歩夢「せつ菜ちゃんに侑ちゃんを寝取られた……」
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歩夢「侑ちゃん、せつ菜ちゃんと付き合うなんて……」
歩夢「……どうして?」
歩夢「私の方が、ずっと前から侑ちゃんのことを好きだったのに……」
歩夢「……せつ菜ちゃんも」
歩夢「私が、私が侑ちゃんのこと好きなの、気づいてたよね……?」
歩夢「なのに、どうして、私から侑ちゃんを寝取るなんて」
歩夢「ひどいよ……」
せつ菜「それは違います!!!!!」
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ!? おつかれさまです!!
続き楽しみにしてます!!!!! 相変わらずとんでもない生活リズムだ
楽しみにしてるぜ 〜翌朝、上原家、歩夢の部屋〜
歩夢「……もう朝になっちゃった」
歩夢(昨日愛ちゃんと話した内容が頭の中をぐるんぐるんと駆け巡っていて、とてもじゃないけどぐっすりは寝られなかったな……)
───────
愛「歩夢が、せっつーに勝てばいいんだよ」
愛「恋人としてのスペックで、ね」ニッ
───────
歩夢(……なんて、愛ちゃんは言ってたけど)
歩夢「そんなこと、できるのかな……?」
歩夢(実際、私はせつ菜ちゃんが侑ちゃんに告白したことは知っていても)
歩夢(『どうして侑ちゃんがせつ菜ちゃんと付き合おうと判断したのか?』については何も知らなくて)
歩夢(侑ちゃんに聞いたら、もしかしたら教えてくれるかもしれないけど……なんだか怖くて聞けないでいた)
歩夢(そのことを愛ちゃんに伝えたら『オッケー!じゃあ愛さんからゆうゆに聞いてみるよ!』って返答が来て)
歩夢(そこまでしてもらうのは……と思ったんだけど、でもきっと私からは聞けないだろうなとも思って結局お願いすることにした)
歩夢(話を聞いてもらうだけじゃなくてここまで協力してくれてるんだもん)
歩夢「……この話が落ち着いたら、何かお礼をしたいな」 歩夢(……愛ちゃんは、本当に優しい)
歩夢(私の話をちゃんと聞いてくれるし、その上でどうしたらいいのか具体的なアイデアも一緒に考えてくれる)
歩夢(それも押し付けがましい感じではなく、あくまで私の意見を尊重しながらで)
歩夢(……どうして私なんかにここまでしてくれるのか、不思議なくらいで)
歩夢(でも、愛ちゃんのことだから……きっと今までもこんな風に色んな人を助けてきたんだろうなとも思えて)
歩夢「……"部室棟のヒーロー"なんて呼ばれてるくらいだもんね」
歩夢(……本当に、優しい人で)
歩夢(私からすると、そういうところが少しだけ侑ちゃんと重なって見えて)
歩夢(だから、あのとき……)
───────
愛「だから、安心してよ」ニッ
侑『だから、安心してよ』ニッ
───────
歩夢「……」
歩夢「……そうだよね」
歩夢(ここまで協力してくれてる愛ちゃんの為にも……)
歩夢(侑ちゃんには、ちゃんと私の想いを伝えなきゃ……!) 〜高咲家、侑の部屋前〜
歩夢(愛ちゃんは『想いを伝える前に、まずは相手に意識させることが大事』って言ってた)
歩夢(その為には、いつも通りのままじゃダメで)
歩夢(だから……!)
歩夢「ふぅ……」
歩夢「……」ゴクリ
コンコンコン
歩夢「侑ちゃーん、起きてるー?」
シーン
歩夢(返事なし……ということはまだぐっすり寝てるってことかな)
歩夢「侑ちゃーん、入るよー……」ガチャ
侑「……」
歩夢「侑ちゃん……まだ寝てる……?」
侑「……すー……すー」
歩夢(……うん、まだ寝てるね)
歩夢(普段だったらここで声をかけて、ダメなら体をゆすって、それでもダメならお布団を……ってしてたけど)
歩夢(今日は、普段とは違うことをやってみよう……!) ────静かに、仰向けで寝ている侑ちゃんの近くに寄っていく
歩夢「……」スッ
────そのままそっとベッドに腰掛け、侑ちゃんの寝顔を覗き込んでみる
歩夢「……」ジッ
侑「すー……すー……」
歩夢「……ふふ」
歩夢(可愛い寝顔だなぁ)
歩夢「……寝てるんだよ、ね」
────少し躊躇いはあったけど、そっと侑ちゃんの頭に手を置いてみる
侑「……っ」ビクッ
歩夢「!」
歩夢(起こしちゃった!?)
侑「……」
歩夢「……」ドキドキ
侑「……すー……すー」
歩夢(よ、よかった……まだ起きてないみたい) ────今度は、さっきよりも慎重に侑ちゃんの頭に手を置き
侑「……」
────優しく、ゆっくり撫でてみる
侑「……ん」
歩夢「……」ナデナデ
侑「……すー」
歩夢「ふふ……」
歩夢(侑ちゃんの髪の毛、サラサラだ)
歩夢(……こんな風に頭を撫でたりするの、いつ以来だろう)
歩夢(少なくとも、侑ちゃんがせつ菜ちゃんと付き合い出してからはなかったけど……)
───────
侑「ほら、私とせつ菜ちゃん付き合ってるじゃん?だから他の人とこういうことするのはよくないかなって」アハハ
───────
歩夢(……頭を撫でるのは、侑ちゃんの中ではセーフなのかな) ────抱いた疑問に対して、答えを求めるように
歩夢(……じゃあ)
────頭を撫でていた手を、そのまま頬に滑らせていく
歩夢(ほっぺに触れるのは?)
────頬に添えた手を、少しだけ遊ばせてみる
歩夢(……気持ちいいな)
歩夢(それに、こうしてると侑ちゃんの体温が伝わってきて……なんだか安心する)
歩夢(……)
────そのままぼんやりしていると、ふと侑ちゃんの唇に視線が向いて
歩夢(侑ちゃんはもう……)
歩夢(キス、したのかな)
歩夢(……せつ菜ちゃんと)
────頬に手は添えたまま、親指を使ってそっと唇に触れてみる
歩夢(……柔らかい)
────その感触が心地よくて、しばらくぷにぷにと優しく押していると
侑「……んん」ゴロン
歩夢「!」
────侑ちゃんは、こちらに背を向けるように寝返りを打ってしまった 歩夢「あっ……」
歩夢(わわ、もしかしてやりすぎちゃった……!?)
歩夢(ど、どうしよう、変に夢中になっちゃった……!)
歩夢「……」チラ
侑「……」
歩夢(……寝てる?)
侑「……すー」
歩夢(寝息……じゃあ、まだ寝てるのかな……?)
歩夢「……」ドキドキ
歩夢(……なんだか、イケナイことをしているような)
歩夢(そうだよ!よく考えたら侑ちゃんが寝ているのをいいことに何してるの私……!)
歩夢(……でも)
歩夢(侑ちゃんに触れていると、なんだか胸の辺りがぽかぽかして)
歩夢「……」
歩夢(……もっと)
歩夢(もっと、侑ちゃんに触れていたい、な) ────一度抱いた欲望は、思ったよりも強いもので
歩夢(侑ちゃん……)
────私は腰掛けていた姿勢を崩し、その場で横になるように寝転がり
歩夢(ごめんね……)
────ちょうど、侑ちゃんの背中に向けて添い寝する形に
歩夢(侑ちゃんは寝てるのに、こんなこと……)
────それでも、私と侑ちゃんの間にはまだ僅かに距離があって
歩夢(……でも)
────そのたった数センチが、どうしようもない程にもどかしくて
歩夢(でも、私……!)
────うなじから香る侑ちゃんの匂いが、私の鼻腔を刺激してきて
歩夢(侑ちゃんに、触れたくて……!)
────それを合図にするかのように、私の身体は侑ちゃんを求めて熱を帯び始めて
歩夢「……っ!」
────気がつけば、侑ちゃんの体を思いきり抱き締めていた ────一度解き放ってしまった欲望は、もはや抑えが効かず
歩夢(侑ちゃん……)
────両腕は抱き寄せるように侑ちゃんのお腹に回し
歩夢(好き……)
────上体は侑ちゃんの背中に密着させ
歩夢(好きだよ……)
────鼻は侑ちゃんのうなじに押し当てるようにして
歩夢(大好き……)
────侑ちゃんとの"今"の距離を少しでも埋められるように
歩夢(大好きなんだよ……)
────強く強く、侑ちゃんを抱き締めて
歩夢「……侑ちゃん」
────首すじに、そっと口づけを
「……歩夢?」 歩夢「!!」ビクッ
侑「……歩夢、だよね?」
歩夢「ゆ、侑ちゃ……!」バッ
侑「ふぁ〜ぁ……」ゴシゴシ
侑「……んん?」
侑「なんで歩夢が私のベッドに……?」
歩夢「!えっ、とこれは……!」
侑「……歩夢〜?」
歩夢「……そ、そう!昨日侑ちゃんが布団剥ぎ取るのは心臓に悪いって言ってたじゃない!?だから今日は別の方法で起こしてみようかなって思って!」
歩夢「そ、それでどうしようかなって思って!布団の中に忍び込んでびっくりさせてみようかな!ってね!?」
侑「……へぇ」
歩夢「だから別に他意はないというかなんというかそのあの……」
歩夢「……勝手に入って、ごめんね」シュン
侑「……」
侑「いいよ」
歩夢「……え?」 侑「私を起こそうとしてくれたんでしょ?なら別にいいよ」
歩夢「ほ、本当に?怒ってない……?」
侑「……なんで怒られると思ったの?」
歩夢「だって、勝手に横に寝るなんて、その……」
侑「ふふっ、やった本人がそれ言うの?」
歩夢「だ、だって……!」
侑「大丈夫だって」ポン
歩夢「!」
侑「私と歩夢の仲だよ?今さらこれくらいで怒らないって」ナデナデ
歩夢「侑ちゃん……」
侑「それとも、怒った方がよかった?」
歩夢「そ、そんなこと……!」
侑「だよね」クスッ 侑「というか昔はよく一緒に並んでお昼寝とかしてたじゃん」
歩夢「!お、覚えてくれてるんだ、一緒に寝てたりしたの……」
侑「よくやってたからね〜」
侑「……歩夢ほど細かくは覚えてないけどさ、私にとっても昔のことは大事な思い出だしね」
歩夢「……そっか」
歩夢「それなら、嬉しいな」
侑「……」
侑「それじゃ私着替えるからさ、先にリビング行っててもらってもいい?」
歩夢「うん、待ってるね」タッ
侑「……ふぅ」ドサッ
侑「……」ゴロン
侑(えええええ!?歩夢何してんのあの子!?) 侑(昨日の歩夢と愛ちゃんの一件が気になってたせいか、なんかいつもより眠りが浅くて)
侑(そのせいか普段よりもちょっと早く目が覚めて、部屋の外から呼び掛ける歩夢の声も聴こえてたんだけど)
侑(……昨日の光景が浮かんで、なんか反応しづらかったからまだ寝てるフリしてたのに)
侑(そしたら頭撫でられるわ、ほっぺ触られるわ、唇ぷにぷにされるわ、最後は後ろから抱き締められるわ……)
侑(……今日の歩夢どうしちゃったの!?)
侑(抱き締め方も、なんかいつもやってたようなハグとは違ってもっと強かったというかなんというか……!)
侑(私の名前を呟いたときの声色もなんか大人っぽかったというか……色っぽくて……)
侑「……っ!」ドキッ
侑(ほ、ホントになんだったの……!?)
侑「……なんか、あっついなぁ」
侑「……」
侑「冷水で顔洗ったら、少しはマシになるかな……?」ドキドキ 短いですが一旦ここまでです!!!!!
また夜に書ければと思います!!!!! うおおおお!!!!何してくれてるんですか!!!
やっと追いついた、期待、愛さんの真意も気になる 朝起きてぽむぽむしてるものが横にあったら心臓に悪いよ! __
/ / ))))
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/ @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
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⌒ヽ ∴ L/_/ /
人 ∴ ( イ
Y⌒ヽ⌒ヽ \_) 〜登校中〜
侑(あの後、いつも通りお母さんも含めた三人でお喋りしながら朝食を済ませ、今はいつものように歩夢と二人並んで学校に向かっている)
侑(……だけど)
侑「……」チラ
歩夢「?どうかした?」
侑「あ、いや、なんでもないよっ」
歩夢「そう?」
侑(……ダメだー!どうしても部屋での出来事を意識しちゃって……)
侑(なんか歩夢の顔がちゃんと見れない……!)
侑「うー……」
歩夢「……」ジッ 歩夢(……侑ちゃん、なんだか難しそうな顔してるけどどうしたのかな?)
歩夢(……やっぱり、侑ちゃんの部屋でやっちゃったことがいけなかったのかな)
歩夢(でも、侑ちゃんは怒ってないって言ってたし……)
歩夢「……」チラ
侑(あと!昨日愛ちゃんと遊んでたのをわざわざ私に隠すような言い方してたのも気になるし……!)
侑(……でも、なんて聞こう?)
侑(『昨日愛ちゃんと遊んでたみたいだけど、なんで私に隠してたの?』……何この言い方!?ダメに決まってるじゃん!)
侑(『昨日、偶然愛ちゃんと二人でいるとこ見かけてさ……何してたの?』……なんか圧があるかも?これもダメ!)
侑(もっと何気なく他愛ない感じで……偶然見かけたことを強調して……)
侑(『昨日せつ菜ちゃんと遊んでてさ、そのとき偶然歩夢を見かけたんだけど、愛ちゃんと遊んでたんだね〜』……よし、こんな感じでいこう!)
侑「……あっ、歩夢!」
歩夢「?」 侑「じっ実は昨日せつ菜ちゃんと遊んでてさ〜」
歩夢「!そ、そうなんだ」
歩夢(私が一緒に帰らなかったから、その後せつ菜ちゃんを誘ったのかな……)
歩夢(……もし一緒に帰ってれば、そうはならなかったのかな)
侑「それで、そのときにさ……ぐっ偶然歩夢を見かけたんだけど」
歩夢「えっ」ドキッ
歩夢(嘘、侑ちゃんに見られて……!?)
歩夢(まさか、愛ちゃんとの話を聞かれてた!?いやでも、カラオケ以外では相談についての具体的な話はしてないはず……!)
侑「い、一緒にいたの愛ちゃん……だよね?いや〜二人で遊んでたんだね〜」アハハ
歩夢(話を聞かれていないなら、相談については隠し通したいし……)
歩夢(……ここは!)
歩夢「……」ゴクリ
歩夢「うん、そうだよ」ニコ
歩夢(上手く誤魔化さなきゃ!) 侑「へ、へぇ〜……なんか珍しい組み合わせだね?」
歩夢「そうかな?」
侑「うん、だって愛ちゃんは璃奈ちゃんと一緒にいるイメージがあるというか……歩夢と二人でいるイメージはあまりなかったというか」
歩夢「そう?私と愛ちゃんだってちゃんと友達だよ?」
侑「ま、まあそうだけどさ……ただ、二人だけで遊びに行くイメージはしづらいというか」
歩夢「……そうかな」
侑「そっそうだよ、だって二人だけで仲良くしてるところなんて私あんまり見たことないし」
歩夢「……最近は、前よりも仲良くなってきてるかもしれないね」
侑「最近、なんだ」
歩夢「うん」ニコ
侑「……」ゴクリ
侑「その……」
侑「……何か、きっかけがあったとか?」
歩夢「……!」 歩夢「……どうしてそんなこと聞くの?」
侑「えっ、どっどうしてって……」
侑「……なんか、気になってさ」
歩夢「気になる、って?」
侑「……えっ、と」
侑「こういうこと言うのもあれだけど、さ」
侑「……歩夢が、私以外の友達と二人だけで遊んだとか出かけたとかって話を今まであんまり聞いたことがなかったから……かな?」
侑「なんか、気になっちゃって……ね」
歩夢「……」
侑「それに……」
侑「私には『他の人と待ち合わせしてる』って言ってたじゃん?」
侑「だから……なんで『愛ちゃんと遊びに行く』ってはっきり言わなかったんだろう、って……ちょっと気になっちゃって」
歩夢「あっ……」 侑「そんな、大したことじゃないんだけどね!ちょっと不思議に思っただけだからさ!」
歩夢「それは……ごめんね」
歩夢「昨日聞かれたときに、ぱっと答えられなくて……それで変な言い方になっちゃったの」
侑「そっ、か……こっちこそごめんね!変なこと聞いちゃって!」
歩夢「い、いや大丈夫だよ」
歩夢「……」
歩夢「侑ちゃん、一つ聞いてもいい?」
侑「ん?なに?」
歩夢「あのね……」
歩夢「私が、侑ちゃん以外の人と二人だけで遊ぶの……侑ちゃんはどう思う?」
侑「えっ」 侑「どう思う、って」
歩夢「……教えてほしいな」ニコ
侑「えっと……」
侑(歩夢が、私以外の人と二人だけで?)
侑(別に、そんなことは普通にあり得ることで私が気にすることじゃ……)
侑(……いや、昨日からさっきまでの私はそれを気にしてたんだよね)
侑「うーん……気になる、かなぁ」
歩夢「気になる、って……どういう風に?」
侑「え?それは……うーん」
侑(どういう風に、と聞かれると……難しいなぁ)
侑(……実際どうだったか振り返ってみよう)
侑「そうだね……」
侑「昨日、歩夢と愛ちゃんが一緒にいるのを見たときは」
侑「二人とも、楽しそうだなぁって……」
歩夢「……楽しそう?」 侑「うん、話の内容はわからなかったけどさ」
侑「二人とも笑い合ってて……なんか楽しそうだなぁ、って」
歩夢「……そっか」
侑「ホントは声かけようと思ってたんだけど、せつ菜ちゃんに止められちゃってさ」
歩夢「せつ菜ちゃんに……?」
侑「うん、『今は私とのデート中なんですから、他の人のことは気にしないでください!』って言われちゃって」
侑「まあ言われてみればそりゃそうだって話だよね」アハハ
歩夢「……そう、だね」
歩夢(きっと私も、侑ちゃんと二人で遊んでるときにそうなったら止めてたと思うし……せつ菜ちゃんの気持ちはよくわかる)
歩夢(でも、そっか……二人は昨日デートを……)
侑「……いや〜でも歩夢と愛ちゃんが二人で遊ぶなんてね〜」
侑「結構意外な組み合わせというか……」
歩夢「……」
侑「まあ、愛ちゃんは誰にでも優しいし」
歩夢「ダメなの?」
侑「歩夢でも接しやす……え?」
歩夢「私と愛ちゃんが二人で遊んだら……ダメなの?」 侑「え?いや別にダメとは……」
歩夢「だって、侑ちゃんなんか変な言い方するから」
侑「へ、変な言い方って、別にそんなことは」
歩夢「珍しい組み合わせとか、一緒にいるイメージがないとか……色々言ってたよ」
侑「うっ、で、でも実際二人が話してるところなんて私はあんまり」
歩夢「そうだね、侑ちゃんがいる前ではあんまり話してないかもね」フイッ
侑「え?そ、それって」
侑(ま、前から二人だけで遊んでたりしてたってこと?)
侑(いやでもさっきは最近仲良くなってきたって言ってたよね?)
侑(うーん……)
侑(……なんか、モヤモヤするなぁ) 歩夢「……愛ちゃん、凄く優しくて良い人なんだよ」
侑「それは……私も知ってるよ」
歩夢「こんな私の話でもちゃんと聞いてくれるし、それに色々教えてくれて……本当に優しいんだよ」
侑「……へぇ、そうなんだ」
歩夢「そうだよ、それで入るお店とかもささっと探してくれるし……それもただ自分のオススメを上げるんじゃなくてちゃんと私の意見も聞いた上でなんだよ」
侑「……ふーん」
歩夢「なんでもそつなくこなす感じで皆からも頼られててカッコいいイメージがあったけど、話していくうちに本当にカッコいいんだって実感したなぁ」
侑「……そう」
歩夢「あ、でもね?カッコいいだけじゃなくて可愛いところも……あっごめん、これは他の人には言っちゃいけない約束してたんだった」
侑「……」
歩夢「ふふ、だからね?そんな感じで私と愛ちゃんは」
侑「歩夢」
歩夢「ちゃんと仲良く……侑ちゃん?」
侑「その話、聞かなきゃダメ?」
歩夢「……え?」 歩夢「ゆ、侑ちゃん……?」
侑「……」
歩夢「どうしたの……?」
侑「……っ、ごめん」
侑「ちょっと……嫌な言い方しちゃった!ごめんね?」
歩夢「う、ううん……別に、大丈夫だけど」
歩夢「……えっと、私こそちょっと嫌な感じになってたかも」
歩夢「ごめんね……?」
侑「いや、いいよいいよ!」
侑「私が見てないところで歩夢の交友関係が広がるのはいいことだし!」
侑「愛ちゃんが優しくていい子なのも知ってるから!だから大丈夫!うん!」
歩夢「……うん」
侑(そう、私が見てないところで歩夢が誰と仲良くしようがそれは歩夢の自由で)
侑(私が変に気にすることじゃない……!そう!そうだよ!)
侑(……だけど)
侑(なんか、モヤモヤが取れないなぁ……)
侑(なんだろう、これ……) すみません、もう少し進めたかったのですがキリが悪くなりそうなので一旦ここまでとさせていただきます!!!!!
続きはまたお昼〜夕方頃に書ければと思います!!!!! 生活リズムが爆発するからリアタイは諦めたがこのssが最近の楽しみ これ一番かわいそうなのせつ菜じゃん。歩夢には妬まれて、告白してOKもらったはずなのに侑ちゃんは歩夢の方見てるとか… せっつー煽ってはいないのでは 無理だと思ってたのに付き合えたらあのくらい必死にもなる
報われてほしいけどつい泥沼を期待してしまう 〜昼休み、学校の廊下、自販機前〜
歩夢(……あ、もう来てくれてる)
歩夢「愛ちゃん、こんにちは」
愛「やっほー歩夢」ヒラヒラ
歩夢「ごめんね、急にお話したいだなんて呼び出して」
愛「いーよいーよ、気にしないで」
愛「それで、話って?」
歩夢「えっとね、侑ちゃんのことでまた……相談があって……」
愛「……なら、場所変えよっか」
愛「ここだと誰に聞かれるかわからないしさ」
歩夢「……うん」
〜一方その頃、教室〜
侑(歩夢、飲み物買いに行くって慌てて出ていったけど)
侑(なんか、様子がおかしかったような……)
侑「……」
侑(帰ってきたら、聞いてみようかな……?) 〜裏庭〜
愛「お、人いなさそうじゃない?」キョロキョロ
歩夢「ここなら大丈夫かな」
愛「んじゃテキトーにどっか座ろっか」
愛「立ちっぱも疲れるしね!」
歩夢「そうだね」ニコ
愛「……それで、ゆうゆのことで相談って?」
歩夢「えっとね……」
歩夢「今朝のことなんだけど────」 歩夢「────っていう感じで……」
愛「……ふむ」
歩夢「なんか侑ちゃんとちょっと変な感じになっちゃったから、どうすればいいのかなって」
愛「なるほどな〜」
愛「それにしても……」ジッ
歩夢「?」
愛「……歩夢ってば結構大胆なところあるんだね」
歩夢「えっ?」
愛「だってさ」
愛「ベッドで寝てるゆうゆの体を好き放題したあげくに隣に潜り込んで抱き締めるなんて」
愛「……意外とやるねぇ」ニッ
歩夢「!!」カァァァ 愛「いや〜その大胆さがあれば告白なんて簡単にできそうなもんだけどな〜」ニヤニヤ
歩夢「ちょっちょっと愛ちゃん!」
愛「あはは、ごめんごめん」
愛「いやでも実際驚いたのは確かだよ?行動力あるなー!って思ったもん」
歩夢「そう、かな……?」
愛「……というか、わざわざ毎朝起こしに部屋に行く間柄って相当だと思うんだけどなぁ」
歩夢「?幼馴染ならそういうものじゃないの?」
愛「……いやいや、世にいる幼馴染が全てそんな関係だったら愛さん驚きだよ」
歩夢「そんなに……?」
愛「うんうん、もう驚きすぎて踊ろー木の上で!って感じだよ!驚きだけに!」
歩夢「……」
愛「……あの、毎回真顔になられると……愛さんでもさすがに傷つくな〜って」
歩夢「……ふふ、ごめんね」
歩夢「あれもしかしてやらかしちゃった?って心配そうな顔になる愛ちゃんが可愛くて」クスッ
愛「なっ」 歩夢「だからつい……ね?」クスクス
愛「……歩夢って意外とイジワルな子?」
歩夢「えっ?そんなことないと思うけど」
愛「……まあいいや、本題に戻ろっか」
愛「確か、歩夢とゆうゆが家族公認の仲って話だったよね」
歩夢「家族公認って、そんなこと……!」
愛「いや相手の家に自由に出入りが認められてる時点でそうでしょ」アハハ
愛(……というか、そこまでいっててなんで付き合ってなかったのか不思議なレベルだよねもはや)
愛(まあでもゆうゆは鈍感そうだし歩夢はかなりの奥手だし……それにやっぱり女の子同士だから踏み出しづらかったってのもあるのかな〜)
愛(……そう考えると、この短期間で告白までやり遂げて実際に付き合うところまで持っていったせっつーがむしろ凄すぎるのかな?)
愛(……まあ今はその話はよくて、それよりも気になるのは)
愛「ゆうゆの様子がおかしかった、かぁ」
歩夢「……うん」 愛「もう一度聞くけど……愛さんの話を出した辺りからおかしかったんだよね?」
歩夢「そうだね……侑ちゃんからせつ菜ちゃんの話が出てきたときに、ちょっと私がムキになっちゃって」
歩夢「それで愛ちゃんの話をしてたんだけど、そしたら……」
───────
侑「その話、聞かなきゃダメ?」
───────
歩夢「……って」
愛「……」
歩夢「あのときの侑ちゃん、ちょっと怖かったな……」
愛「……なるほどね」
愛(歩夢の話の通りなら、ゆうゆは……)
愛(……アタシに、嫉妬してる?) 愛(アタシと歩夢が一緒にいたのも相当気にしてたみたいだし)
愛(嫉妬してるって考えると、一番しっくりくる)
愛(まあ……単純にアタシのことが嫌いって可能性もなくはないけど、ゆうゆに限ってそれはなさそうだし……ないと思いたい)
愛「……ふむ」
愛(アタシがこれまで歩夢とゆうゆを見てきた感じでは、歩夢からゆうゆへの恋愛感情は見えたけど)
愛(……ゆうゆから歩夢へのそういう感情は見えなかった……と思う)
愛(単純にアタシが見逃していただけ……?)
愛(それとも、ゆうゆの抱いている"嫉妬"は恋愛感情から来るものじゃない……とか?)
愛(……でも、なんにせよ歩夢がアタシと仲良くしているのを知ったことで、ゆうゆに何らかの"変化"が起きているのは間違いない)
愛(となれば……)
愛「……歩夢」
歩夢「なにかな?」
愛「ちょっと試してみたいことがあるんだけど……」
愛「協力してもらっても、いいかな?」 〜しばらくして、教室〜
歩夢「遅くなってごめんね〜」
侑「ホントだよ〜……どこまで飲み物買いに行ってたの?」
歩夢「えっとね……その」
歩夢「……実は、愛ちゃんと偶然会ってね?」
侑「!」
歩夢「それで、ちょっと話し込んでたらいつの間にかこんな時間になっちゃってたの」
侑「ふーん……そうなんだ」
歩夢「それでね、愛ちゃんってば……」
歩夢(……愛ちゃんの作戦、上手くいくかな?)
〜少し前、裏庭〜
歩夢「……え?侑ちゃんの前で愛ちゃんの話をたくさんするの?」
愛「うん」ニッ
歩夢「それはいいけど……どうして?」
愛「ゆうゆはね、たぶんアタシに嫉妬してるんだ」
歩夢「……えっ?」 まってた 連投規制って他の書き込みあれば多少は緩和されるんかな? 愛「だからゆうゆの前でアタシの話をたくさんして、ゆうゆの嫉妬心を煽ることでどうなるか……反応を見たいんだ」
歩夢「えっ、と……?侑ちゃんが愛ちゃんに嫉妬……?」
愛(……なるほど、そこからか〜)
愛「うーんと……歩夢にいくつか質問があるんだけど、いい?」
歩夢「う、うん」
愛「歩夢ってさ、今までゆうゆ以外に二人だけで話したり遊びに行ったりする友達っていた?」
歩夢「え?えっと……そうだね、お喋りはともかく……遊びに行ったりっていうのは、あんまりなかったかも」
愛「そっか、なら次の質問ね」
愛「歩夢は、ゆうゆが自分に隠して誰か他の人と二人だけで遊びに行ったりしてたらどう思う?」
歩夢「えっ、それは……」
愛「……正直に話して大丈夫だよ、今は愛さんしか聞いてないからさ」
歩夢「……うん」
歩夢「私は……嫌だな、って思っちゃう、かな……?」
歩夢「誰と遊ぶのも侑ちゃんの自由だってわかってるけど、でも……」
愛「……オッケー、答えてくれてありがとね」
歩夢「うん……」
愛「今、歩夢が答えてくれたそれね」
愛「たぶん、ゆうゆも同じだよ」
歩夢「……え?」 愛「ゆうゆも、自分に隠して歩夢が誰かと遊びに行ったりするのはイヤなんだと思う」
歩夢「侑ちゃんが……?」
愛「だから、アタシと歩夢が一緒にいるのを見かけてショックだったんじゃないかな?」
愛「アタシの話に対して怒るような反応を示したのも、たぶんそういうことだと思うし」
歩夢「……」
愛「……まあ、あくまでまだ仮説でしかないから確定じゃないけどね」
愛「ただ、これがもし事実なら……」
愛「ゆうゆを振り向かせるの、思ったより難しくないかも」
歩夢「……どういう、こと?」
愛「だって、歩夢と同じように嫉妬してるってことだよ?それってつまりさ」
歩夢「……!」
愛「そういうこと」ニッ
歩夢「嘘……侑ちゃんが……?」
愛「それを実証する為にも、歩夢にはさっきの方法で確認してもらいたいんだ」
歩夢「侑ちゃんの、嫉妬心を……」
歩夢「……っ」ゴクリ
歩夢「わかった、やってみるね……!」 〜現在、教室〜
歩夢「────って感じだったんだよ、愛ちゃん」
歩夢(作戦通り、愛ちゃんの話をたくさんしてみたけど……侑ちゃんの反応は……?)
侑「……そっかぁ」
侑「ホントに、愛ちゃんと仲良いんだね」
歩夢(……あれ?)
歩夢「そ、そうだよ」
侑「なかなか帰って来ないなぁとは思ってたけど……」
歩夢(こ、これは……どうなんだろう?)
侑「……」
歩夢(うう、私には判断できないよ愛ちゃん!)
歩夢「えっと、じゃあそろそろ授業始まるし……席戻るね!」
侑「!」
歩夢(一旦愛ちゃんに状況報告だけして────)
グイッ
侑「……待ってよ」
歩夢「……え?」 歩夢(侑ちゃんに、腕掴まれて……?)
侑「まだ始まるまで数分あるし」
侑「……それに、さっきまでいなかったんだからさ」
侑「もうちょっと、喋ってようよ」
歩夢「えっ」
侑「……ダメ?」ギュッ
歩夢「!だ、ダメじゃないよ!」
侑「そっか、ならよかった」ニッ
歩夢「う、うん」
歩夢(……ええ!?)
歩夢(まさか、侑ちゃんが本当に……!?)
歩夢(嘘……)
歩夢(……後でこっそり愛ちゃんに報告しなきゃ!) 面白いなぁほんと好みだ
規制中レスついた途端に投稿できたことはあるけど偶然かも どうなんだろう 〜しばらくして〜
愛(お、歩夢から連絡きた)
愛(……おお〜、やっぱりアタシの読みは当たってるっぽいね)
愛(となると、ゆうゆが歩夢に抱いてる感情がなんであれ……少なくとも『自分以外の誰かと歩夢が仲良くする』と嫉妬しちゃうってことだね)
愛(……その嫉妬心がチョー仲良い友人相手だから生まれてるものなのか、はたまた無意識下で歩夢に恋愛感情を抱いてるからなのかはまだわからないけど)
愛(でも、ゆうゆを歩夢に振り向かせるならこれを利用しない手はない)
愛(……普通なら、恋人のいる状況で他の人から告白されても断るだろうけど)
愛(もし、その相手が長年仲良くしてきた大事な幼馴染なら……?)
愛(加えて、自分が断ったら他の人のところに行ってしまうかもしれない……そんな状況だったら……?)
愛(……うん、次の作戦はこれがいいかな)
愛(……)
愛(普段は"部室棟のヒーロー"なんて呼ばれてるけど、今回はヒールとして動くことになりそうだな〜)
愛(……まあでも)
愛(歩夢の力になれるなら、それでもいっか) 今回は一旦ここまでです!!!!!
書き貯め投下だと途中で規制入るのが厄介ですね……
続きはまた夜に書ければと思います!!!!! 愛さん、侑ちゃんからもせつ菜からも恨み買うムーブで凄いな (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
(
Ο ( 待ってる・・・
⌒ ο (
⌒ 。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
___@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ_
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ヽ、(_二二⌒)__). \
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(__) (__) || 愛さんここまでやってくれるとどこかであいぽむルートも期待しちゃう ちらっと言及されてた愛さんがせつ菜を慰める展開もみたいですね!!!!! ぽむが侑ちゃんへの想いを殺してるのは見てて辛いものがあるから結ばれてくれるといいな すみません、深夜にまとめて投下しようと思っていたのですが書き貯めがキリのいいところまで進まなかったのでまた起きてからにしたいと思います…… 〜放課後、部室〜
侑「もう誰かいるかな?」
歩夢「どうだろうね?」
ガチャ
侑「こんにちは〜」
せつ菜「あっ侑さん!こんにちは!」
歩夢「!」
侑「せつ菜ちゃん!今日は早いね」
せつ菜「はい!今日は生徒会での仕事が特に何もなかったので!」
せつ菜「歩夢さんもこんにちは!」
歩夢「……うん、こんにちは」ニコ
侑「まだせつ菜ちゃんだけ?」
せつ菜「はい!」
侑「そっか、じゃあ準備しながらお喋りでもしてよっか」
歩夢「……そうだね」ニコ
歩夢(……うぅ、三人だけだと辛いなぁ)
歩夢(早く誰か来てくれると助かるんだけど……)
ガチャ
愛「こんにちはー!」
歩夢「あっ愛ちゃん!」
侑「……!」 愛「おっ、一番乗りじゃなかったか〜」
せつ菜「愛さん!こんにちは!」
愛「おー!やっほーせっつー」ヒラヒラ
歩夢(よかった、愛ちゃんが来てくれた……)
歩夢「ほっ……」
愛「……んー?どしたの歩夢?」ズイッ
歩夢「え?な、なんでもないよ」
愛「そう?ならいいんだけどさ」ニッ
侑「……愛ちゃん!こんにちは!」ズイッ
歩夢「!」
愛「お?ゆうゆもやっほ〜」
歩夢(侑ちゃん……?)
歩夢(……今、愛ちゃんと私の会話を遮ろうとしてた……?) 歩夢(いや、でもさすがにそれは思い込みかな……?)
侑「愛ちゃん、璃奈ちゃんとは一緒じゃなかったんだ?」
愛「ん、まーね!今日はまっすぐこっちに来たし」
侑「そうなんだ」
せつ菜「やる気MAX!って感じですか!?」
愛「まあ……」チラ
歩夢「?」
愛「……そんな感じかな!」アハハ
せつ菜「いいですね!今日もはりきっていきましょう!」
愛「あはは、せっつーは今日も元気だね〜」
歩夢(……愛ちゃん、今私の方をチラッと見てた?)
歩夢(なんでだろう……?)
侑「……」 〜練習中〜
侑「じゃあまずはいつも通りストレッチから!」
愛「歩夢〜!一緒にやらない?」
侑「……!」
歩夢「私?うん、いいよ」
愛「やったー!」ギュッ
歩夢「わっ!愛ちゃん!?」
侑「……!!」
愛「へへ、じゃああっちでやろっか」グイッ
歩夢「う、うん」
侑「……」ジー
せつ菜「侑さん!」
侑「……」ジーッ
せつ菜「……侑さん?どうかしましたか?」
侑「えっ?あっごめんね、何かな?」
せつ菜「ストレッチの手伝いをお願いできますか!」
侑「うん、いいよ」
せつ菜「ありがとうございます!ではあちらで!」ペカー
侑「うん……」チラ
歩夢「愛ちゃん、さっきのって」
愛「あー気にしないで気にしないで」アハハ
侑「……」ムムム 〜ストレッチ終了後〜
侑「じゃあ次はランニングね!」
〜しばらくして〜
侑(……おかしい)
侑(いつもだったらもう愛ちゃんはゴールしてるはずなのにまだ来ないなんて……)
侑(……もしかして)
歩夢「はぁ……はぁ……」
愛「ほら、もうちょっとだよ!」
侑「!」
侑(歩夢と、愛ちゃんが……並んで走ってる……?) 歩夢「……ふぅ」
愛「お疲れぃ〜、どうだった?なるべく歩夢のペースに合わせてみたんだけど」
歩夢「うん……いつもよりちょっとペース速かったけど、これならなんとかついていけるかも」
愛「そっか〜ならよかった」
歩夢「ふふ……愛ちゃんと一緒に走ってると、なんだか私ももっと速く走れそうな気がしてくるよ」
愛「おっ、なら二人で最速目指しちゃう?」
歩夢「さ、最速は難しいんじゃないかな……?」
愛「へへ、まあ無理に催促はしないけどね……最速だけに!」
歩夢「……」
愛「あ、歩夢……だから真顔はやめてってば〜」
歩夢「……ふふ、ごめんね?」
愛「急に真顔になられると愛さん嫌な意味でドキっとしちゃうよ……」
歩夢「でも焦ってる愛ちゃん可愛いよ?」クスッ
愛「いやそういうことじゃなくてさぁ……」
歩夢「ふふっ」ニコニコ
侑「……」ムムムム せつ菜「侑さん!今日はいつもより速く走れたように感じたのですが、どうでしたか?」
侑「……」ジー
せつ菜「……侑さん?」
せつ菜(一体どこを見て……)チラ
歩夢「────」ニコニコ
愛「────!」
せつ菜(歩夢さんと愛さん……?)
せつ菜(なんだかとっても楽しそうです!……けど)チラ
侑「……」ジーッ
せつ菜(……侑さん) せつ菜「……っ、侑さん!」グイッ
侑「!わっ、なっなに?」
せつ菜「私のタイムはどうでしたか!?」ズイッ
侑「え!?えっ、と……うん、いつもより少し速くなってる、かな?」
せつ菜「そうですか!それはよかったです!」
せつ菜「このまま同好会内最速を目指しますよ!!」ペカー
侑「あはは、そうだね……それを目標に頑張ってみよっか!」
せつ菜「はいっ」
せつ菜「……」
せつ菜「あの、侑さん……っ」
侑「ん?なに?」
せつ菜「歩夢さんと愛さんのこと、見てましたけど……どうかしましたか?」
侑「えっ……」 せつ菜「その、じっと見ていたので」
侑「そ、そんなに見てた?」
せつ菜「……私が声をかけても、気づかないくらいには」
侑「あ、あちゃー……そんなに見てたんだ私」アハハ
侑「あ、あはは」
せつ菜「……」
侑「はは、は……」
せつ菜「……侑さん」
せつ菜「無理に、笑わなくてもいいんですよ……?」
侑「……え?」 侑から告白に持ち込めば、同好会内の歩夢sageが行われる可能性が減るな せつ菜「気分を害されたらすみません」
せつ菜「でも……なんだか今の侑さんは、無理に笑顔を作っているように見えまして……」
侑「……そっか」
侑「さすがせつ菜ちゃん、だね」
せつ菜「い、いえ」
せつ菜「……何か、困っていることがあれば話していただけませんか?」
侑「え?」
せつ菜「その……私に話して解決できることなのかはわかりませんが」
せつ菜「それでも、侑さんの気持ちだけでも楽になればいいな……と思いまして」
侑「せつ菜ちゃん……」
せつ菜「私達は、その……」
せつ菜「……こっ恋人ですし、ね」カァァァ
侑「……」 侑「……せつ菜ちゃん」
せつ菜「は、はい」
ポン
せつ菜「!」
侑「ありがとね、心配してくれて」ナデナデ
せつ菜「い、いえ……!」
侑(……せつ菜ちゃん、ホントにいい子だな)
侑(恋人なら、こういうときは相談するもの……なのかな?)
侑(でも、これは私の気持ちの問題で……)
侑(……だけど)
───────
せつ菜「そういうのも含めて!少しずつ慣れていけばいいんですから!」
せつ菜「……それに、私だって誰かとお付き合いをするのは……ゆ、侑さんが初めてですから……!」
せつ菜「ですから、少しずつでも!一緒に学んでいきましょう!!」ペカー
───────
侑(……一緒に学んでいこうって、言ってたもんね)
侑(なら……!)
侑「せつ菜ちゃん」
侑「聞いてほしい話があるんだけど、いいかな……?」
せつ菜「……もちろんです!」 侑「ただ、今は練習中だから……終わった後でもいいかな?」
せつ菜「はい!大丈夫ですよ!」
侑「そっか、それならよかった」
せつ菜「では!また練習後ということで!」
侑「うん、よろしくね」
せつ菜(侑さんに頼ってもらえました!しっかりお話を聞いて、できれば解決までいけたら嬉しいのですが……)
せつ菜(とりあえず練習後も頑張らねばですね……!)
せつ菜「うおおおお!!残りの練習もはりきっていきますよ!!!」
愛「はは、せっつーはホントに元気だね〜」
歩夢「そうだね」クスッ
歩夢(……侑ちゃんと、何話してたんだろう?)
愛「……あっ、そうだ」
愛「歩夢さ、今日練習終わった後大丈夫?」
歩夢「?うん、大丈夫だよ」
愛「オッケー、ならよかった」
愛「……ちょっと今後の方針について伝えておきたくて、ね」
歩夢「!……わかった」
愛「じゃ、とりあえず残りの練習も頑張ろっか」ニッ
歩夢「うん」ニコ 〜練習後〜
侑「あっ歩夢!今日なんだけどさ」
歩夢「ゆっ侑ちゃん、今日は」
ゆうぽむ「あっ……」
侑「……えっと、歩夢からいいよ」
歩夢「ゆ、侑ちゃんからで大丈夫だよ」
侑「そ、そう?なら、私から言うね」
侑「今日は、その……せつ菜ちゃんと一緒に帰ろうと思って」
歩夢「!」
侑「だから、歩夢には悪いけど……今日は一人で」
歩夢「それなら大丈夫だよ」ニコ
侑「……え?」
歩夢「私もね、今日は愛ちゃんと帰るからって言おうとしてたところだったんだ」
歩夢「……ちょうどよかったね」
侑「そう、だね……」
歩夢「……うん」
ゆうぽむ「……」
侑「じゃあ、また明日ね……?」
歩夢「……うん、また明日」 〜しばらしくして、とあるカフェ〜
せつ菜「あの、歩夢さんはなんて言ってましたか……?」
侑「ん?あー……今日は愛ちゃんと一緒に帰るから、だからちょうどよかったねって」
せつ菜「愛さんと?」
侑「うん、そう言ってたよ」
せつ菜「そうですか……」
せつ菜(それなら、安心ですかね……私が安心というのもおかしな話ですが)
せつ菜(しかし……)チラ
侑「……」
せつ菜(……侑さん、浮かない表情をされていますね)
せつ菜(やはり、歩夢さんと愛さんのことを気にされて……)
せつ菜「……侑さん!」
侑「?」
せつ菜「侑さんのお話、私に聞かせていただけますか……?」
せつ菜「どんなお話でも、しっかり聞きますので……!」
侑「……ありがとう、せつ菜ちゃん」
侑「それじゃあ、話すね」 〜一方その頃、カラオケ〜
愛「今日は別の部屋だね〜」
歩夢「二日連続でカラオケなんて……初めてだよ」
愛「まあ、今日は昨日みたいに長い時間はいられないけどね」
歩夢「そっか……それで、お話って?」
愛「ああ、ちょっと今後の方針を考えてきたんだ」
愛「歩夢にゆうゆを振り向かせる為の、ね」
歩夢「……っ」ゴクリ
愛「へへ、そんな緊張しないでも大丈夫だよ、単純な作戦だからさ」
歩夢「そう、なの?」
愛「うん」ニッ
歩夢「……その、作戦って」
愛「えっとね、ゆうゆが愛さんに嫉妬してるって話はしたじゃん?」
歩夢「う、うん」
愛「それで、歩夢自身もそれは実際に確認した……ここまではオッケー?」
歩夢「うん……」
愛「で、今後はゆうゆの嫉妬心を煽っていこうって話をしたと思うんだけど」
愛「ゆうゆに言ってみようと思うんだ」
歩夢「えっ侑ちゃんに?なにを?」
愛「愛さんは歩夢のこと好きだよ、って」ニッ
歩夢「……えっ!?」 〜一方その頃、カラオケ〜
愛「今日は別の部屋だね〜」
歩夢「二日連続でカラオケなんて……初めてだよ」
愛「まあ、今日は昨日みたいに長い時間はいられないけどね」
歩夢「そっか……それで、お話って?」
愛「ああ、ちょっと今後の方針を考えてきたんだ」
愛「歩夢にゆうゆを振り向かせる為の、ね」
歩夢「……っ」ゴクリ
愛「へへ、そんな緊張しないでも大丈夫だよ、単純な作戦だからさ」
歩夢「そう、なの?」
愛「うん」ニッ
歩夢「……その、作戦って」
愛「えっとね、ゆうゆが愛さんに嫉妬してるって話はしたじゃん?」
歩夢「う、うん」
愛「それで、歩夢自身もそれは実際に確認した……ここまではオッケー?」
歩夢「うん……」
愛「で、今後はゆうゆの嫉妬心を煽っていこうって話をしたと思うんだけど」
愛「ゆうゆに言ってみようと思うんだ」
歩夢「えっ侑ちゃんに?なにを?」
愛「愛さんは歩夢のこと好きだよ、って」ニッ
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