SCP-99-LL 『好感度測定器』
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オブジェクトクラス:Safe
特別収容プロトコル
SCP-99-LLは電源を切った状態でセンサー部分を不透明の専用カバーで覆い不透明のケースに入れてサイト83025内にある低危険物収容ロッカーに保管してください。
オブジェクトの持ち出しにはセキュリティクリアランス3以上の職員2名の許可が必要です。
実験は全方位が不透明の壁で覆われた実験室に実験対象となる人員だけを入れて行ってください、マジックミラー室での使用は禁止されています。 説明
SCP-99-LLは、所謂スピードガンのような見た目の主に「センサー」「液晶画面」「持ち手」「ボタン」部分から構成される物体です。背面には「天王寺技研」と読めるロゴが刻印されていますが現在そのような名称の企業及び団体の存在は確認されていません。
液晶画面の下部には電源を意味するマークが描かれたボタンがあり、2秒間長押しすることで起動します。また起動状態で2秒間長押しすると停止します。
持ち手部分には人差し指が置かれる位置に「トリガー」が存在します。
SCP-99-LLは
・SCP-99-LLが起動している。
・持ち手を人間が掴んでいる。
・センサーの正面に人間がいる。
上記の条件がすべて満たされている状態でトリガーを引くことで異常性を表します。
異常性を表したSCP-99-LLは、画面部分に2桁の数字を次々に高速でランダムに表示すると同時に電子的なルーレット音を発生させます、3秒後に高速表示と音が停止し00〜99までの2桁の数字のいずれかが画面に表示されます。この時SCP-99-LLの持ち手を掴んでいた人間はSCP-99-LL-A、センサーの正面にいた人間はSCP-99-LL-Bに変化します。
SCP-99-LL-BはSCP-99-LL-Aに対して、SCP-99-LLに表示された数値に応じた態度をとるようになります。 発見経緯
20■■/■■/■■
東京都■■区にある■■■■■学園にて連続して複数の傷害事件が発生した際に、警察内に潜入していたエージェントが事件の異常性に気づき全ての押収物を財団で調査した結果発見されました。 実験記録99-LL-1
対象:D-240445、D-5123874
実験方法:D-240445がD-5123874に対してSCP-99-LLを使用した後、自由に会話させる。
付記:D-240445とD-5123874は初対面である。
実験結果
D-240445がトリガーを引きSCP-99-LLを使用すると、画面には78と表示された。
直後からD-5123874は積極的に会話を始めたがD-240445はそれに対して戸惑う様子を見せた。その後も軽度の身体的接触を行うなどD-5123874はD-240445がごく親しい間柄であるかのように振舞ったがD-240445の対応は変わらなかった。
実験後のインタビューでD-5123874は「初対面であった好意を持っているため積極的に話しかけた」という旨の回答をした。
対してD-240445は「初対面の相手に積極的に話しかけられ戸惑った」という旨の回答をした。 実験記録99-LL-2
対象:D-173110、D-588419
実験方法:D-173110がD-588419に対してSCP-99-LLを使用した後、自由に会話させる。
付記:D-240445とD-5123874は古い知人であり親しい仲であることが本人たちと他Dクラス職員たちから証言されている。
実験結果
実験前、対象の両名はお互いに財団からの扱いに対する不満や実験への不安を軽い口調で述べあう様子が見られた。
D-173110がトリガーを引きSCP-99-LLを使用すると、画面には26と表示された。
直後からD-588419はD-173110に対して目を合わせなくなり口数が明確に減少した。
D-173110は実験前と同様にコミュニケーションをとろうとしたがD-588419はそっけない対応に留まった。
実験後のインタビューでD-588419は「D-173110のことは苦手である、以前は確かに親しかったが今では考えられない」という旨の回答をした。
D-173110は「D-588419の急な態度の変化に違和感を覚えた」という旨の回答をした。 分析
SCP-99-LLはSCP-99-LL-BからSCP-99-LL-Aに対しての“好意”の度合いを書き換える効果があるようです。
それに伴った記憶の書き換えは発生しません。
液晶画面に表示される値は好意の度合いを数値化したもので、高ければ好意に、低ければ嫌悪になると考えられます。
表示される数値は完全にランダムなのか法則性があるのかを調査しなければなりません。-ニシキノ博士 D-588419がある特定のシャツを着ていた可能性がありそう 実験記録99-LL-3
対象:D-240445、D-5123874
実験方法:D-240445がD-5123874に対してSCP-99-LLを使用した後、自由に会話させる。これを三度繰り返す
付記:D-240445とD-5123874は実験99-LL-1後の状態を維持してある。
実験結果
一度目の使用、数値は54を指した。
D-5123874はD-240445に対して積極的にコミュニケーションをとらなくなったが、会話にはごく一般的な他人に対する態度と言える対応をとった。
二度目の使用、数値は91を指した。
D-5123874はD-240445に対して接近し腕を絡めるようにして終始密着しようとした、D-240445から密着を拒絶されると落ち込んだ様子で距離を置いたが、その後も積極的に会話を試みていた。
三度目の使用、数値は12を指した。
D-5123874は大きく舌打ちをした後、実験室の隅に移動しD-240445と距離をとった、D-240445からのコミュニケーションは初めのうちは無視していたが、四度目で明確に拒絶を示した。
実験後のインタビューでD-5123874は「D-240445は生理的に受け付けない」という旨の回答をした。
(D-240445へのインタビューは回答に変化が見受けられないため割愛) 分析
SCP-99-LLは同一対象に複数回使用でき、その度効果が上書きされるようです。
これを使えば誰にでも好かれることができるでしょう。-ニシキノ博士 実験記録99-LL-4
対象:D-024196、D-80179
実験方法:D-024196がD-80179に対してSCP-99-LLを使用する。二名の間には不透明の仕切りを設置する。
実験結果
トリガーを引いてもSCP-99-LLは動作しなかった。
実験記録99-LL-5
対象:D-024196、D-80179
実験方法:D-024196がD-80179に対してSCP-99-LLを使用する。二名の間にはガラスの仕切りを設置する。
実験結果
D-024196がトリガーを引きSCP-99-LLを使用すると、画面には49と表示された。
分析
対象を視認できる状態なければ使用できないようです、収容プロトコルにセンサー部に装着できる不透明カバーの使用の義務付けを追加することを進言します。-ニシキノ博士 実験記録99-LL-6
対象:D-024196、D-80179
実験方法:D-024196がD-80179に対してSCP-99-LLを使用する、SCP-99-LLはロボットアームによる遠隔操作で使用する。
実験結果
トリガーを引いてもSCP-99-LLは動作しなかった。
分析
機械的な制御で希望の数値を狙って出すことは難しいようです。-ニシキノ博士 実験記録99-LL-15
対象:D-024196、D-80179
実験方法:D-024196がD-80179に対してSCP-99-LLを使用する、その後D-80179がD-024196に対してSCP-99-LLを使用する。
実験結果
トリガーを引くとSCP-99-LLには89と表示された。
SCP-99-LLを手渡すよう指示し、D-024196がD-80179に対してSCP-99-LLを使用。
SCP-99-LLには00と表示された。
直後[閲覧が制限されています]
SCP-99-LLは対人型オブジェクト収容への有用性が認められるため、SCP-99-LLを利用したいくつかの収容計画が立案、検討されています。
追記:実験記録99-LL-15を受けて収容計画はすべて凍結されました。 複数回の使用結果から表示される数値の法則性を精査したところ、トリガーを引いた瞬間の、国立研究開発法人情報通信研究機構が提供している日本標準時における秒数の小数点第一位の値を十の位、小数点第二位の値を一の位に表示していることが判明しました。
実験対象となったすべてのDクラス職員にクラスB記憶処理を行ったところ、D-5123874はSCP-99-LLの影響が取り除かれたことが確認されましたが、D-588419はSCP-99-LLの影響が取り除かれませんでした。
検証の結果、SCP-99-LL -BからSCP-99-LL-Aに関するすべての記憶を消去することでSCP-99-LLの影響を取り除くことができることが判明しました。
SCP-99-LL 『好感度測定器』
オブジェクトクラス:Safe オブジェクトを使用して好感度を上書きしてもオブジェクトの効果から逃れたわけではないし、最悪[編集済]になるリスクもあるし、結局はその相手のことを忘れるまで記憶処理するしかないのか… >>25
凄く読ませるスレだけど解読の方に意識がいって集中できない
生年月日をそのまま置き換えた方がいいと思う ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています