桜坂しずく(xx)「禁則事項です♡」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
こんにちは。
初めましての方は初めまして。桜坂しずくです。
ガチャッ
ある日家に帰ったら
「おかえりー」
自室に知らないお姉さんがいました。 しずく「おっ、おっ、おかあさぁぁん!!部屋に知らない人が!!!」
「ちょっと待ってよしずく!そんなに大声で叫ばなくても……」
しずく「な、なんで私の名前を!?あなた誰ですか!?」
「誰って……見てわからない?」
しずく「何がですか……?」
「私はしずくだよ。未来から来たの」
しずく「……」
しずく「は……?」 「ほら、よーく見て」
そう言って目の前の女性は前のめりでゆっくり近づいてくる。
とりあえず警戒しつつじっくり見てみよう。
身長は私より少し高いところを見ると見たところ160代半ばくらいだろうか。
出るところは出て引っ込むところはしっかり引っ込んでいる理想体型。
少し目立たないもののチャームポイントのリボンがそれとなく主張していてるが、薄っすらとした化粧が艶っぽく子供っぽすぎないバランスのいい大人の女性を演出している。
もしこの人が本当に私なら自画自賛になってしまうが、とても美人だ。きっと相当な努力をしているんだろう。 しずく「本当に……私なんですか……?」
「やっぱりまだ疑ってるか……。そりゃいきなり未来の私ですって言っても信じてくれないよね」
「んー……どうやって説明すればいいかな……。私結構疑り深いし、自分自身の事説明しても信じてくれないよね」
「あ、そうだ。じゃあオフィーリアに会いに行こっか。そうすれば分かるでしょ?」
しずく「オフィーリアに?えぇ、いいですけど……」
ーーーー 「わぁ、懐かしいな……」
しずく(懐かしい……?)
「おいで、オフィーリア」
オフィーリア「!」バッ
「わっ!もう、いきなり飛びつかないでよ!」
オフィーリア「ワン!ワン!」ハッハッハッハッ
しずく「嘘……」
初対面のはずなのに、あそこまで懐くなんて。
いや、初対面でなくとも、オフィーリアが私以外にあんなに懐いているのは見たことが無い。 「チンチン」
オフィーリア「ワン!」バッ
「死んだふり」
オフィーリア「キャゥゥン……」グタァ
しずく(私がオフィーリアに教えた芸……)
「ね?」
しずく「…………」
「それじゃあ……とんでけぇ♡ごぉ♡」
しずく「……?」
オフィーリア「……?」
しずく「何ですか、今の?」
未来しずく「あれっ、まだ教えてなかったかな」
未来しずく「じゃあ……」 そう言って女性は人差し指を2つオフィーリアに見せ
「11点で?」
オフィーリア「ワンワン!」
しずく「そ、そんな……」
なんで見ず知らずの女性がこの事を知っているんだろうか。
ついなんとなく教えてみただけで、家族にも披露したことない芸なのに…… しずく「信じられません……。未来からなんて……」
「うーん……まだ駄目か。じゃあとっておきなの言っちゃおうか」
しずく「とっておき……」
「みんなには内緒にしてる秘密のノートがあるよね?収納場所は書斎の下から2列目の辞典のケースの中で内容は私が考えてるしょ──
しずく「わぁぁぁぁ!!」 しずく「なんで!?誰にも言ってないのに!!」
「だって、書いたの私だもん。それで内容は……」
しずく「分かりました!!信じます!!だから言わなくて結構ですから!!」
未来しずく「はーい」
事実は小説より奇なりという言葉があるけれど。
本当にこんなことが起こるなんて……。
ーーーー 連投規制で困ってるって?
10分置きに投下すべきだよ
短期間で投下してるとなりやすい しずく母「あら、しずく帰ってたの。もうすぐご飯できるからね」
しずく「はーい」
しずく母「そっちのしずくもね」
未来しずく「やった!久しぶりのお母さんの手料理楽しみだなぁ」
しずく「お母さんもこの人の言う事信じてるの?未来の私だって」
しずく母「信じるもなにも、自分の娘くらい分かるわよ」
しずく「そう……」
そういうものなのだろうか。
なんか、ちょっと嬉しいかも。 バタン
未来しずく「こうして見ると私本当にいい部屋で生活してたよね。帰りたくなくなったゃうかも」
しずく「あなたが本当に未来の私なら聞きたいことがあります」
未来しずく「なに?」
しずく「まず何歳ですか?」
未来しずく「禁則事項です♡」
しずく「え?」
ううん……自分相手とはいえ、いきなり年齢を聞くのはマズかったか。 しずく「あの、見た感じスタイルいいですけど、スリーサイズ教えてもらってもいいですか?」
未来しずく「禁則事項です♡」
しずく「何年後から来たんですか?」
未来しずく「禁則事項です♡」
しずく「結婚とかしていますか?」
未来しずく「……禁則事項です♡」 しずく「それじゃあ……」
他の事は正直どうでもいい。
1番私が知りたい事。
しずく「将来の私は女優になれてますか?」
未来しずく「それは……」
しずく「それは……?」 このスレでハルヒの新刊が出たってことを知れたありがとう しずく「全部秘密なんじゃないですか!!1つくらい教えてくれてもいいんじゃないですか!?」
未来しずく「いやー、こればっかりはどうしてもね。ほら、もしうっかり教えたりして未来が変わっちゃったりしたら大変だろうし」
しずく「う、たしかに……。映画とかでよくあるもんね。未来の事を教えたら未来が変わっちゃうとかいう話」
私とした事が、つい好奇心に任せて自分の事を優先してしまっていた。 しずく「それに気にはなりますけど、未来が分かっちゃったら面白くありませんし」
しずく「それにもしなれないって分かったら……」
未来しずく「…………」
パンッ
未来しずく「はい、この話はここまで!」 未来しずく「それよりさ、明日学校行っていい?」
しずく「学校ですか?」
未来しずく「時期的に今ってスクールアイドルフェスティバルの準備中でしょ?関係者ってことにしとけば入れるよ。多分」
しずく「え、ちょっと。本当に来る気なんですか?」
未来しずく「しずくのお姉ちゃんってことにしておくから、しずくからもフォローよろしくね」
しずく「えっ、え……?」
ーーーー ー翌日ー
しずく「本当に部室に顔出すんですか、未来の私!?」
未来しずく「ちょっと、お姉ちゃんって呼んでよ。バレたらややこしい事になるって何度も言ったじゃん」
しずく「うう……分かりました、姉さん……」
しずく(ずっと一人っ子だったから慣れないよ……) しずく「そういう姉さんはなんだかノリノリですね。なんだか私じゃないみたい」
未来しずく「お姉ちゃんの役は何回か演じてきたしね。そっちもそうでしょ?」
しずく「そうですね……。私も妹役を頑張って演じないと」
そう思うとちょっと楽しくなってきたかも ガララッ
未来しずく「どうも〜スクールアイドル同好会の皆さん!いつもしずくがお世話になってまーす!しずくの姉です!」
侑「しずくちゃんのお姉さん……?」
しずく「あ、はい!スクールアイドルフェスティバルの準備に協力してくれるみたいで……」
エマ「へぇ!綺麗な人!」
愛「え、なになに?しずくお姉ちゃんいたの?」
注目を一気に集めた未来の私を皆が取り囲んだ。 果林「背もすらっとしてて、なかなかの美人ね……」
侑「ほんと!でも本当に姉妹なんだね!見た目がそっくりだよ!」
歩夢「成長したしずくちゃんって感じだね」
しずく(そりゃ未来の私なんだからそっくりに決まってるじゃないですか!)
しずく(大丈夫かな?これバレない……?) 侑「いいなぁ、お姉ちゃん。私一人っ子だったから、お姉ちゃんか妹欲しかったんだよね」
彼方「妹はいいぞ〜?」
かすみ「あれ、でもしず子にお姉ちゃんなんていたっけ」
しずく「え」
かすみ「りな子聞いたことある?」
璃奈「私は無い」 かすみ「というか前一人っ子って言ってたような……」
侑「そうなの?」
しずく「それは!ほ、ほ……ほら!お姉ちゃん年も離れてるし昨日までずっと家にいなかったから。だから実質一人っ子みたいなもんだったっていうか……」
「「…………」」
しずく「だからその……かすみさんも璃奈さんも一人っ子って言ってたし、つい合わせて一人っ子って言っちゃったっていうか……」
しずく(やっぱり姉妹なんて設定無理があったんじゃ……!) かすみ「まぁ悪気があって嘘ついたんじゃなかったらいいけど……」
しずく(よかった……ごまかせた)
かすみ「でも水くさいじゃんしず子!こんな綺麗なお姉さんいるのに今まで黙ってたなんて〜」
しずく「え、綺麗?そうかな……///」
かすみ「で、名前は何て言うの?」
未来しずく「え!?」
しずく「え?」 しずく「ちょっと!何で驚いてるんですか!」ボソッ
未来しずく「名前……」ボソッ
しずく「まさか考えてなかったんですか!?」ボソッ
未来しずく「えと……えーと……」ボソッ
しずく「バレちゃったらマズいって言ったのそっちなんですからね!くれぐれも未来から来た私ってバレないようにうまく誤魔化してくださいよ!」ボソッ
未来しずく「みらい……」
しずく「え?」
未来しずく「そう、未来!桜坂未来って言います!!」
かすみ「へぇ、未来さんって言うんですか」
しずく「姉さんちょっとこっちに!!」ギュゥゥ
未来しずく「あいたっ」 変装とかならともかく流石にSF人だとは分からんです しずく「なんで未来なんて直球な名前にしてるんですかっ」ボソッ
未来しずく「え、いい名前だと思ったんだけど……」
しずく「未来を連想させるじゃないですか!あぁもう……頭痛くなってきました」
昨日は信じたけれど、この人、本当に私なのかな……。 未来しずく「それより、皆若いね〜。流石高校生!肌ピチピチだ」
果林「あら、そういうお姉さんもお肌は綺麗よ」
未来しずく「本当?嬉しいなぁ」
未来しずく「こうして今日学校に来たのは、皆に会いたかったからだったりして」
侑「皆の事知ってるんですか?」
未来しずく「うん、勿論。しずくから聞いてるからね」
未来しずく「それにあなたの事も」
侑「え、私も!?」 侑「いやぁ、私はスクールアイドルでも何でも無いのに恥ずかしいな……」
侑「すみません、しずくちゃん私の事何て言ってました?」
未来しずく「それは……」
未来しずく「…………」
未来しずく「皆のために一生懸命頑張ってる人かな」
侑「そうですか。よし、これからも皆のために頑張らなくっちゃね!」
しずく「…………」 侑「よし、じゃあ皆今日も練習頑張ろうか!」
「「はーい」」
しずく(はぁ……特に未来の名前についてツッコまれなくてよかった……)
しずく「じゃあ私達練習行ってきますから」
未来しずく「あ、折角だから私も見させてもらおうかな」
しずく「えぇ……まだ付いてくるんですか?」
未来しずく「ほら、若い皆見るの久しぶりだから一通りはみたいし」
しずく「私なんてまだまだだし恥ずかしいなぁもう……」
かすみ「行くよ、しず子ー?」
しずく「はーい、今行く!」
未来しずく「……?あれ、かすみさん」
かすみ「へ?今私の事呼びました?未来さん」
未来しずく「今日は髪飾りしてないの?」
かすみ「……?なんの話ですか?」 しずく「かすみさん?」
かすみ「あ、うん!それじゃあ私行きますね」
未来しずく「うん……」
未来しずく「んん……?」
ーーーー 侑「どうですか、未来さんから見て皆は」
未来しずく「うん、皆輝いてて魅力的だと思うな」
侑「ですよね!私もそう思います!こう、何ていうかトキメくっていうか……」
侑「えへへ、皆の事褒められると自分の事のように嬉しいです!」ニコッ
未来しずく「可愛い……」
侑「え?」
未来しずく「いえ、何も!」
未来しずく「でもしずくはまだまだかな……動きがまだまだ鈍いし自分を表現しきれてるとは言えないかな」
侑「あはは、流石お姉ちゃんは厳しいんですね」 未来しずく「あの、侑さん」
侑「はい?」
未来しずく「…………」
侑「あの、なんでしょうか……。未来さんみたいな綺麗な人にマジマジと見つめられると恥ずかしいです……///」
未来しずく「いえ、何でもないです。すみません」
侑「そうですか……」
侑(何だったんだろう) スクールアイドルフェスティバルがまだ開催されていない? ガチャッ
しずく「はー、やっと1日が終わったー!疲れた……」
未来しずく「お疲れ様」
しずく「誰のせいだと思ってるんですか……」
未来しずく「ねぇしずく、今日は一緒にお風呂入ろっか」
しずく「え、お風呂ですか!?」
未来しずく「ほら、お姉ちゃんと一緒にお風呂入るのってちょっと羨ましかったりしたでしょ?」
しずく「た、確かに。それはそうですけど……」
未来の私なのだから、私が昔考えていた事もお見通しなのだろう。
確かに私は昔クラスメイトが話していた姉妹で一緒にお風呂に入るというシチュエーションに憧れた事がある。 しずく「いや、でも……」ジーッ
未来しずく「でも何?」
しずく「いや、裸だとよりスタイルの差が顕著に……」
未来しずく「そんなの気にしないって」
しずく「私が気にするんです!」
未来しずく「大丈夫だって!今でも十分年相応だし、これから大きくなるから」
しずく「それ、言っちゃっていいんですか?」
未来しずく「 あっ 」 未来しずく「き、禁則事項……」
しずく「いや、もう無理ですから」
未来しずく「はぁ……まぁこれくらいなら別にいいでしょ」
しずく(結構大ざっぱなんだなぁ)
未来しずく「それより一緒に入ろうよ!ほら、折角だから私も妹と一緒に色々してみたいし!!」
しずく「……分かりました。その代わり、私の体を見ても笑わないでくださいね」 たとえ未来の自分相手だとしても歳上に敬語なしずくちゃん可愛い しずく(とうとう脱衣所まで来てしまった)
未来しずく「何恥ずかしがってるの?相手は自分だよ」
しずく「分かってます!分かってますけど……」
目の前には既に衣服を脱ぎ終えボディラインがハッキリそのまま確認できるようになった未来の自分の姿が。
分かってはいたけど、その……
未来しずく「前も言ったけど、同年代では悪くない方だし、別に子供っぽくも無いと思うけど」
しずく「目の前にそんな立派な物があるのに、慰めにしか聞こえませんよ!」
未来しずく「気持ちは分かるけど、脱いでくれないと入れないよ」
しずく「あ、後で行きますので先に入っててください!」
未来しずく「しょうがないなぁ」
バタンッ
しずく(行った……?)
しずく「はぁ……」
しずく(未来の私はああ言ってたけど、あのスタイルと比べたら私なんてただのちんちくりんだよ) ガララ
未来しずく「お、やっと来……た……」
しずく「…………///」
未来しずく「1ついい?」
しずく「はい……」
未来しずく「お湯に浸かるときはタオル外してね」
しずく「そ、それは銭湯などで身体を洗ったタオルをそのまま湯船につける人がいるからであって、これは洗いたてなので……」
未来しずく「いや、家でもお風呂掃除大変になるし」
しずく「うっ」 設定は面白そうなのにこの人いつも絶望的に書くのが遅いな 未来しずく「恥ずかしいのは分かるけど……」
しずく「うぅ……こうなったらどうにでもなれ!本当の私を見てください!」バッ
未来しずく「うわっ!そんな露出狂が見せつける時みたいにタオル広げなくても」
しずく「うう……恥ずかしい……」
未来しずく「恥ずかしいって、相手は私だよ?見慣れてるのに」
しずく「それでも恥ずかしいんです!そのスタイルと比べられると!」
未来しずく「うーん……まぁ気持ちはわかるけどさ。私って劣等感の塊だから」
しずく(自覚してはいるけど、そうズバッと言われると傷つくなぁ) 未来しずく「ほら、今の私お姉ちゃんだからさ。家族とお風呂入って恥ずかしがる子なんていないって」
しずく「でも……」
未来しずく「そもそも歳の差だってあるし、それによく見ると……」
プニッ
しずく「え……?ひゃんっ!」
未来しずく「いいケツしてるじゃん♡プニプニで気持ちいいよ」
しずく「ちょっ……どこ触ってるんですか!?」
未来しずく「うわっ、弾力凄っ!」プニプニ
しずく「ちょっと!揉まないでください!!」 しずく「もう!変態みたいな事するのはやめてください!!」パシッ
未来しずく「あらら」
しずく「一緒にお風呂入るってこういう事するためだったんですか!?」
未来しずく「いやぁ、普通に一緒にお風呂入ろうかなって思っただけなんだけど。でもこう……目の前にいい形のお尻があったら触りたくならない?」
しずく「ならないです!!!」
未来しずく「……そうやって否定してるけどさ、私もしずくって事忘れてない?」
しずく「今度は何が言いたいんですか」
未来しずく「人の根本ってそう簡単に変わらないんだよ。だから私の考えはそのまま自分自身の考えになるの」
しずく「…………」 未来しずく「この前皆で合宿やったよね?他の子の裸気にならなかった?自分とどう違うんだろうとか」
しずく(……確かに同級生のかすみさんや璃奈さんの身体が気になったり、エマさんや果林さんの胸を目で追ったりはしてしまったけれど)
未来しずく「かすみさんや璃奈さんの身体が気になったり、エマさんや果林さんの胸が気になったりね♡」
しずく「……っ!!?」 未来しずく「どのくらいの重さなんだろう……とか気になったりしたよね?でもそんな事話せる訳もなく」
しずく「…………」
未来しずく「でも自分自身なら遠慮はいらないよ?」
しずく(自分相手なら遠慮はいらない……?)
未来しずく「私の、触ってみたくない?自分のを触るだけだから、なんの遠慮なく好き放題できるんだよ?」
しずく(自分のを触るだけ……)
しずく(そう、これは自分で自分の身体を触るのと同義……!) しずく「じゃあ、ちょっとだけ、その胸触ってみてもいいですか……?」
未来しずく「いいよ。はい、どうぞ♡」
しずく「……」ゴクッ
プルプルプルプル
チョン
未来しずく「へんたい♡」
しずく「!?」 えっちとえっちが混じったらそれはもう超えっちだなって バッ
しずく「そ、そっちがしてもいいっていったんでしょ!?」
未来しずく「別に駄目とは言ってないじゃん」
しずく「…………」
しずく(今度はちょっと包み込む感じに触ってみよう)
スッ
未来しずく「ひゃんっ♡」
しずく「ななななな、何変な声出してるんですか!?演技だとしてもいやらしすぎますよ!!」
未来しずく「私の声がいやらしいって言うけど、つまりは自分の声がいやらしいって言ってるようなものだからね」
未来しずく「さっきそっちも同じような声出してたし」
しずく「嘘……」
しずく(え、第三者から見たら私の声あんなにやらしく聞こえるの?)
しずく(流石に未来の私が過剰な演技してるだけだよね??) ーーーー
しずく母「タオル2つここ置いておくわよー」
ドタバタ
『ギャーギャー』
しずく母「楽しそうねしずく。やっぱりもう一人産んであげればよかったかな」
未来しずく『すけべ女♡えっち♡いやらしずく♡』
しずく『ち・が・い・ま・す!!』
しずく母「何話してるのよしずく……」 しずく母絶対美人だよね
そういえば虹ヶ咲で親ってアニメとかでも出てないよね? なんとなく虹ヶ咲の母親は綺麗だけど年相応なデザインしてそうな気がする しずく母『しずくー!危ないからあんまりお風呂ではしゃいじゃだめよー?』
しずく「はーい」
未来しずく「はーい」
「「え?」」
しずく母『ふふ、しずくって呼ぶと二人一変に反応してくれるから便利ね』
「「ぷっ」」
二人で顔を見合わせて、お母さんのしずくという呼びかけに二人同時に反応したことがなんだかおかしくって。
またも二人同時に笑ってしまった。
未来しずく「あーおかしっ。改めて私が二人いるって変な気分」
しずく「ホントですね」
未来しずく「おいで、一緒に入ろう?」ヒョイヒョイ
その優しい手招きに先程までの変態行為も忘れ、共に湯船へと向かうのだった。 チャポン…
家の浴槽は一般的な家庭より少し大きい。そのため、二人が入ってもまだ余裕があった。
しずく(いつも一人で入るには広すぎるお風呂だったけど、初めて広くてよかったなって思ったかも)
未来しずく「いいよね、家族とお風呂。物心ついてからはもうずっと一人で入ってたもんね」
しずく「そうですね……」
たまに耳に入ってきたクラスメイトの姉妹でお風呂に入った〜という話をどれほど羨ましいと思ったことか。
しずく(きっと姉か妹がいたら、友達がいなくても寂しく無かっただろうな……) しずく(今なら答えてくれるかな)
しずく「姉さんは……」
未来しずく「固いよ……敬語やめてお姉ちゃんって呼んでくれてもいいんだよ?」
しずく「すみません、まだ恥ずかしくて」
未来しずく「うーん、そっか。まぁそのうち呼んでね」
未来しずく「それで、何かな」
しずく「姉さんは何しにこの時代に来たんですか?」
未来しずく「え?」
しずく「ほら、タイムスリップするSF物では大抵何か目的があるじゃないですか」
しずく「過去を変えに来たとか死んでしまう誰かを救いに来たとか、それともただ昔を懐かしみに来たとか?」
未来しずく「目的……」 未来しずく「ないんだよね、それが」
しずく「え?」 しずく「いやいや!無いって事は無いでしょう!」
しずく「それなら一体何の為に過去に来たって言うんですか!!」
未来しずく「それが私が自分の意思できたわけじゃないんだよ」
しずく「え?」
未来しずく「気が付いたらこの時代に放り出されてて。スマホもなぜか無いし他に頼れるものも無いから、家に来てお母さんに事情話して匿ってもらったの」
未来しずく「丁度昨日の昼頃くらい?」
しずく「えぇ……そんな事って……」 しずく「じゃあ元の時代に変える方法も……」
未来しずく「分からないの」
しずく「話を聞く限り特に何か未練でもあるわけでも無さそうですよね?」
未来しずく「うん」
しずく「はぁ……」
つい大きく溜息をついてしまう。
もしかしたら、このままずっと未来の私と一緒なんて事になるんじゃないのか。
未来しずく「溜息付きたいのはこっちだけどね……」
しずく「あ、そうですよね。すみません」
未来しずく「これからどうしようかな私……」
しずく「姉さん……」
いや、他人事じゃない。これは未来の私の問題でもあるんだ。 しずく「げ、元気出してください!きっと、何かきっかけがあれば元の時代に戻れるはずです!私も協力しますから!」
しずく「お母さんにも事情を話してしばらく家に居られるようにします!二人で探せばきっと見つかるはずです!!」
未来しずく「……ありがとう。でもきっとそのうち戻れるよ」
未来しずく「だから、しばらくはこの時代を楽しんじゃおっかな。時間が無くて行けなかった舞台とかいっぱいあるし!」
しずく「あ!ずるい!!私も見たいのに!!」
未来しずく「あんたは部活の練習があるでしょー?」
しずく「うう……。後で感想聞かせてくださいね!!あとパンフレットも買ってきてください!!」
未来しずく「はいはい」アハハ
ーーーー しずく「ふぅ……今日は練習もハードだったけど色々疲れた……」
ガチャッ
未来しずく「しずくー?」
しずく「ちょっ!いきなり入ってこないでください!」
未来しずく「えーいいじゃん。私は私なんだし」
未来しずく「それとも、一人でえっちなことでもしてた?」
しずく「ち、違います!!今寝ようとしていたところです!!///」
未来しずく「そっか。学校遠いもんね」 しずく「それで、何しに来たんですか……」
未来しずく「夜這い♡」
しずく「帰ってください。もう寝るっていいましたよね?」グイッ
未来しずく「うそうそ!冗談だって!だから追い出そうとしないで!!」 しずく「はぁ……それで?本当は何の用なんですか」
未来しずく「いやなに、お母さんから客室借りてたんだけど、どうにも落ち着かないっていうか、寝付きも悪かったし」
未来しずく「だから一緒のベッドで寝てもいい?」
しずく「一人暮らししてるんでしたよね?ここじゃないベッドは慣れっこなんじゃないですか?」
未来しずく「うぅ……なんで未来の私自身なのにそんなに冷たいの」
しずく「散々変な事言ってきたからですよ!!」
未来しずく「えぇ〜?そんなに変な事言ったっけ」
しずく(自覚無かったのか) 未来しずく「やっぱりここのベッドが1番落ち着くんだって。久しぶりの実家だし」
しずく「…………」
少し俯いて話す私の姿は演技とは思えなくて。
今は実家にずっといるけれど、やっぱり一人暮らしでいると実家が恋しくなるものなのかと思うと無下にはできなかった。
クイックイッ
しずく「変な事しないって約束するならいいですよ」
未来しずく「……!」
ギュゥゥ
しずく「ちょっ、ちょっと!」
未来しずく「ありがとう!」
しずく「……ど、どういたしまして///」
嬉しそうに笑う私の顔は、今まで見せたこちらをからかう様な表情とは打って変わって、無邪気な少女の様な笑顔だった。
しずく(そんなに嬉しいんだ。やっぱり寂しいのかな、一人暮らしって……) こうして私は未来の私と同じベッドで寝ることになった。
私の部屋のベッドは元々でかすぎたので、寧ろ二人で丁度いいくらいだ。
未来しずく「ねぇ、しずく。……って言うのも変だけど」
しずく「なんですか?」
未来しずく「ありがとうね。元の時代への帰り方分からないって言った時励ましてくれて」
しずく「え?」
そう呟く私の表情は真剣だった。
しずく(そっか。自分から訪れたのならともかく、気が付いたら過去にいましたなんて普通は怖いよね)
しずく(もしかしたら今までふざけてたのは寂しさを誤魔化してたのかも) しずく「姉さん……」
未来しずく「ん?」
しずく「今日は、その……抱きついて寝てもいいですよ」
未来しずく「…………」
しずく「自分に抱きつくのが気持ち悪くなければですけど……」
ギュゥゥ
しずく「!」
未来しずく「ふふ、そんな事言って、お姉ちゃんに甘えてみたかっただけでしょ!」ギュゥゥゥ
しずく「違っ///私はただ不安だろうから励ましてあげようかと!」
しずく(確かに姉妹でこういう事憧れてたっていうのもあるけど……)
未来しずく「生意気だぞ!この!彼方さんみたいに抱き枕にしてやるー!」
しずく「うう、苦しいです……!」
ーーーー .
チュンチュンチュン
しずく「うわぁ……気持ち悪っ」ビッチャァァァ
未来しずく「うん……まぁ汗っかき二人が抱きしめ合って寝たらこうなるよね……」ビッチャァァァ
明日からはくっつきすぎずに寝ることをお互い心に固く誓うのであった。
. スクールアイドルフェスティバル前じゃないの?
あれって夏だっけ 多分夏季休業頃じゃない?
22点のアレは期末だろうし ガチャッ
しずく「おはようございます」
せつ菜「しずくさん、おはようございます。家が遠いのに今日も遅れずに偉いですね」
しずく「おはようございます。いえ、私が好きでしている事ですから全然偉くなんて」
かすみ「あれ、しず子。今日は未来さん一緒じゃないの?」
しずく「みら……姉さん?何か用でもあった?」
かすみ「いや、ほら。スクールアイドルフェスティバルの準備手伝ってくれるって言ってたから今日は来ないのかなーって」
しずく「あー……」
しずく(そういえばとっさにそんな事言っちゃったっけ) しずく「姉さんは色々忙しいから」
かすみ「そっか。社会人は夏休みないもんね」
しずく(とりあえず誤魔化せた……)
しずく(これからもちょくちょく来てもらわなきゃ逆に怪しまれちゃうかな)
しずく「ところで聞きたい事ってそれだけ?」
かすみ「え?」
しずく「さっきのかすみさんの様子見てると、なんだかそれが本命じゃ無い気がして」
かすみ「鋭いなしず子……。別に大したことじゃないんだけど、昨日未来さんが髪飾りがどうとか言ってたから……」
しずく「髪飾り?」 ジーッ
しずく「してないじゃん」
しずく「というか髪飾りしてたことあったっけ?」
かすみ「最近は別に無いなぁ」
しずく「そうだよね」
しずく(うーん。未来の私が言おうとしてた事。なんだろう?)ジーッ
ジーッ
かすみ「うう……かすみんが可愛いすぎるのは分かるけど、そんなに見つめられると照れちゃいます///」
しずく「あ、分かった」
かすみ「へ?」 しずく「じゃあみ……姉さんには今度いつ来れるか聞いておくね!」
かすみ「あ!ちょっとしず子!」
かすみ「もう、姉妹揃ってなに……?」 しずく「ただいまー」
未来しずく「おかえりー」
いつもなら返事が返ってくることも、そもそも自分の部屋を開ける際にただいまを言う事もないけれど。
少しだけそれに慣れてしまって、なおかつそれが心地良くなってきている自分がいる。
しずく「姉さん、昨日学校行った時スクールアイドルフェスティバルの手伝いしてくれるって紹介しましたよね?」
未来しずく「え?うん。そういやそんな事言ってたっけ」
しずく「昨日ちょっと見学しただけじゃ逆に怪しまれそうだから、またたまに虹ヶ咲に来てもらえませんか?」
未来しずく「うーん、手伝う分には全然いいんだけど、バレちゃったりしないかな」
しずく「大丈夫じゃないですか?昨日はちょっと焦りましたけど、誰も姉さんを私だなんて疑ってる人はいませんでしたし」
しずく「そもそも未来から来たなんて現実で考える人なんていませんし、姉さんの演技力があればバレる心配なんて無いんじゃないですか?」
しずく「ね、大女優さん♡」
未来しずく「おおう、言ってくれるな」 未来しずく「それなら別に侑先輩とあっても問題無いよね。バレないんだし」
しずく「え?」
未来しずく「ね、お願いがあるんだけどさ。今度のお休みの日、この頃の侑先輩と一緒に出かけてみたいんだ」
しずく「へぇ、行ってらっしゃい」
未来しずく「だからしずくから頼んで!私と先輩が遊ぶ所に姉さんも付いてきたいって言ってるけどいいですか、って!」
しずく「な、なんで私も一緒なんですか!?二人で行ってくればいいじゃないですか!!」
未来しずく「部外者の私がいきなり侑先輩と一緒に遊びに行きたいなんて怪しすぎるでしょ」
しずく「わ、私だって──」
未来しずく「殆ど喋ったことない」
しずく「分かってるなら!」 未来しずく「でも私が直接誘うより同じ部活の後輩が誘った方が遥かに自然だよね?」
しずく「それは、そうですが……」
未来しずく「それとも、侑先輩と遊びに行くのは嫌?」
しずく「嫌じゃないけど、何話せばいいか分からないって言うか、侑先輩趣味合わなさそうだし……」
未来しずく「……」
パシッ
しずく「あぁ!私のスマホ!」
カチッ
未来しずく「よしっ、ロック解除。侑先輩、突然すみません。次の休みの日ですが……」
しずく「何勝手に!」
未来しずく「はい、ありがとう」ヒョイッ
しずく「いますぐ転送取り消しを……あ、もう既読ついちゃった……」 しずく「ロクに喋ったこともないのにいきなり遊びに誘うなんて絶対変な子だと思われてるよ!」
未来しずく「大丈夫だって。私を信じてよ」
しずく「うぅ……他人事だと思って。自分の事だよ?」
ポンッ
しずく「あ、返信来た……」
未来しずく「何て書いてあるの?」
しずく【しずくちゃんお疲れ様!しずくちゃんからメッセージ貰えるなんて嬉しいな!次の休みの日なら特に予定ないから大丈夫だよ!どこ行く?】
しずく「だって」
未来しずく「だってって……自分の事だよ?」 未来しずくが同好会のみんなと交流して大人になったしずくって感じで良いね 歩夢の問題が解決したのがスクールアイドルフェスティバル直前って考えたら10〜11話の間くらい? 暗証番号も指紋認証も何のそのだな
しかし口調的に未来しずくがかおりんに思えてならない しずく「これって、遊びに行く事になったって事?」
未来しずく「そうでしょ」
しずく「あぁ……」ガクッ
未来しずく「そんなに落胆しなくても……」
未来しずく「ちゃんと仲良くしておかないと、いずれ侑先輩に皆でお世話になったお礼を伝えるって展開になった時しずくだけ説得力皆無になって回想捏造することになっちゃうよ」
しずく「…………それ、これから起こる事ですか?言ってしまっていいんですか?」
未来しずく「やばっ」 未来しずく「と、とにかく!何も考えずに自分が行きたい所に誘えばいいんだよ!」
しずく「でもそれじゃあ侑先輩楽しめないんじゃ」
未来しずく「先輩の事何も分からないんだからそんなの一緒に過ごしてみないと分かんないでしょ!」
しずく「だったら姉さんが教えてくれても……」
未来しずく「未来教えすぎるのもあれでしょ?いいから、でもとかだったらとか言ってないで決める!」
しずく「散々色々自分から言ってるのに……。そもそもなんで怒ってるの?」 しずく「うぅ……でもそんなすぐに決められないよ」
未来しずく「分かった。別に今すぐに決めなくていいよ、私も一緒に考えるから」
未来しずく「とりあえず私も行っていいかだけ聞いておいて?」
しずく「分かりました」スッスッ
しずく「あ、未来さんも来てくれるの楽しみだって」
未来しずく「ほんと?やった!」 未来しずく「じゃあ早速お風呂入りながら作戦会議でもしよっか」
しずく「うん……」
未来しずく「大丈夫。侑先輩なら素を見せても嫌ったりしないって。自分が思ってる程」
しずく「」 途中送信
未来しずく「じゃあ早速お風呂入りながら作戦会議でもしよっか」
しずく「うん……」
未来しずく「大丈夫。侑先輩なら素を見せても嫌ったりしないって。先輩は自分が思ってる以上の人だよ」
しずく「そうなんですか?」
未来しずく「私が自分に嘘付くと思う?」
しずく「…………そうですね。歩みよる前から色々考え過ぎちゃうのは私の悪い癖ですね」
しずく「うん!アドバイス色々お願いします!姉さん!」
未来しずく「よしっ!分かった!」
ーーーー しずく「うわぁぁぁぁぁん!!」
侑「お、落ち着いてしずくちゃん……」ソワソワ
しずく「これが落ち着いていられますか!!」
しずく「一緒に食べようと思っていたパンケーキの店は長時間待ち、代わりに行ったクレープ店でも期間限定商品が売り切れ!お気に入りのカフェもなぜか今日に限って臨時休業!!」
しずく「レストランでは先輩のお洋服にコーヒー零しちゃうし、もう……なにこれぇ……」
侑「あのっ、私なら気にしてないから……だから泣かないでしずくちゃん……」オロオロ
未来しずく「……ぷっ」
しずく「……!」 >>165
これは酷い...
しかも、栞子まで居るのにしずくだけ居ないって... しずく「侑先輩、少しそこで待っていてください!」
侑「え?うん」
しずく「姉さん、ちょっとこっちへ」
未来しずく「え、何?」
しずく「さっき笑いましたよね!?」
未来しずく「ごめんごめん!第三者から見て昔の自分凄い可愛いことしてるなって思って!」
しずく「知ってたなら事前に教えてくれればよかったのに、酷いじゃないですか!これじゃあ仲良くなるどころが嫌われちゃうじゃないですか!あぁ!もう駄目!!」
未来しずく「ちょっ、ちょっと!何か勘違いしてない?私は今日自分がどんなミスするなんて全く知らなかったんだって!」
しずく「え?そうなんですか?」
未来しずく「うん。だって、この日に先輩と出かけるなんてしなかったし」
しずく「そう、だったんですか……。すみません、それならこれはただの八つ当たりですね」
未来しずく「まぁ私の事だから何かしらドジやらかすとは思ってはいたけど」
しずく「やっぱり酷い!」 未来しずく「とにかく謝ろっか。侑先輩なら許してくれるよ」
しずく「そう、ですね」
ギュッ
未来しずく「どうしたの?手なんて握って」
しずく「あの、謝る時に側に付いててもらっていいですか……?」
未来しずく「……!」ドキッ
未来しずく「う、うん。いいよ、そのくらい」
未来しずく(うわ、昔の自分あざといな……多分天然なんだろうけど) 侑「あ、戻って来た」
しずく「侑先輩……さっきは取り乱してしまってごめんなさい!」
侑「え?」
しずく「それから、色々ご迷惑をおかけしてしまってすみません!お洋服のクリーニング代は私が出しますし、落ちない時は同じお洋服を買って渡しますし」
侑「え!別にそこまでしなくても……」
しずく「だから、どうか嫌わないでください!」
侑「しずくちゃん……」
未来しずく「…………」 侑「心配しすぎだって。別にわざとやったわけじゃないんだし、これくらいで嫌ったりしないよ」
しずく「でも……」
侑「そもそもほら、私としずくちゃんってそんなに話したりしなかったじゃない?だから今日可愛いしずくちゃんがいっぱい見られて嬉しかったな!」
侑「ほら、しずくちゃんって1年生だけど大人びてる印象だったし、こんなに可愛かったんだってギャップが凄くて!ギャップ萌えってやつ?」
しずく「そ、それはありがとうございます。うぅ……恥ずかしい///」
侑「そうやって照れてるところも可愛いよ!」
しずく「……///」
こう惜しげもなく褒められるとただただ顔が赤くなってしまう 侑「ほら、次はしずくちゃんのオススメの演劇見るんでしょ?早く行こう?」
しずく「そうですね!」
侑「それで、私あんまり今日の舞台の事あんまり知らないけどとういう話なの?」
しずく「!!それはですね!!」
未来しずく「あっ」
侑「未来さん?どうしたんですか?」
未来しずく「いや、なんでも」
未来しずく「ただ長くなるだろうな、って」ボソッ しずく「それで今回の舞台は主役の役替り公演の逆の回でして!私は一度見ているんですが、前に一度見た回は今日見る回とは役替り講演の逆の回で。あ、役替り公演というのはキャストが同じ舞台内でも日によって違う役をやる講演のことでして。幼馴染の2人が明るい女の子と少し根暗な女の子で対称的な性格なんですが、それを同じキャストが2人ともどう演じるかというのが見所で。あ、前の公演の2人がどういう風に演じていたかは語ろうとするとネタバレまみれになりそうなので公演が終わってからにしますね。それでストーリーなんですが、まさにこうこうれ!こういうのでいいんだよ!という感じで正に王道ド直球で!エマさん風にいうとエモエモですね!成長と共に絶妙にすれ違っていく繊細な感じがとても美しくて!これを見て改めて幼馴染という関係性が羨ましいなって思いましたよ!それで今回主役の内の一人が私の特に好きな演者さんなんですけどその方が……」
侑「……」ニコニコ
未来しずく「……」 ーーーー
侑「それじゃあ席座ろっか」
しずく「うぅ……結局ずっと私ばっかり喋っちゃいました。すみません……」
侑「いや、しずくちゃんのおかげでこの舞台の事よく分かったよ。見所もばっちり予習できたし、ありがとう!」
侑「それに舞台の事楽しそうに話すしずくちゃんとっても可愛かったよ!しずくちゃんってホントに舞台が大好きなんだね!」
しずく「それは……はい。同年代にはあんまり舞台好きな人いなくて、そのせいで話が全然合わなくて友達なんて殆どいなかったんですけど」
しずく「とにかく、今日の舞台は最高ですから!終わった後語り合いましょう!!」
侑「うん!楽しみだなー!」 未来しずく「じゃあ私席あっちだから、また後でね」
侑「あれ、未来さんも一緒じゃないの?」
しずく「元々私一人で行こうと思ってましたから、3枚のうち2枚は追加で買ったんです。ですから後に買った分と席がバラバラで……」
未来しずく「席は私の持ってる券の方がいい席なんだけどね。どうする?どっちか私のと交換する?」
しずく「あのっ」
未来しずく「うん?」
しずく「いいんですか?元々姉さんが侑先輩と一緒に出かけたいって話だったのに、侑先輩と一緒じゃなくて」ボソッ
未来しずく「いいよ、遠慮しないで」
未来しずく「侑さんもしずくとでいい?」
侑「はい!それじゃあ行こっか、しずくちゃん!」ギュッ
しずく「あっ……はい!」
未来しずく「ばいばーい」フリフリ
未来しずく「…………」 続き来てる!
ゆっくりでもいいから更新続けてくれると嬉しい しずく「侑先輩、もうすぐ始まりますよ!お手洗いは大丈夫ですか?」
侑「うん。それよりなんだか緊張してきたよ……。お芝居見るのなんて昔小学校であった舞台鑑賞以来だし」
侑「何より周りの人達がいかにも舞台見に来ました!って感じのオーラが出ててなんだか疎外感が……」
しずく「あはは、分かります。でもそんなに気にしなくていいですよ」
侑「特に気を付ける事とかはある?」
しずく「心配しすぎですよ。特にはありません。マナーでは無く携帯の電源を切るだとか、上映中喋ったり咳をしないとか、そういうごく普通の事くらいです」
侑「マナーにしてた、電源切っとかないと……」ピッ 侑「でも思ったより特別な事は無いんだね」
しずく「そうですよ。だから今日は気兼ねなく舞台を楽しんでください!」
しずく「ここに来る前についオススメのポイントとか色々ぶつけちゃいましたけど、侑先輩は最初の観劇ですからそれもなるべく気にせずお願いします」
侑「なるほど。気にせず、気にせず……」
ブー
『ただいまより……』
侑「うう……もうすぐ始まっちゃう。やっぱり緊張しちゃうよ……」
侑「しずくちゃん、ちょっと手握ってもらっていい?」
しずく「え!?」 しずく「っと……つい大声が……」
侑「大丈夫?ダメかな?」
しずく「いえ……分かりました、どうぞ」
侑「ありがとう、しずくちゃん」ギュッ
しずく(あったかいな) 「さぁ唄いましょう。私達の虹を」
侑「お、おぉ……」サッ
しずく(あっ……)
少し前のめりになる程舞台にのめり込んだ侑先輩の手が、自然に私の手から離れる。
しずく(なんだろう、この感じ。舞台にのめり込んでるのは嬉しいはずなのに)
そんな思いが一瞬頭をよぎったけれど
「〜♪」
しずく(いけない、唄が始まる)
すぐに舞台に集中する事にした。 ーーーー
未来しずく「そろそろ侑先輩達も出てくるかな……」
侑「それで──」
未来しずく「あ、いた。おーい……」
侑「もうすっごくトキメいちゃった!!ヒロインの子が泣きながら思いを伝えるところなんてさいっこう!!私もうボロ泣きしちゃったよ!!」
しずく「ですよね!?私ももう数回目なんですけど、いつも引き込まれてしまうんです!!私もいつかはあんな風な演技をしてみたくて!!」
未来しずく「…………」 侑「しずくちゃんなら出来るよ!この前の演劇部の舞台だってすっごくよかったし!」
しずく「ありがとうございます!あっ姉さん」
未来しずく「侑さんも楽しんでくれたんだ」
侑「あ、はい!すっごくよかったです!」
しずく「姉さん、この後3人でどこかのお店で話し合いませんか?」
未来しずく「あー……私用事思い出して。お金はお母さんから預かってるの渡すから2人で食べてきて」
しずく「え、用事ですか?」
未来しずく「それじゃあね」クルッ
しずく「あっ」 しずく「行っちゃいました」
侑「未来さんとも話したかったけど、用事なら仕方ないね……」
しずく「そうですね……」
侑「それじゃあしずくちゃん、早くどこかのお店入ろうよ!早く舞台の事しずくちゃんと話したいよ!!」
しずく「まさかここまで侑先輩が舞台に興味を持ってくれるとは思いませんでした……。嬉しいです!今日はお互い満足するまで語り合いましょう!!」 ーーーー
しずく母「あら、帰ってたの。早いわね」
未来しずく「あ、お母さん……」
しずく母「ちっちゃい方のしずくは?一緒じゃないの?」
未来しずく「うん、ちょっとあって先に帰ってきちゃった」
しずく母「…………」
しずく母「ちょっと待ってて」
ドンッ
しずく母「しずく、あなたお酒は飲める?そもそもあなたいくつなの?」
未来しずく「お酒が飲める歳ではあるとだけ言っておくね……」
しずく母「ほら、一緒に飲みましょう?」
未来しずく「…………うん」 しずく母「まさか一足先に娘と晩酌できるとは思わなかったわ。この時代に来てくれてありがとうね、しずく」
未来しずく「気がついたらいただけだけどね……」
ゴクッゴクッ
未来しずく「ん……?」
しずく母「どう?そのワイン。美味しい?」
未来しずく「うーん……なんかよく分かんない」
しずく母「あら、まだしずくにこれは早かったかしらね。結構高級品なんだけれど」
未来しずく「いくら?」
しずく母「たしか430万くらい?」
未来しずく「んんっ!?」 未来しずく「え……たっか!!ワインってそんなにするの!?」
しずく母「ここまでするものは中々無いんじゃないかしら。ちょっと奮発して取り寄せたの」
未来しずく「奮発しすぎだよ……」
未来しずく「そもそも何で今日開けたの?別に記念日でも何でもないでしょ?」
しずく母「だって、しずくと飲めると思って」
未来しずく「…………私、この時代のしずくじゃないよ」
しずく母「しずくには変わりないでしょ?」
未来しずく「でも……」
しずく母「もしかして、落ち込んでたのってそのこと?」
未来しずく「えっ?」 1週間ぶりの更新がたったの3レスは勘弁してくれ
もうちょい頑張ってくれ まあ書くのも自由なら読むのも自由なので
やきもきするのが嫌ならそっ閉じしてね 続きが読めるってだけでクソ嬉しいから1レスでもありがてえわ 来てた
読んでるし待ってるから自分のペースで書いて欲しい 更新レスよりくだらないレスの方が倍上回る事態が発生してる件 iPhoneの言ってることは別に間違ってないけどな
そのたった1レスにどんだけ噛み付いてんのよww しずく母「何か気分沈んでるみたいだったから」
未来しずく「顔に出てた?」
しずく母「出てなくても顔見ればそれくらい分かるわよ」
しずく母「それより何かあったの?」
未来しずく「…………」
しずく母「言いたくない?」
未来しずく「ごめんなさい。言いたくないっていうより、うまく言葉に出来ないっていうか……」
しずく母「そう……。じゃあ無理に言わなくていいわ」
しずく母「愚痴でも何でも、いつでも聞くからね。吐くと楽になるし」
しずく「ありがとう。ひとまず今は、飲みたい気分かな」
しずく母「分かった。しずくが満足するまで付き合うわ」 ーーーー
ガチャッ
しずく「あ、姉さん。帰ってたんだ」
未来しずく「うん、お母さんとお酒飲んでてね」
しずく「へぇ……大人って感じですね。それより聞いてください!今日見た舞台なんですけど、侑先輩が予想以上にハマってくれて!その後二人でいっぱい語っちゃって楽しかったです!今度私の好きな古い映画も見たいって言ってくれたんですけど、そんな人今まで誰もいませんでしたしもうホントに嬉しくて!…………姉さん?」
しずく「姉さん?」
未来しずく「へ……?」
しずく「すみません。また私畳み掛けるように話しちゃいましたか……?すみません。直そうとは思ってるんですけど」
未来しずく「あぁ……ううん、違うの。ちょっとさっき飲んだお酒の酔いがね」
しずく「……何か悩み事ですか?」
未来しずく「えっ」 しずく「前に未来の私も根本は変わらないから過去の私の思考が分かるって言ったけれど、逆に言えば未来の私も今の私の根本と変わらないから思考が分かるってことですよね」
しずく「お酒で酔ってるのもあるかもしれませんけど、姉さん今日一日どこか変でしたよ?」
しずく「何か悩みでもあるなら私が……。いや、同じ考えが2つ集まるだけかな」
未来しずく「あはは。情けないな私。これじゃ大根役者だよ……」 未来しずく「今日ね、この時代の私と部活の先輩と3人で遊びに行ったでしょ?ただ単に若い先輩と一緒に過ごしてみたいなぁって単純な動機」
未来しずく「でも侑先輩がこの時代の私と仲良さそうに話してるの見て、何となく疎外感感じちゃって」
未来しずく「あぁ、私はこの時代の人じゃないんだなって。この時代の侑先輩はこの時代の私と話すのが普通なんだ。ここじゃ私にとって侑先輩や同好会の皆は他人なんだって」
未来しずく「そう思ったら途端に私が邪魔者に思えてきちゃってね。私はこの時代の人じゃ無いんだ、ここにいちゃいけない人なんだ……」グスッ
しずく「…………」 未来しずく「ごめん、急にこんな。ワイン飲みすぎちゃっ──」
しずく「なに……」
未来しずく「へ?」
しずく「甘っちょろいこと言ってんだぁぁ!!」シュッ
未来しずく「あいた!」
しずく「あっ、すみません!ホントに殴っちゃった……」
未来しずく「もう……いきなり何?」
しずく「あ、……ゴホン」 しずく「姉さんがいちゃいけないなんていつ誰が言ったんですか!被害妄想で勝手に自己嫌悪に陥って、悲劇のヒロインぶらないでください!!」
未来しずく「え?被害妄想って……」
しずく「それに、たとえ世界がしずくの事を認めなくても、私が姉さんを……」
しずく「いや、しずくの事を認めるから、必要としてるから!だからしずくはここにいなきゃいけないの!」
しずく「私は桜坂しずくの事、大好きだから!!!」
未来しずく「…………」
しずく「…………」ハァハァ 未来しずく「…………これって自己肯定になるのかな」
しずく「えーと……そうなるのかな?」
しずく「とにかく、姉さんもしずくで、少なくとも今はこの時代の人間なんだから!」
しずく「これからはちゃんとこの時代にいる『しずく』でもあるんだって事を分かってもらうためにしずくお姉ちゃんって名前で呼ぶから!」
未来しずく「あっ」
しずく「……?」
未来しずく「いや、何でもないよ」
未来しずく(自分で気付いてないのかな。今、しずく『お姉ちゃん』って……敬語も取れてたし)
しずく「それとさっきしずくお姉ちゃん疎外感感じるって言ってたよね?」
未来しずく「ん?」 .
「「「 えぇ〜!!未来さんが未来のしずくちゃん!!?? 」」」
. しずく「というわけで、私と接するみたいに未来さん改め未来の私と接してくださると助かります」
未来しずく「あはは……よろしくね皆」
侑「なんとなく似てると思ってたけど、まさか本人だなんて……!」
璃奈「凄い……未来の技術はそこまで進化してるんだ。しかも未来のしずくちゃんの見た目から推測するに、そう遠くない未来……!」
未来しずく「勝手に飛ばされただけなんだから技術はまだだと思うけどね……」
侑「ねぇねぇ、未来の私はどうなってるの!?」
かすみ「かすみんも!」
せつ菜「HUNTER×HUNTERは何巻まで出てますか!?」
未来しずく「禁則事項です」
「「えー」」
せつ菜「!!」
しずくお姉ちゃんは私と初めてあった日のように皆の質問をかわした。
言っていいラインと駄目なラインが相変わらず曖昧だ。 かすみ「でもなんで急に私達に打ち明ける気になったんですか?」
璃奈「そもそも話していいの?」
未来しずく「いやぁ……それは分からないけど……」
しずく「しずくお姉ちゃん……未来の私の事をそう呼んでるんだけど、この時代の皆が知り合いなのに知り合いとして一緒に過ごせないのが寂しかったんだって」
未来しずく「なっ……!!」
果林「へぇ」ニヤッ
未来しずく「かっ果林さん!違いますからね!!寂しいなんて私は別に!!私今の皆よりうんと大人なんですよ!?」
しずく「私はこの時代の人じゃ無いんだ、ここにいちゃいけない人なんだ」グスッ
未来しずく「実演しないでくれる!?」
かすみ「ってことは本当にあったんだ」
未来しずく「違うからねかすみさん!!あれはお酒が入ってたからであって──」
彼方「しずくちゃん、語るに落ちてるぜ〜」ニヤニヤ
未来しずく「あぁ……もう……」 ーーーー
かすみ「それじゃあしず子、でっかいしず子もまた明日!」
璃奈「しずくちゃん、しずくさん、バイバイ」
しずく「うん、また明日!」
未来しずく「またね」
未来しずく「はぁ……結局一日中皆にいじられっぱなしで疲れた……」
しずく「でもおかげで寂しくなくなったでしょう?」
未来しずく「そりゃああれで寂しくなれって言う方が無理だよ」
未来しずく「それにしても、本当に言ってよかったのかな」
しずく「今更ですよ。本当に言っちゃいけないなら私はともかくお母さんにだって言っちゃいけないんじゃないですか?」
未来しずく「それはそうかもしれないけど、未来に帰った時どうなるのかなって」
しずく「さぁ……」
未来しずく「そうだよね、やっぱり考え無しだよね。自分でも想像できないからだろうねって思ってたけど」 しずく「こ、細かい事はいいじゃないですか!今が楽しければ!」
未来しずく「……なんだかかすみさんに……」
しずく「え?かすみさんがどうかしました?」
未来しずく「いや、何でも無いよ。それよりこの前の劇の最後のミュージカル部分だけど」
しずく「あそこ!いいですよね〜あの場面!流石お姉ちゃん、気にいる所が一緒ですね!あそこの考察なんですが……」
ーーーー
ーーー
ーー 侑「しずくちゃんの家来るのって初めてだなぁ」
しずく「私も、家に友達を連れてくるのなんて何年ぶりか……」
侑「そんなに誰も来てないの?」
しずく「家に招待するほど仲のいい知り合いなんて、長年いませんでしたから……」
侑「あっ」 侑「それにしても今日暑いね!早くしずくちゃんの家で涼みたいなぁ!まだかなぁしずくちゃんの家!」
侑「あ、見てしずくちゃん!この家めちゃくちゃ広いよ!庭に庭園もある!きっと凄いお嬢様が住んでるんだろうね!」
しずく「それ……私の家です……」
侑「えっ」 ガチャッ
「お帰りなさいませ、お嬢様。そちらはご友人ですか?」
しずく「はい、学校の先輩です」
「お嬢様がついにご友人をご招待なさるなんて……!!今夜はご馳走ですね!!」
侑「えぇ!?そんな大袈裟な」
「お荷物お預かりいたしましょうか?」
侑「べ、別にいいですよ!おかまいなく!」 侑「ふぅ……びっくりしたぁ」
しずく「すみません、驚かせてしまって」
侑「ううん、大丈夫。それにしても、しずくちゃんってこんなに凄いお嬢様だったんだ……。なんか今まで失礼な態度取ってたらごめん」
しずく「そ、そんな事無いですから!気を使わなくて大丈夫です!!」
しずく「うう……だから皆には家の事言わないでおいたのに……」
未来しずく「あ、侑先輩。おはようございます」
侑「あ、大っきい方のしずくちゃんおはよう。なんだか歳上なのに敬語で話されるのまだなれないよ」 しずく「今から侑先輩と色々洋画見ようと思ってるんだけど、しずくお姉ちゃんも一緒にどう?」
未来しずく「お誘いありがとう。でも今日は遠慮しておくよ。二人の邪魔になるし」
未来しずく「それに、今日私も近江家に招待されてるから、私もそろそろ出ないと」
しずく「へぇ、そっちもいいなぁ。いってらっしゃい」
しずく「じゃあ侑先輩、シアター専用ルームに案内しますね。映画館みたいに見れるんですよ」
侑「うわぁ何それ!楽しみ〜!!」 しずく母「しずく、大分明るくなったね」
未来しずく「お母さん……」
母「あんたもああやって今のあんたになったの?」
未来しずく「いや、知らない……」
母「え?」
未来しずく「ううん、なんでもない。じゃあ、私も出かけてくるね!」 ーーーー
未来しずく(あれから数週間が経った)
未来しずく(明日はスクールアイドルフェスティバル当日。今日は早めに帰宅し、明日に備えて今からベッドに入るところだ)
未来しずく(思えば過去に来てから今日まで色んな事があったなぁ。この時代の私をからかうつもりが、逆に私が引っ張られてこの時代の同好会の皆と仲良くなってしまったり)
未来しずく(正直言うと、この時代の私が少し怖い。だって──)
しずく「しずくお姉ちゃん」
未来しずく「え、何?」
しずく「このリボン、プレゼントするね。似合えばいいんだけど……」
未来しずく「おぉ、流石私が選んだリボン。私の好みにぴったり!」
しずく「よかった!子供っぽく見えないように大人っぽいリボン選んだんだけど、気に入ってもらえてよかった!」
未来しずく「折角だから早速明日のスクールアイドルフェスティバルに付けて行こっかな」
しずく「そしたらきっとスクールアイドルより目立っちゃうんじゃないですか?」
未来しずく「それって遠回しの自画自賛?」
しずく「え!?ちっ、違いますよ!!」
未来しずく「私に隠し事しなくて言いって!実際自分の事可愛いって思ってるでしょ?」
しずく「………………少し」
未来しずく「素直じゃないなぁ」
しずく「もう!からかわないで!!」
未来しずく「あはは、ごめんごめん」 しずく「明日はどうするんですか?」
未来しずく「今回はお客さんとして参加できるから、皆のステージを一通り見て回りたいな。勿論私のステージも見に行くからね」
しずく「なんだか緊張しちゃうな……。絶対ビックリさせるからね!」
未来しずく「何やるか知ってるけどね」
しずく「う、そうだった……」
しずく「…………」
未来しずく「ん?どうかした?」
しずく「あの……」
未来しずく「どうしたの?言ってみて」
しずく「はい……」 しずく「あの、しずくお姉ちゃんが侑先輩と仲良くできるように後押ししてくれてありがとう」
しずく「おかげで侑先輩の良いところいっぱい知れたし、しずくお姉ちゃんがあの時メッセージ送らなきゃ、そもそも仲良くなろうなんて思わなかったかもしれない」
未来しずく「なに、急に……」
しずく「だからありがとう、しずくお姉ちゃん」
未来しずく「そ、そんな素直に感謝されるとむず痒いな……。私が単に侑先輩と会いたいからやっただけだし」
しずく「だから、しずくお姉ちゃんにも応援して欲しい」
未来しずく「え?」
しずく「私、明日侑先輩に告白する」
未来しずく「えっ…………」 未来しずく「…………」
未来しずく「ごめんね、しずく」
しずく「え?」
未来しずく「ずっと、何でこの時代に私が来たのか分からなかった」
未来しずく「勿論私が来たことで過去が変わっちゃったり、私が結果的に引き合わせちゃったからなのかもしれない。それでも……」
しずく「しずくお姉ちゃん……?」 未来しずく「きっとこの時のため……」
しずく「あのっ、何を言って──
未来しずく「ここからはしずくお姉ちゃんじゃなくて、未来の桜坂しずくとして言わせてもらうよ」
未来しずく「桜坂しずくを侑先輩に告白させる訳にはいかない」
未来しずく「明日の告白は取り止めて」
しずく「っ!?」 @cメ˶ˆ ᴗ ˆ˵リ この時にはもう私と結ばれてるんだから、悲しませないためだね! 俺が見てるSSどれも同じようなタイミングで止まってるなぁ
規制の規模が意外と大きいのか 規制ならしたらばとかで書いてくれ…
エタったなら報告してくれ… ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています