果林「タクシー果林」
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果林(ある事件をきっかけに私はモデルの道をやめて)
果林(今はタクシーの運転手をしているわ)
果林(今のところは順調よ)
モブ「ちょっと!さっきから同じ道通ってない!!?」
果林「気のせいよ」 ーーーーーー
三時間後
果林「着いたわ。金額は5万4千円よ」
モブ「はああ!?散々道に迷って、それで払うと思ってるの!!?」
果林「あら、ごめんなさいね?」
果林「これで許してね」アゴクイ
モブ「ふあああ///」ドキン
モブ「払いまぁすううう〜〜〜///」トローン 果林「有難うね」
果林(思ったより順調にやってるわ)
果林(私は方向音痴だけど、こうして迷えば迷うほど、お金を請求できる仕事よ)
果林「さて……そろそろ帰ろうかしら」 ラジオ「スクールアイドル通信です。今話題のスクールアイドルの情報を放送いたします」
果林「スクールアイドルね〜……懐かしいわね」
果林(学園を結局辞めて……皆と離れて早数年……皆元気にしてるかしら)
果林「多分皆元気にしてるわよね……」
果林「さて、今日はもう上がりね」 果林(こうして私の何も変わらない日々が繰り返される)
ヒョコ
果林「!!!???」
キキー!!ドン!!!!
果林(え!!?暗くてよく見えなかったけど、何か当たったわよね!!?) ガチャ、バタン
果林(ちょっと……車に傷がついたらボーナスがなくなるのに……)
果林「……え?」
?「」
果林「うそ……人……」
果林「私……人を……轢いたの?」 果林「だ、大丈夫?」
?「」
果林「あ、あぁぁ………私……なんてことを……」
果林「と、とにかく!救急車を!」
ガシ 果林「うぇ!!?」
?「救急車は……いいです」
果林「な、何言ってるの!?というか大丈夫!?」
?「はい……それより……タクシーですね」
果林「え?」 ?「丁度よかったです乗せてください」スタスタ
果林「ちょ、ちょっと!」
バタン
果林「な、なんのよ……もう……」
果林「それで?何処に行きたいのかしら?」 ?「そうですね……」
?「果林さんの家で」
果林「!!」
果林「貴女……一体……いいえ」
果林「さっきから聞いた覚えのある声……何しに来たのかしら」
果林「歩夢」 パサ
歩夢「……」
果林「笑いに来たのかしら?貴女達から逃げて、モデルの仕事からも逃げて」
果林「こんな仕事をしている私を」
歩夢「違います」
歩夢「ずっと探してたんですよ……お別れも言わず果林さん何処かに行ってしまって……」
果林「だから……逃げたのよ」
歩夢「果林さん……私」
果林「やめて……何も聞きたくないわ」 歩夢「………」
歩夢「この手は使いたくなかったですけど」スマホ操作
キキー!ドン!
果林「な!?この動画は!!」
歩夢「璃奈ちゃんが作った撮影用ドローンから撮ってました」
歩夢「車に轢かれてもある程度無事になるように、しずくちゃんの知り合いから」
歩夢「スタントマンの技術を教えてもらいました」 歩夢「これ……果林さんの会社に流したら果林さん困りますよね?」
果林「あ、貴女……こんな手を使って脅す娘だったかしら?」
歩夢「ちょっと成長しました」
果林「成長と言えるのかしらね?いいわ……私の負けよ」
果林「何が望みかしら?私の家を教えるだけで許してくれるなら教えてあげるけど?」
歩夢「それだけじゃないって解ってますよね?」 果林「ええ……なんとくなくね」
歩夢「知りたいんです」
歩夢「あの学園に居た頃と同じように……教えてください」
歩夢「私にいろいろ……どうして私達の前から居なくなったのか」
果林「………エマから聞いたんじゃないの?」
歩夢「大雑把な事は……でも果林さんの口からも聞きたくて……」 果林「ええ……なんとくなくね」
歩夢「知りたいんです」
歩夢「あの学園に居た頃と同じように……教えてください」
歩夢「私にいろいろ……どうして私達の前から居なくなったのか」
果林「………エマから聞いたんじゃないの?」
歩夢「大雑把な事は……でも果林さんの口からも聞きたくて……」 果林「………」
果林「馬鹿な話よ……本当の馬鹿な話」
果林「成績が足りなくて留年になってしまって」
果林「恥ずかしくて、恥ずかしくて……」
果林「同好会の皆が私を応援して勉強会とかいろいろしてくれたのに……」
果林「留年が決定した事を皆に伝えるのが……怖いというか……」
果林「皆から同情されるのを想像したら……とても嫌な気持ちになって」
果林「私はその場から逃げたわ」 果林「全てを捨ててね」
歩夢「そうですか……」
果林「知ってたんじゃない?もしくは想像できたでしょ?私が留年するってのは伝わってると思うから」
歩夢「はい……想像はついてました」
歩夢「果林さん」
歩夢「過去は過去です……今日は本当に素直に」
歩夢「果林に会いたかったんです」
歩夢「つもる話もあります……果林さんの家に行ってもいいですか?」
果林「……ええ」 ・・・・・・・・・・・
数時間後
果林の家
果林「散らかってるけど、どうぞ」
歩夢「お邪魔します」
果林「飲み物や食べ物も準備するわ」
歩夢「ありがとうございます」
歩夢「それでは……何から話をしましょうか」 果林「そうね……やっぱり皆がどうしてるか気になるわね」
歩夢「えっとですね」
歩夢「愛さんは実家の家業を継いでます。璃奈ちゃんは世界平和の為にボタンの開発を」
歩夢「しずくちゃんは女優になって、彼方さんは、ああ見えてスピードが出るものが好きだったので」
歩夢「車のレーサーしてます。せつ菜ちゃんはホームレスに手料理を振舞ってるボランティア活動をしてるそうです」
歩夢「エマさんはスイスの方でラブライブを取り入れる活動をしているそうです」
果林「へ〜………ん?」
果林「よく解らないのについてる娘がいるけど……話を聞く限りじゃ皆元気そうね」 果林「かすみと歩夢は……まぁ解るわ」
果林「本物の……プロアイドルになったものね」
歩夢「はい……」
果林「いいのかしら?本物のアイドルが家に上がり込んで?」
果林「スキャンダル撮られない様にしないといけないわね」フフフ
歩夢「………」
歩夢「何だか……懐かしいです」
歩夢「こうして……果林さんと話が出来るのを」
果林「私もよ」 歩夢「あの……果林さん」
歩夢「過去は振り返らないようにと言いましたがやっぱり……」
歩夢「仕事を変えませんか?」
果林「え?」
歩夢「果林さんの仕事は立派な仕事です。」
歩夢「ただ果林さんの場合は道に迷ってお金を上げてクレームを果林さんの美貌で黙らすという悪行です」 果林「な、なんで知ってるのよ……」
歩夢「璃奈ちゃんドローンです」
果林「ずっと見られてたのね」
歩夢「はっきり言います」
歩夢「果林さんにはこの仕事は向いてません!」
歩夢「だって迷子になるから!」
果林「………」 >>16
昔Aqoursで書こうとしてエタったの思い出した 果林(ぐうの音もでないわね)
果林「そうよ……まさにその通りだわ」
果林「でもね……悪いと思ってても……この厳しい世の中じゃ仕方ないのよ」
果林「何せ高校中退よ」
果林「この職業に就けたのも奇跡なものよ」
果林「他の職業なんて私には……」 歩夢「今からでもモデルの仕事をしてみませんか?」
果林「も、モデル……」
歩夢「私もプロのアイドルになったんで人脈ありますよ」
果林「今さら……モデルなんて……」
歩夢「本当は諦めきれてないじゃないですか?」
歩夢「さっきの部屋……ファッション雑誌も沢山ありましたし」
歩夢「食事も前と変わらず、食事制限したりしてますよね?その美貌を保つために」
果林「……」 歩夢「勉強やアイドルを捨てれても……モデルへの想いは捨てれなかったんじゃないんですか?」
果林「そう……ね……そうなのかもね?」
歩夢「果林さん……挑戦してみませんか?」
果林「その前に……どうして、そこまで私にしてくれるのかしら?」
果林「皆から逃げたどうしようもない私を」 歩夢「果林さん……覚えてませんか?」
歩夢「私がスクールアイドルでいろいろ悩んでいたら、果林さんはいつも答えに導いてくれたんです」
歩夢「私が知らない事をいろいろ教えてくれましたよね」
歩夢「化粧や服装のコーディネートしてくれたり……何気ないあの日がとても……楽しかったんです」
歩夢「そして、いろいろしてくれる果林さんを……私!」
歩夢「好きでしたっ///」
果林「えぅ!?///」 歩夢「好きだから……果林が居なくなって寂しくて」
歩夢「プロのアイドルになってTVに出れば果林さんが見てくれると思って」
歩夢「今まで頑張ってきました」
歩夢「そしていろんな人の協力を得て……果林さんを見つけたんです」
果林「歩夢……」
歩夢「今日果林さんに会って……その気持ちは変わらなかったです」
歩夢「でも……好きだからこそ」
歩夢「あんな違法に近い行為をしている果林さんを見るのが……辛くて」
果林「歩夢……」 果林「うれしいわ……そこまで私の事を考えてくれて……」
歩夢「ごめんなさい……私……重いですよね」
果林「いいえ……その重さが気持ちいいわ」
果林「今日……歩夢に会えてよかったわ」
果林「やってみるわ……もう一度……モデルの道を」
歩夢「果林さん……」
果林(勉強からも同好会からも逃げた私を……逃げて迷子になった私を迎えにきてくれたのね……歩夢) ・・・・・
数年後
果林(あれから私はモデルの仕事に就いた)
果林(あの時の歩夢の告白の返事は結局はしてないのだけど)
歩夢「果林さん!見てください!彼方さんF1に出るみたいです!」
果林「ええ……正直ここまで来るとは思ってなかったわ」
果林(昔住んでいた家を引っ越して歩夢と同棲している)
果林(これが私なりの返事のつもり)
果林(今度は道に迷わないように)
ギュ
果林(そんな思いを胸に秘めて、歩夢の手を握った)
おわり 深夜テンションで書いたのでギャグなのかシリアスなのか解りませんが
とにかく有難うございました >>33
> ギャグなのかシリアスなのか解りませんが
ほんとにな
面白かったぜ乙 ギャグかシリアスか分からんけど、あゆかりが尊いのでヨシッ! 彼方ちゃんいま最高に気持ちいいぜ〜って言いながら運転してそう あんな見た目でも腹に溜まれば生きていく足しになるんよ なんかシリアスな雰囲気出そうとしてるけどただの馬鹿で草 声がでかい女の炊き出しに行くと腹壊すて噂が流れてそう りなちゃんのボタン?って思ったけど刹那の料理も大概なことに気づいた 果林さんと4時間くらい話せるタクシーツアーと考えると適正価格かもしれない >>52
だけど明るくて可愛くて元気がもらえるとおおむね好評になってそう いくら技術あってもアイドルが事故のリスクはなかなかヤバイな 異国でできた親友が失踪したしょうもない理由を説明させられるエマちゃんが可哀想 エマちゃんはエマちゃんで人におっぱい吸わせるのが癖になってスイスで苦労しそう ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています