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ランジュ「苦労は曲のレベルを左右しない。曲なんて素人が作るより、プロが作ったほうが良いに決まってるでしょ?」」
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0001名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/11(水) 15:05:46.81ID:Tgu6oHcA
「う〜ん……でも私はプロの料理よりランジュさんの手料理が食べたいかな」

ランジュ「えっ?」

「万人向けの美食より、私の為に作ってくれたランジュさんの手料理が良い」

ランジュ「な、何言ってるのアナタ」

「そっか……ランジュさん。まだ恋をしたことないんだね」

ランジュ「なっ……」

「だから、一番大切なことが分かってない」

「そんなのじゃ、ランジュさんのやっているポジションだって≪プロがやればいい≫で終わっちゃうよ」

ランジュ「何を言うかと思――」チュッ

ランジュ「!?」

ランジュ「最低!」

バシンッ

「……kiss一つで怒るなんて……cuteね」

「えーっと、違う。キュートla……かな?」

ランジュ「……」

「その照れてる顔、ライブ以上にファンを魅了できるんじゃないかな」

ランジュ「っ……どっか行って! アナタなんて知らないわ! 二度と顔を見せないで!」
0003名無しで叶える物語(光)
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2020/11/11(水) 15:07:46.36ID:xCA0O7gq
ありよりのあり
0005名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/11(水) 15:14:55.38ID:Tgu6oHcA
果林「ねぇ――キミ、いったい何をしたの?」

「何って?」

果林「ランジュ、すっごく怒ってたわ。何なのあの人! って」

「う〜ん。大したことはしてないよ」

「ただ、欠点を教えてくれたから欠点を教え返してあげただけ……だけど」

「それがプライドを傷つけたっていうのなら。多分、それが怒る理由なんじゃないかな」

果林「キミ……海外で何かあった?」

「あはははっ、何もないよ」

「あーでも、外国の人って結構フランクに話しかけてくれるからパーソナルスペースは少し、狭くなったかもね」

果林「パーソ……何?」

「何でもない。仲良しこよしが嫌なら、別に知る必要のない言葉だよ」
0008名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/11(水) 15:23:28.70ID:Tgu6oHcA
愛「ぶちょー!」

「……」スタスタスタ...

愛「ねぇ、ちょっと! ぶちょー!」

「………」スタスタスタ...

愛「ねぇってば!」

ガシッ

「わっと……愛ちゃん? どうしたの?」

愛「さっきから呼んでたのに、なにか考え事?」

「呼んでたの?」

愛「ぶちょーって呼んだよ。結構な大声で」

「うん……? あ、あぁ、ごめん。ランジュさんのこと呼んでると思ってた」

愛「っ……」

「愛ちゃんと私ってもう別の部だから部長なんて呼ばれても困るし、ランジュさんが可哀想だよ」

愛「え……」

「それでどうかしたの?」

愛「あ……いや、えっと……」

「用がないなら私、行くね? 今度から私のことぶちょーなんて呼んじゃダメだからね? ランジュさんに失礼だから」
0010名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/11(水) 15:33:00.97ID:Tgu6oHcA
しずく「せ、先輩っ!」

「しずくちゃん、元気そうでよかった」

しずく「あ、はい……それで、その今少し良いでしょうか?」

「このあと音ノ木坂にいかないといけないから手短にお願いね」

しずく「す、すみません……」

「良いよ別に。場所を貸してくれるのはμ'sのみんなだから、しずくちゃんがいてもいなくても迷惑は変わらないよ」

しずく「っ……」

しずく「あ、あのっ!」

「うん?」

しずく「果林さんと愛さんがすっごく落ち込んでて……」

しずく「ランジュさんは先輩の名前出た瞬間になんか変な反応して……何、したんですか?」

「特別何かしたわけじゃないよ」

「果林さん愛ちゃんには、知らなくていいことを知らなくていいと言っただけだし、間違っていることを訂正しただけ」

「ランジュさんは……まぁ、欠点の教え合いっこかな」

しずく「そうですか……」

「じゃぁ、そろそろ行くね。あぁ、そうだ」

「しずくちゃんが抜けてくれたおかげで、かすみちゃんだけでなく彼方さん達までやる気に満ちてる。ありがとね。抜けてくれて」

しずく「え……」

「バイバイ」
0011名無しで叶える物語(茸)
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2020/11/11(水) 15:43:13.70ID:oaoTs7rv
期待
0013名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/11(水) 15:49:13.86ID:Tgu6oHcA
(果林さんも愛ちゃんもしずくちゃんも、なにを考えてるんだろう)

(私は元の部活の人間だし、対立してる相手の部長なんだからもう少し控えて貰わないと困る)

(私は別に良いよ。別にあと果林さんと愛ちゃん……しずくちゃんはともかく、二人はいない間に勝手に抜けていったから)

(もはや認知云々の問題ですらないし)

(でもしずくちゃんは駄目だよ……あんな別れ方して、同好会の部長の私に話しかけてくるとか)

(歩夢ちゃん達に見られたらどうなることか)

(外国だったら額に拳銃でてめーウチのシマ入ってくんじゃねーよクソが。だよ)

「はぁ……」

栞子「あの……」

「あ、栞子ちゃん」

栞子「少し、よろしいでしょうか?」

「ランジュさんの話? 生徒会の話? ランジュさんが呼んでるなら会いに行くけど、様子がおかしいとかなら部員に聞いてよ」

「生徒会の話は監視委員会どうにかできたって話じゃないなら遠慮して良いかな」

栞子「あ……はい……」

「それで?」

栞子「ランジュに、会って頂けませんか?」

「呼んでるの?」

栞子「呼んではいませんが……会って頂いたほうが良さそうな気がするんです」

「う〜ん……分かった。会いに行くよ」
0014名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/11/11(水) 15:53:08.34ID:ountKEQ8
連絡ひとつせずやらかしたことを思えばこれでも相当に甘いし、
これで落ち込むような正常な神経持った奴なら最初から裏切ったりしないんだよなぁ…
0015名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/11(水) 15:55:06.83ID:RtjxV1JS
このあなたちゃん強い
0016名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/11(水) 15:57:50.86ID:Tgu6oHcA
...コンコン

栞子「ランジュ、今少し時間ありますか?」

『ランジュ「入っていいわ」』

栞子「では」ガチャッ

ランジュ「しお――……」ガタンッ

タッタッタッ...ガタッ

ランジュ「な、なんでその人を連れてくるのよ! 戻してきて!」

「……目視から隠れるまではっやーい」

栞子「と、まぁこの有様でして……」

「大丈夫だよランジュさん。あれはなんというか、手っ取り早く分かって貰うためだっただけだから」

ランジュ「そ、そんなことで……」

ランジュ「そんなことでアタシの……っ」

「最初なんてみんな親に奪われてるから気にするのは間違ってるよ」

ランジュ「そういう問題じゃないわ!」

「でも意外だね。ランジュさんのことだからキスもセックスも全部プロとやってるのかと思ったよ」
0017名無しで叶える物語(茸)
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2020/11/11(水) 15:59:26.82ID:oaoTs7rv
> でも意外だね。ランジュさんのことだからキスもセックスも全部プロとやってるのかと思ったよ

もしかしてイギリスにでも留学されたのか?
0019名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/11(水) 16:13:20.64ID:Tgu6oHcA
ランジュ「セ……そ、そんなわけないでしょ!」

「どうして? ランジュさんなら、セックスは下手な素人とするよりプロとした方が良いんじゃないかな」

「あの人のために……そう想って愛し、一から頑張る人の苦労なんて、ランジュさんは気にしないんでしょ?」

「そんなことよりも、ただ気持ち良くなれればいいんでしょ?」

ランジュ「それは……」

「セックスなんて素人とやるよりプロとやった方が良いに決まってるでしょ。って言ってみてよ」

ランジュ「い、言うわけ……」

「どうして? あの言葉がランジュさんの信念なら、それを貫き通さなきゃダメだと思うけど」

ランジュ「アタシだって……」

「うん?」

ランジュ「アタシだって恋くらいは、自由に……」

「それは狡いと思う」

ランジュ「え……」

「だって、私達同好会の自由を奪ったんだよ? 自分は自由なことがしたいっておかしいと思う」

「監視委員会……ううん、ランジュファンクラブかな」

「そのファンクラブに見張られて、いい人を見つけて仲良くしていたら横やりが入る毎日」

「いいね。すっごく楽しそう」

「触れ合いたいのに、触れ合うことを許して貰えない」

「条件が良いからこの人と結婚しなさいって、お見合いを持ち出す人たち」

「ランジュさんはそういう恋愛してみれば良いと思うよ」

栞子「それはいくらなんでも……」

「生徒会役員も止められない会長が、親友でもない私を止められるとか本気で思ってる?」

栞子「っ……」

「手始めに鐘嵐珠ファンクラブ……作っておいたから」

ランジュ「……っ」

「お互い肩身は狭いだろうけど。頑張ろうね?」
0020名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/11(水) 16:20:19.65ID:Tgu6oHcA
かすみ「せんぱ〜い! 先輩!」

「かすみちゃんどうしたの?」

かすみ「聞いてくださいよ〜実はですね。鐘嵐珠ファンクラブなんて言うのが立ちあがったらしいんですよ!」

「へぇ……羨ましい?」

かすみ「ま、まぁ、羨ましいかないかで言えば羨ましい、ですけどっ」

かすみ「かすみんにだって、ファンクラブくらいすぐにできますしっ!」

「えーっ、じゃぁ私が立ちあげちゃおうかな〜、会員No.000が一番のファンって感じがするから他の人にはとられたくないな〜」

かすみ「え……ぁ……///」

かすみ「せ、せんっ……先輩は、かすみんの永久栄誉ファンですよ〜っ!」

「え? ほんと? やったぁ!」
0021名無しで叶える物語(茸)
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2020/11/11(水) 16:22:21.84ID:Y4lppKy6
海外でいったい何を経験してきたのか
0022名無しで叶える物語(茸)
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2020/11/11(水) 16:22:26.75ID:oaoTs7rv
女たらしあなたちゃんやめろ
0023名無しで叶える物語(光)
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2020/11/11(水) 16:23:57.80ID:xCA0O7gq
これくらい強いあなたちゃんであれよ
0024名無しで叶える物語(たこやき)
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2020/11/11(水) 16:25:10.66ID:vKMFZOg1
いいね
0025名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/11(水) 16:29:14.61ID:Tgu6oHcA
かすみ「そ、それはそうとですね……その、ランジュのファンクラブのことなんですけど」

「何かあったの?」

かすみ「それが、練習場所に押しかけてくるとかで部が練習できなくなっちゃってるみたいなんです」

「あ〜……ランジュさん無駄にファンサービス良かったからね」

「一人それをやってあげたら、ほかの人は駄目なんてこと出来ないだろうし」

かすみ「それで練習場所を変えて変えて変えてってやってるみたいなんですけど」

かすみ「どうしても嗅ぎつけられちゃうみたいで」

「そっか、でも電車移動内なら良いんじゃないかな」

かすみ「た、確かに……」

「まぁ、少し……分かってくれたらいいんじゃない?」

かすみ「そう、ですねぇ……」
0026名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/11(水) 16:39:00.79ID:Tgu6oHcA
タッタッタッタ....

タッタッタッタ...キュッ....

ガチャッ.....バタンッ

ランジュ「はぁ……はぁ……っ」

ランジュ「もう……なんなのよ……どんな情報網持ってるのよっ!」

コンコン

ランジュ「!」ビクッ

「ラ〜ンジュ〜さ〜ん、あっそび〜ましょ〜」

ランジュ「そ、その声……アナタね!」

「あ、はいそうです。栄誉会員のNo.000です」

ランジュ「一体どんな力を使ってるのよ……っ」

「いえ、校内広しといえど練習場所は限られてますし。そもそも、申請を出した時点で狙いは一つなので」

ランジュ「だからって、直前に変えた練習場所に数百人詰めかけてくるなんて」

「ファンクラブの連絡網舐めちゃだめですよ。トイレだって、出待ちされます」

ランジュ「もうされたわよ!」
0027名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/11(水) 17:02:16.11ID:Tgu6oHcA
「言っておきますけど、私は別に悪気はないんですよ?」

ランジュ「どこが……」

「だってアイドルたるもの、ファンクラブが出来るなんて冥利に尽きると思いませんか?」

「追っかけまでしてくれるほど、自分に惹かれてくれた熱心なファン」

「多少迷惑は掛かるかもしれませんが、芸能人にとってはこれ以上ない喜びでもあると思います」

「曲がプロで良いと言うのなら、それを扱うランジュさんもプロのアイドルじゃないとだめですよ」

「ファンクラブは善意で出来ています。真心100%です」

ランジュ「胡散臭い……」

「本心です……実際、私ランジュさんのライブ凄いと思いましたし、推せると思ったのも事実です」

「スクールアイドルとしては……まぁあれですけど」

ランジュ「あれって何……? また、恋がどうとか言うのかしら」

「そうですね……ランジュさん、好きな人できました?」

ランジュ「こんな状況でできると思う?」

ランジュ「そもそも日本でなんて――」

「だったら、私と付き合ってみませんか?」

ランジュ「アナタと付き合うくらいなら栞子と付き合うわ」

「あっ酷い……ファンクラブに連絡しよっと」

ランジュ「分かった! 分かったから暫く静かにさせて!」

(トイレの扉挟んでるのが残念だけど、焦ってるランジュさんも、きっと可愛いんだろうなぁ)
0028名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/11(水) 17:31:38.84ID:Tgu6oHcA
(そして週末、祝福するような晴天の日)

ランジュ「どうしてこんなことに……」

「部と同好会の部長同士の付き合いだって話なら、みんな納得してくれますよ」

ランジュ「それはあるかもしれないけど、やり方が強引だわ。まるで初めからアタシが目当てだったみたい」

「まさか」

(まぁ、ちょっとだけある)

(監視委員会だのなんだの、ランジュさんがやったって聞いて付け入るスキが出来たって思っちゃったし)

「それはそうと、嫌々なのにおしゃれしてくれるんですね」

ランジュ「馬鹿にしないで。嫌なことだとしても……やると決めたからにはちゃんとするわ」

「デートでも?」

ランジュ「デートじゃないでしょ。ただの遊びよ」チラッ

(キスの警戒……かな。期待だと嬉しいけど、それはないよね)

(隙はあるけどガードは固い……か)

「それじゃさっそく行きましょうか!」ギュッ

ランジュ「ちょ、ちょっと!」
0029名無しで叶える物語(ぎょうざ)
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2020/11/11(水) 17:33:33.55ID:fDF4vLnN
これはつよつよあなたちゃん
0030名無しで叶える物語(SB-Android)
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2020/11/11(水) 18:38:00.35ID:HR2iwD7f
|c||^.- ^|| はよ
0033名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/11(水) 20:11:31.34ID:Tgu6oHcA
「ランジュさんって、日本のアニメとかって興味あったりします?」

ランジュ「あると思ってるの?」

「海外だと結構好きな人多いんですけど」

「そんな警戒しなくても路上でキスしたりはしませんよ」

ランジュ「別に警戒なんて……」

「視線、感じるんですけど」

ランジュ「気のせいよ」

「そっか……だとしたらランジュさんよりも私の方が目立っちゃってるのかな」

ランジュ「アナタって人は……」

「あははっ」

ランジュ「……何よ急に」

「ムッとした顔も可愛いね、ランジュさん」

ランジュ「はぁっ!?」

「吊り目がちで綺麗なのに、意外と感情豊かなのが可愛い」

ランジュ「アナタねぇっ」

「……ちょっと、キス、したくなっちゃうな」

ランジュ「っ……馬鹿じゃないの? さっさと行くんでしょう?」
0034名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/11(水) 20:45:01.03ID:Tgu6oHcA
「東京って、何でもあるようで……結構足りないものがあったりもするんだよね」

「ランジュさんのところはどうでした?」

ランジュ「普通よ。欲しいものはすぐ揃えられたわ」

「そっか……東京に来ても同じ?」

ランジュ「逆に聞くけれど、これだけのお店や建物があって不足するものって……あるのかしら」

「そうだね」

「留学してみると、日本にはあれがあったのになぁ、日本にはこんなのなかったなぁって言うのは結構あったかな」

「もちろん、やっぱり共通なんだな……っていうのもあったけどね」

ランジュ「………」

「ん? 何?」

ランジュ「……別に」

「今度の視線は気のせいだって言わないんだね」

ランジュ「楽しそうね」

「ランジュさんとデート中だからね」

ランジュ「はぁ……」

「私、結構本気で言ってるんだけどな〜」

ランジュ「はいはい」

「あははっ、やっぱり……ガワだけだね」

ランジュ「ガワ?」

「ううん、こっちの話。それよりお洋服見るだけでいいの? デートのお礼に指輪の一つや二つ買うよ?」

ランジュ「指輪は装飾品であって洋服ではないでしょ。まったく」

「じゃぁ、間を取って下着はどうかな」

ランジュ「馬鹿言わないで」
0035名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/11(水) 21:44:58.17ID:Tgu6oHcA
「ランジュさんって、いい体してるよね」

ランジュ「……」ピクッ

「そんな、怖い顔しないでよ……そういうランジュさんも可愛いけど」

ランジュ「………」サッ

「スタイルが良いって意味だから勘違いしないで欲しいかな……」

「あのライブ衣装、すっごくエッチだったよ」

ランジュ「……アナタ、何なの?」

「足を出すのも良いけどこういう、パンツ系のファッションとかどうかなって思って」カチャンッ

「デニムって好き? あー白が良い? 赤にする?」

ランジュ「……嫌いじゃないけど、赤は無しね」

「じゃぁ試着! ね? 試着してみてよ!」

ランジュ「まったく……これ一着だけよ」

「うんっ!」
0036名無しで叶える物語(たまごやき)
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2020/11/11(水) 21:51:50.84ID:7vjJzFZ7
既に絆されかけてて草
0037名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/11(水) 23:20:01.04ID:E5Nvyk9N
>「あのライブ衣装、すっごくエッチだったよ」
さすがよく分かってる
腋おっぱい脚全部いいよね
0038名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/11/12(木) 04:53:57.07ID:SnF7ALd5
ストロング部長すき
上着の袖通してなさそう
0040名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/12(木) 13:46:03.37ID:xTdrwaIg
シャッ

ランジュ「……どう?」

「わーっ! 良いよ、すっごくいい!」

「やっぱりランジュさんはスタイルが良いよ。素材がいいね!」

ランジュ「ふふふっ、でしょ?」

「でも……」

「スリムに抑えて足のラインを強調するのは悪くはないけど……ランジュさんよりは果林さん向きの艶出しだなぁ」

ランジュ「どういう意味? まさか、アタシより果林の方が――」

「パンツが似合うと思う。ランジュさんはスカートの方が良さそう」

ランジュ「……あっそう。もう着替えるから離れて」

シャッ....

「あっ、ごめんね。別にランジュさんが駄目とかじゃなくて」

「ただ……ランジュさんはもっとこう、スリットの入ったスカートで蠱惑的な魅力を引き出したり」

「シンプルなトップスとかで固めて、ランジュさん自身の素材の味を生かす感じが良いって思っただけだよ!」

「ランジュさんは綺麗でかわいいよ!」

ガタンッ

ランジュ「分かったからあっち行って! あと……そんなに叫ばないで。アタシが恥ずかしいから」

「う、うん……」

(褒めて、果林さんの方が似合うって切り出してからフォローを建前に褒めちぎる)

(……さて、どうだろ)

(果林さんへの対抗心で……スリットスカートメインのファッション。着てくれたりするかな?)

(今ならちょっと深めのスリットあっても着てくれそうだから、用意しておこっと)
0043名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/12(木) 14:38:55.31ID:xTdrwaIg
(着てくれなかった……)

(でも、「どうせアタシより似合う人がいるって言うんでしょう」って言ったランジュさん可愛かったからいいや)

「ご、ごめんねっ。ほんと……果林さん、モデルやってるから」スタスタ...

ランジュ「別に気にしてないわ」スタスタ...

「ランジュさん、映画って何見る?」

ランジュ「は?」

「……映画、一緒に見ようよ。ね?」

ランジュ「今日一日は付き合うって約束でしょ……見たいなら良いわよ」

「やった。じゃぁこれね!」

ランジュ「これって……恋愛!? 待って、どうしてアナタとラブロマンスなんかっ!」

「私がランジュさんとラブなロマンスした――」

ランジュ「……座席、5列以上離して貰うわ」

「あははっ……じゃぁ、アクションでどうかな。渋いお兄さんたちがドンパチするかっこいい奴。それで隣」

ランジュ「それなら……まぁ」

「やったー!」

ランジュ「あんまりはしゃがないで、高校生でしょう?」

「だって、ランジュさんと映画だよ? ファン冥利に尽きるってもんだよ」

(……こういうアクション系ってほぼ必ず途中でラブシーンあるんだけどね。赤面して目を逸らすとか、しないかなぁ?)
0044名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/12(木) 17:18:10.86ID:x25lznOL
見てるぞ
0045名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/12(木) 17:20:25.02ID:xNYVGtfm
そもそも最初からプロなんか居ないが?
経験積んでプロになる。
0046名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/12(木) 18:37:57.90ID:Iog7Ndaj
ドゴーン
     ハシレカルロス!
 ヌワーッ
    ズドーン

(……普通に見てる……こっそり手を触ったら怒られるかな)

スッ...

「……」

スリスリ

ランジュ「っ」ビクッ

ランジュ「!」ジロッ

「えへっ」

ランジュ「……」イラッ

ジュリアンヌ...
      ブロンズ...

 イチャイチャ...

ランジュ「……」

(あのファーストキス思い出してるのかな……)

(あ、すっごい怒った顔してる。絶対思い出してるなコレ)

「……柔らかかったなぁ」ボソッ

ランジュ「っ……」ピクッ

ランジュ「……」

(自分の唇触ってる……やだ可愛い!)
0047名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/12(木) 18:44:41.87ID:Iog7Ndaj
「いや、面白かったね〜、まだ頭の中で爆発音が聞こえるよ〜」

ランジュ「アナタね……」

ランジュ「映画見ている時くらい、大人しくできないの!?」

「あはは……いい匂いがして、つい。ポップコーン食べようかなって」

ランジュ「アタシの手がポップコーンに見える!?」

ランジュ「そもそも買わなかったでしょう?」

「歩夢ちゃん達とくるときは基本買ってたから、つい」

「ごめんね?」

ランジュ「……まったく」

ランジュ「これだから、アナタなんて嫌いなのよ……」

「だとしても私はランジュちゃんのこと好きだよ」

ランジュ「そう。残念だわ」

「この後さ、軽くお食事しようよ。いいお店知ってるんだ」

ランジュ「アナタの≪いい≫には不安しかないけど、いいわよ」

「あはははっ、大丈夫大丈夫」
0048名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/12(木) 18:58:41.69ID:Iog7Ndaj
スタスタスタ
    テクテクテク

ランジュ「……ねぇ」

「う〜ん?」

ランジュ「さっきから、嫌な空気を感じるホテルに向かってる気がしてならないんだけど」

「え〜嫌な空気?」

ランジュ「だから、その……アレ。する、ところみたいな」

「あぁ、セックスね」

ランジュ「ちょっと!」

「大丈夫、あのホテルは≪ビジネス≫ホテルだから平気だし、そこに用はないよ」

(まぁ、ビジネスって言っても、JKがやるビジネスだけど)

ランジュ「アナタ、恥じらいくらい持ちなさいよ……」

「ランジュさんしか聞いてないからね。さすがに、ほかに大勢がいたら控えるよ」

ランジュ「馬鹿なのね」

「そうかもしれないね……けど、そんな馬鹿にも付き合ってくれるランジュさんは良い子だね」

ランジュ「は?」

「だって、私はランジュさんを脅したけど本当に付き合う必要なんてない」

「私の言動に嫌気がさしたなら、付き合いきれないって帰っても良かった」

「でもそうせずに、約束だからってずっと付き合ってくれる。律儀な子だって……私は思った」

ランジュ「……」

「……あ、ここだよ。このお店。中華料理が美味しいんだ」

「どうする? 嫌なら帰ってもいいんだよ。ランジュさん」

ランジュ「……このお店で食事したら終わりなんでしょう? 付き合うわよ」

「……うん、ありがと」
0050名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/12(木) 21:33:40.92ID:Iog7Ndaj
「コース料理とかもあるけど、どうする?」

ランジュ「アナタのおすすめは? あるんでしょう?」

「良いの? 私の≪いい≫は良くないんじゃないっけ」

ランジュ「……なら、コース」

「松竹梅があるけど」

ランジュ「なら……ん? 松竹梅? 松竹梅って何?」

「コースメニュの値段設定。ほら、高いのとそれなりのと安いのと」

ランジュ「どこにも松も竹も梅もないから聞いているのよ」

トントンッ

「私が勝手につけただけだからね」

ランジュ「はぁ……一番いいのでお願いするわ」

「そう来ると思った。なら私も同じものにしようかな」

チュウモンオネガイシマース!

「ランジュさんが安いものにしてくれたら、私が見え張って高いもの頼むってカッコいいとこ見せられたのに」

ランジュ「見え張って意味あるの? 今までのアナタの言動、思い出したら?」

「呆れ顔のランジュさんも可愛いね」

ランジュ「はぁ……どうしてアタシ、こんな人と……」

「あはははは」
0051名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/13(金) 08:50:34.90ID:S2OrpBpE
「真面目な話、ランジュさんは悪い人じゃないと思ったんだ。私」

「嫌々でも付き合ってくれるし、私なんかの為に……ではないにしてもちゃんとオシャレしてデートに来てくれたし」

「でも、だから……ある程度推測できるけど、監視委員会なんてものを作った理由を聞きたい」

ランジュ「……その仕返しでファンクラブを作ったんでしょう?」

「そうだよ? どう思った?」

ランジュ「厄介だった。最初の内はアナタの嗾けてきたファンだとしても嬉しかったけれど」

ランジュ「まるで制御が利かず押し寄せてくるから……困らされたわ」

「でも、ランジュさんは私と違って困らせるために監視委員会を作ったわけじゃない。そうでしょ?」

ランジュ「ずいぶんと……アタシのことを信頼しているように聞こえるのだけど」

「そう取って貰って構わないよ」

「一応、馬鹿な私でも無償の愛なんてものは持ち合わせてない」

「曲を作るのと同じように相手と向き合って、自分で見て触れて感じたものを信じようと思ってる」

「そのために、今日はデートして貰ったんだ」

(って建前だけど)

「今日付き合ってくれたランジュさんは、私に良く見せようだなんて猫を被っていない」

「だって……嫌がらせみたいな言動ばっかりの私に忖度なんてする理由も意味もないでしょ?」

「だから今日のランジュさんは、ランジュさんの素だと思ってる」

「……だからこそ、どうして監視委員会を?」
0052名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/13(金) 09:39:52.21ID:S2OrpBpE
ランジュ「同好会の活動に意味を見出せないからよ」

ランジュ「アタシの作り上げた最高の環境でならともかく、あんな環境での活動なんて大した成長は見込めない」

ランジュ「原石が原石のまま消えていく。そうなるくらいなら、さっさと止めて他のことに注力した方が良いわ」

「だから、監視委員会を?」

ランジュ「抑止力はあった方が良い。そうでしょ?」

「まぁ、そうだね」

ランジュ「納得いかなそうね」

「納得……理解は出来るよ。栞子ちゃんが言ってたこと、別に間違ってなかったのかなと思ってる」

ランジュ「栞子?」

「でも、こうするべきだ。なんて押し付けはこの前も言った通り親から渡されるお見合い写真だよ」

「ランジュさんは、あそこのちょっとおじさんな人と結婚するのがベストだって言われたら結婚するの?」

ランジュ「それは……」

「嫌でしょ? 自分はこの人と。そう言った思いがあるでしょ? あ、私としたい? ランジュさんとなら私、OKラ」

ランジュ「……馬鹿にしてるでしょ」

「そんなことないよ」
0053名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/13(金) 09:57:06.17ID:S2OrpBpE
「私達には≪こうしたい≫って思ってるものがある」

「それはもしかしたら、ランジュさんからしてみれば無駄が多くて勿体ないのかもしれない」

「でも、それでも私達がやりたいことはそれなんだよ」

「環境がいくら最高峰であっても、その求めるものを奪われるのなら私達には意味がない」

「それこそ……無意味なんだ」

「私達は学生であってプロじゃない。アイドルじゃなくて≪スクールアイドル≫なんだよ」

ランジュ「……理解できない」

ランジュ「そんなの時間の無駄だわ」

ランジュ「一番を目指さないで、何の意味があるっていうの?」

「だから、私はランジュさんに恋をしたことがないって言ったんだ」

ランジュ「え……?」

「だって、効率や結果だけを求めるのなら恋愛なんて必要ない」

「親が見繕ったお見合いに応じて、婚約して結婚したらいい」

「でも……それって幸せだって言えるのかな」

「非効率的で無駄が多くて、はたから見たら無意味でばかげている」

「けれど、当人たちにとっては凄く幸せで有意義な時間……それが恋ってものだよ」

オマタセシマシター

「わっ、来た来た! 食べよっ」

ランジュ「え、ええ……」

ランジュ「………」

「いただきまーす」
0054名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/13(金) 10:23:03.85ID:S2OrpBpE
ランジュ「食事のお金……」

「良いよ良いよ。脅して付き合わせたんだもん。食事くらいはね」

ランジュ「けど――」

「今日はありがと。私には有意義な時間だった。楽しくて幸せだった」

「ファンサービスでは見られない、ランジュさんの素の部分が見られたからね」

ランジュ「そんなものを見るためだけに、あんなふざけた言動ばかりなんて……」

「知りたかったんだよ。鐘嵐珠っていう人を」

ランジュ「アナタ……」

「そうだね。非効率的だよ。ミアさんのように一晩で五曲も作れない」

「その人と沢山言葉を交わして触れ合って、それでも一番いいその瞬間にしか曲を作り出せない未熟者」

「私は、少し申し訳ないと思ってるよ」

「でも、みんなはそれが良いって言ってくれる。だからこそ、歌に気持ちが込められるって」

「だったら私はそれに全力で応える。苦労して……たった一曲の歌を作り上げる」

「じゃぁ……ファンクラブへの情報横流しは約束通り止めるね」

「ランジュさん、お別れのキスをしても良い?」

ランジュ「……良いって言うと思ってるの?」

「あはは……残念」

「ファーストキス、紅茶の甘い味がして美味しかったよ」

ランジュ「っ」

「照れちゃうランジュさん、とってもcuteラ! じゃぁね!」

タッタッタッタ....

ランジュ「なんなのよ……ほんと」
0055名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/13(金) 11:24:23.79ID:S2OrpBpE
(その翌々日、監視委員会が無くなったと……栞子ちゃんが言いに来た)

せつ菜「急にどうしたんでしょう?」

かすみ「普通に違法だって先生に言われたんじゃないですかぁ?」

彼方「う〜ん……理事長の関係者に強く出られるのかな〜?」

かすみ「確かに……」

エマ「理由は分からないけど、良かった……のかな?」

栞子「それでその……練習場所の申請も、これで通ると思いますので」

「そっか、わざわざ伝えに来てくれてありがとね。生徒会長」

栞子「っ……は、はい」

「申請書は後で……ううん、今日は良いかな」

「借りられるようになったからもういいです。なんて不義理なこと、μ’sのみんなにしたくないし」

「今日も音ノ木坂に行くってことで良いよね?」

歩夢「うんっ。私は全然いいよっ」

彼方「彼方ちゃんもさんせ〜い。ちゃんとお礼もしたいしね〜」

エマ「その方が良いと思うな〜」
0056名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/13(金) 11:32:33.61ID:S2OrpBpE
栞子「あの、私……」

「ランジュさん達は何も言ってなかった?」

栞子「いえ、特には……ただ、その。ランジュは、もういいわ。って言ったくらいで」

「そっか。今どこにいるか分かる?」

栞子「今は、まだ教室にいると――」

「なら、私ちょっと行ってくるね」

かすみ「かすみんも――」

「大丈夫。部長同士話したいこともあるから」

「かすみちゃん達は先に部室行ってて良いよ。私が戻るの遅れたら先に音ノ木に行っててくれてもいいからね」

せつ菜「そう言われるとついて行きたくなりますが。分かりました!」

エマ「待ってるからね」

歩夢「絶対、戻ってきてよっ」

「あははっ、戦いに行くわけじゃないんだけどな……うん、分かった。この戦いが終わったら、結婚しよう」

璃奈 「あえてフラグを積むスタイル……」
0057名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/13(金) 11:43:44.81ID:S2OrpBpE
コンコン...
     ガチャッ

ランジュ「……来ると思ったわ」

「会いたいんじゃないかと思ってね」

ランジュ「そんなわけないじゃない」

しずく「先輩……」

果林「キミ……本当に海外で何してきたのよ……」

愛「ランジュがいきなり同好会に戻っても良いとか言い出して何事かと思ったけど、やっぱり……」

「やっぱり?」

「う〜ん……戻る戻らないは自分で決めて良いと思うよ」

「朝香さんはエマさん、宮下さんは璃奈ちゃん、桜坂さんはかすみちゃん……それと、みんな」

「みんながちゃんと納得できるように出来たなら戻ってきてもいいと思う。私は部長だけど、部長権限でダメとは言わない」

「ただ、ちゃんとしないとだめだよ。この前みたいに笑いながら再会。だなんてしようものなら、私は怒るよ」

愛「う……」

果林「ご、ごめんなさい……」

「ただ、移籍してバックダンサーやって。それでもう出戻りなんて中途半端な真似出来る面の皮の厚さがある前提だけど」

しずく「せ、せんぱい……」

「友達の気持ちを裏切るだけの成果は得られた? 絆を断ち切ってまで移籍するだけの経験は積めた?」

「絆は糸と同じだよ。一度切れたら不格好な結び目っていう急所が出来て、歪になる。元通りにはならない」

「それを考えた上で決めると良いと思う」
0058名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/13(金) 12:01:39.70ID:S2OrpBpE
ランジュ「アナタって、辛辣ね」

「そうかな……そうかもしれないね」

「立つ鳥跡を濁さずっていうでしょ? 濁すだけ濁しておきながら、素知らぬ顔は許せないよ」

ランジュ「そう……」

「監視委員会の撤廃、ありがと。みんなも少し楽になると思う」

ランジュ「監視委員会の子達にもそれぞれやるべきことがあると思っただけよ」

ランジュ「貴女達の為に撤廃したわけじゃないわ」

「ふぅん……」

ランジュ「なによ」

「ううん? べつに。だとしても、それが結果的に私達にとっては嬉しいことだったんだよ」

ランジュ「………」

「お礼にキスして良い?」

ランジュ「ダメに決まってるでしょ、馬鹿なの?」

「うん、馬鹿だよ」

ランジュ「あぁ……もう……」

「だから――」

チュッ

ランジュ「っ!」ガタッ

「今回は頬で我慢してあげる」

ランジュ「……アナタ……っ」

「どうするか知らないけど、元同好会のみんなを宜しくね」

「預かったのはそっちなんだから、ちゃんとしてくれなきゃ……またトイレで出待ちするからね」

ランジュ「結局脅すの!? もう……もうっ!」

ランジュ「アナタのこと大嫌いよ!」

「その怒ったところも――思った通り、素敵だよ。ランジュさん」ボソッ

ランジュ「!」ビクッ

「またね〜」
0059名無しで叶える物語(茸)
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2020/11/13(金) 12:10:56.99ID:oUbOe/vN
苦労したからって曲のレベルが勝手に上がるわけではないのは身も蓋もないな…
苦労してるかどうかなんて客には分かりっこないからな
0060名無しで叶える物語(らっかせい)
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2020/11/13(金) 12:54:00.89ID:SRr+68kS
「絆は糸と同じだよ。一度切れたら不格好な結び目っていう急所が出来て、歪になる。元通りにはならない」

名言だわ
これはマジ
0062名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/13(金) 13:20:15.11ID:S2OrpBpE
(ランジュさん……私のこと嫌いかな?)

(でも少し……fascinated……なーんて)

「ふふっ」

ミア「……so creepy」

「わっ」

ミア「邪魔」

「あはは、ごめん」

「ミアさん、ランジュさんの曲は出来てます?」

ミア「……そっちに関係ある?」

「ランジュさんが曲を求めてこないことについては……関係あるかな?」

「because of me……sorry」

ミア「I see」

ミア「ランジュがやる気ないならボクはステイツに戻るだけ」

「ランジュさん置いていくの? 貰っちゃうよ。私」

ミア「do whatever you want」

「やった!」

ミア「気持ち悪い人……」

「あははっ、ついつい」

「そうだ……今度、同好会は同好会でライブやろうと思ってるんだよね」

「はいコレ。場所と時間。良かったら見に来てよ」サッ

ミア「興味な――」

ミア「……もういない」キョロキョロ

ミア「ランジュよりも変な人だね……困らされるわけだ」
0063名無しで叶える物語(どろえび)
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2020/11/13(金) 13:47:51.09ID:TOvZhG2W
ランジュが可愛く見えてきたラ…
0064名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/13(金) 14:40:46.42ID:M7EVqtze
>>60
当人同士によるべ
0065名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/13(金) 14:41:30.32ID:S2OrpBpE
歩夢「えっ? ライブのこと伝えちゃったの!?」

「ランジュさん達には伝えてないよ。あくまで作曲のミアさんにだけ」

「ミアさんは多分、私達のライブなんて眼中にないし興味もないだろうから……ランジュさんと違って触れてないと思う」

「だからこそ触れて欲しいと思ったんだ」

エマ「スクールアイドルがどういうものか、触れて欲しいんだね〜」

「そう。私達はスクールアイドルであって、アイドルじゃない」

「世界の100曲……1000曲に入らないような未熟な歌であっても、決して価値のないものではないってことを見せてあげようと思う」

かすみ「先輩、燃えてますねぇ」

「それはかすみちゃん達が燃えてるからだよ。前回……ううん、今までで最高のライブを作り上げよう」

彼方「これは、すやぴしてる場合じゃないねぇ〜」

璃奈「私も頑張る」

せつ菜「あなたと、私達……最高のライブを!」

「うん、ありがとうみんな」

「そのためにも……練習へGO!」タタタタッ

かすみ「わゎっ……待ってくださ〜い!」
0066名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/13(金) 15:04:56.75ID:S2OrpBpE
(そしてライブ当日、部との時間被りのライブではないこともあって、人はそれなりに多く入っていた)

(ミアさんに付いて来るような形でランジュさん達も会場に来ているのが見えた)

「ミアさん、来てくれたんですね」

ミア「行かないと後で絡まれると思っただけ。ほんと、迷惑」

「あははっ、すみません」チラッ

「ランジュさんも来てくれたんですね。誘ってないのに」

ランジュ「……来たら悪いのかしら」

「いえ、ただ重ねてくるかなって思ってたので」

ランジュ「何されるか分からないから怖いのよっ!」

「そんな〜」

ランジュ「冴えない顔して……何考えてるのか分からない」

「ん〜……そうですね」

グィッ

「最近は、ランジュさんのことばっかりですよ」ボソッ

ランジュ「っ……」

「あははっ、冴えなくてすみません。でも、私が冴えないだけで、ライブは違いますから! 楽しんでくださいね!」

タッタッタッタッ...

ミア「何言われた?」

ミア「……? ランジュ?」

ランジュ「な、何でもない……」

ミア「……そうは見えないけど」

ランジュ「無問題ラ!」
0067名無しで叶える物語(たこやき)
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2020/11/13(金) 16:41:29.25ID:HUvYiH9o
これはつよい
0068名無しで叶える物語(遊動国境)
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2020/11/13(金) 18:18:42.85ID:wZtzcNNB
見事な軌道修正だ…😯
0069名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/13(金) 20:03:48.19ID:3uVDZwpE
(ライブは大盛況で終えることができた)

(レベルの高い、音ノ木坂のみんなと練習できたこと)

(メンバが抜けたこと、部の妨害にあったこと)

(逆境があって燃えていた私達の作り上げたライブは、今までにないほどに……ときめきがあった)

せつ菜「やり切りました……っ!」

「お疲れ様、せつ菜ちゃん。みんなも」

かすみ「何かしら妨害があるかもと思ったんですけど、何もありませんでしたね」

歩夢「何かしたの?」

「ううん、何にもしてないよ」

エマ「果林ちゃん達も……見ててくれたね」

彼方「できれば、あの浮かない顔は見たくなかったけどね〜」

璃奈「……愛さんも、いい顔してなかった」

「それでいいと思うよ」

「自分たちが何を失ったのか、何を逃したのか」

「それを見せられたからこそ……あんな気分になったんだと思うから」

「あとは、あの三人がこれからどうするかだね」

かすみ「先輩は戻ってくると思いますか?」

「さぁ……でも、簡単に戻ってこられても困るかな」
0071名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/13(金) 20:34:37.95ID:3uVDZwpE
「ランジュさ〜ん!」ダダダダダダッ

ランジュ「ひっ」ダッ

ミア「ラ――」

「あっ……逃げちゃった」

ミア「……普通に逃げるよ」

「ちゃんと見ててくれた?」

ミア「見たけど……普通だった」

ミア「普通の素人」

「そっか……ランジュさんも同じ意見だったのかな……」

ミア「さぁ? spacing out……よく見てなかったと思うけど」

「え〜……」

ミア「あなたが最初に接した時から、ずっと」

「そっかぁ……」
0072名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/13(金) 22:54:05.38ID:BnDEH1Km
「……ちょっと探してくるよ」

ミア「早く行きなよ」

「うん、またね」

ダダダダダダダッ

ミア「………」

ミア「……普通。普通ね」

ミア「確かに普通だった。素人だった」

ミア「でも……理屈じゃない何かがあった」

ミア「………」

ミア「面倒なことになるから言わないけど……not bad」

ミア「スクールアイドル……ね」

ミア「たまにはランジュに付き合うのも……」

ランジュサーン!
      コッチニコナイデ!!!

ミア「……あの人がいるなら、やっぱりないね」
0074名無しで叶える物語(どろえび)
垢版 |
2020/11/14(土) 02:29:53.45ID:qOOz2Iwd
ランジュさん可愛いぞ
0075名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/14(土) 10:05:46.73ID:sGoHlxVU
「もー待ってくださいってば!」

グイッ

ランジュ「っ――」

「わっ……」

.....ドサッ

「……柔い」モニュッ

ランジュ「ちょっ……とっ!」

「あ、ごめんつい」

ランジュ「……退いて」

「それは無理……退いたらランジュさん逃げちゃうし」

ランジュ「逃げないから……」

「どうしよっかな……押し倒されてちょっと怯えてるランジュさん、可愛いから……」

ランジュ「っ……」

「頬が赤くて……」サワ....

「私を見るのが気まずくて……顔を背けるところ……」

「さぃっっこうに……ときめいちゃうな」

「……キス、したくなってきちゃうよ」
0076名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/14(土) 10:38:21.96ID:sGoHlxVU
ランジュ「したら……怒るわ」

「……リップ、塗ってるよね」

ランジュ「え……」

「初めてキスをしたときはしてなかったのに……その日以降、ずっと」

「だから、ずっとされたいのかと思ってた」

ランジュ「そん……なわけ……」

「ドキドキしてる……ちょっと、体が熱い」

ランジュ「………」

「ここまで近ければ……ランジュさんのこと、もう少しだけわかるんだよね」

「もしかして……ランジュさんもずっと、私のこと考えてくれてたのかな?」

ランジュ「そんなわけないでしょ……っ」

「あっ……今、ちょっとドキッとしたね」

ランジュ「離れてっ!」

「ん〜……無理。かな」

「だって……ランジュ≪ちゃん≫可愛いから」
0077名無しで叶える物語(茸)
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2020/11/14(土) 10:40:21.63ID:/0T3xpNK
うーんこのクソ強レズ
0078名無しで叶える物語(どろえび)
垢版 |
2020/11/14(土) 11:15:21.27ID:qOOz2Iwd
これはいい百合ですよ
0079名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/14(土) 11:15:42.60ID:sGoHlxVU
ランジュ「馬鹿に……してっ」

「馬鹿になんてしないよ。するわけがない」

「ただ、普段の凛々しさのあるランジュ≪さん≫というよりも」

「今は、年相応の……可愛らしさのあるランジュ≪ちゃん≫だって思っただけ」サワッ

ランジュ「ん……」

「照れて赤らんだ表情、潤んだ瞳、艶のある唇……私から逃れるように背けているのに、横目を向けてしまう心」

「力を入れて拒むか迷っている手、言葉を交わすたびに早くなっていく心臓の音」

「全部……可愛いよ」

ランジュ「っ……」

「……鍾意ラ」ボソッ

ランジュ「っ」ビクッ

「ほら……かわいい」
0080名無しで叶える物語(SB-iPhone)
垢版 |
2020/11/14(土) 11:20:54.85ID:nxorgCNq
|c||^.-^||おほー
0081名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/14(土) 12:54:53.52ID:sGoHlxVU
「目……閉じちゃうの? ランジュちゃんの瞳、真珠みたいで綺麗なのに」

ランジュ「……っ」

「もっと、見てたいな」

ランジュ「………」

「……こっち、見てくれるんだね」

ランジュ「ぅ……」

「キス、して良いのかな?」

ランジュ「………っ」

....チュッ

「……ん」

――サッ

「そろそろ人が来ちゃうし、終わりだね」

ランジュ「は……はっ……」

「息荒いね、大丈夫? 立てる?」スッ

ランジュ「………っ」フイッ

「今後、今と同じリップなんてしてきたら……キス、しちゃうからね」

「私とランジュさんだけの秘密の合図だよ」ニコッ
0082名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/14(土) 13:17:36.48ID:sGoHlxVU
(翌日から、ランジュさんは私を見るや否や逃げるようになった)

ランジュ「………」

「ラ――」

ランジュ「っ……」ダッ

歩夢「わぁ……まさに脱兎のごとく」

菜々「本当に何もしていないんですか?」

「あははっ」

歩夢「でもあれは嫌ってるとかいうより……」チラッ

「うん?」

歩夢「絶対に余計なことしたよね?」

「そうかなぁ……」

菜々「同好会の邪魔をしてくることもなくなって、むしろシャワールーム貸してくれたりしますし」

歩夢「そういうとき、ランジュさんにお礼言ってくるっていつもいないよね?」

「だって、なんだか施し受けるだけだと微妙でしょ? あのランジュさんだし」

「だからちゃんと筋を通してるってだけ。何にもないよ」

歩夢「ほんとかなぁ?」

「あははっ、ほんとほんと」
0083名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/14(土) 14:18:44.55ID:sGoHlxVU
コンコンッ
    ガチャッ

「ラ〜ンジュさんっ」

ランジュ「……何しに来たのかしら?」

「何しに来たって……どの口が言うんだろうね」

グイッ

ランジュ「っ」

――チュッ

ランジュ「んっ……」

「いつもいつも、逃げたと思ったら……リップ塗ってるんだもん」

「追いかけてきてくれるって信じてくれてるのは嬉しいけど」

「あんまり露骨だと、みんなに知られちゃうよ?」

「……歩夢ちゃん達と話してるのが気に入らないのかな?」

ランジュ「違っ……」

「部と同好会……極力接触はしないようにって、してるもんね」

ランジュ「それはアナタが言い出したことでしょう……っ」

「だって監視委員会とか、部室没収とか。色々されたんだから……多少はね」

ランジュ「ならどうしてランジュにかまうのよ……」

「ランジュ≪ちゃん≫がかまって欲しそうだったから」チュッ

ランジュ「っ……」
0086名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/11/14(土) 14:58:16.50ID:sGoHlxVU
「二人きりの時は……ランジュちゃん」

ランジュ「んっ……」

「かわいい」ボソッ

ランジュ「っ……馬鹿っ」

「かもしれないね」

「ねぇランジュちゃん。恋はしてみた? 他人を好きになってみた?」

「私とかすみちゃん達の恋物語を見て、どう感じた?」

ランジュ「………っ」

「羨ましいと思った? 狡いと思った?」

「だろうね……私のことを考えてくれていたなら、ランジュちゃんはきっと胸に感じたはず」

「……ランジュちゃんが私に言った、言葉」

「≪苦労は曲のレベルを左右しない。曲なんて素人が作るより、プロが作ったほうが良いに決まってる≫」

「これは間違っていない」

「確かに、素人が作るよりもプロの曲の方が良いのは当然」

「だけど、だからこそ私達はこのたった三年間……その中の一瞬に感じた胸のときめきを歌にする」

「それを聞いた人たちが、その思いを魅せるスクールアイドルを見た人たちが」

「同じようなときめきを感じてくれるように、それに≪夢≫を見て貰えるように」

ランジュ「アナタ……」

「私達が、私達にしか作れない、唯一無二の物語をライブにする」

「そしてそれは……理屈じゃない。プロでは作り出せない何かがある」

「それがあったからこそ――ランジュちゃんは今ここにいる。でしょ?」
0087名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/14(土) 15:09:00.64ID:sGoHlxVU
「ミアさんも、きっとこの虹ヶ咲で得た何かを歌にしてくれる」

「ううん。ランジュちゃんと、栞子ちゃんと、果林さん達……そして私達との何かを歌にしてくれる」

「ランジュちゃんはそれを、ライブで披露して見せてよ」

「ランジュちゃんの想いを……私たちに魅せて欲しい」

ランジュ「アタシ……は……」

「もちろん、部に移籍したみんなと一緒にね?」

「ランジュちゃんは着飾る必要なんてない」

「品のある真珠に、無駄にたくさんの宝石なんて趣味が悪いだけだよ」

「シンプル・イズ・ビューティフル。私はランジュちゃんの素が好きだから」

ランジュ「……それ、なら……」

「ん?」

ランジュ「なら……アタシは……アナタの……」

「私の曲が欲しいなら、もうちょっと時間が欲しいかな」

ランジュ「無問題ラ……今度、部と同好会で合同ライブをしましょ」

「いいよ」

……チュッ

「そこで、私達の育んだ愛をライブにしよう」

「誰にも負けない、誰にも真似出来ない、最初で最後唯一無二の最高のラブライブを。みんなに見せてあげよう」
0088名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/14(土) 15:10:06.38ID:sGoHlxVU
終了ラ!

最後のギャグが書きたかっただけ。
0092名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/14(土) 18:53:03.17ID:awnG4kvD
このあなたちゃんラ板史上最強では?
0093名無しで叶える物語(とばーがー)
垢版 |
2020/11/14(土) 21:16:20.85ID:qOOz2Iwd
お疲れさまですラ!
とても良きでした
0095名無しで叶える物語(もなむす)
垢版 |
2020/11/15(日) 08:21:02.80ID:UlPshmoY
SSのがメインストーリーより面白いんだよなぁ…
こういうの新たに作る素材を提供するぐらいしか今のメインには出来ることがないのがなんとも
0097名無しで叶える物語(もこりん)
垢版 |
2020/11/16(月) 23:34:36.55ID:x6PNw20H

ランジュが徐々にあなたちゃんに絆されていくの最高にドキドキした
このあなたちゃんは間違いなくラブライブ史上最強の女たらしだわ
0098名無しで叶える物語(あら)
垢版 |
2020/11/16(月) 23:59:22.23ID:RsITWi7X
おつおつ
同時で書いてたやつと内容が真逆過ぎて戸惑ったけどどっちも面白かったわ
0102名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/17(火) 20:48:25.34ID:CSO5jz15
苦労は脚本のレベルを左右しない。脚本なんて素人が作るより、プロが作ったほうが良いに決まってるでしょ?

成り立たないと身を持って感じる
0103名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/18(水) 17:15:58.08ID:LktW5Cua
>>98
どれ?
0104名無しで叶える物語(あら)
垢版 |
2020/11/18(水) 17:18:36.51ID:vnCykiXt
あなた「なにが2ndシーズンだよ!!」
ランジュ「アタシ、あなたは要らないの」
この2つも同じ人なのかな?全部面白くてすごいね
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