侑「流れとよどみ」
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歩夢「・・・あぁっ!」
・・・・・・それは真っ赤な怪物。
剥き出しの筋組織はどくどくと躍動し、体からぶら下がる血管はまるで毛のようにしなり、先からは血液をばら撒いている。
血に染まる床。
外は夕暮れで、赤い太陽が怪物を艶かしく照らしている。
この赤い世界で、一人。
ただ、一人無垢な存在の天使様が汚らわしい怪物によって犯されている。
彼女の白い肌は赤く染まる。
大きな白い翼も赤く染まる。
歩夢「助けてっ!」
あぁ・・・天使様。
あなたは誰? Chapter1.
また、嫌な夢を見た。
赤い怪物が私の知らない女の子を犯す夢だ。
最近、結構な頻度でこの夢を見る事が多く。
起きるといつも汗だくだ。
・・・夕方。
どうやらいつの間にか眠っていたみたいだ。
侑「行かなきゃ・・・」
どこに・・・?
私はどこかに行かなきゃならない気がする。 さて、どこへ行こうか・・・。
そうだ、少し気分が優れない。
なんだか頭がくらくらする。
まるで初めてタバコを吸った時のように。
まるで眠剤を飲み過ぎた時のように。
まるでお酒を飲みすぎた時のように。
私は垂れたヨダレを服の裾で拭い、教室を出る。
太陽はもう半分沈んでいる。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています