侑「汗かきなしずくちゃんも良いな?」
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侑「何このブロマイド!?」
侑「これ…しずくちゃんだよね?」
侑「左にローマ字で『おーさかしずく』って書いてあるし間違いない」
侑「えっ!?ちょっと待って…」
侑「しずくちゃん…こんなにやらしかったの!?///」 侑「え?だってさ、これ…」
侑「汗でおなかの肌が少し透けてるし──」
侑「服にシワが寄って胸の形がよく表れてる…」
侑「────」ジーッ
侑「──さ、さすがに下着は透けてないかあ」
侑「というか、上の練習着にばかり目が行くけど…」
侑「下のジャージも股間に入ったラインがすごすぎでしょ…」
侑「こんなに張り付くほどこのジャージの下は汗まみれで…」
侑「きっとその下の下着までぐっしょり……」
侑「────」
侑「────ふぅ」 侑「賢者タイムになることでちょっと落ち着いた」
侑「けど、本当にこれ奇跡の一枚って感じがするなあ」
侑「ほっぺにおでこ、あごをしたたる汗」
侑「両肘近くからも汗が流れ出ている」
侑「ただ部活中のありふれたしずくちゃんを切り取ったようでいて」
侑「フェティズムをくすぐられるポイントが散りばめられている」
侑「体だけじゃない──首にかけられたタオルでさえも」
侑「これにどれだけのしずくちゃんの汗がしみ込んでいるか、と想像しただけで──」
侑「────ふぅ」 侑「…………」
侑「…………」ジーッ
侑「いやこのしずくちゃん、本当に可愛いな」
侑「いつもは少し大人びてて、気品のある雰囲気を漂わせてるけど」
侑「このブロマイドは、あどけなさの残る表情が、絶妙な後輩感を醸し出している」
侑「運動直後だからなのか、熱を帯びた赤い頬がとても可愛い」
侑「例えば──」
『侑先輩、どうでしたか?私の今の走り込み』
侑「例えば──」
『私、汗っかきなんです。あまり見ないでくださいね』
侑「そんなふうに言っているようにも見える」
侑「……えへへ///」 侑「って、いけないいけない。トリップするところだった」
侑「けど、どうせなら──」
侑「リアルにしずくちゃんのこの光景が見たい」
侑「汗をしたたらせるしずくちゃんを、この目で、もっと近くで」
侑「──明日の練習、あの子にもっと近づいてみようか」 ──練習──
侑「走り込みそこまでー!5分休憩ねー!」
9人『はーい!』
────
しずく「ふぅー!今日も暑いですね、侑先輩」
侑「そうだねえ。最高気温32℃だってさ」
しずく「ふえぇ…。二学期も始まったのに、まだまだ残暑がきびしいです」
侑「熱中症には気をつけてね。はい、お水」
しずく「ありがとうございます!」
侑「氷嚢もあるけど使う?」
しずく「あっ、じゃあ少しだけ」
ピトッ
しずく「はぁ〜、気持ちいいです…」
侑「───」 侑(あのブロマイドと違って、このしずくちゃんの練習着はネイビーのTシャツだから、透けたりはしないけど──)
侑(胸元や背中、おなかに汗のシミがよく映えるし)
侑(ところどころにシワが寄って、汗で服が肌に張り付いてるのがよくわかる)
侑(そして──)
ゴクッ…ゴクッ…ゴクッ…
侑(ペットボトルの水を飲むしずくちゃんの横顔…)
侑(目を閉じると、結構まつ毛長いんだな、とか)
侑(飲み口につけたくちびるが妙に蠱惑的だな、と気付かされる)
侑(そしてこめかみ、頬、あごへと伝ってツーッとしたたり落ちる汗──)
侑(ああっ…)
侑(しずくちゃん、君はいったい何なの…)
侑(サイダーやスポーツドリンクのCMに採用されてもおかしくないほど)
侑(青春していて、可愛いよ…) しずく「ぷはぁーっ!体中が潤っていきますぅ」
侑「あはは、気持ちよさそうに飲むね。すごく喉鳴ってたよ」
しずく「な、なんか改めて指摘されると恥ずかしいです///」
侑「ごめんごめん!しずくちゃんはビールのCMとかも似合いそうだね」
しずく「私、まだ未成年ですよ?」
侑「いや、そうなんだけどね。将来女優さんになったら、そんなしずくちゃんも見られるかな、って思うくらい気持ちよく飲むものだから」
しずく「はっ!確かに…。今から喉を鳴らす演技も練習しておかないと…」
侑「それは練習外でやってね…」 しずく「あっ、侑先輩も水分補給してくださいね。じっとしてても、水分持ってかれますから」
侑「うん。気遣ってくれてありがとう」
しずく「私の飲みかけでよければ、これ…///」
侑「えっ!?」
侑(しずくちゃんが…口を付けた…ペットボトル……)
しずく「や、やっぱりダメですよね!私の飲みかけなんて」
侑「いや、助かるよ。練習前に自分用の飲み物買うの忘れてたし」
侑「ありがとね」
しずく「いえいえ!」
侑(……………)
侑(しずくちゃんの──ペットボトル……)ジーッ 侑(………!!)
ゴクッ…ゴクッ…
侑「ぷはぁ!ありがとう。生き返った」
しずく「ふふ、さっきまで死んでたんですか?」
侑「しずくちゃん、返しが小学生みたい」
しずく「冗談ですよ。前にかすみさんが同じ返しをしてきたから、真似してみようと思いまして」
侑「はは、そういうことか」
しずく「ふふっ、そういう事にしておいてください」
しずく「──なんか」
侑「?」
しずく「こうやって侑先輩とお話する機会、今まであまり無かったですね」 侑「言われてみればそうかもねえ。なんでだろ」
侑「スクールアイドル好きの私が、こんな可愛い子をほっとくはずがないのになあ」
しずく「ふえっ!///」
侑「変な声出してどうしたの?」
しずく「な、なんでもありません!///」
しずく「さ、さあ、そろそろ基礎練習を再開しましょう!」
侑「うん!」
侑(…………)
しずく(…………)
侑(私、しずくちゃんと──)
しずく(侑先輩と──)
2人{間接キスしちゃった…///} ──侑の部屋──
侑「んー!課題終わったー!」
侑「このブロマイドのおかげで今日も頑張れたよ」っアセカキシズク
侑「実際汗かき──かは分からないけど、今日はしずくちゃんのリアル汗を見られて良かった」
侑「眼福だったなあ…///」
侑「思えばしずくちゃんが汗かいてるの分かるくらい近い距離にいたこと、あまり無かったな」
侑「特に思い出せるとしたら──」
侑「チョーカープレゼントした時や、合宿でおばけ姫に仮装したしずくちゃんにしがみつかれた時くらい…」
侑「…………」
侑「汗かきなしずくちゃんにも興味あるけど──」
侑「単純にもっと、あの子に歩み寄ってみようかな?」 ──同じ頃、しずくの部屋──
しずく「きゃー!侑先輩とお話しちゃったー!」
しずく「それに……か、間接キスまで///」
しずく「やっぱりあの人と話してよかった」
しずく「今までの私は同級生や、一度廃部になる前から一緒だった先輩とばかりお話してた気がするし」
しずく「この先、侑先輩が卒業する時に──」
侑『あまり話したこと無かったけど、ありがとう』
しずく「──なんて言われるのは、御免だもん」
しずく「全てをさらけ出すことにした私に、怖いものなんてない!」
しずく「侑先輩に、もっともーっと、私の事を知ってもらわなきゃ!」 ──次の日、練習後──
侑「おつかれしずくちゃん」
しずく「おつかれさまです、侑先輩。今日も話しかけてくれたんですね」
侑「えっ?なんかまずかった?」
しずく「いえ、なんだか急に先輩と距離が近くなったなって」
侑「あはは、私も焦ってるのかもしれないね」
しずく「焦ってる、ですか?」
侑「しずくちゃんともっと仲良くしなきゃ、って」
侑「だって卒業式のお別れで──」
『あまり話したこと無かったけど、ありがとうございました』
侑「──なんて言われたら、寂しいし」 しずく「私も昨日同じこと思ってました!」
侑「本当に!?そんな偶然もあるもんなんだね」
しずく「偶然じゃないかもしれないですよ」
しずく「きっと私たち、結構似ているんだと思います」
侑「そっかあ」
侑(あはは、しずくちゃんの言葉が眩しいよ…)
侑(しずくちゃんの汗に興味があるなんて口が裂けても言えないなあ)
侑(でも、こんな他愛無いやりとりさえ今まで無かったと思うと)
侑(私、すっごくもったいないことしてた)
侑(よし、今日は思い切って───)
侑「しずくちゃん、せっかくだしこの後、ごはん食べに行かない?」 しずく「ごはん!?良いですよ!誘っていただけて嬉しいです!どこに行きますか?」
侑「そうだなあ…」
侑(しずくちゃんの汗。汗といえば熱い。熱いと言えば辛い。辛いといえば──)
侑(──これだ!)
侑「坦々麺食べに行こう!」
しずく「担々麺ですか!?私、大好物です!」
侑「そ、そうなの?人は見かけに寄らないなあ」
しずく「もう、どういう意味ですか?」
侑「いや、自分で提案しておいてなんだけど、しずくちゃんはもっとおしゃれなお店がいいかな、って」
しずく「私たちまだ学生ですよ。そもそもお小遣いじゃそんなお高いところには入れませんし」
しずく「侑先輩となら、どこでだって美味しく食べられる気がします!」
侑「───」 しずく「坦々麺でしたら私、彼方さんとエマさんとよく行くお店があるので、そこにしましょう!」
しずく「──あれ?どうしました?」
侑「え?ああ、いやごめん!」
侑「おっけー!じゃあ、案内頼むよしずくちゃん!」
しずく「はい!」
侑(ああ、もう絶対しずくちゃんの汗がどうとか言えない眼差し…)
侑(この子、本当にいい子じゃん…)
『侑先輩となら、どこでも美味しく食べられる気がします!』
侑(こんな可愛い台詞…私、トキメイちゃうよ…)
侑(坦々麺ってチョイスはかなり邪な気持ちが入ってたけど──)
侑(しずくちゃんが喜んでくれるなら、それだけで十分──かな?) ──ラーメン屋──
店長「へいらっしゃい!何にいたしやしょう!」
侑「坦々麺2つで!」
店長「あっしゃーす!坦々麺二丁!」
店員『うぇーいっす!』
──
侑「あはは、私、ラーメン専門店って初めて来たけど結構賑やかなんだね」
しずく「そうなんですか?意外です」
しずく「侑先輩ってこういう男の人が好きそうな場所が好みかと」
侑「あはは、歩夢ほどじゃないけど、私も一応女だからね」
侑「こういうお店は肩身狭くて、なんとなく気後れしちゃってさ」
侑「それを言い出したら、私もしずくちゃんはここと全く逆のイメージだったよ」
しずく「えへへ、彼方さん達と初めてここに来た時も言われました」 しずく「えへへ、彼方さん達と初めてここに来た時も言われました」
しずく「いやな言い方になりますけど、私、実家がそこそこいいお家でして──」
しずく「小さい頃、あまり庶民的なお店に連れていってもらったことが無かったから」
しずく「その反動で、こんなに坦々麺が好きになったのかもしれません」
侑「なるほどねえ。そう言われると納得」
?「おやおや〜?侑ちゃんとしずくちゃんじゃ〜ん」 侑「彼方さん!それにエマさんも!」
エマ「やっほー!こんなところで会うなんて奇遇だねえ」
しずく「おふたりも坦々麺を食べに来たんですか?」
彼方「もう食べ終わって帰るとこ〜」
彼方「彼方ちゃんはあの時ちょいと懲りたから、今日は醤油にしたよ〜」
エマ「私も〜。侑ちゃんはこのお店初めて?」
侑「うん。ここの坦々麺そんなに辛いの?」
彼方「後ろを見てみ〜?『激辛!!』って書いてあるよ〜」
侑「わっ!ほんとだ!」 彼方「彼方ちゃんは次の日の朝まで、くちびるが真っ赤っかになっちゃったよ〜」
エマ「しずくちゃんは爽やかな顔して食べてたね」
彼方「そうそう、汁まで飲み干してたね〜」
エマ「かっこよかったなあ〜」
しずく「ちょっとお二人とも!侑先輩の前で恥ずかしいです!///」
侑「そうなんだあ。激辛っていうのはちょっぴり不安だけど、楽しみになってきたよ」
エマ「ふふ、侑ちゃんの口に合うといいな」
彼方「にしても、2人の組み合わせはなんだか珍しいねえ」
彼方「いつの間にそんなに仲良くなったのかな〜?」
しずく「彼方さんもそう思います?実は私も気になってて…」
侑(しずくちゃん…?) エマ「しずくちゃん、侑ちゃんのこと気になってるの?はわわ…!///」
彼方「おやおや、妬けちゃうねえ」
しずく「エマさん!その顔は何か誤解してます!///」
しずく「彼方さんも変なこと言うのやめてください!」
彼方「しずくちゃんや。侑ちゃんと付き合っても、たまには彼方ちゃんたちともラーメン食べに行ってねえ」
エマ「2人のこと、応援してるからね!」
しずく「もう!そんなんじゃないのにぃ!」
かなエマ『じゃあね〜』
ガラララ…ピシャ! しずく「うう…すみません、侑先輩」
侑「いや、全然気にしてないよ」
侑「むしろこんなに感情を表に出すしずくちゃんが見られて、得した気分」
しずく「もう!侑先輩まで!///」プクー!
侑「あはは、頬を膨らませるしずくちゃん可愛いなあ」
しずく「もおおおおお!!」プクプクー!
侑「あははははは!!」
侑(──もしかしたら、気品のあるしずくちゃんに私が遠慮してただけなのかも)
侑(この子、すごく可愛い後輩じゃん) ────
店長「へい!坦々麺お待ちぃ!」
侑「美味しそう!いただきます!」
しずく「────」ガサゴソ
侑「──あれ?しずくちゃん食べないの?」
しずく「いえ、坦々麺食べる前に、まずこれを」
侑(──あっ!)
侑(あのブロマイドにも写ってた、しずくちゃんの水色タオル!)
しずく「私、坦々麺を食べる時には、これを首に掛けないとダメなんです」
しずく「その……汗かきなので///」
侑(やっぱりそうだったんだ)
侑(なんかテレビやネットでしか知らなかった芸能人を、間近で見られたような気分だよ) しずく「では、いただきます!」
侑「い、いただきます!」
ズズズ…ズズッ…ズッ…ズッ…
侑「うはぁ…からぁーい!舌がピリピリするよお」
侑「けど、美味しいね!」
しずく「──」ズズーッ!ズズ…
侑(しずくちゃん…?)
しずく「はぁ……はふっ…」ズズッ…ズズッ
侑(も、黙々と食べ続けてる…)
しずく「あ………ふぅ…」ズズーッ!ズルルッ!
侑(見ていて気持ちのいい食べっぷりだなあ)
しずく「…………ん……」ズズズーッ!ズルッ!ズルッ!
侑(けどなんだろう…このしずくちゃん──)
しずく「………んくっ………」ゴクッ…ゴクッ…
侑(すごく…艶かしい…) 侑(時々垂れるポニーテールの触覚を耳にかけ直し──)
侑(貪るように麺をすする表情──)
侑(その合間に静かに漏れる吐息──)
侑(合いの手のようにタオルで汗を拭う仕草──)
侑(見とれてしまう…)
しずく「ふぅ………ん?」
しずく「侑先輩、食べないんですか?」
侑「え?ああっ、そうだね!食べなきゃね!いただきます!」 ズズズーッ!……
ズオオオオオッ!
カランカラーンッ
しずく「ごちそうさまでした!」
侑「ご、ごちそうさまでした…」
しずく「ふふっ、どうでしたか?ここの坦々麺」
侑「想像していた以上の辛さだったよ…」
侑「舌も唇もぴりぴりする…」
しずく「でも、美味しかったでしょう?」
侑「うん、それは本当に。辛さの中にも旨みがあるというか、ただ辛いだけじゃないっていうか」 しずく「気に入ってもらえて良かったです!」
侑「しずくちゃんの豪快な食べっぷりも気に入ったよ」
しずく「えっ!?///あの…その…恥ずかしいです///」
侑「いや、これからも遠慮しないで」
侑「私はいっぱい食べるしずくちゃん、好きだよ」
しずく「侑先輩…///」
しずく「また、食べに来ましょうね」
侑「うん!」
しずく「────」
しずく「──ふッッ」パンッ!
侑「──!?」 侑(しずくちゃんが首に掛けたタオルの端を掴み、思いっきり引っ張った)
侑(力を加えられたタオルは耐えきれずに、食事中に吸い取ったしずくちゃんの汗を──)
侑(音を立てて迸らせた)
侑(その飛び散った汗の一滴が、私の頬をそっと濡らす)
しずく「あっ…!すみません!これクセなんです!」
しずく「大丈夫ですか!?私の汗、かからなかったですか!?」
侑「いや、大丈夫だよ」
しずく「なら良かった。じゃ、行きましょうか」
侑「そうだね。お代は私が払っておくよ」
しずく「い、いけませんそんなの!」
侑「良いよ良いよ。先輩に付き合ってくれたお礼。先に店を出てて」
しずく「──わかりました。そこまで言うのでしたら、お言葉に甘えます」
しずく「ごちそうさまでした!侑先輩!」 しずくちゃんがお店の戸を開けて、出ていった。
お代は付き合ってくれたお礼だけじゃなくて、しずくちゃんの汗の分も払っておくよ──。
私は顔にかかったしずくちゃんの汗をそっと、指で拭った。
その指をそっと鼻に近づけると、爽やかな青春のかおりがした気がした。
───変態だな、私。 実際あなしずと何が違うの?
あなたちゃんじゃんこれ ──しずくの部屋──
しずく「久しぶりの坦々麺、美味しかったなあ」
しずく「彼方さんとエマさんに会ったのは誤算だったけど──」
『侑ちゃんと付き合っても、たまには彼方ちゃんたちともラーメン食べに行ってねえ』
『2人のこと、応援してるからね!』
しずく「あんな事言われたら、本当に侑先輩のこと意識しちゃうよ…」
しずく「───」 ゆうしずアンチに負けずに頑張ってくれ
素晴らしいSSだ >>52
これをアンチ扱いすることこそ侑を一人のキャラとして見てないことになるけど
愛はないんか君には 頭のおかしい茸いて草
SSにまで出張してくるとかゆうしずアンチやばすぎ ゆうしずの会話がそもそも無いなら何を創作しようが自由だろ ダメ…。
意識しないようにすればするほど、考えてしまう…。
あの人の顔を思い浮かべると、心臓の鼓動が早くなる。
私、恋してるのかな?
……侑先輩を──好きになってる。
ああ…。
まだ認めるのはちょっぴり恥ずかしいけれど…
これがきっと──恋なんだ。
もっとあの人と一緒にいたい、もっと知りたい。
私を見てほしい…。
侑先輩とお付き合いできたら、毎日がもっと楽しくなる。
そんな──予感がする。 いやほんとこれが頭おかしいとか意味わからん…
あなたと侑の違いも分からんのか
しずくだってアニメ準拠とスクスタ準拠とじゃまるで違うんだぞ ──同じ頃、侑の部屋──
侑「ふぅー!明日の予習復習終わり!」
侑「しかし、今日は本当にいい日だったなあ」
侑「しずくちゃん、あんな表情もできるんじゃん…」
侑「大人の色気と幼さを残した仕草…」
侑「間違いなくスクールアイドルとしても最強の武器になるよ」
侑「しずくちゃんは、そんな自分の武器を持ってる自覚あるのかな?」
侑「……ダメ」
侑「今は私が、独り占めしたい」 >>59
ゆうしずの会話のなさを活かしてるじゃんあなしずじゃできない描写だぞ あなしずオタクめんどくさ過ぎわろた
ラブライブなんて公式設定の時点でガバガバなのになに熱くなってんだw ピラッ
侑「このブロマイドのしずくちゃん、本当に可愛いな」
侑「今日はこれに写ってる汗を…直に浴びてしまった…」
侑「……うあ──!!」
ドンッ
ユウチャン、サワガシイヨ
侑「ごめーん歩夢ー!」
侑「うん、これからしずくちゃんと、もっと仲良くなりたい」
侑「なんだか、今なら何でも上手く行きそうな気がする!」
侑「よし、今日はもう寝ようか」
侑「おやすみ、しずくちゃん」
ブロマイド「………ふわり…ふぁさっ」
教科書「うおっ、なんだこいつ!俺に挟まって…!」
教科書「アーッ!」
─────────
─────
── あなしずはもう叶えられないんだ
しずくが自ら選んだのだ受け入れろ
ゆうしずに切り替えていけ 今日はここまでです
書き溜めてあるためエタることは無いと鉄の意志を持って約束いたします
続きは明日の21時頃 完結も明日の予定
よろしければ最後までお付き合いいただけると幸いです このエタらない宣言は既視感あるな
のんびりでいいから頑張って でも侑には歩夢がいるししずくにはかすみがいるよね
それが嫌ならスクスタ時空で書いた方がいい 公式でもどっかの媒体でゆうしずやってくれないかな
侑「先輩」呼びさせれば浄化されるしずく推し多そう フォトエッセイに密かな期待を込めてる…スクフェスのURより確率低いと思うけど侑ちゃんと絡んでくれんかな >>86
どうせ「本編でやれ」だの何だの騒ぐに決まってる
ゆうしず推しはノイジー・マイノリティだからな ゆうしずはアニメで一切描写が無かったからこそどんな二次創作でも無限に生み出せる可能性を秘めてるからな
あとエタらせない宣言は何度か見たことあるから同じ作者だと思うんだけど続きも楽しみにしてる >>92
そんな薄っぺらいカプに可能性もくそもあるかw >>31
の
汁まで飲み干して〜を汗までと空目した
このふたつの字ってこんなに似てたのね… 勝手に(エタらせない意志の強さが)武士の(ごとく)人と呼んでる
今回も楽しませて頂いてるよ 二次創作にケチ付ける輩が多過ぎるだろ
10話のさり気なく侑ちゃんにしがみついているしずくの細かい所まで上手く利用しているし、良いSSだと思うんだけど……
イッチの好きな様に書いてほしい
更新めちゃくちゃ楽しみにしています >>104
不快なものは徹底的に叩いてこの世から排除する層は一定数いるから無理やで
実際好きなcp書いてる人が何人も他界するのをみた ───次の日、練習後──
侑「いやあ、悪いね。部室の掃除手伝ってもらっちゃって」
しずく「いえ、最近私物が増えすぎて、せつ菜さんに怒られちゃいましたからね」
しずく「片付けられるものから片付けていかないと…」
しずく「それに…侑先輩とも一緒にいられますし///」ボソッ
侑「えっ?なんて?」
しずく「な、何でもありません!」
ガサゴソ…
ガサゴソ…バサァ…!
しずく「す、すみません!侑先輩の鞄を倒してしまいました!」
侑「いいよいいよ。気にしないで」
しずく「うぅっ、荷物が散らばって…。拾いますね」 しずく「よいしょ…よいしょ…」
しずく「────あれ?」
ブロマイド「やあ」
教科書「俺は悪くねぇっ!」
しずく「────」
しずく「───侑先輩…」
侑「なに?」
しずく「これ……なんですか?」ピラッ
侑「えー?」
侑「………っ!?それは…!」
侑(汗かきしずくちゃんのブロマイド!?何で!?) しずく「侑先輩の教科書からはみ出ていました。なんでですか?」
侑「いや、えっと…その…それは…!」
しずく「なんでですか?」
侑「……ご、ごめん!」
しずく「侑先輩、私は『なんでですか?』と聞いてるんです。質問に答えてください」
侑「……たまたま、手に入れたんだ」
しずく「嘘……ではないみたいですね」
しずく「SIF以降、私たちのグッズもショップに並ぶことが増えましたが、ほとんどが非公式なので──」
しずく「私の与り知らないところで、こういった恥ずかしい写真が出回ることがあることも知っています」
しずく「侑先輩がそれを手に入れることもあるでしょう」
侑「───」
しずく「……ただ」
しずく「なぜその非公式の──それも些か破廉恥な写真をわざわざ持ち歩いていたのでしょうか…?」
侑「───」 しずく「私の写真でしたら、演劇祭やSIFのものでも良いですし、侑先輩ならそれくらいいくらでも持っているはず」
しずく「なぜこのようにおなかの透けた写真を…?」
侑「持ち歩いてたわけじゃないよ。鞄に入ってるのも知らなかった。たぶん、何かの事故だよ」
しずく「──それも、嘘ではないようですね」
侑(なんだか見透かされてるような目だ…。探偵役かなにかを演じているのかな…?)
しずく「──では、なぜこの写真を破棄せず、ずっと持っていたのでしょうか?」
しずく「なぜ私に隠していたのですか?」
しずく「何かやましいことでもあるのですか?」
侑「………」
しずく「何故黙っているんですか?」
侑「───」
しずく「まさか…」
しずく「この汗にまみれた私や透けた肌を見て、いけない妄想をしたり、興奮していたとか?」
侑「なんでそんな見てきたかのように───」
しずく「おや?本当だったんですか?」
侑「───はっ…!」
しずく「カマをかけたつもりなのですけど」
侑「ぐっ……」 しずく「私は人の表情を見れば、何を考えているのか察せられます」
しずく「演技の参考のために様々な人を観察してきましたし、以前まで周りから嫌われることを避けて、顔色ばかり伺ってきた私には──」
しずく「これくらい造作もありません」
しずく「そしてその勘は、自分をさらけ出すことにした今でも、失われてはいないです」
侑「……これが──」
侑「あの演劇祭の日に見てくださいと言ってた──本当のしずくちゃんなの?」
しずく「そうですね。以前の私なら、侑先輩との関係が壊れるのを恐れて、見なかったことにしたかもしれないですけど──」
しずく「少なくともこの写真の真実を知って、怒りと悲しみを隠せない私がいるのは事実です。そして──」
しずく「侑先輩に恋心を抱く私がいたことも」
侑「───えっ…?」 しずく「エマさんと彼方さんにからかわれた時だって、恥ずかしくて否定してしまったけれど、内心とても嬉しかったんです」
しずく「ああ、あの二人には私たちがそんなふうに見えてるんだって」
しずく「今までほとんど知らなかった侑先輩を知っていって──」
しずく「毎日がもっと楽しくなりそうって」
しずく「そう思って……いたのに…」
しずく「私がバカでした…」
侑「……そんな!」 しずく「この事は誰にも言いませんが、もう私に話しかけないでください」
しずく「さようなら」
侑「ま、待って!待ってしずくちゃ──」
ガララ…
侑「あ…ああ…」
侑「最低だ…」
侑「最低だよ……私」 ──次の日・練習後──
侑「し、しずくちゃん…あの!」
しずく「」フイッ
侑「ごめん!あれは本当に…!」
しずく「」スタスタスタ…
侑「……………」 ──その次の日…──
侑「しずくちゃん、話をしよう!」
しずく「………」フイッ
侑「私が悪かったんだよ!だから──」
しずく「あなたと話すことはありません」
侑「しず……っ……」
侑「……………」 ──さらにその次の日…──
侑「しずくちゃん…あの──」
しずく「いい加減にしてください」
しずく「もう…顔も見たくありません」
侑「そんな──」
しずく「あっ、彼方さん!もう帰る時間ですよ!起きてください!」
エヘヘー、ハルカチャーン
モウ、ワタシハハルカサンジャアリマセン!
侑「…………」 侑(どうして…こうなっちゃったのかな…)
──ゃん……ちゃん…
侑(いや…私が悪いんだよ……。けど──)
──ちゃん……ゅぅちゃん
侑(しずくちゃんとは…こんなふうになりたかったわけじゃないのに…!)
──ちゃん…侑ちゃん!
?「侑ちゃん!」 侑「わっ!びっくりした!……どうしたの?エマさん」
エマ「ふふ、やっと気づいてくれたね」
侑「ごめんなさい…考え事してて…」
エマ「それ、しずくちゃんのことだよね?」
侑「えっ…!そ、そんなことないよ!やだなあエマさんたらもー」
エマ「───」
エマ「来て」
グイッ!
侑「えっ!ちょ、ちょっと!?」 侑「えっ!ちょ、ちょっと!?」
──部室棟・廊下脇──
侑「もう、こんな所に連れてきて…。どうしたの急に」
エマ「ここなら私たち2人しかいないよ」
エマ「しずくちゃんと何があったのか、私に聞かせて」
侑「エマさん………」
侑「でも………」
エマ「侑ちゃんのペースで良いから。お願い」
侑「…………」
侑「私…しずくちゃんにひどいことしてしまったんだ…」 >>122
訂正
──部室棟・廊下脇──
侑「もう、こんな所に連れてきて…。どうしたの急に」
エマ「ここなら私たち2人しかいないよ」
エマ「しずくちゃんと何があったのか、私に聞かせて」
エマ「侑ちゃんのペースで良いから」
侑「………エマさん…でも…」
エマ「良いんだよ。ここ最近の侑ちゃん、とっても辛そうだもん」
エマ「私が少しでも、温めてあげたいんだよ」
侑「………」
侑「私…しずくちゃんにひどいことしてしまったんだ…」 侑「あの子が傷つくようなことを──私を嫌いになるようなことを…」
侑「謝ろうとしたけど……とりつく島も無くて…」
侑「私……どうしてこんな事してしまったんだろうって…後悔しかできなくて…!」
侑「……ううっ…」グスッ…
エマ「………」
エマ「ありがとう。話してくれて」 エマ「侑ちゃんは、しずくちゃんのこと、傷つけたかったわけじゃないんだよね?」
侑「当たり前だよ…。しずくちゃんのあんな冷たくて悲しそうな顔…見たくなかった」
エマ「うん、大丈夫。侑ちゃんがわざとそんなことする人じゃないって、私は知ってるよ」
侑「でも、傷つけたことは事実だから…」
エマ「そうだね。ごめんなさいしないといけないね」
侑「けど…それさえ許してもらえない…」
侑「私……最低なんだよ…」
侑「しずくちゃんに嫌われて当然なんだよ…」 エマ「そんなことないよ」
エマ「しずくちゃんを傷つけたかもしれないけど──」
エマ「それが本当の侑ちゃんじゃないでしょう?」
エマ「侑ちゃんがそれだけで悪い人になるわけじゃないよ」
エマ「間違わない人なんていないんだから──」
エマ「そんなに自分を責めないで」
侑「エ…エマさん……うっ…」グスッ
エマ「ほら、深呼吸してみて!」
侑「え…?」
エマ「いいから、ね?」
侑「う、うん」 スゥー…
ハァァー…
エマ「どう?スッキリした?」
侑「少しだけ…」
エマ「うん。なら良かった」
エマ「自分を嫌いになりそうなくらい落ち込んだ時は、そうやって深呼吸するといいよ」
エマ「イヤな気持ちは吐き出さないと、どんどん溜まって前を向けなくなっちゃうからね」
侑「うん、ありがとうエマさん」
エマ「ふふ、どういたしまして」
侑「私、諦めないよ」
侑「断られても、何度だってしずくちゃんにぶつかってみる」
エマ「うん、その意気だよ!侑ちゃん!」
エマ「私、侑ちゃんとしずくちゃんには幸せになって欲しい!」
エマ「応援してるからね!」
侑「本当にありがとう!行ってきます!」 ──一方、同じ頃──
彼方「しずくちゃん、侑ちゃんと喧嘩してたでしょ〜?」
しずく「そ、そんなこと!だいたい彼方さん寝てたじゃないですか!」
彼方「たぬき寝入りというやつだよ〜」
しずく「な…!ず、ズルいですぅ!」
彼方「まあまあ、お姉さんに何があったか話してみなって〜」
彼方「話すだけでも、気持ちが楽になると思うからさ〜」
しずく「───」
しずく「私、侑先輩のことが好きだったんです」
彼方「だった?現在進行形じゃなくて?」
しずく「いいえ。好きだったんです」 しずく「けど侑先輩が、私の写真をやらしい目で見ていたことを知ってしまって…」
しずく「それで失望したんです」
彼方「…………」
しずく「私、こんな侑先輩知りたくなかった!」
しずく「本当に好きだったのに…!」
しずく「仲良くなれて、こんなに一緒にいて楽しい人なんだって思えたのに…」
しずく「…ううっ…うっ…」 彼方「ふむふむ、しずくちゃんは怒ってるんだね?」
しずく「怒ってます…。なんであんなことしたんですか、って」
彼方「なら、やっぱり、しずくちゃんは侑ちゃんを今も好きなんだよ」
しずく「っ…そんなこと…!」
彼方「だって本気で嫌いになったら、そんなに侑ちゃんに怒らないし──」
彼方「こうして彼方ちゃんに話してくれないと思うもん」
彼方「しずくちゃんの中で、まだどこかに侑ちゃんを想う気持ちがあるんじゃないかな?」
しずく「…………」
彼方「後悔する前に、一度話しあってみたほうが良いと思うよ」
しずく「───」 彼方「彼方ちゃんは恋ってまだよくわからないから、ふわっとしたことしか言えないけど──」
彼方「たぶん、その人の良いところも苦手なところも、ぜーんぶ好きになることなんだと思うよ〜」
彼方「しずくちゃんは、侑ちゃんとそんな関係になりたい、って思う?」
しずく「…………」
しずく「──今は、わかりません…」
しずく「けど侑先輩が…私のイヤなところも含めて好きだと言ってくれたら──素敵だな、と思います」 彼方「なら、確かめてきなよ〜。侑ちゃんと、自分の本当の気持ち」
彼方「2人がこのままギクシャクしてるなんて、彼方ちゃんゴメンだよ〜」
しずく「──ありがとうございます、彼方さん」
しずく「私、向き合ってみます!侑先輩と、本当の自分と」
彼方「うんうん、しずくちゃんはそう言える子だ、って信じてたよ〜」
しずく「あの人と話してきます!本当にありがとうございました!!」
彼方「良い知らせ、期待してるぜ…」 ──部室棟・階段踊り場──
侑「いた!しずくちゃん!」
しずく「侑先輩!」
侑「しずくちゃん!私の話を聞いて欲しい!」
しずく「今までごめんなさい!侑先輩の話を聞かせてください!」
2人『───』
2人『えっ?』
侑「私の話…本当に聞いてくれるの?」
しずく「はい…。私、侑先輩の言葉を聞こうともしませんでした」
しずく「でも、それじゃダメだって気づいたんです」
しずく「お願いです。聞かせてください」
侑「……うん」 ───
侑「まず、あのブロマイド隠し持ってたこと。それからそれで変な想像をしたことだけど──」
侑「本当にごめん」
侑「私、最初はしずくちゃんの言う通り、あれを見て…正直……興奮してたんだ」
侑「汗かきなしずくちゃんの姿は…こんなにえっちだったんだって…」
しずく「………っ……」
侑「ごめん。私の口からこんな言葉は聞きたくなかったと思う」
侑「でも、隠してたからこそ、嘘はつきたくなかったんだ」
しずく「いえ…侑先輩の本心を知ることができました」
侑「待って。こう思ったのは事実だけど、私の気持ちは、それだけじゃない」 侑「きっかけは、汗かきなしずくちゃんをもっと見たい、ってところから始まったんだ」
侑「そのために動いてみたら、しずくちゃんとの時間が増えて、私が今まで知らなかったしずくちゃんの良いところを知ることが出来た」
侑「気づいたら、家でもしずくちゃんのことを考えてる時間が増えていて、もっと純粋に、仲良くなりたいって──」
侑「そう思い始めたんだ」
しずく「……………」
侑「しずくちゃんと一緒にいると私、すごく青春を感じられるんだ」
侑「お水を分け合った時、楽しそうなしずくちゃんを見た。食事に誘った時、喜ぶ顔を見た。彼方さんとエマさんにからかわれて、怒るキミを見た」
侑「最後に見たしずくちゃんは、悲しい顔をしていた」
侑「私、最後に近くで見るしずくちゃんの顔が、そんな顔なんて嫌だ」
侑「仲直りしたい。もう一度しずくちゃんの笑顔が見たいんだ」 しずく「───」
しずく「──嬉しいです。そんなふうに言っていただけて」
侑「しずくちゃん…」
しずく「けど、だからこそ、私は侑先輩が分からなくなってしまいました…」
しずく「そこまで私のことを思ってくださるのに、どうしてそんなやらしい目で私を見てたんですか?」
侑「それは…」
侑「──単純な性欲なんだ」
しずく「………」 侑「しずくちゃんを傷つけたことで、こんな自分が嫌になった…」
侑「それでも、しずくちゃんを大切にしたいって思う私も確かにいるんだ!」
侑「私、しずくちゃんが好きなんだよ!!」
侑「こんな私と知った上でも、もう一度好きだと言ってくれるなら──」
侑「私と付き合って欲しい!お願いします!!」
しずく「────」
しずく「────はい」 侑「───え?」
しずく「侑先輩の気持ち、ちゃんと聞いて良かった」
しずく「あの写真を隠し持っていた侑先輩を見た時、今まで過ごした時間が嘘のように思えて──」
しずく「私が好きになった侑先輩は、いなくなってしまった様な気がして、悲しかったんです」
しずく「でも、真っ直ぐに気持ちを伝えてくれるあなたを見て、そんなことは全然なかったんだと確信しました」
しずく「私、どんな侑先輩も受け入れます。どんなあなたでも、私、大好きです」
しずく「だから──」
しずく「侑先輩にも、本当の私を好きになってほしい。いいですか?」
侑「しずくちゃん……」
侑「──うん!もちろんだよ。どんなしずくちゃんだって──大好き」
しずく「なら…今ここで、抱きしめてください」
侑「────え?」 しずく「私、侑先輩を探して、部室棟を走り回ってたんです」
しずく「だからあなたの好きな──汗まみれの私がここにいますよ?」
侑「あっ…///」
侑「だ、ダメだよ。そんなことしたら…私、またしずくちゃんを傷つけちゃう…」
しずく「いいえ。私はそんな侑先輩でも好きなんです」
しずく「先輩はこんなことを言う私は、好きじゃありませんか?」
侑「好きだよ。けど──本当にいいの?」
しずく「早くしてください…。汗が乾いちゃいます…」
侑「───」
ギュッ
侑「しずくちゃん──ずっと大切にするからね」
しずく「はい…。よろしくお願いします」 抱きしめたしずくちゃんの身体は、汗が冷えて少しひんやりとしていた。
触れ合った肌から、ほんのり湿った感触と、その奥に潜む彼女の体温が伝わってきた。
まだ冷めきらない熱に乗ったしずくちゃんの汗のにおいが、私の鼻を優しくくすぐる。
石鹸、あるいはシャンプー、あるいは練習着に使われた柔軟剤の香りと混ざり合い、彼女だけのにおいがする。
ブロマイドを眺めるだけでは決して得られない刺激で、私の心は幸福に満たされていた。
私の好きな汗かきのしずくちゃんは、確かに存在したのだ。
もう一度強く、彼女を抱きしめる。向こうもさらに私を抱く力を強めてきた。
互いに相手への想いの強さを、そうすることで伝えているように。
もうどれくらいこうしているのだろう、と思ったところで、ようやく体が離れる。 侑「ありがとう」
しずく「私の身体…どうでしたか?」
侑「…………」
しずく「侑先輩?」
侑「いや、すごく良かった。良かったんだけど…」
しずく「?」
侑「しずくちゃん。その聞き方は私のこと言えないくらい、やらしいよ」
しずく「ふふ、でもそんな私も、侑先輩は受け入れてくださるんですよね?」
侑「あはは…これはとんでもない子を好きになっちゃったかな?」
しずく「ふふっ。私たち、やっぱり似ているのかもしれないですね」
侑「へへっ。だね!」
─────────
───────
─── エマ「うぅ、良かったよぉ!侑ちゃん!しずくちゃん!」
彼方「へっへっへ。久しぶりにお姉さんらしいとこを見せた甲斐があったよ〜」
エマ「でも、彼方ちゃん。やらしい?って何?」
彼方「その日本語は、エマちゃんにはまだ早いかな〜」
エマ「えー、教えてよお!」
彼方「まあまあ。今はそれよりも、可愛い妹たちの幸せを祝福しようではないか」
エマ「えへへ、そうだね!」
エマ「2人とも!末永くお幸せに!」
おわり おつおつ
やらしいから始まる恋
唐突な文豪シーンは本当に笑う 最後までお読みいただきありがとうございました
お楽しみいただけたのなら幸いです
僭越ながらここに過去に書いたゆうしずssを残させていただきす
しずく「私、侑さんの理想の歩夢さんになりますね♡」
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1610281569/
しずく「私とキスしてください。侑さん」
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1610325712/ 乙でした
素晴らしいゆうしずでした……次回も期待しています 稀代のゆうしず職人だったとは…
全部読んでます!
最高のSSをありがとう! 鉄の意志、誠に見事でありました
貴方こそがゆうしずの希望の光 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています