0080名無しで叶える物語(SB-iPhone)
2021/01/22(金) 01:43:02.43ID:3nCVObu2走りながら副会長に電話をかける。お願い、出て…
『プルルルル…プルルルル…ガチャ』
『か、会長?どうされたんですかこんな時間に』
「ふ、副会長っ。い、今そちらにっ。ハッ向かってますっ」
『えぇ?!そんな、大丈夫なんですか?会長のお家は門限が』
「そんなっ、こと!」
ハッ…!ハッ…!ハッ…!
「今は!ッフ、どうでも!いいんです!ッ!ハッハッ」
『…?かい、ちょう?』
電話越しの副会長が戸惑いの声を出す。当然だ。逆の立場なら、私も同じだろう。いや、もしかしたら電話を切るかもしれない。
でも…
「でもっ!」
お願いだから…
「あとっ!少しっ!」
電話を、切らないで
「副会長ぉ!」
「会長!」
見えた。
副会長。心配になった家の外に出たようだ。
菜々「ハーッ!ハーッ!ハーッ!」
副会長「か、会長!だ、大丈夫ですか?その、息が」
副会長が何か言ってるが、気にせず腕を掴む。
副会長「へっ?!///」
菜々「副会長、走りますよ!」
副会長「………え?」