絵里「電話の相手」
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穂乃果「それでさ〜長電話してたらお母さんに怒られちゃってさ〜」
にこ「へ〜そうなんだ」
凛「誰と電話してたの?」
穂乃果「んふふ…誰だと思う?」
凛「え?まさか…」
にこ「嘘でしょ?」
穂乃果「ことりちゃんでした!」 絵里(そう…よね…穂乃果はたくさんお友達がいるものね……) にこ「なんだ。そんな事だろうと思ったわ」
穂乃果「焦った?ねえ?焦った?」
にこ「別に〜」
ことり「あはは…」
凛「凛焦ったよ!もしかしたらって思ったもん」
にこ「そんな訳ないじゃない」
穂乃果「決めつけないでよ!」 絵里「そう言えば…最近、亜里沙もしょっちゅう長電話してるのよね〜」
穂乃果「ん?亜里沙ちゃんが?」
絵里「うん。ずっと電話してるから注意するんだけどね」
にこ「相手は?」
絵里「さあ?雪穂ちゃんじゃないの?」
穂乃果「え〜雪穂そんなに電話してるかな?」 絵里「じゃあ違うのかしら?聞いてもちゃんと答えないから」
にこ「これは怪しいわね」
絵里「何が?」
にこ「いや…彼氏でしょ」
絵里「……は?」
にこ「だから…電話の相手」
絵里「…………」
にこ「いや…だってさ」 絵里「あははははは」
にこ「え?」
穂乃果「絵里ちゃん?」
絵里「ないないない。そんなのないわよ〜」
にこ「なんでそんな事言えるのよ」
絵里「だって亜里沙はまだ子供よ?」
にこ「そう思ってるのはお姉ちゃんだけじゃないの?」
絵里「そんな事ないわよ。仮にそうだとしたらなんか兆候的な物があるでしょ?」
にこ「それがその長電話なんじゃない?」 絵里「けどね〜」
にこ「いや…彼氏でしょ。だって答えないんでしょ?絶対彼氏でしょ…」
絵里「え…」
ことり「にこちゃん…ハッキリ言い過ぎだよ」
にこ「ハッキリも何も」
絵里「でも…亜里沙はまだ中学生だし…」 にこ「世の中に中学生カップルがどれだけいると思ってるのよ?早い子なら小学生で付き合うわよ」
絵里「そ、それは…」
にこ「確定ね」
絵里「え〜…え…」
穂乃果「どうしたの?」
絵里「いや…」 にこ「帰ったら赤飯でも炊いてあげなさい」
絵里「材料ないし…」
ことり「ダメだよ〜。亜里沙ちゃんはきっとお姉ちゃんに知られたくないんだよ」
絵里「え…そうかな?」
ことり「うん。だと思うな〜」
穂乃果「確かに。ちょっと恥ずかしいもんね」
にこ「ふっ。彼氏居た事もないくせに」
穂乃果「うっ…にこちゃんはどうなのさ?」
にこ「にこアイドルだし」
穂乃果「そんなの私だってそうだもん」 絵里「って言うか私…まだ許すなんて言ってないし…」
穂乃果「え?」
凛「え?」
にこ「は?」
ことり「絵里ちゃん?」 絵里「ちゃんと話は聞くわ。聞くけど…」
にこ「反対するんだ?」
絵里「……じゃあ虎太郎君が彼女連れてきたらどうする?」
にこ「まだ幼児よ?」
絵里「未来の話よ!」
にこ「別に〜許すわよ?」
絵里「本当に?」
にこ「もちろん。にこより可愛かったらね」
凛「虎太郎君良かったね〜」
にこ「どう言う事よ!」 絵里「ほら!結局自分だってそうなんじゃない」
にこ「違います。あんたと一緒にしないで」
穂乃果「私は少し勘違いしてたかもしれないよ」
ことり「勘違い?」
穂乃果「絵里ちゃんの方が妹離れ出来ないんだね」
ことり「あはは…」 にこ「可哀想な亜里沙ちゃん。せっかく彼氏が出来たのに家にも呼べないわね。こ〜んな堅物な姉が居たんじゃ亜里沙ちゃんも苦労するわね」
絵里「にこに言われたくないんだけど」
にこ「なんでよ!」
穂乃果「まあまあ。二人とも落ち着きなよ」
絵里「私は落ち着いてるわよ」
にこ「どこが」 穂乃果「別にさ絵里ちゃん。亜里沙ちゃんも悪い事してる訳じゃないんだから。恋をするって素敵な事なんだよ?例え亜里沙ちゃんがどんな男の人を連れて来ようと…無駄な恋なんてないんだよ」
絵里「恋愛熟練者みたいに言うわね」
にこ「経験ないくせに。漫画の知識でしょ?」
穂乃果「…そうだよ?いけない?」
にこ「別に〜」 絵里「あのね。現実は漫画の様にはいかないの。傷つき苦しむ事だってある」
にこ「傷つく事を恐れてたら恋愛なんて出来ないわよ」
絵里「そんなのは分かってる。だけど…私は亜里沙に傷ついて欲しくない」
にこ「…それって本心?」
絵里「当たり前じゃない」
にこ「へ〜」
絵里「なによ?」 穂乃果「全ての恋愛が上手くいく訳じゃない。上手くいかない事の方が多いんじゃないのかな?傷つけて傷つけられて…でも人はそうやって大人になっていくんだと思う」
にこ「絵里…あんた怖いんでしょ?」
絵里「私が?怖がってる?亜里沙が傷つく事を?そんなのは当たり前…」
にこ「亜里沙ちゃんが恋をして変わってしまう事を」 絵里「そんな…私は…」
穂乃果「絵里ちゃん…いつか私に言ったよね?」
絵里『私は穂乃果に一番大切なものを教えてもらったの。変わることを恐れないで、突き進む勇気。私はあの時、あなたの手に救われた』
絵里「変わる事を恐れない…」
ことり「絵里ちゃん。恋愛は人をダメにしてしまう事もあるかもしれない。けど人を好きになるって素敵な事だと私も思うよ」
穂乃果「そうだよ。きっと無駄な恋なんてないから」
にこ「認めてあげなさいよ」
絵里「……そうね。認めるわ」
凛(熱く語ってるけどここにいる全員恋愛未経験者なんだよね〜)
後日、電話の相手はただの友達だと判明しました。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています