ハッ…!ハッ…!ハッ…!

副会長「ち、ちょっと会長ぉ!」

ハッ…!ハッ…!ハッ…!

副会長「もっ…!なんなんっですかぁ!」

副会長の腕を掴んで、走る。副会長はサンダルなので、少しゆっくり。

副会長「もーっ!お母さんにっ!なんてっ!言えばっ!」

珍しく副会長が怒っている。パジャマにガウンを羽織って寝る直前だったのだろう。

菜々「すいまっせん!副会っ長っ!少々、わたっ!しの、わがままに!おっ、付き合いっ!願いたいです!フッ!ハッ!」

副会長「わかっ、りましたっ!から!しゃべらないっ!で!下っさいっ!」

夜の港区を、なんともちぐはぐした2人組が、走っていく。