絵里「なんでもない夏の日」
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絵里「暑いわね...」
真夏の太陽に照らされた道をすたすた歩く
今日はμ'sの活動もなく、完全OFFの日
夏休みに入ってからも精力的に活動し続けてきた私達だけど
連日の疲れや夏バテもあってか体調を崩すメンバーも出てきた
そうした状況も踏まえて休養日が出来たんだけど...
まともな休日が久しぶりな気がして、完全に暇を持て余していた
休養日の提案をしたのは私なのにね... どこへゆくあてもなくなんとなく秋葉原まで出てきたみたい
快晴とよべるほど連日天気のよい日が続いてることもあってか人通りが多い
以前にもμ'sでのLIVEを行わせてもらったこともあるし
ここにはたくさんの人がいる
また同じようにLIVEでも出来たら、もっと私達μ'sのことをたくさんの人に知ってもらうことが出来るんじゃないかしら...
おっと...いけないいけない
せっかくの休養日なんだから...μ'sの活動のことを忘れてリフレッシュすればいいのにね
お休みの日なのにあれこれ考えすぎてしまいがちな自分の性分に苦笑いを浮かべる
絵里「自主的なトレーニングも禁止って言ったし...参ったわね」
暇を持て余し、溜息をつく
良く晴れた日なのに、今日はため息をついてばかりね... 「絵里?」
私を呼ぶ声にドキリとする
あれこれ考えすぎてため息をついていたところ見られたかしら...
声の方に顔をむける
ーーーーふふふっ♪気まぐれでここまで歩いてみたけど、こういった日には変わった出会いがあるものなのね...
にこ「何こんなとこで1人ため息ついてんのよ...」
怪訝そうな表情を浮かべにこが立っていた。 絵里「にこ...相変わらずそのサングラスつけてるのね...」
にこ「別に。今日はプライベートでここに来てるし、それにどんなかっこしてようがにこの勝手でしょ」
絵里「それはそうなんだけど...なんだかもったいないなって思ってね」
にこ「なにがもったいないのよ」
絵里「そんなのつけてたらにこの可愛い顔が見れないじゃない」
にこ「なっ...べ、別ににこが可愛いのは当然でしょ〜」
「あんたにそういう風に言われると調子狂うのよ...よくもそんな恥ずかしいこと言えるわね」
絵里「別に恥ずかしいことなんて言ってないわよ。私は思ったこと素直に言っただけよ」
にこ「うっ...そ、その...ありがと...」
絵里「お礼言われることなんてなにもしてないけどね」クスクス にこ「なんか調子狂うわね...」
絵里「そうみたいね。顔も真っ赤だし大丈夫かしら」
にこ「別に...今日暑いしこの日差しのせいよ」
絵里「ふふふっ♪そういうことにしておきましょうか」
にこ「あ〜もうっ!ほんと今日暑いんだからっ!」
絵里「ほんとにね...」 にこ「それよりこんなとこで何してんのよ...絵里のことだから誰かと一緒なのかと思ったんだけど」
絵里「今日は1人よ。希はバイトあるみたいだし、亜里沙も学校の友達のお家に行ったみたいだから」
にこ「ふーん...珍しいなって思って声かけたけど1人で暇そうね」
絵里「今日は休みにするっていった手前遊びに誘うのも気がひけるのよね...」
にこ「そんなの気にするの絵里か海未ぐらいよ...ほんと真面目なんだから」
絵里「そうよね...きっとこんなだから周りからお堅いとか言われてるのよ...」
にこ「ちょ...そんな落ち込まないでよっ!」
絵里「そうね...だからこうして休みの日を持て余すんだわ...」
にこ「ちょっとへこみすぎよ...ほんと面倒なんだから...」 にこ「ちょっとは落ち着いた?真面目なことはいいことなんだから落ち込むことないわよ...」
絵里「ごめんなさい...もう落ち着いたから大丈夫よ」
「それにしてもにこのことだから凛や花陽、それに真姫とも仲よさそうだし一緒なのかと思ってたわ」
にこ「そうね...。ほんとは今日もあの子ら一緒の予定だったんだけどね」
絵里「何かあったの?」
にこ「なんとなく...今日は3人にしてあげようかなって」
「真姫ちゃんて凛と花陽に対してまだちょっと遠慮してるとこあるじゃない?3人で居たらそうゆうのもなくなるかなってね」
絵里「そっか...。にこって意外と気配りさんなのね」
にこ「部長なんだから当然よ。それに...真姫ちゃんってなんとなく放っておけないのよ」
絵里「凛も花陽もいい子だし大丈夫よ。きっとうまくいくわ」
にこ「そうね。真姫ちゃんだってツンツンしてるけど素直になれないだけですっごくいい子なんだから」 絵里「ふふふっ。確かににこと真姫って似てるわね」
にこ「にこもだけど...絵里にだって似たとこあるんだからね」
絵里「なっ...私そんなとこあるのかしら?」
にこ「それぐらいで動揺しないでほしいニコ♪」
絵里「ううっ...人のこと言えないわね...」
にこ「絵里のいいとこの1つだと思うけどね。ねえ〜顔赤いけど大丈夫〜?」
絵里「そうね...これも日差しのせいよ」
にこ「ふーん。じゃそういうことにしとくわね」 にこ「ねえ...それより...その...」
絵里「何かしら?にこにしては珍しく歯切れがわるいわね」
にこ「いや...えっと...」
絵里「ねえ...にこ。トイレならそこにコンビニがあるからそこで...」
にこ「ちょっと絵里!アイドルがそんなこと口に出すんじゃないわよっ!」
絵里「そんなに怒らなくていいじゃない...」 にこ「全く...暇なんだったらにこに付き合ってほしいってだけよ」
絵里「あら。ちょうど退屈だったからお誘い嬉しいな」
「どこに行くの?」
にこ「そうね...このあたりだったら...」
絵里「...」ニコニコ
にこ「なによ...あんまり見られてると恥ずかしいんだけど」
絵里「なんだかデートみたいだなあ〜って思ってたのよ」
にこ「浮かれすぎよ...」
絵里「ふふふっ♪楽しみだなあ〜♪」 〜カラオケ店〜
にこ「ねえ...あんまりくっかないでよ。暑いんだけど...」
絵里「だって...私カラオケとかはじめてだから...」
にこ「何言ってんよ。センター決める時みんなできたじゃない」
絵里「私それ知らない...」
にこ「えっ...そっか!あの時まだ希と絵里居なかったんだ...絵里には反対されてたのよね」
絵里「...」ツーン
にこ「ちょっと黙らないでよ...ごめんて」
絵里「ねえ...にこ」
にこ「なによ...だからごめんなさいって言ってるじゃない」
絵里「そうじゃなくて...今度は9人みんなで来ましょうね」
にこ「あ〜はいはいまた今度ね」
「絵里ってけっこう寂しがり屋なのね」
絵里「何かいったかしら?」
にこ「ニコ♪」 絵里「さすがにこね。アイドルソングよく知ってるのね」
にこ「まあね♪絵里だって初めてなのに高得点出しまくってるじゃない」
「ほらっ!次絵里の番よ」
絵里「今度はデュエットしましょうよ!せっかくなんだから!」
にこ「しょうがないわねぇ〜今日は特別よっ!」
絵里「せっかくだし...あと一時間ぐらい延長しましょう」
にこ「よほど気に入ったのね…よしっ!今日はのど潰すわよ!」
絵里「ふふふっ♪ほどほどにね」 〜1時間後〜
にこ「あ〜声ガラガラになったわ...」
絵里「そんなに酷くなってないわよ。でも海未にでもバレたら怒られるわね」
にこ「でもスッキリするでしょ?何も考えず歌い続けるのって」
絵里「普段LIVEとかで歌を披露するのとはまた違って楽しかったわ〜」
にこ「気苦労多そうだもんね...絵里...」
絵里「そんなに苦労してるように見えるのかしら...私って...」 絵里「2時間ぐらい居たけどまだ暑いわね...」
にこ「猛暑日だもの...ねえ。どっかお店にでも入りましょうよ」
絵里「そうね。ちょうどいい時間帯ね」
にこ「絵里って何か食べたいものある?」
絵里「う〜ん...この時期だし辛いものとかじゃなければなんでも...」
にこ「じゃ。もうちょっと歩いたらファミレスあるからそこにしましょ」
絵里「賛成♪」 にこ「あっそうだ。絵里」
絵里「ーーっん」
にこ「はい。のど飴よ」
絵里「...美味しい」
にこ「噛まないで舐めなさいよ。店につくころにはなくなってると思うから」
絵里「用意がいいのね...なんだかお母さんみたい」
にこ「それって喜んでいいのかしら...まあ用意がいいのは凛や穂乃果と行くと毎回のどつぶすからね」
絵里「その姿が目に浮かぶわ」クスクス
にこ「友達と遊ぶ時の定番スポットになってるからね」
絵里「楽しいからね」
にこ「そうね♪」 〜ファミレス〜
絵里「来るたび思うけど...メニュー多くていつも決めるの遅くなるのよね」
にこ「自分で作れるものとかは選ぶの勿体無い気がするしね〜迷うの分かるわ」
絵里「あれこれ考えすぎて」
にこ「結局ポテトとドリンクバーとか無難なもの選ぶのよね...」
絵里「じゃあその無難なポテトとドリンクバーにしましょうか」
にこ「ふふふっ。賛成ニコ♪」 にこ「花陽はこうゆうの即決できるから羨ましいのよね〜」
絵里「ご飯が大好きなのよね。美味しそうにご飯を食べてるとこほんと可愛いのよね」
にこ「本人は恥ずかしがってるけど、ああいうアイドルもありだと思うのよね」
絵里「海外旅行とかお米がしばらく食べらないってなると泣いてしまったりして...ふふふっそれはないか」
にこ「そんなこと...あるわけ...うーん...」
絵里「ちょっと...冗談だったんだけど...いくら花陽でもそんなことないわよ...」
にこ「そうよね...ないわよね...全く絵里ってば...あはは...」
絵里「...」 〜ゲームセンター〜
絵里「あっ...これ可愛い///」
にこ「鞄につけれそうでちょうどいいわね...」
絵里「このくまはなんだか穂乃果に...たぬきは希に似てる気がしない?」
にこ「ねこは凛で...こっちのふわふわしたのがことりで...ほんとだこれ私達みたいね」
絵里「...」
にこ「...」
絵里「1回だけね...1回だけよ」
にこ「全員分とりたいけど...キリがないわよ」 絵里「見てっ!1回で2個とれたわよ!」
にこ「ちっこいし案外簡単にとれたわね」
「こっちのキツネは絵里でパンダはにこそっくりニコ♪」
絵里「じゃ...こっちのパンダはにこにあげるわ」
にこ「ありがと...でもいいの?」
絵里「うーん...やっぱり待って」
にこ「せっかく2個とも自分がとったんだから大事にしなさいよ」
絵里「パンダの方は私がもらうわ。だからにこはこっちのキツネの方をどうぞ♪」
「なんだか見れば見るほどこのパンダにこみたいで欲しくなったの」
にこ「ほんとよくそんな恥ずかしいこと言えるわね...」
絵里「顔赤いわよにこ」
にこ「お互いさまでしょそれは」
絵里「今日暑いからそれのせいね」
にこ「そうね」 にこ「今日はたくさん歩いたわね〜」
絵里「練習とはまた違って疲れるわね」
にこ「今日はありがとね」
「その...楽しかったわ」
絵里「私とデート出来て良かったわね♪にこ」
「下級生には内緒よ♪」
にこ「だからデートなんかじゃないわよっ!」 にこ「絵里って...割とチャラチャラしてるのね」
絵里「そうかしら普通だと思うけど...」
にこ「にこの思う普通とは違うわね」
「でも素敵だと思う。意地はってお堅くいるなんかよりずっとね」
絵里「...ありがとね」
にこ「...今日は暑いわね」
絵里「そうね...少し涼しくなったと思うのになんだか暑いわ」 にこ「やっば!そろそろご飯の準備してあげないと!」
絵里「あら?にこって妹さんいたのね」
にこ「あっ...えっと...ほら早く帰んないと怖いニコ〜♪」
絵里「隠すようなことじゃないと思うけど...」
にこ「とにかくっ!日も落ち始めたんだから今日は帰るわよっ!」
「また明日ねっ!絵里」
絵里「ええ。また明日ね。にこ」
にこ「じゃーねっ!」 絵里(にこは忙しないわねぇ...)
「絵里っ!」
にこ「今日はすっごく楽しかった!ありがとう!」
にこ「μ'sのみんなで遊びに行く以外でもにこに付き合ってねっ!」
にこ「約束だからねっ!」
絵里「にこ!私も今日楽しかったわありがとう!」
絵里「約束よっ!」 にこと別れて帰り道を急ぐ
少しずつ日が落ち始めて涼しくなるはずなのに
頬が火照り暑いままだ
にことはこれまでこうして2人で話すことはなかったものね
自分が思った以上に今日は楽しかったのね...
胸がドキドキしたままだ
暑いわね...
日は落ち始めたのに暑いまま
早く冷めてしまえばいいのに... 今日1日すごく楽しくて、あっという間だった
こうした日はなんだか久しぶりな気がして
それにドキドキしたままで不思議な感覚だ
誰かに聞いてほしい
おばあ様に久しぶりに電話でもかけてみようかな
おばあ様ならこの不思議な感覚のことを分かってくれる気がする
普段見せないぐらい表情は緩み
どこか冷静でいられず、胸が高鳴りぱなっしな
そんな私のなんでもない夏の日
おしまい 悪友でもなく親友になりきれていないそんな2人のお話が書きたかった
もうちょっと掘り下げればと思ったけど、限界です
雑な締めです ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています