菜々「媾う…?これなんて読むんでしょう?」
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前作の続きです
30レスほどですので未読の方はまずはそちらを読むことをオススメします
もちろんそんなの知るかと蹴飛ばしていただいても結構です
前作↓
菜々「ますたーべーしょん?」
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1609507053/ ──よいのですか?私は亡国の王女。この身分に何の力もありません。貴方はそんな私を捨て、新たな人生を送ることさえできるのです。私と共に落ちることなどありません。
──姫。私は御国レーゲンボーゲンが滅びる前──私がまだ騎士でさえない貧民であった頃から、貴女をお慕いしておりました。それは貴女の身分に惹かれたのではない。貴女自身に惚れたのです。たとえ、今ここで泥水の中を這いずりまわる暮らしを強いられたとしても、貴方への愛は変わらない。
──騎士は王女の顎に、そっと指を添える。姫の潤んだ瞳は、自分を愛する男の姿をしっかと捉えていた。騎士は優しく微笑むと、徐に顔を近づけ、姫の唇に自分のそれを重ねた。 世界の時が止まった。静寂が満ちた。閉じた眼は何も映さない。唇から伝わる感触と熱が、二人を繋いでいた。もし唇を離してしまえば、もうこの時間は二度と訪れないかもしれない。そんなはずはない。そう言い切れない自分の弱さと、この世界が憎々しい。ならば───
──私は姫と、媾いとうございます。口づけだけでは足りない。私の愛を、この行為にてお伝えしたい。不敬な願いだということは重々承知。しかし──
──いいえ。不敬かどうかは私が決めること。私はそれを卑しいことだとは思いません。むしろ、尊ぶべき愛の形と考えています。言ったでしょう?私は所詮亡国の王女。不敬も何も無い。ただ一人の、貴方の女です。身分ではなく、私自身に惚れたと言いながら、まだ王女と見ているのは貴方ではありませんか。
──これは失礼を…。いえ、この言葉使いももう不要でしょう。シュネー・グリュンズ・フロイントリヒホルツ、私は貴女と媾いたい。私の愛を、受け止めてほしい。
──それで良いの。ヒルフェ・ブリューエン・ホック──私も貴方とひとつになれるのなら、もう何も要らない。国も富も、この世界も──。 菜々「はあぁぁぁ、悲しいけど良い最終回だった !!」
菜々「素晴らしい!『亡国のリーベスリート』!!」
菜々「王道の異能バトルモノも熱いけど、中世モデルの純愛ラノベも最高!」
菜々「姫と騎士が初めて互いを名前で呼ぶところ!もう心が大好きを叫んでた!」
菜々「ああ、亡国リーベ!アニメも楽しみ!」
菜々「──しかし、『媾う』とは、いったいなんと読むのだろう?」
菜々「完結の勢いに押されて、ちゃんと意味も理解しないまま読み進めてしまった…」
菜々「ルビが無いから辞書で引きようも無いし…」
菜々「うーん、写真を撮ってスマホの画像検索をしてみましょうか」 ───
菜々「なるほど。『まぐわ』う、と読むのか。またひとつ勉強になりました!」
菜々「こんな難しい漢字や言葉を学べると言えば、親にもラノベを認めてもらえるかな?」
菜々「──いえ、やめておこう」
菜々「そもそもこれを例に出して、恋愛モノの小説を読んでると親にバレるのは、何だか恥ずかしい…///」
菜々「うん、これはもう少し先の話ということで」
菜々「さて、『媾う』とはどんな意味なのか──」
媾う:まぐわう(古語)
@目と目が合う。目合(まぐわ)う、とも。
A男女、あるいは女同士の性交。
菜々「───」
菜々「───!!!////」
菜々「えええええ!!!!!!」 母『菜々ー!大きな声出さなーい!!』
菜々「ご、ごめんなさーい!!」
菜々「え?そんな、え?このラノベ、じゅ、18禁じゃないよね!?」
菜々「い、いくらラノベのターゲット層が中高生とはいえ、そ、そんな…せ、せ…せ」
菜々「せっ…くす///…の…ことだったなんて…」
菜々「親に説明しようとしなくて、本当に良かった…」
菜々「マスターベーションに成功した私でも、これはまだまだ強烈です…」
菜々「成功……性交///…んにゃああああ!!!」
母『菜々あぁ!!!!!』 ──生徒会室──
菜々「すみません。生徒会の仕事を手伝ってもらって」
侑「良いって良いって。生徒会とスクールアイドルの両立は大変なんだし」
菜々「それは侑さんも同じでしょう?ただでさえ音楽科は、普通科よりもコマが多いんですよ?」
侑「本当に気にしなくて良いのに──」
侑「私は、せつ菜ちゃんとこうやって一緒にいられて嬉しいよ?」
菜々「なっ──///」
菜々「今、その呼び方はやめてください!副会長に聞かれたらどうするのですか!」
侑「もう自分がせつ菜だ、って教えてもいいんじゃない?」
菜々「いえ、私はまだ彼女のあのキラキラした眼差しと気持ちを大切にしたいです。それに正体を明かすにしても、もっとかっこよく演出したいです」
菜々「──って、こんな話してたら余計ダメです!早く生徒会の仕事を終わらせましょう!」 ────
菜々(侑さんとのやり取りはいつもこんな感じ)
菜々(あの日──二人でマスターベーションをした日)
菜々(というかこれ長いですね。侑さんはあの後、おなにーやひとりえっちだと言ってた)
菜々(うん、これでいい。ひとりえっち)
菜々(そう、あの日)
菜々(私は侑さんにキスをした──)
菜々(──ほっぺに)
菜々(侑さんは驚いていたけど、すぐににかっと笑って──)
侑{へへっ、ありがとう!}
菜々(そう返してくれた)
菜々(あの時、急に侑さんがいとおしくなって、衝動的にキスをしてしまったけれど──)
菜々(その後、特に私たちの関係が大きく変わったわけではなく──)
菜々(さっきのようなやり取りが今の日常)
菜々(あの時言っていた、もっとすごいことの正体も、未だ分からないまま)
菜々(侑さんは私のこと、何とも思っていないのだろうか──?)
菜々(大好きだと何度も言ってくれるけれど、その本当の意味は?)
菜々(スクールアイドル優木せつ菜としてなのか、それとも──)
菜々(って、何を考えてるんでしょうね、私は) まぐわう かなと思ったけど使ってる文字入力では変換できなかった ──部室──
せつ菜(2学期になったことだし、この機会にそろそろ新しいアピール動画を撮りたい──)
せつ菜(侑さんの提案で、今日は新規PR動画の撮影──)
せつ菜(SIFで同好会はさらに有名になったし、実際絶好のタイミングだと思う)
せつ菜(他校のスクールアイドルはもちろんのこと。この同好会のみんなに、私も負けていられない──!)
せつ菜(そう思っていたはずなのに──)
●REC
歩夢「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の上原歩夢です」
歩夢「私は、私を応援してくれる、みんなのためのスクールアイドルになると決めました」
歩夢「花を育てるように、一日一日、私の成長と変化を楽しんでもらえたら嬉しいです」
歩夢「今は小さな蕾だけど、みんなの声援を水や太陽として、立派な花を咲かせて見せます!」
歩夢「私のことを、どうかずーっと見守っていてね」
ピッ!
侑「うわあああん、歩夢!成長したねええ!」ダキッ
歩夢「も、もう…!///侑ちゃん!///」
せつ菜「───」 ───
●REC
かすみ「みなさーん!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会2代目部長のぉ、かすみんですよぉー!」
かすみ「見てください!今、同好会には9人のスクールアイドルと1人のマネージャーさんがいるんです〜」
かすみ「これもかすみんの可愛さのなせる技ですよ〜、にしし!」
かすみ「そんな可愛い可愛いかすみんと一緒に、ワンダーランドを作ってみませんか〜?」
かすみ「あなたの応援があれば、もっともーっと可愛いかすみんを、お届けできちゃいまーす♡」
かすみ「だからぁ、かすみんのこと、いーっぱい可愛がってくださいね♡」
ピッ!
侑「あーん、かすみちゃん!世界一可愛いYO!」ダキッ!ナデナデ
かすみ「デヘヘェ…当然です!当然ですけど…///うぅ、皆さんの前でなでなでは恥ずかしいですぅ///」
せつ菜「───」 いまは読めない漢字があっても「女、構」みたいな検索かければ出てくるから便利よね 侑「よし、次はせつ菜ちゃんだよ」
せつ菜「──」
侑「──せつ菜ちゃん?」
せつ菜「え?は、はい!そうですね!よろしくお願いします!!」
侑(───)
⚫REC
せつ菜「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の優木せつ菜です!」
せつ菜「私が大好きなのはスクールアイドル!漫画、アニメ、ラノベなんです!」
せつ菜「それから最近は、苦手だった保健体育も大好きになりました!」
せつ菜「この動画を見ている方の中には、私を苦手だという方もいらっしゃるかもしれません」
せつ菜「ですが、私はそんな方も一緒に抱きしめて、大好きを楽しめる世界を作るのが目標です!」
せつ菜「どんなきっかけでもいい。苦手なものを好きになれたなら、きっと世界はもっと楽しくなる!私がその証明です!」
せつ菜「この動画を見たあなたが、そんな世界を私と一緒に見たい!と思ってもらえたなら幸いです!!」
せつ菜「一緒に世界を作っていきましょう!!!」
ピッ!
侑「せつ菜ちゃんかっこよかったよおお!でも、保健体育大好きは流石にやり過ぎじゃ…」
せつ菜「いいえ!大好きを隠してはいけません!侑さんにはあの時のこと、感謝してるんです!この感動を、皆さんに伝えたいんです!!!」
侑「わ、わかったから!せつ菜ちゃんはすごく立派だけど、私はまだ恥ずかしいよぉ…!」
果林「へぇ──、侑とせつ菜に何があったのかしら?2人で仲良く保健体育の勉強でも?ふふっ」
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ「侑ちゃん?あとでちょっといいかな?」
侑「ほ、ほらぁ!こういうことになっちゃうじゃん!」
せつ菜「もしかして私、また何かやっちゃいました?」
侑「そういうのいいからぁ!」
せつ菜「ふふふっ、あはははっ!」
侑(うん、いつも通りのせつ菜ちゃんだ。撮影前ボーっ、としてるように見えたのは、気のせいかな──?)
侑(────) ──その日の夜、菜々の部屋──
菜々「ふぅ──」
菜々(PR動画の撮影は、大好きなスクールアイドルのために大事なこと)
菜々(半端な気持ちじゃ、悔いが残る。だから全力で臨んだ──)
菜々(侑さんを少し困らせたけど、最後には喜んでくれていた──と思う)
菜々(けど私は少しだけ、あの場で無理をしていたかもしれない)
菜々(なんだろう。撮影後に歩夢さんやかすみさんに抱きつく侑さんを見た時──)
菜々(ちょっとだけ、息が詰まりそうだった)
菜々(侑さんの大好きは、たくさんある)
菜々(私にだって、たくさんある)
菜々(それって悪いことじゃない。素晴らしいことのはず──)
菜々(なのに、少しだけ嫌だと思ってしまった自分がいた)
菜々(人の大好きを否定するなんて、一番してはいけないことなのに…)
菜々(もう同じ過ちは繰り返したくない──)
菜々(なぜこんなにも不安になるのだろう──)
菜々(───)
菜々(──私は、侑さんの大好きを、ちゃんと理解できていないのでは──)
菜々(だからきっと、不安になるんだ──)
菜々(侑さんと向き合って、確認しなきゃ) ♪(CHASE!ピアノアレンジVer.feat.高咲侑)〜♪
菜々「侑さんから?はい、もしもし」スッ
侑『あっ、せつ菜ちゃん!今、時間良いかな?』
菜々「はい。何でしょう?」
侑『えっと、今日、大丈夫だった?少し元気無いように見えたけど』
菜々(──やはり隠せてなかったか…。けど──)
菜々「侑さんは何を見ていたんですか。今日の撮影中だって、私は全力でしたよ」
侑『撮影中じゃないよ。撮影前のこと』
菜々(──っ)
侑『なんか嫌なことでもあったのかな、って』
菜々「──はい。少しだけ」
侑『聞いてもいい?』
菜々「その前に、いくつか聞かせてください」
菜々「──侑さんにとって、私は何でしょうか?」 菜々「大好きなスクールアイドル?それとも、別の気持ちはあるのでしょうか?」
侑『大好きなスクールアイドルだよ』
菜々「その大好きの意味は?」
侑『ときめきだったり、尊敬だったり、そんな感じかな?』
菜々「それを感じるのは、私だけでしょうか」
侑『違うよ』
侑『私の大好きはたくさんあるから』
菜々「──っ…」
菜々「──ええ、分かっていました。それが確認出来て良かったです」
菜々「では、侑さんの質問にお答えしますね」 菜々「私、嫉妬していました」
菜々「歩夢さんやかすみさんに抱きつく侑さんを見たとき、嫌だと思ってしまいました」
侑『──』
菜々「ごめんなさい。私が侑さんに求めていた大好きと、侑さん自身の思う大好きは違っていたようです」
菜々「私の大好きは──侑さんへの、恋心です」
侑『それは──本当?』
菜々「ええ。私はあの日──2人で勉強した日。そのつもりで侑さんに大好きを伝えていました」
菜々「けれど、それは私の押し付けだったようです」
侑『そんなこと──』
菜々「いえ。うまく伝えられなかったということは、私が1人で暴走してしまったということ」
菜々「やはり──あの時と同じ過ちを犯してしまったのです」
菜々「──すみません。今日はもう休ませてください。また明日よろしくお願いします」
プツッ…
菜々「私──ダメだ──」
菜々「侑さんの大好きを──肯定できない…」
菜々「私は──嘘付きだ…」
菜々「優木せつ菜は──嘘付きのスクールアイドルだ…」 ────
侑「せつ菜ちゃんが私に──恋を…」
侑「あの時のほっぺのキスも──もしかして、そうだったのか」
侑「ライブでそういうパフォーマンスをするスクールアイドルが居たから、それと同じかなと思ってた──」
侑(私は、大好きを真っ直ぐ伝えられるせつ菜ちゃんが大好き──)
侑(だから保健の勉強に、協力したいと思ったんだ)
侑(でも、それって、せつ菜ちゃんが大好きを叫べなくなったら、私は彼女を大好きじゃなくなるということ──?)
侑(いや、そんなことはない──。あんなに素敵な子を、好きじゃなくなるなんて考えられない)
侑(でもよく考えてみれば──)
侑(せつ菜ちゃんがスクールアイドルで居られるのは、ニジガクに在学中の間だけ──)
侑(一緒に過ごせる時間が楽しすぎて、そんな当たり前のことを忘れていた)
侑(もし卒業すればせつ菜ちゃんは、今後ずっと菜々ちゃんとして生きていくことになるだろう)
侑(優木せつ菜が居たという過去だけが残り、未来に優木せつ菜は居ない)
侑(そうなったら、私はあの子に対する大好きを、なんと呼べば良いんだろう?) 侑(私は菜々ちゃんを──自信を持って大好きと言えるのかな?)
侑(そもそも優木せつ菜というスクールアイドルを作り出したのは菜々ちゃん──)
侑(なら、せつ菜ちゃんの本質は、菜々ちゃんにあるんじゃないか?)
侑(──なんだか頭がぐちゃぐちゃになってきた)
侑(ただ──分かったことが一つだけある)
侑(私はせつ菜ちゃんじゃなくて──菜々ちゃんと話をしなきゃ!) 菜々「うっ…。ひっく……ぐすっ…」
菜々「私は…最低だ──。ううっ…」
ピロリン!
菜々「──メッセージ?侑さんから…?」
侑さん:せつ菜ちゃん!明日、練習をサボろう!
菜々「──!?」
菜々「──侑さん、いったい何を言っているの?」
侑さん:私、菜々ちゃんとデートがしたい!
侑さん:せつ菜ちゃんじゃなく、菜々ちゃんと!
菜々「──!!」 せつ菜:言っている意味がよくわかりません。
侑さん:私、せつ菜ちゃんの気持ちを聞いて、よく考えたんだ。
侑さん:そうしたら自分の大好きが、本当に自分が思っているとおりなのか、分からなくなったんだ。
侑さん:だから確かめたいんだ。スクールアイドル以前に、1人の女の子である菜々ちゃんのことを、私はどう思っているのか。
侑さん:自分でもめちゃくちゃなことを言ってると思う。けど、お願い。
侑さん:私は、菜々ちゃんのこと、本当の自分の気持ちが何なのか知りたいんだ。
菜々「──、」
菜々「───本当ですよ、侑さん。残酷なことを言ってますよ。支離滅裂ですよ」
菜々「──ですが、嘘吐きな私が練習に参加する資格も無い」
菜々「なら──」
せつ菜:分かりました。お願いします。
侑さん:ありがとう。同好会のみんなには私がうまく説明しておくね。
侑さん:明日は放課後、秋葉原の駅前に集合で。
侑さん:よろしくね、菜々ちゃん。 ──次の日の放課後・秋葉原──
侑「あっ、菜々ちゃーん!こっち!」
菜々「お待たせしました」
侑「うん。約束通り、菜々ちゃんが来てくれたんだね。眼鏡もおさげもばっちりだ!」
菜々「はい。──それで、今日はどこへ?」
侑「まずはゲーマーズへ行こうよ」
菜々「分かりました」 ───
侑「菜々ちゃんとこうして遊びにいくって、初めてだね」
菜々「言われて見れば、そうかもしれませんね」
菜々(──確かに、この姿で出かけるのは、いつ以来だろう)
菜々(スクールアイドルを始めてからは、教室と生徒会と家以外、ほとんどせつ菜で居た)
菜々(あの姿ならば、自分に自信を持って大好きを発信できたから──)
菜々(しかし、今ではもう──優木せつ菜でさえも、大好きを叫ぶことは叶わないかもしれない)
菜々(彼女の持つ力は、自己矛盾を起こして失われてしまったのだ)
──ゲーマーズ──
侑「うわあ、最終巻売り切れてる。亡国のリーベスリートすごい人気だねえ」
菜々「重版も決まったようですね。1巻から揃えてましたが、最初はここまでになるとは正直思ってませんでした」
侑「菜々ちゃんがこないだ貸してくれなかったら、危なかったよ。私も最後まで読んだよ」
菜々「ど、どうでした?」
侑「感動したよ!特にヒルフェが、『私は貴方の身分に惹かれたのではない。貴方自身に惚れたのです』って告白したとこ!」
菜々「あそこ良いですよね!シュネーを姫ではなく、1人の女性として愛したという!あれは最終巻に相応しい名シーンです!!騎士はまだ幼く貧民街暮らしだった頃に、偶然遠くから見た姫をずーっと想っていた。この過去が明かされたシーンも好きなんです!そんな長い年月の思いが、ここに繋がってきたと思うと、ああ尊い!と絶頂しましたよ!!」
侑「───」
菜々「──あっ…///」
菜々「…す、すみません。店内でつい大声を…」
侑「あははっ、菜々ちゃんの姿でもラノベが好きなんだね」
菜々「それはそうですよ。優木せつ菜と中川菜々で、好みが変わるわけではありませんから」
菜々「…おかしいですか?」
侑「そんなことない。菜々ちゃんの姿で大好きを語るのが新鮮で、ちょっぴり驚いただけ」
侑「私はそういう菜々ちゃん、とっても素敵だと思うよ」
菜々「や、やめてください…。そんな言葉…。軽薄です」
侑「あはは、手厳しいな」
侑「じゃあ、次はゲーセンに行こっか」 ──タイトーステーション──
侑「よっ!あれ…?惜しいな…あとちょっとなのに!もう1回だ。次こそ!」
菜々「直接掴もうとするのではなく、足の部分をアームで押し込んでください。きっと上手くいくはずです」
侑「ありがとう!…………ここだ!」
ウィーン…グググッ…ポトン!
侑「やったー!寝そべりせつ菜ちゃん取れたああ!あ!ありがとう菜々ちゃん!」
菜々「いえいえ。私は大したことはしてませんよ。際どい位置まで持っていったのは、侑さんですから」
侑「それでも最後は菜々ちゃんのおかげだよ!本当、菜々ちゃんがいてくれて良かった!」
菜々「ま、またそんな適当なことを…」
菜々(──そうです)
菜々(私が今、どんな気持ちでいるのかも知らずに)
菜々(けど──)
侑「えへへっ、可愛いなあ」ネソベリダッコ
菜々(悔しいけど、私はやっぱり──こんな侑さんが好きなんだ)
菜々(侑さんの笑顔が嬉しい。せつ菜ではない私でも、侑さんをこんな顔にする事ができるんだ──)
菜々(ああ、あの寝そべりのように、私も抱きしめてもらえたらいいのに──) 侑「はい。この寝そべり、菜々ちゃんにプレゼント」🎙
菜々「え?それは侑さんが取ったものでしょう?」
侑「良いんだよ。元々菜々ちゃんにあげるつもりで、頑張ってたんだ」
菜々「そうですか。それならば──いただいておきます」
菜々(──せつ菜の寝そべりぬいぐるみ)
菜々 (以前まで無かったこれが、ゲームセンターに置かれるようになったのは、侑さんがいたから)
菜々(侑さんがあの時、スクールアイドルを──大好きを貫くことを肯定してくれたから)
菜々(もし私があのまま辞めていれば、こうやってクレーンゲームで遊んでる今も、無かったのかな)
菜々(しかし、その優木せつ菜は…もう)
侑「よし、じゃあ次はプリクラを撮ろう!」
菜々「プリクラ──ですか?私、初めてです」
侑「本当に?それはもったいないよ!早く行こう!」グイッ
菜々(あっ──)
菜々(侑さんが私の手を引いて──)
菜々(もう、この人はなんて無神経で──)
菜々(──優しいのだろう) カシャ…パシャリ…
侑「いっぱい撮れたねー!次はらくがきだよ」
菜々「はい。というか、プリクラってこんなに顔が綺麗になるんですね」
侑「補正で盛れるからね。菜々ちゃんすっごく可愛く撮れてる」カキカキ
菜々「それを言ったら、侑さんだって素敵ですよ」カキカキ
侑「へへっ、ありがとう。──できた!にゃかがわにゃにゃちゃんだよ!」
菜々「ちょっと!何、勝手に人に猫耳生やしてるんですか!恥ずかしいです!///」
侑 「え〜、可愛いじゃん!」
菜々「ぐぬぬ…。だったら、私も──」カキカキ
菜々「じゃん!どうですか!ゆうぴょんです!!!」
侑「わわわ///うさ耳なんて私に似合わないよ」
菜々「そんなことないです!!私の大好きな侑さんに、似合っていないはずがありません!!!」
菜々「──あっ///」
菜々「──いえ、今のは何でも…ありません///」
侑「ううん、嬉しいよ。ありがとうね」
菜々「──〜〜〜!///」
菜々(もう!なんでこの人はこうなんでしょう!)
菜々(──なんで私、この人が好きなんでしょう) ──
──和泉公園──
侑「ふう、すっかり暗くなっちゃったね。今さらだけど、菜々ちゃんおうちの人は大丈夫?」
菜々「はい。さっき連絡いれておいたので問題ないです」
菜々「うちは厳しいといっても、成績さえ取れてたら門限もある程度緩くしてもらえますから」
侑「そっか。なら心配いらないね」
侑「じゃ、食べようか。おでん缶」
2人『いただきます』
菜々「あっ、侑さんの薩摩揚げ、私の牛すじと交換しませんか」
侑「いいよ!はい、あーん」
菜々「ふぇ!?///どういうつもりですか!?///」
侑「あーん、してあげるから。食べて」
菜々「こ、子供じゃないんですよ!///それにこんな外で…!人が見てたらどうするんですか!///」
侑「むしろ見せつけていこうよ。私たちの仲の良さを」
菜々「侑さんはおバカさんです!」
侑「ほんとに──食べてくれないの?」
菜々「うっ…///」
菜々「はぁ、仕方ない人ですね」
菜々「あ、あーん…///」パクッ 侑「へへっ、どうかな?」
菜々「──美味ひい…れふ///」モグモグ
ゴクン…ッ
菜々「わ、私だけ恥ずかしい思いをさせられるのは不公平です///」
菜々「だから、私からも牛すじを…。はい、あーん」
侑「あーむっ。んー、美味しい!やっぱりおでん缶最高!」
菜々「も、もう///少しくらい、恥じらいがあってもいいんじゃないんですか?」
侑「良いんだよ。これで」
侑「これは私の好きな人の真似なんだ」
菜々(侑さんの──好きな人)ズキッ…
侑「その人はね、大抵の人が、つい照れくさくなってできないことも、本気でできちゃう人」
菜々「──」
侑「私ね──」
侑「菜々ちゃんが好きだ」 ──
菜々「───」
菜々「──また、私をからかっているのでしょう?」
侑「違うよ」
菜々「いいえ、からかってます。私は侑さんが語るような人間ではありません」
侑「それも違うよ」
菜々「だって、私はあなたの大好きな優木せつ菜でも、中川菜々でもありません」
菜々「私は、あなたの大好きを否定したんですよ?」
菜々「そんな私を──なぜ好きになると言うのです!?」
菜々「優木せつ菜は──嘘つきなんです!!」
侑「違うよ!!!」
菜々「───!!」 侑「──ごめん。急に怒鳴ったりして」
侑「私ね、菜々ちゃんに恋をしてるんだ」
菜々「───」
侑「私、怖かったんだよ──」
侑「もしせつ菜ちゃんがスクールアイドルを卒業する日が来たときに──」
侑「自信を持って、菜々ちゃんを好きだと言えるのか」
菜々「────」
侑「だけどね、」
侑「放課後から今までの短い時間でも、分かった」
侑「菜々ちゃんはせつ菜ちゃんじゃなくなっても、せつ菜ちゃんはそこに居るって」
侑「ゲーマーズじゃ亡国のリーベスリートを夢中で語ってくれたし──」
侑「ゲーセンで寝そべりが取れるようにアドバイスをしてくれたし──」
侑「プリクラで私を全力で肯定してくれたし」
侑「今も恥ずかしいと良いながら、照れずに私をしっかり見ながら牛すじを食べさせてくれた」
侑「この何気ないやり取りが、本当に楽しかった」
侑「気づいたんだ」
侑「菜々ちゃんは、私の大好きな優木せつ菜ちゃんと何も変わらないんだって」 侑「これから先、せつ菜ちゃんを卒業する日が来ても──」
侑「私は、ずっと君と一緒にいたい!大好きでいたいんだ!」
菜々「──侑、さん…」
侑「こないだの質問だけど、答えを改めさせてほしい」
侑「私にとって、君は大好きなスクールアイドルであり、大好きな女の子──」
侑「大好きの意味はときめき、尊敬、そして恋」
侑「私が恋をしているのは、君だけだよ」
菜々「───!」
侑「これで君は、私の大好きを否定しなくて済むよね?」 菜々「──」
菜々「本当──なんですね?同情だったら、許しませんよ」
侑「そんなこと、私がすると思う?」
菜々「侑さんは誰にでも抱きついたりするから…不安になるんです」
侑「それは──ごめん。けどさ──」
チュッ
菜々「───!///」
侑「私がこんなことするのは、君にだけなんだからね」
菜々(侑さんが私の唇に──キスをっ…)
菜々(──もう、この人ってば…)
菜々(貴方は私のヒーローなのに──)
菜々(不意打ちなんて、ヒーローらしくないですよ…) 菜々「──ま、全く…。さっきから君、君って。私の名前を呼んでくれないんですか?」
侑「ごめん。菜々ちゃんとせつ菜ちゃん、どっちの意味でも伝えたいけど、うまい言葉が見つからなくて…」
菜々「そんなことですか」
菜々「優木せつ菜はスクールアイドル。アイドルに恋愛はご法度です」
菜々「ですが、今の私は中川菜々なんです。菜々って呼んでください」
菜々「私と──お付き合いしてください」
侑「うん!よろしく!」
侑「ただ──菜々ちゃん、自分が屁理屈言ってるってわかってる?」
菜々「はい、屁理屈です。けど──」
菜々「良い屁理屈だと思いませんか?」
侑「ふふっ、そうだね!」
ギュッ
侑「菜々ちゃん、大好きだよ」
菜々「うん。私も──」 ──
侑「終電、無くなっちゃったね…」トボトボ
菜々「私も母親から電話があるまで、すっかり忘れてました…」トボトボ
侑「まさか高校生で、この言葉を使うことになるなんて思わなかったよ…」
菜々「おうちには一応、友達の家に泊まるということで、許してもらえましたが、これからどうしましょう…?」
侑「カラオケでオール、とか?ネットカフェって手もあるよね?」
菜々「私たち高校生ですよ!年齢確認で確実に引っ掛かります!それにあまり歩き回ってると、警察の方に見つかる危険性も…」
侑「そ、そうだった…。所持金的にタクシーも厳しいし──ん?」
🏩オレノココ、アイテマスヨ あまりにも素敵な純愛SSとして読んでたからエロSSだったことを忘れていた 侑「────」
菜々「───///」
侑「ご、ごめん!私、その、全然そんなつもりじゃ、えと、あ、あの…」
菜々「───いいですよ///」
侑「え!?///」
菜々「私は──侑さんと媾いたい…です///」
侑「え、マグワイタイ?何それ?」
菜々「は?」
侑「鯛の仲間か何かかな?」
菜々「〜〜〜〜!!侑さんのバカ!!///」
侑「ええ!?何で怒ってるの!?」 すみません 一度ここで休憩挟みます
エタることは切腹と同義と考えてるのでありえません
必ず終わりまで持っていきます
>>37の絵文字の横が文字化けしてしまいました
特に深い意味はありません
今日中に完結目標としてます
あとすごいことのハードルはあまりあげずにいただくと幸いです ───
侑(うう…そっか。亡国リーベの最後のあれ、『まぐわう』って読むんだ…)
侑(しかも、その意味がえっちのことだなんて…)
侑(菜々ちゃんに恥、かかせちゃったな──)
侑(でも…そっか。私、これから菜々ちゃんと──)
ムラムラ…ムラムラ…
侑(静まれ!私の──えーっと、何だぁ?)
菜々「お、お待たせしました///」
侑「───!」
侑(シャワーを浴びて出てきた菜々ちゃんは、バスタオル一枚を身に纏っていた)
侑(──まあ、私も同じ姿なんだけど)
侑(髪の毛の濡れた菜々ちゃん、妙に官能的だ…。普段特に気にしてなかった眼鏡が、すごく色気を感じる) 菜々「あはは…、なんか恥ずかしいですね。侑さんとはひとりえっちを見せあった仲なのに…」
侑「あれ?もうマスターベーションとは言わないの…?」
菜々「ちょっと堅苦しいし長いので、柔らかい言葉のがいいと思って」
侑「なんかそっちの言い方のがえっちだよ」
菜々「うぇぇ!///うう…///侑さんの…いじわる///」
侑(うわぁ///…無自覚だよ菜々ちゃん…。可愛すぎるよ…///)
侑(せつ菜ちゃんは、かっこいいって感じだけど、菜々ちゃんは大切に守りたいって感じだなあ)
侑「ごめん、冗談だよ。恥ずかしがる菜々ちゃんが見たくて」
菜々「もう!ひどいです!」
侑「まあ、落ち着いて。ほら、ベッドの上においで。仰向けになって」
菜々「は、はい…///」 菜々「私、ラブホテルなんて初めてです…///」
侑「初めてじゃなかったら困るよ…」
菜々「あはは…。入る前はもっと露骨にいかがわしい雰囲気の部屋を想像してましたが、結構お洒落なんですね」
菜々「普通のホテルや、ちょっとした高級マンションの一室と変わらない、というか」
侑「女子会プランだとレンタルルームとして使うこともあるみたいだからね。女の子も利用しやすいようホテル側も工夫してるみたい」
菜々「よく知ってるんですね。侑さんのえっち」
侑「菜々ちゃんから話振ってきたんじゃん///」
菜々「侑さんも年頃の女の子なんですね」
侑「ぐぬぬ…。──ぐへへ。いつまでそんな余裕ぶっていられるかな?」
菜々「きゃー!変態!けだもの!くっ、殺せ!」
侑「───菜々ちゃん、私たちもう少し真面目になろうか」
菜々「そうですね。私も今のはおかしいと思いました」 侑「───」
菜々「───」
侑「菜々…ちゃん」
菜々「はい…」
チュッ
菜々「あっ…///」トロン…
侑「…菜々ちゃん、キスだけでその顔は反則だよ…。私、もっとしたくなっちゃう…」
菜々「良いんですよ。いっぱい──して?」
侑「うん///」
チュッ…チュム…。
チュッ……チム……チュウ……ヂュッ…。
菜々(ああっ…///侑さんにいっぱいキスされてる///心がムズムズして…気持ちいい///)
侑(菜々ちゃんの唇…柔らかい///ずっとキスしていたくなっちゃうよ…///)
菜々(侑さんが…欲しい///もっと感じたい…///)
菜々(大胆な子って思われるかな…?…でも、我慢できない…っ///)
チュッ…ニュル…
侑(──!) 侑(菜々ちゃんが…私の口に舌を──///)
チュッ…ピチャ…ニュルル…レロ…
侑(あっ…///私の舌と絡みあって…///)
侑(気持ちいい…///こんなこと…知ってたの?///)
チュウッ……レロ…スッ…チュム…チュッ…♡
レロ…レロ…ンム…チゥ…チュゥ…ヂュ…ニュル…チュゥ…♡
菜々(はぁ…///舌、吸うのも…吸われるのも…しあわせ///やわらかくて…ふわあ…ってなるぅ///)
侑(菜々ちゃん…ほんとにえっちだよぉ///…少し前まで保健が苦手だった女の子と思えないよ///)
チュル…チュ…チュ…チム…ヂュゥッ…チュッ♡
レロ…スッ…スム…チュッ…チュゥゥ…チュッ…チュゥッ♡
菜々「んんっ…///ぷはぁ…♡…あっ…///はあっ…♡」
侑「はぁ…///…はぁ…♡ん…はぁ…♡」
侑「菜々ちゃんって…結構…むっつりスケベなんだね…」
菜々「いゃ…///そんな言い方しちゃ…いやですぅ…///」
侑「まさか…舌を入れられるなんて…///」
菜々「ゃあ…っ///言わないで…///」
侑(……なにこの無自覚の絨毯爆撃…。理性が飛びそう…///)
侑(でも、溺れちゃいけない…)
侑(…伝えたいんだ。菜々ちゃんを、大切にしたい、という想いを) サワッ…
菜々(侑さんが…私の胸に手を…)
侑「怖く…ない…?」
菜々「はい…。侑さんのこと、信用していますから」
菜々「優しくしてくれる、って…///」
侑「菜々ちゃん…」
侑「うん、約束する。バスタオル…外すね」
スルッ…パサッ… 菜々「あっ…///」
侑(菜々ちゃんの身体が──露わになった)
侑(人形のように少し膨らみのある、なだらかなお腹)
侑(華奢だけど女の子であることを感じさせる曲線のある腰周り)
侑(そして、一番目を惹くのは、私よりも小さな身体に程よく張りのある、形の整った大きな乳房)
侑(あの日も見たけれど、芸術品のようで、思わず撫で回したくなる身体だった)
侑「本当に綺麗だよ──菜々ちゃん」
菜々「そ、そんなに見ないでください…///私の体なんて、お子様体型なんですから…///恥ずかしいです…」
侑「そんなことないよ。私なんかよりずっと素敵だよ」
菜々「…それなら…侑さんの裸もよく見せてください」
侑「…菜々ちゃんのえっち///」
菜々「好きな人のことは、全部知りたいだけです…///」
侑「分かった…」
シュルリ…パサッ… 菜々が幼児体型呼ばわりしてた身体付きも
侑ちゃんからはこう見えるんですね 菜々(これが──…)
菜々(くびれは少ないけれど、だらしなさは全く無くて、胸とお尻がしっかり出ている女性らしい曲線のある身体)
菜々(ピアノの練習をしているからなのか、肘から先の腕が少しだけ筋肉質で、血管がうっすら浮き出ていてかっこいい)
菜々(ニーハイソックスの似合う足の形で薄々感じていたけど、太ももや足の付け根までほどよく肉のついた綺麗な脚線美)
菜々「はぁ…素敵です、侑さん」
侑「そ、そんな…///」
菜々「私、侑さんの裸…大好きです」
侑「へ、変態っぽいよ…///」
菜々「それでも構いません。大好きはちゃんと伝えなきゃ、です」
侑「も、もう…///じゃあ、行くよ///」 ムニュゥ…ムニュ
菜々「ああっ…///」
侑「ごめん…!痛かった?」
菜々「いいえ…っ///人に胸を触られるの…初めてなので、びくっとしてしまいました…」
菜々「そのまま…続けてください…///続けてほしいです…///」
侑「う、うん…///」
ムニュ…ムニュ…ムニィ…
菜々(ああっ…///…これが侑さんの手…///)
菜々(ひとりえっちの時から触ってもらいたかった…///温かくて、かっこよくて、力強い手…///)
菜々(自分で揉むのとは全部違う…。好きな人に触ってもらってるという事実だけで、心の奥から侑さんへの大好きが溢れてくる…///)
菜々(せっくす…って、こんなに素晴らしいものだったんだ…///) クニッ…!
菜々「あああっ…!♡///」
菜々(乳首…そんな、摘んじゃ…///)
菜々「はぁ…っ♡…あっ…♡…ぃや♡…ぃやあっ!♡」
侑「ごめん…。本当にいやだったら…やめるよ?」
菜々「ち、ちがいます…///♡…つ、続けて…♡…やめないで…///♡…ああっ…///♡」
菜々「私のいやは…もっと…♡…あっ///…してほしいって…いみですぅ///♡」
侑「…分かった。続けるね」
モミュ…ムニィ…ムニュムニュ…ムミュ…クニクニ…クニ…
菜々「あああっ♡…んっ…///…はあっ♡…はぁん…んっ…♡ああっ!♡」
菜々「ゆう…さん…♡きもちいい…です///そのくにくに…すき♡」
クニクニ…クニクニクニクニ…!
菜々「はあっ…♡…んん……はあっ、あっ♡///…ああ、っ♡///…」
侑「菜々ちゃん…///…すごく可愛いよ…///」
菜々「えへへ…♡うれしい…♡うれしい…です///」
菜々「わたしも…ゆうさんの触ります…///」 フニュ…フニィ…フニ…フニ…
侑(あっ♡…菜々ちゃんの手…繊細だ///…指が小さくて…優しい…)
侑(せつ菜ちゃんに触られる妄想しながら1人でしたことあったけど、菜々ちゃんの優しい愛撫は…すごく尊い気持ちになる…///)
侑(生徒会長で…こんなに優等生な子が、頑張って私の胸を触ってくれてる…。可愛すぎるよ…菜々ちゃん///)
菜々「ど、どうですか///…気持ちいいですか?///」
侑「ちょっと…くすぐったいかな?」
菜々「す、すみません…///侑さんほど…上手にできなくて…」
侑「ううん。気持ちよくしようとしてくれる気持ちだけで、すごく嬉しいよ///」
侑「菜々ちゃん大好きー♡ってなっちゃう」
菜々「侑さん…♡…私もだいすきです!♡」
チュゥ…チュッ…♡チュッ…チュッ♡
菜々(はぁ…♡キスされながら触られると…あっ…) ツーッ…
菜々(な、涙が…。まだ胸とキスだけなのに…侑さんへの好きが溢れすぎて…嬉しくて…///…ああっ///)
菜々(大好き…大好きです…侑さん///…大好きぃ…っ♡)
侑「──菜々ちゃん…泣いてる…?」
菜々「な、泣いてません…!///これは…心の汗です…!///」
侑「うっ…///」
侑(ダメだ…もらい泣きしそう…///こんなに喜んでくれるなんて…///)
侑(私…本当に良い子を好きなったんだ…///こんなに良い子が…私を、好きになってくれたんだ…///)
ギュッ
菜々「あっ…///」
侑「私、菜々ちゃんに会えて…本当に良かった…」
侑「私を好きになってくれてありがとう」
菜々「それはこちらのセリフです…。貴方が居なければ、私は…私で居られなくなっていた」
菜々「ありがとう…」
侑「うん…」
ギュウッ…
侑(背中に回された腕が…温かい)
侑(もうこのまま…終わっても…)
侑(いや…最後までいきたい。菜々ちゃんをもっと幸せにしたい)
侑「菜々ちゃん、こないだ言った、もっとすごいこと、しようか」
菜々「はい。私、侑さんとならなんでもできそうです」 侑(うわぁ…///)
侑(菜々ちゃん…ベッドにシミができるくらい濡れてる…/// うん、これなら大丈夫)
侑「入れるよ…?痛かったら、すぐに言うんだよ」
菜々「は、はい…///…来て…」
チュプ…チュプ…
菜々「あっ…///♡」
菜々(侑さんの指が…私の大事なところに…私の中に入っ…)
菜々「…っ!…いっ…!」
侑「ごめん、痛かったよね…!」
菜々「い、痛く…ありません…。この痛みは…侑さんと更に…繋がるための…儀式…!」
菜々「私は…乗り越えたいです!続けてください…!」
侑「落ち着いて…私が付いてるからね」 ギュッ
菜々(侑さんが手を握ってくれてる…)
菜々(心強い…。幸せだ…。痛みが少し、和らいでいく…)
チュプ…チュプ…ニュル…
菜々「──っ!…はぁ…はぁ…はぁ…」
侑「菜々ちゃん」
チュッ…チュ…チュゥ…チュ…
侑(キスで少しでも…痛みを紛らせられたら…)
侑(あっ…菜々ちゃんの中の力が抜けて行く…。指が入っていく…)
ニュル…ニュルルル…ニュプ…ニュプ…
菜々「ああっ…♡…あっ…ああっ♡」
菜々(こんなに奥まで…指が入っていくの…?)
菜々(あっ…///でも、痛いけど…もう…痛くない…。侑さんの一部が私の中にある…)
菜々(ちょっとだけ変な感じだけど…それ以上に、侑さんの指の熱が伝わってきて…気持ちいい…///) 侑「奥まで…入ったよ…」
侑「これで…菜々ちゃんも、大人になったんだよ…?」
菜々「えへへ…///嬉しいです…///私、侑さんを受け入れることができました」
菜々「これは確かに…すごいことです…!」ツーッ…
侑「もう…///…また泣いてるの?」
菜々「良いじゃないですか。人間は好きな時に泣いていいんですよ」
侑「菜々ちゃんて、結構泣き虫なんだね」
菜々「侑さんの前…限定でですけどね!」ペカー! 侑「じゃあ、最後…行くよ」
菜々「うん…///動いて…///」
ヌチュ…ヌチュ…ヌチュ…ヌチュ…
菜々(ああっ…///今、私と侑さんの大事なところが重なってる──)
ヌチュ…ヌチュ…ヌチュヌチュ…
菜々(ぬるぬるした感触が気持ちいい…)
菜々(あそこの上のつぼみ同士が当たると…とても…)
菜々(そして何より…)
ヌチュ…ヌチュヌチュ…ヌチュ…
菜々(侑さんとひとつになれたことが…言葉が出てこないくらいに嬉しい…)
菜々「侑さん…」
侑「なあに?」
菜々「好き…」
侑「私もだよ…菜々ちゃん」
菜々「大好き…大好きだよ…」
菜々「あなたのことが、誰よりも大好き…」ツーッ
侑「うん…。…うん!」ツーッ ポタリ…
侑「あっ…ごめん…。菜々ちゃんの顔に、私の涙が…」
菜々「ふふっ」
ペロ…
菜々「侑さんの心の汗…美味しい///」
侑「も、もう///」
菜々「侑さん…。んっ…」
侑「んっ…」
ちゅっ…ちゅう…ちむ…ちゅぅ…ちゅ♡
ちゅ…れろ…ちゅむ…ちゅう…ちゅうっ♡
菜々「ぷはぁ…/// ふわぁ……好きぃ///」トロン…
侑「うん///」
菜々「大好きな人に…こんなにいっぱい好きって伝えられるの…しあわせれす…♡」
侑「私も…いっぱい好きって言ってもらえて、しあわせだよ♡」
菜々「えへへ…。侑さん…♡…あっ♡」
ニチュニチュニチュ…クチュクチュクチュ…!!
菜々「あ♡私、もう…♡来る…ああっ♡来ちゃいましゅ…///ああっ♡」
侑「菜々ちゃん…♡一緒にイこう…♡私も…もう…♡ああっ♡」
菜々「うん…♡……ああっ♡あ、あ♡て…にぎって♡いっしょに…♡んあ…っ♡」
ギュッ
クチュクチュクチュクチュクチュクチュ…!!
菜々「ああっ♡くる///…っ…くるっ♡…ああ♡きちゃ…あっ♡あ、あ、ああっっ♡♡…ああぁぁぁああ───♡♡♡♡」
侑「ななちゃ…んあっ♡…ああっ♡あ、ああ…─────っ…んくぅぅぅ♡…ん…ん──っ♡…ああっ♡」
──────
────
── ───
侑「ん……んん……」
侑「───」
侑「7時…そっか…。あの後、寝ちゃったんだ…」
侑「……ん?」
菜々「すぅ……すぅ…」
侑(菜々ちゃんが私の腕を抱いて寝てる…)
菜々「うぇへへ……ゆうしゃん…らめれす、しょんなのお…」
侑「ふふっ」ナデナデ 侑「──あれ?璃奈ちゃんからメッセが来てる」
璃奈:昨日あげたせつ菜さんの新PR動画がバズったみたいでもう60万再生されてる。エゴサしてみて(`・ω・)
侑:おはよう!調べてみる!
侑「60万再生はちょっと異様な伸び方だな。どういうことだろう」スマホポチポチ…
侑「掲示板は、と──。ん!?」 【朗報】優木せつ菜ちゃん、保健体育が大好きになる!!!
1.名無しで叶える物語(ふく)
捗る
2.名無しで叶える物語(ふく)
ふぅ…
25.名無しで叶える物語(双眼鏡)
>> 2
早漏乙
104.名無しで叶える物語(堕天使)
えっろ
482.名無しで叶える物語(シャイニー)
せっちゃんと保健の勉強(意味深)したい 侑「こういうことだったのか…」
侑「嬉しいような複雑なような…。まあ、いっか」
菜々「ううん…侑さん?」
侑「おはよう、菜々ちゃん」
菜々「はい、おはよう…って、うわあっ!私たち、裸のまま寝てしまったんですね!!///」
侑「昨夜のことは、覚えてる?」
菜々「はい…///侑さんがいっぱい優しくしてくれたので…///」
侑「菜々ちゃん、すっごく可愛かったよ」
菜々「そんな…///侑さんのほうこそ…」
侑「へへっ。あっ、菜々ちゃんも見て!せつ菜ちゃんの動画の再生数!」
菜々「───へっ!?60万!!??びっくりです…。けど…」
菜々「これでまた1歩、私の野望に近づきました!!」ペカー! ───
侑(あれからまた新たなPR動画を撮影することになった)
侑(菜々ちゃん──せつ菜ちゃんがどうしても撮りたいと熱望したからだ)
●REC
せつ菜「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の優木せつ菜です!」
せつ菜「みなさんにご報告があります!」
せつ菜「私、優木せつ菜は大好きな人ができました!!!」
せつ菜「その人はいつも私を応援してくれて、私のそばにいてくれる、誰よりもかっこいい人なんです!」
せつ菜「その人の大好きは、もしかしたら私の大好きより上なのでは無いかと思うほど、大きいのです!」
せつ菜「もしこの動画を見ているあなたに大好きな人がいたなら、私はあなたがその人に思いっきり大好きを伝えられるよう応援します!」
せつ菜「誰もが自分の好きを好きな人に伝えられる世界!それってとても素敵だと思いませんか!?」
せつ菜「そんな私の夢を、どうか一緒に叶えてください!!!」
ピッ! 侑「せつ菜ちゃん!さすがに好きな人が出来たはまずいんじゃない!?」
せつ菜「いいえ!私は嘘を付きたくありません!秘密にして予期せぬ所で明るみに出るより、最初から公表したほうが、誠意があると思います!!!」
侑「うっ、すごく正論っぽいけど、本当にいいのかな…?せつ菜ちゃんこないだ恋愛はご法度って言ってたじゃん」
せつ菜「私は大好きな人とは言いましたが、それが恋愛かどうかまでは明言していませんよ」
侑「また屁理屈を言ってー」
せつ菜「でも、良い屁理屈でしょう?」
侑「う、うん?そうなのかな?」
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 「せつ菜ちゃんの大好きな人ってどんな人なのかな?きっと素敵な人なんだろうねえ。侑ちゃん知らない?」
侑「さ、さあ〜、誰だろうね〜」ヒュー
璃奈「せつ菜さんのPR動画アップした。──え?もう1万再生行ってる。『!ᯅ?』」
侑「まだ5分も経ってないよ!?っていうかあげちゃったの!?」
侑「わっ!スレも立ってる!」スマホポチポチ 【悲報】優木せつ菜ちゃん、大好きな人がいた!!!
1.名無しで叶える物語(敵)
せつ菜推し他界待ったなし
2.名無しで叶える物語(ふく)
は?せつ菜ちゃんの大好きを応援できなくて、せつ菜推しを名乗れるかよ!
3.名無しで叶える物語(スマイル)
>> 2
強い(確信)
4.名無しで叶える物語(お米)
>> 2
これはファンの鑑
5.名無しで叶える物語(双眼鏡)
>> 2
お前、ただの早漏じゃなかったんだな
6.名無しで叶える物語(敵)
>> 2
これ本人じゃね?
7.名無しで叶える物語(東雲)
>> 6
にわか乙
せつ菜ならあと100倍ビックリマーク盛るから
8.名無しで叶える物語(もんじゃ)
>> 7
草
26.名無しで叶える物語(シャイニー)
イェーイ!せっちゃん見てるー?
40.名無しで叶える物語(船)
幼なじみが大好きでありまーす!
41.名無しで叶える物語(あゆ)
>> 40
握手
42.名無しで叶える物語(鳥)
>> 40
握手
58.名無しで叶える物語(コッペパン)
アンチ負けてて草
104.名無しで叶える物語(堕天使)
や さ い せ い か つ
801.名無しで叶える物語(百合)
むしろ更に好きになったわ
誰かを好きになるって良いわね 侑「良かったあ、炎上とかしなくて。むしろ好感触みたいだ」
璃奈「一見過激にも見える演出は、うまく使えば注目度や関心も高まるから、ファンを増やすきっかけになる」
璃奈「せつ菜さんの保健体育や今回の動画はいい方向に作用したのかも」
璃奈「歩夢さんも例えば侑さんを押し倒して、足絡めたりする映像をアップしてみたら、ニジガクを知らない人にも注目してもらえるかもしれない」
@cメ;˶ˆ ᴗ ˆ˵リ「り、璃奈ちゃん。何かなそれは」
せつ菜「そうですよ。そんな映像は生徒会として、見過ごす訳には行きません」
侑(それほんとに生徒会としてなのかなあ…) ─そして時は流れ…──
侑「卒業おめでとう!せつ菜ちゃん」
せつ菜「侑さんもでしょう?」
侑「たはは、そうだね」
せつ菜「あれから──あっという間でしたね」
侑「うん。けど、ニジガクで過ごした時間は宝物だよ。私、この学校に通えて良かった」
侑「みんなと会えて良かった。そして──」
侑「せつ菜ちゃんに会えて、良かった」
せつ菜「ありがとう。でも、優木せつ菜とは今日でお別れです」
侑「そんなことないよ。私や世界中の誰かが彼女を大好きでいる限り、せつ菜ちゃんは生き続ける」
侑「──そう思わない?」
せつ菜「ふふっ、そういうことをさらりと言えるのところ、誰に似たんでしょうね」
侑「さあ、誰だろうね?」 ──
菜々「侑さん…本当に良かったんですか?私はもうただの中川菜々。歌を歌ったり、踊ったりすることは無い。貴方はそんな私ではなく、歩夢さんと一緒に居ることだってできたんですよ?」
侑「確かに、私が最初にときめいたのは、せつ菜ちゃんだった。けど、私はせつ菜ちゃんだけを好きになったんじゃない。せつ菜ちゃんの中に居た、菜々ちゃんも好きになったんだよ。たとえ歩夢に刺されるようなことがあっても、私の大好きは変わらない」
──侑さんの唇が、私の唇と重なる。希望に溢れる涙が零れた。私と侑さんの間を、目には見えない力が巡る。繋がっていた。
──私たちは今、世界一輝いてる恋人同士だ。
侑「私、菜々ちゃんと媾いたい。キスだけじゃ足りないよ。今の菜々ちゃんをどれだけ好きなのか、伝えたい」
菜々「ふふっ、媾うの意味、ちゃんと覚えましたか?」
侑「そりゃそうだよ…。あの時は恥かかせちゃったし──」
侑「菜々ちゃんとひとつになれた、特別な日だから──」
侑「ずーっと、忘れないよ」
菜々「──うん。ありがとう」
菜々「私も侑さんと媾いたい。私の大好きを、受け止めて?」
侑「うん──。これからもずっと、受け止め続ける」
ギュッ
菜々「約束だよ」
菜々「大好き」 ──優木せつ菜はもう叫ばない。
──けど、あなたと一緒なら、
──これから先も、私は大好きを叫んでいける。
──私の大好きを受け止めてくれて、
──ありがとう。
おわり おつおつ
所々で敬語が外れるのすごい好き
アニメ期間はあまり見かけなかったのにアニメ終わってからゆうせつ増えてんな ゆうぽむ推しワイ、このゆうせつSSが尊すぎて大泣き
ところで侑ちゃん刺される可能性はあるのかよ…w ゆうせつ書いてくれる人には頭が上がらない
ゆうせつの火を絶やすな ゆうぽむも良いですがゆうせつも良いですねぇ
最高でした乙です 前作と併せて読ませていただきましたが素晴らしいゆうせつおよびゆうななですね!!!!!
ありがとうございました!!!!! なんだこれ
エロSSなのに純愛だし
一見ただの導入に見えるラノベパートまでしっかり回収してる…
素晴らしい作品をありがとう 乙!スレタイでただの卑猥ssかと思ったら純愛で幸せだった ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています