歩夢「せつ菜ちゃんに侑ちゃんを寝取られた……」
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歩夢「侑ちゃん、せつ菜ちゃんと付き合うなんて……」
歩夢「……どうして?」
歩夢「私の方が、ずっと前から侑ちゃんのことを好きだったのに……」
歩夢「……せつ菜ちゃんも」
歩夢「私が、私が侑ちゃんのこと好きなの、気づいてたよね……?」
歩夢「なのに、どうして、私から侑ちゃんを寝取るなんて」
歩夢「ひどいよ……」
せつ菜「それは違います!!!!!」
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ!? 侑「────って感じで告白されて」
愛「おぉ、さすがせっつー……どストレートだね」
侑「うん……それでね、私凄い嬉しいなって思って」
愛「嬉しいとな?」
侑「だって、あのせつ菜ちゃんがだよ!?最初は私なんかのことを!?もしかしてドッキリか何か!?ってびっくりしたくらいでさ」アハハ
愛(あれ、告白されるまでせっつーの気持ちに気づいてなかったんだ……あんなに好き好きアピールされまくってたのに)
愛(やっぱりゆうゆの鈍感っぷりはホントに凄いなぁ……これは歩夢も苦労するわけだ)
侑「……でも、せつ菜ちゃんの真剣そうな表情を見てたらさ、あぁこれはドッキリでもなんでもなく本当に正真正銘本気の告白なんだなって気づいて」
愛「ふむふむ」
侑「……まず最初は凄いな、嬉しいなって思って」
侑「で、次に私のことをこんな風に好きになってくれる人がいるんだってことにドキドキして」
侑「こんなど直球の告白ができるせつ菜ちゃんカッコいいなって思って」
侑「それで……」
侑「そんなせつ菜ちゃんとお付き合いできたら、きっと楽しいだろうなって」
愛「……楽しいとな?」 侑「うん!」
侑「私、今まで誰かとそういう風に付き合ったりしたことなかったからさ」
侑「これまで恋愛とかに全然縁がない学生生活だったし」アハハ
愛「へぇ、そうなんだ〜」
愛(それってゆうゆが好意を向けられてるのに気づかなかっただけでは……?)
侑「だから、そういうことやってみるのも楽しそうだなって!」
愛(楽しそう、か……)
侑「そりゃもちろん全然知らない人からいきなり告白!とかだったら断ってただろうけど……」
愛(うん、それはアタシも身に覚えがあるからわかる)
侑「せつ菜ちゃんだったら全然アリというかむしろめちゃくちゃ良いよねって思って!」
愛「なるほどね〜」
愛(……これは、鈍感なゆうゆでもどストレートに告白されたらその気になる……ってことなのかな)
愛(話聞いてると、今までゆうゆ自身の中にそもそも"人と付き合う"っていう考え自体があんましなかったっぽいし)
愛「……ふむ」
愛(一個ずつ、確認してみようかな)
愛「これは参考までに聞きたいんだけど……質問いいかな?」
侑「ん?うん、いいよ」
愛「じゃあ……ゆうゆはさ」
愛「女の子同士はな〜……とか、考えたりしなかった?」
侑「……えっ?」 愛「ほら、世間的にはまだまだそういうのに優しくなかったりするじゃん?だからそういうの気にしたりはしなかったのかなーって」
侑「……」
愛「あっもちろん愛さんは女の子同士のそういう関係を否定する気はないよ?本人達 が好き合ってるならそれでいーと思うし」
侑「……んー」
侑「なるほど、言われてみれば確かに」ムムム
愛「……その反応だと、そもそも気にしてなかった感じかな?」
侑「そうだね……なんか、そういうことよりもさ……せつ菜ちゃんに告白されて嬉しいって気持ちの方が勝ってたというか」
侑「女の子同士の問題とか、全然意識してなかったなぁ……」
愛「そっか〜、ゆうゆは女の子同士とか気にしないタイプなんだね〜」
侑「あっ、でもあれだよ!?別に私女の子なら誰でもOKとかじゃないからね!?」
侑「あくまでせつ菜ちゃんに告白されたときに意識しなかったっていうだけであって、私自身が女の子好きってわけじゃないから!」
愛「えーホントにぃ?」
侑「ほ、ホントだって!」
侑「……いや、どうなんだろ?意外と女の子好きだったりするのか私……?」
侑「確かに今まで男の子をそういう目で意識したことはないかも……あれ、私そうなのかな……?」
愛「……ふーん」
愛(とにかく、ゆうゆは女の子同士でもあまり気にしないタイプ……ってことっぽいね)
愛(どっちかって言うと、性別よりも"誰に"言われたのかってことの方が大事そうだし)
愛(それなら……ちょっと試してみよっかな)
愛「……じゃあさ」
愛「アタシがゆうゆのこと好きって言ったら」
愛「どうする?」 侑「……え?」
愛「もちろん、"恋人になりたい"って意味での好きで」
侑「え!?嘘!?」ガタッ
侑「愛ちゃんが!?私のことを!?ど、どうしよう……!!」
愛「……あー、あれだよ?今のホントの話じゃないからね」
侑「せつ菜ちゃんになんて言えば……え?」
愛「もしもの話ってことだよ……アタシがゆうゆにコクったらなんて返してくれるのかなーって」
侑「……あっ」
侑「っ」カァァァ
愛「あはは、勘違いしちゃった?ごめんね」
侑「う、うぅ〜!あ、愛ちゃんってばもう!」
愛「まーまーそう怒らないでって」アハハ
愛(歩夢と同じような反応……さすが幼馴染、なのかな?)
愛「でさ、実際どう?もしアタシにそう言われたら」
侑「……んー」ムムム
愛「あっ、せっつーと付き合う前に言われたらどうだったかなって感じでよろしくね」
侑「せつ菜ちゃんと、付き合う前……」
愛「うん、ゆうゆがまだ誰とも付き合ってない頃にそう言われたらどうだったかなって」
侑「うーん……愛ちゃんに告白されたら、か〜……」
愛「難しいかな?」
侑「そうだね……なんというか、想像ができないというか」
愛「そっかそっか……じゃあ」
愛「実際に言ってみよっか?」
侑「えっ」 ────そう言って微笑んだ直後
愛「────」
────左隣に座っていた愛ちゃんの右腕が、瞬時に私の腰に回されて
侑「────ぇ」
────抱き寄せられたかと思えば、今度は愛ちゃんの左手が私の顎に添えられ
愛「────ゆうゆ」
────そのまま、クイっと持ち上げられて
侑「────ぁ」
────真剣な瞳をした愛ちゃんと、バチンと目が合って
愛「────アタシ、ゆうゆのことが好き」
愛「だから、アタシと付き合ってほしい」
────流れるように、綺麗に告白を決められてしまった 侑「……なっ、ぁ……っ」
愛「……」ジッ
侑「ぇ、っと……その……」
愛「……」ジーッ
侑「わ、私、は……」
愛「……なんてね!」バッ
侑「へっ……?」
愛「いや〜どうだった!?今の愛さんの迫真の演技!」
侑「ぇ、演技……?」
愛「試してみよっか〜って言ったじゃん!」
愛「……もしかして、本気に聞こえちゃった?」
侑「……っ」カァァァ
愛「あはは、ゆうゆ顔真っ赤だよ!」
侑「しょ、しょうがないじゃん!今のは反則だよ!」
愛「だってゆうゆが想像つかないって言ったからさ〜」アハハ
侑「い、言ったけどさぁ!」
愛「あはは……で、どうだった?ドキドキした?」
侑「っ……う、うん」
侑「ドキドキ、したよ……っ」
愛「……へぇ〜?」 侑「いきなりあんなことされたら、誰だってドキドキしちゃうよ……!」フイッ
愛「誰だって、かぁ……愛さんの告白がよすぎたのかな?」アハハ
侑「そ、そうだよ……!よすぎるよ!」
愛「まあそれはそれでいいんだけど……」
愛「で、どう?実際ああいう風に告白されてたとしたら」
愛「ゆうゆは、どんな風に答えてくれた?」
侑「ど、どうって……」
侑「……」
侑「ま、まずは……ちょっと待って、って言うかな?」
愛「ほー?その心は?」
侑「だって、愛ちゃんのことそういう風に意識したことなかったし……確かにドキドキはしたけど、それでも少し考える時間がほしいなって」
愛「なるほどねぇ」
侑「……だけど」
愛「?」
侑「愛ちゃんと付き合ったら、楽しそうなのも確かだし……」
侑「せつ菜ちゃんと付き合う前に、そう言われてたら────」
侑「────オッケー、してたかも……」カァァァ
愛「……そっかぁ」 侑「で、でも!今はダメだよ!?だって私せつ菜ちゃんと付き合ってるし!」
侑「もし、今の話がホントだとしても、私は……」
愛「あーだいじょぶだよ、もしもの話だからさ」
愛「ちゃんと答えてくれて、ありがとね」ポンポン
侑「う、うん……」
愛「……いや〜でもそっかぁ、アタシでも付き合えてたかもしれないのか〜」
侑「だ、だって愛ちゃんはカッコよくて可愛くて素敵な子だから、告白されたら嬉しいなって……私じゃなくたって、誰だってそう思うだろうし」
侑「付き合ったら楽しいだろうなって、そう思うよ?」ニッ
愛「そ、そっか……なんかそうどストレートに褒められると照れるなぁ」アハハ
侑「へへ、照れてる愛ちゃんも可愛いよ!」
愛「……そういうところなんだろうなぁ」
侑「え?」
愛「いや、なんでもないよ」
愛(……にしても、誰だってそう思う、か)
愛(なら……)
愛「……」
愛(……じゃなくて!今考えるのはそこじゃないでしょ!)
愛(今重要なのは……)
愛(……思ったより!ゆうゆがチョロいってことだよ!) 愛(告白さえすれば、アタシでも付き合えた可能性があるってことはだよ)
愛(それってゆうゆにとって魅力的な子であれば、ちゃんと好きだって伝えて"付き合う"という選択肢を提示できていれば恋人になることができたってことで)
愛(なら……それなら……!)
愛(歩夢が、せっつーと付き合う前に告白してたら……!)
愛(……いや、今はもうその話をしてもしょうがないよね)
愛(それよりも重要なのは)
愛(せっつーと付き合っている今でも、他の人に告白されたらドキドキしちゃう可能性が大いにあるってこと!)
愛(アタシでもゆうゆをドキドキさせられたんだもん、これが歩夢なら……)
愛(……うん、いい情報が手に入ったね!これは後で歩夢に共有しなきゃ)
愛(それに、アタシにとっての本題はここから……!)
愛「……なるほどね〜、色々参考になったよ!ありがとね!」
侑「そうかな?それならいいんだけど」
愛「うんうん、その子にはしっかり伝えておくよ!」
愛「……それに、愛さんにとっても参考になったしね」
侑「え?」 侑「愛ちゃんにとっても、ってどういう……?」
愛「あっ、今の聞こえちゃった?」
侑「う、うん」
愛「参ったな〜、まだ隠しておくつもりだったんだけど」
愛「……まあゆうゆにだけ話させておいて、アタシは何も話さないってのもあれだもんね」
侑「えっ、愛ちゃんもしかして……?」
愛「そ!……実はアタシも今好きな人がいてさ」
侑「えっ、えー!!凄いビッグニュースだよそれ!!」
愛「わっ、ゆうゆ声大きいって!」
侑「あっ、ごっごめん」
侑「そ、それで……愛ちゃんの好きな人って、付き合ってる人がいるってこと?」
愛「いや、まだ付き合ってはなくて……」
侑「そ、それって、ひょっとして片想いってやつ……?」
愛「ま、そんな感じだね」
侑「わ、わー!凄い!ホントに恋愛って感じだね!」
愛「へへ、そうかな?」
侑「そ、それで……その相手がどんな人とかって、聞いてもいいのかな……?」
愛「んー……知りたい?」
侑「あっ愛ちゃんさえよければ……!」
愛「ふふ、じゃあ当ててもらおっかな」
侑「えっ、私が知ってる人なの……!?」
愛「そーだよ、じゃあヒント一個目ね」
侑「……っ」ゴクリ
愛「同好会の誰か、だよ」ニッ
侑「えっ……!」 侑「どっ同好会の誰かって、ホントに!?」
愛「ふふっ、さーて誰だと思う?まずはノーヒントで」
侑「だ、誰って……愛ちゃんと仲良い人だったら……」
侑「……り、璃奈ちゃんとか!」
愛「おっ、りなりーか〜!」
侑「どう!?一発で当たっちゃったんじゃないかな!」
愛「答えは〜……」
愛「残念!りなりーじゃありませんでしたー!」
侑「あれ、璃奈ちゃんじゃないんだ!?二人はとっても仲良いし、てっきり璃奈ちゃんかと……」
愛「あはは、仲良いのはホントだけどね!でもりなりーとはそういうのじゃないよ」
侑「そ、そうなんだ……じゃあ誰だろう……?」
愛「……じゃあ、ヒント二個目ね?」
侑「う、うん……」ゴクリ 愛「ズバリ!年下じゃないよ〜」
侑「!つ、つまりかすみちゃんとしずくちゃんも違うってことだね」
愛「そういうことだね〜」
侑「じゃ、じゃあ……!」
侑「わかった!果林さんだ!二人だけで仲良さそうにしてるところたまに見かけるし!」
侑「どう!?今度こそ当たっちゃったんじゃないかな!」
愛「ん〜、答えは〜……」
愛「残念!カリンじゃありませんでしたー!」
侑「あれっ、ホントに!?」
愛「カリンとも仲良いけどね!でもそういう関係じゃないんだよね〜」
侑「そっかぁ……でも、それじゃあ誰なんだろう……」
愛「ふふ、じゃあヒント三個目ね?」
侑「うん……!」
愛「ズバリ、同い年の誰かだよ!」
侑「……えっ」 侑「そ、それって……!」
愛(ふふ、さすがに気づいたかな……?)
侑「せっせつ菜ちゃんってこと!?」
愛「えっ」
侑「だっダメだよ!せつ菜ちゃんは今私の恋人なんだから……!」
愛「えーと……せっつーではないかな〜」
侑「え!?じゃ、じゃあ……」
愛(今度こそ気づいたかな)
侑「やっぱり私が本命!?」
愛「いや違うから!ゆうゆわざと外してない!?」
侑「えっ、で、でもだってそれじゃ……」
愛「……そうだよ」
愛「アタシが好きなのは、歩夢だよ」
侑「……!!」 侑「えっ……ほ、ホント?」
愛「ホントのホントだよ」
侑「じっ実はドッキリでしたー!なんてオチは……?」
愛「ないよ」
侑「そ、それかまた私の勘違いとか」
愛「違うよ」
愛「アタシは歩夢が好き」
愛「本気だよ」
侑「……っ」
愛(……おっ、反応してるね……それなら)
愛「いや〜てっきりゆうゆは気づいてるかな〜って思ってたんだけどね」
侑「!な、なんで」
愛「ほら、愛さんと歩夢最近よく一緒にいるでしょ?」
愛「そのときにさ〜」
愛「ゆうゆがこっち見てるな〜って思ってたんだよね」
侑「!」 侑「そ、そんなこと……」
愛「あれ、それじゃあ愛さんの気のせいかな?それとも」
愛「ゆうゆが無意識のうちに、見ちゃってたとかかな?」
侑「……」
愛「……ゆうゆがせっつーと付き合った今だからぶっちゃけるけどさ」
愛「実は前から歩夢のことは気になっててさ」
侑「……えっ」
愛「でもほら、歩夢ってゆうゆといつも一緒にいたじゃん?だから二人は付き合ってるもんだと思っててさ〜」
侑「わ、私達は、そんなんじゃ……」
愛「そうだよね、二人はチョー仲良しの"幼馴染"だもんね?」
侑「っ……そ、そうだよ」
愛「だよね!」
愛「まあそんなわけでさ、ゆうゆがせっつーと付き合ったのを見て『あ〜この二人は付き合ってたわけじゃなかったんだなぁ』って気づいたからさ」
愛「だから」
愛「歩夢に、アタック仕掛けちゃってもいいんだなって思ったんだよね」ニッ
侑「……っ!」 愛「それで最近は歩夢と一緒にいるようにしてて」
侑「そう、なんだ」
愛「だってほら」
愛「今なら、ゆうゆが歩夢のそばにいないでしょ?」
侑「!」
愛「攻めるなら今がチャンス!って思ってさ!」
愛「なんか、歩夢もゆうゆと一緒にいられる時間が減って寂しいみたいだし」
侑「……っ」
愛「だからまあ愛さんがその寂しさを埋められたらいいなって、そう思ってね」
侑「歩夢……」
愛「……実際、アタシといるときの歩夢楽しそうにしてくれてるしさ〜」
愛「このまま付き合ったら楽しいだろうな〜って思って!」
侑「……」
愛「さっきさ、ゆうゆもせっつーに告白されたときは楽しそうだな〜って考えてオッケー出したって話聞かせてくれたじゃん?」
侑「そう、だね」
愛「それ聞いてさ」
愛「歩夢も、そんな風に考えてくれるかもしれないなって」
愛「ちょっと自信持てたんだよね」
愛「だから……ありがとね」ニッ
侑「……っ!」ズキッ 愛「ゆうゆのおかげで助かったよ!」
侑「そっ、か」
愛「うんうん、愛さんもっとアタック頑張っちゃおーって思ったよ!」
侑「なら、よかった」
愛「それで、今日すぐにってわけにはまだいかないけどさ」
愛「近いうちに、歩夢に告白しようかなって思ってる」
侑「……!!」
愛「こういうのはさ、時間をかけるよりも……気持ちが盛り上がってるうちにそのまま行った方がいいだろうし」
愛「だから、今度デートにでも誘って……それで、そのときに気持ち伝えよっかなって」
侑「……そう、なんだ」
愛「……ゆうゆは、どう思う?」
侑「え?」
愛「アタシの告白、上手くいくと思う?」 侑「そ、それは……」
侑「……」
侑「……上手く、いくんじゃないかな?」
愛「ホント?」
侑「うん……だって、愛ちゃんはカッコよくて可愛くて……それに歩夢も愛ちゃんのこと楽しそうに話してたし……」
愛「……」
侑「だから、愛ちゃんから告白されたら」
侑「歩夢も、きっと嬉しいと思うよ」ニコ
愛「……そっか」 愛「それじゃ、頑張ってみよーっと!」スクッ
愛「話聞いてくれてありがとね!ゆうゆからもらった意見は友達にもちゃんと伝えておくから!」
侑「う、うん……」
愛「じゃあ戻ろっか」
侑「あっ……わ、私は、もう少しでここでのんびりしてよっかな……」
愛「そう?じゃあ、また放課後練習でね!」ヒラヒラ
侑「うん、また放課後」フリフリ
侑「……」フリフリ
侑「……愛ちゃん」
侑(歩夢のこと、好きだったんだ)
侑(だから、最近一緒にいて、あんな風に仲良くしてて)
侑(歩夢が、好きだから……)
侑「……」
侑(もし、愛ちゃんが歩夢に告白して付き合うことになったら)
侑 (そしたら、歩夢は……)
侑(私と歩夢は、どうなるんだろう……) 侑(歩夢が愛ちゃんと付き合ったら、きっと愛ちゃんと一緒にいる時間がだんだん増えて)
侑(私と一緒にいる時間は、徐々に減っていって)
侑(……でも、よく考えたらそれは私がせつ菜ちゃんと付き合ったときからそうなっている話で)
侑(私と同じように、歩夢にもそういう相手ができるってだけの話で)
侑(それなら、私と歩夢の関係自体は今まで通りなはずで)
侑(何も、変わらないはずで)
侑(でも、今の私は……)
───────
せつ菜「侑さん、あなたは……」
せつ菜「嫉妬、しているんだと思います」
───────
侑(……嫉妬、してるんだよね)
侑(その嫉妬がどこから来るものなのか、それは私にしかわからないってせつ菜ちゃんは言ってた)
侑(だから、私はこの嫉妬がどこから来るのかちゃんと考えなくちゃいけなくて)
侑(……けど)
侑(考えてるだけじゃ、この答えは決められそうになくて)
侑(だから)
侑(ただ考えるだけじゃなくて、行動してみよう)
侑(そして、そのときこそ私は────) 〜一方その頃〜
愛「……ふぅ」
愛(さすがに、緊張したなぁ……)
愛(特に、あのときのゆうゆの笑顔は……)
───────
侑「歩夢も、きっと嬉しいと思うよ」ニコ
───────
愛(……作るにしても、もう少し上手く作ってよ)
愛「はぁ……」
愛(ゆうゆに嘘をついたのは心苦しいけど、でもたぶんああするのが一番聞き出しやすかったし)
愛(それに、今さら少し嘘つくくらいいいよね)
愛(だって今回のアタシの役回りはヒールなんだから)
愛(ゆうゆから歩夢を奪おうとする悪役を最後まで演じなきゃ……そう、これは演技なんだから……)
愛(無事に歩夢が告白して、それで二人がくっついたら……そのときにでも謝ればいいよね)
愛(二人が、くっついたら……)
───────
侑「だ、だって愛ちゃんはカッコよくて可愛くて素敵な子だから、告白されたら嬉しいなって……私じゃなくたって、誰だってそう思うだろうし」
侑「付き合ったら楽しいだろうなって、そう思うよ?」ニッ
───────
愛(……誰だってそう思う、か)
愛(でもね、ゆうゆ……)
───────
歩夢「で、でも、愛ちゃんには何度も話したけど私は侑ちゃんのことが好きで……」ドキドキ
歩夢「だから……」ドキドキ
───────
愛(……アタシじゃ、ダメなんだよ) 愛(確かにアタシと一緒にいるときも歩夢は楽しそうにしてくれる)
愛(笑ってくれるし、可愛いところだって見せてくれる)
愛(それでもね)
愛(アタシじゃ、ホントの意味で歩夢を笑顔にはできない)
愛(とてもじゃないけど、ゆうゆと一緒にいるときの歩夢の笑顔には敵わない)
愛(歩夢には、ゆうゆじゃなきゃダメなんだよ)
愛(だからさ)
愛(早く歩夢の想いを聞いて、それでそのままくっついてよ)
愛(そうじゃないと、アタシは────) 〜夜、上原家、歩夢の部屋〜
歩夢「……ふぅ」ゴロン
歩夢(今日の練習中もずっと愛ちゃんと一緒にいたけど)
歩夢(やっぱり、侑ちゃんチラチラとこっち見てたみたいだし)
歩夢(……私のこと、気にしてくれてるのかな)
歩夢(それに、お昼に愛ちゃんが私のことす……好きだって、侑ちゃんに伝えたときも動揺してたって愛ちゃん言ってたし……)
歩夢(侑ちゃん……)
歩夢「……」
歩夢(……告白してたら付き合えてた、かぁ)
歩夢(愛ちゃんはそう言ってたけど……でも、今はせつ菜ちゃんがいるわけで)
歩夢(侑ちゃんも、それは気にしていたみたいだし)
歩夢(普通なら、それが当たり前で)
歩夢(でも……)
歩夢「……今からでも、間に合わないかな」 歩夢(……なんてね)
歩夢(とにかく、愛ちゃんの作戦通り今度は侑ちゃんを遊びに誘って……それでそのときに私から……!)
ピコン
歩夢「!」
歩夢(スマホ光ってる……誰からだろ……)
歩夢「……」スッスッ
歩夢「!侑ちゃんからメッセージ……えっ!?」
侑『今度の日曜、遊びに行かない?』
侑『二人でさ』
歩夢「……えぇ!?」 一旦ここまでです!!!!!
保守してくださりありがとうございました!!!!!
続きはまた明日書ければと思います……! やりやすいペースで書いてほしいしいくらでも待つけど今すぐ続きが読みたい 乙 クソおもしれぇ
あいぽむルートとか含め無限に分岐ifで続けてほしいわ あまりにも面白すぎる...乙!
次も楽しみに待ってる 前のルートも好きだったけど、このルートが面白すぎてやべー
こーゆー恋愛ストーリー大好きだわ! `/っ) /っ)
/ / / /
\\@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ\\@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ >>938
>>939
次スレはこちらです!!!!!
そちらに書き貯め投下し終わってから誘導しようと思っていたのですが先にやっていただきありがとうございます!!!!!
話の区切りがちょうどよかったのと現在スレ立て規制が激しいゆえ早めに次スレを立てておきたかったので、こちらのスレが完走する前に次スレを代行で立てていただきました
こちらのスレはこのまま落としていただければと思います……! >1-54 共通ルート
>62-216 ルート1(途中まで)
>244-367 ルート3
>370-394 ルート3-選択肢2(せつ菜エンド)
>408-542 ルート3-選択肢1(歩夢エンド)
>570 ルート2(次スレまで継続中) 侑ちゃん...
正直歩夢→侑が強すぎてあんまり考えられないけど、あいぽむ、ゆうせつで確定させたい レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。