璃奈「……」モグモグ 侑「あ、璃奈ちゃん」
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虹ヶ咲学園 スクールアイドル同好会 部室
璃奈「? ……あ、侑さん」
侑「珍しいね。一人なんだ?」
璃奈「うん。本当は愛さんと一緒に、お昼食べるつもりだったんだけど」
璃奈「どこかの同好会の人に呼ばれて行っちゃった」
侑「そっか。じゃあ私と一緒だ」
璃奈「侑さんも?」
侑「うん。歩夢、『用事があるから先に食べてて』って言ってさ。それでなんとなく、部室に来てみたんだ」
侑「ってことで、ここでお昼食べていい?」
璃奈「うん」コクン
侑「ありがと」 侑「よーし、いただきまーす!」
侑「あーむっ。んー、美味しい」モグモグ
璃奈「…………」
璃奈(侑さんって、たくさん食べるんだなぁ)
璃奈(そういえば放課後も、歩夢さんと一緒に何か食べてたの見たことある……)
璃奈(……そんなに食べて太らないのかな?)ジー
侑(なんか、璃奈ちゃんから視線を感じる……)
侑(……あ、もしかして) 侑「璃奈ちゃん、あーん」
璃奈「え?」
侑「あれ? 私が食べてるのが気になるのかなって思ったんだけど……」
璃奈「いや、侑さんって、よく食べるんだなーって」
侑「んー、そう? 食べ盛りだし普通じゃないかな」
侑「っていうか、璃奈ちゃんが食べなさ過ぎだよ。パン一つって」
璃奈「少ないのかな?」
侑「スクールアイドルで動く機会多いんだし、もっと食べたほうがいいと思うよ」
侑「ほら、私のおかず分けてあげるから、食べて」 璃奈「いいの?」
侑「うん」
璃奈「じゃあ……あむ」モグモグ
璃奈「あ……おいひぃ」モグモグ
侑「お、それは嬉しいね」
侑「遠慮しないで食べて食べて」
璃奈「うん」コクコクモグモグ 侑(…………)
侑(璃奈ちゃん、一口ちっちゃいな……)
侑(なんだろ、小動物に餌付けしてるみたいな気分になっちゃった)
侑(可愛い……)ジー
璃奈(侑さんから視線を感じる……)
璃奈(先に見てた私が言うのもなんだけど……) 璃奈「……あの、あんまり見られると食べづらいかも……」モジモジ
侑「あ、ごめんね。璃奈ちゃんが可愛くてつい」
璃奈「かわ……恥ずかしいよ」
侑「あはは、ごめんごめん」
璃奈「もう……あむ……」モグモグ
侑(そう言いながらも、私のおかずを頬張る璃奈ちゃん……)
侑(やっぱ可愛いなぁ〜) 侑「は〜、ごちそうさまでしたっと」
璃奈「ごちそうさま……侑さん、おかずありがとう」
侑「いいよいいよ。これで午後も頑張れるね」
璃奈「うん」
侑「それじゃ、先に行くね」
璃奈「侑さんも、頑張って」
侑「ありがと。じゃあまた、放課後に!」
ガチャ バタン
璃奈「…………」
璃奈(私も侑さんくらい食べれば、大きくなれるのかな?)
璃奈(頑張ってみようかな……) 数日後
歩夢「この辺で食べよっか」
侑「おっけー」
クイクイ
侑「ん? あ、璃奈ちゃん」
璃奈「こんにちは。侑さん、歩夢さん」
愛「愛さんもいるよー」
歩夢「どうしたの、二人とも?」 璃奈「えっと……侑さんに、この前のお礼を……」
璃奈「これ……」スッ
侑「お弁当? もしかして……」
璃奈「作ってみた。といっても、ほとんど冷凍食品だけど……」
璃奈「おかず、今度は交換しよ?」
侑「璃奈ちゃん……! 嬉しいよ!」ギュウッ
璃奈「苦しい……」 愛「いいなー、りなりーのお弁当食べれるなんてさ」
璃奈「愛さんの分も、あるよ」
愛「マジ!? 愛してるよりなりー!」ギュウッ
璃奈「勿論、歩夢さんも」
歩夢「私もいいの? じゃあ、私からも何かあげないとね」ニコッ
侑「そうだ! どうせなら同好会メンバーで、おかずの交換会しようよ!」
歩夢「それ、面白そうだね!」
愛「アタシもさんせーい! りなりーは?」
璃奈「良いと思う……私も、みんなとしてみたい」 侑「よーし、決まりだねっ」
歩夢「じゃあ私からみんなに連絡するね」
愛「それじゃあ、部室にレッツゴー!」
璃奈「うん――」
璃奈「――えへへ」
おわり アニメ璃奈ちゃんの小動物感にやられて勢いで書きました
ご覧いただきありがとうございました あなたと侑は歴とした別人だからこうしたやり取りにも確かな変化を感じられて読んでいて楽しい
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