希「凛ちゃんは演技力鍛えんとね。しずくちゃんを見習うんよ」
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希「ねぇ凛ちゃん、昨日えりちと街を歩いてなかった?」
凛「にゃ?」
希「えりちと手ぇつないで歩いてたでしょって聞いてるの!!」
凛「……あー、あれね」
侑「わわっ……ちょっ、にこ先輩。あそこヤバそうですけど」
にこ「ん?ああ、いつものコントよ。今日は修羅場ネタね。無視しときなさい」
侑「ええ……?」
穂乃果「あ、またやってるね。穂乃果はあれけっこう好きなんだよねー」 凛「確かに歩いてたけど……それがなに?」
凛「なんで希ちゃんの許可がいるのかな?」
希「な……!?」
希「あそこ、ホテル街だよね……えりちと寝たん?」
絵里「ぶっ…!?ちょっと希!」
希「えりちは黙っとき!!」
絵里「ええ!?」
ことり「うわぁ、大変だねぇ」
海未「破廉恥です!」
凛「?……うん、そうだよ。お泊まりして朝まで仲良く遊んだにゃ。羨ましい?」
エマ「あ、凛ちゃんわかってない」
果林「まぁ、間違いではないけどね」
彼方「そうだねー」
せつ菜「////」 希「はい、カットー」
希「凛ちゃん、寝るって意味わかってないやろ?」
凛「え、お泊まりでしょ?」
希「ちがうんだなー、花陽ちゃんにじっくり教えてもらうとええよ」
花陽「希ちゃん!?」
凛「かよちん、寝るって眠ることじゃないの?」
花陽「え、えっとぉ////」
希「そこらへんがわかってないからかなー、演技もちょっと物足りないんよねぇ」
凛「そんなことないにゃ!」
希「そんなことあるんよ。じゃあ代わりにしずくちゃんにお手本してもらおうか?」
しずく「わ、私ですか?」
希「うん、お願いしていい?」
しずく「え、でも……」
かすみ「あれー?しず子できないのー?女優なのに役を選んじゃうんだー(笑」
しずく「む……わかりました。桜坂しずく、全力で演ります!」 穂乃果「わぁ、現役演劇部の演技だよ!楽しみだなぁ」ワクワク
海未「貴女はまったく……」ハァ
ことり「あ、はじまるよ?」
凛「よーい、アクション!!」パチン
希「……」スッ
希「ねぇしずくちゃん、昨日えりちと歩いてなかった?」
絵里「なんでまたこのシチュエーションなのよ…」
花陽「あはは…」
しずく「昨日ですか?昨日は……どうだったかなぁ」
しずく「なんでですか?」
希「2人で手を繋いで歩いたのをこの目で見たんよ!」
しずく「ああ、そういう……でも女の子同士ですから、手くらい繋ぎますよね?」
侑「おぉ、強い」
歩夢「……」 希「そう、しらばっくれるんだ……うちが2人を見た場所はホテル街だったんだけどね」
しずく「…………へぇ」
希「ねぇ、あんな場所でなにしてたん?答えてよ!」
しずく「……なにって、もうわかってるんじゃないですか?」
希「!」
しずく「希さんの想像どおりのことですよ」
しずく「……あ、想像よりもちょっとキツいかも?」クスッ
希「!?」
穂乃果「ひぇっ……穂乃果、今ゾクッときた」
かすみ「か、かすみんもです」 希「ふーん、開き直るんだ?」
しずく「強がっちゃって……」ボソッ
希「はぁ?なに?もしかしてうちを馬鹿にしてるん!?」
しずく「……手、震えてますよ?」
希「……!?」バッ しずく「希さん、さっき私たちがホテル街を歩いてるのを見たって言いましたよね?」
希「そ、それがなに?」
しずく「なんで声をかけなかったんですか?」
希「!」
しずく「口ぶりからしてホテルに入るところも見てないですよね」
希「そ、それは……」
しずく「もしかして……怖くて逃げちゃった、とか?」
希「〜〜〜っ!」
しずく「あっ、やっぱりそうなんだぁ」クスクスッ
愛「うわ、やばぁ……」
璃奈「あわわ」ガクブル しずく「そんな人に私を責める資格があるのでしょうか」
しずく「そんなだから愛想を尽かされたんじゃないですか?」
希「えりちは……えりちはそんな人じゃない!」
絵里「そうよ!」
にこ「えり、うっさいわよ」
しずく「そうなんですか。あれ?おかしいなぁ」
しずく「ホテルに誘ってきたのは絵里さんの方だったんだけどなぁ…」
希「!?」
絵里「!?」
真姫「最低…」クルクル 希「嘘……嘘だよ、そんな」ガクッ
しずく「……」ニコッ
しずく「ねぇ、彼女がベッドでどんなだったか教えてあげましょうか?」ササヤキ
希「い、いや……」
しずく「あの人、もう無理っていっても何度も私を求めてきて」
希「もうやめて……」
しずく「私の耳元で熱く囁くんです……」
希「お、おねがい……」
しずく「“愛してる”――って」
凛「カットカットォーー!!」 希「」放心
絵里「希ぃい!うそ……大変、息してないわ!」
凛「ドクター!早くするにゃ、真姫ちゃーん!!」
真姫「ヴェェ、何してんのよ!戻ってきなさい!てい!てーい!」真姫チョップ
希「はっ!こ、ここは!?」
しずく「……ふう、つい熱が入ってしまいましたね」
しずく「あ、希さん!私の演技はどうでしたか?」
希「ひっ、ひぃい!?……う、うん!ま、まぁ、ええんやないかな?!」涙目
かすみ「やり過ぎだよしず子ぉ!希さん半べそかいてんじゃん!?」
しずく「ええ!?す、すみません希さん」
希「は、え、なにが?うち平気やけど?グスッ」
希「凛ちゃん、わかった?本当の演技ってのはこれやで?グスッ」
凛「うん、わかったにゃ、わかったから」
希「は、はは……えりち、うちは……うちは……」カタカタ
絵里「はいはい、わかってるから」ポンポン
海未「あの希がここまでズタボロに……」
にこ「しずく、恐ろしい子ね」 後日
エマ「希ちゃん、あれから大丈夫だったかなぁ」
果林「そうねぇ、精神的ダメージはかなり大きそうだったから」
しずく「うう、演技を愛する人の芽を摘んだと思うと心苦しいです…」
侑「大丈夫だよ。穂乃果さんの話ではまたコントみたいなことは再開したみたいだから」
侑「まぁ、内容はほのぼの系ばかりらしいけどね」アハハ
彼方「だろうねえ……しずくちゃんの演技で部室が凍りついてたもん」
かすみ「あの時のしず子の悪女っぷりと言ったら……ひえっ」
しずく「かすみさんがやれって言ったんじゃん!」
かすみ「言ってないもん!」
しずく「むーっ!絶対言ったのに、…侑先輩からも何か言ってください!」
歩夢「っ!」シュバッ しずく「う、またですか歩夢先輩……」
しずく「すみません、あのっ」
歩夢「っ!」ディーフェンス
しずく「侑先輩とお話を」
歩夢「っ!」ディーフェンス
しずく「んもぅっ!」
果林「完全に警戒されてるわね」
愛「あはは、いい女優さんは悪役を演じると好感度が下がるって言うけどさ」
彼方「まさかここまでとは思わないよねぇ」
璃奈「やっぱりしずくちゃん、すごい」
かすみ「実力の証じゃん。よかったねぇ、しず子♪」
しずく「む〜〜っ」
しずく「全然よくな〜い!!」
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