歩夢「せつ菜ちゃんに侑ちゃんを寝取られた……」愛「2」
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せつ菜「……ぁ……ぁと……」
愛「!せっつー?どしたの?」ズイッ
せつ菜「……ぇ……ぁ……」
愛「……大丈夫、愛さんはここにいるから……ゆっくりで大丈夫だから……」
せつ菜「……ぇ……て……」
せつ菜「て……が……」
愛「手……?」チラ
せつ菜「ぁ……ぁし……し……しび……れ……」
愛「……手と足が、痺れてるの……?」
せつ菜「……ぅ……」コクッ
愛「……!わかった、教えてくれてありがとね」
愛(手と足の痺れ……それと呂律も回ってない……これは……)
愛(ただの高熱……じゃない……?) 〜夕方、病院〜
愛(あの後……ゆうゆ達は保健室の先生を連れて戻ってきてくれた)
愛(でも、先生曰く救急車を呼んだ方がいいって話になって……せっつーはそのまま病院に運ばれることになった)
愛(付き添いは先生と、せっつーの状態を見てたアタシ……それから、部長ということでかすみんも一緒に来ることになった)
愛(その日の活動はそのまま中止で、残った皆もついてきたいって話になったけど……救急車の定員オーバーってことと、遅くなるかもしれないからということで……無理矢理先生に帰らされた)
愛(だから、せっつーの安否報告はアタシとかすみんの二人に任されることになったんだけど……)
〜病院内、待合室〜
かすみ「ぅ……うぅ……」グスッ
愛「かすみん……」
かすみ「かすみんが……わたしが……!」ポロポロ
かすみ「ちゃんと……ちゃんと気を付けてれば……せつ菜先輩は……!」ポロポロ
愛「……ハンカチ、使いなよ」スッ
かすみ「うぅ……あ、ありがとうございます……」
愛「それと……せっつーが倒れたのは、かすみんのせいじゃないから」
愛「だから……そんなに自分を追い込まなくてもいいんだよ」
かすみ「でも……でも……!」
愛「かすみん」ギュッ
かすみ「!」 愛「せっつーはさ、自分が倒れたのをかすみんの……誰かのせいにするような子じゃないと思うんだ」
かすみ「ぅ……」グスッ
愛「だから、自分を責めるよりも……今はせっつーの無事を祈ろうよ」
かすみ「せつ菜先輩の……無事を……」
愛「うん!」
愛「それでさ、せっつーが回復したら……とびっきりの笑顔で会いに行こうよ」
愛「回復してよかったー!って、皆でお祝いしに行こう!」
かすみ「お祝い……ですか」
愛「そ!……だからさ」
愛「自分を……そんなに責めないであげてよ」ポンッ
かすみ「愛先輩……」
愛「……涙なら、いくらでも流していいから……ね?」ポンポン
かすみ「うぅ……!」ポロポロ
愛「よしよし……」ナデナデ
愛(かすみん……ごめんね、責任感じさせちゃって……)
愛「……」ナデナデ
愛(本当に責任を感じるべきなのは……本当に悪いのは……)
愛(……アタシ、なのにね) 〜しばらくして〜
愛「……落ち着いた?」
かすみ「はい……」グスッ
愛「そっか、ならよかった」ポンポン
かすみ「ん……」
果林「かすみちゃん!愛!」
かすみ「!」
愛「カリン……?えっ、読モの仕事は!?」
果林「もう終わったわ……それで、帰ろうとしてたときにちょうどせつ菜が倒れたって連絡を見て急いで来たのよ」
愛「そっか……ありがとね、来てくれて」
果林「ええ……それで、せつ菜は?」
かすみ「……まだ、何もわかりません……」
果林「そう……」
かすみ「……」
果林「……かすみちゃん」
かすみ「……なんですか」
果林「隣、座ってもいいかしら?」
かすみ「……どうぞ」
果林「ありがとう」スッ
かすみ「……」
果林「……大丈夫よ」ギュッ
かすみ「!」 果林「せつ菜はそう簡単にやられる子じゃないわ……きっと無事よ」
かすみ「……わかってますよ」
果林「ふふ、それならいいんだけど……さっきまで泣いてたみたいだから……ね?」ナデナデ
かすみ「!な、なんでそれを……!」
果林「目元、赤くなってるから」
かすみ「!」バッ
果林「それに……さっきまで愛に慰められていたみたいだし、ね」チラ
愛「!」
かすみ「み、見てたんですか!?」
果林「ええ、頭ポンポンされてたわね」
かすみ「まさか……かすみんが愛先輩の胸に優しく抱かれながら涙を流していたところも!?」
果林「……そんなことしてたの?」
愛「まあ、言い方はアレだけど……間違ってはいないね」ハハ
かすみ「えっ、そっそこは見てなかったんですか!?」
果林「ええ、まあ……着いたのは本当についさっきだから」
かすみ「ぐっ……これはまんまとしてやられました……!まさかこんな誘導尋問に引っ掛かってしまうなんて……!」
果林「別にそんなつもりはなかったのだけど……」
愛「あはは、かすみんが勝手に自己申告しただけなのにね」
かすみ「ぐぬぬ……!」 果林「……私の胸でも泣いていいのよ?」
かすみ「泣きません!」
果林「あら、残念ね」
かすみ「……だって、何されるかわかったものじゃないですから」ボソッ
果林「?何か言ったかしら?」
かすみ「なんでもないです!」
果林「そう?」
かすみ「そうです!」
愛「……へへ」
愛(かすみん、カリンが来たら元気になったみたいでよかった)
愛(……こんな風に、せっつーも元気になってくれたらいいんだけどな)
保健室の先生「……あなた達、少しいい?」
愛「あっ、先生!」
「……あなた達が、菜々の付き添いで来てくれた子達かしら?」
愛「はい!……ん?」
かすみ「えっと……先生、この人は?」
「ああ……ごめんなさいね、名乗りもせずに話し出してしまって」
果林「いえ……」
「はじめまして、私は────」
菜々母「────中川菜々の、母です」
愛・かすみ・果林「……!!」 愛(この人がせっつーの……!)
かすみ(母親……!?)
果林(娘が倒れたのだから当然と言えば当然だけど……もしかしてこの状況、まずいんじゃないかしら……?)
菜々母「まずは……娘が迷惑をかけてしまったようで、ごめんなさいね」ペコリ
かすみ「そんな……!迷惑だなんて……!」
菜々母「先程先生から聞きましたけど、倒れた直後は処置をしてくださったとか……」
愛「まあ処置と言っても、簡単なことしかできませんでしたけどね……」
菜々母「それでも、何もせずにいたよりは良かったでしょうから……感謝しています」
果林「……菜々さんのお母様も、先生から話を聞いて来られたんですか?」
菜々母「ええ、学校から電話が来てそれで……ね」
果林「そうでしたか……」
保健室の先生「……それで、中川の状態だけど」
愛・かすみ・果林「!」
保健室の先生「おそらく今日は面会できる状態にまで回復しなさそうだから……後はお母様に任せて、私達は帰宅しようという話になった」
愛「えっ……」
かすみ「回復しなさそう、って……そんな……!」
果林「そんなに酷い状態なんですか……?」
保健室の先生「……この子達にも、話してよろしいですか?」
菜々母「……はい、大丈夫です」
保健室の先生「ありがとうございます……では、今の中川の状況だけど────」 〜しばらくして、病院からの帰り道〜
愛(先生から聞いたせっつーの容態は……想像していたよりも酷いものだった)
愛(アタシが把握していた高熱、手足の痺れ、呂律が回らない、目が見えないなどの症状だけでなく……あれから意識がはっきりしなくなり、まともにコミュニケーションが取れなくなってしまったらしい)
愛(今のところ原因は不明……ひとまずは点滴を打ちながら衰弱状態になるのを防ぎつつ、一晩病院で様子を見ることになった)
愛(……以上が、先生から受けた説明の概要)
愛(かすみんは自分も一晩病院に残りたいと主張したけど、先生にそれはダメだと言われて……結局アタシ達三人共帰宅することとなった)
愛(カリンの登場で元気を取り戻したかに見えたかすみんは……再び今にも泣きそうなくらい落ち込んだ表情に戻ってしまっていて)
愛(カリンも、いつもの余裕ある大人びた雰囲気はなくて……今はかすみんが崩れないよう寄り添うので一杯一杯といった様子で)
愛(アタシにできることも……最早何もない状態で……)
愛(そして……なによりもまずいのが……)
かすみ「……せつ菜先輩がスクールアイドルやってること……親にバレちゃいましたね……」
愛「……」 果林「こんな事態になった以上、仕方ないけれど……でも……」
かすみ「こんな……こんな形でバレちゃうなんて……!」
愛「……」
愛(せっつーは本名の『中川菜々』ではなく、わざわざ『優木せつ菜』という偽名を使って正体を隠しながら活動している)
愛(しかし、その事実を"一番隠したかった相手"である両親に"このタイミング"でバレてしまったということが、せっつーが『優木せつ菜』で在り続けることに対してどれほど都合が悪いか……真実を知るアタシ達には十分すぎる程わかっていて)
愛(アタシ達の脳裏に、最悪の結末が浮かぶ────)
かすみ「せつ菜先輩……」
かすみ「同好会……辞めさせられたり、しませんよね……?」
愛「……っ」
かすみ「かすみんは……そんなの嫌ですよ……!」
果林「かすみちゃん……」
かすみ「せつ菜先輩は、かすみんの大事な……大事なライバルなんですから……!」
かすみ「こんな……こんなところでいなくなるなんて……そんなの……!」グスッ
果林「……」ギュッ
かすみ「う、うっ……うぅ……」ポロポロ
果林「ひとまず、今日は帰って休みましょう?」
かすみ「でも……っ」グスッ
果林「……かすみちゃんにまで倒れられたら、私が耐えられる自信がないの……だからお願い、ね?」
かすみ「……」
かすみ「わかり、ました……」
果林「……愛も、今日は帰ってゆっくり休みましょう?私達が心配のしすぎで倒れてたら……回復して元気になったせつ菜を困らせてしまうでしょうし、ね」ニコ
愛「……そう、だね」
愛「アタシ達も、倒れないように気を付けなきゃ……ね」ニコ せつ菜でここまでなるなら歩夢が振られたらその場でショック死しそう 〜夜、高咲家、侑の部屋〜
侑「……」
侑(さっきかすみちゃんから来たメッセージに書かれてたせつ菜ちゃんの容態……まさか、今夜は病院から帰れないだなんて……)
侑(せつ菜ちゃん……大丈夫かな……)
侑「……」ギュッ
侑(もしも……もしも私がせつ菜ちゃんのことをちゃんと見ていれば、きっとこんなことにはならなかったはず)
侑(だけど私は……せつ菜ちゃんと別れて以来、せつ菜ちゃんから目を逸らしてばかりで……練習中ですら、せつ菜ちゃんのことをあまり見られないでいた)
侑「……っ」ズキッ
侑(私が……私がせつ菜ちゃんから目を逸らしていなければ……こんなことにはならなかったのに……!)
侑(だから、せつ菜ちゃんが倒れたのは……)
侑「私のせい、だ……!」 侑(でも……でも……!)
侑(私の手は、せつ菜ちゃんにはもう……!)
───────
せつ菜「だから……その手は……」
せつ菜「私じゃなくて……」
せつ菜「歩夢さんに、差し伸べてあげてください……」ニコ…
───────
侑「……ッ!」ズキズキッ
侑(なら……それなら……!)
侑(今の私が……!せつ菜ちゃんにできることなんて、もう何も……!)
侑「はぁ……はぁ……!」ズキズキ
侑(せつ菜ちゃんを助けたいのに……!)
侑「はぁ……ぐっ……!」ズキズキ
侑(だけど……今の私には歩夢がいるから、せつ菜ちゃんのことはもう……!)
侑「ぅ……うぅ……っ」ズキズキ
侑(痛い……痛いよ……)
侑「はぁっ……はぁっ……」ズキズキ
侑(やだ……嫌だよ……!)
侑「……けて……」ズキズキ
侑「たすけて……ぁゆむぅ……!」グスッ 〜同時刻、上原家、歩夢の部屋〜
ピコン
歩夢「!」
歩夢(こんな時間に電話……?誰から……)スッ
『着信中:高咲侑』
歩夢「!」バッ
歩夢「もしもし侑ちゃん?どうし────」
侑『────ぁゆむ』グスッ
歩夢「!?侑ちゃん!?どうしたの!?」
侑『いたいの……』ヒック
歩夢「痛い……!?えっ大丈夫!?」
侑『たすけて……あゆむ……』グスッ
歩夢「え、えっと……!侑ちゃん今どこに……!?」
侑『へや……』ヒック
歩夢「え?」
侑『自分のへや……』グスッ
歩夢「そ、そっか……!」ホッ
歩夢(よかった!外だったらどうしようかと……)
侑『……あゆむに会いたい』
歩夢「……えっ」ドキッ
侑『ぎゅってしてほしい……』
歩夢「ゆ、侑ちゃん……?本当に大丈夫……?」
侑『……来てくれないの?』グスッ
歩夢「今行くよ」スクッ 〜高咲家、侑の部屋〜
ガチャ
歩夢「侑ちゃん!大丈夫!?」
侑「……あゆむ?」グスッ
歩夢「!侑ちゃん!」ダッ
侑「あゆむ……!」
ギュッ
歩夢「侑ちゃん……!」ギューッ
侑「あゆむぅ……!」ギューッ
歩夢「よしよし……」ナデナデ
侑「うぅ……」ギューッ
歩夢「……」ナデナデ
歩夢(侑ちゃんがこんな風になるなんて……)
歩夢「侑ちゃん、さっき電話で痛いって言ってたけど……大丈夫?」
侑「……」ギューッ
歩夢「侑ちゃん……?」
侑「……うん」
侑「歩夢にぎゅってしてもらったら……治ったよ」ニコ…
歩夢「!……よかった」ニコ 歩夢「……」ナデナデ
侑「ん……」
歩夢「……侑ちゃん」
侑「?」
歩夢「何があったか……聞いてもいいかな……?」
侑「……」
侑「……あのね」
侑「今日……せつ菜ちゃんが倒れたことについてなんだけど」
歩夢「!」
侑「私がちゃんとせつ菜ちゃんのことを見ていれば……あんな風にはならなかったんじゃないかなって思って……」
歩夢「侑ちゃん……」
侑「でも……今の私は、せつ菜ちゃんにはもう……」
歩夢「……」
侑「……情けないよね、私」
歩夢「え……?」 侑「自分からせつ菜ちゃんを突き放して傷つけた癖に……心の奥底では未だにせつ菜ちゃんに手を差し伸べたがってるなんて、さ」
歩夢「……」
侑「でも、"今の私"がせつ菜ちゃんに手を差し伸べたとしても……せつ菜ちゃんを余計に傷つけるだけで、何の救いにもならないってわかってるから……だから、結果として何もできないでいるんだ……」
歩夢「侑ちゃん……」
侑「助けたいのに助けられないって、こんなに苦しいんだね……」ハハ…
歩夢「……っ」
侑「しかも……それを歩夢に愚痴って、こうして慰めてもらってるなんてさ……本当に、情けなくてしょうがないよ……」
歩夢「そんなこと……!」
侑「あるよ」
歩夢「っ」
侑「……ごめんね、今の私……凄く嫌な子だ……」
歩夢「侑、ちゃん……」
侑「けど私……どうしたらいいかもうわからなくて────」
ギュッ
侑「────!?」
歩夢「……いいよ」
歩夢「わからなくても、いいんだよ」
侑「……え?」 歩夢「情けなくてもいいよ」
歩夢「嫌な子でもいいよ」
歩夢「侑ちゃんがどんな風になっても……私は侑ちゃんのことを嫌いになんてなったりしないから」
侑「歩夢……」
歩夢「侑ちゃんが苦しいなら、私にもその苦しみを分けてほしいし」
歩夢「侑ちゃんが悲しいなら、私にもその悲しみを分けてほしい」
歩夢「どんなときでも、侑ちゃんのそばにいたいの」
歩夢「だから……」スッ
歩夢「私の前では、無理に格好つけようとしなくたって……いいんだよ」ニコッ
侑「……!」
歩夢「……あっ、もちろん格好つけようと頑張ってる侑ちゃんも好きだよ?でもそれとはまた別で、私の前では肩肘張らなくていいというかありのままの侑ちゃんでいてもらいたいというか……あっいや、いてもらいたいっていうのは私の願望であって無理に侑ちゃんに押し付けるわけじゃなくて、基本的には自然体でいてくれて大丈夫というかなんていうかあのその」
侑「……ぷっ」
歩夢「だから……え?」
侑「ふふっ……途中まではカッコよかったのに……」クスクス
歩夢「ちょ、ちょっと……!何笑ってるの侑ちゃん……!」
侑「いや、だって歩夢が」
歩夢「……もう!私は真剣に言ってたのに!」
侑「はは……」
侑「……ありがとね、歩夢」
歩夢「……うん、どういたしまして」 侑「……ね、今日もうちに泊まっていかない?」
歩夢「いいの?なんだか最近はほぼ毎日泊めてもらってるような気がするけど」
侑「いいよ!その方が長く歩夢と一緒にいられるし!」ギュッ
歩夢「そ、そっか……」カァァァ
侑「……あっ、もちろん歩夢が良ければだけど……さ」パッ
歩夢「……それじゃあ、今日も泊めさせてもらうね」ニコッ
侑「やったー!」
歩夢「ふふっ」
侑「いや〜最近はホントに歩夢の温もりなしじゃ寝られない体になってきててさぁ」
歩夢「えっ!?」ドキッ
侑「抱き心地も最高だし……ホントに歩夢がいてくれてよかった!」ギュッ
歩夢「だ、抱き心地って……何言ってるの侑ちゃん!」カァァァ
侑「へへ……でも、ホントのことだよ?」
歩夢「!も、もう……!」フイッ
侑「あ〜目逸らした〜!こっち向いてよ歩夢〜」
歩夢「ダメです」フイッ
侑「むぅ……それなら」
チュッ
歩夢「……へっ」 侑「へへ……ほっぺにちゅーしちゃった……」
歩夢「ゆ、侑ちゃ……!?」
侑「あ、こっち向いてくれたね」ニッ
歩夢「い、いきなり何するの……!」ポムポム
侑「え〜?だって歩夢が私にイジワルするから」
歩夢「そ、それは……だって侑ちゃんが……!」
侑「それに……」スッ
フニッ
侑「……歩夢のほっぺ、柔らかそうだな〜って思ってさ」ニシシ
歩夢「なっ」
侑「おお、指で触るのも楽しいねこれ」フニフニ
歩夢「……もう!」ガバッ
侑「わっ」
ドサッ
侑「……あら?」
歩夢「……」ジーッ
侑「えっと……歩夢?どうしたの、そんな怖い目で見下ろしたりして……」
歩夢「……侑ちゃんが悪いんだからね」
侑「え?」 歩夢「……それっ」コチョコチョコチョコチョ
侑「!?ぷはっ、歩夢っやめっ」ジタバタ
歩夢「やめませーん」コチョコチョコチョコチョ
侑「ダメっくすぐった……!やめ、しんじゃうからっ」ジタバタ
歩夢「ダメでーす」コチョコチョコチョコチョ
侑「ちょ、歩夢ホントに……んっ」ビクッ
歩夢「あっ」パッ
侑「はぁっ……はぁっ……」
歩夢「えっ、と……ごめん、ね?」
侑「……どうして、謝るの?」
歩夢「だって、今……」
侑「……」
侑「……いいよ」
歩夢「え?」
侑「歩夢なら、いいよ……?」 歩夢「……!?」ドキッ
侑「……」ジッ
歩夢「あ、あの……侑ちゃん……?」ドキドキ
侑「……歩夢」ジーッ
歩夢「うっ……え、えっと……」ドキドキ
侑「……」
歩夢「あの……」
侑「……そろそろ寝よっか」
歩夢「え?」
侑「私、歯磨いてくるね」スクッ
歩夢「ゆ、侑ちゃん……?」
侑「歩夢も、一旦家に戻って磨いて来なよ」
歩夢「う、うん……」スクッ
歩夢「じゃあ……また後でね?」
侑「うん」フリフリ
バタン
侑「……ふぅ」
侑(私、何してるんだろ……)
侑(歩夢に、もっと触ってほしかったのかな……)
侑(もっと触ってもらって、それで……)
侑「……っ」ブンブンッ
侑(何考えてるの私……!せつ菜ちゃんが大変なときにそんな……!)
侑「はぁ……」
侑「ホントに……情けないな、私……」 〜一方、宮下家、愛の部屋〜
ドサッ
愛「……」
愛(せっつー……)
愛(あんな風に……倒れちゃうなんて……)
愛「……っ」
愛(アタシが……今日の練習にちゃんと最初から参加していれば……!)
愛(……いや、せっつーのことをちゃんとよく見ていれば……もしかしたらもっと早くに気づけたんじゃ……?)
愛(せっつーが毎日居残り練習してたのも、練習開始ギリギリまで生徒会活動を頑張ってたのも知ってたんだから……もうちょっとせっつーのことを気にかけていれば……)
愛(……そうだ、アタシが……アタシがもっとせっつーのことをちゃんと……!)
───────
かすみ「せつ菜先輩……」
かすみ「同好会……辞めさせられたり、しませんよね……?」
───────
愛(……大丈夫)
愛「……」ギュッ
愛(アタシが……)
愛(アタシが、なんとかしてみせる……!) 作者のねらいなんだろうけど、愛と侑がよく対比されていますね
読者視点で見ると侑の言動が胸糞悪い
せつ菜の事故に誰も直接的には責任はないけど、心配したり責任を感じている愛・かすみ
に対して侑は歩夢といちゃこら
マネージャーとして道義的には他のメンバーよりは侑の監督責任は重いだろうに
これからどうなるか、続き楽しみです 侑達も普通に心配してないか。少なくとも歩夢を振った後に
でもこれからも仲良くしようね^^とか言ってた侑と比べると
ずっとまともに見える 別ルートだと侑もせつ菜も似たような状況になったら押しかけていきそうなサイコっぽさがあったからな 侑もつらいけど何も出来ない(する権利ない)から逃避するしかないんじゃん
侑も辛い立場だと思うよ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています