侑「みんなお願い！……"虹"を…"虹"を！！出してっ！！」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0001名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/09(金) 20:29:27.44ID:IzlmX6rj
って熱い展開はアリですか
0007名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/09(金) 20:32:37.31ID:xl1fC6tV
侑「この歌…！"桜の匂い"がする…!!」
0009名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/09(金) 20:33:13.21ID:oXNbCE2l
俺は今でも新作待ってるよ
0010名無しで叶える物語(SB-iPhone)
垢版 |
2020/10/09(金) 20:33:28.31ID:8PyROaQ1
なんだっけその漫画？

せつ菜で忘れちゃった
まあ、いいかこんなスレ
0012名無しで叶える物語(こんにゃく)
垢版 |
2020/10/09(金) 20:33:36.54ID:eSai+seq
プリキュアの映画みたい
0013名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/09(金) 20:33:49.76ID:oXNbCE2l
>>10
オアフ…！
0017名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/09(金) 20:35:00.04ID:lrd0fgWn
右翼語録のが多くて草
0019名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/09(金) 20:36:07.63ID:lrd0fgWn
メンバーがどんな心してるか考えたけどいまいち思い付かん
0020名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/10/09(金) 20:36:18.10ID:P1WvNkAB
侑(時間にしたら5、6秒だ)
侑(それで 充分なんだ)
侑(優木せつ菜という女の子がどれほど桁違いの天才か、理解するにはーーー！！)
0023名無しで叶える物語(SB-iPhone)
垢版 |
2020/10/09(金) 20:38:25.18ID:8PyROaQ1
スレタイの元ネタが知りたい人はSOUL CATCHER(S)で調べよう！

>>10は同じ作者のLIGHT WINGっていう別漫画のネタだからそっちもよろしく
0024名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/09(金) 20:38:54.83ID:IzlmX6rj
9色の虹が最終的に無限もしくは1になる
0025名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/09(金) 20:39:45.65ID:DsYpIeMJ
ソルキチっつーか神海っちゃん覚えてる人がそれなりにいて俺は嬉しいよ
0031名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/09(金) 20:45:25.45ID:DsYpIeMJ
11巻完結だから集めやすいぞ！
0033名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/09(金) 20:49:07.72ID:xbZk9QGK
絵里「虹ヶ咲スクールアイドル同好会のライブ！！全然良くなかったわ！！最高だった（ハラショー）！！」
0034名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/10/09(金) 20:49:18.20ID:sGY3eDl0
ソルキャ全巻持ってます（隙自語
0035名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/10/09(金) 20:49:53.93ID:fqFyAdgh
前作がアレだったし新作もネタにして笑いながら読むかと思ってたら真っ当に面白くて単行本まで買ってしまった作品
今でも本棚前面のすぐ読める位置に置いてある
いやネタになるシーンも多いんだけど
0036名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/09(金) 20:50:23.79ID:DsYpIeMJ
合宿を1話で終わらせた週間少年漫画は初めてだった
0038名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/09(金) 20:50:54.47ID:DsYpIeMJ
>>35
お前は……伊調！！(クソダサコート)とかな
0039名無しで叶える物語(SIM)
垢版 |
2020/10/09(金) 20:50:57.67ID:96tucNTH
1680万色の虹
0041名無しで叶える物語(くさや)
垢版 |
2020/10/09(金) 20:54:20.29ID:Cy6QyBf9
語録漫画の座はサム8タフキングダムに奪われたんだ　悔しいだろうが仕方ないんだ
0043名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/09(金) 20:56:58.50ID:mu1Qw+Ft
ユーチューバー読み切り仁作はセンス爆発しててよかった
新作早くオナシャス
0046名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/09(金) 20:58:48.60ID:IzlmX6rj
5年ぐらい前だっけ
0048名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/10/09(金) 21:04:11.93ID:P1WvNkAB
なあなあで攻略完了して特に目立った活躍もなかったカリン先輩が最後に覚醒・活躍するとこ大好きだわ
0049名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/09(金) 21:04:56.84ID:IzlmX6rj
神峰はいい主人公だった
侑ちゃんもあんな感じだといいな
0050名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/09(金) 21:09:49.79ID:y0jBj8+h
幼稚園児みたいな心の果林さん
0051名無しで叶える物語(えびふりゃー)
垢版 |
2020/10/09(金) 21:10:57.22ID:/BoHZr0G
シンフォギアか？
0053名無しで叶える物語(えびふりゃー)
垢版 |
2020/10/09(金) 21:13:29.83ID:dRKnQlsB
何だっけ元ネタ
せつ菜で忘れちまった
0055名無しで叶える物語(もも)
垢版 |
2020/10/09(金) 21:16:23.77ID:I9eZ3omY
>>48
部長とカリン先輩の見せ場めちゃめちゃ良かったよね
目立ってないことにもちゃんと意味があって
0056名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/09(金) 21:17:17.34ID:y0jBj8+h
ヒロインになっていいぐらいのキャラがけっこういたよね
0058名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/09(金) 21:23:05.56ID:y0jBj8+h
神海先生隠す気のない年上好き
0063名無しで叶える物語(もこりん)
垢版 |
2020/10/09(金) 21:42:39.84ID:5KUqVH7Q
ソルキャが人気出たおかげで3巻打ち切りだったライトウィングが増刷されたのは凄いことだと思った
0069名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/09(金) 21:55:03.32ID:y0jBj8+h
>>61
星合先輩と久住ちゃんのカスミンのポテンシャルも高い
0073名無しで叶える物語(千早赤阪村)
垢版 |
2020/10/09(金) 22:14:17.89ID:cBcu/1aN
彼方「あなたにエマ・ヴェルデは掴めないよ」

エマ「あなたには、朝香果林は起こせない」

果林「……やるわけ、ないでしょう」
0075名無しで叶える物語(きりたんぽ)
垢版 |
2020/10/09(金) 22:19:26.75ID:f5iTbNER
>>41
キングダムは正直そこまで語録面白くないしゴリ押しな気がする
クソ漫画スレでキングダムの話ししたいから持ち上げられた印象
0076名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/09(金) 22:26:47.44ID:UnD1sN9Y
ソルキチも右翼も人間の個性を主題にしてるんだよな
そういう意味ではニジガクもそのまんまじゃないか
0078名無しで叶える物語(ぎょうざ)
垢版 |
2020/10/09(金) 22:27:37.90ID:Vj2ECf4+
っし
フー
ゴキゴキ
>>75様…
0080名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/09(金) 22:43:10.97ID:IzlmX6rj
金管楽器のこともちゃんと考えてる？
0082名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/09(金) 23:10:18.98ID:ptNF8Ke4
高咲…
世界がお前に気づいたぞ
0083名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2020/10/09(金) 23:38:54.92ID:iASC7dAi
虹の一話見たけど正直全然良くなかった
ﾌｧﾝﾀﾃｨｯｸ
最高だった！！
0084名無しで叶える物語(新日本)
垢版 |
2020/10/10(土) 00:08:47.57ID:zjPmfJLY
侑「かすみちゃん！！あざとさが見えない！！あざとさ！！出して！！」

かすみ(やってます！やってるんです！)

侑「せつ菜ちゃん！！他の声！！食い尽くすくらいの声量で！！」

せつ菜(ハイレベルのスクールアイドルが多すぎます……！！食い切れません……！！)
0085名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/10/10(土) 00:21:28.50ID:D8Bqcho2
まさかラ板でソルキャネタがここまでいじられることになるとはな
0087名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/10(土) 00:25:52.07ID:pq9sXAAB
最終的に集団幻覚引き起こすヤバい音になったからな神峰
0089名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/10(土) 00:32:58.71ID:pq9sXAAB
「友達をスクールアイドルに誘って何が悪い！！！」
0092名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/10/10(土) 08:02:43.43ID:67WYA6vQ
ソルキチ？　このスレで興味持って調べて一巻の表紙見てみたらなんか吹奏楽の漫画とは思えない絵面なんだけどほんとに大丈夫？
全11巻も出てるから人気はあったと思うんだけど
0093名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/10/10(土) 08:36:31.52ID:o6tyvVLo
>>92
吹奏楽を題材にしたカウンセリング漫画だよ
0098名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/10(土) 09:21:03.40ID:pq9sXAAB
>>96
さては最終話読んでないな
0099名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/10/10(土) 09:43:58.30ID:d6Po6KwI
希「…確かに今果林ちゃんは『Fire Bird』を歌っとる…やけどこの感じ…ウソやろ…どういうことや………ありえへん…！！」
希「まさか あなた…さっき聴いて覚えたウチのソロ…『もしもからきっと』を脳内で再生しながら『Fire Bird』歌っとるんか！？」
希「頭の中で！違う曲歌ってるウチと！！セッションかましてるんか！？」

果林(あぁ 楽しいなぁ)
果林(今日はいい日よ…調子がいい 200％は出せる)
希「果林ちゃん最高や！！最高のアホや！！」
0103名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/10(土) 12:47:34.92ID:pq9sXAAB
>>101
2巻からは普通にいい表紙なのに1巻はなんであんなのに…
0107名無しで叶える物語(もこりん)
垢版 |
2020/10/10(土) 13:56:56.83ID:IuroP3Tv
しずく(5人を導いたのは 侑先輩ですから)
しずく(侑先輩にも 謝ってもらいます)

歩夢(私だけなら無視すれば良いけど 侑ちゃんの邪魔をするなら話は別)
歩夢(侑ちゃんの視界に 入らないで)

かすみ(侑先輩には集中して貰わないとみんなが困ります！同じパートのかすみんが何とかしなきゃ！)
0113名無しで叶える物語(たこやき)
垢版 |
2020/10/10(土) 21:44:24.33ID:SmBl6Zfw
めっちゃ伸びてるの草、小説版がめっちゃ好きだったわ
0115名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2020/10/10(土) 21:46:48.28ID:jcJkcYWt
なあ…高咲
ﾏﾈｰｼﾞｬｰ
お前って本当に必要か？
0117名無しで叶える物語(さくらんぼ)
垢版 |
2020/10/10(土) 23:33:54.10ID:/q/h4bKI
話のタイトルが色んな曲名と被せてくるのも好きだった。
「虹を待つ人」とか「世界変革の時」とか「闘う者達」とか。
0118名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/11(日) 00:02:07.85ID:s4SyGHhs
漫画での表現はヌイソウガクだけど、それは神峰からそう見えてるだけであってテニヌばりにぶっ飛んだ演奏は数えるほどしかしてないから……
集団幻覚とか時間差セッションとか…
0119名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/11(日) 00:02:57.38ID:7BteceF6
誰かニジガクとのクロスss書いて？
0121名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/11(日) 00:16:58.86ID:c4xq/enM
それだよ>>120──!!
0124名無しで叶える物語(らっかせい)
垢版 |
2020/10/11(日) 01:32:12.79ID:l7mjUOjt
今だとチェンソーマンが似てるかな…似てないかも知れないけど
ぱっと見よく分からんがとにかく引き込まれる
0127名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/11(日) 12:52:22.67ID:c4xq/enM
アンサンブル！とハートキャッチャーをどうにかして読みたい
0128名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/12(月) 02:30:09.02ID:u4ds4x7K
久しぶりに読み返したら目頭が熱くなってきた
5年でだいぶ涙もろくなったな…
0130名無しで叶える物語(カボス)
垢版 |
2020/10/12(月) 07:11:16.12ID:SZ3KOsVT
あの「他人の不幸で飯が美味い」の敵キャラだけはもうちょっとなんとかならなかったのかという気持ちはある
0131名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/10/12(月) 10:38:56.57ID:8IR53iLj
栞子(何なんですかこの人は…腹が立つ、あれは一体何の真似です…！？)
栞子(私の心をどうにかしてあげようとでも思ったのですか？私の振る舞いの裏にトラウマでもあると思ったのですか？)
栞子(これが私です！純粋な本心です！！それを変えようなど人格否定です！！…こんな屈辱はない)
0132名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/12(月) 12:40:37.52ID:u4ds4x7K
せつ菜ちゃんにソルキチ読ませたい
0134名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/12(月) 17:18:13.23ID:E5qNAclU
神海語録言いまくるせつ菜とか嫌だわ！
0135名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/10/12(月) 17:29:04.65ID:Z8Ga3MLH
せつ菜「刹那で忘れてしまいました！！せつ菜だけに！！！」
0137名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2020/10/12(月) 22:59:14.53ID:0eHMjafu
せつ菜「あっ！！！！迷惑です！！！！！！」
0138名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/13(火) 12:42:14.49ID:hw7ly48c
神峰の目にはアニメのあのライブ謎空間が映ってると思うとある意味羨ましい
いややっぱ羨ましくないわ
0139名無しで叶える物語(光)
垢版 |
2020/10/13(火) 13:59:50.60ID:KBb7i+cY
侑「みんなお願い！……"虹"を…"虹"を！！出してっ！！」

虹が出れば大当たり確定！

ボタン連打！
0142名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/13(火) 19:48:57.62ID:hw7ly48c
まあ神峰の熱いノリについてけるのは彼女しかいないだろう
0144名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/13(火) 19:56:24.87ID:ztIfqv1D
銀の義手をつけてロックシンガーになる
0145名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/13(火) 19:56:35.63ID:ztIfqv1D
誤爆
0146名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/13(火) 19:57:21.78ID:33v1yCw5
>>143
不感症先輩とのバトルは負けたけどカッコよかったよ！
0149名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2020/10/14(水) 14:17:59.08ID:jMTQCv5W
もしソルキャをアニメ化するなら

監督：谷口悟朗
脚本・シリーズ構成：黒田洋介
制作：サンライズ

でスクライドのノリで観てみたい( ´∀`)
0150名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/14(水) 14:53:14.14ID:eOIi0aPN
「ねね！ライブって何時からだっけ？」

「もう！忘れたの？──時からだよ？」

「あ、そうそう！その時間だったね！」

「まだ結構時間あるけど……うんと期待しててね？あの人たちの歌は心が震えるほどいいんだから！」

(……)

(……)

(……"心が震える"ねェ…)

(……)

("心が冷たい" "心が狭い" "心を閉ざす" "心が汚れる" "心が狭い")

(「慣用句って見えないものをウマく例えてるよね」…とか皆言う)

(オレは全然そう思わねェ…)


神峰(だって、本当にそう見えるんだ)


神峰(心が"傷ついた"り"壊れた"り"折れた"り"ねじ曲がった"りするところが全部"見え"ちまう)

神峰(そんなもの辛くて辛くて見てらんねェ)

神峰(……高校に入って2年経つけど、オレは何も変わらない)

神峰(オレは誰とも関わらない)

「神峰」

神峰「！」

神峰「……先生」
0151名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/14(水) 14:54:09.75ID:eOIi0aPN
「お前、何か部活入ってたか？」

神峰「いえ…帰宅部スけど」

「そ、そうか……。志望大学は決まってるのか？」

神峰「いえ、まだ…」

神峰(…担任と喋るのはしんどい)

ｷｮﾛ…ｷｮﾛ…

ﾁﾗ…ﾁﾗ…

神峰(彼の"心"から人影がのぞき、こちらを伺っている)

神峰("無気力"や"厄介"のレッテルでも貼ってるのか)

神峰(……こう言うのはさっさと立ち去るに限る)

「なぁ笹井、放課後ヒマだろ？この後あるライブ見に行かね？」

神峰(ムダだぞ山市)

「ゴメーン、今日イトコが家に来るからぁ用意しないといけないんだよねー」ﾊﾞﾀｰﾝ!

神峰(笹井の心、完全に閉じてっから)

「山市くん…」ｻﾞｼｭｯ!

神峰(それ見て安田が傷ついてるし)

神峰「……」

神峰(間に入って上手く行くように本当のことを教えてやりてェ)

神峰(……昔はそう思ってた)

神峰("見える"なんて言ってもまず信じてもらえねェし──)

『は、はァ！？私が嘘ついてる！？イトコが来るのは本当なんですけどっ！！』ﾎﾞｵｯ!

『う、嘘だ…笹井が俺に興味ない！？そんなの嘘だー！』ﾊﾞｷｬｯ

『ち、違うわ！私はベツに山市くんのことなんか…！』ﾄﾞﾊﾞｯ!

神峰(──心の状態をバラすと人はキレる)

神峰(心に関わっていい方向に行った試しなんてないんだ)
0152名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/14(水) 14:55:27.18ID:eOIi0aPN
「ちょっと！もうッ！」

神峰「！」

「あんたホントちんたらしすぎ！もっとテキパキできないの！？」ﾎﾞｯ!

「うぅ…ゴメ…」

神峰「っ！」

神峰(クソ…イヤなもん見ちまった…！)

「ホントあんた使えないわね！この前だって──」

「……っ」

神峰（ヤメロ…！そんなに圧をかけたら…！）

「……!」ﾊﾞｷｬｯ!

神峰（ガラスの心が壊れる！）

神峰（疑われるのだってキツイんだ…あんなの辛ェに決まってる！）

神峰（それに砕け散ったら心に傷がずっと残っちまう！）

神峰「……っ！」ｷﾞﾘｯ


神峰（それでもオレには何も出来ねェ…！）


神峰（事情を知らないオレが出て事態が収まるか？…火に油を注ぐだけだ）

神峰（他人の心は変えられない）

神峰「…見えたからなんだってんだ」ﾎﾞｿｯ

神峰（変えることも許されず、胸クソ悪いもん見せつけられる）

神峰（…もう限界だ）

神峰（誰かオレの目潰してくれ…！）
0153名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/14(水) 14:57:22.42ID:eOIi0aPN
神峰（……っ）

神峰（逃げよう）

神峰（心なんかない場所へ…）


〇


ｻﾞ…ｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ…

神峰「……」ﾌｩ…

神峰（そよ風が吹き、木々が揺れている）

神峰（校外。人のいない、穏やかな場所）

神峰（……オレの逃げ場だ）

神峰（胸クソ悪くなるといつもここに来る）

神峰（心で溢れるこの街の避難場所…）

～♪

神峰（……“だった”）


～～♪♪


神峰（…クソ）

神峰（誰かいるのか？）

神峰（この音は……歌？）


～～♪


神峰（一人で歌ってんのか？）
0154名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/14(水) 14:58:37.16ID:eOIi0aPN
神峰（他でやれよ…）

神峰（路上パフォーマンスとかなら、もっと人が多いトコでやったほうがいいだろ…）


～～♪


～～～♪♪


神峰（……）

神峰（……コレ、何の歌なんだろう）

神峰「……」

神峰「…なんか…よく分からんけど…」


神峰「いい、歌だな」


──ｶｯ!!!!


神峰「!!?」

神峰「…!?」

神峰（な、なんだ!?）

神峰（何だ、何だ…今の…!）

神峰（確かに今…歌が…!!）

神峰「…!!」ｿﾞｸｯ
0155名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/14(水) 15:00:01.80ID:eOIi0aPN
神峰（林の向こうのヤツ…一体…）

神峰「何を…したんだ？」ｼﾞｬﾘｯ


「～～♪♪」


「～～♪……！！」ﾊｯ


神峰「……」

神峰（オレの足音を聴いたのか“彼女”がコッチに気づいた）

──ﾄﾞｽｯ!

神峰「…ぐ!」

神峰（警戒の“心”が突き刺さる）

神峰（正直逃げたい、立ち去りたい…！）

神峰（でも今は…！）

神峰「な、なぁ…今の…」

「…あっ！」

神峰「！」ﾋﾞｸｯ

「も、もうこんな時間！このままでは遅れて…！」ﾀﾀｯ

神峰「あっ、ちょっ、待ってくれ！」

「すみません今急いで──」

神峰「アンタの“歌”…それって…！」

「…！」ﾋﾟｸｯ

神峰「！」

「歌が聴きたいなら、正門に来てください！」ﾆｺｯ

神峰「……へ？」


〇


神峰「ぬぅ……」

神峰（“スクールアイドル”かよ…)

神峰(興味ねェ…）

神峰（人も多いし…騒がしいし…）
0156名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/14(水) 15:01:16.97ID:eOIi0aPN
神峰（なのになんでだ？…ここに来ちまった）

神峰（何かに引っ張られるみたいに……）


神峰（心に強く残って離れねェ…“何かに”…引っ張られるみたいに）


神峰「…！！」

神峰（っ、出てきた！【あの人】ｄ…


「「「「「キャ――――――ッ！！！！！」」」」」


神峰（うぇっ！？）ﾄﾞｷｨｨｨｯ!

神峰（す、スゲー歓声…！）

神峰（ビックリした…！）ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ…!

「せつ菜ちゃーーん！」

「がんばれー！」

「せつ菜ちゃーーん！！」

神峰（セツ、ナ？）

せつ菜「……」ｷﾞｭｯ

神峰（…そうか、セツナって名前なのか【あの人】は…）

神峰（それにしても凄いファンの数だ）

神峰（たったひとりのアイドルにこれだけの数が…


せつ菜「」ｽｩｯ


────ﾊﾞｯ!


神峰「！！！」

神峰（曲が始まった！）
0157名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/14(水) 15:02:08.41ID:eOIi0aPN
神峰「……」

神峰「……ッ！！」

神峰「なんだ…コレ…！」

神峰（なんだコレ！!）


神峰（っ…空気が！震える！！）


ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞｯ!!!!!


神峰（腹の底に振動がズンズン来る!!）

神峰（音が空間を揺さぶ────）

神峰（────いや違う！）

神峰（ウソだろ!?）

神峰（そんな…あり得ねェ…！！こんなこと！！）


神峰（────歌が）


神峰（歌が“心”を揺さぶってる！！）


ﾊﾞｧｧｧｧｧｧｧｯ!!!!!!


神峰（傷ついた心を癒し！閉じた心を開き！）

神峰（これは…この歌は…まるで）


神峰（“手”！！！）


神峰（彼女から伸びる“手”が──心を直接“掴んで”！動かしてる！！）


神峰「……」

神峰「……ハハッ」ｿﾞｸｯ

神峰（ヤベエ…マジでヤベェ…！）


……ﾁﾘｯ


神峰「…？」
0158名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/14(水) 15:03:22.23ID:eOIi0aPN
神峰（なんだ？）

神峰（今、何か……彼女の“手”が──）


ﾎﾞｯ!!!


神峰「なっ！」

神峰（彼女の“手”が“燃えだした”！？）


ｺﾞｵｵｵｵｯ！！


神峰「…！」

神峰（次は火力が上がった！）

神峰（……そんで！）


ｼｭｯ…

…ｸﾞｧｼｬｯ!


神峰（燃え盛る“手”で観客の“心”を掴んでる！）

神峰「……あっ」

ﾎﾞｵｵｫｯ!

神峰（彼女の手に掴まれた“心達”が一緒に燃え出した…）

神峰「……」

神峰（そうだ…アレはいつも見てる“怒り”の炎じゃねェ…）

ｺﾞｧｧｧｱｧｧｱｯ!!!

神峰（“興奮”の炎だ！）

ﾊﾞﾁｯﾊﾞﾁﾁﾁｯﾊﾞﾁﾁﾁﾁｯ･･･!

神峰（っ！！……客席があたり一面“興奮の炎”で燃え盛ってる！）

ﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞｯ!!

神峰「ぐ…！」

神峰（熱い…頭がどうにかなりそうだ…）
0159名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/14(水) 15:04:03.89ID:eOIi0aPN
神峰（こんだけ熱かったら彼女のダンスも見てらんね…）

神峰（……ん？）

神峰（なんだ？あの──）


―――ﾊﾞｯｸﾞｵｫｫｵﾝｯ!!!!


神峰（爆発ッ！？）

神峰（まさか…さらに“燃える”って言うのか！？）

神峰「…ははっ」

神峰（スゲェ…本当にスゲェ…！）

神峰（こんな景色今まで見た事ねェ…！）

神峰「……」

神峰「……」

神峰（────でも）

神峰（オレは……）


…

……

………ﾋﾟｼｯ


神峰「……ん？」


…ｼﾞｭｯ!!!


〇


神峰「っ…ふぅっ」

神峰（ライブが終わった）
0160名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/14(水) 15:05:26.46ID:eOIi0aPN
神峰（ただ一曲、数分かそこらのライブだったけど…）

神峰「スゴかったな…」

神峰（心達が燃え盛り爆発する景色…人の心を掴む炎の手…）


神峰（そして“歌”）


神峰（あんなモン初めて見た……）

神峰「……」


神峰「……セツナ。とか言ってたな」


神峰（家に帰ったら【あの人】の事について調べて…）

神峰「……」ﾋﾟﾀｯ

神峰（…イヤ）

神峰「調べる必要、無くなったな」ﾎﾞｿｯ

神峰（ポスターが貼ってある）

神峰（そしてそこには、バッチリと【あの人】の姿が映っていた…）

神峰「……虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」ﾎﾞｿｯ

神峰（その学園は──）


神峰「……オレが通ってるトコじゃねェか」


〇


～～翌日・放課後～～


神峰「え…と」

神峰（確かカドのトコに部室があるんだったよな？）

神峰（勇気を出して人に聞いて良かった…）

神峰「……スゲェ特徴的な“心”の人達だったけど」ﾎﾞｿｯ
0161名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/14(水) 15:06:34.52ID:eOIi0aPN
神峰「……」

神峰（……もうちょいで部室に着く）

神峰（そうだ…怖ェけど、不安だけど、オレは【あの人】に会ってみたい）

神峰（あの“手”について聞いてみたい）

神峰（他人の心を変えるなんて16年間絶対に無ェと思ったことを【あの人】の歌がやってのけた）

神峰（そしてもしかしたら、もしかしたら【あの人】もオレと同じ……）

神峰「ッ！！」ﾋﾞｸｯ!

神峰（……いた）

神峰（【あの人】がいた）



神峰(昨日と見た目が大分違うけれど……あの"心"は間違いなく【あの人】だ)



「……」ｽﾀｽﾀｽﾀｽﾀ…

神峰（！…コッチに向かって歩いてきてる…！）

神峰「……」ｿﾞｸｯ

ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯ…!

神峰（し、心臓の音がうるせェ…！）

神峰（くそっ…くそっ…！）

神峰（動け…）

神峰（動け！オレの身体！）


だんっ！！


「……？」

神峰「……う」
0162名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/14(水) 15:07:11.20ID:eOIi0aPN
神峰(彼女の視線がオレを撫でる)

神峰(その心は疑問の顔を浮かべている)

神峰(……当然だ)

神峰(イキナリデカい足音を立てて、通路の真ん中で突っ立ってんだ)

神峰(不審に思わない方がオカシイ)

神峰「……っ」ｸﾞｯ!

神峰(っ、とにかく──)

「……ﾌｩ」

神峰「！」ﾋﾞｸｯ



「普通科高校2年の神峰翔太さん」

神峰「！！？」



「凄い汗を流されていますけど…どうかされましたか？」

神峰「え、と…その…」

「？」

神峰「オレの事、知ってるんスか？」

「…また、ですか」ﾎﾞｿｯ

神峰「…？」
0163名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/14(水) 15:08:41.07ID:eOIi0aPN
「生徒会長たるもの、当然、全生徒の名前を覚えているものです」ﾁｬｷｯ

神峰「……生徒、会長？」

「中川菜々と申します」

神峰「……あ」

菜々「？」

神峰「あんた、生徒会長だったのか……」

菜々「え、ええ…？」

神峰(クソ…なんなんだ次から次に…)

神峰(頭がパンクしそうだ…)

菜々「？」ｼﾞｯ

神峰(けれど、とにかく今は……！)

菜々「ｺﾞﾎﾝ」

菜々「神峰さん、生徒会長にアンタと言うのはいささか、いえ、かなり──」

神峰「あんたの」ｽﾞｲｯ

菜々「！」ｷﾞｮｯ

菜々「ちょ…神峰さん…？」ﾀｼﾞｯ


神峰「あんたの心を掴む手みてェな歌……どうやって出したンすか？」

菜々「はい？」


神峰「……」

菜々「心を掴む……手？…なんの事ですか？」

神峰(…自覚がないのか？)

神峰(オレと同じの「見えてるヤツ」じゃない)

神峰(無意識なんだ。……自分がいつ誰を感動させているかまでは把握できて──)

菜々「それに…“歌”？」

菜々「……」

菜々「……歌？」ｿﾞｸｯ
0164名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/14(水) 15:09:57.02ID:eOIi0aPN
神峰「？」

神峰「あの、どうかしたんスか？」

菜々「そ、その……」

菜々「歌、と言うのは…？」ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯ…

神峰「……？」

神峰(…なんだ？)

神峰(彼女の"心"…スゲェこっちを見てる)

神峰(あれは……"動揺してる"のか？)

神峰「イ、イヤ別に…」

神峰(とにかく話を反らした方が)

菜々「こ、心を掴む手みたいな"歌"と言うのは……なんのことですか？」

神峰(逃げられそうにねェ…！)

菜々「なんのことですか？」ｽﾞｲｯ

神峰「……」

神峰「会長、イヤ、優木さん、アンタが昨日歌ってた歌が」

菜々「──ッッッッ！！！！！」

ﾄﾞｷﾞｬｰｰｰｰﾝｯ!!!

神峰「うおっ！？」

ﾎﾞｺﾎﾞｺﾎﾞｺﾎﾞｺﾎﾞｺﾎﾞｺｯ!

神峰(こ、心がヤベェぐらい揺れてる…！)

神峰（な、なんだ、なんなんだ!?）

神峰（どうしてこの人はこんなに動揺して…!?）

菜々「……神峰さん」

神峰「ハ、ハイッ!」ﾋﾞｸｯ!

菜々「少し…こちらに来てください…」

神峰「……はい？」
0166名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/10/14(水) 17:44:23.43ID:bZl4zjzp
そうか心が同じだからせつ菜＝菜々ってすぐわかるのか
0170名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/14(水) 19:26:43.26ID:IhfmYrDa
普通にスレ立てたら荒らされて終わるだけじゃね？
0177名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/14(水) 22:00:59.61ID:IhfmYrDa
黒条空間から神峰が出てくるとこは完璧にジョジョで大爆笑するよね
0180名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/15(木) 15:12:03.00ID:7iE8eu1b
菜々「……ここならいいでしょう」ﾌｩ

神峰「あの…」

神峰（なんだ？どうなってんだ？）

神峰（急に手を引いてこんな所に連れてきて…）

神峰「優木さん…？一体どうかし──」

菜々「そ、その名前で呼ばないでくださいっ！」

神峰（ひっ！？）ﾋﾞｸｯ!

神峰（や、ヤベェ!また動揺させた！）

神峰（ぐ…本当にどうして──）

神峰「……あっ」ﾊｯ


────中川菜々と申します


神峰「…芸名…なのか？」

菜々「…」ﾋﾞｷｯ

神峰「優木せつ菜ってのはあんたの芸名だったのk」

菜々「だからその名前で呼ばないでと言ったじゃないですかーっ！」ﾊﾞｺﾞｵﾝｯ!!

神峰「スンマセンッ!!」ﾋｰｯ!

菜々「……」

神峰「……」

菜々「……」

神峰「……」

神峰（……）

神峰（……気マズい！！！）ｽﾞｰﾝ!
0181名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/15(木) 15:13:08.47ID:7iE8eu1b
神峰（ぐ…！）

神峰（“心”を見た感じ、優木さ…いや、中川さんは“優木せつ菜”であることを隠しているみたいだ…）

神峰（つまり、正体を隠してスクールアイドルをやってる）

神峰（そんな中でオレのさっきの言動……そりゃキレるのも当然だ）

菜々「……っ」

神峰「！」

菜々「えー…あー…」

神峰「？」

菜々「ごほん！」

神峰「はい？」

菜々「それで…その…神峰さん？」

神峰「？」

菜々「このことは誰かに話したりしてますかっ？」ｽﾞｽﾞｲｯ

神峰「」ﾋﾞｸｯ!

神峰「こ…このことと言うと…？」ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ…

菜々「そ、それはですねっ！」

菜々「あ、あー…うー…」

ｼﾄﾞﾛﾓﾄﾞﾛｼﾄﾞﾛﾓﾄﾞﾛ…

神峰（この人…心がスゲェ回ってる…）

菜々「わ、私がっ！」ﾊﾞｯ

菜々「わ、わたしがーそのー…」

菜々「……ゆ」

神峰「ゆ？」

菜々「ゆ…ゆ…菜だということですっ！」ﾊﾞﾊﾞﾝｯ!

神峰（ゆ…な…？）

神峰「……！！」ﾊｯ!

神峰「言ってねェス言ってねェス!!」

菜々「ホ、ホントですか…？」

神峰「」ｺｸｺｸｺｸｺｸ!!

菜々「それを聞いて安心しました」ﾎｯ…
0182名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/15(木) 15:13:41.13ID:7iE8eu1b
神峰（信じてもらえたみたいだ…）

神峰（……）

神峰（しかし、今のオレの言葉を信じるのか…）

神峰（…スッゲェ“素直な人”なんだな）

菜々「……と、とにかくですね」

神峰「ﾊｲ」

菜々「えー…ごほん」

菜々「話はこれで終わりです。よろしいですね？」ｷﾘｯ

神峰「よ、よろしいっス」ｿﾞｸｯ!

菜々「くれぐれも、くれぐれも、この事はご内密に」

神峰「ハ、ハイ!ご内密にします！」ﾋｰ!

菜々「それでは」ｸﾙｯ

ｽﾀｽﾀｽﾀｽﾀ…

神峰（…ふ、ふぅ）


菜々「……まったく」ﾎﾞｿｯ

神峰（やっと“心”が落ち着いてくれたみたいだ…）

菜々「心を掴む手みたいな歌？…はぁ、意味が解りま…」ﾎﾞｿｯ



菜々「……」ﾋﾞﾀｯ



神峰「…？」
0183名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/15(木) 15:14:48.83ID:7iE8eu1b
神峰（なんだ？…急に立ち止まってどうしたんだ？）


菜々「……」


───いな

────たいな



────手“みたいな”



菜々「────ッ!!!」ｿﾞｸｯ!


ｸﾞﾙｯ!

ｽﾀﾀﾀﾀｯ!


神峰「ヴぇっ！？」

神峰（き、急に戻ってきた！？）

神峰（それになんだ？あの中川さんの“心”…！）

ｸﾞﾙﾙﾙﾙﾙ…!

神峰（感情が“渦巻いて”る…！）

菜々「……神峰さん」

神峰「！」ﾋﾞｸｯ

菜々「これで終わりですと私は言いましたが……申し訳ありません」

菜々「今、あなたにお尋ねしたいことがあります」ｽﾞｲｯ

神峰「尋ねたいこと……スか？」

菜々「はい」

神峰「え、と…？」

菜々「神峰さん。あなたは最初に“手みたいな歌”と言いましたね？」

神峰「ハ、ハイ…」

菜々「わた……彼女の歌を聴いて感じたのはそれだけですか？」ｽﾞｽﾞｲｯ!

神峰「な、なんスか？どしたんスか！？」

神峰（急にグイグイ来た！）
0184名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/15(木) 15:15:22.90ID:7iE8eu1b
神峰（ぐ…ど、どうなってるんだ！？どうしてこの人はオレの言葉を）

菜々「教えてください」

ｷﾝｯ!

神峰「…ッ！！」

神峰（こ、この人の心……！）

神峰（……“真剣”だ。真剣にオレから話を聞こうとしている）

神峰（……）

神峰（ならオレも、真剣にこの人の質問に答えねェと…！）

神峰「えっ…と…スね」

菜々「はい」ｷﾁｯ

神峰「あんたの……あ、いや“優木さん”の歌は、手みてェな歌だった」

菜々「手、ですか」

神峰「ハイ。」ｺｸｯ

神峰「燃え盛る炎を纏った手みてェな歌が…客の心を“掴んで”、客席全体を炎で包んでんのが見えた」

菜々「……」

神峰「だけど……」

神峰「……？」ﾊｯ

神峰（なんだ？中川さんの心…）


菜々「……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…

神峰（スゲェ“考え込んで”る？）


菜々「炎…手…掴む…包む……見える…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…

神峰「あの、中川さん…？」

菜々「神峰さん」ｽｯ

神峰「！」
0185名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/15(木) 15:16:05.70ID:7iE8eu1b
神峰（っ、中川さんの心がこっちに向──





菜々「あなたは“共感覚<ｼﾅｽﾀｼﾞｱ>”と言う言葉を知っていますか？」





神峰「…？」

神峰（共感覚…？）

菜々「──例えば数字を見たときある形を思い起こす」

菜々「ふわふわしたものを見ると甘みを感じる」

菜々「臭いを嗅いだ時に色が見える」

菜々「誰かが触られていると自分も触られているように感じる」

菜々「……ある刺激に対して2つ以上の感覚が生じることを“共感覚”と言います」

神峰「……」

…ﾄﾞｯ

……ﾄﾞｯﾄﾞｯ!

ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯ!

神峰「なん、でだ？」

神峰「なんであんたはオレにそんな話を…」

菜々「いるんですよ」

神峰「！」ﾋﾞｸｯ!

菜々「いるんですよ、神峰さん」

菜々「優木さんの近くにも───いるんです」



菜々「──“共感覚”を持った人が」



神峰「……！！」ｿﾞｸｯ!
0186名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/15(木) 15:16:51.40ID:7iE8eu1b
菜々「彼女はいつも───みたいな歌だと例えてくれていました」

菜々「自分の共感覚を使って、色々な“音”を例えてくれていました」

菜々「……神峰さん。今のあなたのように、です」

神峰「オレみたいに…？」

菜々「ええ」

菜々「……ですが」

菜々「彼女の"例え"を聞くことはもう出来なくなりました」


菜々「優木さんのせいで」


神峰「……え？」

菜々「……」

菜々「……ですのでお願いします、神峰さん」

菜々「あなたは…あなたは鋭敏な感覚を持っていらっしゃいます」

神峰「ち、ちょっと待ってくれよ中川さん」

神峰「出来なくなった！？」

神峰「それは一体どう言う……！」

菜々「お願いです、神峰さん」ﾍﾟｺｯ

神峰「！！」

菜々「その鋭敏な感覚が“見た”歌の事を…彼女の“最後の”歌の事を……どうか優木さんに」

菜々「……いえ」ｶﾁｬｯ

……ｼｭﾙｯ

せつ菜「私に、教えて下さい」

神峰「！！」ｿﾞｸｯ!
0187名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/15(木) 15:17:29.76ID:7iE8eu1b
神峰(……なんだ)

神峰(なんなんだ、この人は)

神峰（共感覚!?自分のせいで!?それに────最後!?）

神峰(クソ…ワケがわからねェ…！)

せつ菜「……」ｼﾞｯ…

神峰(……でも)

神峰（でも…この人の今の“心”…！）ｿﾞｸｯ

ｷﾞｼｯ･･ｷﾞｼｷﾞｼ･･ｷﾞｼｯ…!

神峰（これは…！）

せつ菜「……神峰さん？」

神峰「…ッ！」ｷﾞｭｯ!

神峰「……」ﾊｰｯ…ﾊｰｯ…

ｽｳｯ

神峰「……あんたの」

せつ菜「……はい」

神峰「あんたの昨日のライブ、確かにスゴかった」

神峰「燃え盛る炎の手で観客の心を掴んで、動かして、会場全体を熱気の炎で包んでた」

神峰「……でも」

せつ菜「……」

神峰「確かにスゲェ「歌」だったけど、オレの心は掴まれなかった」
0188名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/15(木) 15:18:35.50ID:7iE8eu1b
神峰（ライブの歌は“林”で聴いた時とは違ってた）

神峰「あん時のあんたの歌……」


～～～～～～～

【【っ！！……客席があたり一面“興奮の炎”で燃え盛ってる！

ぐ…！

熱い…頭がどうにかなりそうだ…

こんだけ熱かったら彼女のダンスも見てらんね…

……ん？

なんだ？あの──


────どす黒い炎！】】


～～～～～～～


神峰「歌の途中で“どす黒い炎”が出てきたり──」


～～～～～～～～

【【…

……

………ﾋﾟｼｯ

……ん？


…ｼﾞｭｯ!!!】】


～～～～～～～～


神峰「突然空中に巨大な“水”が表れて──」

神峰「──滝みてェに流れ落ちて、あんたの“手の炎”を無理矢理消したりしてた」

せつ菜「……」

神峰「そんで、あんたはまた“無理矢理”歌に火を点けてた」
0189名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/15(木) 15:20:28.13ID:7iE8eu1b
せつ菜「……」

神峰「オレは……オレはあんたの歌を聴いてそんな光景を見た」

せつ菜「……」

神峰「……なんでだ？」

神峰（あの“林の時”から、今日会った時からずっと気になってる）

神峰「他人の心を掴んで感動させる歌を出せるのに…」

神峰「……あんたの“心”」



神峰「今にも潰れそうなぐらい、悩んでる」

せつ菜「……！」

ｷﾞｯ･･ｷﾞｷﾞｯ･･･ｷﾞｬｷﾞｨ･･･ｯ!



神峰「……」

せつ菜「……」

神峰「……」

せつ菜「……そう、ですか」ﾌｯ

神峰「……！」

せつ菜「本当に……本当に、神峰さん。あなたの感覚は“鋭敏”なんですね」

せつ菜「ファンの方々に悟られないように…“イヤなキモチ”は全て埋めて歌っていたつもりでしたけど……」

せつ菜「……神峰さん。あなたには、ソレがバレてしまっていたんですね」

せつ菜「なんて鋭敏な“共感覚”…」ﾎﾞｿｯ

神峰「中川さん…」
0190名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/15(木) 15:21:08.00ID:7iE8eu1b
せつ菜「ありがとうございます、神峰さん」ﾌｯ…

神峰（あんた…そんな潰れそうな心で、なんでそんな顔が出来るんだよ…）

せつ菜「私、嬉しいです」

神峰「…え？」

せつ菜「私の“最後の歌”を、それだけ直接感じ取ってくださって……とても嬉しいです」

神峰（…最後？）

神峰「…っ、さっきも言ってたけど、最後ってどういうことなんスか」

せつ菜「……」

ｶﾞ…ｺﾞｷﾞ…ﾐｼ…ﾊﾞｷﾞｷﾞ…!

神峰（…っ、心が…！）

せつ菜「……単純なことです」

神峰「！」
0191名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/15(木) 15:22:15.95ID:7iE8eu1b
せつ菜「私は…‥‥」

せつ菜「……いえ」




菜々「“優木せつ菜”はスクールアイドルを辞めたんです」




○




（ぬぬぬぬぬぬ……！）

（ぬぅぅぅぅぅ…！）

(ふんぬぬぬぬぬぬぬ…！)

(ぎにゃーーーーーっ！！)

（うー！あー！もーーーっ！）


「──みんはやっぱり！あきらめませんよ！！」


（……みんは…みんは絶対！ぜったい！）









かすみ「かすみんはぜったい！“可愛い味”のするスクールアイドルになってみせますから！！！！」








.
0192名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/10/15(木) 15:42:56.00ID:1Siyr6KE
うまいことクロスさせるなぁ
0200名無しで叶える物語(千早赤阪村)
垢版 |
2020/10/15(木) 21:15:36.73ID:mBtTm739
型破りなSSだな
0201名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/15(木) 21:56:08.13ID:ku8D2MHU
ロックフェスの虹の手とか天籟フェスの背中合わせ指揮とか先生天才だと思う
0202名無しで叶える物語(千早赤阪村)
垢版 |
2020/10/15(木) 23:36:29.26ID:mBtTm739
これこれこういうのが好きなんだよってなったシーン
https://i.imgur.com/LWMnT9C.jpg
0203名無しで叶える物語(たこやき)
垢版 |
2020/10/16(金) 00:03:01.24ID:BjReZvOi
期待
0206名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/16(金) 11:43:27.95ID:8+7c4I+A
ソルキチってバトル漫画の王道かなり押さえてるよな
せつ菜ちゃんへの劇薬だろ
0210名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/16(金) 20:58:36.33ID:NE109b+d
ラインスタンプ買ったスレミンはおるかね
0212名無しで叶える物語(もこりん)
垢版 |
2020/10/17(土) 04:34:30.37ID:jflpGFjb
風紋の演奏シーンやって欲しかった
ライブハウスでド吹奏楽の風紋をどう料理するんだ？と思ってワクワクしながら一週間待ったら「あ、あれ？」ってなった
0214名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2020/10/18(日) 08:18:25.01ID:9tNH9wkI
神峰のクオリティが高すぎる
0216名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/18(日) 18:05:27.36ID:R7jtr21W
アニメ最新話みてたらちょくちょくソルキチの台詞が頭に浮かんできたな
いい台詞が多いよホント
0220名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/18(日) 21:58:06.42ID:R7jtr21W
>>116
この前に来る川和先輩の独白が最高なんだこれが
というか全国は先輩方の独白が最高
女性陣特に
0221名無しで叶える物語(もこりん)
垢版 |
2020/10/18(日) 22:38:41.15ID:qyOBmSJu
>>220
わかる
どの独白も好きだけど雅ちゃんと忍ちゃん♂と部長と川和先輩と金井淵先輩と大トリ音羽先輩のが特に好き
0222名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/18(日) 22:58:03.15ID:R7jtr21W
>>221
カスミンが恋する乙女な瞳してるコマあってマジエモいっスわ
0224名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/18(日) 23:51:26.42ID:R7jtr21W
>>212
独立した音楽ジャンルになった神峰は笑ったよ
あのコマシュールすぎて吹く
0225名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/19(月) 12:34:42.52ID:RPcEfQR4
せつ菜「私は…‥‥」

せつ菜「……いえ」



菜々「“優木せつ菜”はスクールアイドルをやめたんです」



神峰「……やめ、た？」

菜々「はい、やめました」

…ﾍﾞｷﾞｨｯ!

神峰「……っ！」

神峰(また…心が…!)

菜々「……」

ｷﾞ…ｷﾞｼｷﾞｼ…ｷﾞｼｯ…!

神峰(心が悲鳴をあげてる！)

神峰(クソ…辛ェ…見てらんねェ…！)

神峰(でも…！)…ｸﾞｯ!

神峰「……1コ、いいスか」

菜々「……なんでしょうか」

神峰「どうしてスクールアイドルを…辞めたんスか」

菜々「……」

ﾒｷｨｯ!

神峰「……！」

菜々「……」

神峰「……」

菜々「……神峰さん」

神峰「……はい」

菜々「あなたには関係のない話です」

ｻﾞｼｭｯ!

神峰(うぐっ！)
0226名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/19(月) 12:36:52.56ID:RPcEfQR4
菜々「……ですが」

菜々「最後の感想を教えてくれましたし…」ﾎﾞｿｯ

菜々「……」

菜々「……神峰さん」

神峰「……」

菜々「あなたはラブライブをご存じですか」

神峰「ラブライブ？」

菜々「ええ」

神峰「…聞いたことは、あるっス」

神峰(スクールアイドルに興味なかったオレでも、その大会の名前は知ってる)

神峰(それぐらい有名な大会だ)

菜々「…そうでしたか」


──ｼｭｯ!

ｷﾞｭﾙﾙﾙﾙﾙｯ…!

神峰(……！！)


菜々「……」

菜々「…多くのスクールアイドルの方々がそうであるように、優木さんはラブライブへの出場を目指していました」


ｷﾞﾁｯ…!

ｷﾞﾁｯ…！

神峰(…な…！)
0227名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/19(月) 12:37:28.69ID:RPcEfQR4
神峰(……これは…！)

神峰(何かが巻き付…イヤ…締め付けて…!?)


菜々「スクールアイドルが大好きだった優木さんは──」

菜々「同好会を作り、グループを作り、全国のスクールアイドルとの競争に勝ち抜こうとしてきました」

菜々「勝利に必要なのは……メンバーがひとつの"色"にまとまること」

菜々「──ですが」

ﾋﾞｷﾞｯ!

神峰「！！」

菜々「まとめようとすればするほど衝突が増えていって…」

ｺﾞ…ｶﾞｶﾞ…ﾍﾞｷﾞ…

神峰(う…あ…！)

神峰(クソ…ダメだ…！)

神峰(どんどん中川さんの心が…！)


菜々「その原因が全部、自分にあることに──優木さんは気づいてしまいました」


ｺﾞｼｬｯ


神峰「あ……」

神峰(心が……つぶ……)


菜々「彼女の"大好き"は──」


…ﾄﾞﾊﾞｯ

…ﾄﾞｺﾞ…ﾎﾟ…ﾄﾞﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾞ…

神峰(……っ！)
0228名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/19(月) 12:38:01.25ID:RPcEfQR4
神峰(これ、は…)


菜々「自分本意のわがままに過ぎませんでした」


ｺﾞﾎﾟﾎﾟﾎﾞﾎﾞﾎﾟﾎﾞﾎﾟ…

神峰(……海だ)

神峰(彼女の押し潰れた"心"が、海に沈んでいく……)

神峰(暗い、暗い海に…！)


……ﾕﾗﾘ


神峰(……!!)



菜々「そんな彼女がスクールアイドルになろうと思っていたこと自体が…間違いだったのです」

神峰「………」

菜々「彼女がいたら同好会のためにならない」

菜々「彼女が……私がいたらラブライブに出られないんですよ」

神峰「……」


…ｺﾞﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟ……


神峰「……ぅぁ」

神峰(沈んでいく)

神峰(彼女の心が、どんどんどんどん沈んでいく)

神峰(深い海の底へと沈んでいく)

神峰("絶望"の海へ沈んでいく)
0229名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/19(月) 12:38:40.44ID:RPcEfQR4
神峰(……)

神峰(……聞かなければよかった)

神峰(アイドルをやめた理由なんて、聞かなけれよかった)

神峰(明るい理由なんかじゃねェってことはわかってたハズなのに)

神峰(……本当に、心に関わるとロクなことがない……重すぎる……)

神峰(こういうのは見なかったことにして逃げるしかねェ)

神峰(ずっとそうしてきた)

神峰(……どうせオレには、何もできねェ)


【………ﾕﾗﾘ】


神峰(……だけど)


【──ｶｯ!!】

【──な、なんだ!?なんだ…今の歌!?】


神峰(……今は)


【──嘘だろ】

【──歌が"心"を揺さぶってる！】


神峰(今だけは)


菜々「……では、私はこれで失れ」

神峰「やめるな」

菜々「…はい？」


神峰「やめるな、優木さん」

神峰「オレが困る」


菜々「な……」

菜々「……え？」

神峰「……」ｷｯ
0230名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/19(月) 12:40:03.81ID:RPcEfQR4
菜々「っ、なんであなたが……関係ないでしょう？」

神峰「あんたはオレと似てる」

神峰「いろんなイミがわからなくなって……暗くて深い絶望の海の底に沈んでる」

菜々「……ぁ」

神峰「……」

……ﾁﾘｯ

せつ菜「あ、あなたに私の何がわかるんですか！！」

ｺﾞｵｵｵｯ!

せつ菜「何が"俺と似てる"なんですか！！人の気持ちも知らないで！！」

ﾊﾞﾁﾞﾁﾞﾁﾞﾁﾞﾁﾁﾁ…!

せつ菜「頭おかしいこと言わないでくださいッ！！！」

ｵｵｵｵｵｵｵｵｵ……!!

神峰「…ッ！」ﾋﾞｸｯ!

神峰(当然の反応だ)

神峰(心の状態をバラすと人はキレる)

神峰(……だけど！)


神峰「あんたの歌が人の心なんか掴むから！！言うんだ！！」

せつ菜「!!」



神峰「……！」ﾊｰ…ﾊｰ…!

せつ菜「……っ…！」


……ﾄﾞﾊﾞｯ！


神峰(…！)

神峰(彼女の"心の海"がゆらいだ！)
0231名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/19(月) 12:41:42.37ID:RPcEfQR4
ｻﾞ…ｻﾞｻﾞ…!

神峰(ぐ…！)

神峰(波強ェ…怖ェ…逃げてェ…)

神峰(──でも！)

神峰(オレは！！"飛び込む"！！！)

ﾊﾞｯ!!

ﾄﾞﾊﾞｧﾝｯ!!


神峰「……あんたの歌に掴まれて」

神峰「あんたの歌が他人の心を変えるのを見て……生まれて初めて思えた!!」

神峰「ああいうのが見れるなら……こんなクソ要らねェ目を持って生まれてきたイミもちったぁあるんじゃねェかって…！」


神峰【う……ぐ…が】

神峰【冷てェ…息が出来ねェ…何も見えねェ…】

神峰【でも……見つけ出せ！】


せつ菜「ああいう……モノ……？」

せつ菜「……それはあのライブですか？」

神峰「」ｺｸｯ

せつ菜「っ、あれはもういいんです！わたしのけじめとして充分なライ」

神峰「もし！！」ｶﾞｯ!

せつ菜「！！」ﾋﾞｸｯ!
0232名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/19(月) 12:42:29.47ID:RPcEfQR4
神峰「もしこのままあんたが歌を捨てたら！
あんたの心は一生海の底！」

神峰「一生潰れたままだ！」

神峰「そしてオレはまた…イミを失う…！」


神峰【──もっと】

神峰【もっと深く】

神峰【もっと深く！潜れ！】

神峰【体が震えるぐらい冷てェけど……】


神峰【オレには"彼女"がくれた"熱"がある！】ﾎﾞｳｯ…!


神峰【そうだ…きっとそこには…あるハズなんだ…！】


せつ菜「だけど…」

せつ菜「だけど……！」

神峰「…!」ﾊｰｯ…ﾊｰｯ…ﾊｰｯ…!

せつ菜「だけどわたしの大好きは！誰かの大好きを否定していたんです！」


ｸﾞｺﾞ…ｷﾞｭﾙﾙﾙﾙﾙｯ!

神峰【…！】

神峰【次は──大渦!!】


せつ菜「それは結局ただのわがままでしかなく」

せつ菜「わたしの"大好き"はファンどころか仲間にも届いていなかった…！」


神峰【どうする！？どうする！？どうする！？】

神峰【──っ！決まってる！】


神峰【中央！行くしかねェ！！】


ﾎﾞｯ!!


せつ菜「だからもう！これでいいんです！」
0233名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/19(月) 12:43:59.23ID:RPcEfQR4
せつ菜「もうわたしに！関わらないでくだ…」

神峰「あんたの！」

せつ菜「！！」

せつ菜「っ、また…！」

せつ菜「人のセリフをさえぎらないでくだ…」

神峰「あんたの最後のライブ……」

神峰「確かに黒い炎があった、手の炎が無理矢理消されたりした」

せつ菜「…っ、もうっ！」

神峰「……」

せつ菜「……」

神峰「……」

せつ菜「……なんです？」

せつ菜「人の言葉を遮ったんですから、早く言ってくださいっ！」

神峰「……」

神峰「"心"が濡れる場面があった」

神峰「"歌"が淀む場面もあった」

神峰「けど…確かに…」



神峰「あんたの心が輝いてる場面もあったんス」

せつ菜「…!!」



神峰【が……ぐ…!】

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ…!

神峰【渦の流れが強ェ…!】

ﾒｼﾒｼﾒｼ…!

ﾌﾞﾁ…ｷﾞﾁ…!

神峰【体が引き切れそうだ…!】

神峰【……でも】
0234名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/19(月) 12:44:48.25ID:RPcEfQR4
神峰【でもきっと…！ココに…！】

神峰【この激流の中に！】



せつ菜「……」

せつ菜「私の……"心"が…？」

神峰「あんたの心の"火"は滝に消されたりした」

神峰「心の汚ェ部分から出た、黒い炎もあった」

神峰「でも、"心"からあんたが笑ってる場面も……確かにあったんス！」

せつ菜「……っ」

神峰「観客の"笑顔の心"で溢れる会場で、興奮の炎で溢れる会場で、あんたは確かに笑ってた！」

神峰「つくりものじゃねェ、本物の笑顔で笑ってた！」

せつ菜「──!!」


──ｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ


神峰【……！】

神峰【っ、あった！！！】

神峰【あった！アレだ…間違いねェ…！】

ｻﾞｻﾞｻﾞ……ｻﾞｻﾞｻﾞ…

神峰【アレが…】

神峰【アレがせつ菜さんの沈んだ"心"！】



神峰「……」

神峰「あの笑顔の心が潰れるなんて……そんなのオレには耐えられねェ…」

せつ菜「……」

せつ菜「……神峰さん」ﾎﾞｿｯ

神峰「あんた、スゲェよ」

せつ菜「！」
0235名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/19(月) 12:46:02.02ID:RPcEfQR4
神峰「マジでスゲェ……」

神峰「スクールアイドルに憧れて、憧れて、憧れて」

神峰「憧れのままじゃ終わらせずに、実際にスクールアイドルになって」

神峰「そんで人の心を掴めるぐれェのスクールアイドルにまでなった！」

神峰「……本当にすげェよ」

神峰「イヤなもんから逃げ続けてるオレなんかとは全然違う」

せつ菜「……」


ｻﾞｻﾞ…ｻﾞｻﾞｻﾞ…!!

神峰【せつ菜さんの心が……激流の中で回ってる】

神峰【距離はどれぐらいだ？どれぐらいであの心に届く？】

神峰【………そんで】

ﾕﾗ…ﾕﾗﾕﾗ……ﾕﾗ

神峰【──オレが最初に見たアレは、間違いじゃなかった】

神峰【絶望の海に落ちるあの時に見た……押し潰れちまったせつ菜さんの心】

神峰【その潰れた隙間からのぞいてるのは間違いなく──】



神峰【彼女の"手"だ】



せつ菜「……」

せつ菜「イヤなもんから逃げてきた、ですか」

神峰「ああ」
0236名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/19(月) 12:49:10.06ID:RPcEfQR4
神峰「オレはイヤなもんから──人の心から逃げてきた」

神峰「人の心に関わってもロクなことがない」

神峰「心が"傷ついた"り"壊れた"り"折れた"り"ねじ曲がった"りする所を何度も見てきた」

神峰「高校に入った時に決めたんだ」

神峰「オレは誰とも関わらない」

神峰「……だけど」

神峰「今は……今だけは」

神峰「あんたの心と目ェそらさず向き合いてェ！」

せつ菜「……」

せつ菜「……どう、してですか」

せつ菜「どうしてあなたは…」

せつ菜「真っ直ぐに…そんなことが言えるんですか…？」

神峰「決まってんだろ」



神峰「オレはあんたの歌に──心掴まれたんだ」



ｸﾞ…ｺﾞｺﾞｺﾞ…ｺﾞﾎﾞｯ!

神峰【ぐ…ぎ…ぎぎ…!】

ﾒｼﾒｼﾒｼ…!

神峰【…泳げ、オレ】

神峰【手を伸ばせ、オレ】

神峰【そんで……】

神峰【そんであの手を……掴め！】



神峰「……」

神峰「……優木さん」

せつ菜「……」
0237名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/19(月) 12:50:27.39ID:RPcEfQR4
神峰「あんたの"心"は今……暗くて深い絶望の海の底に沈んでる」

神峰「押し潰れて──そして」



【──ｼｭｯ!

ｷﾞﾁｯ…!

ｷﾞﾁｯ…！

──な！

──これは…！

──何かが巻き付…イヤ…】



神峰「──締め付けられてる」

せつ菜「締め…付け…？」

神峰「そうだ」


神峰「あんたの"心"は──ラブライブに"囚われて"る」


せつ菜「！！」

神峰「囚われて、締め付けられて……あんたの"心"は押し潰れて沈んじまってる」

せつ菜「……」

神峰「ラブライブがあんたを縛るのなら──」

神峰「ラブライブがあんたの心の"薪"じゃなく"滝"になるのなら──」


神峰「──ラブライブに出なくていい！！」


ﾄﾞｷﾞｭｫｯ!!

神峰【激流を掻き分けろ！】

神峰【凍っちまいそうな足に火を付けろ！】

神峰【進め…】

神峰【進め！！】
0238名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/19(月) 12:53:00.98ID:RPcEfQR4
神峰【そんで──】


……ﾕﾗﾘ


神峰【あの"手"を！！掴め！！】


神峰「オレはあんたの笑顔が見てェんだ！」


【…と…け】


神峰「あんたの心が笑顔で輝いて！」


【……とどけ】


神峰「まっすぐな歌で人の心を掴んで！変えて！自分と同じ笑顔にして！」


【……届け】


神峰「そんなふうになる光景を見てみてェんだ！」


【……届け！】


神峰「そうだ……」



【届け！！】



神峰「オレの生きるイミは！！」



神峰「あんたになったんだ！！！！」



【届け！！！】




───ｶﾞｼｲｯ!!!!!



.
0239名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/19(月) 12:58:57.06ID:RPcEfQR4
>>234と>>235で神峰がせつ菜さんと呼んでるのはミスです。申し訳ない
0241名無しで叶える物語(もこりん)
垢版 |
2020/10/19(月) 14:02:41.49ID:Q6fPFXxx
>>230
> せつ菜「頭おかしいこと言わないでくださいッ！！！」
刻阪ポジならもしやと思ってたから言わせてくれたの嬉しい
ありがとうございます！！
0242名無しで叶える物語(泡盛)
垢版 |
2020/10/20(火) 01:54:07.81ID:YJp5N7cV
ソルキャとか懐かしすぎて笑う
0244名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/20(火) 15:02:26.10ID:737M16tN
アニメ最新話
菜々「ひとつの色にまとまる必要が」俺「色！？」ｼｭﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ
0248名無しで叶える物語(もこりん)
垢版 |
2020/10/22(木) 09:23:23.45ID:Z40owiNX
…なんだか彼方ちゃんは用もなく同好会に顔を出すうっとーしいOBになりそうだよ～

…それでもいいかな？

侑ちゃん あなたは
歓迎してくれるかな？
0249名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/22(木) 10:46:03.42ID:dOFbdDwm
神峰「そうだ……」


【届け…】


神峰「オレの生きるイミは！！あんたになったんだ！！！！」


【届け！！！】



───ｶﾞｼｲｯ!!!!!



神峰【！！】

神峰【やっ…た…】

神峰【“手”を…掴めた…!】

神峰【あとはこのまま！上に引き上…】


せつ菜「……ぁ」


神峰【……！！】ﾊｯ


……ﾎﾞｳｯ


せつ菜「…あなたみたいなヒトは…はじめてです」

せつ菜「それも“好き”を通り越して…“イミ”だなんて」ﾎﾞｿｯ

神峰「……優木さん」

せつ菜「……」

せつ菜「期待されるのは、嫌いじゃありません」

せつ菜「……ですが」

せつ菜「本当に、いいんですか？」

せつ菜「私の本当のわがままを…“大好き”を貫いてもいいんですか？」

神峰「……」

神峰「……ああ！」ﾆｯ!

せつ菜「！！」ﾊｯ
0250名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/22(木) 10:46:47.44ID:dOFbdDwm
神峰（出来るさ、優木さん）

神峰（あんたになら出来る）

ﾎﾞｳｯ…

神峰【もうあんたの手には“熱”が戻ってきた】

神峰【あとはただ────海から抜け出すだ】

せつ菜「神峰さん」

神峰「！」ﾋﾞｸｯ!

せつ菜「わかっているんですか？」

せつ菜「あなたは今、自分が思っている以上に凄いことを言ったんですよ？」

神峰「凄ェこと…スか？」

せつ菜「はい！」

ｼﾞｯ･･ｼﾞｼﾞｯ･･･ｼﾞｼﾞｯ!!!

神峰【なんだ…？】

神峰【優木さんの“手”がどんどん温か……いや、熱】


せつ菜「もうどうなっても！！知りませんよ！！！」


神峰【熱ッ！！！？】


ﾎﾞｯｯｯｯｯｯ!!!!!!



せつ菜「神峰さん！！」

神峰「！！」


神峰【彼女の“手”が、熱を帯びる】

神峰【“炎”を帯びる】
0251名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/22(木) 10:47:59.01ID:dOFbdDwm
神峰【“心”を縛っちまってたモノを───消し炭にする！】



せつ菜「聴いてください！！」


せつ菜「私の歌────」



せつ菜「────私の“心”を！！！！」




────ｶｯ!!!!!




神峰「！！！！」



ﾄﾞｼﾞｭﾎﾞｫｵｵｵｯ!!!


神峰「……」

神峰「……は」

神峰「…はは」

神峰「はははははっ！！」

神峰【優木さんの手の“炎”が…ウソだろ！？】


神峰【あれだけ深かった絶望の海を…“一瞬で蒸発させた”!!!】


せつ菜「────♪♪♪!!!」


神峰（…そうだ）

神峰（コレだ）

神峰（コレなんだ！）

神峰（コレが本当の優木さんの歌なんだ！）
0252名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/22(木) 10:49:16.88ID:dOFbdDwm
神峰（真っ直ぐで、アツくて、深く“心”に突き刺さる…）



神峰（あの“林”で聴いた！優木さんの“歌”だ！！！）



せつ菜「────♪♪♪！！！」



ｶﾞｯ!

ｶﾞｯ!

ｶﾞｯ!


神峰（彼女の絶望の海を覆っていた曇天の雲）

神峰（ソイツらを……“歌”が貫き、消し去る）

神峰（そして…）

ｶｯ!

神峰（“空”から！）

神峰（何本もの光が降り注ぐ!!）



せつ菜「────♪♪♪！！！！」



神峰（“全員”まとめてじゃねェ…）

神峰（“ひとりひとり”の“心”に向けて！何本も！）
0253名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/22(木) 10:50:16.41ID:dOFbdDwm
神峰（……）

神峰（優木さんの“歌”は────）

神峰（“火”だ）

神峰（“熱”だ）

神峰（“炎”だ）

神峰（そして……“光線”だ）




────心は歌



────歌は心




神峰「彼女の“心”は……」




神峰「“太陽”なんだ」



〇



「……」

「……演劇部に専念…か」ﾎﾞｿｯ

「でも…本当に…それで…？」


────♪♪♪！！！


「！！」ﾋﾞｸｯ!





「……」ｽｬｧ…ｽｬｧ…

「…!」ﾊｯ!

「まずい…もう夕方だ…」
0254名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/22(木) 10:51:39.54ID:dOFbdDwm
「いそがなく……」

「…あ」

「…そっか…もう、いそがなくても…」


────♪♪♪！！！


「……？」




「……」ﾊｧ…

「──元気ないわね？エマ？」

「！……歌林ちゃん」


「モデルのお仕事は？」

「今日はお仕事休み」

「…そう」

「……」ﾌｩ

「…どうするの？スクールアイドル」

「……部長のせつ菜ちゃんに話そうとしたんだけど…」

「連絡がつかな


────♪♪♪！！！


……え？」

「……あら？」




「ぬぬぬぬ…」

（うーん…ともあれ“可愛い味”のスクールアイドルになるにはまず何をしましょう…）ﾑﾑﾑ…

「！」ﾋﾟｺｰﾝ!

（やはりここは真っ先にプレートの奪取からです！）
0255名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/22(木) 10:52:25.71ID:dOFbdDwm
（奪取して！また同好会を作って！そして今度こそ“可愛い味”でいっぱいの同好会に──


────♪♪♪！！！


「……え？」


────♪♪♪！！！


「な、なんですか、これ…？」


────♪♪♪！！！


「こ、この歌……この“味”……！」

「……」


かすみ「……せつ菜先輩？」



〇



【翌日】ﾄﾞﾝ


【放課後】ﾄﾞﾝｯ


【生徒会室】ﾄﾞﾝｯ!


菜々「……」

神峰「……」
0256名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/22(木) 10:53:12.77ID:dOFbdDwm
神峰（……う）

神峰（ヤベェ…ダメだ…）

神峰（自分で決めたとはいえ、今からのコトを思うと吐きそうだ…）

神峰（辛ェ…逃げてェ…）

神峰（……）

神峰（……でも）

神峰（この人の“決意”に比べれば、オレの緊張なんて大した事ねェんだ…！）

神峰「…」ﾁﾗｯ


菜々「……」



───前日・ライブ終了後───



せつ菜「はっ…はっ…はっ…!」ﾊｧ･･･ﾊｧ…!

神峰「優木さん…」

せつ菜「ふ、ふふ…！」ﾆｺｯ

せつ菜「どうでしたか？神峰さん」

せつ菜「私の“心”。神峰さんにちゃんと届きましたか…？」

神峰「……ハイ！」

神峰「もちろんバッチリ！届いたッス！」

せつ菜「……それを聞いて、ホッとしました」ｸｽﾘ

神峰「……」

神峰（────ああ）

神峰（これでもう、優木さんは“大丈夫”だ）

神峰（彼女の心が沈んじまった“海”は全部蒸発した）

神峰（縛ってたモノも燃え尽きた）

神峰（澱んだ雲も消え失せて、雲一つねェ快晴になった）

神峰「……」

神峰「……よかった」ﾎﾞｿｯ

神峰（生まれて初めてかもしれねェ…）

神峰（“心に関わってよかった”と思えた事なんて）
0257名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/22(木) 10:54:52.97ID:dOFbdDwm
神峰「……」

神峰（……見に行こう）

神峰（次に優木さんがライブやる時は……必ずオレも見に行こう）

神峰（きっと優木さんなら、あの時以上の光景を──）

せつ菜「あの…その…神峰さん？」

神峰「へ？」

せつ菜「あー…そのー…えー…」

神峰「ど、どしたんスか？」

神峰（優木さんの心…スゲェ“悩んで”る？）

せつ菜「うー……」

せつ菜「っ、ええいっ！！」

ぐわっ！！

神峰「！！」ﾋﾞｸｯ!

せつ菜「神峰さん！！！」

神峰「ハ、ハイッ!!」ﾋﾞｸｰｯ!

せつ菜「神峰さんに！！お願いがありますっ！！」

神峰「お願い！？」

神峰（な、なんだ！？）

せつ菜「そうですっ！」

神峰「えと…」

神峰「そ、それは一体…？」

神峰（ただならぬ“心”してっけど、一体この人は何を言おうとしてんだ！？）

せつ菜「それは……」

せつ菜「それは、神峰さん」

神峰「……」ｺﾞｸﾘ…

せつ菜「──私と同好会の皆との話の場に、あなたも一緒にいて欲しいんです！」

神峰「……え？」

せつ菜「……」ｼﾞｯ

神峰「ど、同好会の皆との……話！？スか！？」

せつ菜「はい！」
0258名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/22(木) 10:56:16.92ID:dOFbdDwm
神峰「…イマイチ言ってるイミがよくわかんねェんスけど…」

せつ菜「明日、私は同好会の皆と話そうと思います」

せつ菜「今回の件についてしっかりと謝って──しかるべき断罪を皆にしてもらおうと思います！」

神峰「は、はぁ…」

せつ菜「そして……」

せつ菜「私の“正体”について。中川菜々が優木せつ菜であることも皆に打ち明けます！」

神峰「！！」

せつ菜「どのような顛末になるかは全く想像できませんが──神峰さん！」

せつ菜「私はその場に、あなたにもいて欲しいと思っています！」

神峰「オレが…スか？」

せつ菜「はい！」

せつ菜「ほかでもないあなたに……私の歌を取り戻してくれたあなたに、一緒にいて欲しいんです！」

神峰「……！！」

せつ菜「どう……ですか？」

神峰「……」

神峰「……イヤ」ﾎﾞｿｯ

せつ菜「？」

神峰「イヤ！ムリ！ムリスよそんなん！！」

神峰「オレ完全部外者じゃないスか！？」


せつ菜「私にとって！あなたはもう部外者じゃありません！！！」

神峰「！！」ﾋﾞｸｯ!


せつ菜「……お願いします、神峰さん」ﾍﾟｺｯ

せつ菜「私はあなたから勇気を…元気を…大好きを貰いました」
0259名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/22(木) 10:58:59.99ID:dOFbdDwm
せつ菜「あと……あともう一度だけ……あなたから“勇気”を貰えますか？」

せつ菜「私の“勇気”を──神峰さん、あなたに見ていて欲しいんです！」

神峰「……！」

せつ菜「……」

神峰「……」

せつ菜「あの、神峰さ…？」

神峰「…オレもです」

せつ菜「！」

神峰「オレもあんたから勇気を貰った。炎を貰った。元気をもらった」

神峰「今まで見たこともねェ光景を見せてもらった」

神峰（“そう”することでこの恩を返せるのなら──！）

神峰「……わかりました！」

せつ菜「！！」ﾊﾟｧｯ

神峰「こんなオレでよければ───！」



神峰「一緒にいさせて！頂きます！！」



〇



神峰（……そうだ）

神峰（今、オレがこの場にいるのは…）

神峰（あの時の優木さんの“心”が心底助けを求めるSOSののろしをあげてたからだとか…）

神峰（あの“景色”を見せてくれた礼だからとか…色々ある）

神峰（でも何より強いのは──）


神峰（──必要とされてるってカンジが、単純に嬉しかったんだ）


神峰（……とはいえ）


神峰（やっぱスゲェ緊張する…！！）ﾋﾞｸﾋﾞｸ…!


神峰（けど“やる”って決めたのはオレだ）
0260名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/22(木) 10:59:59.94ID:dOFbdDwm
神峰（心の底からの優木さんの助けに、オレがちゃんと答え……）

神峰（……イヤ、まてよ？）

神峰（確かあん時──）


菜々「…そろそろ、ですかね」ﾎﾞｿｯ


……ｺﾝｺﾝｺﾝｯ


神峰（！！）

菜々「……どうぞ」


「……し、失礼します」


……ｶﾞﾁｬﾘｯ


「お、おじゃましまーす…です」

「……おじゃまします……」

「失礼します」


神峰（入ってきた…4人…!）

神峰（この人たちが優木さんと同じ同好会の──）

「「「「……？」」」」


ﾄﾞｽﾄﾞｽﾄﾞｽﾄﾞｽｯ!!!!!


神峰（っ、ぐぁっ！！）

神峰（…“奇異”の“心”…！）

神峰（そりゃそうだよな…コイツ誰？って思うよな、普通…！）ｽﾞｷｽﾞｷ…！
0261名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/22(木) 11:01:58.18ID:dOFbdDwm
菜々「……彼のことは気にしないでください」

「！」

「は、はい…」

「……」

「……んー？」

神峰「……」

菜々「……」

「あの…生徒会長？」

菜々「はい、なんでしょう」

「それでそのぉ～…かすみん達を呼び出したご用件はなんでございましょう？」

菜々「…」

菜々「普通科１年中須かすみさん」

かすみ「は、はいっ！？」

菜々「あなた達の共通点を考えれば、用件は自ずとわかるはずです」

かすみ「で、ですよね…」

「ならやっぱり…」

菜々「はい」

菜々「もちろん要件は───スクールアイドル同好会についてです」

かすみ「！！」
0262名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/22(木) 11:03:16.83ID:dOFbdDwm
「…やはり」

「……」ｺﾞｸﾘ

「…ま～…そうなるよね～…」

かすみ「──なら！！」

かすみ「かすみん！先手を取って言わせてもらいます！」ﾎﾞｯ!

神峰「！！」

神峰（うっ…！）

神峰（心が“燃え上がった”…！）

神峰（この子…相当怒ってる！）

菜々「……」

神峰（そうだ、きっと優木さんが同好会をやめたことにスゲェ怒って──）



かすみ「なんでかすみん達の同好会を廃部にしたんですか！！！！」



神峰（──えっ？）

かすみ「活動休止するかもとは聞いてましたけど！！」

神峰「……」

かすみ「まさかの廃部！！かすみん…かすみん…頭がどうにかなりそうになりました！」

神峰「……」

神峰（……いてねェ）

神峰（聞いてねェ聞いてねェ聞いてねェ！！！）

神峰（は、廃部！？）

神峰（なんスか！？なんなんスかそれ！？）

神峰（優木さん！？あんたからそんな話1ミリも聞いてねェスよ！？）

神峰「……！」

神峰（──って言いてェ！）

「「「……」」」

菜々「……」

神峰（けどそんなコトとても言える空気じゃねェ！）
0263名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/22(木) 11:05:52.99ID:dOFbdDwm
菜々「……同好会は」

かすみ「！！」

菜々「同好会は優木さんとの話の結果、廃部となりました」

神峰「…！！」

神峰（……ま）


神峰（まさかのあんたが実行犯…！？）


かみね「～～っ！！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀｼﾞﾀﾊﾞﾀ!!

菜々「────ですが」

菜々「次に行われた優木さんと──そこにいる神峰さんとの話し合いの結果」

神峰「！！？」



菜々「スクールアイドル同好会の廃部は撤回されました」

「「「「！！？」」」」



かすみ「て、撤回…？」

菜々「はい」

「えと…同好会の廃部が無くなった…ということですよね…？」

菜々「その通りです」

「せつ菜ちゃんと～そこの……神峰…くん？との話し合いの結果で～……？」ｼﾞｯ

神峰「！」ﾋﾞｸｯ!

「あ、あのっ！」ｶﾞﾀｯ

菜々「……いかがしましたか？」

菜々「国際交流学科3年の…エマ・ウェルデさん？」

エマ「廃部の撤回については、わかりました」

エマ「とても驚きましたけど……わかりました」

エマ「でもっ、この場にせつ菜ちゃんがいないのは一体どうして──」

菜々「いますよ」

エマ「──え？」
0264名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/22(木) 11:08:21.30ID:dOFbdDwm
菜々「優木せつ菜さんは、この場にいます」

神峰(……！)

神峰(…来た！)ｿﾞｸｯ!

「この場に…ですか？」

菜々「はい」

菜々「……」

菜々「……スクールアイドル同好会の皆さん」

菜々「今日こうしてあなた達を生徒会室にお呼びしたのは──"2つ"、伝えたいことがあったからです」

「……！」

菜々「1つは同好会廃部の撤回について」

神峰(……)

…ﾄﾞｯ
0265名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/22(木) 11:09:03.46ID:dOFbdDwm
神峰(……優木さん)

……ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯ

菜々「……も」

菜々「もう、ひとつ、は──」

……ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯ!


神峰(……あんたになら)


ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯ!!


菜々「……」ｽｳｯ


神峰(あんたになら、出来る)


菜々「……っ！」


ﾁｬｯ!


菜々「生徒会長中川菜々が──」


ｼｭﾙｯ…!


せつ菜「スクールアイドル同好会部長優木せつ菜だと言うことです…！」



「「「「……！！！！！」」」」


.
0266名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/22(木) 11:09:22.39ID:dOFbdDwm
今回はこのへんで
0272名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/24(土) 00:33:58.27ID:sVl3Dr5J
せつ菜「……」

かすみ「え…」

エマ「…うそ」

「……そっか」

「……！」

神峰「……」

神峰（優木さん…！）ｸﾞｯ!

せつ菜「今まで黙っていて、本当に申し訳」

かすみ「えーーーーーーっ！！！！？」

ﾄﾞｫﾝｯ!

神峰（うおっ！？）

かすみ「あのお堅い生徒会長サマが…せつ菜先輩だったんですかぁ！？」

「ぜ、全然気付かなかった自分のことがショックです…」ｽﾞｰﾝ…

エマ「全校集会とかで見てたはずなのに…」ｶｧｯ

「……あー…彼方ちゃん、あの時間はすやぴしてるなー…」

神峰「……」ｼﾞｯ

神峰（三者三様に、驚いた“心”してんな…）

神峰（…そうなるのも無理はねェけど）

神峰（けど優木さん、今までよくバレなかったよな…）

神峰（オレは“心”でわかったけど…眼鏡と髪型変えてるだけじゃ普通に気づかれてたんじゃねェか？）

せつ菜「みなさん！！」

神峰「！」ﾋﾞｸｯ！
0273名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/24(土) 00:34:35.46ID:sVl3Dr5J
せつ菜「正体を隠していた件──そして何よりも！今回の廃部の件！！」

ｽﾞｯ!

せつ菜「本当に！本当に申し訳ありませんでした！！」


ﾀﾞｧﾝｯ!!!


神峰「！？」

かすみ「せつ菜先輩！？」

エマ「せつ菜ちゃん！？」

神峰（こ、これは…！）

「せ、せつ菜さん……」ﾋｸｯ

「おー…これは見事な…」


神峰（……土下座！）ﾄﾞｰﾝｯ!


せつ菜「う、うう、ううっ…!」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ…!


せつ菜「う、うう…私の身勝手な判断でこんなことになって…」

せつ菜「本当に、本当に申し訳…」

エマ「せ、せつ菜ちゃんっ、まず顔をあげて！？　ね！？」

せつ菜「エ、エマさん…」ｸﾞｽｯ

神峰（優木さん…“心の底から”謝ってる…）

神峰（身体と同じように、“心”もきっちり土下座してっし…）

神峰（……いや心のがスゲェな！？）

神峰（優木さんの“心”！頭が地面にこすりつけるどころか埋まってっぞ！？）
0274名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/24(土) 00:35:47.72ID:sVl3Dr5J
せつ菜「う、うー…」ｸﾞｽｸﾞｽ･･･

せつ菜「その、まずは……かすみさん」

かすみ「へっ！？私ですか！？」

せつ菜「はい…」

せつ菜「かすみさん。まずはあなたに──私のスクールアイドル像を押し付けていたことを、心から謝ります」ﾍﾟｺｯ

かすみ「……せつ菜先輩」

せつ菜「私は同好会をまとめることに固執しすぎて…あなたの気持ちことを」

せつ菜「いえ、あなた達の気持ちのことをロクに考えていませんでしたっ…！」ｳﾜｰｯ!

「せつ菜ちゃん…」ﾎﾞｿｯ

「……」

せつ菜「“ラブライブ”に固執するあまり！」

せつ菜「私は“ラブライブ”を心の火の“薪”ではなく“滝”にしてしまいました！！」ｸﾞﾜｯ!

「……」

「…“薪”ではなく、“滝"？」ﾎﾞｿｯ

せつ菜「わたしの大好きは！あなた達の大好きを否定していたんです！」

せつ菜「それは結局ただのわがままでしかなくて…」

せつ菜「っ…ぐ…ううっ…！」

ﾎﾞﾛ･･ﾎﾞﾛ･･･

神峰「──っ！」

神峰（っ、マズい！）

神峰（優木さんが“謝ること”に囚われ過ぎてる！）

ｻ──…

神峰（ダメだ！“心”に“雨”が────）

･･･ｽｯ

「……いーんだよ、せつ菜ちゃん…」

せつ菜「……！」

神峰「！！」
0275名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/24(土) 00:36:42.14ID:sVl3Dr5J
神峰（……あ）

神峰（せつ菜さんの“心”に──）


「お姉さんなのにせつ菜ちゃんを引っ張ってあげられなかった……彼方ちゃんもいけなかったの…」


神峰（“傘”が差し出された）


せつ菜「か、彼方さん…」ｸﾞｽｯ

彼方「とりあーえず、ほら、はい…きりーつ…」ｸﾞｲｯ

せつ菜「わっ」

ﾋｮｲｯ

彼方「むふん、これでよし」

エマ「……あっ」

エマ「もう、せつ菜ちゃん…スカートにほこりついてるよ？」

ﾊﾟｯﾊﾟｯ

せつ菜「へ、へっ？」

「……」ｽｯ

「……床掃除、詰めが甘いですね」

せつ菜「！」

「詰めが甘くなるぐらいに……せつ菜さん、あなたは悩んでいたんですね…」ﾎﾞｿｯ

せつ菜「う…」

かすみ「……はぁ」

かすみ「あーーーうーーーもーーーっ！」

かすみ「ほんっと！」

かすみ「さっきから！らしくないですよせつ菜先輩っ！」

せつ菜「！」ﾋﾞｸｯ

かすみ「涙こぼしたり！スカート汚したり！彼方先輩に引っ張り上げられたり！」

かすみ「本当に──らしくないですっ！」

せつ菜「ら、らしい…ですか？」

かすみ「そうです！」

かすみ「かすみん、こんなヘンな味がするせつ菜先輩見てられないです！」

神峰（…！！）
0276名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/24(土) 00:38:25.61ID:sVl3Dr5J
せつ菜「かすみさん……」

かすみ「かすみんが見たいのは、いつものせつ菜先輩です！」

かすみ「ファンの皆に大好きを届ける！カッコイイ味がするせつ菜先輩です！」

「──かすみさんの言う通りです」

「私も…私もいつものせつ菜さんを見ていたいです」

「どこまでも真っすぐで──いつでも情熱的な、せつ菜さんを見ていたいんです！」

せつ菜「しずくさん…！」

神峰「……」

せつ菜「う、うう…！」

エマ「……ほら、ね？」

エマ「せつ菜ちゃん…今回のことはせつ菜ちゃんのせいじゃないよ？」

エマ「だれのせいでもないの」

エマ「ただ…ただちょっと、ボタンがかけちがってただけなの」

エマ「だから…ほら」

エマ「またみんなでいっしょに……同好会、がんばろ？」
0277名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/24(土) 00:39:35.92ID:sVl3Dr5J
せつ菜「あ……」

せつ菜「……」

せつ菜「……ぃ」


せつ菜「い、いいんですか…？」


せつ菜「私、ここにいていいんですか…？」ﾎﾞﾛ･･･ﾎﾞﾛ･･･


「……」

「……」ﾌｯ

「当たり前！！」

「です！！」



せつ菜「み…皆さん！」

せつ菜「わ、私…もう…！」

せつ菜「泣いてしまいそうですっ！」ﾜｰｯ!

彼方「……お～…よしよーし、いい子だよ～…せつ菜ちゃん…」

彼方「出血大サ～ビス…存分に彼方ちゃんの胸を使ってくれたまえ～…」

せつ菜「う、ううっ…」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ…!

神峰「……」

神峰(優木さんの"心")

神峰(雨が降りしきる……そん中に。4つの"傘"が開いてる)

神峰「……」

神峰「……いいな、こういうのって」ﾎﾞｿｯ

神峰(5人の"心"が互いを繋ぎあってる)

神峰(コレがきっと、仲間ってヤツなんだ)
0278名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/24(土) 00:40:39.45ID:sVl3Dr5J
神峰(……)

神峰(もしオレと優木さんが出会わなくて、あのあと彼女の"心"が更に海に沈んじまってたとしても)

神峰(きっと、いや、絶対この人達が……彼女の“心”を海から引き上げていたんだろうな)

しずく「一件落着、ですね」

かすみ「そだねぇー」

しずく「……よかった」

かすみ「あれ？しず子もしかして泣いてる？」

しずく「な、泣いてないよ…」

かすみ「ふふ、からかっただけー」

しずく「も、もうっ」

神峰「……」

彼方「は～…堅苦しい空気もなくなって…なんだか彼方ちゃん…すやぴになってきたな～…」

エマ「ふふ…それ、いつものことなんじゃない？」

神峰「……」

せつ菜「ああっ！そのいつものことがある大切さに！私は気づいていなかったのですね！！」ﾌﾞﾜｯ

神峰「……」

神峰「……」

神峰「……」

神峰(……え、と)

神峰(……)

神峰(オレ、スゲェ居づれェ！)
0279名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/24(土) 00:41:11.36ID:sVl3Dr5J
神峰(こうなるコトはわかってたけど、やっぱ場違い感ハンパじゃねェ！)

神峰(優木さんも無事上手くいって、同好会も元に戻って)

神峰（あんたの"勇気"を見届けた今はもう、オレがここにいるイミ全くねェスよ！？優木さん！？)

神峰「……っ」

神峰(とにかく、今は目立たず探すしかねェ…！)

神峰(いいカンジにこの場から抜け出せるタイミングを探すしかね──)

せつ菜「よし！！」

神峰「！」ﾋﾞｸｯ!

せつ菜「それではみなさん！今日からはじめましょう！」

かすみ「……はじめる、ですか？」

エマ「えと…何を？」

せつ菜「それはもちろん──練習です！同好会です！！」ﾍﾟｶｰｯ!

しずく「…！」

彼方「…おお～…」

せつ菜「私は……皆さんへのペース配分や意思疎通をおろそかにしてしまい、今回のような事態を引き起こしてしまいました…」

せつ菜「……ですが！！」

せつ菜「もう間違いません！迷いません！」

せつ菜「私！今度こそ正しい道を歩んでみせます！！」

エマ「その～…せつ菜ちゃん？」

せつ菜「はいっ！」

エマ「さっそくだけど意思疎通、できてないんじゃないかな？」

せつ菜「えっ」
0280名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/24(土) 00:42:29.91ID:sVl3Dr5J
エマ「まずはみんなの今日の予定をきかないと…ね？」

せつ菜「あっ」

神峰「……」

せつ菜「あ、ああああ…ああーー～～～…」ｶﾞｸｯ

神峰（……優木さん…！）

エマ「あ、えっと…‥わたしは今日だいじょうぶだよ？」

エマ「わたし、いっしょにまたせつ菜ちゃんと練習したいからっ」ｸﾞｯ

せつ菜「エ、エマさん…！」

彼方「…いいよ～…出る出る。彼方ちゃん、きょうは頑張っちゃうよ～…」

せつ菜「彼方さん…！」

かすみ「えっとぉ～かすみんはぁ、明日のパンの下準備があるので今日は練習に出れないというか～」

せつ菜「そうでしたか…」ｶﾞｸｯ

かすみ「と言うのは冗談です！かすみんばっちり出れます！」

せつ菜「か、かすみさん…！」

せつ菜「ありがとうございます…！」ｸﾞｽｯ

しずく「……」

せつ菜「！」

せつ菜「……しずくさん」

しずく「出ます」

せつ菜「！！」
0281名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/24(土) 00:45:06.10ID:sVl3Dr5J
しずく「私も──出ます」

せつ菜「で、ですがその…演劇部の方は？」

しずく「今日は休みですよ、せつ菜先輩」

せつ菜「！」

しずく「それに……」

しずく「こんな劇的な日に参加できなかったら…私、きっとずっと後悔してしまいますから」

しずく「だから、出ます」

せつ菜「し、しずくさん…！」

せつ菜「……」

せつ菜「……あ」

せつ菜「ありがとう、ございます…！」

せつ菜「皆さん本当に…ありがとうございます…！！」

エマ「……ふふ」

エマ「よかった……ほんとうによかった」

エマ「いつものせつ菜ちゃんに戻って…ほんとうによかった」ｳﾙｯ

かすみ「ふふふふ…無事同好会も復活しましたし、かすみん心機一転頑張っちゃいますよ？」

かすみ「そして昨日のせつ菜先輩よりもっともーっと美味しい歌を──」


かすみ「──あっ」ﾊｯ


かすみ「……」

しずく「？」

しずく「かすみさん？急に止まって一体どうし──」

かすみ「あーーーーーっ！！」

せつ菜「わひゃいっ！」

エマ「か、かすみちゃん？」
0282名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/24(土) 00:45:41.66ID:sVl3Dr5J
彼方「…ん～？…かすかすさん…急にどしたん…？」

かすみ「かすかす言わないでくださいっ！」

かすみ「…ではなくてですね！」

かすみ「……せつ菜先輩っ！」

せつ菜「…私ですか？」

かすみ「そうですっ！」

かすみ「かすみん、昨日からずーーーーっと聞きたかったんですけどっ！」

せつ菜「は、はぁ…」


かすみ「昨日のあの“歌”！！」

かすみ「あれは一体！なにがあったんですかっ！？」


エマ「！！」

しずく「…！」

彼方「…‥」

せつ菜「あれ、ですか」

かすみ「そうですっ！」

かすみ「本当に…なんだったんですかっ！あの歌っ！」

せつ菜「ふふ…それはです」

かすみ「あんなに美味しいせつ菜先輩の歌…私初めて聴きました！」ｸﾞｲｯ

神峰「……」

神峰（あの時の“歌”、この子も聴いてたのか…！）
0283名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/24(土) 00:46:58.59ID:sVl3Dr5J
かすみ「これまでのせつ菜先輩の歌にはなかったいろんな味がして…」

かすみ「甘いし辛いし酸っぱいし……それどころか“苦味さえも”アクセントになって、とっても美味しくて…！」

かすみ「…！」ﾊｯ!

かすみ「えとぉ、そのぉ…つまりですね…」ﾓｼﾞｯ

せつ菜「……？」

かすみ「……せ」


かすみ「せつ菜先輩の歌！全然良くなかったです！」


せつ菜「…え？」

エマ「か、かすみちゃん！？」



かすみ「──最高でした！！」


せつ菜「！！」

彼方「…ほほぅ…」

しずく「…ふふっ」ｸｽｯ

かすみ「……あぅ」ｶｱｯ

せつ菜「……」

かすみ「か、かすみんからは、以上ですっ！」ﾎﾞｯ
0284名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/24(土) 00:47:31.53ID:sVl3Dr5J
今回はこのへんで
0287名無しで叶える物語(千早赤阪村)
垢版 |
2020/10/24(土) 23:15:57.36ID:bQIaY7bf
愛さんコンサートマスターの才能ありそう
0289名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/10/25(日) 11:29:30.88ID:5GnIfCzD
保守
0290名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/10/25(日) 22:15:05.62ID:KUImcKgx
(保守)するわけ ないだろう
0292名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/10/26(月) 17:57:54.20ID:iZfejSzw
保守
0293名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/26(月) 18:19:54.76ID:QFfHmemL
神峰「……！」

神峰(甘い、辛い、酸っぱい、苦い)

神峰(そうか、この子が優木さんが言ってた"共感覚"を持つ子か！)

しずく「……確かに」

しずく「せつ菜さんのあの歌、初めて聴きました」

しずく「魅力が増したと言いますか…」

せつ菜「そ、そこまで言われるとその…照れてしまいます」ﾃﾚｯ

エマ「でも、きのうのライブは本当にとってもよかったよ？」

エマ「その～……“おととい”よりもずっとずっとステキだったなぁ」

彼方「…あ～…彼方ちゃんも偶然聴いてたけど、思わず目が覚めちゃったな～…あれ」

せつ菜「う…」ﾓｼﾞｯ

せつ菜「や、やはり皆さんの耳に届いてましたか…」

せつ菜「…なんだかちょっと恥ずかしいです」

しずく「せつ菜さん」ｽﾞｲｯ

せつ菜「！」

しずく「教えて頂けないでしょうか。どうやったら──いえ。…どうしてあんな“歌”を出せたのかを」

せつ菜「ひぇっ！？」

しずく「……」ｼﾞｯ

神峰「……」

神峰（……はは）
0294名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/26(月) 18:21:12.99ID:QFfHmemL
神峰（スゲェな…）

神峰（この人たち4人の心に…昨日の“手”がまだ残ってる）

神峰（それだけあの歌は“心に残る”もんだったんだな…）

かすみ「そ～ですよっせつ菜先輩！」

神峰「！」

かすみ「教えてくれないとぉ～かすみん気になって気になって夜しか眠れなくなっちゃいますぅ」

かすみ「…まさか廃部はただのプラフでぇ～かすみんたちに内緒でヒミツの特訓でもしてたんですかぁ？」

せつ菜「そんなことは断じてしてませんっ！」ﾊﾞｯ

彼方「……」

彼方「……すやぁ」ZZZ…

かすみ「ん～～…？」

せつ菜「あれはですね、そのー…なんというか…ですね」

せつ菜「ノリと言うかなんというか…」

せつ菜「“心”が爆発したというかですね…」

かすみ「んもうっ！言葉濁しまくってるじゃないですかぁ～！」

かすみ「やっぱり今日のせつ菜先輩、ぜーんぜん先輩らしくないですよっ」

せつ菜「あ、あははははは……」ﾀｼﾞｯ

神峰「……」

神峰（優木さんの“心”。スゲェ“慌てて”る）

神峰（昨日の“歌”について設問攻めにあってるからなのか、かなりあたふたしてる）

神峰（────だけど）

神峰（ただ慌ててるだけじゃねェ）

神峰（慌てると同時に……何かを“思案”してる？）

神峰（優木さんとは昨日会ったばっかだけど…)

神峰(確かにこの人たちの言う通り、この人“らしくねェ”と思うのはオレも同じだ）

神峰（一体何を考え）

せつ菜「んんん～～～～～……っ！」

せつ菜「っ、よしっっ！！」

ﾊﾞﾊﾞｯ!

神峰「！」
0296名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/26(月) 18:22:44.67ID:QFfHmemL
せつ菜「決めました！」

せつ菜「決めましたよ！私！！」

エマ「き、決めた…？」

せつ菜「はいっ！」

せつ菜「正直もう少し考えてから“こう”しようと思いましたが──」

せつ菜「みなさんがここまで“気になる”とおっしゃっているのなら！私やっちゃいます！！」

彼方「…ん～……んぁ？」ｳﾄｳﾄ…

せつ菜「言っちゃいます！！」

かすみ「おおっ！」

しずく「あ、相変わらず振れ幅がすごいですね…」ﾎﾞｿｯ

せつ菜「え、えー…」

せつ菜「えー…おほん」

せつ菜「ふぅ……少し落ち着きました」

神峰「……！」

神峰（“心”にあった“シアン”が消えた…！）

せつ菜「さて！」

ぱんっ！

せつ菜「今回の件の反省を踏まえ──」

せつ菜「私、皆に相談したいことがありますっ！」

しずく「！」

エマ「相談…？」

せつ菜「はいっ！」

せつ菜「もうひとりで突っ走って、皆さんに迷惑をかけてしまうなんてことは絶対にイヤです！」

せつ菜「…なので！」

せつ菜「皆さんに相談して！意見を聞こうと思いますっ！」

せつ菜「……」ｽｳｯ

せつ菜「……ホウ・レン・ソウ」

せつ菜「生徒会できちりと厳守してきたことをおろそかにしてしまうなんて…私、情けなくて涙が出そうです」

エマ「んん…確かにみんなで話しあうのは大切なことだよね…」

せつ菜「そうです！」
0297名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/26(月) 18:23:32.40ID:QFfHmemL
しずく「それで……せつ菜さんが私たちに“相談したいこと”とは、一体なんなんですか？」


せつ菜「ふふ…それはズバリですね……」


神峰（……なんなんだ？）

神峰（優木さんは……一体何を、決断したんだ？）




せつ菜「普通科2年！神峰翔太さん！」ﾊﾞｯ!




神峰「……」




せつ菜「私は彼を！スクールアイドル同好会に勧誘しようと思っています！！」




神峰「……え？」




〇




神峰「……」

神峰「……」

神峰（……あれ？）
0298名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/26(月) 18:24:57.14ID:QFfHmemL
神峰（今オレ、なにしてんだっけ？）

神峰（…ああ、そうだ）

神峰（他人の心が“見”えるオレの“目”の意味と…“オレが生きる意味”がこの人にあるかもって…）

神峰（他人の心を「掴む」優木さんの歌を見て思ったんだ）

神峰（この人からもらった“恩”を…頼られる“嬉しさ”を理由に“生徒会室”に来て…）

神峰（…同好会の人達の“心”が再び繋がるところを見た）

神峰（…けど…）


神峰（その代わりに、オレはとんでもねェ状況に放り込まれてるのかも知れねェ…！）


せつ菜「……むふん！」ﾌｯ!

神峰("中川さん"は「冷静沈着」で「現実主義」……そんな人だったのに…)

神峰(これは…この人は…！)

しずく「……か」

しずく「勧誘…ですか…？」

せつ菜「そうです！」

エマ「え、えぇ…？」

彼方「…んむぅ…すやや…」Zzz…

かすみ「あのぉ～そのぉ～」

かすみ「そこの…」ｼﾞｯ

神峰「！」ﾋﾞｸｯ

かすみ「神峰…先輩？とせつ菜先輩の昨日の歌と勧誘が、何か関係あったりするんですか？」

せつ菜「あります！」ｷｯﾊﾟﾘ

エマ「……！」ﾊｯ
0299名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/26(月) 18:26:11.70ID:QFfHmemL
せつ菜「今こうして皆さんと話が出来ているのも、昨日私に激励をくれた神峰さんのおかげなんです！」

せつ菜「そんな彼に！私は同好会に入って欲しいんです！」

せつ菜「一緒に同好会をやりたいんです！」

せつ菜「……ですが、やはり突っ走り過ぎは良くありません」ｺﾎﾝ

せつ菜「ですのでこうして皆さんにお尋ねします！」

せつ菜「この人を…神峰翔太さんを！同好会に勧誘していいのかどうかを！！」ﾊﾞｯ!

彼方「……」

しずく「あ、あは…あはは…」ﾋｸｯ

かすみ「…走りすぎは良くないというか…もう既に突っ走ってるというか…」ﾎﾞｿｯ


せつ菜「……と、いうことですので！」ﾆｺｯ!


せつ菜「どうです？──神峰さんっ！！」


ﾍﾟｶｰｯ!


神峰「……」


せつ菜「一緒に同好会、やりませんか？」


神峰「……」

せつ菜「……？」ｷｮﾄﾝ

神峰「……な」

神峰「ななななななな、何言ってるんスか！？」

せつ菜「何って……普通に部活勧誘ですけど」

神峰「そんな話！昨日あんたから聞いてねェスよ！？」

せつ菜「ふふ、当然ですよ」

せつ菜「神峰さん、あなたには言ってねェスから♪」

ﾍﾟｶｰｯ!

神峰(こ、心から笑ってる…！)
0300名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/26(月) 18:27:19.66ID:QFfHmemL
せつ菜「……神峰さん」

せつ菜「おとといの私の歌から、あなたはあれだけのことを感じ取ってくださいました」

せつ菜「その“感受性”が……同好会には、私には必要なんです」

せつ菜「……それに！」

せつ菜「私はあなたに一番近くから見ていて欲しいんです！」

せつ菜「私の歌でみんなが笑顔になるところを、みんなが大好きで溢れるところを、一番近くで見ていて欲しいんです”！」

神峰「…！」

せつ菜「どう…でしょうか？」

神峰（……）

神峰（……優木さん）

神峰（この人……“心”が完全に普通<ﾆｭｰﾄﾗﾙ>の状態だ）

神峰（嘘も悪意も下心もない）

神峰（今の言葉が思っていることの全てだ）

神峰（本当に、優木さんはオレを…？）

神峰（……）

エマ「ちょ、ちょっとせつ菜ちゃん？」

神峰「！」ﾊｯ

エマ「そのー…神峰…くん、とっても困ってるようにみえるな～…？」

せつ菜「んむ…」

エマ「急すぎるというか…」

エマ「私は…えぇと、せつ菜ちゃんが決めたことなら賛成するけど…」

エマ「でもやっぱり…急すぎると思うなぁ？」

せつ菜「むむ…」
0301名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/26(月) 18:31:34.74ID:QFfHmemL
彼方「………んー…」

彼方「…勧誘と～…相談」

彼方「普通、片方が終わってからもう片方をやるものなのに……それを同時にやっちゃったらなぁ～…」

彼方「…ま～…そこの神峰くんも慌てちゃうよねぇー…」

せつ菜「うぐ…！」

せつ菜「た、確かに彼方さんのおっしゃる通りです…！」

彼方「…ん～……でもでもー…」

彼方「…彼方ちゃんもせつ菜ちゃんの相談に賛成しちゃうよ～」

せつ菜「！！」

神峰「！！」

せつ菜「ほ、本当ですか！？」

彼方「ん」

彼方「…そっちのが…なんか～…面白そうだし…」

せつ菜「お、おお…！」ﾜﾅﾜﾅ…

しずく「あの」ｽｯ

しずく「その相談の件ですが…私も同意します」

しずく「入るもの拒まず。……それは演劇部も同好会も変わらないと思いますから」

せつ菜「か、彼方さん…！」

しずく「それに……」ｼﾞｯ

神峰「！」ﾋﾞｸｯ

せつ菜「…それに？」

しずく「いえ、なんでも」

しずく「……それよりもですね」ｺﾎﾝ

しずく「この件、まずは神峰さんの意思をしっかり聞いた後にした方がいいと思います」

せつ菜「うぐっ！」

ｽﾞﾊﾞｧｯ!

神峰(……"正論"で優木さんの心が切り裂かれた！)
0302名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/26(月) 18:33:38.92ID:QFfHmemL
エマ「あ、あわわわわわ……」ｱｾｯ

かすみ「なんだかすごい状況になってますね…」

かすみ「……」

かすみ「……」ﾍﾟﾛﾘ

かすみ「でも、ま……かすみんも、3人と同じです」

せつ菜「！」

かすみ「せつ菜先輩の“相談”！かすみんも同意します！」

かすみ「あの“味”にその“人”が関わっていると言うのなら！かすみん賛成しちゃいますよ！」

せつ菜「み、皆さん…！」

せつ菜「あ、ありがとうございます…！」ﾌﾞﾜｯ

神峰「…っ！！」

神峰（……ぅ）

神峰（ウ、ウソだろ！？）

神峰（“あっという間に4人から同意を貰った”！？）

神峰（ヒトが他人の意見につられて自分の意見を捻じ曲げたり変えたりすることはよくある……けど！）

神峰（この人たちの“心”…！そういうもんが一切ねェ…！）

神峰（こっ、これも優木さんへの信頼が成せることなのか！？）

せつ菜「で、ではそのっ──神峰さんっ！！」ﾊﾞｯ

神峰「！！」
0303名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/26(月) 18:34:50.73ID:QFfHmemL
せつ菜「えと、それで……どう、でしょうか？」

神峰「……」

せつ菜「い、一緒に同好会…やりませんか？」

神峰「……っ」

神峰「……オレは」

神峰「オレは……」

神峰「……」

神峰「……」

せつ菜「……っ」

せつ菜「っす、すみません！やっぱりちょっと急でしたよねっ！？」

せつ菜「お返事はまた──」

神峰「……」

神峰「……すんません」

せつ菜「！」

神峰「同好会の方々にはスゲェ…申し訳ねェんスけど」





神峰「……優木さんと二人だけで、ハナシさせて貰ってもいいスか」

せつ菜「……はい？」




.
0304名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/26(月) 18:35:17.44ID:QFfHmemL
今回はこのへんで
0305名無しで叶える物語(たこやき)
垢版 |
2020/10/26(月) 21:04:32.58ID:gTO5sffC
まぁ普通に考えて女だらけの部活に入るとか抵抗あるわなw
0306名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/10/26(月) 21:52:55.86ID:cLd0hsoR
侑「虹を出してっ！！」

他の9人「よっしゃ！」ﾎﾞﾛﾝ

ｼｺｺｺｺｺｺｺｺｺ‥お空に向かってﾋﾟｭﾋﾟｭﾋﾟｭのﾋﾟｭｰ

ﾚｲﾝﾎﾞｰﾊﾟｧｧｧｧｫｧｧ

こんな展開が見たいんか？
0308名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/27(火) 08:59:03.60ID:MpmhOTtj
せつ菜が完全にメインヒロインだ
0310名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/28(水) 00:12:20.78ID:Y2ewd9WK
せつ菜「わ、私と二人だけで…ですか？」

神峰「」ｺｸｯ

エマ「んん…私たち4人がじっとみてたら神峰くんも答えにくいよね…」

かすみ「針のムシロってカンジですもんねぇ」

せつ菜「むむ…確かに答えを強要してる感があります…！」

彼方「……感と言うかなんというか……」

せつ菜「……んむ」

せつ菜「そう、ですね」

せつ菜「では私はここで神峰さんと話しますので、皆さんは…」

せつ菜「…！」ﾊｯ!

しずく「…？」

せつ菜「では！皆さんは！」ﾊﾞｯ!


せつ菜「────“部室”で！待っていてください！！」ﾆｯ!!


「「「「…！！」」」」


せつ菜「私はまたのちほど向かいますので！」ﾋﾞｯ!


エマ「…ふふ」

エマ「うん、りょうかいだよせつ菜ちゃん」ｸｽｯ

しずく「掃除、しておきますね」ﾌﾌｯ

かすみ「ん～ちょっとホコリたまってるかも…」

エマ「…あっ」

エマ「その…神峰…くん？」

神峰「？」

エマ「ゆっくりゆっくり考えてもいいからね？」ﾆｺｯ

神峰「え…？……あ、ハイ」

エマ「……ふふ 」ｸｽｯ
0311名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/28(水) 00:13:34.19ID:Y2ewd9WK
彼方「…ん～…なら～…あとは若いお二人におまかせしましょかー…」

かすみ「わ、お見合いみたいな言い方ですねそれ」

せつ菜「お、お見合い！？」

かすみ「あ！いえいえ！これはその…」

彼方「…じょーだんですよ～…じょうだん…」

せつ菜「…ぁぅ…」

彼方「……」

彼方「…それじゃ、またあとで」ﾌｯ

せつ菜「！」

せつ菜「…はい、またあとで！」ﾆｯ


……ｶﾞﾁｬﾘｯ

……ﾊﾞﾀﾝｯ


神峰「……」

神峰「……フゥ」

神峰(ひとまず、これで一息つける)

神峰(けれど……）


神峰（──"これから"だ)


神峰「優木さん」

せつ菜「！」

神峰「まず1コ、いいスか」

せつ菜「は、はい」

神峰「この放課後、マジで驚くことの連続で…オレ、頭がおかしくなりそうス」

神峰「廃部とか勧誘とか…もうワケわかんねェスよ…」ﾊﾊ…

せつ菜「それについては本当に、本当に申し訳なく…！」ﾍﾟｺﾘ!

神峰「……」ｼﾞｯ

せつ菜「……？」

神峰「優木さん」

せつ菜「！」
0312名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/28(水) 00:14:51.43ID:Y2ewd9WK
神峰「……オレと優木さん、昨日会ったばっかじゃないスか」

せつ菜「え、ええ」

神峰「そんなよく知りもしねェオレを…どうしてあんたは同好会に誘おうと思ったんスか？」

せつ菜「……」

神峰「オレはそれが不思議でしょうがねェ」

せつ菜「……もうっ！」

神峰「！」

せつ菜「さっき言ったの聞こえてませんでしたか？」

神峰「え？」

せつ菜「私、言いましたよ？何回も言いました！」

せつ菜「同好会のために、私のために──歌を聴いて景色を見る、神峰さんのその鋭敏な感受性が必要だって！」

せつ菜「観客の皆が笑顔になって、大好きが溢れるところを…一番そばであなたに見ていて欲しいって！」

せつ菜「もうっ……何回言わせるつもりですか？」

神峰「……！！」

せつ菜「」ﾌﾟﾝｽｶ!

神峰（……やっぱりだ）

神峰（やっぱりこの人は…どこまでも真っすぐに、心を突き刺してくる）

神峰（オレを──オレなんかを必要としてくれてる）
0313名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/28(水) 00:15:42.17ID:Y2ewd9WK
神峰「……優木さん」ﾎﾞｿｯ

神峰（こんなに真っ直ぐな人がオレなんかを必要としてくれてんのなら──）



神峰（──オレはこの人に伝えなくちゃならねェコトがある）



神峰「…！」ｸﾞｯ!

神峰「…っ…優木さん」

せつ菜「！」

せつ菜「はいっ！」

神峰「オレの“感受性”が必要だってあんたは言ったけど…」

神峰「……あんたと2人でハナシさせて欲しいって言ったのは、“ソレ”が関係あるんス」

せつ菜「それ…というと」

せつ菜「感受性、ですか？」

神峰「」ｺｸｯ

神峰「オレの“ソレ”は……他の人に聞かれたくねェことだから」

神峰「──そんで」



神峰「あんたに伝えたいことだから」



神峰「……」

せつ菜「……」

神峰「……」
0314名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/28(水) 00:20:40.46ID:Y2ewd9WK
せつ菜「あの……神峰さん？」

神峰「…っ！」ｸﾞｯ!


…ﾄﾞｯ


神峰「……ゆうき、さん」


……ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯ


神峰「……ｯｸﾞ」


……ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯ!


神峰「…！」ﾊｰ…ﾊｰ…

.
0315名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/28(水) 00:21:12.13ID:Y2ewd9WK
.

──お前、怖いわ


神峰「……ｯ」ﾋﾞｸｯ


──オレがそんなこと考えてると思ってんのか？


神峰「れ、は…」


──わかったような口きくな！！


神峰「お、れは…」


──心？バカじゃねーの？


神峰「オレは…」


──気持ち悪ぃ！


神峰「オレは……！」




──歌が聴きたいなら、正門に来てください！




神峰「──！！」



せつ菜「あの、神峰さ…」




神峰「オレは、ヒトの"心"が見える」



.
0316名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/28(水) 00:22:08.88ID:Y2ewd9WK
今回はこのへんで
0317名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/10/28(水) 00:33:35.35ID:heKEceAx
乙
見てるぞ
0320名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/10/28(水) 12:45:45.18ID:ZgrgiJQH
吏人「オレ言ったぞ！！何回も言った！！今年ラブライブ出るって！！何回言わせんだ！！！」

せつ菜勧誘で強そう
0321名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/28(水) 18:06:35.38ID:Y2ewd9WK
神峰「……」

せつ菜「……え？」

神峰「……」

せつ菜「ここ、ろ…？」

神峰「」ｺｸｯ

神峰「一昨日…オレはあんたの歌を聴いてあの景色を見た」

神峰「そんであんたは、歌を聴いて景色を見る、オレの鋭敏な感受性が必要だって言ってくれた」

神峰「でもそれだけじゃねェんス」

せつ菜「……」

神峰「オレの目は、歌を聴いて景色を見るだけじゃねェ」

神峰「オレの"目"は──」



神峰「人を見ると、そいつの"心"が見える」



せつ菜「……」

神峰「そいつが今、何を感じてんのか」

神峰「心が"傷ついて"んのか"燃えて"んのか"閉ざされて"んのか」

神峰「…そいつが全部、見えるんス」

神峰「オレは……オレはこの“目”のことをあんたに知って──」

せつ菜「神峰さん」

神峰「！！」ﾋﾞｸｯ!

せつ菜「……」



せつ菜「……やはり、そうだったんですね」ﾌｯ

神峰「…え？」



せつ菜「……」

神峰「な……」

神峰「あんた…っ、……気づいて！？」
0322名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/28(水) 18:07:45.72ID:Y2ewd9WK
せつ菜「……」

せつ菜「……神峰さん」

神峰「！」ﾊｯ!

せつ菜「私、昨日の夜ずっと考えてました」

神峰「……考えてた？」

せつ菜「はい」

せつ菜「昨日の夜。ずっとずっと」

せつ菜「同好会と──」



せつ菜「──神峰さん。あなたのことを考えていました」



神峰「……！！」

せつ菜「私の失敗や後悔。同好会の人達への懺悔」

せつ菜「そして……神峰さん」

せつ菜「あなたが私に届けてくれた言葉達のことを、ずっと考えていました」

神峰「……」ｺﾞｸｯ

せつ菜「そういえば昨日、教えませんでしたか？」

せつ菜「私の仲間に“共感覚”を持つ人がいる、と」

神峰「…それはもちろん、覚えてます」

神峰「今日ここで話聞いてて感じたんスけど…その人はあの中須さん…って人スよね」

せつ菜「その通りです」

せつ菜「彼女は──“音”を聞くと“味”を感じる“共感覚”の持ち主です」

神峰「……」

せつ菜「そんな彼女がとても近くにいるからこそ──」

せつ菜「──神峰さん、私はあなたに対して“もしかしたら”と思いました」

せつ菜「もしかしたら、あなたは心を見ることのできる人間かもしれない、と」

せつ菜「……」

せつ菜「……と、言うよりもですねっ！！」ｸﾞﾜｯ!

神峰「！！」ﾋﾞｸｰｯ!
0323名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/28(水) 18:08:19.51ID:Y2ewd9WK
せつ菜「あれだけあなたが！心ココロこころ心と言ってたら！」

せつ菜「そりゃーもしかしたらって思いますよっ！！」

神峰「うぇっ！？」

せつ菜「共感覚を知っている人間なら、ほぼ確実に！あなたに対して私と同じ考えを持つと思います！」

神峰「マジ…スか？」

せつ菜「割とマジです！」

せつ菜「……あっ！！」

神峰「？」

せつ菜「あと昨日の昼夜逆転丸が丁度さとり妖怪回だったというのもありますね！！」

神峰「……へっ？」

せつ菜「いやあ～！心を読むさとり妖怪を通じて逆転丸と喜助くんの友情があらためて強調された、まさに神回と呼べる出来で……」

神峰「さと……え？」

せつ菜「……ではなく！！」

神峰「？…？」

せつ菜「ｺﾞﾎﾝ」

せつ菜「……とにかく、そう言うことです」

神峰「……」

神峰(……何が"そう言うこと"なのかはよくわからねェけど)

神峰(この人はオレの"目"についてある程度予想を立ててたんだな…)

神峰(……共感覚を知っていたからこそ出来た予想、か)

神峰「……」

神峰「……」

神峰(……待て)

神峰「……ｯ」

神峰(待て待て待て)

神峰(予想を……いや)

神峰(ある種の確信を……優木さんはしていた？)

神峰(それなら──それなら！！)

神峰(それなら！この人は…！)

神峰「……っ！！」ｿﾞｸｯ
0324名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/28(水) 18:11:02.22ID:Y2ewd9WK
神峰「……」

神峰「……優木さん」

せつ菜「いやしかし昨日はネコサダの扱いが少々おざなりだったのがマイナスポイントだったような………はははははいっ！なんでしょう！？神峰さんっ！！」ﾋﾞｸｯ!

神峰「あんたは、オレの"目"について予想をつけてた……んスよね？」

せつ菜「は、はい…」

神峰「なら……」

神峰「なら、あんたは…！」



神峰「"心を見られてるかもしれねェ"オレを！同好会に勧誘したんスか！？」



せつ菜「……」

神峰「……ｯ!」ﾊｰ…!ﾊｰ…!ﾊｰ…!

せつ菜「……ぇ」

神峰「！」

せつ菜「え、ええ…」

せつ菜「そうですけど……それがどうかしましたか？」

神峰「なっ……！」
0325名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/28(水) 18:12:09.22ID:Y2ewd9WK
神峰(こ、この人の心…)

神峰(全く動揺してない！変わってない！)

神峰(不思議そうにオレを見てる…！)

せつ菜「？？？」

せつ菜「神峰さん？どうかしましたか？」

神峰「……！」ﾊｰｯ!…ﾊｰｯ!

せつ菜「汗、すごいですよ？」

神峰「……っ！」

神峰「なん…っ、でだよ！！」

せつ菜「！」ﾋﾞｸｯ

神峰「普通心を見られるなんてイヤだろ！気持ち悪ィだろ！！」

神峰「なのになんで！！」

神峰「なのになんで！！あんたは……！！」

せつ菜「……」

神峰「なんで！あんたは…！！」

ﾊｰｯ…! ﾊｰｯ…!

せつ菜「神峰さん」

神峰「！！」ﾄﾞｸﾝｯ!

せつ菜「落ち着いてください、神峰さん」

神峰「…！」

せつ菜「落ち着いて、ください」ｼｰｯ…

せつ菜「……」

神峰「……っ」

せつ菜「……落ち着きましたか？」

神峰「……っ、ぁ……あ、ああ」

せつ菜「……よかった」ﾌｯ

神峰「……」
0326名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/28(水) 18:13:53.85ID:Y2ewd9WK
せつ菜「そしてまずは──私から、お礼を言わせてください」

神峰「！！」

せつ菜「ありがとうございます」ﾍﾟｺｯ

神峰「…っ」

神峰「それは一体…何に礼言ってるんスか？」

せつ菜「もちろん決まってます」

せつ菜「心が見える…だなんて、あなたにとってとても大切なことを教えてくれたことに、ですよ」

神峰「…！」

せつ菜「……」
0327名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/28(水) 18:14:23.71ID:Y2ewd9WK
せつ菜「……これも昨夜、ずっと考えてました」

せつ菜「私の予想が当たっていたなら……神峰さん」

せつ菜「あなたはどんな思いをして人生を歩んできたのだろう、と」

せつ菜「心が見えるあなたが歩んできた人生はどんなものだったんだろう、と」

神峰「……」

神峰「……今の二つ、意味被ってなくないスか」

せつ菜「もうっ、茶化さないでくださいっ」

神峰「……すんません」

せつ菜「……」

せつ菜「……神峰さん」

せつ菜「あなたの人生を想うと私、泣きそうになりました」

神峰「！」

せつ菜「私の予想が本当だったのなら……」

せつ菜「どれだけイヤなモノをあなたは見てきたんだろう、と」

せつ菜「とても、泣きそうになりました」

神峰「……優木さん」

せつ菜「あとぶっちゃけ、そう言うの大好物でした」

神峰「優木さん……？」

せつ菜「と、ともかくですね」ｺﾎﾝ

せつ菜「……」

せつ菜「……ありがとうございます、神峰さん」ｽｯ

神峰「……」

せつ菜「あなたの何よりも大切なその秘密を……こんな私に教えてくれて」

せつ菜「本当に、ありがとうございます」ﾍﾟｺｯ
0328名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/28(水) 18:15:13.20ID:Y2ewd9WK
神峰「……そんな」

神峰「こんな、なんて。んなコト言わないでください、優木さん」

神峰「そんな自分を卑下した言い方すんなんて……あんたらしくねェよ」

せつ菜「……」

神峰「あんたはもっと──」

せつ菜「私らしいってなんですか？」

神峰「へっ？」

せつ菜「だから、私らしいってなんですか？」

神峰「え、いや、その」

せつ菜「私と神峰さん、まだ知り合ったばかりなんですよ？」

神峰「う…！」

せつ菜「そんな神峰さんに私らしさを指摘されても……すごく困ります！」

神峰「スンマセン！」

せつ菜「──ですので！」

ﾊﾞｯ!

せつ菜「私らしい私を！神峰さんにもっと知って欲しいんです！」

せつ菜「近くで──ずっと近くで！知って欲しいんです！」

神峰「！！」

せつ菜「さて、話は戻りますが──神峰さん！！」

神峰「……！」ﾋﾞｸｯ



せつ菜「同好会！入りませんかっ！！」



神峰「……ぁ」

せつ菜「どうです？」ﾆｯ!
0329名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/28(水) 18:16:09.50ID:Y2ewd9WK
神峰「……」

せつ菜「……」

神峰「……あん、た」

せつ菜「？」

神峰「ほんとうに、どうして…」

神峰「どうしてこんなオレを──」

せつ菜「……」

ｽｯ…

むにっ！

神峰「わへ？」

せつ菜「いいですか！神峰さん！！」

ﾑﾆｭﾓﾆｭ…

せつ菜「そもそも！そもそもで──あ、ほっぺ柔らかいですね神峰さん」

ﾑﾆﾑﾆ…

神峰「ひっぱやないでくらさい」

せつ菜「おっと失礼」

ぱっ

せつ菜「……」ｵﾎﾝ

せつ菜「そもそもですね、神峰さん」

せつ菜「なんで？どうして？なんで？どうして？ってずっと神峰さんは言ってますけど──そもそも！そもそもですよ？」



せつ菜「友達を部活に誘って、何かいけないコトとかありますか？」

神峰「──！！」



神峰「それ、は……」

せつ菜「……」

神峰「それは……」

せつ菜「ほら！無いでしょう？言葉が浮かばないでしょう？」
0330名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/28(水) 18:17:32.46ID:Y2ewd9WK
神峰「……」

せつ菜「とにかく！神峰さんは物事を悪い方向に考えすぎです！」

神峰「……」

せつ菜「もっとポジティブに──」

神峰「……」

せつ菜「──神峰さん？」

神峰「……」

せつ菜「その、急に止まってどうかされ」

神峰「……」

…ﾎﾞﾛｯ

せつ菜「！」ﾋﾞｸｯ

ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ…ﾎﾞﾛ…

神峰(…は、は)

せつ菜「え……え？」

神峰(なんだ、コレ)

ﾎﾞﾛ…ﾎﾞﾛ…!

神峰(なんで──くそっ)

ﾎﾞﾛｯ…ﾎﾞﾛｯ…!

神峰(なんでこんなに……涙が止まらねェんだ)

ﾎﾞﾛ…ﾎﾞﾛ…!

神峰「…ぅ…ぁ…」

ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ…!

神峰(……この人の"心"は、どこまでも真っ直ぐだ)
0331名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/28(水) 18:18:23.04ID:Y2ewd9WK
神峰(真っ直ぐで、真っ直ぐで──そんで)

神峰(──言い切った)

神峰(「オレを同好会に入れたい」って)



神峰(オレを──「友達だ」って)



せつ菜「あの、その…神峰さん？」ｱﾀﾌﾀ…

せつ菜「とりあえずコレで涙を拭いて──」ｽｯ

神峰「……」

神峰「……だ、いじょうぶス」

神峰「ハンカチは、持ってる」ｽｯ

……ぐいっ！

神峰「……」

せつ菜「……あ」

神峰「……」

せつ菜「……」

神峰「……」

せつ菜「……神峰さん」

神峰「！」

せつ菜「私、何度でも言いますよ」

せつ菜「……」ｽｳｯ

せつ菜「私は、あなたに同好会に入って欲しいんです」

せつ菜「あなたのその"目"で……私をそばで見ていて欲しいんです」

せつ菜「私の歌で、皆の心が大好きで溢れるところを見ていて欲しいんです」

神峰「……」

せつ菜「……」

せつ菜「……いいですか、神峰さん」

神峰「……はい」

せつ菜「……」ｸﾞｯ

神峰「…？」
0332名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/28(水) 18:19:34.40ID:Y2ewd9WK
せつ菜「…」ｽｳｯ

──ﾊﾞｯ!！

せつ菜「スクールアイドルとは！」

神峰「！」ﾋﾞｸｯ!

せつ菜「感動！歓喜！癒し！決意！勇気！再起！生きる力を！！……観客の心に届ける人達なんです！」

せつ菜「そんな私たちを……神峰さん！！」

神峰「！」

せつ菜「あなたに一番近くで見ていて欲しいんです！」

せつ菜「17年間他人の心を「見て」苦しんできた！あなたに見ていて欲しいんです！」

せつ菜「そして私たちが溺れそうになった時──」

せつ菜「また！あの時みたいに！──引き上げて欲しい！支えて欲しいんです！」

神峰「…！」

せつ菜「」ﾊｯ…!ﾊｯ…!ﾊｯ…!

せつ菜「っ…それに！」

せつ菜「それに……」

せつ菜「……」

神峰「……？」

神峰「あの、優木さ」



せつ菜「私の心を掴んだ責任、取ってもらわないと困りますよ？」ﾆｯ！

神峰「──！！」



せつ菜「……」

神峰「……」

せつ菜「……」

神峰「……」

せつ菜「……それで、その」ﾓｼﾞｯ

せつ菜「神峰さん？」

神峰「……」
0333名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/28(水) 18:20:03.07ID:Y2ewd9WK
せつ菜「よかったら、答えを聞かせて欲──」

神峰「正直」

せつ菜「！」

神峰「もう心なんか見たくねェ…関わりたくねェ…」

神峰「……けど」

神峰「あんたを手伝うことで、あんたの同好会に入ることで、ああいう景色をまた見られんなら…！」

せつ菜「…！」ｺﾞｸｯ



神峰「あんたとやる同好会なら！悪くねェ…！！」



せつ菜「……」

神峰「……」

せつ菜「……」ﾌｯ

…ｽｯ

神峰「！」

せつ菜「神峰さん」

せつ菜「──ようこそ、スクールアイドル同好会へ！」

神峰「──ハイ！」


…ｶﾞｼｯ!!


神峰「……」

せつ菜「……ふふっ♪」
0334名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/28(水) 18:21:54.59ID:Y2ewd9WK
神峰「……」

神峰(……彼女の手のひらは、ちいさい)

彼女(でもこん中に…人の心を動かす熱さが詰まっ)

ぐいっ！

神峰「うおっ！？」

せつ菜「さぁ！それではさっそく行きましょう！」

せつ菜「──同好会へ！私たちの部室へ！

神峰「……！」

神峰「──ああ！！」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ…

神峰「……」

神峰(……オレは)

神峰(とんでもねェ道に入ったかも知れねェ)
0335名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/28(水) 18:22:17.29ID:Y2ewd9WK
神峰(自分から心に関わってくんだ…)

神峰(おかしくなっちまうかも)

神峰(だけどその先に人の心を動かす喜びがあるなら…)


神峰(進もう──！)


しゅたっ！


神峰「！」

せつ菜「さっ！着きましたよ！」

せつ菜「ここが私たちの……部室です！」ﾄﾞﾝｯ!

神峰「ここが…部室…」ﾎﾞｿｯ

せつ菜「そして改めて紹介します！」ﾊﾞｯ!

せつ菜「私の──私たちの！」ｶﾞｯ!


ｶﾞﾗﾗﾗﾗｯ!


せつ菜「スクールアイドル同好会の──仲間達を！！」

神峰「！！」

ﾊﾞｯ!

せつ菜「さ、神峰さん！」

せつ菜「自己紹介！お願いします！」
0336名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/28(水) 18:25:43.96ID:Y2ewd9WK
神峰「……」


…ﾄﾞｯ


神峰「……ｯ!」


…ﾄﾞｯﾄﾞｯ


神峰「……ふ」


…ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯ!


神峰「──普通科2年、神峰翔太」


…ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯ!!


神峰「──これからよろしく！お願いいたします！！」


──ﾄﾞｯ!!


神峰「───!!」


……ｻﾞ


……ｻﾞｻﾞ…ｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ……ｻﾞｻﾞ…


……ｼｭ…


……ｼｭﾙ…ｼｭﾙﾙﾙﾙﾙ…ｼｭﾙﾙﾙ…


……ﾊﾟﾀ…


……ﾊﾟﾀ…ﾊﾟﾀﾀﾀ…ﾊﾟﾀﾀﾀﾀﾀ…


……ﾒｪ…


……ﾒｪ…ﾒｪｪ…ﾒｪｪｪｪ……


　
0337名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/10/28(水) 18:26:35.56ID:Y2ewd9WK
今回はこのへんで
0338名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/10/28(水) 18:38:13.86ID:fy3tzkcc
引き込まれるなぁ
0340名無しで叶える物語(もこりん)
垢版 |
2020/10/28(水) 23:14:50.45ID:N4G/o6xC
ﾒｪﾒｪが彼方ちゃんなのしかわからない
それにしてもせつ菜ちゃん滅茶苦茶ヒロインしてるな
0341名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/28(水) 23:50:49.37ID:LQxgeLvC
>>339
なんか笑うとこあった？
0343名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/29(木) 18:53:51.45ID:3CD2grYV
含みのあるエマちゃんは何なんだろ
0344名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/29(木) 20:06:49.47ID:mIxbMBi8
神海先生の漫画で同好会の娘の誰かがヒロインになるとしたら100パー果林さんになると思う
大人っぽい年上の女性好きを隠す気ないよね先生
0348名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/29(木) 20:24:12.98ID:mIxbMBi8
>>347
ライトウイングもソウルキャッチャーズもその後の読み切りバズルジャグルやはじめてのいいねもテーマのひとつに人間の個性ってのがあると思うんだよな

そういう意味では神海先生の作風は抜群にニジガクと親和性あるぞ
0349名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/10/29(木) 20:32:27.80ID:o7Yf5mrT
ヤバい

期待せずにはいられない
0350名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/29(木) 20:47:55.01ID:mIxbMBi8
バズルジャグルはパフォーマーの話としてニジガクとめっちゃ合ってる
この見開き感動した
https://i.imgur.com/D3FhYRX.jpg
0352名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/10/30(金) 16:48:32.15ID:hgjdq7PS
>>351
名前発覚回のスレミンの興奮すごかったな…懐かしい
あの回は黒条初登場回でもあるし

あと花見回でメチャ気合い入った久住さんのコマすごいすき
0355名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/01(日) 12:09:23.07ID:d38l1Oea
保守
0356名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/01(日) 22:24:38.76ID:1MemXmR0
神峰「普通科2年、神峰翔太」

神峰「これからよろしく！お願いいたします！！」

ﾊﾞｯ!

「……」ﾎﾟｶｰﾝ…

「……!」ﾊｯ!

「……そっか」

「あなたがこの部室に来たってことは…同好会に入ることにしたんだね？」

「ね、神峰くん？」

神峰「──ハイ！」ｸﾞｯ!

「ふふっ、これからよろしくね？」ﾆｺｯ

神峰「ハイ！おなしゃス！」

神峰「……え、と、確か…」

「エマ」

エマ「国際交流学科3年のエマ・ヴェルデ」

エマ「がんばっていこうね！神峰くん！」

ぐっ！

神峰「ハ、ハイ！頑張りマス！」ﾋﾞｸｯ!

せつ菜「もうっ、神峰さん？」

せつ菜「今からそんなに緊張していては先が思いやられますよー？」

神峰（ゆ、優木さん…こればかりはしょうがねェんス！）

「はーい！はいはいはい！」

「次はかすみんの番ですよ！」

神峰「あ、確か……中須かすみさん…スよね？」

神峰「よろしくおなしゃス！！」ﾊﾞｯ!

かすみ「ちょちょちょちょ！自己完結！自己完結しないでくださいよ神峰先輩っ！」

神峰「へ？」
0357名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/01(日) 22:26:36.86ID:1MemXmR0
かすみ「いいですか？ちゃんと見てくださいよ？」

かすみ「えー…おほん」

かすみ「こんにちはぁ～っ♪、スクールアイドル同好会１年！みんなのアイドルかすみんですっ♪」ｷﾗｯ

かすみ「日本で一番かわいい味のするスクールアイドル目指してます！よろしくお願いしますね？」

かすみ「神峰せ・ん・ぱ・い？」ﾆﾋﾋ…

神峰「……」

神峰「……あ、ハイ」

かすみ「わーーっ！なんですかその反応っ！？」ｶﾞｰﾝｯ!

神峰「あ、イヤ！コレはその、なんつーか…」

神峰「スゲェ自信に満ちてるカンジだったから呆気に取られた…つかなんつーか…」

神峰（正直、眼が眩むほどまぶしく見えてしょうがねェ）

神峰（オレにはねェ、確固とした“自信”ってモンをこのコは持ってる）

かすみ「自信に満ちてる、ですか」

神峰「ああ」
0358名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/01(日) 22:27:15.03ID:1MemXmR0
かすみ「……ほぅほぅ。神峰先輩は実にいいトコロに気づいてくれましたね！」

かすみ「……さてそんな先輩に質問です！」ﾋﾞｼｯ!

神峰「え？」

かすみ「先輩はぁ～かすみんのこと、どう思います？」

神峰「……どう思うか、スか？」

かすみ「そうです！」

かすみ「“自信がある”、以外にもぉ～、かすみんのかわいいカンジ、ちゃんと感じてますぅ？」

神峰「いや急にんなコト言われても…」

かすみ「かすみんのコト、気になっちゃったりし」

「そこまで」ぽんっ

かすみ「あてっ」

「かすみさん、神峰さんのことからかいすぎ」

かすみ「そ、そんな。別にかすみんは全然これっぽちもからかってないよしず子ぉ～」

「とにかく、これ以上はダメ。ね？」

「せっかくの新しい会員の人がすぐにいなくなったら悲しいよ…」

かすみ「う、うぅ～ん…まぁ、たしかに…」

神峰「……」
0359名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/01(日) 22:28:04.59ID:1MemXmR0
「わかったら神峰さんをからかうのはダメだよ？ね？」

かすみ「しず子がそういうのなら……ちょっと控えます、ハイ」

「…もうっ」

「……」

「……」ｺﾎﾝ

「改めてはじめまして」ﾍﾟｺｯ

しずく「国際交流学科一年、桜坂しずくです。よろしくお願いします」

神峰「あ…はい」

神峰「こ、こちらこそよろしく……っス」

神峰（中須さんとは打って変わって、スゲェ丁寧な人だ）

神峰(一年、って言ったよな？)

神峰（とても歳下には見えねェ…）

しずく「一緒に同好会、頑張っていきましょう」ﾆｺｯ

神峰「は、はい」ﾀｼﾞｯ

せつ菜「……ん～…」

せつ菜「やはりまだまだ、体が硬いですね神峰さん」

せつ菜「もっとリラックス、していいんですよ？」

エマ「そうだよ神峰くん？りら～～っくす、していいんだよ？」

神峰「イヤ、その…」

神峰（……その心遣いが逆に緊張するんス！）

神峰（このふわふわしたカンジ！スゲェ慣れねェ！）
0360名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/01(日) 22:28:35.28ID:1MemXmR0
しずく「…ところでひとつ、お聞きしたいことがあるんですが」

神峰「！」

しずく「いいですか？」

神峰「その…ナンデショウカ？」ﾋﾞｸﾋﾞｸ…

しずく「それはですね…」ｽｯ



しずく「神峰さんは、どのようなスクールアイドルを目指していらっしゃるんですか？」

神峰「へ？」

せつ菜「……あっ」



しずく「私は──」

神峰「ス、スンマセン！！」ﾊﾞｯ!

しずく「…はい？」

神峰「スゲェ…マジスゲェ大切なこと言い忘れてたんスけど…」

しずく「え、ええ…」

神峰「オレ、スクールアイドルやるつもりはねェんス！」

しずく「！」

かすみ「へっ？」

神峰「オレは、オレは…」

神峰「……」

神峰「……」

エマ「……神峰くん？」
0361名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/01(日) 22:30:40.42ID:1MemXmR0
神峰「……2日前」

神峰「優木さんの歌を見て…マジでスゲェと思ったんです」

神峰「今までオレが見たこともねェもんを優木さんは見せてくれて…」

神峰「……感動、しちまったんス」

せつ菜「……神峰さん」

神峰「その気持ちを伝えるためにオレは昨日優木さんに会いに行って……そこでもっともっとスゲェもんをこの人は見せてくれました」

かすみ「スゲェ…もん」ﾎﾞｿｯ

しずく「…あの“歌”のことですね」

神峰「……」

神峰「……オレは」

神峰「オレは、手伝いたいと思った」

神峰「あんな歌を出せる、あんなスゲェ景色を作り出せる優木さんを──あんた達を！手伝いたいと思った！」



神峰「だからオレは──ここにいるんです」



「「「……」」」

神峰（……）

神峰（言い、切った…！）

エマ「そう、なんだね」ﾌｯ

神峰「…あ」

神峰（この人、笑──）

エマ「じゃあその景色を…ううん…もっとすごい景色を見れるように──いっしょにがんばろうね！神峰くんっ♪」

かすみ「…あれ以上の景色、ですか」

しずく「高い壁だね…」

かすみ「でも俄然、燃えてきましたよ…！」ﾑﾝｯ!
0362名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/01(日) 22:31:07.32ID:1MemXmR0
神峰「……」

神峰（……本当に）

神峰（本当に、いい人なんだな、この人たち）

神峰（何の脈絡もなしに入ってきたオレを、この人たちはイヤな“心”ひとつせず迎えてくれた）

神峰（本当に、いい人たちだ）

神峰（……でも）

神峰「あのー…」

しずく「？」

せつ菜「神峰さん？どうかしましたか」

神峰「もう一つ聞きてェんスけど…」

エマ「んー？」

神峰「その…さっきからそこでずっと横になってるその人は…」

「……」

「……」ﾋｮｺｯ

神峰「！」ﾋﾞｸｯ!


「近江彼方。よろしく」

ﾊﾞﾀﾝｯ!

彼方「……ぐぅ」


神峰（……）

神峰（……ね）

神峰（寝たーーーーっ！？）
0363名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/01(日) 22:32:14.42ID:1MemXmR0
エマ「あ、あはははは……」ﾋｸｯ

エマ「えと、その…」

エマ「彼方ちゃんはいつもあんな感じだから気にしなくていいよ？神峰くん」

神峰「そうなんスね…」

神峰(だから近江…さんはあんな"心"してんのか…)

せつ菜「…ん！」

せつ菜「自己紹介！終わりましたね！」

せつ菜「さてそれでは皆さんで今日の同好会活動！元気に一日やっていきましょう！」

エマ「…うんっ！」

かすみ「はいっ！」

彼方「…んむぅ…」

かすみ「部屋掃除ももう少しで終わりそうですし、かすみんイキナリ今日からがっつりがんばっいゃいますよっ！」

エマ「……あ、確かに」

エマ「部屋、思ったよりよごれてなかったから今日からすぐに練習再開できそうだね～」

エマ「よかったよかっただよ～」

しずく「ええ、本当に…」

しずく「この部屋、まるで昨日掃除したばかりのように綺麗でしたね」

彼方「…あとはちょちょっと仕上げするだけで完了だ～……」
0364名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/11/01(日) 22:34:32.54ID:Yy1MazYa
かすみ「あ！」ﾊｯ!

神峰「？」

かすみ「もしや…せつ菜先輩が昨日のうちに掃除してたとか…？」

せつ菜「いえまさかそんな」

せつ菜「皆さんの日ごろの掃除がきちんと行き届いていたからですよ」ﾌｯ

かすみ「…んー、確かにせつ菜先輩、掃除には人一倍気を使ってましたもんね」

せつ菜「ええ！なんといっても掃除は大切です！」ﾊﾞｯ

神峰「……」

神峰（……今の)

神峰(優木さんの“心”……）

神峰「……」

神峰「……」ﾌｯ

せつ菜「さ！神峰さんっ」

神峰「うぇっ！？」

せつ菜「これが神峰さんの──最初の活動です！」

せつ菜「私たちと一緒に！この部屋をきっちり！完璧に！きれいに仕上げましょう！」ﾆｯ!

神峰「……！」

せつ菜「さぁ！始まりましょう！神峰さん！！」

神峰「……」ｸﾞｯ!


神峰「了解！！です！！」


ｻﾞｯ!!

　
0365名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/11/01(日) 22:37:26.31ID:Yy1MazYa
今回はこのへんで
0368名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/11/03(火) 09:59:30.46ID:AzTN+Eo5
神海英雄メソッドで20章魔改造してくれ
0373名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/05(木) 19:31:55.87ID:z1lQ1l6T
神峰「よっ…と」ｷﾞｼｯ

せつ菜「みなさーん、余った椅子貰ってきましたよ」ｷﾞｼｯ

エマ「わ～～ありがとう、せつ菜ちゃん♪」

しずく「こちらもそろそろ終わりそうです」ｷﾞｭｯｷﾞｭｯ

彼方「…まま、とりあえずこんなとこかな～…」

せつ菜「ええ、そうですね」

せつ菜「それでは練習の方に──」

かすみ「むむ、まだですよ！せつ菜先輩！」

かすみ「最後に一番大切なことが残ってます！」

せつ菜「え？」

せつ菜「……ああ！そうです！！」ﾊｯ!

神峰「？」

せつ菜「かすみさんの言う通り！一番大切なモノを…」ｺﾞｿｺﾞｿ…


せつ菜「取り付けないと！いけませんね！！」ｼｭﾊﾞｯ!

神峰「！」


神峰（……確かに）

神峰（ソイツがねェと、始まらねェよな）


･･･ｶﾁｬｶﾁｬ


･･･ｽﾁｬｯ!


神峰「……」

神峰（……部屋の扉）

神峰（オレが17年間ずっと探してたその部屋に──１枚のプレートが差し込まれた）


【スクールアイドル同好会】


神峰「……」ｸﾞｯ!

かすみ「んふふぅ～…♪」
0374名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/05(木) 19:32:52.97ID:z1lQ1l6T
エマ「ようやく復活だね～」

かすみ「それじゃあ！」ﾊﾞｯ!

かすみ「スクールアイドル同好会！はじめま」


「やっほーっ！」


神峰「！！」ﾋﾞｸｯ!

神峰（なんだ？）

神峰（階段の下の方から、二人の女生徒がこっちにやって来る）

神峰（……！）

神峰（イヤ、あの人は！）

「もしかして、スクールアイドル同好会の人達？」

せつ菜「そうですが…お二人は確か」

愛「情報処理学科2年！宮下愛だよ！」

璃奈「1年。天王寺璃奈」

愛「……あれ？」ﾁﾗｯ

神峰「あんた、昨日の…！」

せつ菜「？」

せつ菜「神峰さん、宮下さんと知り合いだったんですか？」ﾎﾞｿｯ

神峰「知り合いっつーか…」ﾎﾞｿｯ

神峰「昨日、ここの場所を教えてもらったんス」

神峰（スゲェテンション高ェ人だったから、印象に残ってんだよな）

せつ菜「なるほど…」

愛「んー？」

神峰（そんでこの人は…昨日と同じように、制服の襟を立ててる）

神峰（優木さんとはまた違った、明るい“心”を持つ人だな…）

神峰「…えっと、昨日この場所教えてもらってホント助かりました」

神峰「あざス！！」ﾍﾟｺｯ

愛「いやいや～そんな頭下げられても愛さん困っちゃうよ！」
0375名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/05(木) 19:33:45.29ID:z1lQ1l6T
愛「でもここにいるってことは！キミも同好会に入ってたんだ！」

神峰「え、ええ…まぁ」

愛「実は愛さんたちも昨日のライブ見てなんかドキドキしてさぁ～」

神峰「…！」

神峰「そん気持ち、わかります！」

神峰（同好会の皆さんと同じように──この2人にも、昨日の歌が“心”に確かに残ってる）

愛「だよねだよね！」

璃奈「……本当に、すごかった」

せつ菜「あ、ありがとうございますっ」ﾃﾚｯ

愛「……と言う訳で！」

神峰「！」


愛「二人とも！入部希望です！！」


かすみ「おおぉ～～！！」

エマ「大歓迎だよ～♪」

愛「やるからには死ぬ気で頑張るし！みんなのことも手伝うよっ！」──ｶﾞﾝｯ!

神峰「…！」
0376名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/05(木) 19:34:19.89ID:z1lQ1l6T
愛「……ところで、スクールアイドル同好会って何するの？」

神峰「…へ？」

せつ菜「えぇと…」

せつ菜「実は今、それを探してるところでして…」

愛「？？？」

神峰「……」


神峰「……探してる、か」ﾎﾞｿｯ


〇


かすみ「さあ！！」

ばぁんっ！

神峰「!!」ﾋﾞｸｯ!

かすみ「もちろん！やりたいことはあるんですよ！」

ﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞｯ!

神峰「……」

神峰（中須さんの“心”！やる気の炎で満ち溢れてる！）

神峰（この子がブッ叩いたボードに書かれているのは単純明快──）


神峰（──【ライブがやりたい！】）


しずく「スクールアイドルですから、やっぱりライブですよね」

彼方「結局まだやれてないしねぇ～…」

せつ菜「どんなライブにしたいか！皆で意見を出し合いましょう！」

かすみ「かすみん全国ツアーがやりたいです！」

エマ「皆と輪になっておどりたいなぁ～」
0377名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/05(木) 19:34:54.28ID:z1lQ1l6T
しずく「曲の間にお芝居を入れるのはどうでしょう？」

彼方「お昼寝タイムも欲しいなぁー…」

せつ菜「皆の大好きを爆発させたいですね！火薬をドーンと派手に使って！！」ﾄﾞｰﾝ!

神峰「イヤ、火薬はちょっとマズいんじゃないスか…？」

神峰（優木さんの心に合わせた火薬となると、とんでもねェ量が必要になりそうだ）

璃奈「……」

璃奈「……白熱してる」ﾎﾞｿｯ

愛「皆言ってること全然違うけど、すごいヤル気だねぇ」

「「「「……！」」」」」

愛「？…なんかマズいこと言った？」

せつ菜「それは…」

かすみ「い、いえ…」

せつ菜「…んん」

せつ菜「…ちなみにお二人はどうですか？」

愛「ん～～～…なんだろうねぇ…」

愛「とにかく！楽しいのがいいな！」

しずく「それは確かに…そうですね」

せつ菜「ええ、最初はあまり人が集まらないかもしれませんが…」

せつ菜「いつかたくさんのファンの前で歌えるようになりたいですね！」

神峰「…！」
0378名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/05(木) 19:35:26.77ID:z1lQ1l6T
かすみ「おほん！」

かすみ「ではライブのことはおいおい考えるとして…」


かすみ「まずは特訓です！！」ﾋﾞｼｯ!


かすみ「どんなライブをするにしても！パフォーマンスがおいしくなかったらファンが苦い顔をしてしまいますからね！」

しずく「特訓って……歌にダンスとか？」

彼方「…ダンスかぁ～…」

神峰「……」

せつ菜「私はまず！昨日の感触を忘れないうちに歌の練習をしたいと思います！！」

エマ「！」

エマ「だったらしばらくの間グループに分かれてやりたい練習をするのはどうかな～」

せつ菜「エマさん！いいアイデアですね！」ﾋﾞｼｯ!

愛「はーい！」ﾋﾞｯ!

愛「私達！全部参加してもいい？」

せつ菜「はい！もちろんです！」

愛「すっごく楽しみ！」

──ｶﾞﾝｯ!

神峰「！」

愛「ねっ♪」

璃奈「うん…」

神峰「……」ｼﾞｯ

せつ菜「神峰さんはどうされますか？」

神峰「！」ﾋﾞｸｯ

神峰「オレ、スか？」

せつ菜「はい！」
0379名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/05(木) 19:35:56.66ID:z1lQ1l6T
神峰「そっスね…」

神峰（……うん）

神峰「オレも、お二人と同じように全部参加してもいいスか」

せつ菜「！」

神峰「全部回って、オレに出来ることが何なのか見つけてみてェんス！」

神峰（クソ要らねェモンだったこの“目”が、オレが、この人たちのために何が出来るのか──）

神峰（──ソイツを！見つける！！）

かすみ「おぉ～～！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

かすみ「いいですねぇ～冒険者ですねぇ神峰先輩！」

神峰「チ、チャレンジャー…？」

かすみ「そんなぁ～神峰先輩にっ！どうですか～？」

かすみ「一番最初は！このかすみんの講義に参加、しちゃいませんか？」ﾆﾋﾋ…

神峰「こ、講義…？」

かすみ「失礼ですが神峰先輩！スクールアイドル歴はどれぐらいでしょう！」ｽﾞｲｯ

神峰「イヤ、歴って言われても……」

神峰「……実はオレ、スクールアイドルの曲まともに見たのは一昨日の優木さんが初めてなんス」

かすみ「初めて！？」

神峰「ハ、ハイ」

かすみ「ほうほう、せつ菜先輩が初めてですか…」

かすみ「……」ﾑﾑｩ…

せつ菜「……」

せつ菜「……ぇへ」ﾃﾚｯ

かすみ「あ！今せつ菜先輩照れましたね！？」

せつ菜「て、照れてないですよっ！？」ﾀｼﾞｯ

かすみ「いーや！照れてました！」

ｷﾞｬｰｷﾞｬｰ!　ﾜｰﾜｰ!

彼方「……一番最初がせつ菜ちゃんの歌かぁ～…」
0380名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/05(木) 19:36:51.60ID:z1lQ1l6T
エマ「ふふ…懐かしいなぁ」

エマ「私、初めてスクールアイドルの動画を見たときのこと、今でもはっきり覚えてるよ」

しずく「確かに、初めてと言うものは何事も記憶に残りますね…」

かすみ「……」

かすみ「……ともかく、照れてるせつ菜先輩は一度横に置いておきましょう」ｺﾎﾝ

せつ菜「や、照れてはいま…」

かすみ「──神峰先輩！」ﾋﾞｼｯ!

神峰「ハイッ!」ﾋﾞｸｯ!

かすみ「スクールアイドル初心者の神峰先輩に必要なのはズバリ！知識です！」

神峰「！！」

神峰（確かにそうだ…！今のオレは全く知識ってもんがねェ…！）

かすみ「この中須かすみ講師の教えるスクールアイドル講座……履修、しませんか？」

神峰「します！」

かすみ「…！」ﾌﾌﾝ!



かすみ「OK！じゃあアイドルの話を始めましょうか！」



〇



【スクールアイドル概論】



かすみ「うぉっほんっ！」

神峰「……」

かすみ「これより講義を開始します！」

ﾊﾞｧﾝ!

璃奈「おぉー…」

愛「面白そ～！」
0381名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/05(木) 19:38:06.93ID:z1lQ1l6T
しずく「その眼鏡、どうしたの？」

かすみ「せつ菜先輩に借りましたっ」

神峰「……」

しずく「そうなんだ…」

かすみ「」ﾌﾌﾝ

愛「いいじゃんいいじゃん！似合ってるよ！」

かすみ「ですよねですよね？」ﾆﾋﾋ…

神峰（……）

神峰（イヤ、なんか隠してっぞこの子の“心”！）

かすみ「ふふ、このメガネかすみんの動画を上げてみるのもいい手かもしれませんねぇ…」ｸｽｸｽ…

璃奈「バリエーションは、大事」

神峰「……」
0382名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/05(木) 19:38:40.53ID:z1lQ1l6T
神峰「……」


…ﾊﾟﾀ


神峰「……」


ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ…


神峰（……中須さん）


ﾊﾟﾀﾊﾟﾀﾊﾟﾀﾊﾟﾀ…


かすみ「ぬふふふ…」ﾆﾔﾘ

神峰（この子の“心”は今…空を踊っている）


ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ…


神峰（その“心”は人形みたいに小せェ）

神峰（…3頭身ぐらいか？）

神峰（小さい中須さんが、空を踊ってる）


ﾊﾟﾀﾀ!


神峰（真っ白い、ワンピース）

神峰（背中にちょこんと生えた、羽）

神峰（頭の上に浮かぶ、小さな輪っか）


ﾌﾜ…ﾌﾜ…


神峰（そうだ。中須さんの“心”は──）


ﾆﾋﾋ!



神峰（天使だ）



しずく「……」ﾑﾑｩ

しずく「……ねぇ、かすみさん」
0383名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/05(木) 19:39:05.84ID:z1lQ1l6T
かすみ「んー？どしたのしず子」

しずく「その眼鏡だけど…」


神峰（や、でも）


しずく「ちゃんとせつ菜さんにことわってから借りたの？」

かすみ「ぎくーっ！」

しずく「や、やっぱり無断で借りたんだ！」

かすみ「そ、そんなことないよぉ～」


神峰（裾の下からちょろりと覗いてるアレは──悪魔のしっぽか？）


しずく「絶対怒られるよ！？」

かすみ「……は」

かすみ「は、話の腰を折らない！」

かすみ「──桜坂くん！」ﾋﾞｼｯ!

しずく「！」ﾋﾞｸｯ!

神峰「！」

かすみ「スクールアイドルには何が必要なのか答えなさい！」

神峰（スゲェ急に講義始まった！？）

しずく「え、えーと…」

しずく「自分の気持ちを表現すること？」

かすみ「正解♪」
0384名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/05(木) 19:39:47.22ID:z1lQ1l6T
しずく「あ、正解なんだ…」

ｽｯ

かすみ「天王寺くんにも同じ質問です」

璃奈「…？」

かすみ「答えをどうぞ！」

璃奈「……ファンの人と気持ちを繋げる事？」

かすみ「正解！」

しずく「答え、一つじゃないんだ…」

神峰「……」

神峰（気持ちを繋げる、か）

かすみ「ではー…神峰くん！」ﾋﾞｯ!

神峰「」ﾋﾞｸｯ!

神峰「…オレ？」

かすみ「はい！」

神峰（ん、と…？）

神峰（スクールアイドルに必要なこと…？）

神峰（……）

神峰「それ、は…」

かすみ「うんうん！」

神峰「見てる人が…ファンの人が、いい方向に向かえるようになること…？」

かすみ「んー──…っ、正解！！」
0385名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/05(木) 19:40:34.67ID:z1lQ1l6T
神峰「…おお！」

かすみ「最後に宮下くん！」ﾊﾞｯ

愛「んー…」

愛「あはは、ゴメン！わっかんないや！」

かすみ「ピンポンピンポーン！それも正解で～す！」

しずく「な、なんで！？」

かすみ「あれぇ～…しず子ぉ、わからないんですかぁ？」

しずく「む、むぅ…！」

かすみ「今の質問には、はっきりした答えなんてないんです」

神峰「……」

かすみ「ファンの皆さんに喜んでもらえる事なら、どれも正解ってことです！」

愛「へぇ～…奥が深いんだね！」

かすみ「んーー………合格！！」

神峰「……」

神峰（ファンの皆に喜んでもらえたらどれも正解、か）

神峰「……」

神峰（そのファンに…そのファンの人達の“心”に歌を届けるために──）




神峰（オレが出来るコトって、何なんだ？）



　
0386名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/05(木) 19:41:08.80ID:z1lQ1l6T
今回はこのへんで
0388名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/06(金) 18:04:59.91ID:EMag4TDM
保守ス
0392名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/11/08(日) 10:03:31.72ID:4hyXi6ju
アニメ。キャラの今の心を想像しながら見るようになったな…
Aパートラストのりなりーの心すごいことになってそう
0394名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/08(日) 11:27:44.17ID:SmQpBNIH
>>393
そうだよ
LIGHT WINGやね
0397名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/11/08(日) 18:10:35.35ID:KC4aiJs2
今回のりなりーはウインドフェスの神峰だったな
出来ることを全部やんだよ！
0399名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/09(月) 00:51:07.48ID:sE7FsBKb
　

【ダンストレーニング】


神峰「……」

神峰（知識と、歌声と、身体）

神峰（スクールアイドルに必要な3要素だと、さっき中須さんは言ってた）

神峰（今オレが見てんのは、その3つの中では──身体っつートコになるんだろう）

神峰（……ダンストレーニング）

神峰（オレの“目”は何が出来る…？）


彼方「お、おおお…おおおおお………！！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ…!

「…もっと行けそうね？」


神峰「……」

神峰（…近江さんが、頑張ってる）


璃奈「お、おおおお…」

ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ…!


神峰「……」

神峰（天王寺さんも、頑張ってる）

神峰（……）

神峰（…体を柔らかくするための、前屈トレーニング）

神峰（だけど）


ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ……!


神峰（ふたりとも！！全ッ然体が倒せてねェ！！）ﾄﾞｰﾝ!

神峰（“心”はスゲェ一生懸命なんだけど…！体がまるで動いてねェ…！）

神峰（特に天王寺さんなんかはもう！爆発しそうなぐれェ心が膨れ上がってるのに！）
0400名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/09(月) 00:52:39.87ID:sE7FsBKb
「…それが、限界？」

エマ「そ、そうみたい…」

「「……ぁふぅ」」

ﾄﾞﾀｯ

エマ「ふたりとも、ダンスをするにはまずは体を柔らかくしなきゃだよ？」

彼方「うえ～…」

「…大変そうね」

エマ「でもでも、果林ちゃんに教えてもらえてよかったよ～」

果林「…まぁ、時間があるからいいけど」

神峰「……」

果林「……」ﾃﾚｯ


神峰（……朝香果林さん）


神峰（自分の一番の親友だと言いながら──ウェルデさんがこの人を連れてきた）

神峰（しょうがないといいつつも……朝香さんは親身になって二人のストレッチを見てくれてる）

神峰（やさしい人だ）

神峰（……）

神峰（……）

神峰（……“一番の親友”、か）

神峰（オレにとっちゃ、眩しすぎる言葉だ）
0401名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/09(月) 00:53:20.16ID:sE7FsBKb
神峰（人の心から逃げ続けてきたオレにとって、親友なんてのはスゲェ遠い、憧れの言──）

神峰（──イヤ）

神峰（確かにいたんだ。オレなんかと友達になろうとしてくれたヤツが）

神峰（オレなんかに心を許してくれたヤツが、いたんだ）

神峰（でもそいつは──）


【オレがそんなこと考えてると思ってんのか！？わかったような口きくな！！】ｺﾞｵｵｵｵｯ!!!


神峰（オレの余計な言葉のせいで去って行った）

神峰（全部オレのせいだ）

神峰（……）

神峰（……)


────友達を部活に誘って、何かいけないコトとかありますか？


神峰「……」

神峰「……優木さん」ﾎﾞｿｯ

神峰（今度は、今度こそは────間違えねェ…！）ｸﾞｯ…!

「さっ！」

ﾊﾟﾝｯ!

神峰「！」ﾊｯ!

果林「続けるわよ？」
0402名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/09(月) 00:54:01.87ID:sE7FsBKb
彼方「うぇ～…」

彼方「彼方ちゃん壊れちゃうよー…」

愛「大丈夫だよ！」

ぐいっ！

璃奈「…おぉ」

エマ「わぁ…！」

神峰（…！）

愛「よっ、と」ﾋｮｺｯ

神峰（…スゲェな、宮下さん）

神峰（あんな軽々と身体伸ばせるなんて…）

神峰（この人は一体…？）

愛「ほら二人とも、もう一回やってみよっか？」

「「…？」」

ｽｯ

愛「息を大きく吸ってー」

「「ｽｩｰｰｰ……」」

愛「ゆっくり吐いてー」

「「ﾌｩｰｰｰ…」」

愛「！」

ｽｯ!

「「！！」」

神峰（あ…）

神峰（さっきよりも少し前に身体を倒せた…！）

愛「どう？ちょっとでも出来るようになると楽しくない？」ﾆｺｯ!
0403名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/09(月) 00:54:54.67ID:sE7FsBKb
愛「続けてやると体柔らかくなっていって、もっと楽しくなる！」

璃奈「うん…がんばる…」ｺｸｯ

愛「人は成長するとね、同じ景色でも違ったものに見えるんだよ！」

──ｶﾞﾝｯ!

神峰「……」

果林「さすが部室棟のヒーローね」

神峰「…ヒーロー？」

果林「あら、あなた知らないの？」

神峰「ハイ」

果林「彼女、いろんな体育会系の部活で助っ人として活躍してて…」

果林「結構有名なのよ？」

神峰「そうなんスね…」

神峰「…スンマセン。オレこの学校の部活のことあんま詳しくねェんで、知りませんでした」

果林「いいのよ、別に」

エマ「部活棟のヒーローかぁ…なんだかかっこいい響きだね～」

彼方「……」ﾝﾑ

彼方「…そう言えば彼方ちゃん、てっきり果林ちゃんも同好会に入ると思ってたよ～…」

果林「？…そんなわけないでしょう？」

果林「私はエマの悲しむ顔が見たくなかっただけよ」

「「へぇ～～…？」」ﾌﾌ…

果林「な、なによ？」
0404名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/09(月) 00:55:53.58ID:sE7FsBKb
エマ「ふふ…ありがとう、果林ちゃんっ」ﾆｺｯ

果林「っ、べ、べつにいいわよ…」ﾓｼﾞｯ


……

……ｺｿｯ


神峰「……」

神峰（……朝香さん）



神峰（この人の、“心”────）



〇



【ボイストレーニング】



「────♪♪♪」


「────♪♪♪」


ｶｯ!!


神峰「……」


「────♪♪♪」


ｺﾞｯ!!!


神峰（……やっぱ）


せつ菜「────♪♪♪」


ﾄﾞｯ!!!


神峰（やっぱ優木さんの“歌”、スゲェな）
0405名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/09(月) 00:57:15.45ID:sE7FsBKb
せつ菜「…っ、ふうっ！」

愛「お、おおお～～！！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ!

璃奈「おおー…」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ…

神峰（…曲が終わった）

神峰（2人の“心”にも、優木さんの“手”から炎が燃え移ってる）

愛「すごいすごいすごい！やっぱすごいよせっつーの歌！」

せつ菜「はい！どうもありが……」

せつ菜「…せっつー？」

愛「うん！せつ菜だからせっつー！」

愛「あだ名であなたを呼びたいなー！」

──ｶﾞﾝｯ!

神峰「……」

せつ菜「…ふふ」ｸｽｯ

せつ菜「せっつー、いいあだ名ですね！気に入りましたよ愛さん！」

愛「あざっす！」

愛「あ、ちなみにりなりーは璃奈だからりなりー！」

神峰（や、それはわざわざ言わなくても分か──）

せつ菜「じゃあ神峰さんは何になりますか？」

神峰「オレ！！？」ﾄﾞｷﾝｯ!!

せつ菜「はい」ｺｸｯ
0406名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/09(月) 00:58:14.22ID:sE7FsBKb
愛「んー…かみね神峰カミネ…」

愛「あ、下の名前なんだっけ？」

神峰「へ？」

愛「……そうそうそう言えば！まだ下の名前教えてもらってなかったカンジじゃん！」

神峰「……」

神峰「えっと、スね…」ﾓｼﾞｯ

愛「うんうん！」

神峰「その…」

神峰「オレは

せつ菜「翔太さんです！」ﾆｺｯ!

神峰「うぇっ！？」

愛「しょうた？」

せつ菜「はい！神峰翔太さんです！！」

神峰「……」

愛「じゃあ────」

神峰「…じゃあ？」


愛「しょーたんだ！！」

ｽﾞﾋﾞｼｨｯ!!!

神峰「しょーたん！？」ﾋﾞｸｩｯ!!!


愛「うん！」

神峰（しょ……しょ…？）ｶﾞｸﾌﾞﾙ…

せつ菜「しょ、しょうたん…」

せつ菜「────アリですね」ﾎﾞｿｯ

愛「どうよどうよ？」ﾆｯ!

璃奈「……」
0407名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/09(月) 01:00:11.25ID:sE7FsBKb
神峰（…っこ）

神峰（この人…物凄ェ速さで心の距離を詰めてくる！）

神峰（正直苦手なタイプだ！）

神峰「……」

神峰（……でも）


神峰（それで逃げたら、今までと同じだ！）


神峰「あざス！！」ﾊﾞｯ!

愛「あっはは！だからそんなかしこまらなくてもいいって！」

愛「同学年っしょ？」ﾌｯ

神峰「え、いやまあ…そうなんスけど」

愛「そうそう年と言えば！せっつーって誕生日いつ？」

せつ菜「私ですか？…8月8日ですね！」

愛「じゃあしし座だね！せっつーっぽい！」

せつ菜「…ぽい？」

愛「しょーたんは？」

愛「ちなみに愛さんは5月30のふたご座！」

神峰「しょ…」

ﾋﾟﾀｯ

神峰（……もう反応すんのはよそう）

神峰「あー……10月16ス」

愛「じゃあてんびん座だ！」

神峰「ハ、ハイ」ｺｸｯ

璃奈「……私とちょっと近い」

愛「あ！確かに！」
0408名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/09(月) 01:00:38.90ID:sE7FsBKb
神峰「へっ？」

璃奈「11月13日」

璃奈「私の誕生日」

神峰「そ、そうなんすね…」

神峰（……なんか、反応し辛ェ）

神峰（…イヤ、でも）

神峰（…ちょっと楽しそうにしてるな、この子の“心”）

愛「にしてもさー！」

──ｶﾞﾝｯ!

神峰「？」

愛「すごいよねーここ！愛さん学校にこんな場所あるなんて知らなかったよ！」

神峰（……確かに）

神峰（たった4人には、かなり…イヤ、とんでもなくデカい部屋だ）

神峰（カラオケ？も備え付けられてっし…）

神峰（一体なんなんだ?ここ…）

璃奈「……」

せつ菜「ああ、ここは…映像系の学科や部活が使っている収録ブースですね」

神峰「へェー…」

神峰（前々から思ってたけど、スゲェ規模の学校だよな、ウチって）

せつ菜「さて」

神峰「！」ﾋﾟｸｯ
0409名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/09(月) 01:01:35.99ID:sE7FsBKb
せつ菜「次はどちらが歌われますか？」

璃奈「……」

愛「んー…」

神峰「……」

神峰（この2人の歌、か）

神峰（いったいどんな歌声なんだろ）

神峰（……）

神峰（……アレ？）

神峰（そういやオレ、同好会は優木さん以外の歌聴いたこ

愛「ねえねえ！しょーたん！」

神峰「ﾍｧｲｯ!?」ﾋﾞｸｰｯ!



愛「しょーたんの歌！愛さん聴いてみたいな！」

神峰「…へぁい？」



愛「どう？」

神峰「どう？」

愛「歌」

神峰「……歌？」

愛「そう」

神峰「……そう？」

神峰「……」

神峰「……イヤ無理！！」

愛「えーっ！？」
0410名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/09(月) 01:02:32.42ID:sE7FsBKb
神峰「無理ス無理ス無理ス！！」

璃奈「……」ｷｮﾄﾝ…

せつ菜「……」

神峰「オレ、アイドルじゃなくて同好会の手伝いスから！歌うたって踊る訳じゃねェスから！」ﾋｰｯ!

愛「んー…」

せつ菜「……」

せつ菜「……ふふっ」ｸｽｯ

神峰「！」

せつ菜「いいじゃないですか、神峰さん」ﾆｺｯ

せつ菜「私、神峰さんの歌聴いてみたいです」

愛「ほらほら！せっつーもこう言ってるし！ね？」

神峰（……）

神峰（なんの罰ゲームなんスか、これ）

せつ菜「もしかしたら……神峰さんのアイドルデビュー、アリかもしれませんよ？」ｸｽｯ!

璃奈「それは…面白そう」
0411名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/09(月) 01:03:40.05ID:sE7FsBKb
神峰「……」

ﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗ…!

神峰「お、おお…ぅ…！」ｸﾞｸﾞｯ!

神峰（どこからその“心”が出てくんのかワケわかんねェけど…！）

神峰（妙な期待する3人の“心”が突き刺さって来る…！）

神峰「……！」

神峰（逃げ出してェ…逃げ出してェ…！）

神峰（……でも！）

神峰「わか、りました！」ｸﾞｯ!



神峰「一曲！歌わせていただきます！！」

神峰（“もう逃げねェ”って決めたんだ！！）



せつ菜「よっ！神峰さん！」

愛「おぉ～～！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

璃奈「デンモク、どうぞ」ｽｯ

神峰「あ、あざす…」

神峰「……」ﾌｩｰ…



神峰（イヤでもやっぱ、これは逃げてもよかったモンもしんねェ）


　
0412名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/09(月) 01:04:06.65ID:sE7FsBKb
今回はこのへんで
0414名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/09(月) 01:32:48.37ID:Kt5IEaM1
>>398
1人で完結してて草
0416名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/11/09(月) 22:08:41.72ID:pAvkd1wP
アニメ化してくれ…！
0417名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/09(月) 22:13:48.75ID:BR7L2K/7
昔とどろけ一番て漫画でしょんべんで虹を出す
イエローレインボーとかいう必殺技が出てきた
0419名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/10(火) 22:03:17.66ID:0X2sNxbd
　


神峰「……っふうっ」ﾌｰｯ!



神峰（とりあえず歌い終わった……）

神峰（けど）ﾁﾗｯ!

神峰（“心”の反応は……そこそこ！）ｽﾞｰﾝ!

神峰（当然こうなるとはわかってたけど、やっぱちょい複雑な気持ちだ…）

璃奈「……」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ…

せつ菜「上手でしたよ！神峰さん！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ!

神峰「あざス」ﾍﾟｺｯ

愛「ねえねえしょーたん！」

神峰「？」

愛「しょーたんも“ボンカー”好きなの？」

神峰「へっ？」

愛「ほら、今“ボンカー”の曲歌ったじゃん？」

愛「ファンなのかなーって」

神峰「そっすね…」

せつ菜「…ボンカー？」ﾊﾃ?

神峰「……ファン、ってほどじゃないスけど、ちょっと聴いてる感じス」

愛「へー！」

愛「やっぱさやっぱさ！“ボンカー”は“ルノー”のベースが最高だよね！」

神峰「わかります」ｺｸｯ

神峰（音楽にあんま詳しくねェオレでもわかる）

神峰（……あの人はとんでもなく上手い）
0420名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/10(火) 22:04:28.16ID:0X2sNxbd
愛「ルノーの演奏は心に突き刺さるのー！……なんてね！」ｱﾊﾊﾊ!

神峰「…え？」

璃奈「……」ﾋﾟｸｯ

神峰（……え、何だ今の）

神峰（……ダジャレ？）

愛「去年のツアーなんてもう！愛さん心臓飛び出ちゃうかと思ったよ！」

愛「ハートがハッ！としちゃった？的な？」ﾆﾋｯ!

愛「しょーたんは見に行った？」

神峰「……」

愛「ヤバかったよねー！アレ！」

神峰「や、スゲェ…言い辛ェんすけど……オレ、ライブ見に行ったことねェんス」

愛「……マジ？」

神峰「マジです」

愛「そっかぁ～！」

神峰「……」

神峰(……そうだ)

神峰（ロックバンドにしろスクールアイドルにしろ…）

神峰（ライブを“生”で見たのは、優木さんが初めてなんだ、オレ）

愛「……ふむ」ﾑﾑﾑ…

神峰（う…！“心”をちょっとがっかりさせてる…）

神峰（言い方間違えちまったか…？）

愛「じゃあさ！」

──ｶﾞﾝｯ!

神峰「！」ﾊｯ!

愛「今度のライブ！愛さんと一緒に見に行かない？」
0421名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/10(火) 22:05:53.14ID:0X2sNxbd
愛「チケット、いいツテがあるんだよねー！」

神峰「へ？」

愛「どよ？」ﾆｯ!

神峰「……」ﾎﾟｶﾝ…

神峰「！」ﾊｯ

神峰「あ、や……誘ってくれたのはホントスゲェ嬉しいんスけど…」

愛「？」

神峰「人が滅茶苦茶いるトコって……ちょっとオレ苦手なんで、遠慮しときます」

愛「……」

神峰「スンマセン」ﾍﾟｺｯ

神峰(……クソ)

神峰(我ながら、不甲斐ねェ…)

愛「…なーるほどね！」

愛「ま！それならしょーがないかな～！」

神峰「……」

愛「じゃあさじゃあさ！」

神峰「？」

愛「Blu-rayは持ってる？」

愛「愛さんボンカーは全部持ってるよん？」

神峰「Blu-rayスか…」

神峰「YouTubeの公式に上げられてんのは見たことあるんスけど、Blu-rayは持ってないスね…」

愛「なら一緒に見よーよー！衣装に意匠がある一生懸命なボンカーのライブ！」

神峰「……はい？」

愛「ん？」
0422名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/10(火) 22:07:00.86ID:0X2sNxbd
神峰「……」

神峰「……一緒に？」

愛「そう、一緒に」

神峰「イヤそれはちょっ──

せつ菜「あのー……」ｵｽﾞｵｽﾞ…

愛「？」

せつ菜「その……“ボンカー”というのは、なんなんでしょうか？」

愛「あれ？せっつー“ボンカー”知らない？」

せつ菜「恥ずかしながら…」

愛「“ボンジャンカーヴズ”ってバンドだよ！……スッゴイアツいんだ♪」

せつ菜「アツい…ですか！」ﾎｩ…!

愛「うんうん！」

せつ菜「ちょっと興味湧いてきました！」

璃奈「…」ｽｯ

愛「ん、どしたのりなりー？」

璃奈「そういう系統なら……私は“サンドノメシ”が好き」

愛「あーね！」ﾆｯ!

神峰「…？」

璃奈「…最近メジャーデビューしたバンド」

愛「りなりーから教えてもらって愛さんも聴いたんだけどさ！メチャイイ曲作ってるよ！」

神峰「へェ…」

璃奈「ボカロP時代から聴いてるけど…あの人は凄い」

せつ菜「…ボカロ！？」ｶﾞﾀｯ!

璃奈「…？」

璃奈「せつ菜さん、ボカロ好きなの？」

せつ菜「……」

せつ菜「……少々嗜んでおります」ｷﾘｯ

璃奈「おおー…」
0423名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/10(火) 22:08:01.88ID:0X2sNxbd
神峰「ボカロか…」

神峰（どんなもんなのかは知ってっけど、全然聴いたことねェジャンルだ…）

神峰（……）

神峰（これから“歌”に関わっていく以上、いろんなジャンルを聴いてみたほうがいいかもしれねェな…）

愛「じゃあさじゃあさ！」

愛「今度皆で"推し"のライブ上映会、やっちゃう？」

せつ菜「！！」

せつ菜「それ！いいアイディアですね！」

愛「でしょー？」

せつ菜「皆さんの歌の好みを把握しておいた方が、今後の活動に役立つでしょうし！」

愛「おーし！なら今夜は推しの厳選、元気よくやっちゃうよ！」

──ｶﾞﾝｯ!

璃奈「…私も。じっくり選んでくる」

せつ菜「おお…！」



愛「────」


愛「──よしっ！」ﾊﾞﾝｯ!


神峰「!」ﾊｯ!

愛「ノリも乗ってきたし！」

愛「次は愛さんが歌っちゃうよ！！」

せつ菜「！」

せつ菜「いいですねいいですね！盛り上がってきましたね！」

璃奈「わ～…」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ…
0424名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/10(火) 22:08:44.89ID:0X2sNxbd
愛「どれどれ～…」

ｽｯｽｯｽｯ…

せつ菜「───！！」ﾋﾞｸｩｯ!

神峰（…？）

せつ菜「あ、愛さん！」

愛「んー？どしたのせっつー？」

せつ菜「…い」

せつ菜「今、曲をお選びになっているそのグループ…！」

ﾌﾙﾌﾙﾌﾙ…！

せつ菜「もしやそれは…！」

愛「PPSだよー？」

せつ菜「やはり！そうでしたか！！」

愛「おっ、せっつーも知ってたんだ？」

せつ菜「はい！！」

神峰(PPS…？)

神峰(それって…"Pro-Peelers"のことか？)

神峰(なんかの曲で有名になった…)

せつ菜「ハトキャで聞いてから！あのバンドの曲がすごい好きなんです！」

愛「お！せっつーもハトキャ見てたんだ！」

せつ菜「はい！！」

せつ菜「……私の"始まり"とも言えるべきアニメです！」

璃奈「……私も」ｽｲｯ

璃奈「Heart Catcherは、とても好きなアニメ」

神峰(そうだ思い出した、アニメの曲だったか)
0425名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/10(火) 22:10:02.72ID:0X2sNxbd
愛「たしか愛さんが……中1の頃のアニメだったかな？」

愛「いやー、かなーり話題になったよね！」

せつ菜「そうです！！」

せつ菜「ああ…目を閉じれば思い浮かぶ名場面の数々…！」

神峰「……」

神峰（……優木さん、超テンション高くなってんな！？）

璃奈「そう言えば……PPS、今期のアニメでタイアップやってる」

愛「え、そーなの？」

璃奈「うん。“ハトキャ”以来のタイア

せつ菜「そうそうそうそうなんですよ！！」ｺｸｺｸｺｸ!!

せつ菜「ハトキャ以来のアニメタイアップ！」

せつ菜「“ガルジャル”！！ほんっっっとーーーにいいアニメです！！」

璃奈「…最新話はこれまでの“溜め”を丁寧に爆発させた神回だった」

せつ菜「わかります！！」

神峰「……」

せつ菜「女子高生x趣味のアニメは粗製乱造が過ぎると言われて久しいですが…」

せつ菜「この“ガルズジャグル”……もとい……“ガルジャル”は！！今期超当たりの神アニメですね！！」

どーんっ！

神峰「……」
0426名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/10(火) 22:11:05.94ID:0X2sNxbd
せつ菜「神海監督が手掛けた前作アンサンブル！も実に素晴らしい作品でしたが、今作はそれをさらに超えてきました！」

神峰「……」

神峰「……そのー」ｽｯ

せつ菜「いや本当、第一話のエクスカリバー・ジェノサイドの作画が本当にもう凄くて！はためくセーラー服！ディアボロの超回転！躍動する身体が……はいっ！なんでしょうか神峰さんっ！」ﾋﾞｼｨｯ!

神峰「優木さん、アニメ好きなんスね」

せつ菜「うぇっ！？」ﾋﾞｸｯ

せつ菜「……」

せつ菜「……は、はい」

…ｼｭﾝｯ!

神峰「あ！イヤ！そんな急に“心”縮こまらなくても大丈夫スよ！？」

せつ菜「あ、あははは…」ﾍﾞｺﾝｯ

せつ菜「その…お、親に禁止されてるので、夜中にこっそり見てるんです…」

璃奈「おうち、厳しいの？」

せつ菜「まあ…どちらかと言えば…」

神峰「……そうなんスね」

神峰「……」

神峰（……家庭の事情、か）

神峰「……」

……ｼﾞｸﾞｯ

愛「ねえねえせっつー！」

神峰「！」ﾊｯ!

せつ菜「へっ？」

愛「愛さんも！せっつーが言ってたアニメチェックするね！」

愛「せっつーの熱い語り聞いてたら、楽しそうだなーって思ったからさっ♪」

──ｶﾞﾝｯ!

せつ菜「…ぁ」

神峰「……」
0427名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/10(火) 22:12:40.34ID:0X2sNxbd
愛「それに！PPSが曲やってたなんて初耳だし！」

愛「愛さんアンテナ張り忘れちゃってたよ！あちゃあだよ！」

せつ菜「……」

愛「ねね！PPSの曲どんな感じだった？」

せつ菜「……」ﾌｯ

せつ菜「…もちろん！PPSのOP曲も素晴らしい出来ですよ！」

愛「だよねだよね！」

せつ菜「ストーリーと見事にリンクしててホント…ホントもう…ホント…なんていうか…なんていうかです！」

神峰「……」

愛「……よっし！」ｸﾞｲｯ!

愛「なら愛さん！そんなPPSの曲！気合い入れて歌っちゃうよ！」

璃奈「おおー…」

璃奈「……それで、どの曲を？」

愛「ふふん」

せつ菜「……」ﾜｸﾜｸﾜｸ…!

神峰「……」
0428名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/10(火) 22:13:41.23ID:0X2sNxbd
愛「ハトキャもいいけど……ここは！愛さんの一番好きな曲！行っちゃうよっ！」

せつ菜「！」


愛「…うぉっほんっ！」


愛「それではぁー…お聞きください！！」


愛「Pro-Peelersで───」





愛「LIGHTNING！！」


──ｶﾞﾝｯ!





神峰「……！」

神峰（……歌が！始まる！）
0429名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/10(火) 22:15:04.34ID:0X2sNxbd
　

愛「────♪♪♪！！」

愛「────♪！」


神峰（……）

神峰（……宮下愛さん）


愛「──♪」


神峰(この人の歌声は…優木さんとはまた違った"明るさ"を持ってる)

神峰(何の迷いもなく、一直線に駆け抜けてくる歌声)


愛「──♪！！」


……歌は心。

……心は歌。


神峰(そしてそれは──"心"も同じだ)

神峰（この人の“心”は、優木さんとは違った明るさを持ってる）


愛「────♪♪♪！！」


神峰（さんさんと、太陽に光る優木さんの“心”）

神峰（まぶしく光り輝き強烈に突き刺さって来る宮下さんの“心”）
0430名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/10(火) 22:17:38.42ID:0X2sNxbd
　

愛「────♪♪！！」


神峰（時として、炎のように情熱の火をうねらせる優木さんの“心”）

神峰（時として、駆け抜けるように距離を詰めてくる眩い宮下さんの心）


愛「──♪♪♪！！」


神峰「……」

神峰「……そうだ」ﾎﾞｿｯ


愛「────♪♪♪！！！」


神峰（宮下さんの“心”は────）








神峰「閃光だ」




───ｶﾞﾝｯ!!!







　
0431名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/10(火) 22:18:26.66ID:0X2sNxbd
今回はこのへんで
0434名無しで叶える物語(さくらんぼ)
垢版 |
2020/11/10(火) 22:55:07.14ID:hzr+6L8/
あんたの…心を掴む手みてェなSS
どうやって書いた？
0436名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/11/10(火) 23:35:27.88ID:9aBX6Ljt
ハートキャッチャーやアンサンブル！が載ってる赤丸ジャンプは国立図書館に置いてあるんだったかな
読みてェけどイナカモノズのオレには辛ェ話だ…
0437名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/11(水) 20:09:34.25ID:uRuR673S
さらっと弦野(ルノー)の名前が出てきたけどもしかしていずれ登場したりする？

スゲェ
ヤベェ
カッケェ
0439名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/11/12(木) 17:05:41.62ID:PcCU4BkT
神海っちゃん！新作だ！頼む！新作を！出してくれ！！
0444名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/11/14(土) 18:05:55.18ID:s3p1at5a
そんな保守をするな
スレが死ぬ
0446名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/11/15(日) 23:29:00.39ID:/ZWhNfDC
ｺﾞｳﾝｺﾞｳﾝｺﾞｳﾝ
0449名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/16(月) 22:52:24.95ID:QSzCyWx0
　
…

ﾎﾟﾘ…

神峰「…んむ…」

ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ…

神峰「んまいスね、これ」

ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ…

愛「でしょー？」

愛「愛さんのおばあちゃん特製のぬか漬けだよ！」

神峰「確かに、おばあちゃんって感じの味がするっス」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ…

璃奈「……」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ…

神峰（ぬか漬けなんて食うの、いつぶりだろう？）

愛「やー！しっかし歌ったねー！」

──ｶﾞﾝｯ!

神峰「！」

愛「歌った歌った！」ﾌﾌﾝ!

神峰（や、やっぱ目に刺さるぐらい眩しくなるな！この人の心！）

璃奈「……」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ…

神峰「宮下さん、スゲー気持ちよさそうに歌ってましたね」

愛「うん！スッゴイ気持ちよく歌えた！」

愛「……でもさ！」

神峰「？」

愛「せっつーの歌声！あれには愛さんも圧倒されたよ！」

神峰「！」ﾊｯ!

愛「そう！まさに！……アッと驚くぐらい圧倒された！」ｽﾞﾊﾞﾝｯ!

璃奈「……」ｺｸﾘ
0450名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/16(月) 22:53:23.89ID:QSzCyWx0
璃奈「せつ菜さんの歌…とってもびっくりした」

愛「だよねだよね！りなりーもそう思うよね？」

璃奈「歌声もすごかったけど…それだけじゃない」

神峰「？」

璃奈「愛さんの“LIGHTNING”の後…即座にアンサーソングを差し込んできたのはすごいと思った」

璃奈「私が行こうと思ったのに…」ｼｮﾎﾞﾝ…

愛「あーね！」

神峰「あれってアンサーソングだったんスか？」

愛「そうそう！」

愛「いやー！わかってるよねー！」

神峰（どうりで3人の“心”の盛り上がりがスゴかったワケだ）

神峰（確か、曲名は“LIGHT WING”だったか）

神峰（…PPS。オレもちゃんと聴いてみ

愛「あとさあとさ！」

神峰「！」ﾋﾞｸｯ!

愛「そのあとのりなりーの歌も！もちろんよかったよ！」

璃奈「……」

璃奈「……ちょっと、照れちゃう」

…ｶｱｯ

神峰「……」

神峰（“心”が真っ赤だ！）
0451名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/16(月) 22:54:42.95ID:QSzCyWx0
愛「Heart Catcher！やっぱいいよね！」

璃奈「…」ｺｸｯ

神峰「そういえばオレ、あの曲フルで聴いたのは初めてな気がします」

璃奈「！」

璃奈「それ…ほんと？」

神峰「はい」

璃奈「……」

…ｼｭﾝｯ

神峰（…ぁぇ？）

神峰（きゅ、急に天王寺さんの“心”が複雑に…！？）

神峰「…ス、スンマセン！」ﾊﾞｯ

神峰「あの！なんかオレ、ヘンなこと言っちゃいましたか！？」

璃奈「それは…」

璃奈「それは、その……ヘンなことじゃ…ない」ﾓｼﾞｯ

神峰（グ…！）

神峰（ヤ、ヤベェ…！）

神峰（マズいこと言っちまったみてェだ…！）

愛「う～～～～～ん！」

愛「わかる！わかるよりなりー！」

愛「その気持ち！愛さんよくわかる！」

神峰「ハイ？」

愛「初めての“フル”！」

愛「やっぱりオリジナルを聴いてほしいよね～！」

璃奈「……ぅん」

神峰「……」

神峰(…そ、そう言うことか…！)
0452名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/16(月) 22:55:43.00ID:QSzCyWx0
神峰「それは、その…別に気にしなくても大丈夫スよ？」

璃奈「…神峰さんが気にしなくても、私は気にする…」ｽﾞｰﾝ…

神峰「……」

神峰(どうすりゃいいんだ！？これ！？)

神峰(オレは気にしてねェ……けど！天王寺さんは…！)

神峰「……！」ﾊｯ!

神峰「なら！」

璃奈「…？」

神峰「"次回"、天王寺さんがそんな心配する必要ねェように……オレ！PPSの曲しっかり聴いて来ます！」ﾆｯ!

璃奈「！」

神峰「これからどんどん"歌"に関わってくんスから！──オレ！もっと色んな曲を聴きます！」

愛「おお～～！」

神峰「だから天王寺さん」

璃奈「…？」

神峰「"サンドノメシ"の曲も、よかったらオススメ教えて下さい」ﾌｯ

璃奈「……」

神峰「……」

璃奈「……」

神峰「……？」

神峰「あの、天王寺さん？」

璃奈「全部」

神峰「！」

璃奈「全部、オススメ」ﾑﾝｯ

神峰（スゲェ自信満々！）
0453名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/16(月) 22:57:35.26ID:QSzCyWx0
神峰「わ、分かりました！」

神峰（ならとにかく全部！チェックしなく

璃奈「だから明日、CD全部持ってくる」

神峰「……ハイ？」

璃奈「とてもお勧め」ｽﾞｲｯ

璃奈「アルバムはどれから聴いてもいいけど…」

璃奈「やはり1枚目には、“リンギン・ガーデン”を聴いてほしい」

神峰「……」

璃奈「その次は“バンブー・ウィンド”」

神峰「……」

璃奈「曲の傾向が大体つかめた3枚目には“ソニトゥス”を──」

璃奈「──！」ﾊｯ!

神峰「……」

璃奈「ぇと、その…」ﾓｼﾞｯ

璃奈「神峰さんが、迷惑じゃなければ…聴いてほしいな」

神峰「……」

璃奈「……ぁ」

神峰「聴きます」

璃奈「！」

神峰「全部、聴きます」ﾆｯ

璃奈「…！」ﾊﾟｱｯ

神峰「あ、でもCDわざわざ持って来なくても大丈夫スよ？」

神峰「そのへんは自分でなんとかするんで」

璃奈「……」

璃奈「……」

…ｼｭﾝｯ

神峰(…え？)
0454名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/16(月) 22:58:24.46ID:QSzCyWx0
神峰(なんで"心"が落ち込ん──)

愛「いいじゃんしょーたん！」

愛「りなりーからCD借りなよ？」

神峰「や、でも！そんなわざわざ…」

愛「こーいうのは、自分のを貸すってのがダイゴ味なんだって！」

───ｶﾞﾝｯ!

璃奈「！」

神峰「そういう…もんなんスか？」

愛「もんもん！そういうもんだよ～！」

神峰（そうなのか…？）

神峰（人に物を貸すなんて経験、オレには全然ネェからよくわかんねェ…）

璃奈「……」

…ｷﾞｭｯ!

神峰「！」ﾊｯ!

璃奈「あ、愛さんの言う通り…“そういうもの”…だから」

璃奈「その…神峰さんがよかったら…だけど」

璃奈「CD、持ってきます」ｷﾞｭｩｯ…

神峰「……」

神峰（……“勇気”を、出してる）

神峰（この人の“心”は今、頑張って“勇気”を出してる）

神峰（ならオレが出来るコトは…！）

神峰「あざす！！」

ﾍﾟｺｯ!

璃奈「！」ﾊﾟｧｯ…

神峰「明日！楽しみにしときます！」ﾆｯ!

璃奈「……うん」

ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ!

神峰「！」

神峰（……よかった）ﾎｯ
0455名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/16(月) 22:59:31.77ID:QSzCyWx0
神峰（“心”が飛び跳ねるぐれェ、喜んでくれてる）

神峰（おし！……ならオレも気合い入れて曲、聴かねェと！）ｸﾞｯ!

神峰（……でもその前に）

神峰「…そのー」ｽｯ

璃奈「？」

神峰「全部を一気だと万が一の時がアレなんで…とりあえず数枚貸して貰ってもいいスか…？」

璃奈「もちろん」ｺｸｯ

璃奈「さすがに、全部を一気にはちょっと言い過ぎた…」

璃奈「だから…さっき言った3枚を持ってくる」

神峰「はい！」

神峰「今から聴くのメッチャ楽しみス！」

璃奈「…？」

璃奈「…そう？」

神峰「そうスよ！」

神峰「天王寺さんがあんなに楽しそうに話してんの見てたら…」

神峰「オレもその3枚聴くのスゲェ楽しみになりましたもん！」

璃奈「！」

愛「だよねー！しょーたん！」ｶﾞﾝｯ!

璃奈「愛さん…？」

愛「“サンメシ”語るりなりー！超楽しそうだったよね！」

璃奈「…そうかな？」

愛「そうそう！」

璃奈「……」

璃奈「……」ﾓｼﾞｯ

愛「あ！それとそれと！」

璃奈「？」
0456名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/16(月) 23:00:44.47ID:QSzCyWx0
愛「サンメシならさ、“天籟”は外せなくない？」

璃奈「！……確かに」

神峰(天籟？)

璃奈「あの……神峰さん」

璃奈「愛さんが言ってる"天籟"も追加して……CD4枚、持ってきてもいい？」

神峰「え、ええ…もちろんいいスけど…」

璃奈「よかった…」ﾎｯ…

愛「英題のアルバムが続く中現れる……漢字2文字の"天籟"！」

愛「こーゆーの、カッコよくない？」ﾌﾌﾝ

神峰「…まぁ、分かります」

愛「曲調もね！結構違うんだ！」

愛「新曲で開いた新境地…的な？」ﾆｺｯ!

璃奈「確かに愛さんの言う通り…"サンメシ"は"天籟"以前以後と大きく別れてる」

愛「でしょ？」

璃奈「私はビフォア天籟派」

愛「愛さんはアフター天籟派！」

神峰「…あ、そう言う区分けあるんスね」

愛「あるよあるよー？」

璃奈「神峰さんにも、あの違いを味わってほしい」

ﾜｸﾜｸﾜｸ…

神峰「ハイ！味わわせていただきます！」
0457名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/16(月) 23:03:04.19ID:QSzCyWx0
愛「あとあと！天籟はねぇ、逆転丸のカバーも収録されてるんだよ！」

神峰「逆転丸って…優木さんが今日歌ってたアレ、スか？」

愛「そう！それそれ！」

愛「せっつーにも教えてあげればよかったかなー」

愛「多分知らなかっただろーし」

神峰「そういやあん時はお二人とも──」



【璃奈「江戸時代───…」】

【璃奈「まだライトなんかなかった時代」】

【璃奈「──夜は真っ暗だった！」】

【せつ菜「ほ、ほぉうっ！璃奈さん！ナレ入れありがとうございますっ！」ｷｰﾝｯ!】



神峰「──スゲェノリノリでしたね」

神峰（楽しそうに主題歌歌ってたなァ…）

璃奈「最新話は神回だった」

愛「うんうん！」

愛「りなりーに勧められてから愛さんまた見るようになったけど…」

愛「逆転丸！ほんと面白いよね！」

璃奈「」ｺｸﾘ

愛「子供の頃にはわからなかったけど！かなーり“深い”話もあるし！」

璃奈「それもまた逆転丸の魅力の一つ」

愛「“ハトキャ”と一緒に愛さんまた見直しちゃおっかな！」

璃奈「……あっ」ﾊｯ

璃奈「昔のシーズンのBlu-rayあるけど、愛さん見る？」
0458名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/16(月) 23:05:19.69ID:QSzCyWx0
愛「見る見る！」

──ｶﾞﾝｯ!

璃奈「一番おすすめなのは第3シーズンかな。総監が──」

神峰「……」

ﾜｲﾜｲ…

ｷｬｯｷｬｯ…

神峰「……」

神峰「……」ｸｽｯ

神峰（……）

神峰（……）

神峰（……天王寺さん）



神峰（彼女の表情は、乏しい）



神峰（優木さんや宮下さんみてェに……目が眩むぐれェの笑顔を見せることはない）



神峰（能面のような顔だ。……なんて言葉を吐く人もきっといんだろう）



神峰（────だけど）



神峰（“心”は違う）



神峰（彼女の心は──喜怒哀楽で溢れてる）



神峰（いたって普通の“心”だ）



　
0459名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/16(月) 23:06:58.17ID:QSzCyWx0
　

神峰「……」


愛「────」

璃奈「────」

ｱﾊﾊﾊ!

ﾆｯｺﾘﾝ!ﾆｯｺﾘﾝ!


神峰（薄汚れて、壊れて、砕けて、軋みをあげる“心”を見るより…）

神峰（やっぱり楽しそうにしてる“心”を見てる方がずっといい）

神峰（こういう“心”を見るためにオレは）

愛「それでさ！しょーたん！」

神峰「ハイッ!?」ﾋﾞｸｰｯ!

愛「しょーたんはいつの日が空いてる？」

神峰「…空いてる？」

愛「うんうん！」

神峰「えっと……なんの話スか？」

愛「あれあれっ？聞き逃してたカンジ？」

神峰「……カンジです」

愛「そっかそっか…」

愛「もー、しょーたん？そんなボーっとしてたらアニメに没頭できるか愛さん心配だぞ？」

神峰（ぼ、没頭…？）

神峰「その、それで…なんの話スか？」

愛「アニメ鑑賞会やろうよって話！」

璃奈「…その名もハートきゃんしょう会」ｽﾞｲｯ

神峰「ハート…っつーと、あれスか、Heart Catcher見るんスか？」

愛「もちろん！」

璃奈「神峰さんも、一緒に見る？」ｼﾞｯ…
0460名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/16(月) 23:07:54.53ID:QSzCyWx0
神峰「あ、イヤ…」

神峰「イキナリ過ぎて心が追い付かねェ…つか」

神峰「オレよりも優木さんを誘った方が…」

璃奈「もちろん必ず誘う」ﾎﾞｯ!

神峰（スゲェ“心”燃えてる！）

璃奈「……」

璃奈「……どう？」ｼﾞｯ…

璃奈「神峰さんも、一緒にハトキャ見る？」ｷﾗｷﾗｷﾗ…

神峰（ぐ…！）

神峰（て、天王寺さんの“心”！爛々と輝いてる…！）

神峰（期待！好奇心！）

神峰（……！）ﾊｯ!

神峰（……）

神峰（……それと）


神峰（少しの、“不安”）


神峰「……」

神峰「……わかりました」

璃奈「！」

神峰「一緒に見させて！いただきます！」

璃奈「……！」

ﾊﾟｧｯ…

愛「ふふ、楽しみだね！りなりー！」

璃奈「…うん」

ﾜｸﾜｸﾜｸ…!

神峰「……」ｸｽｯ
0461名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/16(月) 23:09:26.10ID:QSzCyWx0
愛「んー！しかしハトキャかー！」

愛「愛さんすんごい久しぶりに見るよ！」

璃奈「私は半年前ぐらいに一気見した」

璃奈「やはりあれは…名作」

愛「うんうん！」

愛「さっきりなりーがOP歌った時、いろんなこと愛さん思い出したよ！」

愛「アニメの内容とか！中学の時の思い出とか！」

璃奈「わかる」ｳﾝｳﾝ

愛「アニメが始まった時は愛さん中学に入学したばかりで───」

愛「──あっ」ﾊｯ

神峰「？」

愛「そういえば、しょーたんは中学校どこ？」

神峰「中学、スか？」

愛「そうそう！」ﾆｯ!

神峰「……」

愛「愛さんは社来中なんだけど……」

神峰「……」

愛「……しょーたん？どったの？」

神峰「や、中学はたぶん名前言っても分かんねェス」

璃奈「？」ﾊﾃ?

愛「そう？」

神峰「ハイ」ｺｸｯ

神峰「だってオレ───」



神峰「高校入る時、こっちに越してきたんス」



愛「！」

璃奈「……越した？」

神峰「そうっス」
0462名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/16(月) 23:11:06.28ID:QSzCyWx0
神峰「オレ、中学までは群馬に住んでたんスよ」

「「！！」」

愛「へー！しょーたん群馬に住んでたんだ！」

神峰「」ｺｸｯ

神峰「だから、名前言ってもわかんねェと思います」

愛「ん～～……確かに！」

愛「さすがの愛さんも群馬出身の友達はいないなー」

璃奈「私も、群馬についてはあまりよく知らない…」

神峰「スよね」ﾊﾊ…

愛「ね！しょーたん！」

愛「群馬ってどんなとこだっ



──ｶﾞﾗﾗﾗｯ!



かすみ「うぇうぅぅっ！？なんですかっ！このニオイは！」

神峰「！」ﾊｯ!

神峰「お、お疲れス！！」ﾊﾞｯ!

せつ菜「はい、お疲れ様です。神峰さん」ﾌｯ

エマ「ん～…神峰くん？そんなにかしこまらなくてもいいよ～？」

彼方「そうそーう…」

彼方「せつ菜ちゃんも言ったけど。もっとりらーーーっくすしてもいいのだよ？」
0463名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/16(月) 23:11:58.70ID:QSzCyWx0
彼方「そう、まさにこの彼方ちゃんみたいに」

ぐだーーーっ

神峰「……」

彼方「んあー…」

彼方「もー、彼方ちゃんくたくただよぉ～～…」

神峰「……」

神峰「……」ｼﾞｯ…

神峰(……近江さん)

神峰(この人の、"心"……)

璃奈「…レッスン、終わったの？」

せつ菜「はい」

せつ菜「今日の活動はもう終わりです」

せつ菜「初日ですし、これぐらいにしておきましょう」

神峰「……」

神峰（そっか、今日はもう終わりか）

神峰（ならオレが今からすることは──）



神峰（真っ先にこの部屋から出ることだ）



神峰(会員の方々はまず着替えなくちゃなんねェし！！)



せつ菜「あ、かすみさん」

かすみ「？」
0464名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/16(月) 23:14:08.08ID:QSzCyWx0
せつ菜「お話があるので、ちょっと残ってもらえますか？」

かすみ「め、眼鏡のことなら何度もごめんなさいしましたよねぇ！？」ﾋﾞｸｯ!

せつ菜「それではなくて…」ﾌｩ…

かすみ「じゃ、じゃあいったいっ！？」

せつ菜「それは、その時に話します」

かすみ「そ、そですか」

ﾀｼﾞｯ…

せつ菜「そこまでかしこまらなくても…」ｱﾊﾊﾊ…

神峰「……」

神峰「……あの」ｽｯ

せつ菜「？」

神峰「……オレもちょっと、いいスか」

せつ菜「……神峰さん？」

神峰「その、優木さん」ｸﾞｯ!

せつ菜「！」

神峰「オレも、あんたと話がしてェんスけど……」

神峰「中須さんとの話が終わった後、ちょっと時間、いいスか」

せつ菜「……」

神峰「……」ｼﾞｯ…

せつ菜「……」ﾌｯ




せつ菜「はい！もちろん！！」ﾆｯ!



　
0465名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/11/16(月) 23:14:58.15ID:QSzCyWx0
今回はこのへんで
0469名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/11/17(火) 22:14:04.16ID:gArMJfgb
鳴苑、ニジガクに負けねェぐれェ胸がでけェ人ばかりじゃね？
特に星合先輩とかあのエマ先輩以上に見える…
0472名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/11/18(水) 22:13:17.88ID:O5Z5Wha8
ラストだ桜坂ァ！
お前の歌で！保守を打ち込め！
0473名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/19(木) 14:13:20.83ID:Aky+Re5z
保守の音
0474名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/11/20(金) 00:00:44.23ID:RBA8LDiz
ｶｰﾝｶｰﾝｶｰﾝ
0478名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/21(土) 22:27:11.59ID:DqU/0D6m
死んでも保守したいスレがあるからだァ！！！
0479名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/22(日) 15:18:03.43ID:HBRazQB/
保守ス
0480名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/11/22(日) 22:19:40.26ID:CE369HS5
めんつゆ
0481名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/22(日) 23:26:15.55ID:o9QvNW3y
>>480
ケチャップ
0483名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/11/23(月) 10:08:05.07ID:j2wrlywS
バルサミコ酢っでどんなんなんだ
暴君はそれで食べるみたいだけど
0485名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/11/23(月) 20:52:30.15ID:rRGMsr6x
ｶﾞｼｬｧｧｧｧｶﾞｸｯ
0489名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/11/25(水) 22:57:30.70ID:BMtj0Wmy
ﾎﾞﾝﾎﾞﾝﾎﾞﾝﾎﾞﾝ
0490名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/11/26(木) 19:20:23.86ID:eF8ZZrQc
ホシュミン
0491名無しで叶える物語(ぎょうざ)
垢版 |
2020/11/27(金) 12:27:33.06ID:lph2iVbb
保守ス
0493名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/11/28(土) 20:00:54.83ID:BxclD24g
保守ス
0495名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/11/29(日) 22:22:40.78ID:b5pFI+E2
保守の音
0496名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/11/30(月) 15:16:44.08ID:ZIKBpy13
保守するわけないだろう
0499名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/12/01(火) 16:29:02.96ID:XEoj47r1
保守
0503名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/12/02(水) 21:33:53.91ID:3pw0tDs2
ホシュノート
0509名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/12/05(土) 21:20:57.83ID:Y8QCIYoO
保守
0510名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/06(日) 10:17:02.95ID:XPV+sgnj
10話侑ちゃんの「個性がぶつかり合って、お互いを刺激し合えるような！」で鳴苑思い出したスレミン

ツバサ「全員の個性が大爆発してるのにまとまってる集団、それができれば」
ﾆｼﾞｶﾞｸ
ツバサ「貴女たち最強じゃない？」
0511名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/12/06(日) 10:44:05.60ID:oc7+GT89
侑ちゃんは虹の音より桜の音を目指してる気がする

侑「私がやるんだ。フェスを桜の歌でいっぱいにするんだ」
0512名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/12/06(日) 22:33:36.53ID:7b6Ises0
保守の音
0513名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/12/07(月) 16:09:28.65ID:vF+725Z+
保守ス
0516名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/12/08(火) 09:14:13.14ID:A+F1cNpx
保守
0526名無しで叶える物語(ぎょうざ)
垢版 |
2020/12/13(日) 09:42:26.81ID:P//RFsUe
保守ス
0532名無しで叶える物語(ぎょうざ)
垢版 |
2020/12/16(水) 09:19:01.46ID:mdpBqmNX
保守ス
0533名無しで叶える物語(SIM)
垢版 |
2020/12/16(水) 11:27:51.81ID:4OF33kZo
これの虹ヶ咲ver誰か作っておいて


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヘ(^o^)ヘ 〝　ﾃﾞｳｽ・ｴｸｽ・ﾏｷﾅ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|∧ 　　　　機械仕掛けの神　〟
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｶﾞｯ　　　　　 　　/
　　え！？いつの間に＞ （゜σ(^o^)／ ＜カバー！
　　　　　　　　ｶﾞｯ　　　　 　（ ／( 　)　　　　　〝　ﾊｲﾄﾞ&ｼｰｸ
奪えねぇ＞（゜σ(^o^) 三　＞／ ＞　　　　　　　 影の地帯　 〟
　＼　　　　　（　 (＼＼ 三　〝　ﾓﾝﾃ・ｸﾘｽﾄ　　　　　　　　　　　　
　(／o゜)　　　│＜　＼ 三　　　 　巌窟王　　〟
　( ／
　／ く　　＼10番要注意!!／　＼ドリブルさせるな!!／

　　　　　＼＼　　　　＼アーリークロスだと！？／
　　　　　　　○

　　○三＝－　＼│ 　　　　　　〝　ｴｺﾞｲｽﾃｨｯｸ・ｴﾝﾍﾟﾗｰ
　　　　　　　　　　│ 　　 　　　　　　　　イヴァン雷帝　　　〟
　　　　　　　　　　○　＜飛べる
　　　　　　　　　　│＼　　　　　　　ΩΩΩ＜サジ、カッケー！！
0535名無しで叶える物語(ぎょうざ)
垢版 |
2020/12/17(木) 18:50:54.18ID:hy8ZoWWY
保守ス
0537名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/18(金) 12:25:56.86ID:SgbXpHwP
何年 何十年経とうが信じて保守するって！！そう言いたきゃ言えよ！！！
0542名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/12/21(月) 17:05:19.93ID:APpHGTpZ
保守ス
0544名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/22(火) 20:43:34.25ID:zfnejUQ6
保守ミン
0547名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/12/24(木) 17:44:20.09ID:LhCMu+WT
保守の音
0548名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/25(金) 07:45:14.62ID:4WZQX4qz
保守ス
0550名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/26(土) 19:19:34.95ID:/4YPvaP8
保守ス
0552名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/27(日) 17:44:21.04ID:4KC2Thjs
保守ス
0554名無しで叶える物語(ぎょうざ)
垢版 |
2020/12/28(月) 19:13:40.56ID:ZbDf6QdG
保守ス
0555名無しで叶える物語(ぎょうざ)
垢版 |
2020/12/29(火) 16:44:00.97ID:eoxgN3GR
保守ス
0556名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/30(水) 11:33:23.47ID:yeuyoZpH
保守ス
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
ニューススポーツなんでも実況