彼方「寝られないときって何を数えたらいいんだっけ……」
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彼方「むぅ……」ゴロン
彼方「ふむむ……」ゴロン
彼方「……」ノビーッ
彼方「……寝れない」
彼方「こんなに寝れないなんていつぶりだろうか〜」
彼方「でも、今寝とかないと明日キツいのだよ……」
彼方「こんな時は……何を数えるんだっけ?」
彼方「……」
彼方「そっか〜、イソギンチャクを数えたらいいんだった」
彼方「では早速」
彼方「イソギンチャクが〜」
彼方「イソギンチャクの単位ってなんだ?」 彼方「一応動物なんだし〜、匹なのかな〜?」
彼方「むぅ、しかしイソギンチャクみたいな特殊なヤツを匹で数えるのは彼方ちゃんのプライドが許さないような……」
彼方「ここは調べて……だめだめ。スマホ見てたらもっと寝れなくなるよ〜」
彼方「ここは暫定的にイソギンチャクの単位を決めて見ちゃおうかな。うん、そうしよ〜」
彼方「イソギンチャクは〜>>7で数えることにけって〜い」 彼方「株で数えることにけって〜い」
彼方「うんうん。イソギンチャクって木みたいだし、株で数える方が上級者っぽいよね〜」
彼方「では早速」
彼方「イソギンチャクが一株〜」
ひゅーーーーっ、べちゃ
イソギンチャク「……」ウネウネ
彼方「イソギンチャクが二株〜」
ひゅーーーーっ、べちゃ
イソギンチャク2「……」ウネウネ
彼方「イソギンチャクが三株〜」
ひゅーーーーっ、べちゃ
イソギンチャク3「……」ウネウネ 彼方「イソギンチャクが〜……」
彼方「う〜ん、なんだかさっきからべちゃべちゃ聞こえるような……」
彼方「ちょっと目を開けて周りを見てみようかな?」
>>11
ちょっと見てみよ〜
or
だめだめ、すやぴのために閉じとこ〜 彼方「気になるし見てみよ〜」パチッ
イソギンチャク1,2,3「……」ウネウネ
彼方「わわ、イソギンチャクだ〜」
イソギンチャク1,2,3「……」ウネウネ
彼方「こうして目の当たりにすると、ウネウネ動いてるし、匹って感じがしますな〜」
彼方「や〜、勉強になる勉強になる」
彼方「さて、すやぴすやぴっと」
彼方「イソギンチャクが〜……あれ? どこまで数えたっけ?」
イソギンチャク1,2,3「……」ウネウネ
彼方「そうだそうだ三株だった」
彼方「これは見ながら数えた方が分かりやすいね〜」
彼方「イソギンチャクが四株〜」
ひゅーーーーっ、べちゃ
イソギンチャク4「……」ウネウネ
彼方「どんどん増えるな〜」 彼方「イソギンチャクが五株〜」
ひゅーーーーっ、べちゃ
彼方「イソギンチャクが六株〜」
ひゅーーーーっ、べちゃ
彼方「こうして見るとイソギンチャクってけっこうカラフルなんだな〜」
彼方「イソギンチャクが七株〜」
ひゅーーーーっ、べちゃ
──────
────
──
彼方「イソギンチャクが二十八株〜」
ひゅーーーーっ、べちゃ
彼方「いやー、圧巻ですなー」
イソギンチャク1〜28「……」ウネウネ
彼方「イソギンチャクが二十九株〜」
ひゅーーーーっ、べちゃ 彼方「イソギンチャクが三十株〜」
ひゅーーーーっ、べちゃ
彼方「ここまでくると彼方ちゃんの眠れる“イソギンチャクて部屋を埋め尽くしたい欲”が目を覚ましてきたかも〜」
彼方「あと七十くらいでいいかな〜」
彼方「さて、イソギンチャクが……」
カクレクマノミ「……」フヨフヨ
彼方「わ、ニモだ。らっき〜」
彼方「確かカクレクマノミとイソギンチャクは共存関係なんだよね〜」
彼方「カクレクマノミはイソギンチャクに隠れて敵から身を守って〜、イソギンチャクは〜……何をしてもらってるかよく知らないけど」
彼方「ニモが隠れてるイソギンチャクもあるんだね〜。彼方ちゃん俄然やる気が湧いてきたよ〜」
カクレクマノミ「……」パクパク
彼方「んん〜? ニモが何か言ってる?」
カクレクマノミ「>>23」 カクレクマノミ「すぐニモ言うのやめんか」
彼方「んん〜?」
カクレクマノミ「自分ら人間は毎回アレやな。ワシらクマノミ見るとすぐにニモニモ言いよるな」
彼方「おおう、ニモが関西弁しゃべってるよ〜」
カクレクマノミ「せやからニモちゃうて言うてるやんか」
彼方「ニモじゃない? お名前があるの?」
カクレクマノミ「せや。ワイはクマノミの>>26や」 カクレクマノミ「ワイはクマノミのクマモンや」
彼方「クマモン? なんだかゆるキャラみたいな名前だね〜」
クマモン「ゆるキャラ? ってそんなん言いにきたんとちゃうねん」
彼方「む〜、まだ何かあるの〜? 彼方ちゃんはおねむなんだけどな〜」
クマモン「おねむ? 何言うとんねんこのお嬢ちゃんは……」
彼方「ほぇ〜?」
クマモン「まあええ、ワイが言いにきたんはイソギンチャクのことや。お嬢ちゃんさっきからイソギンチャク呼び出しまくっとるな」
彼方「あ〜、確かにそうかも〜」
クマモン「お嬢ちゃんがイソギンチャク呼び出しまくるせいで>>30やねんぞ!」
彼方「えぇ〜?」 クマモン「お嬢ちゃんがイソギンチャク呼び出しまくるせいで妹ちゃん埋もれかけてるねんぞ!」
彼方「妹ちゃん……遥ちゃん!?」ガバッ
イソギンチャク1〜30「……」ウネウネ
遥「んっ……なに……これ……」ジタバタ
彼方「は、遥ちゃんがイソギンチャクの触手と体液にまみれて大変なことになってる!!」
クマモン「お嬢ちゃんが呼び出しまくるせいやな。イソギンチャクはツインテの女の子には目がないねん。ってそもそもイソギンチャクには目ぇなんてないけどな〜! かっかっかっ」
彼方「ど、どうしよ……」
遥「む……もがっ……」ジタバタ
彼方「イソギンチャクを触るのは気持ち悪くて無理だし……そうだ」
彼方「クマモン、イソギンチャク消せないのかな」
クマモン「消すぅ? 自分で呼び出しといて何を勝手なこと言うてんねや」
彼方「えぇ……」 彼方「消せないなら……あ、そうだ」
クマモン「お、なんか思いついたんか?」
彼方「うん、イソギンチャクはツインテの女の子に目がないんだよね。なら>>36」
彼方ちゃんがツインテになればいいんだよ〜
or
遥ちゃんのツインテを解けばいいんだよ〜 彼方「イソギンチャクをツインテにしていけばいいんだよ〜」
クマモン「なんやて!?」
彼方「さてさて、ゴム手袋をしまして……っと」ギュギュッ
彼方「イソギンチャクの触手でツインテを作ろ〜」
彼方「結び結び〜」ギュッ
ツインテイソギンチャク「……」ウネウネ
イソギンチャク2〜30「!!!」
ツインテイソギンチャク「……!?」
イソギンチャク2〜30「!!!!」ウネウネウネッ
ツインテイソギンチャク「……///」
彼方「思ったとーり。イソギンチャクも人間より同種の生き物のツインテの方が好きだよね〜」
遥「ぷはっ。お、お姉ちゃん? これはいったい……?」
彼方「遥ちゃん無事でよかった〜。さっきまでイソギンチャクまみれだったんだよ〜」
遥「イソギンチャク? もしかして、アレのこと?」
彼方「そうそう。今はツインテイソギンチャクに集ってるよね〜」
クマモン「お嬢ちゃん、とんでもないことをしてくれたな」
彼方「ほぇ〜?」
イソギンチャク1〜30 が つみかさなっていく・・・!
イソギンチャクたちは がったいして >>41 になった! 磯銀子「……」パァーッ
彼方「わわ、イソギンチャクが重なって女の子になった」
銀子「助けていただきありがとうございます。私は磯銀子。訳あってイソギンチャクの姿に変えられていたのです」
遥「綺麗……」ポーッ
彼方「彼方ちゃんには何が何だかさっぱりだよ〜」
銀子「それこそが重要なのです。イソギンチャクの呪いを解くカギの一つが何が何やら分からないまま解呪の手順を執り行うことなのですから」
彼方「なんでこの人話を続けようとするんだろ……」
銀子「ともかく悪しきクマノミ、クマモンの呪いを解いていただきありがとうございます」
彼方「クマモン? それって……」
──ちゃん! お姉ちゃん!
彼方「んん〜? この声……」
──お姉ちゃん! 遅刻しちゃうよ!
彼方「遥ちゃん?」
遥「私?」
彼方「うん、遥ちゃんはここにいるし……」
──こうなったら……布団剥ぎっ!
彼方「ほぇっ!?」ガバッ
遥「はあ、ようやく起きたね」
彼方「あ〜、遥ちゃんおはよ〜」
遥「おはよ。起きてこなかったから私が朝ご飯作っといたよ」
彼方「やった〜。遥ちゃんの朝ご飯楽しみ〜」 キーンコーンカーンコーン
彼方「はぁ〜、遥ちゃんの朝ご飯美味しかったな〜」
ガラガラ
担任「はい皆さんおはようございます。今日はクラスに転校生がやってきました」
彼方「転校生〜?」
担任「入ってきて」
ガラガラ スタスタ
彼方「んん?」
銀子「皆さん初めまして。磯銀子と申します」
彼方「何この展開。まるで夢みたいな……」ツネリ
彼方「痛くない。夢だこれ」
to be continued...? ゆっくり休んでくれ。明日続きを書いてくれても良いんですよ? ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています