菜々・副会長「「………」」

愛「ご、ごめんねー?一応ノックはしたんだよ?」テヘペロ
菜々「………あぁ、愛さん。何か御用ですか?」ニコッ

愛(な…!あのバカップルぶりを見られておいて…!)

副会長(平静を装っている!なんという精神力!)

愛「う、うん。体育会系の部長達から、学園祭でもSIFみたいな他校と合同で催しをやってみたい!って相談受けちゃってさー」

菜々「そうでしたか…流石愛さん。部長さん達から信頼されてますね」

愛「そんなことないよー!ただの助っ人なのにこんなこと相談されて大変!」

副会長「………」

宮下愛さん。曰く『部室棟のヒーロー』。文武両道、眉目秀麗。その人柄の良さから非常に幅広い交友関係を持つ。私からみたら、眩しすぎて…

菜々「…分かりました。生徒会で話し合ってみます。大筋が決まり次第、各部長さん達に集まってもらいます」

愛「オッケー!ありがとねせっつー!」

副会長「あっ…」

菜々「もー、愛さん。ここでは『中川菜々生徒会長』ですよ」

愛「アハハッ、ゴメンねー!つい癖で言っちゃったよ!じゃあね、せいとかいちょー!副会長も!」

副会長「…あ、はい」

…そうだ。スクールアイドル同好会の皆さんは、私よりもっと前に会長の秘密を知っていたんだ。なんかズルい…

菜々「…副会長?どうされました?」

副会長「はひぇ!?な、なんでもありませんよ!さ、お弁当食べちゃいましょう!もう時間ありません!」

菜々「…?」

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バタンッ、と生徒会室の扉が閉じる。寄り掛かり、ズズズ…とそのまましゃがみ込む。

愛「…意地悪しちゃった」

愛「性格悪いなぁ、私」