エマさん、人妻。
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立食パーティーにやってきた貞淑な人妻感
たまには息抜きでもしてきなよと夫に信じて送り出されてきた感
https://i.imgur.com/ByiIfWW.jpg 勇気を出して話しかけたい
いつも電話越しに聴いてた事務の子だと一瞬で分かって、声から想像してた顔よりよっぽど美人なことに衝撃を受けたい 大会社が取引先を呼んで毎年行う立食パーティー
お偉いさんしか来ないと思ってたのに、こんな可愛い子も来るのかとたじたじになる俺
話しかけてきたのに黙る俺を不思議そうに見つめる彼女 そもそも夫はどんな人だろう?
俺は牧場経営者のイメージだったけど、>>1的には違うみたい 「あ、あの…◯◯さん、ですか…?」
唐突にそんな事を聞くもんだから彼女がびっくりしそう。
慌てて、いつも電話対応してくれてますよねと付け加えると彼女の顔もようやく少し柔らかくなった。
「△△商会の××です」
「あぁ!」
ぽんっ、と手のひらに拳を載せる彼女 そこで彼女の中でも合点がいったのだろう。
ぺこりと上品なお辞儀をして、「いつもお世話になっております」と微笑んだ。
その可愛い仕草と、何より俺の名前を覚えてくれてることで何とも浮き足立つ俺。
へへへ…なんて、だらしない笑顔で応じてしまった。 「毎年、来られてるんですか?」
そうだとしたら、俺は来年も絶対参加する。
「まさか。私なんて、そんな立場じゃないですよ」
パタパタと手を振り否定する彼女。
「ただ、うちの部長がどうしてもって…、毎年断ってきたんですけど…はぁ。こういう場所、慣れてないんですよね」
「夫にも、たまにはこういうのに参加してもいいんじゃないかなんて言われて…はぁ…」
結婚してたのか、と。
そこで俺は初めて知るんだ よく見ると、その薬指には確かに指輪が輝いていた。
シンプルだけどとても高価なものなのだろうと思わせるデザインだ
「お一人ですか?」
「え?」
「今日はお一人で来られたんですか?」
「あぁ、はい。来るはずだった上長が体調不良で。場違いすぎて早く帰りたいです」
「ふふ、そんなことないですよ?」 「それに」
ふふ、とちょっと悪戯っぽく笑う彼女。
その顔を、俺はどこかで知っているような気がした。
「どうせなら、美味しい料理やお酒、いただかないと勿体ないです」
ワイングラスに口を付ける彼女。
頭の中に霞がかる記憶。
目の前の、純朴そうだけどどこか妖艶な彼女。
はっきりと重ならない、デジャヴ。 「あの…っ」
「はい?」
どこかで会いませんでしたか?
と、聞こうとした。
俺は、彼女を知っている気がしたんだ。
「昔、どこに住んでましたか?」
「へ?」
ポカン、とされてしまった。 しまった。変な言い方になってしまった。
「あ、えっと……昔、会った事がある気がして…」
「あっ、そういうことですか。急だからびっくりしました。昔……えっと」
「スイスです」
「へ?」
今度は、俺がポカンとしてしまった。
「スイス?」
「ふふ。スイス」 スイス
彼女の笑顔
柔らかい雰囲気
その仕草
10年前の記憶が、蓋を開けたように一斉に飛び出してきた。
「なんて、もうずっと昔ですけどね。びっくりしました?」
「あ、あぁ…」
びっくり、どころではなかった。
いつも聴いてたあの歌声に、俺はどうして気付かなかったのだろう。 耳慣れない苗字を名乗る彼女と、記憶の中の彼女。
あどけない表情は、変わってなかった。
「びっくり、した…」
「ふふー。みんなそうなんですよぉ。ほら、私、あんまり外国人っぽくないでしょう?」
俺が、目の前の彼女の出身について驚いていると思ってるのだろう。
定番のリアクションに、してやったりという風だった。 「エマちゃん?」
「え?」
さっきから、何度目だろう。
驚き合ってる。
「なんで…名前…」
「ニジガクの、エマちゃん?」
「!」
ハッとする彼女。その反応が、確かな答えだった。 「え?え?なんで?どうして知ってるの?」
「……ファンだったから」
俺の顔が赤くなってる気がする。
「ライブとか、毎回行ってたから…」
「え、えー。うそ、ほんと?すごいっ。嬉しい」
パッと明るくなるエマちゃん。
太陽みたいな、向日葵みたいな笑顔。
変わってないなぁ。 「そっかぁ……」
それから、俺たちは高校生時代の思い出に花を咲かせた。
最後のライブや、他のメンバーのこと、あんなにアイドルが大好きだった彼女が普通の女の子になってしまった事
聞きたいことは山ほどあったけど、天使のように微笑む彼女を見ると、やっぱり楽しい話だけしたいと二の足を踏んだ。
「はふぅ……ちょっと、飲み過ぎちゃったかも…」
顔を赤くしたエマちゃんが、そっと呟く。 上気した表情で俺を見るエマちゃん。
「だ、大丈夫?もうその辺で…」
「そう、だねぇ。ふわぁ…」
もう完全に敬語が外れてた。
「帰る?」
「そうするぅ…」
フラフラと歩きだすエマちゃん。
そのまま出口に向かうのかと思いきや、人の多いところに向かっていった。 あぁ、さっき言ってた部長に声掛けに言ったのか。
「……」
その間に俺はスマホでタクシーを呼んだ。
出口のところで待ってると、エマちゃんが近付いてきて、寄り掛かられた。
その弾力に、少し揺らぐ。
「た、タクシー……呼んだよ」
「わぁ。ありがとぉ」
目を細くして、エマちゃんは微笑んだ。 それから、彼女が電話に出たときは少しだけ長話をするようになった。
あくまで取引先としての関係だから、あんまりプライベートな話しはできないけれど。
当時から、幸せになってほしいと思っていた彼女はいま、とても幸せそうに暮らしていた。
俺にはそれが、とても嬉しいことだったんだ 終わり
書いてみたはいいけどエッチな展開にするの全然無理だったので失礼する 既婚の設定じゃなかったら最後までいけた?
>>1はエマっち好きなん? 一応言っておくと↓のスレの短髪エマちゃんのコラ画像で思い付いたネタ
【朗報】髪下ろしエマさん!!
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1608186189/
ロングエマちゃんとかルビィちゃんヘアーのエマちゃんも捨てがたいけど、短髪が一番グッときたので >>32
自分もエマ推しだからどんどんSS書いて!! 書きたいと思った時にはもう始まってるんだ
だから毎秒書け ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています