ダイヤ「ただ、今夜は激しく抱いて」
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ただ、一定のリズムで、時には外しながら肉と肉がぶつかり合う音だけが暗い部屋に響く。
私は当事者でありながら、快楽がはしるわけでもなく、ただ相手の体温だけを感じていました。
瞬間、男性器が力強く脈打つのを感じる。その直ぐ後かほぼ同時に、0.03mmの隔たりの先端が膨らむのを感じる。
『ああ、果てたんだな』と淡々と状況が頭に流れ込む。 男「よかったよ黒澤。でも、全然反応しないんだな」
ダイヤ「気持ち良くもないものに反応はできませんわ。ご苦労様」
男「ご苦労様って面白いね。でも、高飛車な感じが似合うから許せる。なぁ、本当に感じてないの?」
ダイヤ「全然」
男「だからか、ご丁寧にローションまで用意してあるもんな。
でも、気持ち良くもないのになんでこんなことするの?」 ダイヤ「だらしない顔で抱いていたクセに、こんなこととは酷い言い草ですわね」
男「だって相手が愛おしかったり、気持ち良かったりするから、することだろ。
他の男にもこういうことしてるの?」
ダイヤ「まさか。当然相手は選んでいますわ」
男「どういう基準で?」
ダイヤ「清潔感、太りすぎてなかったり、痩せすぎてなかったり。あとは臭いとか。しっかり自己管理ができている人を選びますわね」
男「ふーん。今、俺以外にも男はいるの?」 ダイヤ「いいえ。必ず同時期に抱かせてあげるのは1人までと決めているの。そんな何人も入れ替わり立ち替わりで抱かせるほど、ふしだらではありませんわ」
男「十分ふしだらだよ」
ダイヤ「さあ、用は済んだのだから早く服を着て帰ってちょうだい。この後私は課題をやらなきゃいけないの」
男「随分とお嬢様気質なんだな」
ダイヤ「見ての通りお嬢様なの。うちは貴方たちのように普通の家庭とは違うので」 男「…ふーん。まあいいけどさ。なあ、明日も来ていいか?」
ダイヤ「…明日は妹が来るので無理です。必要があれば私から呼ぶので、貴方からは連絡してこないで」
男「そっか。じゃあ妹さんとごゆっくりな。
しかし必要があれば呼ぶって、要するにセックスのためだろ?とてもお嬢様の言葉とは思えないな」
ダイヤ「…もういいでしょ。じゃあ、帰ってちょうだい」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は、卒業後は東京の大学に進学しました。
てっきり、親には地元の国立大学に行かされるものと思っていたから、東京行きを許してくれたのは本当に意外でした。
小さい頃から習い事、勉強、習い事、勉強の日々。黒澤家を継ぐものとして相応しい教育をと、縛り付けられる日々でした。
私に自由など存在しない。
ただ、相応しくあるために生きるだけのルーティンワーク。
高校卒業を機に、ようやくその繰り返しの日々から抜けられる。そう思ってました。 束の間の自由は楽しかった。
好きな時に好きな場所に行けて、好きに遊べて好きな物を食べられる。
ありがたいことに仕送りも十分すぎる額をもらっていました。
ただ、楽しい自由は長くは続かない。
「人間は自由という刑に処せられている」
フランスの哲学者のサルトルの言葉です。
私は親に用意されたレールの上をひた走るように日々を過ごしていました。
そんな18年間を過ごしていたのに、急に抑圧も監視の目もない自由な場所に放り出されたのです。 その立場になって気付きました。
こんなに残酷なことはない、と。
自分で決めなければいけない。
自分で責任を負わねばいけない。
誰も正解など示してくれない。
自由ほど不自由なものがあるでしょうか。
気付いたのです。
この束の間の自由すら、黒澤家の手のひらの上なのだと。 しっかり者のダイヤは、レールの上でのみ輝く。
自分で何も決められない、責任の取り方もわからない。この現実が、私が黒澤家無しでは生きていけないという事実を物語っていました。
黒澤家のために生まれ、黒澤家のために育てられ、黒澤家なしには生きていけない。
まさに、私は黒澤家に捧げられる“生贄”なのだと。
気付いたあとはただ虚しかった。
大学で勉強を頑張ろうが、人脈を広げようが、研究成果を挙げようが、結局私は黒澤家を次の世代に繋ぐための歯車に組み込まれるだけ。 何をしようが、やる気など起きない。
ずっと好きだった趣味の映画も読書も、後継としての窮屈な日々の中にあったからこそ価値があった事に気付いた。
結局私にできたのは、大学においてもルーティンのように授業に出て、課題をこなして、テストを受けて良い成績を取る。
ただ…ただそれだけだった。
黒澤家のダイヤとしてではなく、歯車としてではなく、1人の黒澤ダイヤとして求められたかった。
幸か不幸か、見た目は非常に美しく産んでもらえたので言い寄ってくる男は後を絶たなかった。 風習と伝統のためだけにある身体。
純潔に何の未練もなかった。
今となっては、処女を誰に捧げたかも思い出せない。
既に私にとって、その程度の価値だったのです。
求められる快楽。自分が主導権を握り選り好む快楽を知ってしまいました。
ただ不思議と、男性に抱かれても身体の快楽は感じなかった。
不感症なのかとも思ったけれど、中学時代に一度だけ致した自慰では快感を得た記憶があるので、それはないと思う。
大学では真面目に過ごし、帰ってからは求められる快楽に、溺れる生活を送る。
こんな日々がもう2年続く。
明日は、高校を卒業したルビィが遊びに来ます。
もう、何年もまともに会話をしていない。
昔はあんなにμ’sごっこだなんだと遊んだりしたのに。
仲直り、できたら良いのだけれど。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
チャイムが鳴リました
外の映像を見ると、どうやらルビィが到着したようですです。
ダイヤ「どうぞ。鍵は開いてるわ」
ルビィ「お姉ちゃん、久しぶりだね」
ダイヤ「ええ。元気そうね。迷わずにこれた?」
ルビィ「うん。駅から近かったから大丈夫」
ダイヤ「よかった。さあ、上がってちょうだい」
ルビィ「お邪魔します!」 ルビィは少し大きくなったような気がする。
髪の毛も、また伸ばし始めたのね。
でも、やっぱりどこか、幼さは残ってる。
ダイヤ「突然来たいって言い出すからびっくりしたのよ。
もっと早く言ってくれたら、しっかり準備できたのに」
ルビィ「ごめんね……会いにくるか結構迷ったんだ……」
ダイヤ「そう……でも、来てくれて嬉しいわ」
ルビィ 「ねえ、お姉ちゃん。お願いがあるんだけど……」
ダイヤ「どうしたの?気にしないで、言ってみなさい」
ルビィ 「あのね…久し振りに…μ'sごっこがしたいな……なんて……」
ダイヤ「ぷっ…ふふふ!」
ルビィ 「えへへ……」 ルビィもきっと、ずっと姉妹の間のわだかまりを解消したいと思っていたのだ。
素直にそういえば良いのに、μ'sごっこだなんて……本当にこの子は。
ダイヤ「もちろんよ。私は当然エリーチカよ。でも、晩ご飯の後ね。今作るから待ってなさい」
ルビィ「うん!うん!!ありがとう!
あ、ご飯の前にメイクを落としちゃうね。
メイク落とし借りていい?」
ダイヤ「良いわよ。そこの引き出しに入ってるから」
ルビィ「引き出し…いくつかあるね…ここかな?」
その時、不自然にルビィの作業音が止まった。
何かあったのかと思い振り向くと、ルビィが連なったコンドームを持って固まっていた。 ダイヤ「あっ……」
以前、わざとコンドームを持ってこない男性がいたので、それから予防線として買っておいたのを忘れていた。
完全に失念していた。
ルビィ「あはは……お姉ちゃんももう大学生だもんね……不思議なことじゃ……ないよね」
ダイヤ「ルビ……」
ルビィ 「うっ……」
ルビィはそのまま口を押さえてトイレに走って行きました。
トイレから、ルビィが嘔吐する音と嗚咽が聞こえます。ほどなくしてルビィは出てきました。 ルビィ「ご、ごめんねお姉ちゃん…」
ダイヤ「そんなに、黒澤家次期当主が一人暮らしの家に男を連れ込むのが気持ち悪い?」
ルビィ 「そういうわけじゃ……」
ダイヤ「じゃあどういうわけなの?」
ルビィ 「それは……」
ダイヤ「みんなして…私のことを見ているようで見ていない……結局私を通して理想の黒澤家当主を見ているだけじゃない……そういうのが、そういうのが気持ち悪いの!!
わざわざ東京まできて縛りつけないでよ!!」 嘘だ。本当は縛られたいクセに。
だってそっちの方が楽なのだから。
ただ私は1人のまともな人間として生きられない自分への怒りをルビィにぶつけてしまっただけなのだ。
ルビィは、何も言わずに帰ってしまった。
当然よね。
私は、最後の仲直りの機会を逃してしまったのかもしれない。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
男「急に呼び出してどうしたの?妹さんは?
まさか、喧嘩でもした?」
ダイヤ「うるさいわよ……」
いっそ喧嘩だったらどんなに良かっただろうと思う。
男「早速で悪いけど、抱いていいの?」
ダイヤ「……好きにしなさいよ」
私が言うが早いか、男は服を脱ぎ始めた。
呼応するように私も服を脱ぐ。
さっきまで最愛の妹がいた部屋で、私は今夜も男に抱かれる。
男「ねえ、口ではしてくれないの?」
ダイヤ「は?」 男「口ではしてくれないの?」
ダイヤ「聞こえているから『は?』って言ったのよ。絶対に嫌ですわ」
男「なんで?」
ダイヤ「私は別に性行為を楽しみたいわけではないし、男を気持ちよくしたいわけでもないの」
男「ふぅん。昨日聞いた時は答えてもらい損なったんだけど、なんで好きでもない男に抱かれ…じゃないか。抱かせるの?」
ダイヤ「……求めらるのは気持ちいいからよ。他人の温もりを肌で感じている時だけ、『私は求められてる』って思えるの」
男「寂しがりビッチのセリフじゃん」 ダイヤ「失礼ね。抱かせてあげてるんだからもっと謙虚になりなさい」
男「開き直ってんなぁ。でもさ、挿れてる最中に言うのも変だけど、他人で自分の輪郭を保つ生き方は幸せになれないぜ」
ダイヤ「……お黙りなさい。あなたは黙って私を抱いていればいいのよ」
男「はいはい。でもさ、このマグロな感じどうにかならないのかよ」
ダイヤ「うるさい」
他人で自分の輪郭を保つ生き方は幸せになれない?
そんなこと、わかってる。わかっているのよ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
彼を性行相手に選んでから数ヶ月が経った。
その間も、私は何度も彼に私を抱かせた。
その度に彼は私を抱きながらお説教をする。
私も彼なんてもう捨てれば良いのに、なぜか求めてしまった。
ダイヤ「なんでしつこくお説教をするの?」
男「そりゃ、好きでもない男に抱かれるなんてやめて欲しいからだよ」
ダイヤ「抱いておいてよく言いますわね。呆れますわ」
男「だって黒澤のことが好きなんだから仕方ないだろ」
ダイヤ「……やめてください。黒澤を背負う覚悟なんてないでしょう?」 男「え?黒澤の中で付き合う=結婚なの?」
ダイヤ「……え?結婚を前提としないお付き合いなんてあるの?」
男「男をとっかえひっかえしといてどの口が言うんだよ」
ダイヤ「言ったでしょう。……うちは貴方たちのような普通の家とは違うの」
その時、彼の腰の動きが止まりました。
彼はゆっくりと陰茎を引き抜き、下着を履き始めたのです。
ダイヤ「やめるの?気を悪くしましたか?」
男「いや、ちょっと話したくてさ。黒澤も服着てくれ」
仕方なく私はショーツとブラトップだけを身に付けました。
ローションがショーツに染みていく感覚が気持ち悪い。 男「黒澤の言う普通ってなんなのかなって思ってさ」
ダイヤ「私の言う普通……ですか?」
男「まあ、今回の場合は『普通の家』だね」
ダイヤ「私の家は、代々続く網元の家系で…しきたりや風習も厳しくて、家業を継ぐためのお稽古や勉強も厳しくて……」
男「沼津の黒澤で調べたけど、全然ヒットしないじゃん。料亭とか干物屋さんとかは出てきたけどさ。
黒澤の言うほど大した家じゃないんじゃない?」
ダイヤ「なっ……!!失礼な!!」
男「俺はサラリーマン家庭の息子だよ。じゃあさ、八百屋の息子は普通じゃないのかな?」
ダイヤ「それは……」 男「俺たちの大学だって、ITベンチャー経営してる親持ってるやつも何人かいるし、そこそこ大きい企業の社長の娘とかだっている。
そいつらと話してて『こいつ普通じゃない。こいつ普通』とか考えるか?」
ダイヤ「……考えないけど」
男「だろ?静岡の港町の地元企業なんかみんな知らないよ。東京にきたら吹けば飛ぶわ」
ダイヤ「本当に…ずけずけ物を言いますわね」
男「ああ、言うよ。なあ、何をビビってるんだよ。家のいうこと聞かないと殺されるの?
……え、もしかして地方って本当にそういうのあるの?」
ダイヤ「ないですわよ……」 男「だろ?それなのに『うちは普通とは違う』とか笑わせるわ。親にも言っておいてくれ。自惚れんなって」
ダイヤ「勝手なことばかり……」
男「だからさ、個人の測れる『普通』なんてないんだよ。みんな普通だし、普通じゃないんだ。黒澤も含めてな」
ダイヤ「私が、普通……?」
男「黒澤はさ、知らんけど黒澤家の黒澤ダイヤみたいに思ってんの?」
ダイヤ「だって、そうでしょう?」
男「いやいや、『黒澤』なんてのはただの記号だろ。黒澤はただの黒澤ダイヤだよ。少なくとも俺にとってはね」 俺は何を見せられてるんだ……?
オリキャラでしかも男との会話とか誰得だよ ただの黒澤ダイヤ。
黒澤家ありきではなく、私個人を見てくれる人が、確かにいる。
今までいなかったの?
いや、いたはず。もう、遠い過去のように感じるけれど。
ダイヤ「ごめんなさい。悪いけど、今日は帰ってくださるかしら」
男「うん。ごめん、なんかまた説教臭くて」
ダイヤ「本当ですわ。じゃあ、おやすみなさい」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
彼を帰らせて、暗いままの部屋で一人考えた。
私は普通。
今まで普通だなんていうのは、侮辱に近い言葉だと思っていた。
なのに今はなんでだろう。心も体も軽くなったように感じる。
ずっと『ダイヤちゃんはすごい』、『ダイヤちゃんはしっかりしてる』、『ダイヤは次期当主にふさわしい』
そう言われるように頑張ってきたはずなのに、今までの人生で一番胸に染みたのは、名前も朧げな彼に言われた『普通』だった。
思えば、ずっと普通になりたかったのかもしれない。
普通に生まれて、普通に育って、普通に進学して、普通に恋をして、普通に就職して、普通に結婚をして、普通に死んでいく。
そんな普通は私にはないと思っていたのに、彼は私の人生すら普通と言ってのけた。
でも確かに、そうなのかもしれない。
黒澤家よりも大きい家はある。大きい会社もある。もっと厳しい仕来りのある家もあるだろう。
果南さん。鞠莉さん。彼女たちは少なくとも、私を黒澤家の娘としては見ていなかったように思う。
対等な友人として、過ごせていたと思う。
でも、今はどこで何をしているのかも知らない。
ダイヤ「一人は……寂しいですわね」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翌日の夜も、私は彼を呼び出した。
決してそういう気分ではないのに、気づけば呼び出していた。
男「昨日は、ごめん」
ダイヤ「良いから入ってちょうだい」
彼がシャワーを浴びている間、一人で考えた。
もっと早く、私が私を一人の黒澤ダイヤとして認めてあげられていたら、何か変わっていたのだろうか。
男「お待たせ」
ダイヤ「……きて」
彼に服を脱がせてもらう。
ブラトップは色気ないと笑われるが、楽なのだから仕方ない。
彼の指が素肌に触れた時、今までなかった感覚が体を走った。
ダイヤ「んっ……」
男「くすぐったかった?」
ダイヤ「いえ……下も脱がして」
男「ちょっと腰上げて」
ダイヤ「はい……」
私も彼も驚いた。ショーツには私の愛液でシミができていた。
男「濡れてるじゃん?どうしたの」
ダイヤ「知りませんわよ……!」
彼の言葉で、どこか心が救われたからなのか分からないけれども、自分の体が昨日とはまるで違うもののように感じる。
男「指、挿れるよ」
ダイヤ「ああっ……」
感じる。彼の指が1本…2本と入ってくる。
昨日まではなかった快楽の波が押し寄せる。
そんな中で、脳裏に浮かぶのは過去の自分と友人と最愛の妹。
脳裏に浮かぶ幼い日から今までの記憶…… ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
男「今日は感じてるんだ。何かあったの?」
ダイヤ「昨日の…貴方の言葉よ……普通って、嬉しい言葉ですのね……」
男「ああ、うん。どういたしまして?」
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ルビィ『ルビィは花陽ちゃんかなぁ〜』
ダイヤ『私は断然エリーチカ!!生徒会長でスクールアイドル!クールですわ!』
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男「挿れるよ?」
ダイヤ「お好きに……あぁっ…いい……」
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ダイヤ『片付けて』
ルビィ『えっ…?』
ダイヤ『それ、見たくない』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ルビィ、ごめんなさい。
一言そう言えればよかっただけなのにね。私は本当にダメな姉ね。
男「動くよ?」
ダイヤ「……」
体中に走る快楽に、言葉がもうでない。
こんなに気持ちよかっただなんて、知らなかった。
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鞠莉『スクールアイドゥ?』
ダイヤ『そうですわ!学校を廃校の危機から救うにはそれしかありませんの!』
果南『鞠莉スタイルいいし、一緒にやったら絶対注目浴びるって!』
鞠莉『ソーリー。そういうの興味ないの』
果南『はぐ!!』
鞠莉『何するの!?』
果南『うんっていうまでハグする!』
鞠莉『離してよぉ!!』
果南『やめない!!』
ダイヤ『私も仲間に入れてください!!』
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スクールアイドル……そういえば本当に自分でやっていた時期もあったわね。
男「やっぱローションとじゃ全然感触が違うな」
ダイヤ「うるさい……黙って腰を動かしてればいいのよ……」
男「この後に及んでまだお嬢様ぶるの?それはそれで可愛いけど」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ダイヤ『大丈夫ですの!?』
鞠莉『ぜんぜん!…っ』
果南『……』
鞠莉『果南、やるわよ…!…果南?』
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いったいどこで……
男「今までで一番いいよ。なあ、ダイヤって呼んでいいかな?」
ダイヤ「好きに…して……」
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果南『私、スクールアイドルやめようと思う』
鞠莉『…なんで?まだ引きずってるの?東京で歌えなかったくらいで』
果南『鞠莉、留学の話が来てるんでしょ?いくべきだよ』
鞠莉『どうして。冗談はやめて。前にも言ったでしょ。その話は断ったって。ダイヤも、何か言ってよ!』
ダイヤ『……』
鞠莉『ダイヤ…?』
果南『ダイヤも同じ意見。もう、続けても意味がない』
鞠莉『果南!!ダイヤ!!
果南『……終わりにしよう』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
もう分からない。やっと黒澤の呪縛から、少し抜け出せたと思っても、もう遅い。
たとえ時を戻せても、どこに戻していいかも分からない。
男「ダイヤ…泣いてるのか?
ごめん、痛かった?そうならそうと……」
ダイヤ「違う…泣いてなんて……」
彼の左手は腰の下に、右手が頭の後ろに回される。
温かい。人の体温って、こんなに温かかったのね。
男「辛ければやめるよ……?」
ダイヤ「辛くなんてありませんわ……辛がるなんて……そんな資格ないもの……」
男「ダイヤ……」
ダイヤ「ただ、今夜は激しく抱いてください……何もかも、忘れられるくらいに激しく…お願い」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ダイヤ『もっと星が見える場所は!?』
果南『分からない……』
鞠莉『あっち!!!』
ダイヤ『方向は!?』
果南『この上行ってみよう!』
ダイヤ『そんな……』
果南「これで確かめなきゃまだ分からないよ!』
鞠莉「あ……』
果南『雨……』
ダイヤ『これじゃお祈りできませんわ……』
鞠莉『せっかくきたのに……』
果南『泣かないで!ほら、これで大丈夫!!』
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気づいてももう戻れない。
私はただ、目の前の快楽に堕ちていく。
鞠莉さん、果南さん、ルビィ、みんな…さようなら。
……ありがとう。 なんだこのクソSS
少女Aのもんじゃかと思ったが地の文の書き方が違うな 勝手に読んでおいてなんだその言い草…
気に入らなかったら唾を吐かないとその場を立ちされないのか 男くらいなんだよ、たかが創作だろ
だからいつまで経ってもキモオタなんだよ 感想書いてなかった
本編のifとしては現実味を感じられるし、やんわりした絶望感がダイヤを蝕んでる様子を上手く書けてると思う
演出の面でいうと、相手を安易に既存キャラにしてしまわないところがすごくよかった。女にしなかったのも、個人的には良い点に感じた(賛否があるのは仕方ない点だと思います)
ただルビィが嘔吐した部分だけは、背景がよく見えなくて、二次創作というかラ板界隈のお決まり(ベルカチャの過去とか)を取り入れただけのように見えたので少し引っかかった。
>>1の中でストーリーが出来上がった上での描写だったのだとしたら、それを少しだけでも書いておくとより説得力や現実味が増したと思う
総じて、いい創作だなと感じました
まだ>>1が見てるかわからないけど、楽しく読ませてもらった
ありがとう、お疲れ様 ダイヤ中心面白い。ルビィはめっちゃかわいそうだけど 思いの外見てくれて嬉しいです。
他で書いてたSSが軽くアンチに荒らされたのでその腹いせで書いた内容です。
ダイヤが激しく抱かれる描写は皆さんの思い思いの激しい抱きに任せたかったので無しです。
ルビィの嘔吐の件ですが、「純潔を保ってると思ってる尊敬している姉の化粧タンスから大量のコンドーム」ってなったら気持ち悪くないですか?
ルビィなら受け入れられなくて吐きそうだなぁ、と思ってのあの描写です。ベルガチャって何かあるんですかね?
相手の男は誰でも良いんです。別にオリキャラとすらも思って書いてません。ただ全てに絶望してやる気ないダイヤをとことん堕としてくれるならそれで良かった。 ですので、誰得みたいなレスをしてくれた人がいました。コメントありがとうございます。
その通りです。誰得でもないです。
今回のSSにあるのは、ただ緩やかに絶望して、他人に求められることで承認欲求を満たし、最後は快楽に堕ちてゆくだけのダイヤなんですから。 この後この二人は恋人に....ってことかな?
ええやん、好きやでこういうの よくわからんけど荒らし行為への報復でそのアンチの推しを貶めるSS書いたん?
それならいい性格してるなあ 千歌インターンの人でしょ
オリキャラ出して言いたいこと代弁させる作風 男が出ようがダイヤ視点で話が進行する以上、
これはラブライブSSでありAqoursSSでありダイヤSS 解説がいい感じにニチャってて草
やっぱラ板のSSはこうでないとな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています