中川「栞子さんの髪飾りを引きちぎる・・・?」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
栞子「痛いっ!離してっ!」グイグイッ
中川「…!」ゾクゾク 中川「…栞子さん、髪飾り斜めになっちゃってますね」
栞子「え?本当ですか?」
中川「動かないでください。私が直します」
栞子「あ、ありがとうございます…」
中川「……」グイッグイッ
栞子「っ、痛っ、あの、中川さん」
中川「上手くいきませんね。このっ、このっ」グイッグイッ
栞子「…っ!い、痛いですって…!」
中川「……」ゾクゾク 恐怖と激痛で必死に助けを請う栞子。理性のある人間なら助けてくれたかもしれないが相手は野犬
栞子の願いは届くことは無く、その様子を遠くから眺めていた中川は渇いた笑いを浮かべたのだった…… 氷点下を記録した真冬の有明。
凄い吹雪ですね!と年相応にはしゃぐ栞子。
その様子を見た果林はニヤリと笑いエマ・菜々に目配せする。
栞子の背後に回り頭から水を浴びせ、そのまま羽交い締めにする果林。
全てを察した栞子は放して放してと大声をあげて激しく暴れるも、エマにジタバタする脚を押さえつける。
その間に菜々が窓を開ける。
抵抗もむなしく冷たい風が吹き抜ける窓のそばまで運ばれた栞子。
そのまま足跡一つとない雪の上に放り投げられる。続けて菜々がスコップを投げつけ笑いながらこう言った。
「今晩は雪がたくさん積もるそうだから雪掻きをお願いしますね。栞子さん」
ガチャリと窓の鍵が閉められる音が吹雪の中で鳴り響いた。
そこでは大粒の涙も数秒と立たないうちに凍りついていた。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています