歩夢「侑ちゃんに猫耳と尻尾が生えた!?」侑「にゃ、にゃん」
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エマ「所でかすみちゃん、コッペパンなんだけど」
かすみ「あーっ、忘れてました!」
かすみ「見てください!ちょうどバターが染み込んでていい感じに仕上がってるんです!」
侑「...じゅるり」
歩夢「侑ちゃんも食べたいの?」
侑「にゃにゃにゃーん!」
侑「あっ、猫語喋っちゃった!食べたい食べたい!」
エマ「猫ってあんまりパンあげちゃダメだって聞いたけど、どうなんだろう?」
侑「大丈夫だって心の中の私が言ってる!猫と人間のいいとこ取りみたい」
侑「多分チョコレートも玉ねぎも食べれる!」
エマ「本当ぉ?じゃあ信じるね。変なところがあったらすぐにいうんだよ」
侑「うん!」
かすみ「はい歩夢先輩、侑先輩!」
四人「いただきまーす♪」 侑「はむっ、はむっ、美味しいね!」
歩夢「バターのコクと香りがパンにマッチしてるね!」
エマ「かすみちゃん、また腕を上げたね!」
かすみ「ふっふーん、それほどでもあります!」
エマ「あるんだ」
ハト「くるっぽーくるっぽー」
かすみ「そういえばここはハト多い場所でしたね」
かすみ「ハトさんもかすみんのパン食べたいですか?」
ハト「くるっぽーくるっぽー」
侑「...!」
侑「また声が頭の中に響く...!」
ハト「...パン@#%*パン%#*^@」
侑「断片的だけど、パン、パンって言ってる!」
侑「パンが欲しいみたい」
歩夢「今度はハトの言葉がわかるなんて侑ちゃん大丈夫?」
侑「本当だって!これ食べ終わったら璃奈ちゃんに相談しよ」
歩夢「...う、うん」 しずく「はぁ、今日の練習もキツかったなぁ。一年生だけ、腹筋プラス100なんて」
しずく「はぁ...」
しずく「よし、切り替えて切り替えて」
しずく「こんにちは。遅くなりました!」ガラガラ
璃奈「しずくちゃん、こんにちは」
侑「こんにちは、しずくちゃん」猫耳+ヘッドギア
しずく「...ってなんですかこれ?」
しずく「新手のコスプレ?」
侑「あー、これは説明すると長くなるんだけど...」 しずく「...へぇ、そうだったんですか」
しずく「所で、このヘッドギアは?」
璃奈「侑さんが猫だけじゃなくて、動物全般の言葉わかるって言い出したから」
璃奈「璃奈ちゃんヘッドギアで脳の言語を司る部分の波形を見てる」
しずく「へぇ、なんだか近未来的」
璃奈「それで、結果なんだけど」
璃奈「侑さんの言ってる通り、猫のみならず動物全般の言葉がちょっとだけわかるみたい」
侑「ちょっとだけ?」
璃奈「聞いた文章を完全に理解できてないって言えばいいのかな?」
璃奈「重要な単語は文章の中で理解できるけど、細かい末端、助詞とかにはノイズが走る、みたいな」
璃奈「言語で言うと、英語とフランス語はいくつか同じ発音をするでしょ?」
璃奈「同じ発音をするものは理解できるけど、全く違う発音をするものは理解できない、みたいな」 しずく「猫とハトの間に共通言語があるって事?」
璃奈「うん、そうみたい」
侑「あー、だからハトの言葉に変なのが混じってたんだ」
侑「ノイズだと思ってたら、実は理解できないものでしたって」
しずく「ねえ璃奈さん、これって猫と犬同士でも理解できるかな?」
しずく「猫とハトは種が遠いけど、猫と犬ならハトに比べて距離が近いからいけると思うんだけど」
璃奈「多分できると思う。同じネコ目だし」
しずく「やった!前々からオフィーリアがなんて言ってるのか知りたくて」
しずく「バウリンガルとか買ったんだけど、いっつも翻訳されなくて」
しずく「侑先輩、翻訳頼みたいんですけどいいですか?」
侑「もちろん、いいよ」
しずく「じゃあこの吠えてる動画から...」すっ、すっ 璃奈「なんでこんなに吠えてるの?」
しずく「この時はちょっとお腹が空きすぎてたみたいで、おやつくれくれタイムの時のなの」
しずく「とりあえず、この時ので様子見しようかな」
しずく「吠えてる理由も大体わかるし、多分オヤツ頂戴って言ってると思うの」
しずく「侑先輩、どうですか?」
オフィーリア「バウ!バウバウ!」
侑「むむむ...」
オフィーリア「うんこ!うんこ!うんこ!」
侑「!?!?!」 侑「ちょっと待って」
侑「オフィーリアちゃんって、雌だよね?しずくちゃんの家で飼われてる犬だよね」
しずく「?」
しずく「はい、たしかにそうですけど」
しずく「先輩、もう一回よーく見ますか?」
侑「...う、うん」
オフィーリア「バウ!バウバウ!」
侑「むむむ...」
オフィーリア「うんこ!うんこ!うんこ!」
侑(やっぱりどう聞いてもうんこって言ってる)
侑(何これ?なんでうんこって言ってるの?)
オフィーリア「餌くれないなんてうんこ!!」
侑「口悪っ!」
しずく「へ?」
侑「あっ、いやなんでもない」 侑(どうしよこれ...)
侑(鎌倉育ちって聞いてたから、もっとお上品な言葉喋る犬だと思ってたのに)
侑(こんなん川崎とか平塚の湘南ヤンキーじゃん!)
侑「...あっ、餌ほしいって」
しずく「やっぱりそうですよね〜」
しずく「あっ、これ、犬とか猫も人間の言葉は大体わかってるんだよね?」
璃奈「そうだね、動物は人間の言葉は理解できても言語を話す事ができないって感じかな?」
しずく「それじゃあ、今オフィーリア呼んでもいいですか?」
侑「えっ...?呼ぶってどうやって?」
しずく「お母さんに通話でオフィーリアに繋いで貰うんです。顔出して貰って、双方見れるようにして、私がいくつか質問を投げかけて、オフィーリアに答えて貰うんです!」
しずく「やー、楽しみだなぁ」
侑「わ、ワタシモタノシミダナー」 しずく「もしもしお母さん?」
しずく「あのね、オフィーリアと繋いで欲しいんだけど」
しずく「うん、動物の翻訳ソフトを友達が作ったみたいで、早速試したいの」
しずく「うん、うん、そんな感じで」
しずく「うん、見えてるよ。オッケー」
しずく「先輩、セッティングできました」
侑「どうしよう....」
しずく「オフィーリア、見えてる?」
画面越しのオフィーリア「バウ!」
侑(ここは普通にうんって言ってる...)
しずく「オフィーリアは、今何がしたいですか?」
オフィーリア「バウバウ!」
侑「...むむむ」
オフィーリア「ちんぽ」
侑「は?」
オフィーリア「ちんぽ」 オフィーリア「ちんぽちんぽちんぽ」
侑「!?!?!?」
侑「は?」
オフィーリア「sexしたい」
侑「!!!」
しずく「先輩、それでオフィーリアはなんて?」
侑「あ、うん、こ、恋人がほしいって言ってるかな?」
しずく「はぁ、オフィーリアもいい大人ですからねぇ」
しずく「オフィーリアがしたいのは、恋人探しっと」メモメモ
オフィーリア「バウバウ!」(ちんぽ)
しずく「恋人探し頑張ってみようかな?」
しずく「先輩先輩、もう一つ質問してもいいですか?」
侑「ど、ドウゾ....」
しずく「オフィーリアに質問です」
しずく「オフィーリアが今一番食べたいものはなんですか?」
オフィーリア「バウバウ!」
オフィーリア「ちんぽ!」
侑「!?!?」 そう考えるとちょっとかわいそうかもしれない。ちょっとだけ オフィーリア「ちんぽ食べたい」
侑「おちんちん食べたいって何!?」
しずく「えっ、今なんて?」
侑「あっっ、今のはちんちんに熱いって意味で!!静岡の方言でとっても熱いって意味で!」
しずく「は、はぁ熱い食べ物ですか?」
オフィーリア「ちんぽみたいに長くて太くてうまいやつ食べたい」
オフィーリア「もうそれ以外じゃ我慢できない」
侑(相変わらず表現が下品だ)
侑(おちんちんみたいに長くて熱いやつ...ソーセージ?」
侑(いや、ソーセージじゃん細いぞ。ホットドッグとか?)
侑「ホ、ホットドッグが食べたいって」
しずく「まぁ、ホットドッグですか!」
しずく「ちょうどオフィーリアの好物なんです!」
しずく「一度も言ってないのに当てちゃうなんて、やっぱり侑先輩は動物の言葉がわかるんですね」
しずく「今回はありがとうございます♪」
侑「...あはは」
侑(知らない方がいい世界って沢山あるんだな...) おつでした。単に猫耳尻尾だけじゃなくて色々猫要素が強くて面白い オフィーリアさん畜生過ぎるww
まぁ飼い主がやらしいからなぁ >ピンポンパンポーン
>生徒会よりお知らせです
>音楽科2年の高咲さん、お渡ししたい書類があるので至急生徒会室まで来てください
侑「あっ、呼び出しされちゃった」
しずく「やっぱり同好会についてでしょうか?」
侑「だと思うよ...あっ、せつ菜ちゃんからメッセいっぱい入ってた。だから校内放送かけたんだ」
侑「書類、書類...」
侑「...くんくん、せつ菜ちゃんの匂いがする紙がある。これかな」
しずく「どういう判断してるんですか...」
璃奈「犬ほどじゃないんだけど、猫も結構鼻がいいんだよ」
しずく「へぇ、通りで」
侑「じゃ行ってきまーす!」
璃奈しずく「いってらっしゃい」 侑「あー、もうここいつも迷うんだよね...」
侑「吹き抜けで、上に向かって段々になってる...あっ、そうだ」
侑「...」尻尾ぶんぶん
侑「それっ!」
侑「ピョーン」
侑「すたっ」
侑「へへっ、今は猫と身体能力が同じだからこんなこともできちゃう」
高咲さん...?
侑「へ?」
モブ3「高咲さん今の何!?」
侑「あっ、おんなじ学科のモブ3さん」
モブ3「今ピョーンってしたから飛んできたよね!?」
モブ3「しかも猫耳と尻尾まで生えてて」
モブ4「モブ3どうしたの?」
モブ3「高咲さんがね!」
モブ5「わっ、猫耳と尻尾!かわいい!」
侑「あっ、ちょっと今は用事が...あっ、そこなでないで♡」
モブs「わちゃわちゃ」 菜々「侑さん遅いです...ちょっとあたりを見回ってみましょう」
菜々「侑さんいますかー?」
モブs「ふふっ、可愛い♡」
侑「あっ、尻尾の付け根はダメっ♡」
菜々「皆さんお団子になって何やってるんでしょうか?」
菜々「おや、あれは...?」
菜々「侑さん!?か、可愛い!」
菜々「た、高咲さん!?高咲さん!?一体それは何ですか!?」大声
侑「びくっ!!」
侑「!!!!」尻尾ぼわぼわ
モブs「あっ、生徒会長。見てみて、高咲さん可愛いんだよ」
菜々「コスプレですか!?わ、私も触らせてください!」大声
侑「ビクビク!!」尻尾ぼわぼわ モブ5「ちょっと中川生徒会長声大きすぎ」
モブ4「それに身振り手振りも大きいから高咲さんちょっと引いてるよ」
モブ3「ほらイカ耳になってるし」
侑「...!!」尻尾ぼわぼわ イカ耳
菜々「す、すいません私とした事が!」
菜々「高咲さん、私も触っていいですか?」スッ
侑「...」サッ
菜々「ちょ、ちょっとどうして少し引くんですか?!?」
侑「な、なんだかわかんないけど、体が勝手に」
モブ3「生徒会長、猫の高咲さんにちょっと引かれちゃったみたい」
モブ3「猫に与える第一印象って大事だし、大声で少しだけびっくりしちゃったみたいだね」 モブ4「生徒会長、どんなに気を落とさないで」
モブ4「猫と仲良くなる方法教えてあげる」
菜々「ほ、本当ですか!?」
モブ5「生徒会長、声、声」
菜々「あっ、すみません」
モブ4「生徒会長、指出して」
モブ4「そのまま高咲さんの顔の前あたりまで持っていって、高咲さんが指の匂いを嗅ぐのをまつ」
菜々「こんな感じでしょうか?」
侑「....」そろりそろり
侑「...くんくん」
侑「...」尻尾ふわふわ
侑「なんだかわからないけど、胸のドキドキがおさまったよ」
モブ4「ね?猫にあったらまず最初に自分の匂いを教えてあげるんだよ!これ猫飼ってる人の常識!」
菜々「教えていただきありがとうございます」
菜々「これで私も...」 菜々「あっ、そういえば書類提出があったので高咲さんを読んだのでした。生徒会室来ていただけますか?」
侑「やー、私もすっかり忘れてた」
モブs「そういう事だったんだ。邪魔して悪かったね、じゃーね」
侑「バイバイ」
菜々「それで、書類提出についてなんですけど、提出するもの以外に書いて欲しい物があって。侑さんが書類書いてる間、隣の部屋で着替えてきてもいいですか?」
侑「どうぞどうぞ」
侑「あっ、これね。ここでいいかな?」
菜々「はい、ついでにサインもお願いします!」
侑「ラジャー!」 せつ菜「侑さん、終わりましたか?」
せつ菜「私は着替え終わりました!」
侑「せつ菜ちゃん、終わった....よ」
侑「...!!」尻尾ぼわっ イカ耳
侑「ふにゃー、来ないで来ないで!」
せつ菜「侑さん、どうしたんですか!?」
侑「ふにゃあああ!」
せつ菜「もしかして、私が菜々だと気づいてない!?」
せつ菜「ほ、ほら菜々ですよ〜」
侑「ふわああん!」
せつ菜「威嚇したまんま!?はっ、さっき言ってた指出して...」つ
侑「ふにゃあああ!」
せつ菜「興奮しすぎてて気づかれてない!?」 せつ菜「どうにかして、私が菜々である事を気づかせないと...」
せつ菜「菜々とせつ菜の違い...見た目的な違い...!」
せつ菜「あっ!」
せつ菜「メガネです!メガネかけましょ!」すちゃ
せつ菜「私です、菜々です!」
せつ菜「指も出して...」
侑「....」くんくん
侑「...」尻尾もふもふ
せつ菜「はぁ、よかった」
侑「...」すりすり
侑「ゴロニャン」
せつ菜「さっきとはうって変わってものすごく可愛いです」
せつ菜「なでなで〜」 せつ菜「今コンタクトをつけているので、メガネかけると度が強すぎですね」
せつ菜「外しましょう」
侑「...!!」
侑「!!!!」尻尾ぼわぼわ
せつ菜「なんで!?」
せつ菜「メガネのせいなの?」すちゃ
侑「...ゴロニャン」
せつ菜「...」メガネすっ
侑「!!!」尻尾ぼわぼわ
せつ菜「侑さん!?」
侑「わ、わかっているんだけど、なんか尻尾が反応しちゃうの...」
せつ菜「仕方ないですね、今日はメガネを掛けてアイカツをしますか...」
侑「ごめんなさい」 せつ菜「皆さん、こんにちは」
侑「今戻ったよー」
果林「あら、おかえりなさい」
璃奈「おかえり」
侑「今は二人だけ?」
璃奈「うん、果林さんに柔軟のご指導を」
果林「璃奈ちゃんは肩周りの筋肉が硬いみたいで、ストレッチしてたの」
果林「他のみんなは外でボイトレしてるわ」
侑「どれどれ...?」耳ピクピク
侑「ふむふむ、今は彼方さんが歌ってるね」
果林「璃奈ちゃんから猫人間になってるって聞いてたけど、そんな事もできるのね」
璃奈「あっ、そういえば、その猫人間についてなんだけど...」 侑「えーっ!?猫っていいなって思えば思うほど猫になっちゃうの!?」
璃奈「うん、心の加減によって、スイッチの効果が解消するみたい」
せつ菜「そんな猫の恩返しみたいな...」
果林「あれ作者雫って名前だったわね」
璃奈「侑さんの脳波を解析した後、面白いこともわかって」
璃奈「侑さん、はんぺんとDNAを共有してるみたい」
侑「えぇ!?ハエ人間と同じじゃん私!!」
璃奈「融合するのと共有するのはちょっと違うことだから心配しないで」
璃奈「ここで言う共有は対処法があるから」
侑「う、うん」 璃奈「この共有のバランスなんだけど、使用者の精神に大きく左右されるみたいなの」
璃奈「猫の暮らしっていいなって思ったら猫っぽくなるし、人間の暮らしっていいなって思えば人間に戻る」
せつ菜「そんな怪奇な事が...ですが、もし猫がいいって完璧に思ってしまったらどうなるんですか?」
璃奈「それは...」
璃奈「侑さんが2匹目のはんぺんになる」
侑「」
侑「ちょちょちょ、待って!?思ってる以上にやばくない私!?」
侑「ゾワゾワしすぎて尻尾逆立っちゃったよ!!」
侑「みてこれっ!」尻尾ぼふぼふ
果林「ねえ、今尻尾逆立ったって言ったじゃない」
侑「?」
果林「普通鳥肌が立ったとか、悪寒が走るっていうじゃない」
果林「もしかして、思考も猫に取り憑かれてるんじゃ...」
侑「...ぞっ」
侑「そ、そんな事ないよ!」尻尾ぶんぶん 璃奈「あっ...尻尾が」
せつ菜「尻尾がどうしたんですか?」
璃奈「猫の尻尾は口ほどにものをいう」
璃奈「今尻尾をものすごいぶんぶんしてる。侑さんは嘘をついてるか、機嫌が悪いかのどっちか」
璃奈「後者は考えられない。侑さん、不安なのはわかるけど、人間っていいなって思ってればそのうち直るから」
果林「クマの子見ていたかくれんぼね」
せつ菜「って言うか、尻尾で感情が表せるほど、猫っていいなに傾いているのでは?」
せつ菜「言葉の表現方法も、感情の表し方も、人間っぽく意識すれば段々とよくなるんじゃないでしょうか?」
侑「具体的にはどうしたらいいの...?」
せつ菜「それは、うーん...」 せつ菜「侑さんが喜びそうな事をして、猫っぽくなるのを抑えるとか」
璃奈「じゃあ早速やってみる。侑さんの喜びそうな事...」
璃奈「侑さんって時々下心丸出しになるから、こう言うのはどうかな?」
璃奈「できたよ。歩夢さんのパンツを瞬間的に移動させるスイッチ」
侑「!!!!!」尻尾ピーン 尻尾プルプル
果林「あら、今度は尻尾がピーンと立ってるわね」
璃奈「侑さん、尻尾尻尾」
侑「あっ、尻尾下げて」
せつ菜「ちなみに今はどう言う気持ちなんですか?」
璃奈「猫がピーンと尻尾を立ててるのは嬉しいっていう表現」
璃奈「尻尾ピーンとした状態で尻尾がプルプル震えるのはさらに嬉しいって意味」
果林「へぇ、侑ってば本当下心丸出しなのね」
侑「ちなみにスイッチの方は...?」
璃奈「そんなのあるわけないじゃん」
侑「えー!?そんなぁ」 りなりーならそんなスイッチ作っててもおかしくないと思われてるんだなw 侑「...怒ったぞ!」尻尾ぶんぶん
侑「おっと、また尻尾が...」
果林「今度は随分と大きく尻尾を横に振ってたわね。侑の様子から見るに、不機嫌って意味かしら?」
璃奈「その通り。この状態の猫にあったら目を合わせちゃダメ。飛びかかられる」
果林「じゃあ侑の目を見ないでおきましょう」
璃奈「これとは対照的に、犬は上機嫌だと尻尾を振るの」
璃奈「犬と猫はこうしてお互いを勘違いしちゃうから、共同で飼うときは気をつけてね」
せつ菜「目を見ないっていうのはどう言う意味ですか?」
璃奈「猫の目を見る、見つめるって、猫にとっては威嚇行為なの。目と目が合う瞬間はケンカの始まり」
果林「さすがはんぺんちゃんの飼い主だけあって、博識なのね」 侑「うわーん、猫じゃない、猫じゃないって思えば思うほどドツボにハマってく気がするよ!」
侑「人間の喜びなのに、猫の部分まで反応するなんて」
璃奈「猫の部分まで...ねえ侑さん、今度は逆転の発想で、猫の幻滅するポイントを抑えればいいんじゃないかな?」
璃奈「例えば食べ物とか」
せつ菜「あっ、それ知ってます!チョコレートと玉ねぎとニラとラーメンは食べさせちゃいけないんですよね?」
璃奈「最後の二つは知らないけど、そうだね」
璃奈「後塩分のあるもの。猫は汗かかないから塩の調節が苦手で、塩分のあるものを与えすぎると病気になっちゃうの」
璃奈「試しにみんなでささみのキャットフードを少し食べてみよう」
璃奈「ちょっと引くかもだけど、これはササミ一本をただ茹でただけのものだから人間も食べれるの」
璃奈「って言うか、キャットフードの商品開発の人は、一度自分たちで食べてるらしいから」お皿に出す
果林「キャットフードって言われればそう見えるけど、言われなかったらただのささみね」
せつ菜「私はほんのちょっとでいいです。残ったのはお散歩役員にあげましょう」
侑「いただきます...」 侑「味うっす!」
せつ菜「一欠片でも全く味がしません!」
果林「でもこのしっとり感、サラダチキン見たいね」
璃奈「本当にただ茹でただけ。人間はもっと濃い物をたくさん食べれる」
璃奈「それは人間が製塩って言う技術を獲得して、流通を安定させてるから」
璃奈「経済の獲得は人間の専売特許。どう?侑さん、人間っていいなって思える様になった?」
侑「うん、ちょっとだけだけどそうやって思えてきたかも」
璃奈「はぁ...よかった」
侑「おーい、はんぺんやーい」
はんぺん「ぷくにゃん」(なに?お菓子くれるの?)
侑「これどうぞ」
はんぺん「ありがとう!」
侑「どういたしまして。君いつもこんなに味薄いの食べてるんだね」
はんぺん「逆逆、人間が濃すぎるの」
はんぺん「でも今日は餌くれてありがとうね」
侑「どういたしまして!」 果林「侑ってはんぺんちゃんと喋れるのね」
せつ菜「どんな事喋ってるのでしょうか?」
璃奈「それは...2人だけの秘密じゃない?」
璃奈「あっ、侑さんがはんぺん持ち上げて顔の前に持ってった」
璃奈「そのまま鼻同士をくっつけた!」
果林「それはどんな意味なの?」
璃奈「猫同士の挨拶」
璃奈「多分ここじゃありがとうとか...でも...」
せつ菜「心配しすぎですよ璃奈さん」
せつ菜「侑さんは今手を使いました」
せつ菜「手を使って何かを持つと言うのは、人間らしい動作です。鼻を合わせたのもたまたまでしょう」
せつ菜「それに、ほら尻尾も」
璃奈「本当だ。ピーンと立ったりしてない」
果林「あれは侑の本心って訳ね」 猫は汗かかないって初めて知った。猫知識が少しずつ増えていく 雑学にもなる良いSSだぁ^〜
まぁ俺じゃペット飼ったことないから尻尾の動きの見分けとかつかないだろうけどねぇ… 果林「さて璃奈ちゃん、問題も解決された事だし、ストレッチの続きしましょ」
せつ菜「私も参加していいですか?」
侑「私もやるやる!」
果林「いいわよ。はい、3人ともここに座って」
3人「はーい」
果林「えーっとまずは肩の稼働範囲を広げるストレッチから」
果林「こうやって、肘を持って、ググーっと」
璃奈「むむむ」
果林「息を吐きながらゆっくりとね」
侑「....ぐにゃん」
侑「わわっ!いつもならこんなに曲がらないのに!」
果林「猫は体柔らかいらしいわね」
果林「それにしてもこんなに曲がるなんて、私以上ね」 果林「次は背中の筋肉をほぐす運動よ」
果林「はいみんなタオル持ってバンザイして」
璃奈「バンザイ!」
果林「タオルの端を両手で持って、これを重量上げみたいに頭の後ろで上下させるわ」
せつ菜「背中が痛いです!」
果林「それはよく効いてる証拠よ」
果林「今度はぐるっと肩回ししてみましょう」
果林「なるべく開かない様に気をつけて」
璃奈「うごごごご」
侑「....するん」
侑「どやっ」
果林「侑は“今日は”よくできるわね」
果林「いつも痛い痛いってギャーギャー騒いでるのに」 侑「....もじもじ」
侑「やっぱりこっち」
侑「うーん、でもここに座るのも捨てがたい」
果林「どうしてそんなに頻繁に場所を変えるの?」
侑「わかんないけど、なんか変えないと気が済まない気がして」
果林「猫ってお気に入りの場所を探すのに労力を割くって聞いた気がするわ」
果林「あっ、そういえば、猫を一箇所に止めておく転送装置があるってSNSで見たかも」
果林「えーっと、調べるからちょっと待ってて」
侑「う、うん」 果林「ふむふむ、ガムテープを輪っか状に貼るとその中に入って来てくれる...」
果林「こうかしら...?」ペリペリ
果林「こんな簡単な物で猫が入ってきてくれるなんてね」
侑「なんだかよくわからないけど心惹かれるデザイン」
侑「輪っかの中に入りたい!」テクテク
果林「おー、上手く行ったわ」
果林「しばらくそこでおとなしくストレッチして頂戴」
侑「はーい」
果林「さて、次は背骨を伸ばす運動よ。背中と肩の筋肉には密接な関わりがあるの」
果林「正座して、土下座みたいに真っ直ぐ頭を下げて」
果林「その姿勢から腰を上げる。無論背筋はまっすぐ伸ばして」
璃奈「ぐぬぬぬ」
璃奈「ちょっと辛いかも」
果林「それなら、キープする時間ちょっと抑えましょう」 侑「ノビー」
侑「伸び伸びするのは気持ちがいいいね」
せつ菜「あっ、」
せつ菜「侑さん、いつもより手足長くなってません?」
侑「そうかな?測ってみる?」
せつ菜「いえ、それは面倒なので....」
果林「はい、これで休憩に入りましょう」
侑「...ふわぁ」
侑「ちょっとだけ横になろうかな」
侑「寝そべると胸の位置にダンボールくるけど気にしない、気にしない...」
果林「すぐ横になると体に良くないわよ...って」
果林「ダンボールに体がそって曲がってる」
果林「ダリの時計みたいなぐにゃぐにゃさだわ」 体型や骨格まで変わってきてるならもう人間じゃなくなる時も近そうだ 今更だけど骨格可動域レベルで身体的特徴が変わるとかやば過ぎる
まぁ尻尾が生えてる時点で十分やばいんだけど
璃奈ちゃんいっつも技術力の壁飛び越えてんな 果林「本当によく伸びるわね」
侑「ひゃー、極楽極楽」
果林「猫は液体、だったかしら?そんなこともネットじゃ言われてるわね」
せつ菜「俗に言う香箱座りじゃないんですね」
果林」でも侑が香箱座りしてたら嫌じゃない?急にまんまるになったら...」
璃奈「うーん、猫は体のバランスが調和してるからやられても可愛いけど、人間はちょっと」
せつ菜「土下座みたいな感じになるんでしょうかね?」
侑「あー、みんなそうやってこそこそ話して!」
侑「全部聞こえてるんだからね!」ふんす
果林「あらごめんなさい。機嫌悪くしたなら許してちょうだい」
侑「っていうか、思考とか体の所作は猫から離れる様に心がけてるんだから、どんな格好で寝そべってもいいじゃん!」ふんす
璃奈「そうだね。ごめんなさい」
侑「謝ってくれるのなら許す」 璃奈「果林さんって猫の事詳しいんだね」
果林「まあ、私の生まれ育った所には沢山の野良猫がいたから」
せつ菜「八丈島にですか?」
果林「ええ、そう」
果林「田代島や青島に代表される様に、島って一度生物が持ち込まれると、ものすごく増えやすいの」
果林「色々な猫が島に溢れてたわ。黒猫が多かったかしら?」
璃奈「猫って毛の模様を決める遺伝子があるらしい」
璃奈「その中で頻出するのは毛を黒くする遺伝子なんだって」
果林「へぇ、それって、猫が沢山集まったら、黒い毛を持つ猫と、黒猫の割合が大きいって事?」
璃奈「でも猫の毛なんて数パターンしかないし、当たり前っちゃ当たり前なのかな?」 果林「あっ、白い毛についてはこんな事聞いたことがあるわ」
果林「白猫からは白猫しか生まれないって」
果林「入り込むと絶対に白猫になる遺伝子ってあるらしいわね」
せつ菜「なるほど、白猫から黒い毛を持つ猫は生まれても黒猫から白猫は絶対に生まれない。要約するとこんな感じですか?」
璃奈「大体合ってる。そんな認識でいいかな?」
侑「へー、じゃあはんぺんが子供産んだら白猫が沢山生まれてたかもしれないんだね...」
果林「そうねぇ。でもはんぺんちゃん避妊手術受けてるからね」
璃奈「侑さんも何か手術受ける?」
侑「えっ!?急にこの流れなに!?」 はんぺん「みゃおん」(なんだい、オイラの話してるのかい?)
果林「はんぺんちゃんこんにちは」
はんぺん「ニャーン」(こんにちはくだもの姐さん)
果林「はんぺんちゃんはとってもフレンドリーね」
果林「小さい頃から人間に餌をもらってたらしいからかしらね?」
果林「野良猫に育てられると、完全に猫の世界で育てられちゃうわけだから、結構粗雑な子が多いのよね」
せつ菜「へぇ、私、猫ってみんな人間に懐く物だと思ってました。お散歩役員ぐらいしか触る機会がなかったので」
果林「それはパーソナリティに寄るわよ。キャットナリティかしら?人とおんなじよ」
果林「ただ確かな事は、猫は人間を利用してるの。その利用の度合いが、個々猫によって異なるのよね。べったりだったり、ほとんど利用しなかったり」
はんぺん「にゃおん」(オイラは利用しまくりだぜ)
せつ菜「考えさせられる話ですね。猫が人間を利用しているですか」
果林「でもこれはあくまで個人の考えよ。過信しないで」
果林「さて、うちの猫ちゃんは...」
侑「あっ♡もっとそこ♡」
侑「人間的にも猫的にもいい♡」
璃奈「...サワサワ」
せつ菜「なんだかこっちも色々と考えされられますね...」 追いついた
日本もいとこ同士で結婚できるから変わってるって言われてもピンとこないな ほとんどの国で可能だけど、中国やアメリカの一部州だと法的に禁止だったり、中には性的関係が性犯罪扱いになるところもあるらしいね。怖い 彼方「よしよしよしよーっし!」
彼方「よしよしよしよし!」
歩夢「彼方さんムツゴロウさんみたい」
愛「さっきボイトレから帰ってきてからずーっとこんな調子だね」
彼方「侑ちゃんかわぃい」
侑「彼方さん、撫ですぎです」
彼方「そんな事ないよ」
彼方「彼方ちゃんはもふみに飢えてるから、いくらもふっても足りないのだ!」
彼方「髪質が猫みたいだし、侑ちゃんの華奢な体つきが更にハグしやすくなってベネ」
彼方「ねえ侑ちゃん、彼方ちゃんのおうち来ない?」
侑「えっ?えー!?」 侑「それは...遠慮しときます」
彼方「だよねぇ。彼方ちゃんも半分冗談で言ったし」
彼方「ぎゅーっと抱きしめたらすやぴしたくなってきちゃった」
彼方「丁度彼方ちゃん専用布団もあるし、今は休憩時間だし、どうだい?侑ちゃんも一緒に寝ないかい?」
侑「ふぁ〜彼方さん見てると私も...」
愛「愛さんも寝たくなってきた」
歩夢「みんながそういうなら、私も寝ちゃおうかな?」
侑「みんなでマット敷いて少し寝たっていいよね」
彼方「そうと決まれば、みんなの分の布団も出してあげよう」
彼方「えーっと、どこだったかな?」 彼方「侑ちゃん、あったかそうだから、こっちで一緒に寝よう」
愛「それじゃあ歩夢は愛さんと!」
歩夢「う、うん!」
侑「彼方さんお邪魔します...」モゾモゾ
侑「あったかくて気持ちいい!」
彼方「って侑ちゃんはどうして頭を隠して、お尻を彼方ちゃんの方に向けてるんだい?」
侑「....あっ、なんでだろ。すみません、間違えました」
侑「うーん、なんでか知らないけど、こうやって入れって私の中の何かが....」
侑「はっ、今猫の気分に乗っ取られてたりして!?」
侑「ダメダメ、人間っていいな。人間っていいな。クマの子見ていたかくれんぼ」
彼方「お尻を出した子一等賞」
彼方「侑ちゃんもさっきお尻出してたから一等賞だね」
侑「もう揶揄わないでよ〜」 彼方「スヤァ」
侑「なんて暖かくて気持ちいいんだろう...」モゾモゾ
侑(これもスイッチの功名なのかな?」
侑「なんだか彼方さんに...」
侑「...」
侑「.....」モミモミ
彼方「ひゃっ!?何何!?」
彼方「侑ちゃん、彼方ちゃんのお腹モミモミしないでよ!!」
侑「へ?」
彼方「ほらお腹、彼方ちゃんのお腹!」
侑「あっ、これは失礼」
侑「なんだか急にモミモミしたくなって...」
彼方「侑ちゃん、腕!腕!」
侑「?」 侑「へっ!?」
侑「腕が猫みたいな手になってる!!」
彼方「なんでぇ!?」
侑(彼方さんの眠気に誘われて、私もすやぴしちゃったから)
侑(猫になったものちょっといいかもって心のどこかで思っちゃったんだ。猫に心が傾いてる)
侑「にゃんにゃん」
侑「スイッチの効力がまた強くなったのかな?」
侑(誤魔化すしかないかな?)
彼方「ぜ、全然大丈夫じゃないよ!!」
彼方「侑ちゃん、猫になりたいって思ったんでしょ!?」
彼方「ヤダヤダ、猫は好きだけど、侑ちゃんには猫になってほしくない」
彼方「人間のままでいてほしいの!!」
侑「彼方さん...」 歩夢「足は...どうやら普通みたいだね」
愛「じゃあ追加でおかしくなっちゃったのは手だけか。手が猫の着ぐるみ着たみたいに、アニマル衣装のしずくとせっつーみたいだね...」
侑「どうしよう、これじゃあ物が掴めないよ...」ストン
彼方「物が掴めない...か」
彼方「逆に考えれば、猫に近づけば近づく程不便に感じる事も多くなるのかな?今まではいい側面ばかり見えてたけど」
彼方「人間の生活が長ければ長いほど、猫との間にギャップを感じて、ある程度進行はするけど、それ以上は行かないって今思ったんだけどどうだろう?」
侑「それに信じたいところです今は...」
侑「どうしよう...」うとうと
侑「やばっ、眠くなってきた...」
侑「猫は寝てばかりだから私も...」 2月22日ねこの日は効果も倍増
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