愛「こんな愛さんじゃ誰も愛さんよね!なんつって!」
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ガララ
愛「あ、いらっしゃいませ〜」
愛「……!」
愛「あ……久しぶり!元気してた?」
愛「……」
愛「そっかあ」
愛「私?私は元気だよ〜。見てのとーり!えへへ」
愛「で〜?急にうちのもんじゃを食べに来るのはなにもんじゃ〜?」
愛「なんて……」
愛「あ、本当に久しぶりだね……りなりー」 愛「えっと……私が卒業して以来だから……3年ぶりくらい……?かな」
愛「あー……うん。私はほら、店でバイトというか?とりあえず働いてるみたいな!」
愛「まあ、そんな感じで」
愛「……」
愛「あ」
愛「ごめんごめーん!立ってるのもなんだよね!席案内するね!」
愛「……りなりー、おっきくなったね。身長伸びた?」
愛「へー、そうなんだ!大学忙しそうだね。……うん」 愛「いまお客さん少なくってさー。まあちょっと前のコロナの時とかよりは……ね。全然大丈夫だし」
愛「あはは!潰れる心配とかはないよ!普通に儲かってるし!」
愛「コロナって言えばー……」
愛「あ、私が高2の時か!」
愛「……」
愛「とりあえず飲み物用意してくるね!いまお客さん他にいないし、くつろいでてよ!ね!」 愛「おまたせー」
愛「えーっと、じゃあとりあえず注文聞いた方がいっか!」
愛「……」
愛「うん、オッケー!じゃー愛さんのスペシャルもんじゃ、バッチシ用意してきちゃうからね!待ってて!」
愛「……え?」
愛「あ……髪?」
愛「んー……まあ」
愛「黒にしたんだ、なんとなく」
愛「えへへ、似合う?」
愛「……」
愛「そっかあ」 >>8
学校にいづらくなって勉強も疎かになって成績も落ちて
仲間を裏切っただけなのに 愛「……」
愛「……」
愛「……」
愛「……」
愛「……」
私は
今日まさか、りなりーが来るとは思ってなかった
りなりー、大人っぽくなってたなあ
私の記憶の中のりなりーは随分昔のままで止まっているんだと、今分かった
今、まさか
りなりーが来るなんて分かっていれば
あんなに気の抜けた声で「いらっしゃいませ」なんて、言わなかったのに……
あ、もんじゃの準備できちゃった……
持っていかないと
駄洒落の一つでも用意して行った方がいいのかな?
愛「おまたせ〜!」 愛「えーっと」
愛「あはは!なんかさ〜、昔は駄洒落とかよく言ってたけどさあ」
愛「なんか、思い付かなかった!えへへ、さっき言った『なにもんじゃ〜』って言うの、アレは、よく言ってるんだよね〜」
愛「うん。……あ、ところで今更なんだけど、もんじゃの焼き方って分かる?」
愛「これを……」
愛「あ、そうそう。」
愛「大丈夫?せっかくだし、愛さん焼いてあげよっか?」
璃奈「大丈夫。一人で焼ける」
愛「そっかあ」 璃奈も表情でるようになってたらいいな、愛さんが居なくなったから分からないけど 愛「前はさー」
愛「ボード持ってたから、片手塞がってたしねー」
ジュウウウウウウウウウウ
愛「……」
璃奈「……」
愛「大学2年生?」
璃奈「うん」
ジュウウウウウウウウウウ
愛「楽しい?」
璃奈「うん」
愛「そっか、よかった」
璃奈「愛さんは?」
愛「私?私は……」
璃奈「なんで大学行かなかったの?」 愛「……」
しまった
そんなこと聞かれると思ってなかった
大学……だいがく?
なんか駄洒落は言えないかな??
一瞬考えた後、思い付かなくて、それから、なんで大学に行かなかったのか
答えようと思ったら、それも思い付かなかった
そんなこと、私だって分からないのに
分からない理由も、よく分からないけど
なんでだっけ? 愛「私は……」
璃奈「愛さんが進学しないって聞いた時、びっくりしてた」
愛「え……そうなの?」
璃奈「うん」
愛「……そうだったんだ」
璃奈「ボードしてなかったし」
愛「……」
璃奈「『びっくりボート』してたら、分かってたのかな?」
愛「あ」
璃奈「なんて」
愛「あ……」
璃奈「……冗談だよ」
愛「あ……うん」 そっか
私がりなりーに、ボードで感情を表現してみたら?って
昔提案したんだよね
それが一番、りなりーが周りに理解してもらえると思ってたから
愛「私が……大学に行かなかったのは」
本当、なんでだっけ……
こんなこと、卒業する前から、卒業してからも、何回も何回も何回も何回も何回も
昨日だって今日だって毎日考えてきたことなのに
愛「……分かんないや。なんでだっけ」 璃奈「……」
璃奈「愛さんは、成績も良かったし」
璃奈「やりたいこと見つけられる人だったから」
璃奈「それに、大学は楽しいところだから」
璃奈「進学するんだと思ってたの」
愛「……」
璃奈「でも行かないって言って、皆びっくりしてた」
愛「……」
そっか
やりたいこと見つけられる人
私そういえばそういう風に思われてたんだっけ
自分でも、そういう風に思ってた
でもね、それは違うんだよ
違くないけど
やりたいことを見つけられるんじゃ、それだけじゃダメだったんだ
あー、思い出したかも
そういえば『あの時』、そういう風に思ったから
なんにもやる気がなくなっちゃって
何もかもやめたんだった 愛「やりたいこと……」
璃奈「……」
ジュウウウウウウウウウウ
愛「焦げるよ」
璃奈「あ、うん」
璃奈「……」モグモグ
璃奈「愛さんも食べよ」
愛「え……?」
愛「……じゃあ、もらうね」
愛「……」モグモグ
璃奈「それで?」
愛「……」モグモグ
愛「……」
愛「やりたいことやっても、それだけじゃダメなんだって」
璃奈「ダメ?」
愛「……それだけじゃ楽しくなるとは限らないって」
愛「そう思ったから」
愛「……」
璃奈「……」モグモグ
璃奈「……」
璃奈(おいしい……)モグモグ 璃奈「……つまりどういうこと?(熱っ)」モグモグ
愛「……」
愛「私さ」
愛「『あの時』……一回、同好会抜けたじゃん」
璃奈「……」ゴクリ
愛「でさ」
璃奈「……」
愛「なんやかんやあったけど……戻ったじゃん」
璃奈「……」
璃奈「うん」
愛「サイテーだよね!」
璃奈「……」
愛「あの時さあ……。あ!抜けたときね」
愛「実はちょっと思ってたんだよね。頭の片隅で、うっすら」
愛「『でも私、いずれは同好会……戻るよね』って」
愛「そんなこと思ってたのに……ううん。思ってたからこそ、『あの時』、何も考えずに部の方に行っちゃったんだと思う」
愛「なんでそんなことしたかは分からないけど」
愛「その時はきっと『やりたいこと』を考えてたんだと思う。それが愛さんだったから」
愛「でさ」
愛「そのあと、実際同好会戻って」
璃奈「……」
愛「めっちゃ怒られて」 愛「かすみちゃんとか、歩夢とか、みーんな。すっごい良い子だからさ」
愛「私なんかにすっごい怒ってくれて」
璃奈「私も、怒った」
愛「うん」
愛「あの時からだったよね」
愛「ボードしなくなったの」
愛「ボードしないで、めっちゃ怒ってくれて」
璃奈「……」
愛「でもその後さ」
愛「皆はそれまで通り……いや、それ以上に私と、仲良くしようとしてたと思う」
愛「でも、私が」
愛「……っ」
愛「居づらく……なっちゃって……」
璃奈「……」 まぁ実際誰も怒らなそうだよね
あなたちゃんなんて泣いて歓迎しそう >>30
学校を辞めなかっただけマシやな・・・下手すりゃ学校中の生徒から、苛められる可能性もあるよな。 璃奈「結局愛さんは、3年生の初めくらいから、来なくなっちゃったよね」
璃奈「受験勉強のためって言ってたけど」
璃奈「大学も行かないって言うから」
愛「……」
璃奈「あ、ティッシュ……」
璃奈「……はい」
愛「ありがとう」
愛「……」
愛「……ねえ」
愛「かすみちゃんは?元気?」
愛「みんなは?元気にしてる?」
璃奈「うん」
璃奈「……いつでも連絡してくれてよかった」
璃奈「みんな元気にしてる」
璃奈「私も」
璃奈「連絡したかった。会いたかった」
璃奈「でも……遅いね。ごめんね」 果林はモデルの仕事、しずくは演劇部があるが、愛さんは・・・ 愛「……りなりーが、謝らないでよ」
愛「私が、いっぱいごめんなんだよ……ずっと……」
愛「ずっと……」
愛「あの時のこと……謝りたかった。どう謝って……」
愛「どう謝っていいのか、分からなかったから」
愛「……」
璃奈「愛さんが謝ることじゃないよ」
愛「……」
璃奈「愛さんが謝ることじゃないよ」
愛「それは」
璃奈「誰も謝ることじゃないと思うの」
愛「……」
そうだ
あの時の私は、やりたいことに満ちていた
世界が輝いていたんじゃなくて
世界を輝かせてやろうって、本気でそう思ってた
今の私とは随分違うけど
あの時、私は全てを愛していた
でも、それは違ったんだと思う
愛するだけじゃなくて、愛されなきゃいけなかったんだ
愛されるように、努力することも
同じくらい大切だったんだ
だけど
あんな愛さんじゃ、誰も愛さないよね
そんな愛さんじゃ、誰も愛さなかったよね
こんな愛さんじゃ、誰も愛さんよね 愛「いつか戻るって」
愛「同好会に戻るからって」
愛「『あの時』……私はそう思ってた」
愛「でも」
愛「いつか戻れるって思って、楽しいを追いかけてたら」
愛「いつの間にか……戻れなくなってた」
愛「みんな、私を受け入れてくれてたのに」
愛「私が、私を分かんなくなって」
愛「難しい悩みをその場所に置いて行っちゃったら」
愛「もうそこには何も無くて」
璃奈「……」
璃奈「愛さん」
璃奈「……私も、同じだったよ」 俺も自分への劣等感から友達と距離取って疎遠になっちまった、皆とまた会いたいぜ、愛だけに 愛「え……?」
璃奈「自分の感情を上手く出せなくて」
璃奈「でもそのままでって思って」
璃奈「いつの間にか、自分の表情が分からなくなってたの」
愛「……」
璃奈「でも、そこに表情をくれたのは」
璃奈「愛さんなんだよ」
璃奈「ありがとう」
璃奈「私は、ずっとお礼が言いたかった」 愛「……」
愛「りなりー……」
愛「……」
愛「もう、ボードはしてないの?」
璃奈「うん」
璃奈「まだ難しいけど」
璃奈「自分の笑顔も、色んな表情も」
璃奈「見せたいから」
璃奈「……愛さんにも」
愛「……」
璃奈「……」
璃奈「えいっ」ペタッ
愛「……!?」
愛「あ……これ……」
璃奈「璃奈ちゃんボード、『泣き顔』」
愛「……」
璃奈「それは愛さんにあげる」
愛「あ……」
璃奈「愛さん、うまく泣けなさそうだから」 璃奈「でもいつか、また愛さんの」
璃奈「本当の笑顔、見せて」
璃奈「ね?」
愛「……」
愛「……」
愛「うん」 璃奈「みんな会いたがってる」
愛「うん……」
璃奈「かすみちゃんも」
璃奈「みんな」
璃奈「みんな会いたがってる」
璃奈「誰も許してなくなんかない」
璃奈「違うの」
璃奈「帰ってきてほしいの」
璃奈「愛さんに」
愛「……」
愛「……」ギュッ
璃奈「愛さん」
愛「……」
愛「あああああああああああああ!!!!!!うわあああああああああああああん!!!!!!!」
璃奈「……愛さん」ナデナデ
璃奈「おかえりなさい」
愛「えっ、璃奈だけに?」
璃奈「よくそんなつまんないことが言えたね……」 やっぱりSSはいいな
実際はなんも考えてないんだろうけど 愛「うん……ごめん。ごめん……」
璃奈「ううん、うそだよ」
愛「う゛ん……ぅん」グスッ
璃奈「よしよし」ナデナデ
ジュウウウウウウウウウウ
愛「……あ」
璃奈「あ」
愛「めっちゃ焦げてる……」
璃奈「……」
璃奈「とりあえず新しいのを」
愛「う゛ん……800円ね……」グスッ
璃奈「そこは取るんだ……」
愛「えへへっ」グスッ
璃奈「……もう」 なんだよちくしょう…夜中なのにこのSSのせいで涙が… 乙
機会があれば、果林やしずくバージョンも期待してる 公式が迷走してる時ほど良作SSが生まれる法則でもあるのか…?
いいSSだったぞ 今ってまともな例の三人のss書いても荒れないのか…? 20章のストーリー自体は悪くないというかよくあるパターンなんだよな >>74
よくあるならさすがにこんなに荒れない定期 俺は女の子がイチャイチャしているSSが見たいだけなんだよ
誰だよこんな流れにした奴は
許せねぇよ… なーんか公式だとテキトーな謝罪でアッサリ帰ってきそうで嫌なんだよなぁ
本当はこのSSくらいしてようやく許されるほどの裏切りなのに 二重スパイで手のひら返しまで読めてる
からのランジュ加入で再び炎上 璃奈ちゃんがフォローする側なのいいな
公式じゃ見れない面が見れるのは良いss >>74
どこであんなストーリーあるのか教えて?
よくあるっていうなら3つくらいあげれるよね?
逃げんなよ? でも実際こういう流れがあって初めて同好会の結束が深まるんだよね
雨降って地固まる、的な
だから必要な流れだと言える
愛と果林っていう強キャラ二人の離脱から和解、これが盛り上がらないわけがない ソシャゲでそれを試みるには更新間隔の都合でしんどいだろう >>73
外野の顔色を窺わないで最後までちゃんと書き切ればめちゃくちゃ荒れることはないんじゃないか?むしろ20章を忘れたい人が見てくれるかもしれない。 90レスとか乱立クソスレにしちゃ伸びてるじゃん、
とか気軽に開いたら思わぬ時間取られたじゃねーか
おかげで朝の5時まで夜更かしだよ 実際こうなっちゃうよな
いいな愛ちゃんはそれでも同好会のみんなが優しくて受け入れてくれそうで 璃奈「・・・私たちはあなたを許していない許さない変な夢を見たからって連絡してこないで宮下さん」 俺達が求めてたシリアスはこういうのなんだよな
悲しいけど尊い >>73
スクスタ時空はあれやが、アニメ時空なら有り。 >>48
ここ今まで見てきた二次創作のりなりーの中で一番好きかもしれん 圧倒的な才能、圧倒的な成長で正々堂々捻じ伏せるような展開ならまだ救いがあった
監視委員会がよくない こんなん書けるようになりたい
言い回しとか淡々と会話してるのに感情が汲み取れるのが素敵なSS 「元々居た仲間が敵の一派に加入する」ってそこだけ切り取ればそんな話はよくあるよ
でも批判されてるのはそこだけじゃないよね 誰もが納得いく形で同好会をもとに戻してくれ…頼むから…
雨野には無理だろうからライターは変えてくれ… >>108
いやここから果林と愛は無理でしょ…
夢オチとか完全になかったことにしないと このssが1〜20章のシナリオよりも断然面白いので20章はあって正解だと思います。 萌えキャラがきゃっきゃうふふしてるだけのコンテンツだよ←誰も見ない
萌えキャラコンテンツの筈がサイコなシリアス展開入れて大炎上したよ!その結果中身のある二次創作が量産されてるよ!←興味持つ人いそう
結果20章は正解 >>27
ここ今回の件の愛さんの行動原理としてしっくりきた
勢いで行動した結果周りを傷つけちゃった感じだよなあ こういうのとかあなたちゃんブチギレSSとかで定期的にガス抜きしないと耐えられそうにないからみんなもっと描いて >>73
今一番求められてるぞ
スクスタ時空でこそやってほしいわ 最初店に来た知らないおっさん(俺)に話しかけてるのかと想った これ雨野君が最後までエロゲで書けんかった話やん
このスレみたらまーたムクムクすんだろうなあいつ 愛さんが、愛するだけじゃなく愛される努力をしていたらーーー
同好会でスクールアイドル続けて、大学にも進学して、太陽のように輝く毎日を送ってたのかな。
でも、そうはならなかった。ならなかったんだよ、りなりー。
だから この話はここでお終いなんだ。 >>27
>『でも私、いずれは同好会……戻るよね』
これはたしかに納得だしだからこそ引っかかる部分でもあるよね
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