0001名無しで叶える物語(光)
2021/01/22(金) 14:34:03.54ID:kRQk3C92せつ菜「狩る者と狩られる者の暗示ですね……」
善子「その通りね……まだ日も高くイノシシが現れるまでは時間がありそうだから、お爺さんは捕らえた蝶を食べる蜘蛛を見つめていたのよ」
せつ菜「……」
善子「お腹を満たした蜘蛛が巣の端へと身を寄せたとき、待ち構えていた蛙に一飲みにされた」
せつ菜「……その蛙は?」
善子「蜘蛛を食べ終えた蛙が枝から地面へ飛び移ると、草むらに潜んでいた蛇の餌となったわ」
せつ菜「そうですか……」
善子「そうして蛇が満足すると、突然その姿が消えてしまったの」
せつ菜「どうしてですか?」