曜「消しゴムのおまじない?」
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ルビィ「善子ちゃん善子ちゃん」
善子「ん、何よルビィ?」
ルビィ「善子ちゃん消しゴムのおまじない知ってる?」
善子「おまじない?」
ルビィ「うん!消しゴムの裏に好きな人のお名前を書いて使い切ると恋が叶うってやつ!」
善子「あー……聞いたことはあるわね。それが?」
ルビィ「ねえねえ、それって本当だと思う?」
善子「本当って、ほんとに叶うかってイミ?」
ルビィ「うん!」
善子「どーだか。ってかそんなんで恋愛が成就なんてしたら人生苦労しないんじゃないの?」
ルビィ「えー?でもでもー、なんかロマンチックじゃない?ずっと恋してた人と結ばれちゃうなんて!」
ルビィ「消しゴムさん使いきっちゃうってことはず〜っとその人のことが好きだったってことでしょ?それってすっごいことだと思うの!いいなぁ〜、ルビィもそんな恋、してみたいな〜」
善子「そうね、そういう考え方も出来なくはないわね。消しゴム使い切るのって案外難しいし。ね、曜?」
曜「ぎくぅっ!!?」 曜「よ、善子ちゃん!!!?どうして私に話を振ったの!!?」
善子「どうしても何もたまたま近くにいたからなんだけど」
曜「そ、そうなんだぁ……じゃあ私がそういうのやってそうとかって意味じゃ
ルビィ「え、もしかして曜ちゃんって経験あるの!!?」
曜「ななななないよっ!!ないないないない!!ないから!!好きな人の名前消しゴムに書いちゃったりなんてしてないからっ!!」
ルビィ「え〜、なんだぁ……素敵なお話が聞けると思ったのになぁ」
曜「ごっ、ごめんねルビィちゃん!!ほらっ!!私って恋とかもしたことないし!!そんなおまじないなんて使う場面は……善子ちゃん?」
善子「じーっ……」
曜「な、なにその眼……?」 善子「ねえ曜、一度しか聞かないから正直に答えなさい」
曜「あ、うん……」
善子「さっきの質問の答え、嘘ついてるでしょ?」
曜「ふぇぇっ!!?さ、さっきのって……」
善子「消しゴムの裏に好きな人の名前書いたことあるんじゃないの、ってやつ」
曜「よ、善子ちゃん!!?もしかして私のこと疑ってるの!!?」
善子「そんな反応したらますます怪しく見えるじゃない」 曜「ないないないない!!ほんとにないから!!そんなことしたこと一度もないから!!」
善子「ホントに?」
曜「ほんとのほんとだってば!!」
善子「天界堕天条例に誓える?」
曜「誓える!!誓える誓える!!!」
善子「ふーん……じゃあヨハネの目を見て『恋のおまじないはやったことありません』って言ってみなさい」
曜「ふえぇぇっ!!?えっと……」
善子「じーっ……」
曜「あぅ……」
善子「……」
善子(完全にクロね、これは) 善子「……」
曜「うぅ……」
善子「はぁ……ま、いいわ別に、どっちでも」
曜「ほ、ほんとに!!?」
善子「人の恋愛事情に首突っ込んで何になるのよ。ヨハネには関係ない話だし」
善子(それに先輩のそんな泣きそうな顔なんて見てらんないわよ)
曜「よ、善子ちゃぁん………」ウルウル
善子(だからそんな泣きそうな顔しなくたっていいでしょ……)
曜「よ、よかったぁ!てっきり私、誰の名前書いてるのかまで問い詰められるんじゃないかって……」
善子(その発言はもう自白してるようなもんじゃない……それにそっちもだいたい検討ついてるし……) 曜「ふふっ、あははははっ♪」
善子「尋問から解放した瞬間急に元気になったわね」
曜「え〜?そんなことないよっ!あはははっ!!」ペチペチ
善子「あうっ、いたっ……」
曜「だいたい〜、まず〜、善子ちゃんも言ってたけど〜、そんなおまじないで恋が叶うほど甘くはないんだよね〜!」
曜「善子ちゃんにはまだわかんないかもだけどね、恋ってすっごく難しいんだよ!それこそ好きって気持ちだけじゃどうにもならないほど……」
梨子「あっ、漢字間違えちゃった。えっと……」ガサガサ
梨子「……あ、曜ちゃん。消しゴムちょこっと借りるわね」
曜「!!!?」 曜「わああああっ!!?だ、だめっ!!」
ササッ!
梨子「……曜ちゃん?」
曜「だ、ダメっ!!私の消しゴムは使っちゃだめ!!」
梨子「大丈夫よ。ちゃんと角の方は使わないわよ」
曜「そういう問題じゃないからっ!!」
梨子「じゃあどうして?」
曜「そ、それは……」 梨子「もう、ちょっと貸してくれるくらいいいじゃない」
曜「だめなものはだめっ!!絶対ダメっ!!」
梨子「え〜?」
善子「……」
善子(はぁ〜……ほんっとに世話の焼ける先輩ね……)
スタスタ
善子「はい、リリー。ヨハネの消しゴム使いなさい」 梨子「え、善子ちゃん?」
善子「少し使うだけなんでしょ?」
梨子「あ、うん……ありがと」
ケシケシ
曜「よ、善子ちゃん!!?」
ギュウッ!
善子「うぐっ!」
曜「ありがと善子ちゃん!!!助かっちゃった!!ほんとに!!」ヒソヒソ 曜「ありがとっ!!ほんとのほんとにありがとねっ!!!」
善子「いいわよ別に。それより大切な消しゴムなんでしょ?だったらちゃんと守り……」
梨子「あら?」
ペリッ!
梨子「善子ちゃんの消しゴム、裏に何か……」
善子「!!!?」 梨子「ねえねえ花丸ちゃん、見て?」
花丸「どうしたの?」
梨子「善子ちゃんの消しゴム……」
花丸「え?あぁ……」
善子「!!?」
善子「ちょ、ちょっと待って!!!」
ダッ!
梨子「どうしたの善子ちゃん?」
善子「私の消しゴムの裏に何があるって言うのよ!!まさかヨハネが消しゴムの裏に誰かの名前でも書いてるって言いたいわけ!!?私がそんなことしてるわけないでしょう!!?そもそもヨハネは!!そんな子供騙し!小学生の時に卒業して
梨子「うっそー♪」
善子「……は?」
梨子「〜♪」
善子「はぁぁぁ!!?」 善子「まさか!!?ヨハネのことをハメたって言うの!!?」
梨子「ハメたつもりなんてないわよ。私別に名前が書いてるなんて言ってないもん。ね、花丸ちゃん?」
花丸「マルも何も言ってないずら」
善子「はぁ?ぐぬぬ……!!」
梨子「ところでさっき善子ちゃん『卒業した』って言ってたわよね?ということは昔はやってたって認識でいいのかしら?」
善子「うぐっ!?そ、それは……」
花丸「ふーん。ちっちゃいヨハネちゃんには案外カワイイところもあったんだね」
善子「ってずら丸!!私やったことあるなんて一言も言ってないでしょ!!」
善子「そ、そうだ!!曜!!あんたはヨハネの味方よね!!そもそもヨハネはあんたのことを守ろうとして
曜「へぇ〜、善子ちゃんもやったことあったんだね。よかったぁ……」
善子(仲間を見つけて安心するなぁ!!!ってか仲間じゃないし!!!) 梨子「それで、善子ちゃんは誰のお名前を書いてたの?クラスの男の子とか?」
善子「!!?」
梨子「善子ちゃん教えてっ、ここだけの話にしてあげるから。ねっ♡」
善子「それは!!その……そ、そう!!曜よ!!!曜はもう自分からちゃんと自白してるし!!絶対こいつの話掘り下げた方が何億倍も面白くなるわよっ!!!」
曜「ふえええ!!?善子ちゃん!!?仲間じゃなかったの!!?」
善子「仲間じゃないっ!!一緒にするなぁ!!!」
曜「そんなぁ……」
梨子「あ、曜ちゃんの方は大丈夫よ。そっちはだいたい検討がつくから」
曜「!!?」
梨子「だって曜ちゃんってば幼馴染の娘にずっと一途なんだもん。でしょ?」
曜「あ、いや、それはその……///」
花丸「えぇ……あんな水ゴリラのことが好きになるなんて、素直にドン引きずら……」
曜「ち、違うから!千歌ちゃんの方だからっ!!//」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています