エマ「私とお父さんと、私の生きる道」
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パパ「エマ、おかえり」
エマ「え、お父さん…」
部屋に明かりが点いてたから顔を覗かせると、お父さんがベッドに座ってた。
お父さんはすごく笑顔で私の頭を撫でてくれた。
まるで、今朝ぶりにあったみたいに気さくに。
パパ「エマは相変わらず可愛いね」
エマ「そんなことより、え、お父さん、いつ日本にきたの?」
パパ「今日だよ、びっくりさせようと思って、寮長さんに秘密にしてもらってたんだ。週末はお父さんとお出かけしようか、エマ」
エマ「……ほんと?」
うそ。お父さんと週末を過ごせるの?
ほんと?夢じゃない?
……あぁ、状況に感情がついていってない。
どうしよう、どうしよう。すっごく嬉しいの。 ◇◇◇
エマ「お父さん…お願いやめて…こんなの、おかしいよ……」
パパ「エマは悪い子だ。そんな表情でまたお父さんのこと誘惑するんだから…」
エマ「いやっ!やだぁ!もうやめて…お願い…ひっく…こんなの…やだよ…」
パパ「休憩は終わり。さぁエマ、ほら。咥えるんだ」
エマ「やだよ…昔のお父さんに戻って…ぐすっ…」
◇◇◇
エマ「ホテル?」
パパ「あぁ。お父さんが泊まってるホテルに荷物を預けてるから、まずはそれを取りにいこうか」
エマ「うん、いいけど。荷物ってなぁに?」
パパ「着いてからの、秘密だよ」
エマ「……そっかぁ」
寮長に宿泊申請を出したあと、私はお父さんと一緒に寮を出た。
電車の中でお父さんの肩に頭を預けながら、同好会のみんなにメッセージを送る。 エマ「…」ポチポチ
パパ「お友だち?」
エマ「うん?」
見上げると、パパが私の方を見てた。回した手が、私の前髪を整える。
エマ「うん。ほら、スクールアイドルのお友だち」
パパ「あぁ、最近写真をよく送ってくれてた、あの子たち?」
エマ「うん♪ 今日と明日の練習お休みしなくちゃいけないから、その連絡してるの」
パパ「そっか…ごめんね、大好きなアイドルの練習休ませちゃったね」
エマ「ううん、お父さんと会えたんだもん。私、とっても嬉しいよ」
みんなも優しいから、絶対許してくれるもんね。
今日と明日は、お父さんと家族水入らず!
ふふ、今からとっても楽しみ♡ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています