璃奈「りなちゃんボードを描くときはね、それまでの楽しかったり嬉しかったりしたことを思い出すの」

璃奈「嬉しい気持ちで『にっこりん』楽しみな気持ちで『わくわく』」

璃奈「気持ちが通じて嬉しいな。あのときこんなボードがあればよかったな。なんて考えるの」

璃奈「でも、今は描けない」

璃奈「楽しかったことを思い出そうとしても、ううん、思い出せなくても、描けない」

璃奈「『にっこりん』も『わくわく』も、描けない」

璃奈「じゃあ逆に、悲しかったり悔しかった気持ちなら描けるかなって思ったの」

璃奈「『ぷんぷん』『むかーっ』『しくしく』うん。これなら描ける。そう思ったのに……」

璃奈「これを愛さんに向けるかもしれない、そう思ったら、やっぱり描けないよ」

璃奈「愛さん、私は今、どんな顔をしているの?」