんと穂乃果ちゃんと約束したんだ…次は私の本当のラップを見せるんだって」 歩夢「今は早くラップバトルがしたいよ」
歩夢「あとは…前の大会からどう変わるかが気になるかな…やっぱり」
歩夢「私みたいなことになる人がいるかもしれないし…」
侑「歩夢…まだ…」
歩夢「なんてね!出るって決めたんだもん!むしろそんな人がいたら私が止めるんだって意気込みでいかないと」
かすみ「そろそろ発表が始まりますよ!」 かすみ「そろそろ発表が始まりますよ!」
ことりママ『みなさん、お久しぶりです。スクールアイドルラップバトル大会の企画運営チーム長をさせていただいております…』
歩夢(そこから簡単な大会の説明と新しい大会のルールの話が始まった)
歩夢(だいたいは前の大会と同じだったけど一部変わったところもあった)
歩夢(まとめるとこんな感じ) ☆前回(第一回)大会からの変更があった箇所
★追加箇所
『チーム編成』
・1チーム3人までの編成とする
・チームメンバーは企画の告知時点でその学校でスクールアイドルとして活動していた者のみとする
・学校全体でのエントリーは3チームまで可
『バトルの形式』
・バトルは先攻、後攻のターン制で行う
・先行後攻は主催者のコイントスで決定する
☆ラップの具現化とそれに付随する効果が終わった時点で1ターン終了とみなす
☆前のターン終了から5分以内にラップを行うこと
☆ラップの長さに制限は設けない 1人でラップを行っても複数人で行ってもよい
・マイクを用いない攻撃は禁止とする
・ラップバトルによって倒れた対戦者に対してはカウントを取る。10カウント以内に対戦続行の意思を示せない場合は失格とする
・バトル開始後に場外に出た場合はリタイアとする
★バトル時間は30分。30分経過時点のターンを最後のターンとする
★メンバーすべてがリタイアしたチームは敗北
★最後のターンで両チームにメンバーが残っている場合はリタイアしたメンバーが少ない方を勝ちとする
★リタイアメンバーが同数の場合は最終ターンの防御チームを勝利とする
★正常なバトル続行が困難と思われる事態が発生した場合はバトルの強制中断を行う
『注意事項』
・マイクでの攻撃によるダメージはあくまでも精神へのダメージです。身体的なダメージを負ったのように見える場合は、身体にダメージを負ったと精神が知覚しています
・ラップバトルの都合上、バトル相手への誹謗中傷が行われることがあるかもしれません。しかし、それはバトル内でのことでありバトル相手があなたを嫌っているわけでないことを忘れないでください
・前2項も含め記載はあくまでも原則であり、運営側の判断によっては規定に無い例外裁定が下される可能性があること、規定から外れた事態も起こり得ることを了承した上でご参加ください。 歩夢(時間制限がついたのと強制中断がされるようになったのが大きな変化かな)
歩夢(具現化し終わった時点でターン終了だと判定が微妙な人がいるから"付随する効果も入れて"という変更をしたらしいけど…)
歩夢(まあターンの終了がどこかを厳密にするとどう決めても誰かしら不利になる人がいるので曖昧にしておくらしい) ことりママ「大会の規程については以上になりますが、加えて私どもより3点ほど告知がございます」
ことりママ「まず、1点目。中止となった第1回大会でのバトルの扱いについてです」
ことりママ「前回大会での2戦は、こちらの不手際により十分な環境が整っていない中でのバトルを行わせてしまいました」
ことりママ「そこで…4チーム、printemps、Guilty Kiss、CYaRon!、虹ヶ咲F(上原・宮下・天王寺)は1回戦を免除し、シード枠での参加を特例として認めます」
歩夢「シード枠…」
愛「全力ぶちかまそうね!歩夢、りなりー!」
璃奈「うん、璃奈ちゃんボード『キリッ!』」
かすみ「まだ終わってないです!静かにしてください」 ことりママ「続きまして2点目、大会の日程についてです」
ことりママ「前回大会は過密スケジュールにより準備の不足、運営体制の形骸化が見受けられました」
ことりママ「その反省を活かして今回は余裕を持たせた大会進行を行います」
ことりママ「バトルにつきましては一日一戦ペースを基本とし、十分な準備と事後の振り返りをしていきます」
ことり「これにともない会場、およびバトルの組み合わせ発表のタイミングに変更があります」
ことりママ「まず、会場につきましてはアキバドーム以外での開催も行うことをご了承ください」 ことりママ「次にバトルの組み合わせ発表のタイミングです。前回のようにその場で発表という形式ではその都度候補者に集まっていいただく必要が出てしまいます」
ことりママ「そこで組み合わせは事前に発表という形をとらせていただきます」
せつ菜「つまり、こうですね」
・数日に分けて行い、一日一戦を基本とする
・会場はアキバドーム以外もある
・バトルの組み合わせは事前に発表 ことりママ「次にバトルの組み合わせ発表のタイミングです。前回のようにその場で発表という形式ではその都度候補者に集まっていいただく必要が出てしまいます」
ことりママ「そこで組み合わせは事前に発表という形をとらせていただきます」
せつ菜「つまり、こうですね」
・数日に分けて行い、一日一戦を基本とする
・会場はアキバドーム以外もある
・バトルの組み合わせは事前に発表 ことりママ『3点目、先述の大会日程変更の埋め合わせになるかは分かりませんが、全試合のネット経由配信を行います』
ことりママ『これらの配信はリアルタイム視聴だけではなく終了後のアーカイブ配信もおこないます』
ことりママ『もちろん通常の現地観覧も用意しております。また、選手として登録されている方々のための特別観覧席も用意します』
ことりママ『一人でも多くの方に見ていただけるよう努力していきますので今後ともスクールアイドルラップバトルをよろしくお願い申し上げます』 ことりママ『では、これより新大会初戦の組み合わせと開催場所の発表を行います。どうぞ…』
アキバレポーター『みんなー!はっちゃけてるかーい!ではーー発表していくよ!』
アキバレポーター『初戦の組み合わせは…』
アキバレポーター『オトノキディビジョン・チームBiBi 対……』
アキバレポーター『オダイバディビジョン・チームDだーー!』
アキバレポーター『そして、場所は…』
アキバレポーター『みんなお馴染み、アキバドームだよ!』
アキバレポーター『当日ははっちゃけていこうぜーー!』 しずく「チームDというと…かすみさん、果林さん、せつ菜さん、ですね」
せつ菜「待ってください!!BiBiってことは…真姫さんと…」
果林「絵里ちゃんと…」
かすみ「にこ先輩…」 〜生放送後〜
〜都内某スタジオ〜
スタッフ「放送終了でーす」
ことりママ「ふぅ…お疲れ様です」
ことりママ「ここからが正念場です。皆さんで力を合わせて必ず成功させましょう」
スタッフ一同「はい!!」
prrrrr
ことりママ「あら?電話ですね…少し外してもいいかしら?」 〜スタジオ物陰〜
prrrrrr
ことりママ「ふぅ…」
ピッ
ことりママ「やっほー!西木野元気してた?」
真姫ママ『まったく…さっきまでと完全に別人じゃない…』
真姫『対戦カード…やってくれたわね…』
ことりママ「ふふっ、これ以上ない最高の初戦でしよ?」 真姫ママ『まあ…うちの真姫ちゃんを出すとはわかってるじゃない』
真姫ママ『それに絵里ちゃんと朝香果林、にこちゃんと中須かすみという因縁の組み合わせに優木せつ菜まで出てくる』
ことりママ「どう?見たいでしょ?チケット買う?」
真姫ママ『配信の告知をした直後にこの発表、悔しいけど見事としか言えないわ』 真姫ママ『うちの真姫ちゃん出すからにはきちんとやりなさいよ。前みたいな不始末したら許さないから』
ことりママ「最大限やらせていただきますのでご安心ください」
ピッ
ことりママ「上々ってところね」
ことりママ「2回戦まで歩夢ちゃんのラップを生で見られないのは残念だけど…」
ことりママ「待っててね歩夢ちゃん、私…やり遂げるから!」
※この話のことりママは歩夢のファンです 〜虹ヶ咲学園・スクールアイドル同好会部室〜
歩夢「ゔっ!」
侑「どうしたの歩夢?珍しい声出して」
歩夢「なんか…背筋にぞっとしたものか」
侑「風邪かな?今日はもう帰る?」
歩夢「多分…大丈夫」
かすみ「気をつけてくださいね。歩夢先輩にはかすみんたちの最高のバトルを見てもらうんですから」
せつ菜「この3人で最高のバトルをしましょう!」
果林「まあ、私の実力はすでに実証済みだし心配ないでしょ」 歩夢「うん、3人とも強いよね」
歩夢(私はまだ知らなかった)
歩夢(この先に待つ、凄惨な光景を)
歩夢(この3人が何と戦うことになるかを) 〜1週間後・大会当日〜
〜アキバドーム〜
にこ「来てしまったわね。ついに…」
絵里「ええ…来るべき日か来てしまった…」
にこ「ふっ…」
絵里「ふっ…」
真姫「…何やってるの…二人とも」
にこ「ちょっと!真姫!雰囲気ぶちこわさないで!」 希「にこっちもえりちもノリノリやね」
穂乃果「今日はBiBiの出番か〜いいな〜」
ことり「私たちはシードだし、穂乃果ちゃんの出番は当分先だね」
穂乃果「むぅ〜見てるだけとか…それはそれで面白いけど」
穂乃果「ラップバトルしたいよ〜なんでできないの〜」
花陽「穂乃果ちゃん…前の時は出てすぐ失格になっちゃったからね」
海未「ちょうどいい機会ですからよーく反省してください」
海未「まあ、私としても穂乃果が大人しくしてくれた方が都合が良いので…」
穂乃果「海未ちゃんのいじわる〜」
凛「あ、ねえねえ!あれって…」 かすみ「…という感じに、かすみんがBiBiをばばーっと蹴散らしちゃいますので!」
果林「あらあらそれじゃ私の出番は無いかしら?」
せつ菜「ニジガクでも強い方の3人が組んでるんですよ!これは勝ち間違いなしです!」
にこ「やけに余裕じゃない」
かすみ「げ!にこ先輩」
絵里「まさか初戦の相手が果林たちのチームなんてね。穂乃果から聞いたわよ歩夢とずいぶん派手な喧嘩をしたとかなんとか」
果林「あら、意外なところから話が漏れてるのね。ということは私の実力ももう知ってるのかしら?」 せつ菜「ライバルどうしが向かい合う展開…熱いですね…」
真姫「私とせつ菜の間には特に何も無いけどね…」
せつ菜「いえ!こうしてバトル相手になったのも立派な縁です!もうライバルと言っても過言ではないです!」
真姫「なんか穂乃果みたいなテンションね…」
絵里「ニジガクから来てるのははあなたたち3人だけ?」
せつ菜「私たち3人だけ先に出てきてます。他の方は後から来るのではないかと」 穂乃果「絵里ちゃん、にこちゃん、真姫ちゃーん!そろそろ行くよー!」
絵里「呼ばれちゃってるみたいだから行くわね」
にこ「にこにーの最強パフォーマンスを見せてあげるから楽しみにしてなさい」
真姫「バトルステージでまた会いましょう」
……
…………
かすみ「行っちゃいましたね」
せつ菜「私たちも行きましょう!」
果林「…勝つわよ今日のバトル」 〜バトル開始直前〜
〜登録選手用特別観覧席〜
歩夢「ここが特別観覧席か」
穂乃果「あ、歩夢ちゃんだ!こっちこっちー!」
歩夢「穂乃果ちゃん!」
穂乃果「はい、ここがニジガクの席だよ」
歩夢「ありがとう」
千歌「ふふふ…私たちもいるのだよ」
歩夢「千歌ちゃん!」
千歌「もう完全に立ち直ったみたいだね」
歩夢「うん、穂乃果ちゃんと千歌ちゃんにはいくら感謝してもしきれないよ」 歩夢「あれ?他の浦の星の人たちは今日は来てないの?」
千歌「あー、今日は全員は無理だったから私と鞠莉ちゃんだけ情報収集ってことでこっちに来てるんだよ」
千歌「ただ…鞠莉ちゃんが『あとは千歌にまかせマース』ってどこかに行っちゃって…」
歩夢「相変わらず自由な人だね…」
千歌「みんなの分まで私が情報収集せねば!」
『これより、第一回を開始します』
歩夢「はじまるね…新しいスクールアイドルラップバトルが!」 〜バトルステージ〜
アキバレポーター「さあ、第ニ回スクールアイドルラップバトルの一回戦が今から始まるよ!」
アキバレポーター「みんなー、はっちゃけてるかーい!」
ウォオオオオオオ!
アキバレポーター「うん、うん盛り上がってるね!ではでは〜」
アキバレポーター「バトルに挑む戦士たちの入場だあああああああ!出てこいやああああ!」
アキバレポーター「オトノキディビジョン・チームBiBi!!!」
ウオオオオオオオオオオオオ!!
マキチャーン!マキチャーン! にこ「ついに始まるのね私たちBiBiの快進撃が」
絵里「気が早いわよ…とは言っても負ける気なんてないけど」
真姫「…………」
絵里「どうしたの?真姫」
真姫「いえ、大丈夫…気のせいだと思う」 アキバレポーター「オダイバディビジョン・チームD!」
ウオオオオオオオオオオオオ!!
せつ菜「いいですね…観客の歓声を浴びるこの感覚」
果林「気合入れていくわよ」
かすみ「みんなかすみんの虜にしちゃいますよ」 アキバレポーター「両者揃ったところで、先攻決めのコイントスだ」
ことりママ「いきます…」
ことりママ「先攻は…オダイバディビジョン!」
ことりママ「では…第一試合、開始!」
にこ「さてと、誰から来るのかしら?」
かすみ「かすみんがいきますよ!」
かすみ「では…」
かすみ「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、かすみんこと中須かすみ!かすみんの魅力で…ハートキュンキュン!させちゃうぞっ!」 【かすみ→にこ】
歴史に刻むよ、かわいさの力
王者のオーラ広めるこの地から
ねえ、にこにこにーとかハズくないかな?
ちゃらけたそのキャラ飽き飽きだな〜 ドーン!ドーン!
ドドドドーーーーン!
にこ「ぐっ、やっぱり、私狙いよね」
かすみ「まだまだかすみんの力はこんなものじゃないですよ!」
かすみ「せっかくだから教えてあげしょう!かすみんのスキルはBELIEVER!かすみんが自分を信じれば信じるほどパワーが増す無敵級のスキルです!」 〜特別観覧席〜
穂乃果「おお!かすみちゃん飛ばしていくね!」
海未「しかし…スキルをわざわざ公表するのはリスクが高いのでは?」
歩夢「海未ちゃん!?」
千歌「海未ちゃんたちの言う通りだよ。やるかどうかは別としてかすみちゃんの自信を無くさせればいいってことでしょ?攻略方法まるわかりじゃん」
穂乃果「おおっ、そうだ!」
しずく「私も何回も言っているのですが…」
歩夢「あ、しずくちゃんも入ってくるんだ」 しずく「…かすみさんが言うには『それならそれでいい!かすみんの自信を折れるものなら折ってみてよ!』だそうで」
しずく「相手がかすみさんのスキルをわかったうえで勝たないと本当の勝ちじゃないとかなんとか…」
千歌「腹黒系とか言ってるのに妙なところで正々堂々なんだね…かすみちゃん」
穂乃果「なんか、ますますにこちゃんみたいだね」
歩夢(腹黒系は自分で言ってるわけじゃないんだけど) 〜バトルステージ〜
かすみ「さあさあ、どう返しますかにこ先輩?まっ、無理なら別に返さなくてもいいですよ!」
にこ「…やれやれ、生意気なのはあいかわらずね」
にこ「だったら、身の程知らずを実力で叩きのめのすのが先輩の役目よね!」
にこ「BiBi一番手、矢澤にこ!大銀河宇宙ナンバー1アイドルの女子道を見せてあげるわ!」 【にこ→かすみ】
やーん、こっわーいケンカ反対
そんなディスいやだよいたいいたーい!
にこはかすみんと仲良くしたい!
もったいないじゃない?ちょうどいい踏み台 にこ「ごめんね〜ちょっといたいかもっ!」
ドガスッッ!
かすみ「…っつ!」
かすみ「効きませんよ!かすみんには…これっぽっちも!」
にこ「んもー、慌てちゃダメにこよ!」
にこ「では…かすみに対抗するわけじゃないけど、私も使わせてもらうわよ」
にこ「さあ!オーディエンス、もりあがってる〜?☆」 J(*>ヮ<*)し「イェーイ!」ポン!
J(*>ヮ<*)し「ニコニーサイコー!」ポン!!
果林「な、な、なんなの?あれ?」
せつ菜「どことなくにこ先輩に似ているような…」
にこ「ふふふ…どうやら説明が必要らしいわね」
にこ「これぞにこにーのスキル!BUSTERS!私たちのパフォーマンスに熱狂し、力をくれる最強の応援団よ!」 バスターズA「ニ、コ、ニ、ー!」ピョンピョン
バスターズB「イケイケー!」グルグルー
バスターズC(new!)「ヤッホーー」ポン!
果南「また…増えた…?」
にこ「客の盛り上がりに応じてバスターズは増えていき…その声援がまた私たちに力をくれる…まさにアイドルにふさわしいスキルよね!」
バスターズA〜C「マケルナ!マケルナ!ビービ!」
にこ「応援ありがとー!」 せつ菜「ターンが進むごとにバスターズが増えていき、BiBiのパワーが増していくというわけですか…」
せつ菜「ならば短期決戦、ですね!!」
せつ菜「私のお相手は真姫さん…ということでいいですか!」
真姫「まあ、いいんじゃない?どうぞ」
せつ菜「では…」
せつ菜「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、優木せつ菜!!私のとびっきりの大好き…受け取る覚悟はできてますか!?」 【せつ菜→真姫】
斜に構える余裕なんてデッドスペース
勝負はすでにファイナルフェーズ
ぶち込みましょう!神なるフレーズ!
全身で叫べ…「大好きです!!!!」 せつ菜「いっけええええええ!!!!!!!!!」
ドオオオオオオオオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!
にこ「なによこれ…すでにクライマックスじゃない…」
絵里「ハラショー…」
シュウウウウウウウ…
真姫「……」フラッ 絵里「真姫!?」
真姫「…大丈夫よ、絵里…」
せつ菜「先のお二人にならって私も公表しましょう!私のスキルは…LIKE IT!」
せつ菜「大好きな気持ちが…大爆発しますっ!!!」
真姫「ははっ、こんなのが相手なんて貧乏くじ引いちゃったかしら…」
真姫「でも…やるしかないわよね!」
真姫「BiBi2番手、西木野真姫!冷たい火傷を教えてあげるわ!」 >>50
【真姫→せつ菜】
無駄な火力と短絡思考
がなる騒音じゃできない致傷
迷惑行為がいいとこでしょ
池でも沼でも沈みなさい、はい以上 ジャァァァ
せつ菜「これは、水?」
ザッパーーーーン
せつ菜「な、溺れて…」
真姫「こんなところかしら?」
バスターズA「マキチャンクールダ!」
バスターズBC「カキクケコー!」
バスターズD(new!)「ドンゥォーリ!ドンゥォーリ!」ポン
にこ「順調に盛り上がってるみたいね」 かすみ「あー、うるさい小動物ですね…」
にこ「バスターズの声は客の声援よ?うるさい呼ばわりはひどいわね」
果林「いや、バスターズもうるさいと言えばうるさいんだけど、それとは別に…」
真姫ママ「真姫ちゃーーん!ママが応援してるから大丈夫よーー!!」
真姫「やめてよ!恥ずかしいから!」
絵里「真姫のお母様よね?なんでこんな近くで見てるの?」
真姫「なんか…関係者席のチケットが手に入ったみたい…」 せつ菜「………ぷはぁっ!」
真姫「あら、忘れてたわごめんなさい。どう?頭は冷えた?」
せつ菜「危うく永遠に冷たくなるところでしたが…こんなくらいで私の心の炎は消えません!!」
果林「さてと、次は私の番よね…」
果林「絵里ちゃん!ダンス勝負ではどうかわからないけど、こっちでは私が圧勝させてもらうわ」
絵里「どうかしら?私、自分で言うのもなんだけどこっちも結構強いわよ?」
果林「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、朝香果林!私のパフォーマンスで視線釘付けにするわよ!」 【果林→絵里】
ついに到来、雌雄決す展開
すでにあなたは射程圏内
ふんぞり返る椅子なんてない
もはやトワイライト家には帰さない 果林「さてと…行かせてもらうわよ」
ジャララララララッ
絵里「鎖…?」
ギリリリ
絵里「ぐっ…なるほどこれが果林の戦法ってわけね」 〜特別観覧席〜
歩夢「出たよ!果林さんの十八番!」
穂乃果「歩夢ちゃん!?」
千歌「落ち着いて!」
歩夢「ごめん…」
海未「そういえば大会参加をかけて歩夢と果林が壮絶なバトルを繰り広げたと聞きましたが?」
歩夢「えっと…その節は音ノ木坂・浦の星両校に多大なご迷惑を…」 千歌「果林さんは直接攻撃じゃなくて行動制限か…メモメモ」
歩夢「されてみるとわかるんだけどね…あれ…結構痛いし辛いんだ…そのうち意識も遠のいてくるし…」
穂乃果「大変だったんだね…」
希「ただ…それではえりちには勝てないかな?」
歩夢「希さん?」
希「まあ…見てればわかるんやないかな?」 〜バトルステージ〜
果林「さあ、このまま決めるわよ」
絵里「ねえ、果林…」
絵里「…あなた優しいのね」
果林「な…」
絵里「勝つだけならこんな回りくどいことをしなくていい。それこそせつ菜みたいに超火力で吹っ飛ばしてしまえばい」
絵里「獲物を繋いで締め殺すにしても、もっと一気に行かないとどんな反撃をくらうかわからないわよ?」
果林「何よ…」
絵里「あなたがしてるのは攻撃じゃない」 絵里「そもそも鎖ってのは武器として使えるだけで武器じゃないのよ」
絵里「繋ぎ止めておくための拘束具…そんなもので戦いをしようなんて、優しい…いえ…甘いと言った方がいいかしら?」
絵里「確信したわ…あなたは私には勝てない」
果林「やってもいないうちからずいぶん強気じゃないの…」
絵里「そうね…やってみればわかるはずよ」
絵里「BiBi三番手、絢瀬絵里!ありふれた悲しみの果てに眠らせてあげるわ!」 >>57
【絵里→果林】
無謀な無能の腑抜けたパッション
鎖で強いる腐ったレジネーション
価値観矮小、目眩がしそう
クラクションなど無く即エリミネーション 絵里「じゃあ…行かせてもらうわよ」
ゴゴゴゴゴゴゴ
ガシャッガシャッ
果林「何…この音…」
絵里「あ、言い忘れてたわね…まあ、話の流れから予想できてるかもしれないけど」
絵里「…私がラップするとね」
T-14「(やあ!)」ゴゴゴゴゴゴゴ
AT-1自走砲「(呼んだ?)」ゴゴゴゴゴゴゴ
オブイェークト704「(ぶっとばすぞオラ!)」ゴゴゴゴゴゴゴ 絵里「武器とか兵器とかが出てくるのよ」
PM-43迫撃砲1「(みんないくよ!)」ガシャッガシャッ
PM-43迫撃砲2〜10「(ラジャー!)」ガシャッガシャッ
絵里「祖国の血が…そうさせるのかしらね…」
絵里「というわけで…」
絵里「一斉砲撃、хорошоーーーーーー!」 〜特別観覧席〜
歩夢「……」
千歌「……」
しずく「……」
千歌「いやいやいや!」
歩夢「えーっと…あれは…」
しずく「途中まではカッコよかったのですが…最後の最後で…」
千歌「え?祖国って言ってるけど、絵里さんほぼ日本人だよね!?」
希「やめて…それ以上は…やめてあげて…一応クォーターだから」 穂乃果「いやー!もう、すっかり慣れたけど最初見た時は驚いたよね」
海未「一番驚いていたのは絵里でしたね」
希「あー、エリチそんなに武器とか兵器とか詳しくないから出すたびに名前とか調べてたね」
穂乃果「お!そろそろ攻撃が終わりそうだよ」 〜バトルステージ〜
果林「…はあ…はあ…なんとか耐えた…」
絵里「どう?すごいでしょ」
絵里「っと…果林の鎖も衝撃でボロボロね」バキッ
絵里「ということで、私を縛っても意味ないと思うのだけど」
果林「なるほどね…たしかにこれは強敵だわ」
バスターズA〜D「カシコイカワイイ〜?」
バスターズE(new!)「エリーチカァ!!」ポン!
絵里「にしても、果林は攻撃じゃなくて束縛なのね……そういう趣味でもあるの?」
果林「歩夢といい、いちいちこっちの戦い方を変な分析しないでちょうだい!」 絵里「癪にさわったのならごめんなさい…でもね、悠長に構えて結局仕留め損なうなんて戦い方は」
バスターズE「シロウトニシカミエナイ!」キリッ
絵里「あらあら…」
バスターズE「ハートブレイクッ!」ピョンピョン
にこ「さて…もうわかってもらえたかしら?」
にこ「私たちBiBiが最強だということを!!」
バスターズA「サイキョーーー!」バッ!
バスターズB「ワンモア!チャンスタイム!!」サッサッ
バスターズC「ダンスナウ!ダンスナウ!」フリフリ かすみ「あああ!いちいちむかつく小動物がぁ!」
せつ菜「あれは動物…なんでしょうか?」
果林「別のグループの曲の上に歌詞まで違うじゃないの…」
かすみ「まあ…とはいえ!この程度でかすみんの快進撃は止められませんよ!」
かすみ「3人まとめて力の差をわからせてあげますよ!かすみん自らがね!」 【かすみ→BiBi】
そちらのチームワークまずは把握
鳴かず飛ばすのヴァースです乙!では…
蠱惑の小悪魔のかすみんがコラム調に
小悪党BiBiをコンダクトです!
さっむいにこにーはみそみそ煮込み
おすまし真姫ちゃんはまきまき簀巻きです
絵里先輩は…いいやどうせ圏外
ビビッときちゃうね異議あるかなBiBi? にこ「な…」グツグツ
真姫「え…」グルグルー
かすみ「スターート、です!」 〜特別観覧席〜
海未「三人…まとめて…」
穂乃果「おおおおおお!!」
千歌「やりおる…」
歩夢「かすみちゃん、ナイスだよ!」
しずく「その調子だよかすみさん!」 〜バトルステージ〜
かすみ「そろそろ終わりますかね〜」
かすみ「ではまずは味噌煮込みにこ先輩」
にこ「うう…」ベチャ
にこ「何よこれ…ぐちゃぐちゃじゃないの」ドロドロ
かすみ「お次に簀巻き真姫ちゃん」
真姫「気持ち…悪い」フラフラ かすみ「ほらほら〜降参するなら今のうちですよ〜」
絵里「…………」
絵里「……待って」
かすみ「お?」
絵里「私…なにもされてないんだけど?」
絵里「なにも…されてないんだけど!!」
かすみ「……てへぺろです!」 せつ菜「あえて何もしないことで精神的なダメージを与える…」
果林「恐ろしい子…」
かすみ「いいですよ〜!もっともっとも〜っとかすみんを褒め称えてくださいね!」
にこ「ったく…かすみったら完全に調子に乗ってるわね」
絵里「にこ…なんかお味噌の匂いがするわよ…」ハナツマミ
にこ「マイクの効果が切れたら消えるから我慢して!」
真姫「自信を持てば持つほど強くなるってのはなかなか厄介ね」ハナツマミ にこ「なら…やりましょう!BiBiのセッション!」スウウウ(←味噌具現化終了)
絵里「そうね、ちょうどにこが味噌まみれじゃなくなったし」
真姫「これがチーム戦だってこと思い出させてあげましょう」
絵里「では、BiBiのリーダーの私が宣言しましょうか…」
絵里「かすみ!さっきの BiBiへの仕打ち…まとめて返してあげるから覚悟なさい!」
かすみ「へーんだ!まとめてかかってきたところでかすみんは無敵です!」 【BiBi→かすみ】
【にこ】
元気な元気なかすみんちゃん
あなたのラップはもういいよ〜
【真姫】
まだまだ活躍この手のマイク
ここから本番さあショータイム
【絵里】
美と美をつないでBiBiはい結成
びびった虚勢じゃ砕けぬ三巨星
身の程知らずの挙兵を処刑
隠れたところで無駄無駄OK? 絵里「では、また出すわよ」
T-14「(待たせたね!)」ゴゴゴゴゴゴゴ
AT-1自走砲「(いくよ)」ゴゴゴゴゴゴゴ
オブイェークト704「(なめたマネしてくれたな!)」ゴゴゴゴゴゴゴ
PM-43迫撃砲1「(2射目用意!)」ガシャッガシャッ
PM-43迫撃砲2〜10「(ラジャー!)」ガシャッガシャッ 絵里「さらに!」
ISU-122自走砲「(はじめまして!)」ゴゴゴゴゴゴゴ
ISU-152自走砲「(122には負けねえ!)」ゴゴゴゴゴゴゴ
IS-7「(どすこーい!)」ゴゴゴゴゴゴゴ かすみ「やれやれ、芸もなく同じことを」
かすみ「果林さんはどうだったか知りませんが、今のかすみんにはそんなの効かないですよ!」
絵里「ってことらしいんだけど…どう思うにこ?」
にこ「そうね…今のあなたなら絵里のフルパワーだって耐えるかもしれない…でもね」
ゴゴゴゴゴゴゴ
巨星A「(なんか呼ばれた)」ピカー
巨星B「(同じく)」ピピカー
巨星C「(同じく)」ピカカー
にこ「言ったはずよ…私たちはBiBi、決して砕けない…それぞれが強い光を放つ3つの巨星」 巨星A「(なんかぶつかっとく?)」ドドドド
巨星B「(同じく)」ドドドド
巨星C「(同じく)」ドドドド
真姫「耐えられるかしら?あなた一人でこの全てを」
かすみ「え?これ…」
絵里「どう?仲間を盾にする?かばってもらう?まさか今さらそんなことはしないわよね?あれだけ啖呵を切ったんだもの」
絵里「さようなら…」 T-14「(発射!)」ドーン
AT-1自走砲「(ファイア!)」ドーン
オブイェークト704「(消えろや!)」ドーン
PM-43迫撃砲1〜10「(いっけー!)」ドドドドドドドドドドーン
ISU-122自走砲「(攻撃だー!)」ドーン
ISU-152自走砲「(122よりもぶち抜く!)」ドーーン
IS-7「(どすこーい!)」ドォーン
かすみ「ちょっとまって…」 巨星A「(俺らぶつかったらやばくない?)」
巨星B「(砕けないって言ってるからOKだろ?)」
巨星C「(もう戻れないし行くしかないっしょ)」
かすみ「ごめんなさ……」
ドーーーーーーーーン 〜特別観覧席〜
歩夢「これは…」
しずく「…調子に乗りすぎてしまいましたね」 〜バトルステージ〜
かすみ「う…うう…」
にこ「あれで戦闘不能にならないのはさすがというか…」
絵里「よっぽど強化されてたみたいね」
バスターズF(new!)「ヤラレタラヤリカエセ!」
バスターズG(new!)「バイガエシダー!」
バスターズH(new!)「インガオホー!」
かすみ「まだ…かすみんは…やれます…よ」
真姫「そのガッツはどこからきてるのよ…」 せつ菜「かすみさん!」
かすみ「かすみん耐えましたよ…つまり…」
かすみ「果林さんと互角かそれ以上…」
かすみ「ってことでふっかーーつ!です」
果林「本当に気の持ちようなのね」 せつ菜「では、かすみさんも大丈夫そうなのでやりますか…」
せつ菜「私たちもセッションを!」
果林「やられっぱなしは性に合わないわ」
かすみ「かすみんにお任せです」
せつ菜「ではいきましょう!!!」 【せつ菜】
こっちもいきますコンビネーション!!
力をあわせるニュージェネレーション!
【かすみ】
ザザザッ プツッ
せつ菜「かすみ…さん?」
かすみ「………」
果林「かすみちゃん?」
せつ菜「次はかすみさんだって打ち合わせで…」
かすみ「え…えと、そうでしたっけ?」
果林「何やってるのよ」
かすみ「あはは…言ってましたかね…」 かすみ「まあまあ、立て直しましょ!ね!」
せつ菜「……」
果林「………」
かすみ「えと、ニジガクのターンは終わっちゃいましたけど…大丈夫ですよ!またかすみんが3人まとめて…」
せつ菜「真面目にやってください!!」
かすみ「え…その…」
せつ菜「これはチーム戦なんですよ!さっきからかすみさんは自分のことばっかりで少しも合わせようとしないじゃないですか!」
せつ菜「挙げ句の果てに打ち合わせでやったことも忘れて、一人でやればいい?なんですかそれ!」
せつ菜「またさっきみたいになるだけです!ここは3人で力を合わせるところじゃないんですか!?」 かすみ「………」
せつ菜「………」
絵里「え、えと…ごめん…私たちが口出しすることじゃないかもしれないけど…そもそも、打ち合わせ通りにはいかないわよ!」
にこ「そうよね…入れなかったら入れなかったで、せつ菜が続けるなり、果林が代わりに入るなりするとかあるし!一人のせいにするのはどうかと思うわ!」
真姫「……これなら一人ずつでやった方がまだましよね」
にこ絵里「真姫!」
真姫「ていうか、せつ菜だって勢いが感じられなかったし、一人ずつでやった時とずいぶんクオリティが違うわよ」 絵里「ごめん、変なこときくけど…あなたたち…ろくにチーム練習してなかったんじゃない?」
かすみ「したことはしましたけど…うーん」
果林「まあ、とりあえずチーム練習やってみようってことになって」
果林「……」
かすみ「………」
せつ菜「……流れは決めて…」
せつ菜「…………」
にこ「あー、なるほど。はいはい」
にこ「…いいわ、もう終わりにしてあげる」
にこ「これで立たなきゃ終わりだから、いいわね?」 【にこ→かすみ・せつ菜・果林】
打ち合わせ通りとか舐めたMOVE
もうお客さんは不満でBOO
マイク握ったら本番じゃない?
退屈しのぎの茶番じゃないよ
ステージは戦いの最前線
安全圏から無難な舌戦?
響かないなあそんなの全然
いっそしちゃえば引退宣言 ドゴオオオーン
にこ「別に3人まとめてやるのはかすみだけの専売特許じゃないのよ」
にこ(今回はたまたま3人まとめてできたってのが大きいけどね)
バスターズI(new!)「ニコニー!ニコニー!」ポン
バスターズJ(new!)「ニコニー!ニコニー!」ポン
『チーム虹ヶ咲D、3名ダウン。カウントダウンを開始します。10、9、…』 にこ「ごめん…にこにー…ちょっと厳しいこといっちゃったかな?」
バスターズC「ソンナコトナイヨー!」ピョンピョン
バスターズD「キビシサモヤサシサ!」ピョンピョン
バスターズE「ニコニーノホンキツタワッタヨー!」ピョンピョン
にこ「みんな…ありがとう…でも、これでやっと…」
せつ菜「…まだです!まだ!バトルは続いてます!」ムクッ
果林「一方的に終わりにするのはないんじゃない?」ムクッ
かすみ「さっきのに比べたら余裕ですよ!」ムクッ
にこ「…もう終わりにできるのになんで立っちゃうかな…」 にこ「やるのは勝手だけどこれでダウンしてるんじゃBiBi3人のなんて到底耐えられないわよ?」
にこ「あとね…これは、にこの勝手な推測なんだけど…」
にこ「かすみ…気づいたんじゃない?あなたの自慢したそのスキルとあなたの信条が生み出す最大の欠陥に」
にこ「そして、それをどうにかしないと絶対にこのバトルに勝てないことに」
かすみ「………」
にこ「やっぱりね…」
せつ菜「どういうことですか!?」
かすみ「………」
せつ菜「黙ってたらわからないですよ!」 絵里「なるほどね…無敵の自信家の一番の敵は味方だった」
真姫「皮肉な話ね…ここにくるまでに気づかなかったのはあなたたち3人のせいだけど」
かすみ「勝てますよ…」
かすみ「また、かすみんが3人とも叩き潰します!それで勝てます!」
にこ「まっ、それでもいいけど…あと何回私たちはかすみを叩きのめしてかすみが復活するのを見ればいいのかしら?」
絵里「果林、あなたはどうなの?」
果林「私…?」 せつ菜「果林さん!」
果林「………」
果林「ごめん…せつ菜…かすみちゃん」
果林「わからないの…そもそも私にはにこちゃんとかすみちゃんの話に心当たりがないし」
せつ菜「とにかく、今は目の前のバトルです…」
せつ菜「…たしかに…個人でやった方が強いかもしれないですね」
せつ菜「だったら、遠慮なく行かせてもらいます!!!」 【せつ菜】
逆境超えますヒーロー魂
子供騙し?じゃないこの証!!
はびこるアパシーこの手で壊し
せつ菜は救う大切な人たち
その名を呼べは刹那に到着!
勧善懲悪!!完全掌握!!
小なる悪も逃さずに懲罰!!
今日に明日(アス)作るぞ私の公約!!! せつ菜「とおおおおおっ!」
ドオオオオオオオオン!!!!
真姫「くっ…なんなのよ!この状況でこの威力って」
せつ菜「私はいつだって全力なだけです!!自分にできるベストを尽くすんです!!」
せつ菜「それが私にとってのヒーロー像、私のルールなんです!!」
真姫「立派だけどそのせいで勝てなくなってたら世話ないわね!」
せつ菜「なんなんですか!?さっきから私にはちんぷんかんぷんです!!」 真姫「まあ…あなたと果林にはわからなくても無理ないのかしら?多分かすみもさっきまで気づかなかったんだし」
真姫「にこちゃんも結構おせっかいよね…」
せつ菜「ますますわけがわかりませんよ!」
真姫「面倒ね…にこちゃん!ちょっと手伝って!」
にこ「んー、とりあえずせつ菜を倒せばいいのかしら?」
真姫「そうね」 >>100
【真姫・にこ→せつ菜】
【真姫】
これはヒーローショウじゃない
子供の相手は用じゃない
でもバトルなんだからしょうがない
まあ…行くべき学校は小じゃない?
【にこ】
いや、ヒーローごっこカッコイイよ!
でも、一瞬だけど括弧いい?
(うちのチビらと同レベルかな?)
(てかうるさいな〜まだしゃべるかな?) 真姫「吹き飛びなさい!」
ビュウウウウウウウウウウ
せつ菜「きゃあああっ!」
真姫「まあ場外まで飛ばせばいいでしょ」
にこ「さようなら〜」
バスターズK(new!)「パーフェクト・ハーモニー!」ポン
バスターズL(new!)「ベストマッチー!」ポン
バスターズM(new!)「ホンネトタテマエ!」ポン せつ菜「くっ、まだまだああああ!」フンバリッ!
真姫「踏ん張って耐えるとかしなくていいから…」
せつ菜「やはり、一人では勝てないですか」
せつ菜「だったらもう一度三人で…」
果林「そうね、まあもう一回やってみて…」
かすみ「…いやです」
果林「かすみちゃん…?」
かすみ「かすみん、それ…やりたくないです…」
せつ菜「また自分が目立ちたいんですか!そんなわがまま…」
かすみ「悪いんですか!?にこ先輩が言ってたことの意味教えてあげますよ!」 かすみ「かすみんはかすみんが注目されたいんです!かすみんの世界を思いっきり表現してすごいって言ってほしいんです!かわいいって言ってほしいんです!」
かすみ「それでかすみん自身もすごいって思えるのがかすみんの自信の源なんです!」
せつ菜「だったら私たちがかすみさんに合わせて…」
かすみ「それでもだめなんです!」
かすみ「せつ菜先輩の後に入ろうとして気づいたんです!誰かの言った言葉に合わせたり、逆に合わされたり、そんなの全然かすみんのやりたいことじゃないです!」
せつ菜「な…」
かすみ「そんなことをしている自分を…かすみんは信じられません!これっぽっちも自信が持てないんです!」 かすみ「だから…かすみんは一人でやった方が力が出るし、このバトルに勝つならかすみんが一人であの3人を倒すしかないんです!」
かすみ「何か間違ってますか!?」
せつ菜「……はい」
せつ菜「…大間違いです!」
せつ菜「そんなの…かすみさんの思い上がりですよ!!」
せつ菜「チームのことなんかまるで無視じゃないですか!!」
かすみ「勝つためにはそれが一番だと思いますが?」 かすみ「だって、この中で一番強いのかすみんじゃないですか!せつ菜先輩も果林先輩も返り討ちにあってるだけじゃないですか!」
せつ菜「…そんなの…勝手にかすみさんが思ってるだけです!!!」
果林「せつ菜、1年相手に怒鳴るとか…馬鹿な真似はやめなさい」
せつ菜「…ばかな…まね…?」
せつ菜「果林さんにはこれが…馬鹿な真似…なんですか?」
せつ菜「ずっと…考えてたんですよ…」 せつ菜「チーム戦だって聞いてから考えてました…どうやったらチームとしてやれるか…チームの中で私の大好きをどうやったら生かせるか」
せつ菜「私…そういうの苦手なので…」
せつ菜「今日だってずっと考えて…なのに馬鹿って……」
果林「あー、はいはい悪かったわ。そこは私の役不足ってことで、もう一回立て直しましょう?これ以上あーだこーだ言っても煮詰まるだけよ?」
せつ菜「な…な…」
せつ菜「……」
せつ菜「…ないです」
果林「え?」 せつ菜「果林さんにだけは…言われたくないです!!」
せつ菜「馬鹿だなんて…言われたくないです!!!」
せつ菜「形ばっかり取り繕って、言葉もろくに知らない人に馬鹿なんて言われたくないです!!!」
果林「いきなり何言い出すのよ…」
せつ菜「果林さんがよく知りもしない言葉カッコいいからってだけで使ってるのバレバレですよ!!!」
果林「間違ってることもあるかもしれないけど…パフォーマンスってのはある程度そういう勢いも必要でしょ?」 せつ菜「それだけじゃないですか!みんな言ってますよ!形だけの見せかけだって!!」
せつ菜「だから絵里さんにも勝てないんですよ!」
果林「勝つわよ!これから勝つの!」
せつ菜「またそれですか?いつもいつも同じセリフばっかり!ボキャブラリーが貧困なんですよ!」
せつ菜「そうですよね!!かすみさん!」
かすみ「え!?…ちょっと!なんでかすみん巻き込むんですか!?」 かすみ「だいたいさっきまでの話はどこにいったんですか?終わりなら終わりでいいですけど」
せつ菜「いつもは乗っかってくるのに逃げるんですね!!そういうのずるいです!!」
せつ菜「は…はあ〜?勝手にキレておいてずるいって何ですか?かすみん何も悪くないですよね!?」
かすみ「…かすみんはちゃんとバトルの役に立ってますよ?感謝されることはあっても責められる筋合いはないです!」
かすみ「喧嘩するなら二人でしてくださいよ…かすみん関係ないです!」
せつ菜「関係ない?これはチーム戦なんですよ!そうやって、自分本位に動いたら合わせるのなんて無理です!」 せつ菜「だいたい何ですか、『かすみんの世界』って!かすみさんのやってることってにこさんと一緒じゃないですか!!それで合わせることもできないんじゃどうしようもないです!」
かすみ「は?…なんですかそれ?」
果林「えっと…かわいいのを主張したいのはわかるんだけど…なんかにこちゃんの下位互換よね….」
果林「もうその路線やめたら?…痛いし」
かすみ「なっ…痛…」
かすみ「…ははっ…果林先輩のおバカな頭とせつ菜先輩のお子様な頭じゃわからないんですね…」
果林「おバカって…やっぱり馬鹿にしてたんじゃない…」
せつ菜「お子様!?かすみさんは私の大好きを理解してくれてると思ってました…!」
かすみ「先にディスったのそっちじゃないですか!」 かすみ「あーあ、チーム組むにしても他の人と組みたかったですよ!かすみんの足引っ張ってるじゃないですか!」
かすみ「それにさっきセッションでかすみんが入れなかったのだって、にこ先輩たちが言ってたみたいに二人がカバーしてくれれば良かったんじゃないですか?」
せつ菜「どこまで自分勝手なんですか…」
かすみ「あー…もううんざりです!せつ菜先輩も果林先輩もかすみんの邪魔しないでくださいよ!」
せつ菜「邪魔ってなんですか!!?かすみさん、そもそも合わせる気ないですよね!?だってかすみさんは一人の方が強いって思ってるんですから!」
かすみ「実際かすみん一人の方が強いんだからそう思うのも当然ではないですか?」 果林「まあまあ…一回落ち着いて…」
かすみ「果林先輩は黙っててください!どうせ話の流れも理解できてないんですから!」
果林「な、なによさっきから人のこと馬鹿とか!私だって努力してそう言われないようにしてるの!」
せつ菜「だったらちゃんと成績あげてくださいよ!!」
果林「悪いと思ってるわよ!がんばってるわよ!」
果林「…まあ、かすみちゃんが嫌だっていうなら二人で合わせるとかあるし、ここは落ち着いて…」
かすみ「押し付けがましいせつ菜先輩は嫌ですけど、何もかも中途半端なくせに余裕ぶってる果林先輩も正直かなり嫌ですね」
かすみ「せつ菜先輩以上に無能さらしてるのにその場だけ取り繕おうとするとか…なんかもう形だけ表向きだけの極みで無理です」 果林「…………」
果林「…あー、もう最悪だわこの組み合わせ」
果林「下級生相手だから大人の対応してきたけど…もう、限界…」
果林「こんな後輩の相手まっぴらごめんだわ!ほんっと最悪な気分よ」
せつ菜「こっちのセリフです!」
かすみ「一番の被害者はかすみんですけどね!」 『警告!警告!虹ヶ咲チームD、ターンの制限時間まであとわずかです』
『ラップを行う意志が無い場合は降参とみなします』
果林「降参か…それもいいわね…でもその前に私はここでやりたいことがあるのだけど…」
果林「"力を合わせて戦いましょう"?ははっ…何よそれ?チームなんて形にとらわれずにぶつかる!それが私たちだと思わない?」
『警告!警告…』
果林「うるさいわね!やればいいんでしょ?」スタスタスタ
せつ菜「ああ!なるほど!!果林さんにしては良いアイディアです!!」スタスタスタ
かすみ「いいですね…かすみんの実力を見せるチャンスです」 〜特別観覧席〜
海未「えっと…私たちは何を見せられてるのでしょうか?」
穂乃果「あはは…喧嘩になっちゃったね…」
千歌「やばいのだ…なんかやばいのだ…」
ザワザワ
歩夢「え?これって…」
⬜⬜⬜⬜BiBi⬜⬜⬜⬜⬜⬜
果林⬜⬜⬜⬜⬜⬜⬜せつ菜
⬜⬜⬜⬜⬜⬜⬜⬜⬜⬜⬜⬜
⬜⬜⬜⬜⬜⬜⬜⬜⬜⬜⬜⬜
⬜⬜⬜⬜かすみ⬜⬜⬜⬜⬜ 〜バトルステージ〜
かすみ「これならバトルって形で思う存分やれますよね」
せつ菜「まあ…あくまでもBiBiへの攻撃なんですが…」
せつ菜「"たまたま"お二人が倒れてしまったらすみません!!私…手加減とかするつもりないので!!!」
かすみ「ははっ、気にしないでください!かすみんが残ってバトルにも勝つだけです」
果林「…形だけ?馬鹿?そこまで言ったあなたたちの力がどんなものか見させてもらおうじゃない?」
果林「まあ…ぶっちゃけ…」
三人「「「倒れる方が悪い!!!」」」 【かすみ→果林・せつ菜】
何度も言ってますよね?譲れない主張!
互いのポリシー尊重!口出しは越境!
健闘した年少に批評だの説教だの…
あー面倒!不要!まとめて一掃!
【果林→かすみ・せつ菜】
生意気言うなら覚悟は当然
どうせ邪魔なら倒して証明
あるわけないでしょ無罪放免
猛省しなさい、一・億・光・年!
【せつ菜→かすみ・果林】
コンビネーション乱調!?果てはもう乱闘!!
だったらもういい!!放て核弾頭!!!
爆発させる!この感情も現状も何もかもおお!!
炎上!燃焼!でもって惨状!!ああもうぶっ飛べ!この胸のダンジョォォォォン!!!!!!!!
※せつ菜3行目「この感情〜何もかもおお!!」はリズム無視で叫んでるイメージです
せつ菜4行目はめっちゃ早口になります かすみ「かすみんの邪魔するなあああ!」
果林「あああもう下らない!」
せつ菜「うわあああああああああ!」 〜特別観覧席〜
海未「バラバラです…」
歩夢「あはは…三人とも言いたい放題だね…」
しずく「お恥ずかしい限りです」 〜バトルステージ〜
シュゥゥゥゥ………
かすみ「げほっ…うう…」
せつ菜「いたたた…」
果林「なによ…二人とも立ってるのも…やっとじゃない?」
せつ菜「ただ疲れただけでした…」
かすみ「ああ…かすみんが最強だって証明し損ねました…」
かすみ「一応ききますけど、BiBiに攻撃した人は…」
シーン
かすみ「ですよね…」 せつ菜「もうどうでもいいです」
かすみ「疲れました…」
果林「もういいわよね…」
せつ菜「そもそも私たちはグループでやってつまづいたからソロをしてるんですよね」
かすみ「しかもかすみんたち3人って…独自路線の最たるもんじゃないですか…」
果林「まあ…私たちだって合わせられるメンバーくらいいるけど…」
果林「…この3人に限ってそれはないわね」 にこ「まったく期待はずれもいいところよ」
かすみ「にこ先輩…」
にこ「ここはかすみが協力することに価値を見つけるとか、せつ菜がかすみの気持ちを汲んであげるとか、果林が二人の仲をうまく取り持つとか…」
にこ「あー!もう…とにかくなんでもいいけど、土壇場でチームとしてまとまる展開じゃないの!?」
かすみ「無理ですよ」
せつ菜「期待してくれてたみたいですが、私たちのチームワークはさっき粉々になりましたから」
果林「そもそも最初からそんなものあったかしら?」 絵里「にこ…これ以上はもう…」
かすみ「かすみん一人でやるにしてもさっきので使い果たしちゃいましたから」
果林「負けでいいわよ」
真姫「あなたたち…」
にこ「あーもう馬鹿馬鹿しいわ!なんでこんなの相手してたんだか!」
にこ「ちゃっちゃと降参してちょうだい…時間の無駄よ」
果林「言われなくても……」
にこ「だいたい何よ?全力出したみたいな雰囲気出してるけど、あんたたちまだダウンしてないじゃない?」 せつ菜「えーっと…実はですね…」
果林「私たちって互いの攻撃は割と受け慣れてるっていうか」
かすみ「結構あるんですよ…こういうの」
にこ「…さっきチーム練習してないって言ってなかった?」
かすみ「とりあえず…何回か集まりはしたんですよ」
果林「そのたびにせつ菜とかすみちゃんが喧嘩になって…」
せつ菜「捏造はやめてください…果林さんとかすみさんの時もありました」
かすみ「せつ菜先輩と果林先輩だって喧嘩してたじゃないですか」
かすみ「で、ラップでわからせてやるーってバトルに…」 果林「まあ、さすがに3人でってのは今日がはじめてだけどね」
にこ「待ちなさいよ…いや、たしかにそれはチームで練習してないけど…」
ザワザワザワ
絵里「なんか客席がさわがしく…」
バスターズ一同「スゴーーーイ!」
にこ「!!!」
バスターズA「スゴーイ!!」ピョンピョン
バスターズB「ニッジガク!ニッジガク!」ピョンピョン
絵里「え?」 バスターズC「ナカマデライバル〜」クルクル
バスターズD「ライバルダケド〜」クルクル
バスターズCD「ナカマァ!!!」ドーーン
真姫「なによ…これ」
「ニッジガク!」「ニッジガク!」
「ニッジガク!」「ニッジガク!」 かすみ「なんで…かすみんたちBiBiみたいに連携できてないし、むしろ喧嘩して…ずっとそうだって言って」
バスターズ一同「マケルナニジガクー!」
せつ菜「そうか…私は…根本から勘違いをしてたんですね」
せつ菜「すみません!かすみさん、果林さん…私、見失ってました」
せつ菜「私たちは私たちにとって一番の戦い方をすればいい…そういうことだったんですね…」
果林「それぞれが譲れないものを持つから、最も輝くためにソロを選ぶ…私たちの原点はそこだったじゃない」
かすみ「なんか…元気が出てきました」 にこ「まさかバスターズが私たち以外を応援するなんてね…」
にこ「改めてきくけど…まだやる気はある?」
せつ菜「あります!」
せつ菜「三人で合わせるのでもない、かすみさん一人で戦うのでもない、一人ずつが最高のパフォーマンスで三人と戦って…勝ちます!
にこ「悪いんだけど、次はこっちのターンだってこと忘れてない?」 にこ「さて、絵里!真姫!早いところ決めましょう…今ならまだニジガクはすごいってだけで終わる」
絵里「そうね、こっちはこっちでユニットとしてやってきた意地があるの」
絵里「こんな場で喧嘩をはじめるようなトリックプレイで勝負を覆せるとか思わないでほしいし…チームとしてまとまってない人たちに負けるなんで死んでもごめんだわ」
絵里「BiBiの…チームの力を叩き込んでこのバトルを終わらせてあげる」 かすみ「またあれですか…」
せつ菜「………耐えられないんですか?」
かすみ「へ?」
せつ菜「私は余裕で耐えられるんですけどね〜」
果林「もちろん私も余裕よ」
かすみ「な…やりますよ!耐え切ってみせますよ!」
絵里「…フォーメーションBiBiもう一回行くわよ!」 【絵里】
キレた挙句にチームワーク放棄
痴れ者たちの幼稚な行為
吐き気ものだわ…烏合の衆を掃除
掃いて捨てるわどこでしょホウキ
【にこ】
一人じゃ見えない足りないピース
埋めて繋がるそれこそチーム
【真姫】
欠けているならあるでしょミス
だから支えあう!それが黄金律 絵里「じゃあ、恒例のいくわよ!」
戦車「(面倒だから)」ドドドドドドドドーン!
砲台「(みんな一気にいくよ)」ドドドドドドドドーン!
にこ「当然お星様もあるよっ!」
巨星「(3つまとめていくぞ)」ゴゴゴゴゴゴゴ
真姫「さあ、はじまるわよ…」
絵里「レッツхорошоーーー」 せつ菜「かすみさん、果林さん…この攻撃を耐え切ったら試したいことがあるんですがいいですか?」
かすみ「いやです…」
せつ菜「…話をきいたらかすみさんはむしろやりたくなると思いますよ」
せつ菜「そして、これが私たちに残された唯一の勝ち筋と言ってもいいです」
かすみ「まあ…一応きいてあげますよ」
果林「私もとりあえず聞くだけならいいわよ…」
かすみ「まずはこれを耐えないとですね…」 かすみ「かすみんは強い!かすみんは最強!かすみんはナンバーワン!かすみんは世界を救う!かすみんこそが真の王者!よし!いけます!」
果林「セルフバフ入れてるわね…」
せつ菜「あ…果林さん!言える時に言っておきますが…」
果林「何?」
せつ菜「光年は時間じゃなくて距離です」
果林「し……知ってるわよ!」
せつ菜「では、ご武運を!」
ドーーーーーーーーン! 絵里「これで終わりかしらね」
真姫「さすがにもう終わりでしょ?」
『虹ヶ咲学園チームD、3名ダウン』
『カウント10、9、8、…』
『3、2、』
『1』
かすみ・せつ菜・果林「まだまだーー!」ガバッ かすみ「危なかったです…全く問題はありませんがね!」
せつ菜「愛さんのおばあさんの顔が見えました…会ったことないですけど!」
果林(…光年って…距離なの?彼方に騙された…)
バスターズN「ニコ!」ポン!
バスターズO「マキ!」ポン!
バスターズP「エリーチカアアアアアアア!」ポン
かすみ「まだ増えるんですか…」
かすみ「で…なんなんです?せつ菜先輩の試したいことって?」 せつ菜「前のターンを思い出してください!あの瞬間、私たちは一つだったんですよ!たとえチームメイトであってもこの二人を叩きのめしてやる、自分が正しいって証明してやるんだって!!」
かすみ「ずいぶんと血生臭い一つのなりかたですね…その通りですけど」
果林「ごめん…私結構はずかしい…」
せつ菜「それと同じです。私たち三人が持つ共通した気持ち、その一点で一つになるんです!」
かすみ「さっきみたいに喧嘩したところで、かすみんたちがぼろぼろになるだけですよ?」
せつ菜「そんな必要はありません!…もうすでに私たちがBiBiにぶつけるべきものは見つけているじゃないですか!」 せつ菜「たしかに私たちはバラバラです… BiBiや他のニジガクメンバーみたいにお互いの違いを受け入れてちょうどいい力でつながるなんて無理!!
せつ菜「でも、それは決して恥じることじゃない!
団結しなければ勝てないとか…そんなことはないんです!!」
せつ菜「そして、ちょうど向こうもそれに触れてきた…これはチャンスです!」
せつ菜「私たちそれぞれがそれぞれの言葉とスタイルで『団結した方が強い』なんて考えを打ち砕く!最高のソロを3人それぞれが見せつけて一つになる!」
せつ菜「いつも私たちがやってきたことです!これは…無理ですか!?」
かすみ「せつ菜先輩…愚問ですよ」 かすみ「そんなの…できるに決まってます!」
かすみ「かすみんは自分の一番なりたいものを目指してる時が一番強いんです!」
かすみ「かすみんだけじゃない…せつ菜先輩も果林先輩も同じ!それを失くしてまでする団結なんてただの邪魔です」
果林「かすみちゃん…それくらいにしておきなさい…私のセリフが無くなるでしょ!」
果林「BiBiのつながりってやつは相当な苦労の末に掴んだんでしょうね?」
果林「でも、それと勝ち負けは別!私たちはつながれないくらい強い力でそれを壊す!」
果林「私たちが立ち向かう敵は一つ!団結しなければ勝てないなんていう思い込みよ」 せつ菜「はい、では…」
せつ菜「かすみさん、果林さん…ここからが私たちの本当のセッションです!」
果林「団結を否定する気持ちで一つになる!やってやろうじゃないの!」
かすみ「かすみんからってことでいいですよね!」 >>135
【かすみ】
泣く泣く従うチープなチームワーク?
サ・イ・ア・ク!ぶち抜けそんな枠
独特ワクワク明日沸くニジガク!
痴れ者じゃない、それぞれが曲者!
【果林】
方向性曲げる気はないでしょどうせ
調整も矯正も調停も余計
烏合?最高ね!できるでしょ冒険
どこまでも飛んで自分かける挑戦
【せつ菜】
自分かけるN^x(会場)!N^3(惨状)にN^3(参上)!
現れるN^9(窮状)!越えて急上昇!!
吐きそうですか?重症そうです?
ホウキ星も踏み超えて行きますN^∞(頂上)!!
【かすみ】ややこしいパズルは吹き飛ばせ!
【果林】埋もれぬように手を伸ばせ!
【せつ菜】欠けていようと進んでいこう前!
【三人】黄金律なんて虹に染まれ! ドバァァァァァ!
かすみ「やりました…!」
せつ菜「できました!できましたよ!!」
果林「まあ、出来てみれば大したことないわね」
真姫「さっきのといい…長いのよあなたたち」
せつ菜「一人ずつの主張に十分な尺を取らせてもらいました!」 にこ「あーもう、なんて方向に突っ走ってんの…こんなの…」
バスターズC「オメデトー!」ワーイワーイ
バスターズD「ヤッタネ!」ワーイワーイ
バスターズE「カベハコワセルモノサ!」グッ!
果林「オーディエンスの盛り上がりは隠せないみたいね」
『30分経過、次のBiBiのターンをラストターンとします』
絵里「ラストターン…そろそろ終わりにしましょうか」 真姫「絵里、にこちゃん…あれをやる時がきたんじゃないかしら?」
絵里「真姫…いいの?」
真姫「いいんじゃない?それをする価値がある相手だと私は思うわ」
にこ「初戦から使うことになるとはね…」
真姫「そうね…まったく…とんだ三人組に当たっちゃったわよ」
絵里「わかった…じゃあ、いきましょう!」
絵里・にこ・真姫「BiBi…ファイナルフォーメーション!!」 【にこ】
今日はありがとー!ギャラリー湧いてる?
もうすぐ終わっちゃう最高の対決
ラストを飾るのはにこにーの大ウェーブ
またいつか会おうね!みんな愛してる!
【絵里】
幕が降りれば訪れるノワール
さあ、帰りましょうそれぞれのリアル
【真姫】
だけど道が交わることもある
それではこれにてAu voir(オウ・ヴォアール) 絵里「…じゃあ」
絵里「まずは私ね!みんなー!最後のお仕事いくわよ!」
T-14「(ここが勝負どころ!)」ゴゴゴゴゴゴゴ
AT-1自走砲「(全身全霊)」ゴゴゴゴゴゴゴ
オブイェークト704「(塵一つ残さねえ!)」ゴゴゴゴゴゴゴ
PM-43迫撃砲1「(さあ、確実に仕留めよう!)」ガシャッガシャッ
PM-43迫撃砲2〜10「(ラジャー!)」ガシャッガシャッ
ISU-122自走砲「(いっくよー!)」ゴゴゴゴゴゴゴ
ISU-152自走砲「(でしゃばんじゃねえ122!)」ゴゴゴゴゴゴゴ
IS-7「(どすこーい!)」ゴゴゴゴゴゴゴ
巨星A「(行くしかね?)」ピカー
巨星B「(だな)」ピカカー
巨星C「(だな)」ピピカー かすみ「出ましたね…」
果林「ここまでくると安心感すらあるわ」
にこ「次は私ね!」
にこ「バスターズ!覚悟はいい?」
バスターズ一同「オーケー!」ヒューーーン せつ菜「バスターズさんたちがにこさんの元へ?」
バスターズE「………」
バスターズE「………ナイスファイト」グッ !
バスターズE「ジャアネ!」ヒューン
バスターズ「ヤッホー」ピョンピョン
バスターズ「ジュンビバンタン」ピョンピョン
にこ「集まったみたいね…では…」
にこ「総員…配置につきなさい!」
バスターズ一同「イエッサー!」ケイレイ! バスターズA「イックヨー!」ヒューン
T-14「(準備OKだよ)」
T-14&バスターズA「ガッタイ!」ガシャーーン
ガッターイ!ガッターイ!ガッターイ!
果林「これは…」
せつ菜「合体したあああああ!絵里さんの出した兵器たちとバスターズさんたちが合体したあああああ!!!!」
かすみ「…上に乗っただけでは?」 にこ「説明するまでもないだろうけど、バスターズは観客の盛り上がりを力に変えてくれる…それが乗るってことは」
せつ菜「超絶バフきましたあああああ!」
にこ「じゃあ…お願い真姫!」
絵里「…本当にいいのね?」
真姫「ここまできたらやるしかないでしょ?」 かすみ「まき子…?」
果林「そういえば真姫ちゃんはまだスキルつかってないわね」
かすみ「能力者バトル並みにみんなばんばん使ってたのに」
真姫「まあ、使わなかったんじゃなくて使えなかったんだけど」
真姫「本当に厄介なスキルよね。仲間のパワーが跳ね上がる代わりに使ったら自分が戦闘不能になるなんて…」
かすみ「…なんですかそれ…」
果林「最後の最後にものすごいのがきたわね」 真姫「すごくなんかないわよ。一人で戦う時には何の役にも立たないスキルなんだから」
真姫「チーム戦で使うにしても使った後はお荷物だし、そのままだと負けちゃうし…」パアア
真姫「絵里…にこちゃん…あとは頼んだわよ。カウントとかは面倒そうだし、即リタイアでいいわ!」パアアアアアアア
絵里「真姫…あなたの覚悟受けとったわ」パアアアア
にこ「後は私たちに任せなさい」パアアアア
バスターズ & 各種兵器「ミナギルヨオオオオオ!!」パアアアアアア 真姫「私がここまでしたのよ…負けたりしたら許さないんだから…」パアアアアアアアアアア
真姫「いい!絶対に…絶対に勝ってよ!」パアアアアアアアアアアアアアアアア
真姫「………」フラッ
絵里にこ「真姫っ!」ダキッ
絵里「ごめんなさい…あなたにこれだけはさせたくなかったのに…」
にこ「ごめんね…真姫…私たちのせいで」
『チームBiBi、西木野真姫…戦闘不能によりリタイアとします』 絵里「…待たせたわね」
にこ「まったく…これじゃあんたたちに尺が長いとか言えないわね」
かすみ「まき子…」
せつ菜「自分を犠牲にして…見事なチームワークでした」
絵里「チームワーク?…違うわ…こんなのはチームワークじゃない」
にこ「誰かを犠牲にして勝つのをチームワークなんて言っちゃいけないのよ」 絵里「自分を懸けて一人一人が挑戦していく…私たちとは違う答えだけど、あなたたちの言葉には決意がこもっていたわ」
にこ「だったら…私たちはそれを全力をもってねじ伏せるまでよ!私たちに賭けてくれた真姫のためにもね!」
絵里「さて…ではそろそろフィナーレといきましょう」
にこ「いくわよ!これがBiBiファイナルフォーメーション…」
絵里にこ「「超えられるものなら超えてみなさい!」」 T-14&バスターズA「ヒャッホー!!」ドドーン
AT-1自走砲&バスターズB「イッシンイッチョウ!!」ドドーン!
オブイェークト704&バスターズC「ブチカマスゼエエエエエ!!」ドーン!ドーン!
PM-43迫撃砲1&バスターズD「ミンナイクヨー!!」ドーンドドーン!
PM-43迫撃砲2〜10&バスターズE〜M「ラジャー!」ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドーン
ISU-122自走砲&バスターズN「イッケー!」ドンドーン!
ISU-152自走砲&バスターズO「122ニマケルナー!」ドーンドーーン!
IS-7&バスターズP「ドスコーイ!」ドーーンドーーン!
巨星A「(俺たちはバスターズ無し?)」ドドドドド
巨星B「(だな)」ドドドドド
巨星C「(だな)」ドドドドド せつ菜「これは…圧巻ですね!!!」
かすみ「かすみん最強かすみん最強かすみん最強かすみん最強かすみん最強かすみん最強かすみん最強おおお!!」
果林「これを耐えたら勝ち!二人ともいける?」
せつ菜かすみ「当たり前です!!」
ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン! 〜特別観覧席〜
穂乃果「……………」
海未「……………」
希「……………」
千歌「…………」
歩夢「…………」
しずく「……………」
歩夢「…………すごい…」
海未「……はっ、つい見入ってしまいました!」
千歌「私もメモ忘れてた…」
海未「メモなんて必要ないのでは?」
千歌「そうだね、全部心に焼きついた」 〜バトルステージ〜
かすみ「…う…ん?」
かすみ「かすみん…たしかBiBiの攻撃で…」
せつ菜「」
果林「」
かすみ「そうだ…これで3人とも立てば…かすみんたちの勝ち…」
かすみ「せつ菜先輩!果林先輩!起きてください!」 せつ菜「んっ…」
果林「私たち….」
かすみ「ほら!早く立ちましょう!それでかすみんたちの勝ちですよ!」
せつ菜「いえ、それはなさそうです…」
果林「足元をよく見て」
かすみ「足元…え…ここ…場…外?」
『オダイバディビジョン・チーム虹ヶ咲D、全員リングアウト』
『勝者…オトノキディビジョン・チーム BiBi』
ワアアアアアアア かすみ「…そっか、かすみんたち」
せつ菜「…負けちゃいましたね」
果林「…いけそうな気がしたんだけどね」
にこ「ちょっと、あんたたち!何しみったれた顔してるのよ!」
かすみ「にこ先輩……」
かすみ「かすみん、負けちゃいましたね…」
にこ「そうね…勝ったのは私たちBiBi、でも私はあなたを評価するわ」 にこ「私の考えとは違う方向だったけど、あなたは最後に自分も仲間も信じることができた。BELIEVERだっけ?なかなか面白いじゃない?」
絵里「あらあら、にこったら…だったら私は果林と話した方がいいのかしら?」
果林「何よ…」
絵里「どう、私…強かったでしょ?」
果林「そうね…この身で味わったわ…」
果林「でも、そんなくらいで私を止められるとおもわないで…敵を倒すのに武器も兵器もいらない、外も中も磨き上げた自分の魅力で相手を虜にして勝つ!それが私のやり方よ」
絵里「なかなか険しそうね」 果林「あら?ニジガクはそんな道を選んでる子ばかりよ?武器や兵器でお手軽に敵を倒してる人には想像もつかないだろうけどね」
絵里「これは強敵の誕生かしら」
にこ「じゃあ、あんたたち…やるべきことをやりなさい!」
かすみ「やるべきこと?」
にこ「アイドルってのはどんな時も観客の声に耳を傾けるものでしょ?」 せつ菜「観客の声…?」
「ニジガクもすごかったよー!」
「最高のバトルだったー!」
「今度ライブいくねー!」
絵里「さて…こんな時、アイドルならどんな顔でどんな対応をしたらいいと思う?」
かすみ「せつ菜先輩…果林先輩…」
せつ菜「ええ!」
果林「そうね!」 かすみ「みなさーーん!!今日はかすみんたちのバトルを応援してくれてありがとうございまーす!」
せつ菜「皆さんのおかげであきらめずにやりきることができました!!!」
果林「今日は負けちゃったけど!この負けは絶対に次につなげるから!あと、できたら他のニジガクメンバーも応援してあげてちょうだい!!」
ワアアアアアアアアアアアアアア
真姫「まったく…うるさくて寝てもいられないじゃない…」
にこ「真姫…!」
絵里「もう大丈夫なの…?」 真姫「正直まだふらふらしてるけど…こんな歓声聞いたらじっとしてられないわよ」
真姫「それにしても、まさか私たちがチームワークなんて口にする日が来るなんてね」
絵里「真姫も思ってたのね。実は私も」
にこ「色々あったわよね…私たちも」 〜BiBi結成当初〜
〜アイドル研究部部室〜
真姫「ちょっと絵里!何よこれ?」
絵里「これ…とは?」
にこ「あんたが持ってきた歌詞よ!なによ『がんばらね〜ばねばねば』って!」
絵里「どう…私の力作よ!」
真姫「ありえないわよ!こんな知性のかけらもない歌詞、にこちゃんはともかく私のイメージに合わない!」
にこ「私だって嫌よ!『ダイプリとは違う方向性がいいわね』って話がこんなのになるなんて思わなかったわよ!」 絵里「一応、にこのイメージに合わせて作ってみたんだけど…」
真姫「あー…なるほど」
にこ「あんたたちの中の私のイメージどうなってるの!」
真姫「…とりあえず帰っていい?歌詞がこんなのじゃ先に進まないわよ」
にこ「まったく…なんでこんなのできるなんて思ったのよ…」
絵里「……作ったのに…」
絵里「にこと真姫に喜んでほしくて最高の詞を作ったのに…」
絵里「そんな言い方しなくてもいいじゃない!!」 絵里「リーダーも作詞も私に押し付けて文句だけ言って…こんなのもういやよ!」
にこ「リーダーも作詞も絵里がやりたいって言ったんじゃない!」
にこ「ていうか、最高の詞がこれってセンスとかそういう問題じゃないわよ!頭おかしいわよ!」
絵里「おかしくないわよ!」
真姫「えーっと、帰るわね」
にこ絵里「ちゃっかり帰るな!!」 ………
………………
にこ「本当に色々あったわね」
真姫「まさかあそこがコミカル路線のはじまりとは思わなかったわ」
絵里「これはこれで楽しいからいいじゃない」 〜試合終了後〜
〜アキバドーム内某所〜
ことりママ「ふふっ、チームとは何なのか…ね」
ことりママ「今日もいいものを見させてもらいました」
ことりママ「そう思いませんか?」
ことりママ「……小原鞠莉さん?」
鞠莉「はぁ……まったく、どうして大人ってのは何故にこうも青春ドラマをみたがるのでしょう」
鞠莉「そうですね。…マリーとしても考えさせられるバトルでした」
鞠莉「欲を言えば千歌っちたちと客席でエキサイトしたかったですね」 ことりママ「こちらに来るついでにお話しようと思ったのですが…それは申し訳ないことをしてしまいました」
ことりママ「申し訳ないついでにお話した件についての返事をいただけると嬉しいだけど…」
鞠莉「そちらの要求は把握しました。大きく分けて2つですね」
鞠莉「まず、『小原家の協力を得るための橋渡し』これはまあ…橋渡しくらいはします」
鞠莉「…話をきく限りでは表立っての協力ではないし…」
鞠莉「歩夢の件を見るに、私が選手として出るイベントを支援したことで小原家の悪評が広まるなんてのはなさそうですからね」
ことりママ「あら…気づいてたの?」
鞠莉「情報操作などしたところでマリーの目はごまかせまセーン」 鞠莉「というより、小原家を通じて私が浦の星が有利になる工作をするかもとか考えないのですか?」
ことりママ「そんなことはさせませんし…第一、そんな卑怯なことは小原さんもしたくないはずですよ?」
ことりママ「…お友達に嫌われちゃいますからね」
鞠莉「なるほど、ことりの天然腹黒は母親譲りでしたか…」 鞠莉「さて2つ目の要求『浦の星女学院とその関連施設、および淡島全域の会場利用』…これは考えさせてもらいたいです」
ことりママ「あら意外です、小原さんなら喜んでくれると思ったのに」
鞠莉「小原家の協力についてはビジネスなので歓迎しますが、こちらは私個人の心情から保留とさせてほしいです」
ことりママ「良いですよ。こちらとしても小原さんに無理強いするつもりはないので」
ことりママ「ただ、よろしければ保留にする小原さんの心情とやらを話してもらってもいいかしら?」
鞠莉「簡潔に言うと、私個人はあなたたちを信用していません。そんな人たちをやすやすと私の大切な場所に招きたくないので保留とさせていただきたい…ということです」
ことりママ「あら、情報操作したり裏から手を回したり頑張ったのがいけなかったかしら…それもスクールアイドルのためなんだけど」 鞠莉「そんなことで軽蔑しませんよ…スクールアイドルのためというのが本当ならね」
ことりママ「なぜ…そう思うのかしら?」
鞠莉「あなたはバトルをしているスクールアイドルそのものを見ていない、私自身バトルをしてみて分かったわ」
鞠莉「具現化された映像だとしても、ダメージはバトル内だけのものだとしても、そこで感じたものや行ったことは決して消えない…恐怖や後悔はその人の中に残り続ける」
ことりママ「花陽ちゃんの攻撃で砲撃にトラウマができちゃった小原さんや暴走したせいでバトルに出るかどうか迷い続けた歩夢ちゃんみたいに?」
鞠莉「克服はしましたけどね。今日なんか絵里のスキル発動の度にブラボーが止まらなかったわ」 ことりママ「そう、良かった…ならわかるんじゃないかしら?」
鞠莉「何がでしょうか?」
ことりママ「克服したあなたや歩夢ちゃんがそれまでより強くなったことが」
ことり「痛みというマイナスがあるから成長というプラスがある、そう思わない?」
鞠莉「よく聞く詭弁ですね。くだらない」
鞠莉「まあ、とりあえずはあなたがスクールアイドルの成長のためにあえて試練を課してるとします」
鞠莉「でもね、それでも説明できないことがある」 ことりママ「なんでしょう?」
鞠莉「なぜ味方への攻撃が可能なのか…前回大会のは歩夢の暴走というイレギュラーがあったからできたで説明がつく」
鞠莉「でも、その事故を教訓に対策を練ったはずの今大会でも味方への攻撃だけは何の対策も無かった」
鞠莉「マイク自体に味方への攻撃禁止の改良をしたわけでもない、大会の規則を改定しても味方への攻撃は一切触れない、今回ニジガクが味方への攻撃をした時にマイクの機能を停止させるキャンセラーが使われることも無かった」
ことりママ「ふふっ…」
鞠莉「単刀直入にききます、あなたはチームメンバーどうしでラップをして傷つけ合うことを問題だとは思っていませんね?」
ことりママ「なるほど、そうきましたか」 ことりママ「小原さんはかなり真剣に考えてくれたみたいですが、そのせいで考えがこんがらがってしまったようですね」
ことりママ「またしても、あなたならすぐわかるようなことでつまづいてしまっています」
鞠莉「すぐわかるようなこと?」
ことりママ「では、段階を追って答えていきますね」
ことりママ「まず、そもそも相手チームを対象としないラップを行うことは可能ですし、味方にラップしてもルールに反することもありません」 鞠莉「それはわかります。うちの梨子の回復やルビィのシールドとかもそうですけど、スキルによっては味方に対してラップできた方がやりやすい人もいますから」
ことりママ「では例えばですが、相手のラップによって味方の誰かが不都合な状態になって、それに対処するには強い衝撃を与える必要がある、そして一刻も早く対処しなければならない時…あなたはどうしますか?」
鞠莉「あ………」
ことりママ「味方や自分への攻撃を禁止することでそうした対処方法を奪うのはどうなのかしら?」 鞠莉「………」
ことりママ「わかってもらえたようですね。もっとも、私たちとしても何でもかんでも許可してるわけではないですからそこは誤解しないでください」
ことりママ「今日のニジガクのチーム内攻撃については青春の香ばしい一コマとして処理しますが、ルールに規定されて無くても好ましくない行為についてはペナルティを課します」
ことりママ「これでよろしいかしら?」
鞠莉「納得はしました。ただ、あなたたちへの不信感は払拭できていませんね」
ことりママ「そうですか、まあ次のバトルが終わるまで保留にしておきましょう」 鞠莉「次のバトルこそはちゃんと客席で見たいですね」
ことりママ「そうしてもらうつもりですよ。なにせ…」
ことりママ「あなたの大切なお友達が二人も出るんですから」
鞠莉「大切な…二人…まさか…」 ことりママ「はい、楽しみですね。松浦果南さんと黒澤ダイヤさんのお二人が所属するチーム…」
ことりママ「AZALEAに白羽の矢が立ちました!」
鞠莉「何するつもりよ…あなた…」
ことりママ「何もしませんよ。それに選んだのは私ではないもの」
ことりママ「ちょっと訳ありで出場を渋っていたチームに1回戦の相手を選ばせてあげると言ったら食いついてきてね…そのチームがAZALEAを指名してきたの」
鞠莉「どこなのよそれ…」
ことりママ「そんなに慌てずに最後まで聞いてください、ちゃんと言いますから」 ことりママ「せっかく配信もするならということで次のバトル会場は思い切って遠いところにしました」
ことりママ「どうせならついでに観光もしたいですしね。本当に楽しみです。北海道…」
鞠莉「え………まさか相手って」
ことりママ「お相手のチーム、会場と日程は都合に合わせると言っても出場を渋ってたのだけど…対戦相手の指名を許したら目の色変えてオーケーしてくれたわ」
ことりママ「よっぽど因縁があるのね、あなたたち」 ことりママ「せっかくだからそのチームの地元でやろうってこともあって北海道なの…と、ここまで言えばもう見当はついたんじゃないかしら?」
鞠莉「そこまで言ってわからない人なんていませんね」
ことりママ「はい、では待望の正解発表です」
ことりママ「第2試合、ウチウラディビジョン・チームAZALEAの対戦相手は…」
ことりママ「ハコダテディビジョン・チームSaint Snowです!」 鞠莉「なるほど…」
鞠莉「まさかここでですか」
ことりママ「あら、Saint Snowが出るのは予想済みでしたか?」
鞠莉「大会規則を見た時からおかしいとは思ってました」
・1チーム3人"まで"の編成とする
・最後のターンで両チームにメンバーが残っている場合は"リタイアしたメンバーが少ない方を"勝ちとする
・"リタイアしたメンバー"が同数の場合は最終ターンの防御チームを勝利とする
鞠莉「どれもメンバーが3人未満なことを想定したルールです」 鞠莉「ニジガクがソロで出ることを想定してるかもと思いましたが、前回大会で3人組でしたし、そもそろソロだったら全滅したら負けでいいはず」
鞠莉「2人組のチームが必ずいるはずだってね」
ことりママ「で、どう?この対戦カードを聞いた今の気持ちは」
鞠莉「心踊る対戦カードですね。Guilty KissのマリーとしてはAZALEAに出番を取られて悔しいくらいです」
ことりママ「そうでしょ。明日にでも発表しようかなと考えてます」 鞠莉「だから言わせてもらいます。もしこの戦いを汚すようなことがあれば…私はあなたたたちを許さない」
ことりママ「安心してください。そんな無粋なことはしません」
ことりママ「あ、もちろんAqoursのみなさんは現地席を用意しますし、必要なら交通費もろもろも出します」
鞠莉「そう…そろそろ千歌っちと内浦に帰りたいのですが…」
ことりママ「これ以上時間をかけても意味はなさそうだし、続きはまた今度にしましょうか」 ことりママ「あ、そういえば…」
鞠莉「まだ何か?」
ことりママ「結構日本語上手なのね。そういう小原さんも素敵ですよ」
鞠莉「…お褒めに預かり光栄デース」 歩夢(こうして新たなスクールアイドルラップバトル初戦は幕を閉じました)
歩夢(ラップバトルをきっかけにニジガクに興味を持ってくれた人もいたようでライブのお客さんも増えたし…) 〜虹ヶ咲学園〜
せつ菜「もう我慢できません!今日こそは決着をつけますよ!!!」
果林「勢いだけで私に勝てると思わないでほしいわね!」
かすみ「かすみんを無視して喧嘩をはじめないでください!ていうか、勝った方かすみんと戦え!」
エマ「あはは…」
しずく「できればまだバトルがあるチームにマイクを使わせてほしいのですが…」 璃奈「好きにさせてあげるしかない…」
愛「せつ菜も果林もこうなったら止まらないからね」
彼方「うむ、気の済むまでやらせてあげよう…」
歩夢(ニジガクはまた一歩前進できた気がします)
歩夢(次のバトルではどんなドラマが生まれるのか楽しみです)
⇒to be continued これにて第3話終了です
ここまで読んでくださりありがとうございました グループでユニット対抗みたいになるとニジガクは少し不利になっちゃうね ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています