愛「りなりー折りたい」
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『……昨日夕方頃、都内の高校に通う女子生徒が、校内で心肺停止の状態で発見され、病院に搬送されましたが、まもなく死亡が確認されました。』
『警察の調べによりますと、女子生徒の身体には首を絞められたような跡があり、また、全身に骨折や打撲痕があったことなどが明らかになっています。』
『警察では、事件の可能性が高いとみて、捜査を進めています。』
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『先日都内で女子生徒が殺害された事件で、女子生徒と同じ高校に通っていた生徒が行方不明となっていたことが、今日、新たに分かりました。警察は、この生徒と今回の事件になんらかの関係があるとみて、行方を追っています。』 しろいえだをみつけたの
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しろくてきれいでふとい、きのえだをみつけたの
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いっぱいいっぱいちからをいれても、おれなかったの
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あしもつかって、いっぱいいっぱいちからをいれたの
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そしたら、めきっ、ておとがして、やっとおれたの
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そしたらね、とってもとってもいいきもちになったの 愛「ただいまー」
美里「おかえり愛ちゃん」
愛「あ、おねーちゃん来てたんだ!」
美里「お店の手伝いよ、今休憩中」
愛「そっか!アタシも手伝うよ、すぐ着替えてくるね!」
美里「ふふ、慌てなくていいのよー」
愛「はーい!」 おねーちゃんのて、だいすき!
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よしよしって、いつもあたまをなでてくれるの
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ぎゅって、だきしめてくれるの
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しろくて、きれいな、おねーちゃんのうで
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あのえだにそっくり
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またどこかにおちてないかな ───────
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愛「りなりー!」
璃奈「あ、愛さん」
愛「お昼行こー」
璃奈「うん、ちょっと待って」
愛「はいはーい」 愛「またいつものベンチで食べよっか」テクテク
璃奈「そうだね」トコトコ
愛「今日のお昼も絶品だぞー?」
璃奈「うん。愛さんのお弁当はいつも美味しい、早く食べたいな」
愛「うんうん!あ、そいえば朝さ、おばーちゃんがお弁当詰めてくれてるとこ行ってお漬物ちょっとつまみ食いしちゃったんだけどさー」
璃奈「愛さん欲張り」
愛「あはは、おばーちゃんにちょっと怒られちゃったけど、もうすっっごいポリポリしてて!」
璃奈「ポリポリのお漬物、私も好き、璃奈ちゃんボード『キラキラー!』───」ズルッ…
璃奈「───っあ、うあ、……」ヨロッ…
愛「危ない!!」グッ!
愛「大丈夫!?」
璃奈「う、うん、ありがと愛さん」
愛「良かった……そこ滑りやすくなってるね」ギュッ
璃奈「うん、」
璃奈「………ッ…!」
愛「りなりー?」
璃奈「……愛さん……腕……」
愛「あっ……」パッ
愛「(咄嗟のことで……りなりーの腕、強く掴みすぎた……)」
愛「ごめん!!跡とか残ってない!?」
璃奈「ううん、大丈夫。愛さんのおかげで倒れずに済んだ。ありがとう」
愛「………」
愛「………」
璃奈「愛さん?」
愛「え?あーなんでもない!早く行こっ」
璃奈「うん。ありがとう愛さん」 愛「頂きます!」
璃奈「いただきます」
愛「どうぞどうぞ」
璃奈「じゃあ遠慮なく」
璃奈「はむっ」パクッ
璃奈「!これは……」
愛「どうどう?」
璃奈「……」ポリッポリッ
璃奈「うん、とってもおいしい、璃奈ちゃんボード『きゅわ〜ん♡』」
愛「そっかそっか!そんじゃ愛さんも……」パクッ
愛「ん〜〜♡」
愛「やっぱウチのおばーちゃんは漬け物の天才だぁ〜〜」
璃奈「愛さんはいつも美味しそうに食べるね」
愛「りなりーだって美味しそうに食べてるよ」
璃奈「そう、かな?」
愛「そーだよ!ほらもっと食べな食べな?」
璃奈「うん」
璃奈「……」モグモグ
愛「………」
愛「(りなりーの腕、掴んだときの感じ……)」
愛「(昔、どっかで……)」 愛「(うーーん………)」
愛「(なんだったんだろ、あの感じ)」
愛「(そういえば、ちっちゃい頃のおねーちゃんもあんな感じのほそい腕だったっけ)」
愛「………」
愛「(あれ、なんで急にそんなこと思い出したんだろ……)」
愛「うーん………」
愛「ま、いっか」 みつけた
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みつけたよ
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しろくてきれいなえだ
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またみつけた かすみ「ふぁぁ……なんでかすみんたちこんなことを……」
愛「シャキッとしろかすかす〜!せっかく環境美化委員の手伝い任されたんだから、テンション上げてこ〜!」
かすみ「いやですよぉ……なんでこんな朝っぱらからゴミ拾いなんかやんなきゃいけないんですかぁ〜かすみんも朝のあいさつ運動の方行きたかったぁ〜……」
愛「じゃんけん負けたんだからしゃーないっしょ?ほらほらちゃっちゃとやっちゃお?かすかす」
かすみ「かすかすって言わないでくださぁい」
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かすみ「……うわぁ、ここですか……」
愛「昨日風すごかったもんね……あーあー色々散らばっちゃって……」
かすみ「はぁ……まあとにかくやりましょう!」
かすみ「かすみん向こうの方から片付けてくるんで!この辺よろしくですっ!じゃっ!」
愛「!?あっちょっと!!」
愛「………かすみんめ〜大変そうな方押し付けやがって〜〜!」
愛「……まあいっか」
愛「さ、やろやろ」 愛「……よー……いしょっと……」
愛「(ふぅ〜細かいのはだいたい集まったかな)」
愛「(あの辺の枝も……ほっとくと邪魔だよね)」
愛「(どうすればいんだろ?折ってゴミ袋に一緒に入れときゃいっか)」 ───────
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かすみ「はぁ〜〜やっと終わったぁ」
かすみ「(にひひ、このゴミ袋も愛先輩にまとめて押し付けちゃって〜、かすみんもさっさとあいさつ運動の方行っちゃおっかな〜?)」
かすみ「………あ!……愛」
かすみ「………」
かすみ「…………愛….先輩?」 えっと……
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愛先輩は、その日の前日の嵐でいっぱい落ちてた枝を、折ってました
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枝を捨てやすくする作業をしてたってことはわかるんですけど、
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でも、なんだか…………
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そのときの愛先輩
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ちょっと様子がおかしくて、
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愛「……」グググッ……
愛「……」メキッバキッ
愛「……」バキリッ
愛「……」
愛「……」ミシッ……ベキッ!
愛「……」グググッ……
⠀ ⠀⠀
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………もう何度も何度も同じ作業をしてたって感じで、
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慣れた手つきで淡々と作業してました
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その……いつもニコニコしてる人が、何にも感情がないって顔してて
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私の知ってる愛先輩じゃないみたいで、
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すごい、怖かったです
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他には……ですか……
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⠀ ⠀
………いえ、特には…… かすみ「あ……愛先輩っ!」
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愛「……」ベキッ!
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かすみ「愛先輩っ!!!」
愛「………あ、かすみん、そっち終わった?」
かすみ「あ、はい……終わり、ましたけど……」
愛「そっか、じゃあ枝を………」
愛「あれ……」
かすみ「?……どうかしたんですか?」
愛「かすみんに枝折るの……手伝ってもらおうと思ったんだけど……おかしいな、もう折れてる……」
かすみ「??枝なら愛先輩がずっと折ってましたよ……?」
愛「……え………」
かすみ「………大丈夫ですか?先輩……」
愛「う、うん、大丈夫大丈夫」
愛「じゃあ残りの片付けも終わらせて、愛!さん達もあい!さつ運動に行こっか!」
かすみ「はぁい!♪」 あの、愛先輩はなにか……言ってましたか……
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⠀ ⠀
………そうですか…………
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……じゃあ、ひとつ……伝えといてください
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何があったかは知りませんけど
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私は……
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絶対に許さない、って がんばってがんばっておったのに
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ぜんぜいいいきもちにならないの
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だめなの
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こんなのじゃもう、だめなの タマゴ🥚が先かニワトリ🐓が先🤔❓
考えたって📚🧐💭答えはナシ🈚🙅�😲💦💦
ならいっそゼンブ忘れちゃえ👋😉🤷�🎇
楽しいこと🎆🎊🥳🎉✨⭐だけ集めちゃえ🏅✌😁✌🏆
昨日🔙今日🔛よりも明日🔜を行け🏎💨😏👍
狙い定める💥🔫🤠✨よりも数を撃て💥💥💥🔫🤠
ダジャレもラップもノリ🎶💃🕺🎶がイノチ🤟😜💗
スキル✨💪😎よりも大事だよ☝🤓💡✨キモチ🤜🤛😤💖🔥
「Yeah🕺 Yeah🕺 Yeah🕺 Yeah🕺 Yeah🕺
Yeah💃 Yeah💃 Yeah💃 Yeah💃 Yeah💃
Wow🕺 Wow💃 Wow🕺 Wow💃 Wow🕺💃」
Ah...😮🤦�鰍ュだらない☠😓🤷�潟Wョーク🤭を言える🗣💬今日🔛はいつも通り平凡で幸せな日だ✨🌟😆😸🌟
「1🙋�,2🙋�🙋�,3🙋�🙋�🙋�,Go🙋�🙋�🙋�🙋�🙋�‼‼‼」
楽しい🙌😹から笑う🤣💦んじゃなく❌🙅�🙀笑う😂から楽しい🤗💞んだ⭕💯🙆�😻💮
気付けば😲みんな笑顔😅😅😅😅😅😅😅😅😂🤣だ
涙😢😭はどこかへ飛んでった💥🚀👋🙋�
「とびきり🌋🤯💣Big smile😆😆😆😆😆😆😆😆😆😆‼‼‼‼‼」
つまらない事⚠🥶😱なんてない🈚🙅�梶uYeah💪🙋�‼」
全ては自分次第🤥👈「Yeah🤘🕺‼,Yeah🤟💃‼」
いつどこでもアガれる👆😎🎆アタシ👉🥴👈
楽しいの天才✋😼🎌✨「Foo🎊🎉🏰🤩🎆🎇🏆🏅🎁‼‼‼」
出典「『楽しいの天才 』/ 宮下 愛(CV.村上奈津実) 」 璃奈「〜〜〜〜♪」
璃奈「……ふぅ……」
璃奈「愛さん、どうだった?」
愛「うん!昨日言ってたステップのところも問題なくできてたし、動きの流れもどんどんスムーズになってる」
愛「すごいよりなりー!いい感じ!!」
璃奈「やった、璃奈ちゃんボード『ワーイ!ワーイ!』」
愛「お、その璃奈ちゃんボード新作?いいねーテンアゲな感じ伝わるぅ〜」
エマ「お疲れ様〜、どうしたの璃奈ちゃん、なんだかとっても嬉しそう」
璃奈「あ、エマさん。今ね、愛さんに褒められたの」
愛「そーそー、りなりーの成長がはやくて、はー!やいのやいの!って騒いでたんだよー」
エマ「うふふ、そうだったんだ♪あ!じゃあ私も璃奈ちゃんにご褒美あげようかな!ハグハグ〜!」ギュッ
璃奈「わわっ……ありがと、エマさん」
愛「あ〜!次愛さんも愛さんも〜!」
エマ「ギューーッ……はい、愛ちゃん交代!」
愛「おっけー、そんじゃ愛さんも、ギューーー!!」ギュウ
璃奈「わ、浮いてる」フワ…
愛「りなりーはいっつも頑張ってて偉いぞー!」ギュウ
璃奈「今日はいっぱい褒められちゃった」
愛「じゃあ今日はいっぱいハグしなきゃだ!ギューー!!」
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このまま、折っちゃおうか。 愛「!!!!」バッッ
璃奈「わわわっ」グラッ…
エマ「おっと」ポフッ
璃奈「……愛さん?」
エマ「大丈夫璃奈ちゃん?」
璃奈「うん、平気」
エマ「愛ちゃん、急に離したら危ないよ?」
愛「………」
エマ「……愛ちゃん?」
愛「……」
愛「(…………アタシ、…っ…今…)」
璃奈「愛さん!」
愛「っ!!あ……あ!ごめんりなりー!!大丈夫だった!?ほんとごめんね!!?」
璃奈「ううん、大丈夫。なんともないよ」
エマ「愛ちゃんどうしたの?」
愛「あはは、なんでもないよ!確かにちょっと危なかったね、エマっちのおかげで助かったよ、ありがと」
エマ「……う、うん……」
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璃奈「………」 ────
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愛「………」
愛「(なん、だったんだろ……)」
愛「(何考えてんだろ、アタシ)」
愛「(あはは……おかしいな……)」
愛「(そんなこと……するはずないのに……)」
愛「(折る、なんて……)」 ───────
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⠀ ⠀
璃奈「……」ポリポリ
エマ「あんまり掻くと痕になっちゃうよ?」
璃奈「うん……」
愛「どーしたの?」
璃奈「蚊に刺された……璃奈ちゃんボード『ぷんぷん!』」
愛「あちゃー」
愛「どこどこ?」
璃奈「えっとね、」
璃奈「首」
愛「…!」
愛「……そっか」
愛「でもあんまり掻くと跡になっちゃうよ?」
璃奈「エマさんとおんなじこと言ってる」
エマ「ふふっ……あっ」
エマ「てへへ、私も刺されてたみたい……」
愛「ちょっと待ってて!確か……」ゴソゴソ
愛「あーあった、かゆみ止め」
愛「塗ったげるよ、どこ?」
エマ「ここと…ここと、あ、ここもかな」
愛「3箇所も!?」
愛「はいぬりぬり〜、りなりーちょっと待ってて」
璃奈「うん」
愛「………よしっと」
エマ「ありがと〜愛ちゃん」
愛「どーいたしましてっ」 愛「次……」
璃奈「?」
璃奈「自分だとよく見えないから、塗ってくれる?」
愛「うん、もちろん……」
愛「………」ソーッ…
⠀ ⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀
ぁ……ぃ……あガっ
……っ……!
……はぁっ…はぁっ……いっ……
⠀ ⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀
愛「…!」
愛「…………」ヌリヌリ
⠀ ⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀
……っ……!───っ─!!
……ぅぁ……あぃ……さ……
⠀ ⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀
愛「(……だめ………)」
愛「(考えたら……だめ………)」
愛「………」ヌリヌリ
エマ「……?」
愛「よし、オッケー」
璃奈「愛さんありがとう、璃奈ちゃんボード『ぺこりん』」
愛「………」 愛「………」
愛「………」
愛「………」スッ…
璃奈「愛さん?」
愛「………」
璃奈「……愛さん?」
愛「!」ピタッ
愛「(……なんでアタシ………手…伸ばして………)」
璃奈「……まだ、私の首に何かある?」
愛「う、ううん、別に……」
璃奈「……そう」
愛「……ごめん、ちょっと外すね……」 もっと
もっともっと強く
まだまだ
りなりーの脈、もっと感じさせて
ああ、
今離せばりなりーは解放される
でも、離さない
可愛いよ、だからもっと、
もっと、
りなりーが軋む音も、だんだんはやくなってく自分のの心臓の音も
もっと聞きたいの
⠀ ⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀
愛「……っ……なんで……」
愛「(なんで、止まらないの……)」
愛「(止められない、怖い……)」
愛「(どうしたら止まるの……?)」
愛「(……なんで……止まってよ……)」
愛「(考えたくないのに……!)」
愛「(嫌だ……)」
愛「(……誰か……)」 「───ちゃん……愛ちゃん…?」
「愛ちゃん?」トントン
愛「!!」
愛「………エマっち……」
エマ「……やっぱり最近なんだか変だよ?」
愛「え……あはは、なんでも……なんでもないよ……」
エマ「………」
エマ「……」ギュッ…
愛「……!」
エマ「……愛ちゃんが悩むなんて珍しいね……」
愛「……」
エマ「なんでもできる愛ちゃんからみたら頼りないかもしれないけど、私もセンパイだから」
エマ「何か困ったことがあるなら、何でも相談して欲しいな」
愛「……」
エマ「それに、私じゃなくても愛ちゃんを助けられる人はきっといるよ」
エマ「だから元気出して?」
愛「……」
愛「……心配かけちゃった、ごめんね」
愛「ちょっと楽になったよ、ありがと。ほんとにありがと、エマっち」
エマ「うん……よしよし」ナデナデ 2人はずっと仲良しで、
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⠀ ⠀
お互いに大切に思ってて、
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私にとっても、大切な大切な友達です
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だから……だから愛ちゃんがそんなことするはずない!
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………
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変わった………様子………?
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………そんな、の……
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………
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………っ…
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ごめん、なさい……
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ごめんなさい、ごめんなさい……
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私ほんとは……っ……愛ちゃんが……
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愛ちゃんが様子……っ……おかしいって……
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……気づいてたのに……!
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私……っ……私がもっと……もっと他に……なにか……
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してあげてれば……っ……
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ごめんね……
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璃奈ちゃん……
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……私…… 『愛ちゃん?………どうしたの?』
『ちょっと……あはは、いたいよ?ほんとにどうしたの?』
『………なに、してるの……?』
『っ!!?やめて……はなして!!』
『なんで……っ…!いっ……』
『やめて!!』
『そんな……ことしたら折れちゃう……!!』
『やめて……いたいよ』
『やめてよ』 愛「っ!!」ガバッ
愛「………はぁっ……はぁっ……」
愛「……夢…………」
愛「……いっ…!」ズキッ
愛「………」
愛「(なんでこんな夢みるの………)」
愛「(やっぱり…アタシ最近……)」
愛「……」
愛「(……気にしちゃだめだ)」
愛「(おねーちゃんの前でも、りなりーの前でも、誰の前でも元気でいなくちゃ)」
愛「(愛さんはいつだって、楽しくいなきゃ)」 ───────
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歩夢「ワン、ツー、スリー、フォー、ワン、ツー、スリー、フォー」パンッパンッ
愛「〜〜〜♪♪」タッタッシュタッ
愛「たーーん!」
愛「どう!?今度こそ決まった!?」
歩夢「うん!完璧だったと思う!お疲れ様」
愛「やったぁー!そんじゃあ交代!次愛さんが見る番ね」
歩夢「少し休んだら?」
愛「いいっていいって!ダイジョーブ」
歩夢「……そう?」
歩夢「じゃあ見ててね」
愛「はいよー」 愛「ワン、ツー、スリー、フォー、ワン、ツー、スリー、フォー」パンッパンッ
歩夢「〜〜♪」タッタッ
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エマ「うーん……ここの手の動き、もう少し大きくしてもいいんじゃないかな?」
璃奈「えっと」
璃奈「こんな感じ?」
エマ「えっとね……ちょっと手をもらうね」ギュ
璃奈「もらう?」
エマ「あれれ?言わない?」
璃奈「手を……借りる?」
エマ「あ、それかも!手を借りる、ね!」
璃奈「うん」
エマ「えっと……左手を……もっと下から……こーーんなかんじ、かな?」
璃奈「なるほど……」
エマ「どうかな?」
璃奈「うん、動きを速くすればこっちの振付の方がいいかも」
エマ「ほんと!?よかったぁ」
⠀ ⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀
愛「ワン、ツー、スリー、フォー、ワン、ツー、スリー、フォー」
歩夢「〜〜」クルッ
歩夢「〜〜♪」ニコッ
歩夢「ふぅ………どうだったかな?」 愛「ワン、ツー、スリー、フォー、ワン、ツー、スリー、フォー」
愛「ワン、ツー、スリー、フォー、ワン、ツー、スリー、フォー」
歩夢「愛ちゃん?」
愛「ワン、ツー、スリー、フォー」
愛「ワン、ツー、スリー、フォー」
愛「ワン、ツー、スリー、フォー」
愛「ワン、ツー、スリー、フォー」
歩夢「………愛ちゃーん?」
歩夢「?」
歩夢「璃奈ちゃんがどうかしたの?」
愛「え……あ!!!いや、なんでもない」
歩夢「………もしかして、私の方見てなかった?」
愛「…………」
愛「歩夢ごめんっ!!なんか今……ボーッとしちゃってて……ほんとごめんっ」
歩夢「やっぱり少し休もう?」
愛「……」
愛「そうだね、愛さんちょっと休憩してくるね……」
愛「ほんと……ごめんね……」
歩夢「ううん、気にしないで」
愛「………うん……」 愛「……」
愛「(……どうしちゃったんだろ……)」
愛「(………もうずっとこのまま………りなりーを見る度に……あんな……)」
愛「(……ううん、違う。こんなの今だけ……頑張って忘れなきゃ……)」
⠀ ⠀
⠀ ⠀
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忘れる?
⠀ ⠀
⠀ ⠀
また忘れるの?
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⠀ ⠀
⠀ ⠀
愛「……ま…た………?」
⠀ ⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀
歩夢「愛ちゃん大丈夫?」
愛「え?ああ、うん。もう平気だよ」
歩夢「……無理しちゃダメだよ?」
歩夢「まだ休みたかったら私のことは気にしないで休んでね、大丈夫だから」
愛「ありがと歩夢、でももうヘーキだから」
歩夢「ほんとに?」
愛「ほんとだって!ほら行こ行こ!次こそちゃんと愛さんのeyeでしっかりみててあげるからさ!」
歩夢「ふふ、愛だけに?」
愛「そーそー!愛だけに♪」
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⠀ ⠀
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璃奈「……愛さん………」 違い…ますっ……
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⠀ ⠀
何かの……間違いです……
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だって……だってそんな……
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⠀ ⠀
愛ちゃんは………愛ちゃんはそんな子じゃないんですっ!!
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信じてください!
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………
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返して、ください……
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⠀ ⠀
私の……っ……友達を……っ……
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⠀ ⠀
返してください……!
⠀ ⠀
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お願い…します……っ……
⠀ ⠀
⠀ ⠀
……返して…っ……! 愛「はぁ……」トボトボ
愛「(……歩夢に変に思われてなかったかな)」
愛「(ちゃんと……ごまかせたかな)」
愛「(………ごまかす………)」
愛「………」
愛「(……いつまで……ごまかせばいいの………?)」
愛「………」
愛「………」
愛「……っ…………」
愛「(もうわかんないよ……!なんにもわかんないっ……!)」
愛「………」
愛「……あ……あれって」
⠀ ⠀
⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀
美里「……」
⠀ ⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀
愛「……おねーちゃん………」
愛「(おねーちゃん!)」 愛「おねーちゃ…」グイッ
美里「ひっ…!」パシッッ
愛「っ!」
愛「………」
愛「おねーちゃん……?」
美里「あ……なんだ、愛ちゃんか……ちょっとびっくりしちゃって……ごめんね……」
愛「う、ううん……アタシこそ急に掴んでごめん……」
愛「(後ろから抱きついたときも、肩叩いたときも、あんな反応しなかったのに……)」
愛「(腕掴まれるの、そんなに嫌だった、のかな……?)」
美里「今帰り?」
愛「うん」
美里「そう。………何か、あった?」
愛「え?…ううん!なにも?」
美里「そう?」
愛「うん!……」
美里「………」
美里「………」
美里「ねえ、愛ちゃん」
愛「?」
美里「私の腕………」
美里「………」
愛「腕?」
美里「………」
美里「ううん、なんでもない」
愛「?どうしたの?」
美里「ごめんね、なんでもないの」
愛「……そっか……」 おねーちゃん、ないちゃった
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なかせちゃった
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でも、だって、しろくてきれいなえだじゃ、だめなんだもん
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⠀ ⠀
もう、だめなんだもん
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でも、おれなかった
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とってもいやなきもちになった
⠀ ⠀
⠀ ⠀
とってもいたそうなかおしてた
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おねーちゃんのいたそうなかお、みたくなかった
⠀ ⠀
⠀ ⠀
とってもいやなきもちになった
⠀ ⠀
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だから、
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⠀ ⠀
おねーちゃんはもう、つかわない 愛「っ!!!」ガバッ
愛「はぁ……はぁっ………はぁ……」
愛「……またこの夢………」
愛「.………」
愛「………」
愛「………」
愛「……………ほんとに………夢……?」
⠀ ⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀
『私の腕………』
⠀ ⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀
愛「いっ……」ズキッ
⠀ ⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀
『私の腕……』
⠀ ⠀
⠀ ⠀
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愛「………!」
愛「……」
愛「っ……あ………あぁ…………」
⠀ ⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀
『私の腕………』
⠀ ⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀⠀ ⠀
⠀ ⠀
「今でも、折りたいって思う?」
⠀ ⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀
愛「……!!!」 楽しそうだって思ったんでしょ?
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⠀ ⠀
⠀ ⠀
愛「………」
⠀ ⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀
か細くて弱くて、可愛いおねーちゃんを見る度に思ってたんでしょ?
おねーちゃんに痛いことするのがどんなに気持ちいいかって。
抑えられなかったんでしょ?
やりたくてやりたくて仕方なかったんでしょ?
⠀ ⠀
⠀ ⠀
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愛「……違う……」
⠀ ⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀
嘘ばっかり。本当はもう、全部思い出したくせに。
⠀ ⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀
愛「……やめて……」
⠀ ⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀
おねーちゃんの腕を折ろうとした。
その後、力いっぱい抱きしめて、首を思いっきり絞めようとして。
でも、できなかった。
痛そうにしてるおねーちゃんの顔を見るのは、楽しくなかった。
だから忘れた。
楽しくない記憶は、いらないから。
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⠀ ⠀
⠀ ⠀
愛「………嫌………嫌っ………違う………!」 痛いことはしたいのに、痛い顔は見たくないなんて、
とっても自分勝手。
でも、
⠀ ⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀
愛「………違………」
⠀ ⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀
良かったね。
今度の『しろいえだ』は、痛いのが顔に出ないから。
⠀ ⠀
⠀ ⠀
⠀ ⠀
愛「やめてっっ!!!!!」
⠀ ⠀
⠀ ⠀
愛「……違う………」
愛「そんなこと………思ってない……っ…」
愛「………違う………」
愛「……っ……違う………!」 ───────
────
──
─
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⠀ ⠀
⠀ ⠀
璃奈「……愛さん……最近元気ないみたい」
愛「そう?そんなことないよ」
璃奈「でも、心配。璃奈ちゃんボード『ソワソワ』」
愛「……ありがと!でも大丈夫だから、心配いらないよ!」
璃奈「……汗、いっぱいかいてるよ」
愛「え?あー、ちょっと暑いかな〜……」
璃奈「あ、そうだ。この前愛さんにもらったハンカチで拭い」スッ…
愛「触らないでっ!!!」
璃奈「っ!!」
愛「あ……」
愛「ごめん……」
璃奈「……愛さん……」
愛「………」
愛「ごめん、ちょっとトイレ」
⠀
⠀ ⠀
璃奈「………」 愛さんがなんだか変
⠀ ⠀
⠀ ⠀
気がついたのは、つい最近のこと
⠀ ⠀
⠀ ⠀
今までの愛さんは、誰かと話すときは、ちゃんと相手の目を見て話してたの
⠀ ⠀
⠀ ⠀
もちろん、それは私と話す時も一緒
⠀ ⠀
⠀ ⠀
でも、でもね、
⠀ ⠀
⠀ ⠀
最近は愛さんとお話してるとき、たまに目が合わなくなるの
⠀ ⠀
⠀ ⠀
他の人と話してるときは、そんなことないのに
⠀ ⠀
⠀ ⠀
私と話してるときだけ、
⠀ ⠀
⠀ ⠀
私のことは見てるのに、私の目は見ていない
⠀ ⠀
そんな気がするの
⠀ ⠀
⠀ ⠀
なにを見てるんだろう、どこを見てるんだろうって
⠀ ⠀
⠀ ⠀
愛さんのことが分からなくなっちゃった、けど
⠀ ⠀
⠀ ⠀
ようやく愛さんの見てるものが見えたの
⠀ ⠀
⠀ ⠀
愛さんは……私の首を見てたの 私の首に目を向けてる愛さんは、決まって手が少し動くの
⠀ ⠀
⠀ ⠀
多分、無意識だと思う
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最初は、私にはそれがよく分からなかった
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たくさん調べても、やっぱり分からなくて
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それに、愛さんはなんだか私を怖がってるみたいだった
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私に遠慮してるみたい
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だから、なにに遠慮してるんだろうって考えてみて、
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それで、分かったの
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もしかしたら愛さんは
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私の首、──── 愛「…………」
愛「………はぁ……」
愛「(怖い)」
愛「(どうしてこんな気持ちになるの?)」
愛「(………なんで……)」
愛「(そんなこと思うはずないのに……)」
愛「(思っちゃいけないのに……)」
愛「(もう、2度とりなりーに近づくことなんて出来ないよ……)」
愛「(……そんなの嫌だけど……でもそうしないとアタシは……)」
愛「(きっとりなりーを傷つけちゃうから……)」 璃奈「愛さん」
愛「っ!!……りなりー……」
愛「どうして……」
璃奈「愛さん、私ね」
璃奈「愛さんこと、すき」
璃奈「愛さんはいつも、私のこと気にかけてくれて」
璃奈「愛さんはいつも、私のこと見ててくれる」
璃奈「だから私も、愛さんのことを見てたの」
璃奈「それで分かったの」
愛「りなりー………?なにを………」
愛「こ、来ないで……」
璃奈「愛さん」ギュッ
愛「っ……!」 璃奈「私が愛さんにしてあげられることがあるなら、してあげたい」
璃奈「愛さんは、私をどうしたい?」
愛「………アタシは………」
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壊したい。
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愛「………」
愛「だめだよ……」
愛「……離れて………」
璃奈「嫌、離れない」
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折りたい。⠀ ⠀
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愛「りなりー………言うこと聞いてよ………」
璃奈「聞かない」
璃奈「もう、辛そうな愛さんをみたくないの」
璃奈「愛さんが苦しんでるなら、助けたいの」
璃奈「私なら、いいよ」
璃奈「愛さんには、いっぱい助けてもらったから」
璃奈「もう1回、言うね」
璃奈「私、愛さんのこと」
璃奈「好き」
愛「……!」 壊したい。
壊したい。
押し潰して、絞めて、へし折って、
それから、それから
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璃奈「愛さん、もういいんだよ」
璃奈「思いっきり抱きしめても、いいんだよ?」
愛「……!!」
ダメだよ
愛「………」
よかったね
愛「………」
やめて
愛「………」
そんなことしたら
璃奈「……愛さん」
愛「………」
止めて
愛「………」
止めないで
愛「………」
やめて
愛「………っ……」
ああ、もう
愛「………」ギュッ… >>55
いやっほぅぅぅぅぅ!!!!
一旦ね!一旦!!!! 愛「……っ………」ギュウ……
愛「………」ポロポロ
愛「………っ……」
愛「……っ……ずっと……っ……っ…こうしたかった…っ…」ギュゥゥウ……
愛「こう……したかったんだ……っ……」ギュゥゥゥウ…
璃奈「……っ…!」
愛「ごめんね…っ…ごめんね……っ…もう……」
璃奈「……ぃ……んっ……!」
愛「ごめんね……っ……ごめん…ねっ………」
愛「りなりー……っ……大好きだよ……っ……」
愛「……っ……大好き……っ……」
璃奈「……ぁ……ぃ…」
璃奈「……わ……たし…も……っ……」 力いっぱい抱きしめた後、ゆっくり離したときには、
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もうまともに息をするのも難しそうで、
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それでも、その表情だけはいつもと同じ。
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ううん
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そのときの顔は、いつもよりずっとずっと可愛くみえた。
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今度はゆっくり、りなりーの首に手を伸ばす。
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もうどうしようもできない。止められない。
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本当は自分でも気づいてた。
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いつの間にか、りなりーの首元に視線を送っていることが多かった。
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心の底で、この瞬間をずっと願ってたんだ。
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でも今は、首じゃなくて、ちゃんとりなりーの目を見てる。
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りなりーも、真っ直ぐ私の目を見てくれる。
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腕から指へと、だんだん力を込めていく。
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筋肉に指が沈み込んで、骨の感触がはっきり伝わってくる。
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目に涙を浮かべても、顔中が真っ赤に変わっていっても、
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表情だけはいつものまま。
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……違う、いつもとは少し違う。
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ほんのちょっとだけ
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笑ってくれた、そんな気がした。 ありがとう。
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だいすきだよ、りなりー。 『……続いて、先日都内で女子高生が殺害された事件に関して、お伝え致します。昨夜未明、容疑者として行方を追われていた生徒が、警察に身柄を保護されていたことが分かりました。』
『保護された女子生徒は、警察の取り調べに対し、不明瞭な供述を繰り返しており、依然として詳しい動機は分かっていません。』
『警察では引き続き、亡くなった女子生徒や容疑者と親しかった生徒から事情聴取を行うなどし、事実確認を急いでいます。』 感動した
やってる側もやられてる側も気持ち良さそうだな〜 物語として構成が上手ね
無駄のない綺麗な純愛をありがとう なんでりなあいってロリコンだったりこういう変態性癖ばっかなんだ
まともなりなあいは無いのか ニュースが良い味出してた
良いものを見させて頂きました 青あざの人とは違うのかな?
世界線も違うっぽいし
控えめに言って素晴らしかった 愛さん相手を間違ってるぞ…
ヤッていいのはりなりーじゃなくて鞠莉だろ… レイプから殺人まで純愛判定になるレズって業深すぎやろ りなりーが悪いんだよ?こんなに細くて小さくて白くて弱そうで壊れそうなんだから…
……ぶちょーも細くて小さいね やりたいけど相手が痛がってる表情は見たくない
りなりーは適任過ぎてな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています