穂乃果「初日の出」
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穂乃果「絵里ちゃん…こっちこっち」
絵里「ちょっと待って」
穂乃果「早くしないと日が出ちゃうよ〜」
絵里「はいはい」
穂乃果「ほら見てよ!」
絵里「わぁ…すごい景色ね」 穂乃果「こないだ偶然見つけたの!私の秘密の場所なんだ」
絵里「へ〜それを私に教えていいの?秘密の場所なのに」
穂乃果「うん。絵里ちゃんは特別だよ」
絵里「私が特別?どうして?」
穂乃果「えへへ。どうしてでしょう」
絵里「ケチね。教えてくれないの?」 穂乃果「ケチで結構ですよ〜」
絵里「あはは。でも嬉しいわ。ただ私…初日の出って元旦に見るものだと思っていたけど」
穂乃果「それは…絵里ちゃんがバイトで忙しいからいけないんだよ!」
絵里「ごめんごめん。ちょっと意地悪したくなっただけだから」
穂乃果「もう。本当に意地悪」 絵里「も〜ふくれないの。可愛い顔が台無しよ」
穂乃果「だって〜」
絵里「ほらスマイルスマイル〜」
むにゅ
穂乃果「ちょ、やめてよ〜」
絵里「じゃあ笑顔…ね!こんな美人と一緒にいれるんだから」
穂乃果「うへ〜自分で言うんだ」
絵里「本当の事だもん」
穂乃果「にこちゃんみたいだよ」 絵里「え〜にこと一緒なの?」
穂乃果「うん」
絵里「そう」
穂乃果「うn…は、は、はっくしょん」
絵里「大丈夫?」
穂乃果「鼻水でた…」
絵里「はいティッシュ」
穂乃果「ありがとう」 絵里「やっぱり冷えるわね」
穂乃果「うん」
絵里「なんか温かい飲み物買って来る?」
穂乃果「下まで降りなきゃ自販機ないよ」
絵里「行ってくるわよ。まだ日の出まで時間あるでしょ?」
穂乃果「一緒にいくよ」
絵里「大丈夫よ」
穂乃果「本当に?」
絵里「どうして?」
穂乃果「暗いよ?」 絵里「一緒に行こうか」
穂乃果「でしょ?」
絵里「えぇ」
穂乃果「はあ…まさかコンポタが売り切れなんて」
絵里「人気だからね」
穂乃果「うぅ…それ甘すぎない?」
絵里「美味しいわよ?」
穂乃果「ミルクセーキか…私は買わないな」
絵里「美味しいのに」 穂乃果「絵里ちゃんはさ…」
絵里「なに?」
穂乃果「その…進学するんだよね?」
絵里「そうよ」
穂乃果「希ちゃんもにこちゃんも」
絵里「卒業出来ればね」
穂乃果「出来ない可能性もあるの?」
絵里「私と希はほぼ無いわね」
穂乃果「矢澤部長は可能性が…」
絵里「大丈夫でしょう。流石に」
穂乃果「同じクラスになったりしたら気まずいもんね」
絵里「その時は仲良くしてあげてね」
穂乃果「今以上に?」
絵里「そう。まあ穂乃果が進級出来ればのはなしだけど」
穂乃果「万が一留年したら前代未聞だね」
絵里「生徒会長がね」 穂乃果「留年したら海未ちゃんとことりちゃんが先輩になるのか〜」
絵里「凛達が同級生よ」
穂乃果「凛ちゃんが…同級生…」
絵里「そうよ〜」
穂乃果「ん〜それはそれでいっか」
絵里「いいんだ…」
穂乃果「楽しそうだし」
絵里「楽しそうだけども」 穂乃果「そろそろ…今何時?」
絵里「ん?今は…ねえ…もう6時半に…」
穂乃果「じゃあ本当にぼちぼちだ」
絵里「そうね…」
穂乃果「うん」
絵里「どんな風に見えるのかしら?」
穂乃果「さあ」
絵里「え?」
穂乃果「なに?」
絵里「見たことあるんじゃないの?」 穂乃果「初日の出?」
絵里「うん」
穂乃果「ないよ」
絵里「そうなの?」
穂乃果「うん」
絵里「......」
穂乃果「なんで?
絵里「いえ…」
穂乃果「ん?」 絵里「…日が昇る気配がないんだけど」
穂乃果「今年は遅いのかな」
絵里「そんな訳…」
穂乃果「そっか」
絵里「嫌な予感がして来た」
穂乃果「え?嫌な予感?」
絵里「えぇ…まさかと思うけどこっちって…」
穂乃果「なに?」 絵里「穂乃果、知ってる?太陽って西から昇るのよ?」
穂乃果「知ってるよ。西から上ったお日様が東に沈む〜だよ」
絵里「…そういう事か〜」
穂乃果「へ?」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています