X



海に還るもの
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0001名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 09:52:30.11ID:x7SOkSlY
インスマスを覆う影より
これはラブライブ!サンシャイン!!の、クトゥルー神話のオマージュ短編です

プロローグ

 20XX年3月。成人となった記念に何故か不思議と抗いがたい衝動に突き動かされた私は祖母の故郷であるS県を旅をしていた。

 その途中、N市の中心街から祖母が少女時代の一時期を過ごした事もあるというU地区の話を聞く。海を極端に嫌う祖母だったが、その町の事は良い思い出だったようで、幼い頃はよく思い出話をしてくれた。

 かつては多くの観光客で賑わっていたというその小さな漁港町は、この数十年続く日本全国を襲った数多くの天災の被害を受け衰退したと噂されていた。それと同時に住民は美しい娘しかいないとか、行って帰ったものはいないとか、胡散臭い話も多い。しかしそれが更に私の好奇心を刺激した。

 幸いにもU地区へと向かうバスも出ているようだ。営業所で乗車券を求める私の顔を怪訝な顔で見る係員の態度が少し気になりはしたが、私を乗せたバスは、風光明媚な海沿いの道を通ってU地区へと向かった。
0002名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 10:01:08.74ID:x7SOkSlY
@
 バスを降りたのはU地区の中程の海岸沿いのバス停。U地区で唯一の宿泊施設があると言うからだ。

 なるほど、海岸の向かいに古いが立派な建物がある。海辺の街にありながら、あの大災害を生き残っているのは、『奇跡』と言えるだろう。

 とりあえず散策するにも荷物が邪魔なので、その旅館の戸を叩いた。

「観光…ですか?」
 出迎えた女将に今夜の宿を探している旨を伝えると困惑混じりの言葉が帰ってきた。しかしすぐに、

「何も無い街ですがゆっくりとしていってください。」
 そう言って女将は笑顔を見せた。明るい髪の色と、高い声のせいもあって、随分と若く見える。

「お客さん?…あ、……、いらっしゃいませ。」
 旦那らしき人が奥から出て来て女将に寄り添う。私の顔を見て一瞬驚いた表情を見せ、眉間に皺を寄せたが直ぐに平静さをとり戻し挨拶をする。そこで、女性だと気づく。

 女将と同じくらいの年齢だろうか? 凛々しい表情と、ショートカットの為に男性と見間違えたがこちらも相当な美人だ。女性同士のカップルも珍しくない昨今だが、美女しかいない町という噂は本当なのかもしれないと思わせる。

 とりあえずその日の宿を確保した私は散策に出る事にした。出発間際、女将に暗くならないうちに戻り、夜間の外出は控えるように念を押された。日が暮れると物騒な獣が出るのだそうだ。


〜間〜


女将「奇跡だよ…まさか、また会えるなんて…」

旦那「そうだね…でも、こんな日に…。でも、あの人はあの娘じゃない…」
0004名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 10:07:03.01ID:x7SOkSlY
A
 海沿いを少しN市側に戻ってみる。途中、バスの窓から三角形の小山を有した立派な島が見えたのだ。

 あの大地震で、太平洋岸の多くの街は甚大な被害を受けた。この辺りも相当な被害があったと聞いていたが思った以上に古い家屋が残っている。あの大きな島が津波の盾にでもなったのだろうか?

 ひっそりと静まり返っている漁港を通り過ぎ、島に向かう。

 暫く歩くと朽ちた建物が見えてきた。ロープウェイの跡のようなものが見える。かつてはこれで島へと渡っていたのだろうか?

 港の跡もあるが船はない。海のそばまで降りてみると、突如海中から人が浮き上がってきた。
0005名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 10:12:55.38ID:x7SOkSlY
「ぷはー。あれ?…あなたは…。旅人なんて珍しいね。びっくりしたよ。」
 若い女性だった。彼女は言いながら港のブロックに手を掛けると身軽に登りついた。びっくりした

のはこちらの方だ。今まで海上に人影なんて見当たらなかったのだから。いつから海中にいたのだろ

うか? それに今は3月だ。ダイビングスーツを着ているとはいえ、水は冷たくないのだろうか? 貴女

は人魚か何かかと聞く。

「あはは。面白いこと言うね。」スーツの前のファスナー下げ、水着に包まれた胸元を顕にしながら

彼女は答える。目のやり場に困る。

 彼女はあの島に一人で住んでいるそうだ。かつてリゾートホテルや水族館もあって島全体がテーマ

パークだったという。

「それにね、あの島はね、私の恋人のお墓なんだ。」
 島の方を向きながらそう言う彼女の表情は見えなかった。

 この町の観光名所を聞くとちょっと困った顔をしながら、少し戻ったところにある寺を訪ねるよう

に勧めてくれた。美しい彼女ともう少し話していたい気持ちに後ろ髪を惹かれつつも、別れを告げて

教わった寺の方へと向かった。
0006名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 10:14:49.55ID:x7SOkSlY
〜間〜


ダイビングスーツの美女「結局、帰って来ちゃったんだね…」
0007名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 10:26:17.28ID:x7SOkSlY
 その寺は石段の上にあった。登りきって振り返ると思った以上に眺めが良い。正面に先程の島が見

える。

 門を抜け境内に入る。人の気配はない。お堂があるので近寄ってみる。そっと戸に手をかけると開

くようだ。中を除いてみる。

!っ……

 本尊と思しき仏像は、今までに見た事のない異形のものであった。心臓が高鳴る。恐怖?…いや、

畏怖か?

 眼窩いっぱいに見開いた眼球。髭に覆われた口元から伸びる牙。体毛に覆われた逞しい体躯…仏の

姿というよりも、異世界の邪神といった佇まいだった。
0008名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 10:28:17.55ID:x7SOkSlY
 その寺は石段の上にあった。登りきって振り返ると思った以上に眺めが良い。正面に先程の島が見える。

 門を抜け境内に入る。人の気配はない。お堂があるので近寄ってみる。そっと戸に手をかけると開くようだ。中を除いてみる。

!っ……

 本尊と思しき仏像は、今までに見た事のない異形のものであった。心臓が高鳴る。恐怖?…いや、畏怖か?

 眼窩いっぱいに見開いた眼球。髭に覆われた口元から伸びる牙。体毛に覆われた逞しい体躯…仏の姿というよりも、異世界の邪神

といった佇まいだった。
0009名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 10:29:00.56ID:x7SOkSlY
「どなたですか?」
 少し怯えた様な口調。振り向くと竹箒を持った僧衣の少女が立っていた。頭は丸めておらず長い茶髪と丸顔が可憐過ぎて尼僧とい

った雰囲気ではない。

 自分が観光客で、島で出会った女性にこの寺の事を聞いたと告げ、ついで、本尊について聞いてみる。

「う〜ん。確かに珍しい姿だよね。仏教伝来前の土着の海の神様をご本尊として祀っているそうずら。」
 言うと尼僧は口に手を当て頬を染める。
0010名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 10:40:37.43ID:x7SOkSlY
「オラ、あ、オラじゃなくて…あなたが昔の友だちに似てたから、つい昔のくせが出てしまって…」
 さらに赤くなってうつむく。庇護欲が掻き立てられる。

 尼僧はそれでも友に似ているという、私の姿に好意をもってくれたらしく海の神様の話をしてくれた。この町も他と違わず津波の被害を受けたが、海の神の加護のおかげで被害は最小限に抑えられたという。異教徒の所有物であるあの島を贄にして…それが本当に神の加護なのかは別として、あの大きな島が津波を防ぐ盾となったの確かなようだ。ダイビングスーツの女性は恋人の墓と言っていたが、島の住人だったのだろうか?

 尼僧に宿の南側にこの町の網元が住むというの、この町の歴史について、もっと詳しい事が知りたければそこへ行くと良いと教えてくれた。
0011名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 10:42:10.78ID:x7SOkSlY
〜間〜


尼僧「でもね、知ってい事が良い事とは限らないんだよ。」
0012名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 10:45:29.89ID:x7SOkSlY
>>5
改行が変になっていました。こちらが正しいです。
>>7
8が改行を修正したものです。スミマセン

「ぷはー。あれ?…あなたは…。旅人なんて珍しいね。びっくりしたよ。」
 若い女性だった。彼女は言いながら港のブロックに手を掛けると身軽に登りついた。びっくりしたのはこちらの方だ。今まで海上に人影なんて見当たらなかったのだから。いつから海中にいたのだろうか? それに今は3月だ。ダイビングスーツを着ているとはいえ、水は冷たくないのだろうか? 貴女は人魚か何かかと聞く。

「あはは。面白いこと言うね。」スーツの前のファスナー下げ、水着に包まれた胸元を顕にしながら彼女は答える。目のやり場に困る。

 彼女はあの島に一人で住んでいるそうだ。かつてリゾートホテルや水族館もあって島全体がテーマパークだったという。

「それにね、あの島はね、私の恋人のお墓なんだ。」
 島の方を向きながらそう言う彼女の表情は見えなかった。

 この町の観光名所を聞くとちょっと困った顔をしながら、少し戻ったところにある寺を訪ねるように勧めてくれた。美しい彼女ともう少し話していたい気持ちに後ろ髪を惹かれつつも、別れを告げて教わった寺の方へと向かった。
0013名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 11:00:38.60ID:x7SOkSlY
C
 宿の近くまで戻ってきた。午前中の早い時間に到着し、陽は既に高く登っている今まで何も口にしていない。そろそろ腹が減ってきたところだ。

 海沿いに四角い建物の商店がある。雑貨店のようだ。大災害で流通は大打撃を受け、かつての様なチェーン展開の店舗も、個人経営の専門店も大分減った。その代わりに大抵の街には、この様な雑貨店があり、日用品から食料品まで手に入る。かつてこの店舗で経営されていたコンビニエンスストアと役割は変わらない。

 店の前にはテーブルが出されており、老婦人がサンドイッチを食べていた。会釈し、通り過ぎて店を除くが、店員らしき者は見当たらない。

「いらっしゃい。何をお探し?」
 老婦人が声をかけてきた。どうやら彼女は客ではなく、店員らしい。

 何か食事をとりたい旨を告げると、老婦人はにっこりと微笑み、
「いいわ。少しお待ちなさい。」
 と、言った。優雅で都会的な雰囲気で、若い頃はさぞや美人だったのだろうと思った。
0014名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 11:12:15.30ID:x7SOkSlY
「これでいいかしら?」
 出されたのはイチゴの乗ったチョコレートケーキだった。スイーツじゃなくて昼食が…と言うと、

「でも好物でしょ?」
 と、笑いながら言った。結局、独り言の様な老婦人の話を聞きながら、たまごサンドとイチゴのチョコレートケーキを頂いた。

 その内容はこうだった。昔、この町の世話役でもある網元の一族が海の邪神と契約し、豊漁とあらゆる海難からの安全を保証されたという。そして、個人差こそあれど、契約者は海の側にいる限り、若い姿を保ち続けるのだという。ただし、女性のみは。

「男の人を見ないでしょう? みんな邪神と同じ姿に変わって海に還ってしまったのよ。」
 老婦人は、ふふっと笑って全部冗談よ。と、付け加えた。しかし、何故かその冗談という言葉の方が嘘なのだと確信できる。

「あの地震と津波で沢山の人が死んでしまったわ。私はこの町の人間じゃないけれど、堕天使様の御加護があったのかしらね……」
 遠くを見つめる老婦人。その視線の先にあるものが何かは分からなかった。

「網元の家はこの先よ。気をつけて言ってらっしゃい。」
 老婦人に送られ、再び網元の家へ向かった。
0015名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 11:18:11.52ID:x7SOkSlY
〜間〜


老婦人「あのこの中で生きているのね…また逢えて嬉しいわ。」
0017名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 11:46:55.61ID:x7SOkSlY
 旅館の先に神殿の様な大きな建物がある。大部分が崩れ落ちてはいるが、かつては水族館だったようだ。入り口の塞がったトンネルと、その廃墟の間に南に向かう道はあった。狭く、バス一台が通り抜けるのがやっとだろう。朽ちた痴漢に注意の看板に苦笑する。

 抜けると見晴らしが良くなってくる。崩れた低い堤防の向こうに海が広がる。ここもかなりの津波の被害を受けた事が伺える。多くの建物が倒壊する中、立派な門構えの建物が残っている。あれが網元の家だろうか?

「誰です!? 」
 近づいて門の中を覗いていると中から鋭い声が響く。声の方を見遣ると髪をツーサイドアップに束ねた若い女性が立っていた。幼さの残る外見だが、意思の強そうな瞳をしている為、厳しさを強く感じる。

 たじろぎならが、観光客だと告げると若い女性は私の顔を見て更にきつい表情になる。

「何であっても人様の家を無断で覗くのは無作法では?」

 もっともではある。先ずは声を掛ければよかったのだろう。謝罪をしようとした時、助け舟が出された。

「どうしました?」
 奥から上品な和装の女性が出てきて声をかけた。

「姉様…」
 若い女性は和装の女性に手で制され、奥へと戻っていった。
0018名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 12:06:35.32ID:x7SOkSlY
「妹が失礼しました。あの子はこの家の当主と、この町の世話役として、少々頑張り過ぎなところがありまして。本当はあの子がいてくれれば…いえ、何でもありませんわ…」
 頭を下げながら和装の女性が言う。口元のほくろが色っぽい。

 尼僧に紹介されてきたことを告げると和装の女性は家に上げてくれた。先程の当主と呼ばれた若い女性は結局、顔を出すことはなかった。

「あの方に会ったのですね。」
 お茶を点てながら和装の女性・当主の姉が訊く。先程の老婦人の話をしたのだ。

「しかし、もしその、海の邪神の話が本当だったら貴女はどうするのですか?」
 確かにそうだ。カルト教団の秘密を知れば危険に巻き込まれてもおかしくはない。しかし、聞かずにはいられなかった。なにより、この女性には不思議と安心感を感じるのだ。

「確かに、この町の人間は海の神を奉じていますわ。そして、わたくしはその巫女でもあります。しかし、その方の言う様な空想小説の様な事はありませんわ。」
 口に手を当て笑い、茶碗をよこしてくれた。作法がよく解らず戸惑っていると、「気にせず、普通に飲んでくださいまし。」と優しく言ってくれた。
0019名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 12:10:34.56ID:x7SOkSlY
〜間〜


当主「おねいちゃ…あのこ…どうするの?」

当主の姉「そうですわね…」
0020名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 12:25:04.35ID:x7SOkSlY
E
 旅館での夕食は、海の幸を中心とした豪華なものだった。漁港は閑散としていたが、どこから仕入れているのだろうか?

 とても美味しかったと告げると、女将はニッコリと微笑み、旦那が料理を作っていると告げた。

「でも、あの人の料理で一番美味しいのは、船乗りカレーなんですけどね。」
 と、いたずらっぽく笑って言った。

 食後は温泉を堪能した。浴室の奥に、小さめだが露天風呂もあって星を見ながらゆっくりできた。今日はよく歩いたので少し疲れを癒やすのに丁度良かった。

 チェックイン時には余り歓迎されていないかと思っていたが、食事も温泉も最高で、女将の対応も良かった。しかし、何度も夜間の外出に対しては注意された。
0021名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 12:44:32.89ID:x7SOkSlY
 昼間歩いて疲れていた事もあり、早めに眠ってしまったようだ。夜間に目が醒めて時計を見るとちょうど日が代わる頃。

 トイレに行こうと部屋を出るが、やけに閑散としている。他に客がいないのは解っていたがそれにしても静かだ。人の気配が感じられない。

 目が冴えてしまった。女将からは外出を控えるように言われていたが、海岸を少し散歩するくらいなら平気だろう。

 外に出ると美しい下限の半月が空に浮かんでいた。宿の前に停めてあったライトバンが無くなっているのに気付く。どこかへ出かけているのだろうか?

 砂浜に降りると湾の対岸の丘の上で何か光が見える。あそこへ? 好奇心が湧いてくる。少し時間は掛かりそうだが、歩いて往復しても朝までもう一眠り出来る時間に帰って来られるだろう。

 ここで好奇心を発揮しないくらいならば、そもそもこの町に来てはいない。
0022名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 12:56:53.04ID:x7SOkSlY
 深夜の散歩は風が気持良く、快適だった。星空も美しい。

 旅館を出て30分ほど、きつい坂道を登りきると、向かう先に光が見えてきた。キャンプファイヤーでもしているのだろうか? 赤い光と共に煙も見える。

 風にのって何か聞こえる。お経? いや、もっと悍ましい何か呪文の様な響きだ。しかし、何故か不快感は感じない。むしろもっとはっきりと聞いてみたいという衝動に駆られてくる…
0023名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 13:14:14.70ID:x7SOkSlY
 どうやら学校の跡の様だ。派手なペンキが塗ってある校舎が、炎の照り返しで見える。手前の校庭で、大きな井桁組で火が焚かれているのだ。

 そこには、昼間会った人々が揃っていた。宿の女将と旦那。島で会ったの美女、網元の当主。それ以外にも数十人の若い女性、フードを深々とかぶった人物も数名。背の高さからいくと男性だろうか? この町の人間が集合している?

 そして、祭壇の様な者の上には、巫女の姿の当主の姉と、その横には尼僧が立って何か儀式の様なものをしていた。

……っ!

 校庭の端、にそれはあった。居たと言うべきか? 巨大なシルエットのそれは、昼間に寺で見た異形の仏像そのものの姿をしていた。

 眼窩いっぱいに見開いた眼球。髭に覆われた口元から伸びる牙。体毛に覆われた逞しい体躯…それが、本物の生き物の生々しさを持って存在している。いや、まさしく本物なのだ。

 恐ろしくて気が狂いそうになりながらも目が話せない。投手の姉と尼僧の唱える呪文が響く。何も考えられない。吸い寄せられるようにフラフラと校庭の方へ足が向く。

 その時、フードの一人が私に気づいたようで振り向いた。フードを払う。その顔は邪神そのものだった。

 まずい。命の危険を感じた。私は逃げ出す。

「捕らえなさい!」
 当主の叫ぶ様な声が響いた。
0024名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 13:23:29.01ID:x7SOkSlY
F
 とにかく必死で走って逃げた。捕まったらもう二度と元の生活には戻れない確信があった。

 転げるように坂道を下り旅館の方へ向かう。車で追われたらひとたまりも無いが今はとにかく逃げるしか無い。

 遠くから獣の様な声がする。追手だ。邪神と同じ顔をした人間が数人追ってくる。老婦人の話によると邪神の信者の男たちだと言うが…
0025名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 13:38:21.23ID:x7SOkSlY
 水族館跡の横の狭い道を抜け、なんとか旅館の前まで逃げてくる。車で追ってくる気配はないが宿に寄って荷物を取ってくるか迷う。

 その時、先程の学校跡の方から恐ろしい雄たけびの様なものが聞こえた。恐ろしさで心臓が止まりそうになる。あの邪神の声だろうか?

 しかし、本当の恐怖はこれからだった。海の方に何か気配を感じ、目を遣ると無数の黒い影が沖からこちらへ向かってくるのが見えるのだ。まさか、海中から仲間が?…

 荷物は諦め、逃げることにした。背に腹は代えられない。雑貨店の前を過ぎようとした時、声を掛けられる。

「お待ちなさい。」
 あの老婦人だった。彼女はあの儀式には参加していなかったようだ。

 怪物に追われている。貴女も隠れた方がいい。と言うと、

「私は平気。そういう契約だから。あなたはどうするの? この町で生きるという選択肢もあるわよ。」
 という。表情は夜の闇でよく見えないが、口調は穏やかで優しい。

 答えに躊躇していると、
「逃げるなら、海沿いにN市街を目指すのはだめ。西の山を越えて行きなさい。彼らは隧道の先までは追ってこないわ。」
 と教えてくれた。

「少し待ちなさい。」
 店からペンと紙を持ってきて、簡単な地図を書いてくれた。道沿いのトンネルは塞がっているが、右に入ったところに旧道の入り口があるらしい。そして一緒にたまごサンドとチョコレートを持たせてくれる。

 例を言うと老婦人は少し寂しそうに微笑んだ。
0026名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 13:51:54.74ID:x7SOkSlY
 隧道への道は登りだ。走るのが、きつい。しかし、追手は私より更に坂道に苦戦しているようだ。なんとか逃げ切れそうだ。

 息を整えながら高台から見ると海から登ってきた怪物が町を徘徊している。老婦人は本当に無事なのだろうか?

 水族館の脇の小路から、車のライトが出てくるのが見えた。まずい。隧道まではもうすぐだが、急がねば。
0027名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 14:00:26.45ID:x7SOkSlY
 必死で走り、坂を登りきるが、見えるトンネルはまだ先だ。車のエンジン音が近づいてくるのが解る。何となくだが、旅館の旦那が運転しているのだろうと感じていた。宿で最初で会った時には気づかなかったが、何故か今では不思議な感覚で彼女の事を強く認識できる。

 自分の物ではない記憶が蘇る。

『え海? 昨日もいったじゃん。』

『そんなの関係ないって!』

 なに? なんなんだろう? 胸になにか甘酸っぱい記憶がこみ上げてくる。

 彼女だけではない。今日出会ったみんなの事を思い出して(?)いた。決して自分の物ではない記憶なのだが…
0028名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 14:07:23.76ID:x7SOkSlY
よーしこー?
0029名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 14:09:23.73ID:x7SOkSlY
『よーしこー? どうしたの?』

 幻聴が聞こえた。誰の名前? なぜだか涙が溢れてきた。このまま足を止めて戻りたいという誘惑にかられる。

 だめだ、今はとにかく逃げないと。車のライトが見えてきた。追いつかれる…
0030名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 14:14:53.75ID:x7SOkSlY
 隧道は目の前だ。しかし、老婦人は旧道を行けと言っていた。手前に脇道の入り口がある。さっきもらった地図通り。迷わずそちらを行く。藪をかき分ける事になるが

、道は半月の月明かりの下でもなんとか判別できる。それに、こちらなら車は入ってこれない。

 なんとか藪を抜け旧隧道までたどり着いた。隧道内は真っ暗で、床には水がしみていて怖い。

「待ってー!」
 宿の旦那の声だ。怒気をはらんでいるよりも、心配している様に聞こえる気もする。

 追ってくるが走るのが速い。足がもつれ、何度も転びそうになりながらも必死で逃げた。

 私を追う旦那の手が伸び、掴まれる。と思ったが、彼女は突如、足を止めた。

「私は、これ以上は追えない。また行っちゃうんだね。善子ちゃん…」
 
 え? 何を言っているの? その名前は、祖母の名前…とにかくチャンスだ。隧道の出口はもうすぐだ。最後の力を振り絞って走った。
0031名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 14:25:27.78ID:x7SOkSlY
エピローグ
 老婦人の言う通り、隧道の先までは追手は来なかった。海岸沿いにN市街を目指していたらすぐに車で追いつかれていただろう。

 荷物を全て失なったが、元々貧乏旅行で特に大した荷物を持っていなかったし、財布はきちんと持っていたのでその点の心配はなかった。

 人心地が付いて、老婦人から貰ったサンドイッチを頬張りながら道なりに歩くと温泉地の跡に出た。人は今でも住んでいるようなので、朝になるのを待ってバスを探そう。

 廃線の駅跡が、今でも地域のターミナルになっているようだ。商店でU地区から来たことを告げると、露骨に嫌そうな顔をされる。

「その話は聞かなかった事にするし、しない方がいい。そして二度とここには戻ってきてはいけない。」
 と、忠告された。勿論、そのつもりだ。
0033名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 14:43:32.89ID:x7SOkSlY
 東京の自宅に帰った私は、祖母の遺品を調べていた。その中に今回の件と関係がありそうな数枚写真と一通の手紙を見つけた。

 一枚目の写真は若い頃の祖母が一人の少女と背中合わせになって撮られた写真。祖母はウインクした目元にピースにした手を添えたアイドルの様なポーズを取ってもう一人の少女にもたれ掛かっている。少女の方は祖母よりも少し背が高く、上品な笑顔をした美少女だ。その顔はどこか、あの老婦人を連想させた。

 二枚目の別の少女と肩を組んで撮っている写真。シールのようになっているもので、昔は娯楽施設によくあったものらしい。色褪せているが、祖母とあの宿の旦那のようなのだ。この前の印象より少し幼く見えるが間違えなく彼女だ。○(かすれて読めない) アンド エンジェルと落書きがしてある。

 そして驚いたのが三枚目の写真だった。そこには宿の女将を中心に映る9人の少女たちが。女将、旦那、島であった美女、尼僧、当主姉妹。6人とも若く見えるが、間違えなく本人だ。そしてのこりは、金髪の美女と一枚目の写真の美少女と祖母…

 一体、いつ撮られた写真なんだ? いや、そういう問題ではない。

 私自身、祖母の若い頃によく似ていると言われていたが、それではU地区で会った人々はこの写真の少女たちの孫かなにかなのか?
0034名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 14:58:14.10ID:x7SOkSlY
 最後に手にした一通の手紙が私を驚愕させた。それは、祖母の姉を名乗る人物からのものだった。

 そこに書かれた内容は、U地区で老婦人に聞いた話を詳しくした内容だった。

 江戸時代、網元一族により漁港として大きくなったU地区だが、明治に入り網元制度は事実上廃止になり網元の家は凋落していった。町民は各々、漁を始め最初はその利益の全てを手にでき最初は喜んではいたが、次第に町内や近隣区域との揉め事や、密猟者を取り締まっていた網元一族を失い治安の悪化を憂慮し始めた。

 そんな中で不漁が続き、町は壊滅寸前に陥る。そんな時に頼るべきはやはり網元の一族だったのだ。
0035名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 15:10:28.46ID:x7SOkSlY
 そして、網元の一族は代々伝わる古文書に記された海の神を呼び出す事にしたのだった。そして当時の当主は娘を巫女として神に差し出した。神は自らの血肉を民に与え、それを口にしたものに加護を与えた。それにより、女は若さと美しい容姿を。男は神の姿に近づく代わりに海中で自由に生活できる力を手に入れた。それと共に神への信仰を忘れない限り、海の安全と豊漁を約束したという。

 その能力は子孫たちにも受け継がれた。しかし、時は流れ神への信仰心は薄れていった。世紀が代わる頃には漁業の技術も発達し、神の加護なくしても、人々は生きられるようになり、神から与えられた肉体的特徴も、特に強く血を受け継ぐ一部を除いては表面上に現れることはなくなっていたという。唯一、その影響かは解らないが、女子の出生率が異常に高かったらしいが。
0036名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 15:17:41.43ID:x7SOkSlY
 状況は変わったのは年号が変わって数年経った頃、大地震により、U地区でも多くの建物が倒壊した。それにより、水族館の地下に眠っていた海の神が目覚めたのだという。同時に起きた大津波も、海の神の加護により最悪の事態は回避できたという。

 その大災害時に祖母は既に東京にいた。実は祖母は、網元の一族の当主の庶子であったのだ。その事を知り、U地区を離れることになったのだ。
0037名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 15:24:15.01ID:x7SOkSlY
 海の神は再びの信仰を民に求めた。網元の一族は妹を当主とし、姉を巫女とした。しかし、本当に巫女として強い力を持っていたのは祖母だったそうだ。よく冗談で自分は堕天使だなどと言っていた祖母の冗談はあながち嘘ではなかったようだ。

 神の加護のない「梨子さん」も、貴女が『想いはひとつだと 違う場所に向かうとしても信じてる』限りは。無事でしょう。と綴られていた。
0038名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 15:33:14.26ID:x7SOkSlY
 U地区から帰還して数週間が経った。

 私はこのところ、毎日のようにU地区の夢を見ている。

 それは祖母から受け継いだあの海辺の町での輝くような日々の記憶。そして暗く深い海そのものへ憧れ。

 連日見る深海の世界に次第に魅了され、その深淵に潜って、永遠にそこに棲む夢を見ている。

 今私は、U地区へ、海へ還る計画を立てている。
0039名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 15:35:46.61ID:x7SOkSlY
本編はこれで終了です。
遅筆で申し訳ありませんでした。
読んでいただいた方、ありがとうございました。
0040名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/09/21(月) 15:48:02.61ID:lhpoov3K
お疲れ様でした
0041名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 16:09:16.04ID:x7SOkSlY
あとがきの様な、解説の様なもの

 劇中曲の「海に還るもの」という曲名を見た時、最初に思い浮かんだのがクトゥルー神話の「インスマスを覆う影」でした。

プロローグ
 主人公の一人称は「私」としていますが、男性とでも女性とでもとれるようにしています。あいきゃんの声を想像しながら読んでいただければ嬉しいです。

 富士山の噴火と南海トラフ地震とそれによる大洪水で日本中、特に首都圏以西が未曾有の大打撃を受けてから数十年という設定です。祖母が海を嫌った理由の建前にもなっています。実際に海に近寄りたがらないのは邪神の影響力から逃げる為です。
0042名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 16:10:09.43ID:x7SOkSlY
@十千万

女将=千歌、旦那=曜

 淡島が盾になったせいか十千万及び今作に登場する内浦の主な施設は津波の影響をほとんど受けていないとありますが、邪神の加護が本当の理由です。Aqoursのメンバーは皆神の加護が強いという設定です。

 曜が敵対的な態度を取るのは「地元愛」を裏切った相手の子孫と感じているからです。
0043名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 16:12:46.45ID:x7SOkSlY
Aあわしま

ダイバースーツの美女=果南

 鞠莉の死因は特に設定していませんが、地震による津波でしょう。ポイントは内浦出身で無い鞠莉には邪神の加護が無いため、水害から身を護ることが出来なかったという事です。本当は、鞠莉ちゃんも何とかして出したかったのですが(T_T)…

 書きながら気づきましたが、Guilty Kissの三人って偶然にも内浦の出身じゃないんですね。(今作においての善子は別)

 果南は鞠莉の死に対し、「鞠莉が安らかに眠ることが出来てよかった」と受け入れています。そして自らが不死である事に対しては諦めを抱いています。
0044名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 16:14:26.82ID:x7SOkSlY
>>8
B来迎寺(番号入れ忘れました;)

 海の神の姿は、うちっちーです。元のままだとギャグにしかなりませんが、リアルにすると結構怖いかも。最初のSANチェックポイントです。
0045名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 16:15:33.40ID:x7SOkSlY
尼僧=花丸です。
0046名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 16:17:17.17ID:x7SOkSlY
Cセブンイレブン

老婦人=梨子

 内浦出身でない彼女は、普通に年齢を重ねています。

 そんな彼女が度重なる天災を生き延びていたのは堕天使の加護です。梨子地震は常に善子の存在を近くに感じていて守られている自覚があり、その事を契約と呼んでいます。

「個人差」は、千歌の母が異常に若い理由です。単身東京で仕事をしていたのは、邪神の影響下にある海を離れる為とかどうでしょうか?

 エピローグにも記しましたが、元々の出生率が女性の方が圧倒的に高いです。邪神の血を引く人間は女性のみでの単為生殖が可能。アニメでも男性が少ない理由です。
0047名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 16:22:36.89ID:x7SOkSlY
D三の浦

当主=ルビィ、姉=ダイヤ

 ルビィが姉様と呼ぶのは、しっかりしている=理亞のイメージという笑いどころとして。

 やり取り自体は黒澤家のモデルの家が撮影禁止になった件から。

 ルビィは善子が姉だと知っています。その上で内浦を捨てた事を今でも許すことが出来ていないという設定ですが、雰囲気をピリッとさせる為に悪役になってもらいま

した。

 主人公に対する反応はユニット毎になっていて、CYaRon!が警戒・敵対、AZALEAが友好となっています。
0048名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 16:30:05.08ID:x7SOkSlY
E浦の星女学院

 行われていたのは邪神の生誕祭。冒頭で春である記述がありますが、舞台はラブライブ!サンシャイン!!から約65年後の2080年3月14日の設定。3月14日はうちっちーの誕生日です。

 千歌の家族など、登場しないキャラクターは海に還ったという設定です。女性はうちっちーの姿にはなりませんが、いずれ神の住む海に還ります。行き来もできて、果南は現状、ほぼ海で生活し、鞠莉の墓である淡島にちょくちょく戻っているという感じです。

 因みにダイヤさんの巫女姿はスクスタ初期UR(元々スクフェスにあったやつ)の格好です。
0049名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 16:30:29.52ID:x7SOkSlY
F旧三津坂隧道

 2080年3月14日の月齢は本当に半月です。半月でもかなり暗そうですが、現代より文明の後退した世界(イメージ的には元の話の舞台の二十世紀初頭くらいな感じ)なので、多少夜目はきくと言うことで。新月だったら旧三津坂隧道隧道のシーンで灯りが必要なところでした。

 一期六話PVを作ろうの回で、千歌が自転車で登っていた坂です。内浦へ行く際は沼津からでもいいのですが、伊豆長岡からバスで行くのも良いです。特にラッピングバスはキャラクターが車内アナウンスをしているのでオススメです。

 バスでは通れませんが、旧道も実際存在していて、歩いて通ることができます。
0050名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 16:31:09.15ID:x7SOkSlY
エピローグ

祖母=善子

 一枚目の写真は二期五話のED、二枚目のプリクラは一期EDです。

 内浦出身でない善子が神の血を引いているのは、黒澤サファイアネタから思いつきました。

 善子も単為生殖によって子を成しています。善子が愛したのは生涯、梨子ただ一人で、死ぬまで愛し続けいていたという設定です。その為、死後も(血を受け継いだ主人公を通して)加護は続いています。

「海に還るもの」とつながる「想いよひとつになれ」の歌詞に『想いはひとつだよと 違う場所に向かうとしても信じてる』ある通り、離れ離れになっても善子と梨子の心は繋がっていました。実質『よしりこ』です。
0051名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 16:34:03.11ID:x7SOkSlY
これで完全に終了です。
ありがとうございました。

以前に書いた「よしりこ」です。
合わせてお読みいただけたら幸いです。
シュレーディンガーの梨子
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1599267512/

最後に、
「よしりこ」最高!
0052名無しで叶える物語(たこやき)
垢版 |
2020/09/21(月) 16:40:47.20ID:jjwfq1jt
お疲れ様
0053名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 16:58:23.33ID:1NsC7w8O
改めて乙です

これでソロシナリオTRPGプレイSSとか出ないかなw
TRPGのSSはごくたまにラブライブでも見る
0054名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/09/21(月) 18:05:33.95ID:lhpoov3K
>>48
海ゴリラw
0055名無しで叶える物語(らっかせい)
垢版 |
2020/09/21(月) 18:33:49.55ID:tf57iukE
雰囲気いいね
0057名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 19:07:57.18ID:x7SOkSlY
各項目のはじめにまる1、まる2と振っていたのですが、環境によっては文字化けして?になってしまっているようです。

最後の注釈ようと、場面転換がわかりやすいように振っていたものですが、申し訳ありませんでした。
0058名無しで叶える物語(庭)
垢版 |
2020/09/21(月) 19:14:21.61ID:w4pWXEmE
面白かったです
クトゥルーっぽさとラブライブの融合が上手い

これのTRPGは確かに見たいけど、この「主人公」は来歴が特殊すぎるからNPC枠で一緒に旅行に来たって体がいいかな
0060名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/09/21(月) 19:38:44.36ID:Q6yUC+C6
文章がわかりやすくて内浦の地理が頭に入ってるようだから情景がリアルに思い浮かんできてすごかった
0061名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/09/21(月) 19:44:45.22ID:9Uce8XSz
面白かったです
0062名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/21(月) 21:39:31.74ID:x7SOkSlY
ご感想ありがとうございます。
クトゥルー神話の雰囲気が出ていたと感じて頂けたのならばとても嬉しいです。
内浦は、おそらく地元の方に次ぐくらい足を運んでいる大好きな場所です。
今回、登場させた旧三津坂隧道も、千歌ちゃんの実家のモデルの安田屋さんで太宰治が書いた斜陽にも登場します。
ラブライブ!サンシャイン!!に登場する場所はあらかた行ったけど、どこか良い場所は無いかな?という方にはオススメのスポットです。
0064名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/09/22(火) 04:46:09.47ID:JdaDAKRG
最後の解説がゲームのシナリオっぽい
0065名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/09/22(火) 06:05:26.09ID:JdaDAKRG
善子と仲が良かった程、態度が敵対的ともとれるな。花丸が好意的なのは今でも黄昏の理解者って事で。
0066名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/09/22(火) 06:48:22.78ID:gSvS0K1h
ノξソ´・ω・`ハ6
0067名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/22(火) 07:26:12.25ID:yNaP9hBL
ゲームのシナリオとして作ったのかな?
0068名無しで叶える物語(ささかまぼこ)
垢版 |
2020/09/22(火) 11:47:16.69ID:V/7AjJaX
冒頭で言っているように、まんまインスマスの影だしゲームシナリオではなさそう
ゲームにするなら住人から聞ける情報の一部を寺や網元の家での図書館ロールに回したい
0069名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/09/22(火) 17:51:20.74ID:uxNipQH8
他のクトゥルー神話の話にAqours絡めたのがみたい
0071名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/22(火) 20:18:13.60ID:B7LghgsQ
マリーが風俗嬢になるやつ書いた人?
エロ要素がほしかった。
0073名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/09/23(水) 18:00:02.97ID:lzKREjAn
駿河湾は深いから何がいてもおかしくない
0075名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/24(木) 22:39:01.53ID:FwPy/o24
リアルなうちっちーはたしかにホラー
0077名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/09/25(金) 17:57:29.01ID:N7ewTVBv
>>76
怖いよりかっこいいw
0079名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/09/25(金) 21:34:45.07ID:0qwoTki8
>>78
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

ニューススポーツなんでも実況