鬼レズの亜里沙
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ダイヤ(はあ、今日も生徒会の雑務で遅くなってしまいましたわ)
ダイヤ(絵里さんや栞子さんでしたら、きっと同じ仕事をするにも、もっと短時間でこなせるでしょうに)
ダイヤ(とは言え、楽ではないけど幸せではある……)
ダイヤ(でも、人生には空模様があると言いますし……)
ダイヤ(移ろって、動いていく……)
ダイヤ(ずっと晴れ続けることはないし、ずっと雪が降り続けることもない)
ダイヤ(そして幸せが壊れるときには、いつも淫らな匂いがする) 千歌「ダイヤさん!」
ダイヤ「千歌さん!?まだ校内に残っていらしたの?」
千歌「家に帰るつもり!?」
ダイヤ「はい、生徒会の仕事が終わったので、もう下校しようと思いまして」
千歌「危ないからやめなよ」
ダイヤ「ええっ?寄り道などせず家に帰るだけですわ」
千歌「今日は学校に泊まっていこうよ」
ダイヤ「泊まりは事前申請が必要ではありませんか」
千歌「ダイヤさん!」
ダイヤ「ですが……」
千歌「……レズが出るよ」 千歌「昔から、同性愛者は日が暮れるとうろつき出す」
千歌「だから夜、歩き回るものじゃないよ」
千歌「今日は学校で過ごそう、明日は土曜だし、朝になったら帰れば良いよ」
ダイヤ「……レズは、校舎には入ってこないのでしょうか」
千歌「ううん、入ってくるみたい」
ダイヤ「ではみんな……レズに襲われてしまう」
千歌「ノンケ自警団がレズを許さないそうだよ、昔から」
ダイヤ「……」
ダイヤ(千歌さん、上二人のお姉さんが嫁いでいったものだから、きっと家にいても寂しいのですわ)
ダイヤ(今度千歌さんのお宅へ、ルビィを連れて泊まりに伺うと良さそうですわね) ダイヤ(怖がらなくてもレズなんていませんわ)
ダイヤ(男は女を、女は男を愛するのが自然ですもの)
ダイヤ(でも、そういえば、おばあさまが亡くなる頃も、同じことを言っていたような……) ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています