ダイヤ「遊園地……ですか?」穂乃果「そうそう♪」
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金曜日 放課後 学校
穂乃果「最近リニューアルされたみたいでさ、今キャンペーンをやってて入場料が半額なんだよ」
穂乃果「これはもう行くっきゃないでしょ‼」
穂乃果「と言う訳で、ダイヤさんも一緒に行こっ」
ダイヤ「そんな、いきなり言われましても」
ダイヤ「大体、わたくしはそのような場所はとっくの昔に卒業したのですわ。遊園地なんかではしゃぐような年でもありませんし」
穂乃果「えぇ〜なに年寄りみたいな事言ってるの?楽しむ事に年齢は関係ないって」
ダイヤ「誰が年寄りですか。とにかく、わたくしは遊園地に行っても楽しむ事が出来ないと思います」
ダイヤ「ですから他の人を誘って」
穂乃果「あ、なにその決め付け。決め付けはよくないよ」
穂乃果「そこまで言うなら実際に行って確かめてみよーそうしよー」
ダイヤ「ちょ、なんでそうなるのですか!?」
穂乃果「明日10時に遊園地の前で待ち合わせね」
穂乃果「はいパンフレット、これを見たらきっと気持ちも変わるはずだよ」グイッ
穂乃果「ダイヤさんと遊園地行くの楽しみだなぁ〜るんるん♪」
ダイヤ「あなた人の話聞いてますの!?」 黒澤家
ダイヤ「やれやれ、まったく穂乃果さんは強引なんですから」
ダイヤ「パンフレットと一緒にチケットまで押し付けて……わたくしが行かなかったらどうするのですか」
ダイヤ「……」
ダイヤ「―と、とりあえずどんな所なのかだけでも見ておきしょうかね」ペラッ
ダイヤ「ほう、割りと広いのですね。これを1日で回るのは難しそうですわ」
ダイヤ「おすすめは何度も回転するジェットコースターに遊園地のマスコット達による園内パレードですか」
ダイヤ「まぁ、軽食も充実しているのですね。ここだけの限定スイーツがあるみたいですわね」
ダイヤ「……おいしそう」ニヤァ
ダイヤ「―はっ!?わたくしとした事がはしたない事を」ブンブン
ダイヤ「あまり気は進みませんが穂乃果さんにここまでやられたら行かない訳には行きませんわね」
ダイヤ「仕方がないので付き合ってあげるとしますか」
ダイヤ「―他にはどんなアトラクションがあるのでしょうか」ペラッ……ペラッ…… |c||˘.- ˘|| 遊園地?そのようなジャリ向けの場所、私には楽しめないかと
|c||^.- ^|| こんなクッソ面白ぇところ初めて来ましたわ! 土曜日 遊園地 入場口
穂乃果「おぉ〜キャンペーン中だけあって人がいっぱい並んでる〜」
穂乃果「もう少し早く待ち合わせすればよかったかなぁ」
穂乃果「さて、ダイヤさんはどこにいるのかな」キョロキョロ
ダイヤ「穂乃果さん、こちらですわ」
穂乃果「あ、ダイヤさん。お待たせ、先に来てたんだね」
ダイヤ「まったくもう、遅いですわよ」
穂乃果「え?待ち合わせの時間には間に合ったはずなんだけど」
ダイヤ「わたくしはあなたが来る1時間も前から待って」
穂乃果「1時間!?そんなに早く来て待ってたの!?」
穂乃果「―あ〜もしかしてダイヤさん、遊園地が楽しみになって早く来たんじゃ」ニヤニヤ
ダイヤ「ち、違いますわ!!この行列をご覧なさい、わたくしはこうなる事を見越してあえて早く家を出たまでであって」
穂乃果「ふぅん、そっか。まぁダイヤさんが並んでくれてたから助かったよ」
ガラララ……
穂乃果「あ、開いたよ。さっそく中に入ろ〜」ガシッ
ダイヤ「あ、こら引っ張らないでくださいまし」 穂乃果「そうだ、遊園地を回る前に〜」
ダイヤ「どこに行くのですか?」
穂乃果「あ、あったあった」
ダイヤ「売店?おみやげを買うにはまだ早いと思いますが」
穂乃果「おみやげはあとで。まずはこれを買って、と」
穂乃果「じゃーん♪似合う〜?」
ダイヤ「マスコットのカチューシャですか、穂乃果さんによくお似合いですわ」
穂乃果「えへへ、ありがと。ここに来たらこのカチューシャ付けようって思ってたんだ」
ダイヤ「なるほど、しかしその手に持ってるもうひとつのカチューシャは?」
穂乃果「ダイヤさんもこのカチューシャ付けてみない?」
ダイヤ「わたくしが?ふっ、そんな物を付けて喜ぶのはお子様だけですわ」
穂乃果「えいっ」スチャ
ダイヤ「ぴぎゃっ!?なにをしますの!?」
穂乃果「思った通り、ダイヤさんにもよく似合ってる!!かわいい〜」
ダイヤ「に、似合う……?そ、そうでしょうか
?」
穂乃果「うんうん、これを付けると遊園地に来た〜って気分になるよね」
ダイヤ「そんなものでしょうか」
ダイヤ「―と言うか、周りの方々の視線が……」カァァ
ダイヤ「やっぱり外して」スッ
穂乃果「ダーメ!!ここにいる間は付けてるの‼」グイッ
ダイヤ「くっ……なぜわたくしがこのような辱しめを……」 穂乃果「さぁ、気分も盛り上がって来たところで」
穂乃果「最初にあれに乗ろ」ユビサシ
ダイヤ「あ、あれはパンフレットにも乗っていたジェットコースター……」
穂乃果「ちゃんとパンフレットで予習して来たんだねぇ、感心感心」
ダイヤ「な、なにも知らずに行くのは失礼だと思ったからですわ」
ダイヤ「それにしてもいきなりジェットコースターとは……わたくしまだ心の準備が」
穂乃果「そんなの並んでる間にすればいいでしょ、ほら行くよ」
ダイヤ「あ、あなたと言う人は……」
おじさん「次の方どうぞ〜」
穂乃果「いよいよ私達の番だね」
ダイヤ「先程から他のお客さんの絶叫がする度になんだか恐ろしく……」ブルッ
ダイヤ「穂乃果さん、他の乗り物に乗りませんか?」
穂乃果「なに今更そんな事言ってるの、後も使えてるんだから早く乗るよ」
ダイヤ「とほほ……そうなりますわよね」
ウィーン……ガシャン
穂乃果「このレバーをしっかり握っていてね」
ダイヤ「途中で上がったりしませんわよねこのレバー」
穂乃果「あはは、まさか。心配し過ぎだよ」
ガタンッ
ダイヤ「ぴぎゃっ!?動き出しましたわ」
穂乃果「おぉ〜いいねいいね、ワクワクしてきた♪」
ダイヤ「どうか生きて帰れますように……」 ガタガタ……ガタガタ……
ダイヤ「あわわわ……こんなに高い所まで昇るなんて」
穂乃果「あそこのてっぺんまで昇ったらそこから一気にピューンッと急降下するからね」
ダイヤ「い、いちいちそんな事言わなくていいですわ!!」
ダイヤ「―と、とうとう頂上まで……!!」ゴクリ
穂乃果「キタキタ〜さぁ行っくよ〜!!」
ガクンッ
ダイヤ「あ、わ、あわわわ……」
ゴオォォォ〜!!
ダイヤ「ぴぎゃあぁぁぁ〜!!」
穂乃果「きゃあぁぁぁ〜♪」
グオォォォ〜!!
ダイヤ「あばばばっばばば!!」
穂乃果「いえ〜い♪ひゃっほー‼」
グルングルングルン
ダイヤ「んぐうぅぅぅ〜!!」
穂乃果「ひゃあぁぁぁ〜♪」 プシュー……
穂乃果「あ〜楽しかった♪ねぇダイヤさん」
穂乃果「―ダイヤさん?」
ダイヤ「」チーン
穂乃果「わわっ!?ダイヤさんが真っ白に!!しっかりして〜」ユサユサ
ダイヤ「あぁ……最後の方は記憶がすっぽり抜けてますわ」
ダイヤ「わたくし、なんとか無事に生還出来たようですわね」
穂乃果「気絶しちゃってたけどね」
ダイヤ「やはりいきなりあんな物には乗るものではありませんわ」
穂乃果「あはは、ごめんね……」
穂乃果「次はコーヒーカップに乗ってみない?」
ダイヤ「コーヒーカップですか、絶叫マシンよりはマシですかね」 穂乃果「コーヒーカップなんて久し振りに乗るなぁ」
ダイヤ「小さなお子様向けですものね、わたくし達が乗ると少々窮屈ですわ」
グルグル……
穂乃果「これこれ、このぐるぐる回るのが楽しいよね〜」
ダイヤ「このくらいがちょうどいいですわ」
穂乃果「……」ウズウズ
穂乃果「ねぇダイヤさん」
ダイヤ「ダメですわ」
穂乃果「まだなにも言ってないのに〜」
ダイヤ「どうせそこのハンドルでカップを回したいのでしょう、これ以上回すと危険ですわ」
穂乃果「これに乗ったら誰でもやりたくなるじゃ〜ん」
ダイヤ「コーヒーカップくらいのんびりと乗らせて」
穂乃果「いーやもうダメだ、回すね」ガッ
ダイヤ「ちょっ―ああぁぁ〜!!」
グルグル〜!!
穂乃果「はぁはぁ……やっぱりこれをやらなくちゃね」
ダイヤ「や、やめなさ〜い!!」 ダイヤ「あぁ……」グッタリ
穂乃果「ごめんダイヤさん、ついやりたくなっちゃって」
ダイヤ「文字通り穂乃果さんに振り回されましたわ……」
ダイヤ「あんなに早く回るものなのですね……まだ目が回る」クラクラ
ダイヤ「す、少し休憩しましょう。お願いします」
穂乃果「わかった、じゃあさっきの売店で軽くなにか食べよっか」
穂乃果「そう言えばね、ここにしかない限定のスイーツもあるんだよ」
ダイヤ「『超濃厚ミルクアイスのプリンパフェ』ですわね、これもパンフレットで見ましたわ」
穂乃果「流石ダイヤさん、抜かりないねぇ」
穂乃果「私はこれのいちごパフェにしよっと」
穂乃果「はぁ〜むっ」
穂乃果「―ん〜♪ミルクの味が濃くて濃厚〜いちごの甘酸っぱさともよく合う〜」
穂乃果「プリンパフェの方はどう?」
ダイヤ「あ……む」
ダイヤ「―むふぅ!?」
ダイヤ「これは……今まで食べた事のない味ですわ」
ダイヤ「濃厚なアイスと本格プリン、お互いの甘さを邪魔する事なくむしろ引き立て合ってる……」モグモグ
ダイヤ「はぁ……おいしい、たまりませんわぁ〜♪」ホワワ〜ン
穂乃果「うふふ、おいしいみたいだね。よかった」 ダイヤ「あむあむぱくぱく……」
ダイヤ「本当おいしいですわねぇこのスイーツ」
穂乃果「ダイヤさんってクールなイメージあったけどそういう風にスイーツ食べる姿はかわいいねぇ」
ダイヤ「んまっ……かわいいなどと、先輩をからかうものではありませんわ」カァァ
穂乃果「そうやって照れるところとかまたかわいい♪」
ダイヤ「も、もぉやめてくださいなっ」
ダイヤ「―しかし、こうしてスイーツをいただくのは久し振りですわ」
ダイヤ「いつもおやつのプリンやアイスをルビィに食べられてしまうので」
穂乃果「あはは、ダイヤさんも苦労してるんだね」
穂乃果「私も妹のおやつうっかり食べてよく怒られるんだ」
ダイヤ「それは姉としてどうなのですか……?」
穂乃果「えへへ……まぁ今日はルビィちゃんはいないから思う存分独り占め出来るね」
ダイヤ「ですが、これほどおいしいスイーツを食べているとルビィにも食べさせてあげたいと思いますわ」
穂乃果「くすっ、なるほど。ルビィちゃんにおやつ取られちゃう訳だ」
ダイヤ「どういう意味ですの?」
穂乃果「なんだかんだルビィちゃんの事かわいがっているんだよね、だからおやつを取られても怒れない」
ダイヤ「ふふ、図星を疲れましたわね。確かにおやつを取られても仕方がないで済ませてしまいます」
穂乃果「優しいんだねダイヤさんは」
ダイヤ「我ながら甘い姉だと思っていますがね」 ダイヤ「ごちそうさまでした、これで少しは気力も回復しましたわ」
穂乃果「それはよかった、穂乃果ばかり乗りたいのに乗ってきたから今度はダイヤさんの乗りたい物に乗ろうよ」
穂乃果「なにか乗りたい物、ある?」
ダイヤ「そうですわねぇ……」
ダイヤ「―実はわたくし、ゴーカートというのが気になっていまして」
穂乃果「ゴーカート‼いいじゃないいいじゃない‼乗ろうよ‼」
ダイヤ「えぇ、確かあちらにありましたわね。行きましょう」ギュッ
穂乃果「あ」
ダイヤ「ん?どうかしましたか?」
穂乃果「―ううん、なんでもないよ。ふふふっ」
ダイヤ「なにを笑っているのか、おかしな穂乃果さんですわね」
穂乃果(ダイヤさん、自分で気付いてないのかなぁ。自然と私の腕を引いている事に)
ダイヤ「見えてきましたわ、早く並びましょう」
穂乃果「はいはい」ニコニコ 穂乃果「ところでダイヤさん、ゴーカートには乗った事あるの?」
ダイヤ「いえ、初めてですわ。最近ルビィと一緒にレースゲームをやりましてそれで興味が湧いたのです」
穂乃果「ゲームと実際の運転は違うからねぇ、きっと楽しいと思うよ」
ダイヤ「えぇ、楽しみですわ」
おじさん「いいかい、左がブレーキで右がアクセルだ。他の車にぶつからないよう気を付けてね」
ダイヤ「心得ましたわ」
ダイヤ「それでは、行ってきます‼」
ブウゥーン……
ダイヤ「おぉ、エンジンの振動にアクセルやブレーキの感触。それに風を切るこの爽快感」
ダイヤ「これはゲームでは味わえませんわね、気持ちいい〜♪」
ダイヤ「―むむ、S字カーブですか。ゲーム仕込みのハンドリングで……そぉれっ‼」ギュイーン
ダイヤ「おっほーっ‼最高ですわね〜」
ダイヤ「わたくしは今、風になりますわ〜♪」
ブオォォォーン……
穂乃果「へぇ、初めての割りにはうまく乗れてる」
穂乃果「でもなにあれ、カーブと一緒に頭と体まで曲がってるよ。あっははは‼」
穂乃果「よーし、私も負けないぞ〜」ブウゥーン 穂乃果「いやぁ〜結局最後までダイヤさんには追い付けなかったなぁ」
穂乃果「ダイヤさん、レーサーの才能あるよ」
ダイヤ「ふふん、わたくしに勝とうなど10年早いですわ」
ダイヤ「悔しかったらリベンジしてもいいですわよ」
穂乃果「いや別に悔しくはないけど」
ダイヤ「リベンジしてもいいですわよ」
穂乃果「いやだから」
ダイヤ「リベンジさせてあげますわ」
穂乃果「ダイヤさん……もう1回乗りたいんだね」
ダイヤ「そ、そんな事はありません!!穂乃果さんにも再戦のチャンスを与えようと思っただけで」
穂乃果「もぉ〜めんどくさいなぁ、素直にもう1回乗りたいって言えば付き合うのに」
ダイヤ「誰がめんどくさいのですか‼」
穂乃果「わかったわかった、悔しいのでリベンジさせてくださーい」
ダイヤ「ならば仕方ありませんわね、もう1度勝負してあげますわ」ウキウキ
穂乃果(本っ当かわいいなぁダイヤさんって) ダイヤ「ふふふ、3戦3勝……わたくしの完全勝利でしたわね」
穂乃果「まさかあの後もう1回乗るとは思わなかったな……」
穂乃果「もう満足した?」
ダイヤ「まだまだ乗ってもいいですが他に乗っていない物もありますからね、このくらいにしておきますわ」
穂乃果「放っておいたら一日中乗ってそうだね」
ダイヤ「次はあれに乗りますわよ‼」
穂乃果「あれって、フォールマシンだ。高い所から急速落下するんだよ、大丈夫?」
ダイヤ「気分が高揚している今なら乗れる気がしますわ」
穂乃果「よーし、それじゃ行ってみよ〜」
グィーン……
ダイヤ「ジェットコースターの時は周りを見る余裕などありませんでしたがこうして見ると中々いい眺めですわね」
穂乃果「でしょ〜下にいる皆があんなに小さく見える」
ダイヤ「果南さんがこんな物に乗ったらきっと腰を抜かすでしょうね」
穂乃果「そろそろ落ちるよ、ドキドキするね」
ダイヤ「そうですわっ―ねぇぇ〜!?」
ギューンッ!!
穂乃果「うっきゃ〜!!」
ダイヤ「ぴゃあぁぁ〜!!」
ダイヤ「―あっははははは♪」 穂乃果「ダイヤさんダイヤさん、足がつかないジェットコースターだって」
ダイヤ「ほう、それはなんとも珍しい。ぜひ乗りましょう」
穂乃果「―ひゃあ〜足が着かないって面白〜い!!」
ダイヤ「空を飛んでる気分ですわ〜!!」
ダイヤ「なんと、あのジェットコースターは後ろ向きに走るそうですよ」
穂乃果「どんな感じなんだろ、ねぇ乗ってみよ」
ダイヤ「もちろんですわ‼」
ダイヤ「―おほー‼これはまた新感覚!!」
穂乃果「楽しいねこれ〜ひゃっほー‼」
ダイヤ「次はなにかジェットコースター以外の絶叫マシンに……」キョロキョロ
ダイヤ「あ、グレイトポセイドンですって。あれに乗りませんか?」
穂乃果「すっかり絶叫マシンにハマったみたいだねぇ〜ダイヤさん」
穂乃果「―ひえぇ〜お腹がぐんって押される〜!!」
ダイヤ「お゙んんっ‼この感覚、病み付きになりそうですわ……!!」 穂乃果「いやぁ〜怒濤の絶叫マシンラッシュだったね」フラフラ
ダイヤ「おっと、大丈夫ですか穂乃果さん」ガシッ
穂乃果「平気だよ、まぁちょっと疲れたかも」
ダイヤ「わたくしも少々羽目を外して調子に乗り過ぎましたわ」
穂乃果「いいんだよそれで、普段気を張っている分こういう所でストレス発散しなくちゃ」
穂乃果「段々素直にノリがよくなってきて私も嬉しいよ」
ダイヤ「そう言っていただけると……」
ダイヤ「―わたくし、普段学校では生徒会長として仕事をし家に帰ればお稽古事と休日ですら気の休まるプライベートな時間はありませんでした」
ダイヤ「今日は久し振りにいい気分転換が出来ましたわ」
ダイヤ「穂乃果さん、今日は誘っていただき本当にありがとうございました」
穂乃果「お礼を言うのは穂乃果の方、最初は渋々付き合ってくれたのかなって思ってたけど」
穂乃果「まぁよく考えたらここに1時間も早く来てた時点で楽しみにしてくれてたんだよね」
ダイヤ「そ、その話は忘れてくださいな‼」カァァ
穂乃果「ふふっ、やっぱりダイヤさんを誘って正解だったよ」
穂乃果「私もダイヤさんと遊園地回るの、すっごく楽しみだった」
ダイヤ「穂乃果さん……」
穂乃果「へへっ、あともう少しだけ付き合ってね♪」ニコッ
ダイヤ「―はい♪」ニコッ ピンポンパンポーン
『ただいまより、中央広場にて当園のマスコット達によるパレードが始まります。ぜひ皆様ご覧いただきますようお集まりください』
穂乃果「あ、これからパレードが始まるみたい。行かなきゃ」
ダイヤ「パンフレットに載っていたおすすめのひとつですわね、このカチューシャのモデルになっているとか」
穂乃果「かわいいんだよここのマスコット〜私大好き」
ダイヤ「まだお目にかかっていないのでわたくしも気になりますわね」
穂乃果「それじゃ中央広場へレッツゴー♪」
マスコット「みんなー!!会いたかったよー!!」
穂乃果「あ、いたいた。あれがこの遊園地のマスコット『せつにゃん』だよ」
ダイヤ「せつにゃんですか、なんだか誰かに似ているような……」
穂乃果「お〜いせつにゃ〜ん!!」フリフリ
せつにゃん「こんにちは‼あ‼お姉さん達私のカチューシャ付けてくれてますね‼ありがとうございます‼」グイグイ
ダイヤ「ち、近い……随分アグレッシブなマスコットですわね」
穂乃果「せつにゃん写真撮ろ〜」
せつにゃん「いいですとも‼さ、ほくろのお姉さんもご一緒に」グイッ
ダイヤ「ぴぎゃっ!?なんて力ですのせつにゃん……!!」ムギュ
穂乃果「もふもふで気持ちいい〜♪」ナデナデ
せつにゃん「わっはっは‼そうでしょうそうでしょう‼」
せつにゃん「では係員のお兄さん、カメラをお願いします‼」
穂乃果「はいチーズ」パシャッ
お兄さん「ちょっと、せつにゃんが抱き締めるせいで黒髪の女の子が隠れちゃったよ」
せつにゃん「それは失礼!!では改めてもう1度‼」
ダイヤ「あ……暑っ苦しいですわ……」 〜♪〜♪〜♪〜
穂乃果「皆着ぐるみ着て踊ってる〜かわいいねぇ」
ダイヤ「せつにゃんの動きだけキレッキレですが……中の人は大丈夫なのでしょうか」
穂乃果「写真撮ってもらっていい記念になったよ、後でダイヤちゃんにもあげるね」
ダイヤ「え?ダイヤ……ちゃん?」
穂乃果「あ、ごめんなさい。つい絵里ちゃん達を呼ぶような感覚で」
ダイヤ「……穂乃果さん」ガシッ
穂乃果「ひっ!?」ビクッ
ダイヤ「―最っっっ高ですわ!!ぜひダイヤちゃんと呼んでくださいまし‼」
穂乃果「え?いいの?」
ダイヤ「えぇ、わたくし『ダイヤちゃん』と呼ばれる事に憧れていましたの」
ダイヤ「穂乃果さんにダイヤちゃんと呼ばれ、感激ですわぁ」
穂乃果「そんな事でよければいくらでも呼んであげるよ、―ダイヤちゃん♪」
ダイヤ「でへっ」テレテレ
穂乃果「ダイヤちゃーん」
ダイヤ「ぐへへっ……」デレデレ
穂乃果「ダ〜イ〜ヤ〜ちゃ〜ん」
ダイヤ「うひゃひゃひゃひゃ」グデーン 穂乃果「パレード楽しかったねぇ」
ダイヤ「パレードもよかったですが穂乃果さんにダイヤちゃんと呼ばれた事の方が嬉しかったですわ」
穂乃果「あはは……そっちなんだ」
穂乃果「なんだか今日1日でダイヤちゃんとの距離がぐっと縮まった気がする」
ダイヤ「呼び方が変わったのがその証拠ですわね」
穂乃果「やっぱり仲良くなるには一緒に遊ぶに限るね〜」
穂乃果「あ、そうだ。せっかくだから私の事も『穂乃果ちゃん』って呼んでよ」
ダイヤ「えぇっ?わたくしもですか?」
穂乃果「穂乃果だけちゃん付けで呼ばれないのは不公平だよね〜」
ダイヤ「た、確かにその通りですわね……」
ダイヤ「ほ、ほ、ほ……」
穂乃果「うんうん」
ダイヤ「ほ、穂乃果………ちゃん」ボソッ
穂乃果「なぁに〜ダイヤちゃん♪」ムギュ
穂乃果「小さくてよく聞こえなかったからもう1回言って?」
ダイヤ「き、聞こえていたくせに……!!意地悪ですわ‼」カァァ
ダイヤ「―穂乃果ちゃん」
穂乃果「ダイヤちゃん♪」
ダイヤ「穂乃果ちゃん」
穂乃果「ダイヤちゃ〜ん!!」スリスリ
ダイヤ「―うふふっ」ニコッ
穂乃果「―えっへへ」ニコッ 帰り道
穂乃果「今日は楽しかったねぇ〜」
ダイヤ「そうですわね、とても有意義な休日でしたわ」
穂乃果「また一緒に遊びに行こうね、今度はダイヤちゃんの行きたい所に行こ」
ダイヤ「行きたい所ですか、今は浮かびませんわね」
穂乃果「すぐに決めなくてもいいよ、行きたい所が見つかったら教えて」
ダイヤ「えぇ、その時は声をかけさせていただきますわ」
穂乃果「そのカチューシャも気に入ってくれたみたいだね」ニヤニヤ
ダイヤ「はっ!?付けっ放しなのを忘れていましたわ‼」
ダイヤ「―でもまぁ、確かに気に入ったのでこのままでもいいでしょう」
穂乃果「そんなの付けて喜ぶのはお子様だけとか言ってなかったけ〜?」
ダイヤ「ならばわたくしもお子様という事ですわ」
穂乃果「いいね、そういうダイヤちゃんの方が私好きだよ」
ダイヤ「わたくしも今の自分も悪くないと思いますわ」
穂乃果「よーし、最後にスイーツ屋さんに寄り道して帰ろっか」
ダイヤ「賛成、ですわ」 これで終わりになります。最後まで読んでいただきありがとうございました。 >>31
素晴らしかったです、どうもありがとうございました 訂正
>>10
×ダイヤ「あ、あれはパンフレットにも乗っていたジェットコースター……」
○ダイヤ「あ、あれはパンフレットにも載っていたジェットコースター……」
>>18
×ダイヤ「ふふ、図星を疲れましたわね。確かにおやつを取られても仕方がないで済ませています」
○ダイヤ「ふふ、図星を突かれましたわね。確かにおやつを取られても仕方がないで済ませています」
誤字の間違い、失礼しました。 ダイヤ推しの俺歓喜
特に「ダイヤちゃん」で終わらせずに互いに「ちゃん」呼びにさせるところが素晴らしい
また名作が生まれてしまいましたわ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています