穂乃果「ずっと一緒だよ」
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穂乃果「ことりちゃんどこに行くの?」
ことり「あはは...今日お弁当持ってくるの忘れちゃったから購買に買い物に行くんだ」
あれ?おかしいな
穂乃果「そうなんだ..えっとごめんね!引き留めるようなことしちゃって」
ことり「全然気にしなくていいよ〜というわけだから2人とも先に食べちゃって大丈夫だからねっ!」
ことりちゃんがどこかに行こうとするたびすごく不安な気持ちになるの...
海未「ことりがお弁当を忘れるなんて珍しいですね」
穂乃果「...」
海未「穂乃果?どうしたのですか?ぼんやりして」
穂乃果「ううん。なんでもないよ...大丈夫だよ」
穂乃果は一体どうしちゃたんだろう... ことりちゃんはそれこそ幼稚園にはいる前からずっと一緒で
小学校、中学校そして高校と同じ道をずっと歩いてきたんだよ
そういえば高校に入る前は大変だったなあ...
海未ちゃんとことりちゃんの2人に勉強見てもらったんだっけ
海未ちゃんは厳しくて怖かったけど...ことりちゃんは優しくそばに居てくれたんだ
小さい時からずっと一緒の幼なじみでそれはこれからもずっと一緒...
『ごめんね。ずっと言いたかったけど...私留学するの...』
留学...?
何かとても大事なことが頭に浮かびあがりそうになるけど
もやもやし始めて...頭が痛む
何だったんだろう... 海未「穂乃果?先ほどからどうしたのですか?」
ことり「えっ...穂乃果ちゃん体調悪いの?なんだか怖い顔してたけど...大丈夫?」
ことりちゃん戻ってきたんだ!
えへへ///嬉しいなっ!
ことり「穂乃果ちゃんは頑張り屋さんで無理しちゃうとこがあるんだから...無茶しちゃ駄目だよ」
海未「そうでしょうか...また夜更かしでもしただけだと思いますが...」
海未ちゃんが何だか失礼なこと言ったみたいだけど...
やっぱりことりちゃんは優しい!そんなことりちゃんが穂乃果は大好きなんだっ! ことり「あわわっ!いきなり抱き着かないでよぉ...穂乃果ちゃん」
こうやってことりちゃんに抱き着いているとすっごく落ち着くの
さっきまでのもやもやとしていた気持ちもなくなってスッキリ!
海未「ちょっと穂乃果!ことりが困ってます。離れなさい」
まあずっと抱き着いたままだと迷惑だよね...あはは...
えへへ///でもやっぱり穂乃果には優しく見守ってくれることりちゃんがいないと駄目みたい 小さい時からずっと一緒にいて...
喧嘩もしたことはあるけど仲良しで居られて...
同じ場所で、同じ物を見て、同じ時間を過ごして...
おっとりとしていて、優しくて...
すっごく可愛くて、手先も器用で...
時々すっごく抜けてるともあるけど、そんなとこも可愛くて
そんな穂乃果が大好きな南ことりちゃん...
これからもずっと穂乃果のそばに居てくれるよね... 帰りのホームルームが終わってさあいよいよ部活の時間だっ!
授業は退屈だからこの時間がずっと来ることを待ってたんだ〜
早く部活に行かないとっ!そういき込んで教室を飛び出そうとするけど...
げっ...海未ちゃんがすっごい怖い顔してる
今日も授業聞かずに居眠りしてたから怒ってるんだ
穂乃果は勉強が苦手だから居眠りしてしまいがちなんだ
確かに居眠りはよくないけど...眠たくなるんだから仕方ないよねっ!
こういう時はことりちゃんのもとへ避難しなくちゃ! ことりちゃん〜
いつものようにそう呼びかけるけど...
ことりちゃんは何か小さな紙を抱えてそそくさと教室を出ちゃった...
ことりちゃんを呼んだんだけど聞こえなかったのかな...
ことりちゃんどこに行くんだろう...
誰かと約束でもしてたのかな
でも...穂乃果はそんなこと聞いてないよ... 『ことりが留学することになりました...』
あれ...?なんだろ...?
『ずっと言いたかったよ!だって...一番の友達なんだもんっ!』
いや...やめて…
なんだか頭がクラクラして...胸が痛い...
ことりちゃんは...ずっと一緒なんだよ...
『私...留学するの...』
駄目だよ...どこにも行かないで...
ことりちゃんを探さなきゃ... 「ちょっと穂乃果!どこへ行くのですか!」
ごめんね海未ちゃん。ことりちゃんを探さなきゃいけないの
どこに行ったの...ことりちゃん...
「穂乃果ちゃん!部室先行ってるよ〜」
「なんだか怖い顔してたけど...穂乃果ちゃんどうしちゃたんだろう..」
凛ちゃんたち1年生が声を掛けてくれたけど...
探さなきゃ...
ことりちゃん...ことりちゃん...
穂乃果のそばに居てよ... 頭がズキズキ痛む...胸が締め付けられるような気がして苦しい
息を切らしながら廊下を走りまわって...
ようやく見つけたよ
穂乃果のことりちゃん
中庭のいつものベンチの近くにことりちゃんは立っている
ところでその横の女の子は誰だろう...
μ'sのメンバーでもない...青いリボンをつけてるから1年生の子だね 1年生の女の子がことりちゃんに何か言ってる
それを聞いてことりちゃんはちょっと困ったような顔を浮かべてる
μ'sを応援してくれてるファンの子かな?
でもそれにしては女の子の方は顔を真っ赤にして緊張してるように見えるし
ことりちゃんもどうしたらいいのか分からないのかキョロキョロしてる
もしかして...告白されてるのかな... 海未ちゃんや絵里ちゃんが学校の子に告白されてる姿をみたことがあるから
いまさら学校内でそんな姿を見かけても特別驚くことはいまさら穂乃果はしないんだ
それでもことりちゃんが告白されてるとこははじめてみたよ
まあでも...ことりちゃんは幼馴染のひいき目なしにみても可愛いと思うし
スタイルのほっそりしてて
おっとりしてて誰に対しても優しくて
ふわふわした雰囲気の子だからもてるのも当然だよねっ!
でも...なんでだろう...
すっごく嫌だ...胸が苦しいよ
いや...駄目だよ...やめてよ
穂乃果からことりちゃんをとらないで 「ことりちゃん」
1年生の女の子を押しのけてことりちゃんの前に立つ
告白してるところ邪魔して悪いけど
ことりちゃん困ってたみたいだから...
それにね...穂乃果は嫌なの
穂乃果の大好きなことりちゃんがとられちゃうのが
ことりちゃんが穂乃果以外の誰かのそばにいることが 今までこんなことなかったのにどうしちゃたんだろうね
ことり「えっ...穂乃果ちゃん...」
「そろそろ練習はじまるよ。行こうよことりちゃん」
ことりちゃんの手をとってその場所から離れようとする
えへへ///ちょっと手に触れただけなのに胸の痛みがなくなって落ち着くの
やっぱり穂乃果にはことりちゃんがいないと駄目みたい
「そろそろ練習始まるんだ。だからごめんね」
呆然としてる女の子に言い放つ
「いこっか♪ことりちゃん」
穂乃果のことりちゃんをとったら駄目だよ... ことりちゃんの手をとって部室へむかう
ことり「迎えに来てくれたんだね。ありがとう穂乃果ちゃん」
「...」
ことり「ねえ...穂乃果ちゃん」
「ことりちゃんなんだか困ってたみたいだから」
ことり「そう...だけど...やっぱりちゃんと答えてあげないとあの子が可哀想だよ...」
やめてよ...どうして他の子の話をするの?
「ごめんね。ことりちゃん嫌だったよね」
ことり「嫌なんかじゃないよっ!その...助けてくれたのにごめんね」
えへへ///やっぱりことりちゃんは穂乃果に優しい 「ねえ...ことりちゃん」
ことり「なにかな?穂乃果ちゃん」
「ことりちゃんはこれからも穂乃果のそばにいてくれるよね」
ことり「うん...穂乃果ちゃんやっぱりあの時のこと..」
「穂乃果ね。なんだかおかしいの。ことりちゃんがどこかへ行こうとするたび胸が苦しくなるの」
ことり「ごめんね...私があの時...」
「謝らなくていいんだよ。だってことりちゃんはどこにも行かないもん」
ことり「穂乃果ちゃん...」
困ったような顔をして何故か泣き出しそうになってることりちゃん
そんな表情も可愛いけど泣いてほしくなくてことりちゃんに抱き着いてみる 「泣かないで...ことりちゃん」
ことり「私を慰めてくれてるんだね穂乃果ちゃん。ありがとう...」
えへへ〜ことりちゃんにありがとうって言われてすごく嬉しいな!
嬉しくなって思わずぎゅって力をこめちゃった
ことり「穂乃果ちゃんが優しくしてくれるの嬉しいけど...そろそろ恥ずかしくなってきたよ...」
抱きしめたままの姿勢だから表情はよく見えないけど顔が赤くなってるのは分かるよ
ことりちゃんは意外とぐいぐいこられると弱いこと穂乃果は知ってるよ
そんな可愛いことりちゃんが穂乃果は大好きだよっ! こうやってしてるとことりちゃんを感じられて
落ち着いて安心することが分かったよ
すごく不思議だね
ことり「穂乃果ちゃんそろそろ離してよぉ...恥ずかしいよ...」
顔を真っ赤にして照れることりちゃん
ふふふっ///可愛いなぁ♪ 「もうちょっとだけ、もうちょっとだけこのままがいいのっ!ねえことりちゃん〜お願い!」
ことり「もぅ...ずるいよ穂乃果ちゃん///あと5分だけねっ!」
えへへ〜。ことりちゃんのように可愛くお願いできなかったけどね
お願い聞いてくれて嬉しいっ!
すごくいい匂いがして甘いお菓子みたいだなって思う
それにふわふわしててアルパカさんにことりちゃん負けないぐらいふわふわだよっ! 「ことりちゃん〜ことりちゃん〜」
ことり「穂乃果ちゃんくすぐったいよぉ」
大丈夫...ことりちゃんは今ここにいる
こうやって感触と匂いを感じてそばにいてくれることを確かめる
大丈夫...ことりちゃんは穂乃果のそばにいるよ
大丈夫...ことりちゃんはどこにも行かないよ 「ことりちゃん大好きだよっ!」
ことり「ありがとう穂乃果ちゃん。私も穂乃果ちゃんのこと大好きだよ」
「えへへ///ことりちゃんに大好きって言ってもらって嬉しいな」
「これからもずっと仲良しでいようね」
ことり「うん。穂乃果ちゃんとずっと仲良しだからね」
「これからも穂乃果のそばにいてね」
ことり「うん...ごめんね...ごめんね...私が...あの時...」 あれ...?どうして泣いてるのかな...もしかして...
「ことりちゃんどこかへ行っちゃうの?」
ことり「大丈夫だよ。私は...ことりはもうどこへも行かないよ。穂乃果ちゃんのそばに...いるからずっと...」
えへへ///やっぱりことりちゃんは穂乃果のそばにいてくれるよね
すごく嬉しいなっ!でもどうして泣いてるんだろう...
お願いだから泣かないで...
穂乃果は泣いてほしくなくてさらに強く抱きしめる
ことりちゃんには笑っててほしいから
元気でいてほしいから
穂乃果たちを照らす太陽のように
明るい笑顔で言ってあげるの
「ずっと一緒だよ。ことりちゃん」 ◇◇◇◇◇
穂乃果ちゃんはすごく寂しがり屋になってしまいました
私の身勝手で臆病な振舞いが引き起こした留学騒動の日から...
結局留学はかなり土壇場でキャンセルして
私は学校にそしてμ'sに残ることになりました
お母さんはたくさんいろんなとこに謝りにいってたみたいだけど
私を叱ることなく、残る決断を喜んでくれた
μ'sのみんなも...何事もなかったかのように受け入れてくれて...
気をつかってくれたのか私の留学の話題はいつしかタブーになっていた
みんなが優しくしてくれるたびに罪悪感に押しつぶされそうになったけど
私もそのうちあの時のことは許されたんだなんて思ってました でも...それは間違いでした
あの日から穂乃果ちゃんは私がどこかへ行こうとするたびに...
不安そうな...すごく苦しそうな表情をみせるようになりました
私はそんな苦しむ穂乃果ちゃんの姿見たくなかった... 私と穂乃果ちゃんそして海未ちゃん
私たちはずっと一緒で
私たちはひとつでした
私は明るくみんなを引っ張ること穂乃果ちゃんのように
凛々しく常に誠実な海未ちゃんのようになれると思ってました
それでも大きくなるにつれて...
2人のようになれないと気づいてしまった
3人でずっと一緒でいられない...
時代の流れ、大人になることが怖くて変わろうとしたんだ... 「ことりちゃん大好きだよっ!」
「これからもずっと仲良しでいようね」
「これからも穂乃果のそばにいてね」
嬉しいことを穂乃果ちゃんが言ってくれているのに
それを言ってる穂乃果ちゃんは苦しそうで...
怖がってることがわかりました
ごめんね...穂乃果ちゃん
穂乃果ちゃんを1人にするつもりはなかったの...
穂乃果ちゃんは1人になることが怖いんだ 私の留学騒動の間にμ'sでそして穂乃果ちゃんがどんなことがあったか海未ちゃに教えてもらいました
それを聞いて今さらにはなるけど穂乃果ちゃんがどれほど傷ついたか分かったんです
大好きだったスクールアイドルでいられないぐらい追い詰められて
μ'sみんなへの申し訳なさがあって...どうしようもできなくなって
1人になったことが辛かったんだね...
あれからμ'sでまた活動できるように、何もかもが元通りになったように思えたけど
1人になったことがトラウマになって...
寂しがり屋な穂乃果ちゃんになったんだ
だからあんなに苦しそうなんだね ごめんね...穂乃果ちゃんを変えちゃうぐらい辛かったんだね
ごめんね...ごめんね...
あの時、穂乃果ちゃんに留学することを伝えられたら...
きっとこうはならなかったと思うの
穂乃果ちゃんは変わってしまったんだよ...
これはあの時の報いなんだ だから私は
ことりは...ことりはもうどこへも行かないよ。穂乃果ちゃんのそばに...いるからずっと..
穂乃果ちゃんは太陽のように眩しい笑顔を浮かべて喜んでくれました
穂乃果ちゃんは寂しがり屋に変わってしまったけど...
この笑顔は変わることがなかった。それが何よりも今は嬉しい
ことりはこの笑顔まで変わることがないようそばにいてあげるからね
いつも、いつまでも、これからさきずっと...どんなことがあっても
「穂乃果ちゃん大好きだよ」
「穂乃果ちゃんはもう1人じゃないよ」
おしまい >>35
ごめんなさい最初の文章
私の留学騒動の間にμ'sでそして穂乃果ちゃんにどんなことがあったか海未ちゃんに教えてもらいました
でお願いします
ところどころ文章変になってたら申し訳ないです
入力前の確認不足です サクッと終わってくれたから読みやすくて良かった
でも、ことほのって暗めというか重めな話多くない? アニメやSIDのほのキチ、うみキチなことりちゃんも好きだけど
ぴゅあぴゅあで優しいことりちゃんのお話にしたかったのです。 アームジョーの穂乃果のこのセリフ言い方が妙にネットリしてて好き 乙。ちなみにことりはSIDでもヤバいレベルでほのキチだよ
もしまだ未読なら最終巻の「始まりの新学期」読んでみるのおススメ 総合マガジンで次からそのSID漫画化するからそっちで見るつもり 病的なぐらい依存しあってる姿をもっと爽やかに心地よく表現したかった...
SIDなんかだとこういうのさりげなく表現するからやっぱGODすごいよ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています