せつ菜「私はスカーレット・チェイサー!助けに来ましたよ!」
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「ねぇ知ってる?こんな噂」
「んー?なになに?」
「駅の裏にある喫茶店の話なんだけど―――」
―――――――――
――――――
―――
<スクールアイドル同好会部室>
果林「…うーん」スッ
せつ菜「…」
果林「…こっちかしら」スッ
せつ菜「ヒィ!」
果林「こっちね!」
果林「やったわ!あがり!」 せつ菜「また最下位…なんで勝てないんでしょうか…」
エマ「せつ菜ちゃんは全部顔に出てるんだよ〜」
せつ菜「そ、そうなんですか?!」
果林「私にババ抜きで勝てないなんて相当よ」
エマ「果林ちゃんもババ抜きゲキよわだもんね〜」
果林「そ、そうね、でもせつ菜はそんなんでよく生徒会長って事を隠し切れてるわね。」
せつ菜「あ、あはは、変装は得意でも隠し事は苦手で…」
エマ「まじめなせつ菜ちゃんらしいね〜」
キーンコーンカーンコーン
エマ「む〜、もうこんな時間!もうちょっと遊んでたかったよー」
せつ菜「お二人は明後日からスイスに向かうんでしたよね…どうかお元気で…」
エマ「向こうに行ってもみんなの事は忘れないよ…オーイオイオイ」 果林「何言ってるのよ、たかが1週間帰省するだけじゃない、永遠の別れじゃあないわ」
せつ菜「そうでした!」
エマ「へへへー、つい楽しくて」
果林「ところでせつ菜、あなた今日バイトって言ってなかったかしら」
せつ菜「完全に忘れてました!」
エマ「たいへーん!急がないと!」
せつ菜「はい!遅れるわけには行きません!全力ダッシュです!」
果林「迷子にならないように気をつけるのよ」
せつ菜「果林さんじゃあるまいし迷子になんてならないですよ!」
せつ菜 エマ「「あははははははは!」」 〜〜〜〜〜〜〜〜
<喫茶店『Märchen Star』>
カランコロン
せつ菜「ふぅ…なんとか間に合った」
彼方「せつ菜ちゃんお疲れ様〜」
せつ菜「店長!お疲れ様です!!!」
彼方「もぅ店長はやめて〜、むずむずする〜」
せつ菜「冗談です!私も彼方さんの方がしっくりきますから!」
彼方「それに今はまだ月に1回だけ叔母さんからお店を任されてるだけだしね〜、店長って柄じゃないよ〜」
璃奈「それでもすごい、卒業後は喫茶店のマスター?」
せつ菜「あ、璃奈さんも来てたんですね」
璃奈「こんにちは、せつ菜さん。今来たところ」 彼方「んーそのつもりかな〜、しかしながらマスター…なかなか良い響きだね〜、これからはマスター彼方ちゃんって呼んでくれてもよいのだぞ〜」
せつ菜「さぁ早く着替えて労働に勤しむとしましょう!!!」
璃奈「うん、私はホールの準備してくる」
彼方「じょ、冗談だって2人とも〜」
―――――――――
――――――
――― 璃奈「いらっしゃいませ、ご注文は?」
「ス、スカーレットセット、お願いします…」
璃奈「スカーレットセットですね、かしこまりました。」
璃奈「スカーレットセット入ったよ」
せつ菜「!」
彼方「お、せつ菜ちゃん出番だよ〜」
せつ菜「任せてください!」
彼方「しかしメニューにも『味と身体への影響は保証できません』って書いてあるのに良く注文が入るよね〜」
璃奈「…それだけ切羽詰まってるって事だと思う」
彼方「?チャレンジャー精神みたいなものかな?」
〜〜〜〜〜〜〜〜 璃奈「お待たせしました、スカーレットセットになります。」☕
「ど、どうも」
璃奈「伝票、こちらに置いておきます」🧾
「…」☕ゴクリ
「マァッッッッッッズ‼︎‼︎」 ―――――――――
――――――
―――
璃奈「ありがとうございました、またお越しくださいませ」
カランコロン
彼方「2人ともお疲れ様〜」
せつ菜「お疲れ様です!!!」
璃奈「今日は結構人多かった、珍しい…」
彼方「彼方ちゃんのお料理が有名になってきた証拠かな〜?」
せつ菜「彼方さんの料理は本当に美味しいですからね!」
璃奈「うん、大好き」
彼方「へへへ〜、よせやいよせやい。2人は今日もお店に残ってく?」
せつ菜「あ、はい!少しだけ!」
璃奈「テーブル借りる」
彼方「わかったよ〜、彼方ちゃんは先に帰るから戸締りだけはよろしく頼んだ〜」 せつ菜「はい!任せてください!」
璃奈「さようなら璃奈ちゃんボード『バイバイ!』」
彼方「スパイごっこもほどほどにね〜」
カランコロン
せつ菜「あはは…スパイごっこ」
璃奈「間違えてもらってて逆に好都合じゃない?」
せつ菜「たしかにそうかもしれませんね。」
せつ菜「…それで今日入った依頼の方は?」
璃奈「スーツ着てたお姉さんからの依頼だね」
📝 パラリ
璃奈「…密輸阻止、また厄介そうな依頼…」
せつ菜「とりあえず内容を見てみましょう!」
『研究所から持ち出された新元素ユウユウランとアユムッ素の奪取。明後日、羽田空港にて敵工作員が持ち出そうとしている。時間は朝。特徴は右目の下に2つの黒子、髪はロングのストレート、身長は164cm。表沙汰には動けないため力を借りたい、よろしくおねがいします。』 せつ菜「なるほど…しかしこのユウユウラン?もアユムッ素どちらも聞いたことのない元素ですね」
璃奈「この二つはまだ公にはされてない本当に最近発見されたばかりの元素」
せつ菜「璃奈さん知ってるんですか?」
璃奈「うん、新エネルギーとして国の研究者達は期待している物…それと…兵器として面も…」
せつ菜「兵器として、ですか」
璃奈「簡単に説明するね」 〜〜〜〜〜〜〜〜
<cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ>
まずこれがアユムッ素
<|/cV ˶0 ᴗ 0V\|>
そしてこれがユウユウラン
この二つは単体だと何も影響がない元素、だけど二つはお互いに引き合う性質を持ってる。
アッユウチャンダ クッツイチャオ
<cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ> <|/cV ˶0 ᴗ 0V\|>
ルンルン
<₍₍ cメง*˶ˆ ᴗ ˆ˵リว ⁾⁾> <|/cV ˶0 ᴗ 0V\|>
コレデイッショダネ
<🌸cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ>-<|/V0 ᴗ 0 ˶ V\|> アッアユム
この二つが融合した元素をユウポニウムと呼んでいるの。 〜〜〜〜〜〜〜〜
せつ菜「お互いが引き合うというか、片方がくっついてませんか?」
璃奈「ユウポニウムには解明されてない事が多い。わかっているのは何故かわからないけど物凄いエネルギーを生み出すことが出来る、それくらい。でも実用化がされればまさに新時代のエネルギー。」
せつ菜「ユウポニウムすごいじゃないですか!!!革命ですよ!!!」
璃奈「でも何事も良い一面だけじゃない。」
〜〜〜〜〜〜〜〜 大気中にセツトンが含まれてる事は誰でも知ってると思う
</⁄*イ`^ᗜ^リ>
はい、小学校で習いますよね
問題視されているのはユウポニウムとセツトンがくっ付くと突然臨界状態になって大爆発が起きるって事
フフフ
<🌸cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ>-<|/V0 ᴗ 0 ˶ V\|>
エッ
<💣cメ*◉ _ ◉リ>-<|/V0 ᴗ 0 ˶ V\|> イイヨー!
|
</⁄*イ`^ᗜ^リ>ワタシモナカマニイレテクダサイ‼︎
ウァアアアアアア
<💥cメ*༎ຶ ༎ຶ リ>-<|/V0 ᴗ 0 ˶V\|>⁉︎
|
</⁄*イ`^ᗜ^リ>⁉︎ 〜〜〜〜〜〜〜〜
璃奈「爆発の威力は核9発分、これも推定だから実際はもっとすごい可能性もある」
せつ菜「それは確かに公にはできない代物ですね。それに他国に持ち出そうとしてるって事は」
璃奈「うん、十中八九兵器利用が目的だと思う」
せつ菜「なんとしてでも取り返さないとまずいですね」
璃奈「それにしてもあのお姉さんは…」
せつ菜「多分公安でしょう、立ち振る舞いに隙がなかった」
璃奈「公安なら自分たちで取り返せばいいのに」
せつ菜「物が物ですし、日本の研究所から持ち出された事が発覚したら面子に関わるからでしょうね」ウズウズ
璃奈「その結果、裏のルートを使わざるを得なかった。璃奈ちゃんボード『ムカムカ』」
せつ菜「って所だと思います。それはそれとして…うおおおおおお!!!なんだか燃えてきました!!!公安からの秘密の依頼!かっこよくないですか?!?!」
璃奈「……せつ菜さんらしい。璃奈ちゃんボード『やれやれ』」 ――――――――
――――――
―――
璃奈「せつ菜さん、頼まれていたあれ、できてる」
せつ菜「おぉ!ついに出来ましたか!」
璃奈「せつ菜さんの注文なかなか骨が折れた、でも殺しはしたくないって気持ちは私にもわかるから。」
せつ菜「す、すみません。非殺傷武器なんてわがままを聞いてもらっちゃって」
璃奈「大丈夫だよ。はい、トランクケースの中に入れておいた」
せつ菜「では早速!」ガチャ 璃奈「注文通り、ハンドガン、近接武器、認識阻害デバイスの3つ」
せつ菜「このハンドガンはグロック17ですか!」
璃奈「うん、グリップはせつ菜さんの手にフィットする様に調整しておいた」
せつ菜「たしかにすごいフィット感です!!!言うなればかすみさんとしずくさんの様な…あっこの弾丸はもしかして!」
璃奈「新しく開発した『ドキピポ弾』」
せつ菜「ドキピポ弾!!!」
璃奈「当たった相手に『錯乱』『睡眠』『恐怖』『幻覚』『魅了』をランダムで与える弾」
せつ菜「ら、ランダムですか」
璃奈「うん、そのほうがドキドキするかなと思って」 せつ菜「こちらのブレードは?ただの高周波ブレードじゃないですよね」
璃奈「『アナログハートブレイカー』確かに見た目は高周波ブレード、だけど人は斬れない様になってる。」
せつ菜「なるほど、それ以外のものはスパスパと行けるわけですね!!!」
璃奈「その通り。人を斬る事はできないけど悪い心は斬る事ができる。材料は愛情」
せつ菜「じーんと来ましたよ、璃奈さん!!!璃奈さんの想い確かに伝わりました!!!」 璃奈「そして最後はこれ、『璃奈ちゃんボード【テレテレ】』」
せつ菜「これは璃奈さんのボードですね」
璃奈「うん、璃奈ボード『テレテレ』に認識阻害の機能を搭載した。一種の催眠…テレテレパシーの様なものを発しててこのボードを見た人が初めて見る人物の顔だと錯覚する」
せつ菜「つまり見る人によって別人になると…」
璃奈「そういう認識で問題ない」
せつ菜「す、すごい!想像以上です!!!さすが天使天才天王寺!!!ですね!!!」
璃奈「そんなに褒められると照れちゃう…///璃奈ちゃんボード『テレテレ』」スチャ
せつ菜「あ、初めて見るおじさんになりました」
用務員のおじさん(璃奈)「こんな感じ」 せつ菜「これだけ装備が整っていれば任務成功間違いなしです!」
用務員のおじさん「ならよかった、空港のカメラとかは明後日までにはクラックしておく」
せつ菜「よろしくお願いします!」
用務員のおじさん「じゃあ今日は解散で」
せつ菜「はい、もう暗いので帰り気をつけてくださいね!!!」
用務員のおじさん「うん、さようなら」
〜〜〜〜〜〜〜〜
用務員のおじさん「ただいま」
璃奈ママ「おかえ…キャアアアア!!!ふ、不審者!!!」
用務員のおじさん「あ、璃奈ちゃんボード外し忘れてた」スチャ
―――――――――
――――――
――― /⁄*イ`^ᗜ^リ ここからはゆっくり書いていきますよ!!! <羽田空港>
せつ菜「ふわぁ…現地に着きましたよ、璃奈さん」
璃奈『こっちでも監視カメラから確認できた…ところでそのスーツはどうしたの?』
せつ菜「これですか?!仕事のできる女って感じでかっこいいからに決まってるじゃないですか!」
璃奈『せつ菜さん小さいからコスプレみたい 璃奈ちゃんボード『ちんちくりん』』
せつ菜「璃奈さんだけには言われたくないです!!!」
せつ菜「それじゃあ早速捜索を…」ドンッ
せつ菜「わぁ!」 顔に傷のある女性「ごめんなさい、不注意だったわ。ケガはないかしら?」
せつ菜「はっはい!大丈夫です!」ペカー
女性「よかった。じゃあ急いでいるから…ごめんなさい。」
璃奈『果林さんより身長高い。それにスーツにハイヒール、あれが本物のできる女性。せつ菜さん、大丈夫?』
せつ菜「…? あ、はい、問題ありません!」
璃奈『私は監視カメラの映像から特徴を目印に割り出してみる』
せつ菜「お願いします!私は出国審査の所まで行ってみます!」 〜〜〜〜〜〜〜〜
<審査ゲート裏>
せつ菜(やはり1番手っ取り早いのは職員に成り代わる事)ベシッ
出国審査職員「わぁ!なんですかあな」ガクリ
せつ菜「恐ろしく早い手刀、私でなきゃ見逃してますね」ズルズル
―――――――――
――――――
―――
職員(せつ菜)「私に合う服のサイズの方で良かったです、裸にしてしまったのは少し心が傷みますが…」
璃奈『璃奈ちゃんボード『必要な犠牲』』
〜〜〜〜〜〜〜〜 <審査ゲート>
職員(せつ菜)「とりあえずここで立って監視してましょう」
職員A「ん?お前見ない顔だな、新人か?」
職員(せつ菜)「げっ、そ、そうなんですよ、今日からお世話になります!!!」
職員A「ははーん、それで何をすればいいかわからなくて突っ立ってたのか」
職員(せつ菜)「そ、そうなんですよー、あはは」
職員A「よーしじゃあ先輩である俺が仕事を教えてやるよ!」
職員(せつ菜)「アリガトウゴザイマスー」
―――――――――
――――――
―――
職員A「と、まぁ基本はこんな感じか。お前物覚えはいいのに判子押すのだけはへっくそだなぁ」
職員(せつ菜)「す、すみません…」
職員A「まぁいいや、ここは任せたぜ」スタスタ
職員(せつ菜)(ゲートの近くに来れたしある意味好都合だった) 職員(せつ菜)「次の方ー」
エマ「よ、よろしくお願いします!」
職員(せつ菜)「エマさん!?」
エマ「え?どこかで会いましたか?」
職員(せつ菜)「あっいえ、その、」
璃奈『誤魔化さないとまずい』
職員(せつ菜)「そう!ファンです!ファン!」
エマ「あっ、そっかぁ〜!うれしいなぁ〜」
職員(せつ菜)「は、はい!これからも応援してます!」ペタン
エマ「ありがとね〜ばいばーい!」 スターレット?チェイサー?
トヨタオート店の事かな?
(すっとぼけ) 職員(せつ菜)「ばいばーい…なんとかなったぁ」
果林「あなた、エマのファンなの?」
職員(せつ菜)「げっ!」
果林「げっ!とは失礼ね」
職員(せつ菜)「い、いえ、虹ヶ咲学園のファンで…とにかく応援してます!」ペタン
果林「そう、ならよかったわ。これからも応援よろしくね♪」
璃奈『そういえば今日スイスに帰省するって言ってた』
職員(せつ菜)「完全に忘れてました」
―――――――――
――――――
―――
璃奈(それにしても特徴で検索しても全く引っかからない。別の日にずらした?)
職員(せつ菜)「なかなか来ないですね。」
璃奈『朝の時間帯としか書いてなかったからしょうがない』
職員(せつ菜)「もう少し粘りましょう!!!次の方ー」 女性「…」スッ
職員(せつ菜)「(先程ぶつかった女性ですね)」
女性「…」
職員(せつ菜)「…(あの傷何か)」
女性「…?」
職員(せつ菜)「…(ただのケガというより故意に付けた傷の様な)」
女性「ちょ、ちょっと!」
職員(せつ菜)「あ、はい!すみません!」ペタン
女性「全く…」スタスタ 璃奈『どうかした?』
職員(せつ菜)「いえ、今の女性の顔の傷に違和感があって。目の下に傷がつくことなんてあまりないですよね?」
璃奈『たまたまケガをしたとか?顔に傷が残るのはかわいそう』
職員(せつ菜)「…(目の下の傷。高いハイヒール。切り揃えられた髪の毛。)ハッ!!」
せつ菜「見つけました、工作員」バッ
璃奈『えっ』
〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜
エマ「もうそろそろで搭乗だよ、果林ちゃん」
果林「ふわぁ…やっと乗れるのねー」
エマ「飛行機乗ったら寝ていいからね〜」
果林「そうするわー」
女性「…」スクッ スタスタ
エマ「あっ!あの人私の鞄を間違えて持ってっちゃった!」
果林「えぇ!?大変じゃない、追いかけないと!」
エマ「すみませーん!これ」
エマ「わぁ!」ドテーン
女性「!?」
ガララララガッシャーン
[cメ*˶ˆ 👅 ˆ˵リ] [|/cV ˶0 ᴗ 0V\|] コンニチハ 果林「エマ!大丈夫?」
エマ「いてて、私は大丈夫〜それより荷物が」
果林「よかったわ…って何よこの私でもわかる明らかに危険な物!」
女性「…」キッ
エマ「きゃあ!」
果林「エマ!!!!」
女性「動かないで」
果林「ナイフ!?エマを離しなさい!!!」
女性「死にたくなければ騒いだり動いたりしないことね」
エマ「う、うぅ…果林ちゃん…」
果林「くっ…」
女性「賢い選択ね。でもあなた達は知ってはいけない事を知ってしまった。この子は本国まで連れて行くわ。」
果林「エ、エマ!!!」
エマ「や、やだよぉ…誰か助けて…」 果林「なら代わりに私が!!!」
女性「…良い友情ね、でもダメ。そんな悠長な事をしてる時間はないの。」
果林「おねがい!誰かエマを!」
女性「周りを見てみなさい、こんな時間に人がいるわけないでしょう?誰一人助けになんて来ないわ。」
???「いいえ、いますよ!ここにひとり!」
果林「?!」
エマ「!!!」
女性「?!?!」 スカーレット「私はスカーレット・チェイサー!助けに来ましたよ!」
果林(名前ダサいわね)
エマ(名前ダサっ)
女性「名前ダサすぎじゃない?」
璃奈『正直私もダサいと思ってた』
スカーレット「私は気に入ってるからいいんです!!!」
女性「ふん、ダサいだけの女がヒーロー気取りかしら?」
スカーレット「本当にダサいだけなのかは手元を見ればわかりますよ」
女性(ナイフが斬られてる…この一瞬で!?ま、まずい)
スカーレット「まずいって顔に出てますよ、貴女もババ抜き弱そうですね!!!」
女性「ふん、たかがナイフをダメにした程度でイキるのね。銃があればそれで充分なのよ」チャキ
エマ「ひ、ひぃ……」 『まもなく243便にご搭乗頂けます』
女性「ほらそこから動かないことね」
エマ「い、いやぁ…」
果林「このままだと逃げられちゃうわよ!おねがい!エマを助けて!」
スカーレット「任せてください!!!」チャキ
果林「ちょ、ちょっと!!!エマごと撃つつもり?!エマが盾にされてるのよ!!!」
スカーレット「大丈夫です」
女性「くっ」チャキ
女性(落ち着きなさい、あれはブラフ。無理よ、この距離から人質を盾にしてる私を撃つなんて)
スカーレット「…」
女性(いや!本気だわ!あの目は覚悟をしている目!彼女は絶対に撃つ!)
女性「くそっ!」
BANG‼︎ 女性「素人が!!!人質に当ててどうするのよ!!!」
エマ「すやぁ……」ズルズル
女性「!?」
女性「何この子!突然寝始めた?!」
エマ「すやぴ…」ドサッ
女性「くっくそ!!!」タッタッタ
スカーレット「はぁあああああ!!!成敗!」ザシュ
女性「き゛ゃ゛ぁ゛あ゛!゛」
女性「…」バタンキュー
スカーレット「ふぅ、今日もまた世界を救ってしまいました!」ブイッ
―――――――――
――――――
――― 果林「目を覚まして、エマ!!!」
璃奈『うん、これはドキピポ弾の『睡眠』効果』
スカーレット「大丈夫です、彼女は寝てるだけですから。」
果林「そ、そう、なの?よかった…本当によかった…」ポロポロ
スカーレット「数分で目を覚ますみたいです。」
スカーレット「それでは私はこの辺で失礼します!」
果林「ちょ、ちょっと待って!」
スカーレット「はい?」
チュッ
スカーレット「!??!??!///」 果林「本当にありがとう。今は何もお礼が出来ないから…」
スカーレット「い、いえ、これだけで頑張った甲斐がありました!!!///」
果林「そ、そう。ならよかったわ///」
スカーレット「さらばっ!」シュバッ
果林「ありがとう、ダサい名前の命の恩人さん」
〜〜〜〜〜〜〜〜 せつ菜「ふー、なんとかなりましたね!」
璃奈『ふー、なんとかなりましたね、じゃあない。九死一生。間一髪。エマさんに当たった時は心臓がドキピポした。』
せつ菜「そりゃ当たりますよ、エマさんを狙って撃ったんですから!」
璃奈『璃奈ちゃんボード『?!』せつ菜さん、怖い…』
せつ菜「いやいや違いますって!!!」
璃奈『じゃあ何か理由が?』
せつ菜「使い物にならなくなった人質程邪魔な存在はありません。あそこでエマさんを撃って一瞬でも隙が作れればよかった、それだけです。」
璃奈『…でも相手の銃がジャムるなんて予想できなかったはず』
せつ菜「いえ、見たところ相手の銃は使い古された物でしたし、汚れも目立っていたので」
璃奈『整備不良』
せつ菜「はい、ジャムる可能性に賭けました!」
璃奈『でも仮に発砲できてたら…どうしてたの?』
せつ菜「その時はブレードで真っ二つにするつもりでした!!!」 璃奈『運任せなんてある意味すごい…』
せつ菜「運なんかじゃあないですよ、必然です。でもそんなに褒められると照れますね!!!!!」ペカー
璃奈『褒めてない』
―――――――――
――――――
―――
せつ菜「それであの時侑さんが」
璃奈『ちょ…通信が………せつ……さん…』
せつ菜「璃奈さん?通信が切れてしまいました。回線不良ですかね?」
カチャリ せつ菜「………街中で銃を人に突きつけるなんて穏やかじゃないですね」
???「あまり図に乗るな。これは忠告だ。」
せつ菜「強すぎるのも考えものですね。いつの間にか敵を増やしてしまう。」
???「これ以上は大事な人たちも巻き込む事になるぞ――――――」
せつ菜「?!なんでその名前を!?」バッ
ニャーン
せつ菜「……」
璃奈『やっと繋がった。回線不良が起きてたみたい、また今度改善しておくね。……せつ菜さん、どうかした?』
せつ菜「…いえ…ちょっとお腹が空いたなって!」
璃奈『そう。ならはやく帰ってきて、彼方さんが夕飯作ってくれるって。』
せつ菜「なに!!!それは急ぐしかないですね!!!」
璃奈『…』 ―――――――――
――――――
―――
エマ「でねー、スイスに帰省できなかったんだよー」
侑「えぇ?!そんな大変なことがあったの!?」
果林「本当に大変だったんだから…寿命が縮んだ気分よ…」
歩夢「本当に二人が無事でなによりです!」
エマ「ふっふっふ、とっても強いヒーローに助けてもらったんだー」
侑「えー!なにそれなにそれ!」
果林「あぁ…スカーレットちゃん…今頃なにをしてるのかしら…」ウットリ
〜〜〜〜〜〜〜〜
<喫茶店『Märchen Star』>
せつ菜「ハックション‼︎…誰かに噂されてる…?」
璃奈「もしかしたら風邪かもしれない」
彼方「はい、はちみつジンジャー。あったまるよ〜。璃奈ちゃんにも。」
璃奈「璃奈ちゃんボード『わーい!』」 せつ菜「じゃあ今の所、公安の動きはないんですね」
璃奈「うん、ユウポニウムを返さないって決めた時はどうなるかと思ってけど」
せつ菜「あれは明らかにこの国で兵器化する様に加工がされてました。」
璃奈「…人間にはまだ過ぎた産物、ユウポニウムに関するデータは全て抹消されたみたい。これで現存してるユウポニウムの場所は私とせつ菜さんしかしらない。」
せつ菜「銃が人を殺すためだけでなく守る事も出来る様に、全ては使う人次第。今はこれで良いのかもしれないですね!」
璃奈「ノーベルさんもきっとそう思ってる」
せつ菜「でも血眼になって取り返しにこないって事は公安も一枚岩ではないって事がわかりました!そこは少し安心です!」
璃奈「取り返しに来てもあんな所に隠した物そうそう見つけられない」
せつ菜「勝手に改造しちゃってかすみさんが怒らないといいですが…」
璃奈「あ、そうだ。工作員の女性も全て白状したらしい。あっさり白状したから逆に疑われたって」
せつ菜「アナログハートブレイカー恐るべし!ですね!」
彼方(二人とも今日も今日とてスパイごっこ盛り上がってるなぁ) 〜〜〜〜〜〜〜〜
「駅の裏にある喫茶店の話なんだけど、とあるメニューを頼んで完食すると凄腕のスパイ?暗殺者?仕事人?に依頼ができるらしいよ」
「完食するだけで?ちょー簡単じゃん!」
「いやいや他のメニューはすっごく美味しいのにそのセットだけとんでもなくまずいってある意味評判で――――――」
お待たせしました、スカーレットセットです
「うわっっマッッッッッッズ!!!!!!」
第一部 おしまい >>48
それだ!演出だけ覚えてて洋画か何かだと思ってたけどコナンだったか ₍₍ @cメง*˶ˆ ᴗ ˆ˵リว ⁾⁾ 二部も楽しみにしてるよ‼︎ >>55
プロットは出来てるから気長に待ってもらえると嬉しい!
>>56
ありがとう!許してくれ…最初は短編で行くつもりだったんだ… ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています