0001名無しで叶える物語(かつお)
2020/11/14(土) 18:32:01.10ID:wYOKwIEP中川菜々の前には、小太りの男が革張りのソファに腰かけて、下卑た笑みを浮かべていた。
背広を着てはいるものの、身なりは浮浪者のように清潔感がなく、得体のしれない匂いが数歩分の距離を取っている菜々のところまで届くほどである。
「……何を、すればいいですか」
声を震わせ、勇気を振り絞って、言葉を紡ぐ。恐怖。嫌悪。
「じゃあ、服を脱いでもらえるかな?」
「……」
菜々がスカートを下すと、白い下着が露わになり、男は思わず感嘆の声をあげた。