絵里「кальмар」
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「はぁ!?江ノ島でライブ!?」
ことり「う、うん。」
にこ「どう言うことなのよ?」
凛「江ノ島!」
穂乃果「パシフィック!」
にこ「うっさい!」
ことり「えっとね、お母さんの知り合いの人がね?そこのステージで私達にライブを披露して貰いたいらしくて……」
希「江ノ島って言うことは、もしかして浜辺とかでライブするん?」
ことり「うん。コレに出て欲しいんだって」スッ にこ「ふ〜ん?」ピラッ
にこ「──"灼けたサンセットの砂浜で、胸をジンジンと焦がしましょう"……?」
真姫「意味わかんない」クルクル
穂乃果「この、昼の部のショーみたいなヤツの後なの?」
凛「コレ、なんか怖い……」
ことり「うん。お昼の部がそのヒーローショーで、夜の部が私達のライブなんだって」
穂乃果「これヒーローなの!?」
凛「襲って来る方だにゃー!」 海未「よ、夜ですか……あまり遅くなるのはちょっと困りますね」
花陽「私も、真っ暗な道を帰るのは……」
ことり「向こうの方で宿の手配もしてくれてるらしいよ?」
海未「き、急過ぎます!」
絵里「でもコレ、来月の話みたいよ?」
海未「……え?」
海未「っ///」
にこ「!」 にこ「よ、夜ですかぁ……あまり遅くなるのはぁ、私ちょっと困りますわねぇ」クネクネ
海未「く…っ!」
にこ「き、急過ぎますわ〜ん!」クネッ
海未「うるさいです!チンチクリン!」
にこ「ぬわぁんですってぇー!!?」
ガシッ
海未「ぐぬぬぬぬっ!」ググッ
にこ「がるるるるっ!」ググッ 穂乃果「あっはっはっは!」
凛「また始まったにゃ〜」
花陽「け、喧嘩はだめだよ〜っ」
真姫「とにかく。その、来週末のライブに出ればいい話なんでしょ?曲はどうするの?」
絵里「時間もないし、既存のものでいいんじゃないかしら?」
希「そうやね。この間合宿に行ったばっかりやし、あんまりお金も掛けられないからね」
ことり「新しい衣装を作る時間もないし、その方がいいかも」 真姫「……決まりね。それじゃあ、早めにセットリスト決めてしまいましょう」
絵里「暫く練習してなかった曲もあるし、確かに早い方がいいわね」
穂乃果「よし!じゃあ屋上に行こう!」
凛「おーっ!」
花陽「お、おーっ」
海未「ぐぬぬぬぬ……っ!」ググッ
にこ「ぐぎぎぎぎ……っ!」ググッ
………………
………
… 〜由比ヶ浜海水浴場〜
穂乃果「夏だぁーーーっっっ!!!!!」
凛「海にゃーーーーっっっ!!!!!」
海未「大声で呼ばないで下さいっ!!!!」
穂乃果「呼んでなぁーーーーーい!!!!」
凛「お呼びじゃなーーーーーい!!!!」
海未「なんなんですかっ!!!!」
ことり「いい景色〜♪」
花陽「屋上から見る空とは違うなぁ」 希「最高のロケーションやねぇ♪」
絵里「本当、正しく夏って感じね」
絵里(……正直、もうちょっと静かだと良いんだけど、それを言ったら野暮になるわn)
にこ「空気が塩っ辛いわ」
真姫「すっごく磯臭い」
絵里「……」
にこ「てゆーか、人多過ぎ」
真姫「五月蝿くて敵わないわね」 絵里「〜っ」
希「まぁまぁ。それも夏の風物詩って事で、みんなで楽しもうやん?」
にこ「風物詩ねぇ」
真姫「……考えてみれば、」
真姫「わたし、こう言う人がごった返してる砂浜って初めて来るわ」
にこ(出たわね、ブルジョワ発言……っ)
にこ「そ、そうねぇ!にこもぉ、普段は静かなプライベートビーチしか行かないしぃ」 希「はいはい」
にこ「な、なによ!その反応はぁ!!」
海未「まぁプライベートと言うのであれば、ビニールプールもそうと呼べますからね」
にこ「うっさい!!アンタはその辺の水溜りででも泳いでなさいよっ!!」
海未「嫌ですねっ!アナタこそ、生簀の中で魚と一緒にパクパクしてればいいんです!」
にこ「はぁあああ!!?アンタ調子のってんじゃないわよぉ!?」バッ
海未「アナタが素っ頓狂な事を言ってるからじゃないですかぁ!!」バッ ガシッ
にこ「ぐににににっ!」ググッ
海未「ふぬぅぅぅっ!」ググッ
真姫「……アンタ達が一番うるさいのよ」
希「それにしても、良いところやねぇ」
絵里「そうねぇ。天気にも恵まれて、本当にいい景観だわ」
絵里「すぅーっ。はあぁぁぁ…………」
…………。
絵里「……海って、どこまでも続いてるのねぇ」
ザザ-ン...… ........フヨヨヨヨヨ、
絵里「……」
フヨヨヨヨヨヨ
絵里「…………ぇ」
フヨヨヨヨヨヨ
絵里「あ、アレって……」
フヨヨヨヨヨッ。
絵里(UFO、よね?) 地元民だけど夏の夜の江ノ島はやべーぞ
DQNが1号線沿いたむろしてるから 絵里(どどどど、どうしようどうしようっ!!わたし、世紀の大発見しちゃったんじゃないのっ!!?)
絵里(みっ、みんなはっ!!?)クルッ
にこ「ラブにこダイブっ!!」ドボンッ!
穂乃果「スーパーダイブッ!!」ドボンッ!
凛「にゃんにゃんダイブッ!!」ドボンッ!
絵里「……」
絵里(そ、そんな事より、早く写真を撮らなきゃ……っ!?)
絵里(ぁあっ!!携帯を携帯してないっ!!)
フヨヨヨヨヨヨ……。
絵里「あ!ま、待ってぇ!!」ダッ 「イェース!UFO型ドローンの性能テストは上々デェース!」
「あとはー!コレを拡大して乗員可能にすればー!」
「晴れて私達も宇宙人デェース!」
『イィヤッホーーーーーゥッッ!!!!』
──────
───
─ ザザ-ン...…
絵里「…………」
絵里(……完全に逸れたわ、)
絵里(舞台の近くには……もういないわよねぇ)
絵里「うぅ、こんな人混みじゃあ見つけられっこないじゃない……あっ」
絵里「そうよそうよ!こんな時のための携帯じゃない!」サッ
絵里「あとは、何処か分かりやすい場所……何か目印になる様な物でも──っ!」ゴソゴソ
絵里「携帯がないんだってばっ!!!」
絵里「……」
絵里「ヒグッ、ウゥ.......」 【海の家】
絵里「……?」
絵里「アレって、海の家?」スッ
ザッ
絵里(ここなら、もしかしたら……)
……。
絵里「……」
……。
絵里「……えっと、」 「す、すみませ〜ん」
絵里「誰かいますか〜?」
……。
絵里「……」
絵里「すみませーん!」
……。
絵里「……誰もいないのかしら?」
「はーい、でゲソ〜」 絵里「!」
絵里(……ゲソ?)
「お?」スッ
絵里「あっ」
「……なんだ。また来たのでゲソ?」
絵里「!?」
「よっぽど暇なのでゲソね」
絵里「…………へ、」
「へ?」
絵里(変なコスプレした女の子が出て来た!) 「?」
絵里「あ、あの……」
「注文でゲソか?」
絵里「え?」
「今、千鶴が買い出しに行ってるから大した物は出せないでゲソ」
絵里「えっと……」
「それとも、さっきと同じアイスコーヒーでゲソか?」 絵里「ち、違うんです!私っ、」
「……ん?なんだかお主、いつもと声が少し違う気がするでゲソ」
絵里「だから……っ!」
「風邪でもひいたんじゃなイカ?」
絵里「聞いて下さいっ!!」
「!?」
〜〜〜〜〜〜〜〜 絵里「──なので、私はそのさっきまで来ていた方とは全くの別人なんです」
「……」
絵里「分かってくれました?」
「……」
絵里「……あのぉ?」
「………は、」
絵里「は?」
「恥ずかしいでゲソ……っ///」
絵里「……」 「赤の他人に、あんなに馴れ馴れしく話しかけて……私はバカなんじゃなイカ…っ」
絵里「あぁ……」
「うぅ……っ、」
絵里「……えっと、き、気にしないで下さい。そう言うことってたまにありますから…」
「……お主は優しいのでゲソね」スッ
絵里「い、いえ、そんな」
「では、改めて自己紹介をするでゲソ」
絵里「え?」 ……ズズズズズズズズズッ
「私は……」スッ
絵里「……」
ズズズズズズズズズズズズズズズズッッッ
「海からの使者……っ!」グァッ
ザッッッパーーーーーンッ!!!!!!!!!
『イカ娘でゲソッッッ!!!!!』バッ
絵里「……」ポカ-ン イカ娘「故郷である海を人間から守るため、この地上を侵略しに来たのでゲソ!」
絵里「」
イカ娘「そしてこの海の家は、私の侵略活動の為の拠点でもあるのでゲソ!」
絵里「」
イカ娘「ここの従業員はもちろん、この辺に住む多くの人間供も、私の僕なのでゲソ!」
絵里「」
イカ娘「……ところで、お主の名前はなんと言うのでゲソか?」
絵里「」 イカ娘「?」
絵里「」
イカ娘「……お主、大丈夫でゲソ?」トントン
絵里「──ハッ!?」
絵里「だ、大丈夫よ!」
イカ娘「ホントでゲソか?」
絵里「それよりも!」
イカ娘「?」
絵里「貴方、自己紹介するっていって置きながら名乗ってないじゃない!!」 イカ娘「名乗ったじゃなイカ!」
絵里「それが本名だとでも言うつもり!?」
イカ娘「本名でゲソ!!」
絵里「それに侵略ってどーゆーこと!?その格好はなに!?海からの使者!?」
イカ娘「そ、そんな一辺に言われても分からないでゲソ!」
絵里「あとその語尾はなんなの!?」
イカ娘「落ち着かなイカッ!!」
………………
………
… 海未「……」
海未「……まったく。絵里は一体どこへ行ってしまったのですか!」
凛「気付いたら居なかったねぇ〜」
穂乃果「ついさっきまで隣にいたんだけど」
にこ「トイレじゃないの?」
希「ん〜……それにしても、えりちなら一声掛けていくと思うんよ」
ことり「えっと、あのライフセーバーの人に聞いてみるのはどうかな?」
真姫「ライフセーバー?」クルッ 悟郎「……」ボ-
悟郎「……はぁ〜ぁ、」
悟郎「千鶴さんの炒飯が食いたい……」グゥ
悟郎(──ハッ、何を考えているんだ俺は!)
悟郎(人命救助に心血を注げ!嵐山悟郎!)ムキッ 真姫「……やめときましょう。多分無駄よ」
ことり「た、確かに……これだけ混んでたら分からないよね」
花陽「……っ」
凛「かよちん?どうかしたの?」
花陽「も、もしかして……っ」
凛「もしかして?」
花陽「……ゆ、ゆゆっ」
穂乃果「ゆ?」
花陽「………誘拐された……とか……」
穂乃果・凛『!!?』 海未「ば、バカな……ッ!」
真姫「そんな事あるわけ──」
穂乃果「探してくる!!」バッ
凛「にゃ!!」ザッ
ことり「あっ」
にこ「ちょっと!あんた達!?」
海未「待ちなさいっ!!」
タッタッタッタ………。 希「あ〜、行っちゃった」
真姫「……」
花陽「す、すみません!私が余計な事言ったばっかりに……っ!」
ことり「大丈夫だよ。二人とも携帯持ってるんだから、何かあったら電話してくるよ」
にこ「そうそう。慌てたってしょうがないわ」
海未「──何かあってからでは、遅い様な気もするのですがね」
ことり「あ、あはは……」 ─
───
穂乃果「もう、絵里ちゃんどこ行っちゃったんだろ〜」
凛「絵里ちゃんに、こんな迷子スキルがあるなんて知らなかったにゃ」
穂乃果「とにかく、二人で手分けして探してみよう!絵里ちゃんなら目立つから、きっと直ぐ分かるよ!」
凛「うん。金髪でポニーで、赤いパーカー着た巨乳なんて滅多にいないもんね!」
穂乃果「……巨乳はいいよ、」
凛「……ごめん。」 ザッ ザッ ザッ
穂乃果「おーい、絵里ちゃんやーい!」
凛「チョコだよー!出ておいでー!」
穂乃果「今日のはおもちゃじゃないよー!」
凛「カカオ100%のチョコだよー!」
穂乃果「それ苦いヤツだって!!」
凛「もはや食べ物じゃないよね!」
穂乃果「……」
凛「……」 穂乃果「一個300円のチョコだよー!」
凛「カカオ70%のチョコだよー!」
穂乃果「たぶん苦くないヤツだよー!」
凛「おぉ……ぃ?」
「……」ザッザッ
凛「…………アレだ。」
穂乃果「いた!?」
凛「いたっ!」 「……はぁ、」
「ほ〜んと、暇ねぇ」
………ザッ ザッ ザッ ザッッ!!!
「──ん?」
ガシッ!
「えっ!?」
穂乃果「やっと見つけたよ!」
凛「一人でふらふらしたらダメにゃ!」
「ちょ、ちょっと!?」 穂乃果「ほら、行くよ?」
凛「海未ちゃんカンカンなんだからね?」
「ま、待ちなさいよ!」
穂乃果「待ちません!今すぐ連行します!」
凛「強制連行にゃ!」
「いやいや!話聞きなさいよ!?」
穂乃果「聞きません!」
凛「離さないからね!」
「ちょっとぉーーっ!?」 「……」
「……あのガキどもよぉ、」
「あぁ。しばらく居っかな?」
「わかんね。ちょっとつけてみよーぜ」
「おぉ、夕方んなったら全員呼ぶか」
「……まぁ、なんにせよ」
「面白くなりそうだな。」
………
… 海未「……」トントントンッ
ことり「……」
海未「〜っ」トントントントンッ!
ことり「う、海未ちゃん?お願いだから少し落ち着いて?」
海未「私は落ち着いています!冷静と情熱の間です!」
真姫(古いのよ)
ことり「……ハァ、」
海未「まったく!あのとんでもお馬鹿さん達はっ!」
…………ぉぉおおおいっ! 海未「!」
ことり「あっ」
希「お?戻ってきたみたいやね」
にこ「なによ。絵里もいるじゃない」
真姫「へぇ、見つけたみたいね」
花陽「よ、良かったぁ……」
ザザッ
凛「お待たせにゃー!」
穂乃果「みんな!迷子の絵里ちゃん連れてきたよ!」 「ハァ、ハァ……ど、どんだけ走らせるのよぉ……ったくぅ……」
希「……」
にこ「……は?」
ことり「え"っ」
凛「まったくもうっ!絵里ちゃんはホントに困ったさんだにゃ!」
穂乃果「絵里ちゃん。一人で勝手にフラフラしたらダメだからね?」
穂乃果「……てゆーか絵里ちゃん、来るときサングラスなんてしてたっけ?」
「ゴホッ!ゴホッ......あぁ、久しぶりに全力疾走しちゃったわ」
凛「なんか……声、低くない?」 真姫「ちょっと……」
希「あらら、」
にこ「〜っ」
花陽「はわわわ…っ」
海未「穂乃果、凛」
穂乃果「へ?」
凛「なに?」
海未「──その方、」
海未「一体、どなたですか」
穂乃果・凛『へ?』 「……ハァ、」
凛「えっ」チラッ
穂乃果「だ、だって……」チラッ
希「うわぁ〜」
真姫「ハァ、」
「──あのね。さっきから誰と勘違いしてるのかは知らないけど」スッ
シンディー「私の名前はシンディーよ」
穂乃果「……」
凛「……」
「──落ち着いたでゲソか?」
絵里「ごめんなさい。あまりの出来事につい我を忘れてしまって……」
イカ娘「まぁ、気にする事はないでゲソ」
絵里「あ、ありがとう」
絵里「それより、アナタのその……髪の毛?みたいなものは一体……」
イカ娘「コレでゲソか?」
イカ娘「これは触手でゲソ」ウネウネ
絵里「!!?!?」 絵里「は、ハラショー……」
イカ娘「腹、ショー?」ウネウネ
イカ娘「それは一体、どう言うショーなのでゲソか?」スッ
絵里「……」
イカ娘「おーい?」
絵里「……」
イカ娘「……また止まったでゲソ、」
『ただいま、イカ娘ちゃん』 イカ娘「!」
千鶴「ごめんなさいね。スーパーが混んでて、思いのほか時間が掛かっちゃったの」
イカ娘「ち、千鶴!」
千鶴「?」
イカ娘「あっ……こ、これは決してサボっていた訳ではないのでゲソよ!?」
千鶴「!」
千鶴「あら、シンディーさん。」
絵里「……」 イカ娘「い、いや……千鶴、此奴は」
千鶴「また来てくれたのね。良かったらスパゲッティでも」
イカ娘「千鶴!」
千鶴「え?」
イカ娘「実はこの者、シンディーではないのでゲソよ」
絵里「……」
千鶴「……」
千鶴「え?」 「──ふ〜ん。」
シンディー「で、あなた達はその"絵里ちゃん"って子を探してるのね?」
穂乃果「はい……」
凛「左様でございます……」
海未「まったく、貴方たちはっ!」
海未「突然、飛び出して行ったかと思えば、見ず知らずの他人を無理やり連れ帰って来るだなんて……っ!」
ことり「ま、まぁ海未ちゃん。今はもうその辺で……」
にこ「てか、これからどーすんのよ?絵里がいないんじゃ、今日のステージに出られないじゃないの」 希「う〜ん……。あちこち手分けして探すにしても、この人混みじゃあねぇ」
真姫「いっそ、ステージの上から呼びかけてみるとか?」
海未「そんな事出来るわけ──」
シンディー「ちょっといい?」
海未「は、はい?」
シンディー「人を探すにしてもここは混み合ってて、向こうからも見分けるのは難しいだろうから──」
シンディー「一旦、海の家にでも行ってみればいいんじゃないかしら?」
海未「わ、私の家ですか!?」 シンディー「は?」
海未「と言うか!なぜ貴方が私の名を知っているのですか!?」
にこ「あのね、いまアンタの下らないボケは要らないから」
海未「ぼ、ボケ!?」
海未「ボケは貴方ですっ!!」
にこ「ぬわぁんですってーっ!?」
ガシッ
海未「ふぬぅぁあああっ!」ググッ
にこ「ぎににににににっ!」ググッ 希「また始まった」
花陽「ふ、二人とも落ち着いて……」
ことり「海の家って、向こうの方にあるお店の事ですか?」
シンディー「そうよ」
シンディー「そこで迷子の呼び出しをして貰えば、直ぐに会えると思うわ」
希「そうやね。ウチらも分かりやすい場所で待ってれば、えりちも探しやすいかも」
花陽「で、でも……こんな大人数で行ったら、迷惑じゃないでしょうか」
シンディー「心配しなくてもいいわ。あそこの店主は基本、物事に寛容だから」 シンディー「それに私、あの店の常連だし」
真姫「そうと決まれば、さっさと行くわよ」
花陽「絵里ちゃん、今行くからね!」
希「まだ彼処にはいないって」
真姫「ほら、貴方たちも早く──」
にこ「アンタさ!?頭のネジ5、6本外れてんじゃないの!?」ググッ
海未「そーゆー貴方は!思考回路の基盤ごと外れているんですよっ!!」ググッ
凛「行けー!にこノ介ー!」ワ-ッ
穂乃果「負けるな海未ノ介ー!」ワ-ッ 真姫「……」
ゴゴンッ!ゴンッ!ゴンッ!
真姫「……行くわよ。」
花陽「ひいぃぃっ!?」
希「君ら、ちょっと遊び過ぎなんやねぇ〜」
ことり「〜っ」
シンディー(こわっ) 「──と、言うわけで、」
絵里「大変ご迷惑をお掛けしました……」
千鶴「うぅん、いいのよ。……大変だったわねぇ、」
イカ娘(なるほど、彼奴ら絡みだったでゲソか)
千鶴「そう言う事なら、お友達が見つかるまでここで待ってたらどうかしら?」
絵里「え?で、でも……」
千鶴「私の方で迷子の呼び出しをするから、そしたら向こうも気が付くんじゃない?」
絵里(……迷子。高校三年生なのに、迷子) 千鶴「──ホントに大丈夫?」
絵里「え!?あ、大丈夫です!」
千鶴「お友達が来るまで、ゆっくり待っててくれていいからね?」
イカ娘「ジュースくらい出すでゲソよ?」
千鶴「イカ娘ちゃんの奢りでね?」
イカ娘「うぐっ」
絵里「……ふふ。ありがとうございます」 イカ娘「ところで、お主は何処から来たのでゲソか?」
絵里「私?わたしは東京からよ」
イカ娘「と、東京!?」
絵里「えぇ。そんなに珍しいかしら?」
イカ娘「だ、だって!東京と言ったら──」
イカ娘「日本人の半分が住んでいる所だって、栄子が言ってたでゲソ!」
絵里「へ?」
千鶴「ふっ……w」 >>65
ありがとうございます。
区切りの良いところまで行ったら
後はゆっくり投下させて頂きます。 イカ娘「あんな狭い所に、なん千万人もの人間が所狭しと犇めき合ってるなんて……」
絵里「い、いやっ」
イカ娘「──お主、毎日大変じゃなイカ?」
絵里「あの、多分ソレは……」
イカ娘「そんな缶詰状態じゃ疲れてしまうでゲソよ?」
イカ娘「今日は思う存分羽を伸ばして欲しいでゲソ。なんなら、ここに住んでしまってもいいんじゃなイカ?」
絵里「え、えっとね?それって恐らk」
「こんにちは」
絵里「えっ」クルッ
シンディー「あっ」
絵里「あ、」 『あーーーーーーっ!!!!』
イカ娘「!?」
穂乃果「絵里ちゃん!!?」バッ
凛「やっと見つけたにゃ!!」バッ
絵里「ほ、穂乃果!?それに凛までっ!」
イカ娘「シンディー!?」
千鶴「……どうしてシンディーさんが、この子のお友達と?」
シンディー「まぁ、その……色々あってね?」
「絵里っ!!!」
絵里「!?」 海未「貴方はどうして!一人で勝手に何処かへ行ってしまうのですか!?」
絵里「え、えっと。その……」
海未「集団から抜ける時は、誰かに一言声を掛けて下さい!」
海未「こんな事は、貴方も充分わかっているでしょう!?」
絵里「うぅ……、」
真姫「……あんまり、こう言う事は言いたくないんだけどね」
真姫「今回ばかりは貴方に落ち度があるわ。ちゃんと反省しなさい」
絵里「はい……すみませんでした……」 希「いやぁ、見つかったねぇ」
花陽「無事で良かった……本当に良かったよぉ……っ」
にこ「まったく、一時はどうなるかと思ったわよ」
海未「貴方と言う人はもうっ!」
真姫「コレじゃあ、穂乃果たちと大差ないわよ?」
絵里「……はいぃ、」シュン
ことり「あの、二人とも?ここはお店の中だし、もうその辺で──」スッ
イカ娘「そ、そんなに怒らなくても──」スッ
ことり・イカ娘『……え?』 ことり「!!?!?!?」ズガァ-ンッ!!!
イカ娘「?」
ことり「……」ジィ-ッ
イカ娘(こ、こやつ……なぜ私の顔を……っ)
ことり「……」ジィ-ッ
イカ娘「な、なんでゲソ……?」
ことり「……」
ことり「♡」
イカ娘「ヒッ」 海未「私たちがどれだけ心配したと……っ」
絵里「違うの!私もそんなつもりは無かったのよ!……ただ、その、」
穂乃果「その?」
希「なにかあったん?」
絵里「……ゆ、ゆっ、」
凛「ゆ?」
絵里「……UFOを見つけちゃって」
シンディー「!!?」ガタンッ 海未「絢瀬絵里。」
絵里「は、はい?」
海未「戯れ言はそれだけですか?」スッ
絵里「!?」
希「えりち。いくらなんでもその嘘は厳しいと思うんよ」
にこ「小学生でもそんな嘘付かないわよ?」
絵里「う、嘘じゃないのよ!本当に──ッ」
「信じるわ。」
絵里「え?」
シンディー「……」 イカ娘「し、シンディー?」
シンディー「宇宙人は確実に存在する。だから、私は貴方の言葉を信じる」
絵里「あ、えっと……」
ガシッ
絵里「ひっ!」
シンディー「わたしと一緒に、未知の世界を探求しましょう?」ギュッ
絵里「あ、あぅ」
「……くだらない。」
シンディー「は?」 真姫「だってそうでしょ?UFOだなんて。ただのオカルトマニアじゃないの?」
凛(サンタはいいんだ。)
シンディー「っ」カチンッ
シンディー「……失礼ね。そう言う貴方は、一体何様なのかしら?」
シンディー「"お嬢さん”?」
真姫「っ」ピクッ
真姫「……少なくとも、あるのかどうかも分からないものに振り回されるほど、愚か者ではないわね」
真姫「”おばさん”?」
シンディー「……」ギロッ
真姫「……」キッ 絵里「ちょ、ちょっと真姫……?」
希「な〜んでこうなるんかなぁ」
凛「海未ちゃん止めるにゃ!」
海未「む、無理ですよ!」
穂乃果「にこちゃん!いっつも海未ちゃんとケンカしてるんだから、偶には止めなきゃ!」
にこ「意味わかんないわよ!」
イカ娘「な、なんだか、あまり穏やかな空気じゃないでゲ──」
千鶴「……」
イカ娘「!?」ビクッ イカ娘「お、お主ら!ケンカはイカんでゲソよ!?やるならどっか他所で……」
「うーっす」
イカ娘「!」
栄子「いやぁ、やっと補習地獄から解放されたよー」
イカ娘「え、栄子ぉー!」
栄子「ん?どーした?」
イカ娘「アレをなんとかするでゲソ!」
栄子「──アレ?」チラッ
シンディー「……」
真姫「……」 栄子「えっ、シンディーと……誰あれ?」
イカ娘「此奴の友達でゲソよ!」グイッ
絵里「え?え?」ヨロッ
栄子「あ。ど、どうも初めまして……」
絵里「は、はい。初めまして……」
栄子「……」
絵里「……」
栄子(……え?シンディーが二人?なんで?)
絵里「?」 栄子(あ、分かった。また三バカの実験でおかしな事になってんだな?それで、きっとシンディーが二人に増えたんだ)
絵里「あ、あの……大丈夫ですか?」
栄子「おいシンディー。また訳わかんねー実験してんのか?紛らわしいから早く元に戻れよ」
絵里「え」
イカ娘「違うでゲソ!」
栄子「は?違う?」
絵里「えっと……」
栄子「……」
栄子「……」スッ
絵里(……手帳?) ペラペラッ
栄子「──ズドラーストヴィチェ。」
絵里「!?」
絵里「Ты тоже говоришь по русски!?(ロシア語も話せるんですか!?)」
栄子「!?」
イカ娘「ふ、二人とも!突然なにを言い出すのでゲソ!?」
栄子「……」
絵里「???」
栄子(あれ?そういや、この人日本語使ってたような……) シンディー「……」
真姫「……」
凛「海未ちゃん行くにゃー!」
海未「嫌です!」
穂乃果「にこちゃんファイトだよ!」
にこ「アンタが行きなさいよ!」
花陽「み、みんなちょっと静かに……っ」
希(そろそろ脱出しようかな)
ことり「♡」
千鶴「……」
千鶴「……ちょっとうるさ過ぎるかしら」スッ
イカ娘「!?」ビクッ
イカ娘「いい加減にぃ…………っ」スゥ
「するでゲソォオオオッッ!!!!!」ボッ
ブシャァアアアアアアアアアアアアアッッッ
「うわぁ!?」「ひゃぁあああっ!!」「なんですかコレ!?」「黒っ!!」「〜っ!?」「なんで私まで!?」「す、スプリンクラー!?」「真っ黒だよっ!?」
ポタッ...ポタッ...
イカ娘「ハァッ、ハァ、ハァ……ッ」 シンディー「……またコレ?」マックロ
真姫「……」ケッケ
イカ娘「お、お主ら!これ以上店の中で騒いだら──」
千鶴「……」ポタッ
イカ娘「あっ」
千鶴「……イカ娘ちゃん。」
イカ娘「は、はひぃっ!」ビシィッ
千鶴「それと、あなた達。」
シンディー「!?」 シンディー「ごご、ごめんなさい千鶴!少し頭に血が上って……っ」
真姫「ちょっと、まだ話は終わってない」ポタッ
栄子(イカ墨被っても御構いなしとは……)
シンディー「や、やめなさい!貴方、死にたいの!?」
真姫「はぁ?何言ってるの?」
シンディー「いいからっ!取り敢えず、イカ星人もああ言ってる事だし!ここは彼女の顔を立てましょう!ね!?」
真姫「……」
真姫「……一旦引いといてあげるわ。」 シンディー「ほっ」
千鶴「それで?」
シンディー・イカ娘『えっ!!?』
千鶴「お店はどうするのかしら?」
シンディー「ちゃ、ちゃんと掃除もするからっ!」
イカ娘「お主も手伝うでゲソ!」
真姫「はぁ!?なんで私まで」
イカ娘「いいからやるでゲソォ!!」グイッ
真姫「──いっ、」
「意味わかんないっ!!!」 栄子「……」
にこ「……」
栄子「……取り敢えずさ、」
にこ「……なに、」
栄子「そこでシャワー浴びて来ない?」ポタッ
にこ「……そうね。生臭くて敵わないわ」クンクン
絵里「と言うか、コレなんなの?」クンクン
栄子「あぁ。イカ墨だよ」
絵里「い、イカ墨!?」 海未「まさか、イカ墨を身体に浴びる日がやって来るだなんて……」
希(てゆーか、まずあの子がなんなのかを知りたいよ)
海未(……あ、髪の毛で筆みたいに書ける。面白いかも)スッスッ
穂乃果「……」クンクン
凛「……」クンクン
穂乃果「……」ペロッ
凛「……」ペロッ
花陽「ふ、二人とも。何してるの?」 穂乃果「……美味しい。」
凛「……まろ味があるにゃ。」
花陽「ほ、ほんとに?」
凛「ホントホント」
穂乃果「神さま嘘つかない」
花陽「……」ペロッ
花陽「……ホントだ。」
ことり(あの子の口から……あの子の口から出たヤツ……ッ)ドキドキッ
──────
───
─ 真姫「え、MIT(マサチュ-セッツ工科大学)を……首席で卒業……?」
真姫(このオカルトオバさんが?)
海未「す、凄いのですね」
シンディー「そう、私は凄いの。本当はとっても賢いのよ?」
栄子「まぁ、普段は水着でそこら辺ふらふらしてるだけの暇人だけどな」
シンディー「だからぁ!その言い方やめてったら!」
栄子「いや、だって事実だしさ」
シンディー「……それはそうかも知れないけど、貴方の言い方だと無職みたいに聞こえるのよ!」 絵里(海の家の常連さんで、UFOを追い掛けてるって、何してる人なんだろう……)
トントン
絵里「え?」
イカ娘「ニセシンディーも賢いのでゲソか?」
絵里「その呼び方やめて!それだとシンディーさんに失礼でしょ!」
シンディー(……なんか、新鮮な感じだわ)
イカ娘「しかし、私はまだお主の名を聞いていなかったでゲソが」
絵里「え?そ、そうだったかしら?」
イカ娘「そうでゲソ」 絵里「──コホンッ、」
絵里「私の名前は、絢瀬絵里よ。」
イカ娘「うむ。絵里、よろしくでゲソ」
絵里「ふふ、よろしくね?イカ娘ちゃん」
イカ娘「じゃあ、此奴らは全員絵里のともだでゲソか?」
絵里「こ、こやつらって……」
イカ娘「?」
栄子「あー……、コイツの口調は気にしないでくれ」
絵里「そ、そう?」 絵里「……でも、まぁそうね。折角だし、みんなの事も紹介しようかしら」
イカ娘「うむ。お願いするでゲソ」
絵里「えっと、この8人は私の友達で、同じ部活の仲間なのよ」
絵里「で、先ずはこの二人」
穂乃果「高坂穂乃果です!」
凛「星空凛だよ!」
イカ娘「元気いっぱいでゲソ。たけるの友達を思い出すでゲソね」
穂乃果「たける?」
イカ娘「私のしもべでゲソ!」 凛「し、しもべ!?」
穂乃果「家来とか手下とか!?」
栄子「人の弟捕まえて適当な事言ってんじゃねーよ」グニッ
イカ娘「うにっ……っ、いはいげげほぉ!」
穂乃果「おとうと?」
凛「な〜んだ」
絵里「この二人は、私の後輩でもあるのよ」
イカ娘「後輩?絵里は何年生なのでゲソ?」
絵里「私は高校三年生なの。」 栄子(ゲッ、年上だったのかよ。……普通にタメ口で喋っちまってた)
絵里「で、穂乃果が二年生で、凛が一年生よ」
イカ娘「ふむふむ」
絵里「そして、この二人が私の同級生」
希「は〜い。ウチは東條希で〜す♪」
にこ「矢澤にこよ」
イカ娘「……」ジィ-ッ
希「ん?どうしたん?」 イカ娘「……お主、シンディーくらい大っきいんじゃなイカ?」
希「なにが?」
イカ娘「胸でゲソ!」
希「〜っ///」バッ
シンディー「……」
栄子「こんにゃろっ!」ゴチンッ
イカ娘「あだっ!?」
栄子「エロオヤジかよっ!!」
イカ娘「だから痛いでゲソ!!」
凛(人の胸は平気でモミモミするのに、自分のは恥ずかしいんだ) 希「お、面白い子やんねぇ〜」
にこ「まったく、見た目はともかく中身はただのガキんちょね」
イカ娘「……」ジィ-ッ
にこ「なによ?」
イカ娘「……お主は年下でゲソよね?」
にこ「なんでよ!?」
栄子(私も、中学生くらいだと思ってたなんて言えねぇ……)
絵里「彼女はね、私たちが所属する部の部長さんでもあるのよ?」
イカ娘「本当でゲソかぁ?」
にこ「っ」カチンッ にこ「……本当でゲソ。」
イカ娘「!?」
イカ娘「ま、真似するなでゲソ!」
にこ「真似してないでゲソ〜♪」
イカ娘「〜っ!!」
絵里「はいはい。茶化さないの」
イカ娘「まったく、失礼な奴でゲソね!」
にこ「どっちがよ!!」
絵里「えっと、次は……あら?」
花陽「……っ」
海未「……」 絵里「──花陽、海未。そんな後ろに隠れてたら紹介出来ないでしょ?コッチへいらっしゃい?」
花陽「は、はい……」ソソッ
海未「すみません。なんだか気恥ずかしくて……」
絵里「ほら、イカ娘ちゃんに挨拶して?」
イカ娘「うむ。苦しゅうない」
栄子「なんで偉そうにしてんだよ」
花陽「えっと……こ、小泉花陽です」
イカ娘「イカ娘でゲソ」
花陽「あの、その……」
花陽「うぅっ//」 イカ娘「そんなに緊張しなくても大丈夫でゲソよ?」
花陽「は、はいぃ……」
千鶴「うふふ、可愛らしい子ねぇ」
花陽「っ///」
イカ娘「お主、なんだか少し鮎美に似ているでゲソね」
栄子「そうかぁ?鮎美ちゃんはお前と姉貴には普通に接するじゃ──」
千鶴「ん〜?」
栄子「……すまん。なんでもない」
イカ娘「?」 絵里「そして、この子が穂乃果と同級生の子よ」
イカ娘「うむ」
海未「えっと、園田海未と申します」
イカ娘「おぉ!いい名前でゲソね!」
海未「ほ、本当ですか!?」
イカ娘「綺麗で壮大な名前でゲソ!」
海未「う、嬉しい……っ」
イカ娘「なんだかお主とは、とても仲良くなれそうな気がするでゲソ」
海未「はい!よろしくお願いします!」
イカ娘「こちらこそでゲソ!」 真姫「……」
絵里「真姫?貴方も自己紹介してあげて?」
真姫「………西木野真姫よ。」
イカ娘「う、うむ。よろしくでゲソ」
真姫「……」
シンディー「ホント、にべもない子ね」
穂乃果「ニベア?」
凛「リップ?」
栄子(アンタ、本当にアメリカ人かよ……) イカ娘「さ、さっきは悪かったでゲソね」
真姫「……」
イカ娘「でも、お店の中でケンカするのは良くないのでゲソよ?お客さん達も怖がってしまうでゲソ」
イカ娘「それに、せっかくこうして海に来たのだから、楽しく過ごせるのが一番だと、私は思うのでゲソ」
真姫「……」
イカ娘「だから」
真姫「──私も、」
イカ娘「え?」 真姫「私も、悪かったわ」
イカ娘「お主……」
真姫「少し大人気なかった。貴方の言う通り、海はみんなで楽しまなきゃね」
イカ娘「……真姫。よろしくでゲソ」スッ
真姫「……こちらこそ、」ギュ
花陽「うぅぅ、良かったよぉ…っ」
凛「かよちん泣いてるにゃ〜」
穂乃果「うんうん!みんな仲良しだね!」
千鶴「うふふ。良かったわね?栄子」
栄子「まぁ、イカ墨の被り損ってワケじゃなかったみたいだな」 シンディー「アナタ、本当に素直じゃないのね」
真姫「ふん。仲良く接してくれる人にツンケンする程、子供じゃないのよ。私は」
シンディー「はいはい」
イカ娘「なんだか安心したでゲソ!」
真姫「フフッ」
絵里「……あれ?ことりは?」
穂乃果「そう言えば、さっきから全然見てない様な……」
海未「ことり?何処にいるのですか?」
「は〜い!」 絵里「なんだ。居るんじゃな──」
!?
ことり「えへへ、ごめんなさい」ポタッ..ポタッ..
絵里「あ、あなた……なんでまだイカ墨落としてないのよ!?」
ことり「なんか勿体なくて〜」
花陽「はわわわっ」
海未「も、勿体ない……?」
栄子(うへぇ……この人もしかして……)
イカ娘(あ、あやつの同類では……っ) ことり「あ、私は南ことりって言います♪」
ことり「趣味は〜」
海未「いいから早く!そのイカ墨を落として来なさいっ!!」
ことり「ちぇ〜」
トボトボ....
海未「……まったく、ことりはいったい何を考えているのですか!」
穂乃果「さっきからなんか変だよね?」
花陽「な、なにかあったのかな?」
にこ「元々変なとこはあったけど、今日のは特別に変ね」 イカ娘「……」ジィ-
希「どうしたん?ジィーっとえりちを眺めてるみたいやけど」
イカ娘「──うむ。絵里とシンディーは、本当にそっくりじゃなイカ」
シンディー「そうかしら?」
絵里「ど、どうでしょう……」
イカ娘「絵里も賢いのでゲソか?」
絵里「!」
絵里「も、もちろんよ!コレでも昔は、かしこいかわいいエリーチカって──」 希「普段は、ね?」
絵里「のぞみっ!!」
にこ「偶に、ね」
絵里「やめて!」
栄子「……えーっと、絵里さんもシンディーと同じでアメリカ人なんすか?」
絵里「い、いえ。私はクォーターよ」
イカ娘「くおーたーってなんでゲソ?」
千鶴「アメリカ人のクォーターさんなの?」 絵里「えっと、ロシアです。」
シンディー「コーカソイド系ね」
イカ娘「くおーたーってなんでゲソ!」
栄子「四分の一ロシア人って事だよ!」
イカ娘「よ、四分の一!?」
絵里「えぇ」
イカ娘「そ、それは……いったい身体のどこら辺までなのでゲソか?」
絵里「ど、どこら辺?」
栄子(まーた訳わかんねぇ勘違いしてるな) 絵里「えっと……髪とか、目とか、肌?」
イカ娘「──ふむ。確かに、目と髪の色はシンディーと同じでゲソ。栄子たちとは大分違う様でゲソね」
絵里「あ、あとは……」
イカ娘「あとは!?」キラキラッ
絵里「う〜ん、」
「四分の一って言ってもね?」
イカ娘「お?」
希「そうハッキリと、身体のどこまでと決まってるモノじゃないんよ」 イカ娘「そ、そうなのでゲソか!?」
希「うん。それにね?確かにえりちはクォーターさんやけど」
希「実家は日本やし、コッチに住んでる時間の方が長いから、殆どウチらと変わらないんやで?」
イカ娘「……なるほど。何処で生まれたかより、育った場所の方が重要なのでゲソね」
栄子「まぁお前の場合、生まれも育ちも海ん中だけどな」
イカ娘「当然でゲソ。」
希(う、海の中!?) 海未「……なぜ、そこで私の」
「ラブにこスマッシュ!」ゴスッ
海未「いっったぁーーっ!!?」
海未「な、何をするんですか!?」
にこ「アンタが話の腰を折る前に止めてやったのよ。感謝しなさい」
海未「私がいつ話の腰を折りましたか!?言ってみなさい!」
にこ「また性懲りもなく、下らないボケかまそうとしてたじゃないのよ!」
海未「訳の分からない事を言わないで下さいっ!!コッチまで恥をかくんですよ!?」 「恥はアンタでしょーがぁああっ!!!」バッ
「私の何処が恥なんですかぁあっ!!!」バッ
ガシッ
にこ「うにににににっ!」ググッ
海未「このぉおおおっ!」ググッ
イカ娘「……この二人は、いっつもこうなのでゲソか?」
絵里「ま、前はこんな感じじゃなかったんだけどね?」
希「つい最近やんね」 栄子「ま、変人具合じゃコッチも全然負けてないけどな」
イカ娘「うむ。ここは変な人間たちの溜まり場でゲソからね」
栄子「……ギャグで言ってんだよな?」
イカ娘「?」
「おぉーっ!」
イカ娘「!?」
穂乃果「ぷにぷにする!」プニプニ
凛「つるつるもする!」ツルツル イカ娘「何するでゲソ!」グイッ
穂乃果「しかもコレ、伸びるよ!?」グイッ
凛「縮んだにゃ!?」シュルルッ
ことり「は〜ん♡この触手かわいぃ〜♡」ツンッ
イカ娘「お、お主!?いつの間に戻って来たのでゲソか!?」
ことり「ねぇねぇ。イカちゃんって呼んでもいい?」
イカ娘「気安いでゲソ!!」
「そうよ!気安く触らないでっ!!」 ことり「!?」
イカ娘「うっ」
穂乃果「だ、だれ!?」
栄子「!」
凛「?」
シンディー「……貴方、」
早苗「〜ッッッ」 イカ娘「さ、早苗!?」サッ
栄子「お前、いつの間に……」
シンディー「……」
早苗「イカちゃん下がって、そこの変な髪型してる女の目付き……危ないわ!」
ことり「へ、変!?」
早苗「アレは、標的を狙う獣の目よ……」
イカ娘(お主の方がよっぽど危ないでゲソ)
ことり「あ、あの」
早苗「なによ!イカちゃんは誰にも渡さないんだから!」 ことり「ちがっ、そうじゃなくて……っ」
早苗「血が、騒ぐですって!?」
ことり「ぇえ!?」
早苗「もうダメよ!これ以上イカちゃんには一歩たりとも近寄らせないからっ!!」
ことり「わ、私の話を」
早苗「どーせ、エッチな話でイカちゃんを誘惑するつもりなんでしょ!?」
早苗「だって貴方、目がエッチだもの!」
ことり「っ」カチンッ ことり「……」スッ
海未「こ、ことり……?」
ことり「……」
早苗「な、なによっ!やる気!?」バッ
ことり「……貴方は、」
早苗「っ」
ことり「貴方は、一体イカちゃんの何処らへんが好きなのかな?」
早苗「……は?愚問ね。そんなの決まってるわ」 早苗「存在そのものよ」
イカ娘(うぅ、聞きたくないでゲソ……)
ことり「ふぅ〜ん」チラッ
イカ娘「〜っ」
ことり「……その割には、あまりイカちゃんからは好かれてないみたいだけど」
早苗「うぐっ!?」
栄子(おぉ、早苗を一発で黙らせる言葉をこうもアッサリと、)
ことり「それなのに、貴方はいつもこうやって一方的に迫ってるんだね」 早苗「そ、それは……その……っ」
イカ娘「その通りでゲソ!」ビシッ
穂乃果「こ、ことりちゃん?」
ことり「うふふ、早苗さんも大変だね?」
早苗「な、なにがよ……っ」
ことり「だって、」
ことり「片想いじゃあ……ね?」
早苗「がはぁっ!!」ガクンッ バタンッ
早苗「…っ……っっ!」ピクピクッ
ことり「私は両想いだよぉ〜♪ねぇ?イカちゃん♡」ギュッ
イカ娘「!?」
早苗「どうせ私なんて……どうせ私なんて……っ」
イカ娘「や、やはりお主も早苗と同類だったでゲソか!?」
ことり「仲良くしようね〜イカちゃん♪」スリスリ
イカ娘「や……っ!」ピコッ イカ娘「やめなイカ!!」バチ-ンッ!!!
ことり「ぶひゅっ!?」
ドゴッ
栄子「うわっ!ぴこぴこぉ!?」
ズザアァァァ……
海未「ことり!?」バッ
穂乃果「ことりちゃん!!」ダッ
イカ娘「──あっ!」 栄子「お、お前何やってんだよ!?」
イカ娘「し、しまったでゲソ!」
海未「ことり!大丈夫ですか!?」
穂乃果「ことりちゃん!」
グイッ
栄子「おいアンタ!平気か!?」ユサユサッ
ことり「………し、」
海未・穂乃果・栄子『死!!?』
ことり「しあわせぇ〜っ///」 海未「……は?」
早苗「だよね!?」
イカ娘「〜っ」
穂乃果「うわぁ、」
栄子「嘘だろ……」
イカ娘「……やはり、彼奴も同類でゲソ。」
───
─ 江ノ島のはずがイカ娘出てて草
もうちょっと古いだろw 「あの、つるつるのヒレでクンッと押される感じがたまらないの〜♪」
「そうそう。ほっぺに触れる時の、あの滑らかな感触がとっても素敵なのよ♪」
ことり「ソレ凄くわかるぅ〜♪」
早苗「だよねぇ〜♪」
ことり・早苗『あっはははは!』
イカ娘「て、天敵が増えたでゲソ……」 穂乃果「ねぇねぇイカちゃん!」
イカ娘「……なんでゲソ、」
穂乃果「穂乃果にもやって?」
イカ娘「やらないでゲソ!!」
穂乃果「えー!やってよぉー!触手でもいいからさー!」
凛「凛も凛もー!」
イカ娘「ええーい!しつこいでゲソ!」バッ
シュルルル-ッ!
穂乃果「わぁーい♪」フワフワッ
凛「すっごいにゃー♪」フワフワッ イカ娘「……フンッ」
早苗「ねぇコレ見て!イカちゃんのコスプレ写真!」
ことり「かわいぃ〜!この衣装ってぜんぶ自分で作ったのぉ?」
早苗「もちろんよ!イカちゃんの為に夜なべして作ったんだから!」
ことり「じゃあ、ことりも今度いっぱい作ってくるね〜♪」
早苗「そうだ!今度二人で着せ替えっこしながら写真撮らない!?」
ことり「それ最高だよぉ〜!」
ことり・早苗『いぇ〜い♪』パチン イカ娘「ッッッ」
穂乃果「やっぱりプニプニだよねぇ」プニプニ
凛「ツルツルするにゃ」ツルツル
「チワーッス」
磯崎「……ん?」
磯崎(うっひょ〜!美少女祭りじゃん!)
磯崎(こんだけ居れば、一人くらい確実にデートに誘えるな!)ゴクッ
磯崎(くふふ、どの子に声掛けよっかなぁ)
真姫「……」クルクル 磯崎(よし、あの巻き毛の子に決めた!)
真姫「……ハァ、」クルクル
真姫(あの人たち、一体いつまで遊んでいるのかしら)クルクル
「やぁ、お嬢さん。」
真姫「はぁ?」チラッ
磯崎「俺、磯崎ってい──」
ズビビビビビッ!!
磯崎「ぐわっ!?」
真姫「!?」 ポンッ!
「oh!sorry〜」
「姿カエール銃をー、誤って人に撃ってしまいマーシタ!」
「さっきスイカに撃ったらー、トウモロコシに変わってしまったデース」
「人だと一体どうなってしまうんデスカネ〜?」
真姫「……なんなの?」
犬「……」 真姫「あら?可愛いワンちゃんね。この犬種はビーグルだったかしら」スッ
犬「!」
真姫「こんな所でどうしたの?」ナデナデ
犬「……ワン」
「oh my god!! 犬に変わってしまいマーシタ!」
「後は、コレの効果時間さえ分かれば、幅広く応用出来マース!」
「大成功デェース!」
『イィヤッホーーーーゥッ!!!!!』 穂乃果「へ?」
凛「やっほー?」
シンディー「ちょっと、アナタ達!」
クラーク「オーゥシンディー、こんな所にいたのデスネー」
花陽「ひぃっ!?」ズザッ
ハリス「先ほどー、新開発の"姿カエール銃"のテストが終わったところデェース」
絵里「ま、マッドサイエンティスト……ッ」
マーティン「効果はランダムな様ですからー、その内宇宙人型に変わるモノも出てくるかも知れまセーン」
真姫(……白衣を着た豚ね。) 海未「い、一体なんなのですか!?この人達は……っ」
栄子「あーっと、いちおう紹介しときます」
穂乃果「こ、この人達も知り合いなの?」
栄子「そうっす。左から順に言うt」
ハリス「MIT主席のハリス」
クラーク「MIT主席のクラーク」
マーティン「MIT主席のm」
栄子「うるっせぇ!!勝手に喋んなっ!!」
穂乃果「な、何がなんだか……」 シンディー「……ハァ、私から紹介するわ」
シンディー「先ず、彼が実験担当のハリス」
ハリス「イェース」
にこ(でっか……)
シンディー「開発担当のクラーク」
クラーク「撃ってもいいデスカ?」ガチャ
花陽「ひぃっ!!?」
イカ娘「ダメでゲソ!!」バッ
シンディー「研究担当のマーティン」
マーティン「よろしくデース」
凛(汗ダクダクだにゃ) シンディー「そして最後に、私が調査担当のシンディー」
シンディー「私達は"アメリカ地球外生命体対策調査研究所"と言う機関のメンバーなの」
シンディー「そして、日夜宇宙人の研究、調査、及びそれに関わる実験開発などを主な任務として活動している、少数精鋭のエリート集団よ」
真姫(自分でエリートとか言っちゃう訳ね)
栄子「その割には、全然活動してる様には見えないけどな」
シンディー「し、仕方ないでしょ!肝心の宇宙人が捕まらないんだもの!」 栄子「ちょっと前までは、イカ娘にあんなしつこく絡んでたじゃんかよ」
シンディー「だって、何をどう調べてもイカ能力以外は普通の女の子なんだもの」
イカ娘「うぅ……嫌な思い出でゲソ、」
絵里(……宇宙人ではないんだ。)
希(え、じゃあこの子はなんなの?)
海未(最近のコスプレは凄いのですね)
マーティン「千鶴サーン!カッフィープリーズ!」
ハリス「ミィートゥー!」
クラーク「ミィートゥー!」 千鶴「はーい」
栄子「おっと、私も仕事に戻らないとな」
栄子「──おい、イカ娘。お前も早く仕事に戻r」
ことり「この帽子いいなぁ〜」
早苗「イカちゃ〜ん♪」
イカ娘「……」
穂乃果「ぷにぷに」
凛「ツルツル」
栄子「……あー、やっぱいいわ」
「頼もーっ!!」 南風のオッサン「よぉ!イカ娘はいるか?」
栄子「み、南風のおっさん!?」
南風のオッサン「先日、偽イカ娘タイプαが完成したんでな、勝負を申し込みに来たんだ」
偽イカ娘「ボンクラドモヨ、アソビニキタデゲソ」
栄子(なんつータイミングで)
鮎美「……っ」モジモジ
栄子「ぉお?今日は鮎美ちゃんも来たんだ」
鮎美「えっと……あの……っ」 南風のオッサン「前回の失敗を活かして、拘束された場合の離脱手段や、締め上げた相手への追撃方法も加えたぞ!」
栄子「知らねーよ……つぅーか、それもう接客となんも関係ねぇーだろ」
南風のオッサン「バカを言え。他にもオーダーの伝達装置や、気分を悪くした客への看護処置などの基本的な機能もちゃんと搭載してある」
栄子(……基本的な、ねぇ)
鮎美「〜っ」モジモジ
栄子「ん?どうした?鮎美ちゃん」
鮎美「い、いえ……その……」チラ 穂乃果「ほらほら!希ちゃんも触ってみなよ!」
希「おーっ!モッチモチやねぇ!」
凛「ツルツルにゃ!」
イカ娘「だから、触るなでゲソ!」
にこ「取り敢えずなんか頼まない?」
真姫「私コーヒー」
鮎美「〜っ」 花陽「な、生しらす丼……っ」ゴクッ
シンディー「頼めばいいじゃない」
早苗「ねぇねぇことりちゃん!これ見て!イカちゃんのベストショット!」
ことり「さっ、早苗ちゃん最高だよぉ〜っ♡」
イカ娘「う、海未っ!この者たちをどうにかするでゲソ!」
海未「えっ!?ど、どうにかと言われましても……」
鮎美「ッッッ」
栄子「鮎美ちゃん?」 ダッ
鮎美「は、はずかしぃー!」ダッダッダッ
栄子「え!?」
南風のオッサン「あ、待て!」
ザッザッザッ……
栄子「……あらら、行っちゃった。」
南風のオッサン「まぁいい、勝負の前にまずは一杯だ。ビールくれ!」
偽イカ娘「プルトニウムヲダスデゲソ」
栄子「へいへい。んじゃ適当に座っててくれ」 「──あの、」
絵里「え?」
栄子「ついでに注文取るっすけど、何かあります?」
絵里「あ、ご、ごめんなさい。何も頼まずに居座ってしまって」
栄子「気にしなくていいっすよ」
絵里「今、他の子たちにも聞いてみるわね」 ワイワイ ガヤガヤ
絵里「貴方たち。ここ海の家なんだから、そろそろ何か頼みましょう?」
真姫「だから、さっきから言ってるじゃない。私コーヒー」
花陽「ら、ラムネ下さいっ」
にこ「にこはぁ〜、トロピカルジュースしか飲めないにこぉ〜♪」
海未「この方は海水で良いそうです」
にこ「うなぁあああっ!」ガシッ
海未「ほぉああああっ!」ガシッ 穂乃果「ね?ね?一回だけ!ペチッてさ?」
イカ娘「しつこいでゲソー!」
凛「凄い伸びるにゃー」グイ
シンディー「発光もするわよ?」
希「発光!?」
ことり「えへへ〜♡」パシャ
早苗「イカちゃ〜ん♡」パシャ
栄子「……早く注文してくれ。」
───
─ 栄子「……ふぅ、やっとひと段落ついたな。」
絵里「お疲れさま。やっぱり、海の家ってもの凄く忙しいのね」
栄子「まぁ、かき入れ時っすからねぇ。忙しくないと逆に困るっつーか」
絵里「ふふ。働いてる時の貴方、とってもカッコ良かったわよ?」
栄子「ははは、恐縮っす。」
穂乃果「ふあ〜。カレー美味しかったぁ!」
凛「このお店凄いにゃ!しょうゆラーメン食べたのに、なんか不思議な味がした!」
花陽「はわ〜♪生しらす丼美味しかったです〜♡」 千鶴「うふふ。お粗末さま」
海未「……」
千鶴「どうかした?」
海未「えっ?い、いえ……」
海未(えびチャーハンを頼んだ筈だったのですが、えびが載っていませんでした)
イカ娘「〜♪」モグモグ
「イカ娘ちゃん?」
イカ娘「!?」ビクッ 千鶴「……ごめんなさいは?」
イカ娘「ごっ、ごめんなさいでゲソー!」ズザッ
海未「?」
絵里「──ふぅ、美味しかった。」
にこ「……」ジィ-
絵里「にこ?どうしたの?」
にこ「アンタ、口もと真っ黒よ」
絵里「えっ!?う、うそ!?」 真姫「"イカスミ"スパゲッティなんて食べるからよ」
絵里「あぅっ、」
絵里「だ、だって、隠しメニューだなんて聞いたら、是非とも食べてみなくちゃって思って……っ///」フキフキ
穂乃果「か、隠しメニュー!?」
凛「聞いてないにゃ!」
シンディー「まぁ、彼女にしか言ってなかったからね」
希「そんなんあったんやねぇ」
栄子(シンディーめ、余計なことを……) 海未「海の家ならではのメニューと言う感じがしますね」
絵里「そうねぇ。でも、どうして隠しメニューなんですか?」
千鶴「昔は、ちゃんと表のメニューにも載せていたんだけどね?材料の調達がなかなか難しくて」
イカ娘「〜っ」
栄子(しかし、原材料の出どころを言うべきか否か……)
真姫「……」
真姫(──ん?) 真姫「ねぇ、そのイカスミって」
栄子「!」バッ
ガシッ
真姫「ムグッ!?」
栄子「ッッッ」グッ
絵里「?」
真姫「(なっ、なに!?なんなのよ!?)」バッ
栄子「(頼む!店の信用問題に関わるから、どうかこのまま黙っててくれ!)」ヒソヒソ 真姫「(やっぱり!スミって、あの子のアレだったのね!なんてもの食べさせてんのよ!?)」ヒソヒソ
栄子「(意外と!意外と美味いからっ!)」ヒソヒソ
真姫「(知らないわよそんなの!)」ヒソヒソ
栄子「(別に毒でもないし!結構評判もいいんだって!)」ヒソヒソ
真姫「(そう言う問題じゃないでしょ!絵的に宜しくないわよ!)」ヒソヒソ
栄子「(分かる!気持ちはスッゲー分かるんだけど、一度走り出したら止まれないってゆーか……)」ヒソヒソ
真姫「(イミワカンナイ!)」ヒソ! 穂乃果「穂乃果もイカスミパスタ食べたい!」
凛「凛も!」
花陽「は、花陽もお願いしますっ」
千鶴「ふふ。じゃあ、ご飯食べたばかりだし、ちょっと少なめで作ってあげるわね。お代はいらないわ♪」
穂乃果・凛『わーい♪』
花陽「あ、ありがとうございますっ」
真姫「……」
栄子「(……アンタも食べる?)」ヒソ
真姫「(……いらない。)」ヒソ グツグツ
千鶴「ふんふふふ〜ん♪」
……プ-ン
千鶴「〜♪」
プ-ンッ
千鶴「!」バッ
ボッ!
栄子「姉貴ー、料理出来t──」
栄子「ぅえっ!!?」 千鶴「〜っ///」
栄子「またやったのかよぉ!!?」
イカ娘「うわ!?また大穴が空いてるでゲソっ!!」
千鶴「ご、ごめ〜んっ」
早苗「ち、千鶴さん……っ」
シンディー「千鶴!貴方、蚊ごときでそんな大技出さないでよっ!」
クラーク「oh my god!!!」
ハリス「また出ましたネ〜!」
マーティン「驚異の早技デェース!」 絵里「!?」
にこ「ぇ……え?」
希「は?」
海未「……あの様な場所に、月見窓なんてありましたっけ?」
真姫「ちょ、調理場にそんなのある訳ないでしょう!?」
ことり「ッッッ」
穂乃果「そんな事よりイカスミー!」
凛「まっくろになるにゃー!」
花陽「わくわく♪」 栄子「……ま、まぁいいや。」
栄子「とりあえず、はい。お待ちどうさま」カタッ
穂乃果「お〜っ!真っ黒だね!」
凛「凛、初めて食べるにゃー!」
花陽「は、花陽も初めてかも……っ」
千鶴「え、えっと。穴の事は忘れて、ゆっくり食べてね?」
『いただきまーすっ!』
千鶴「はい、召しあがれ♪」 栄子「……ハァ。やっとゆっくり出来る」ドサッ
ことり「……」
栄子「あ〜、肩いてぇ」トントン
ことり「……それにしても、」
栄子「え?」
ことり「栄子ちゃん、凄いねぇ」
栄子「凄い?」
ことり「だって、さっきあんなにお客さんがいて、いっぱい注文があったのに、一つも聞き漏らさなかったんだもん。」 希「ホントやねぇ。凄く手際が良かったもん」
栄子「あぁー。慣れっすよ、慣れ」
ことり「羨ましいよぉ、ことりのお店にもバイトで来て欲しいなぁ」
栄子「へ?お店?」
千鶴「なんのお店で働いてるの?」
ことり「えへへ、メイド喫茶です」
イカ娘「め、冥土!?」ガタッ
にこ「……あーはいはい。アンタも下らないボケかますんだったわね」 イカ娘「ボケってなんでゲソ!私はただ、純粋に聞いているんじゃなイカ!」
にこ「そう。じゃあ、純粋なおバカなのね」
イカ娘「かかってくるでゲソ!」バッ
にこ「上等よ!」ザッ
ガシッ
イカ娘「ぐぬぬぬぬっ!」ググッ
にこ「……」
にこ(弱いわ。)ニヤ
早苗(イカちゃんと取っ組み合いとか……っ)ギギギッ 栄子「め、メイド喫茶なんて、私が出来るわけないっすよ!」
ことり「そんな事ないよぉ。栄子ちゃんとっても可愛いもん」
栄子「あり得ないから!」
千鶴「……」
ことり「どうして?」
栄子「だってっ……どう見たって私、メイドの格好なんか似合わなくないっすか!?」
ことり「似合うよぉ♪」
栄子「〜っ」 栄子「……だいたい、スカート自体ほとんど履いた事ないってのに、」
凛「!」
ことり「ん〜。似合うと思うんだけどなぁ」
栄子「そりゃ、南……先輩みたいな人なら」
ことり「ことりでいいよぉ〜♪」
栄子「……」
栄子「……えっと、ことり先輩みたいな人だったら、メイド服だって似合うとは思うっすけど」
ことり(先輩も外していいのになぁ) ことり「栄子ちゃんの方が、絶対に可愛くなると思うんだけどぉ」
栄子「お世辞はもう良いっすよ」
ことり「ぶぅ〜」
「……お世辞じゃないよ?」
栄子「!」
凛「ねぇ?」
ことり「うん♪」
花陽(凛ちゃん……) 真姫「凛。口元まっくろくろすけ」フキフキ
凛「んにゃ」ムグッ
栄子「……えーっと、星空だっけ」
凛「凛でいいよ」
栄子「あのな、私の何処を見てそんな事言えるんだよ?」
凛「そのまんま!」
栄子「なんだよ、そのまんまって」 千鶴「栄子ちゃん。貴方、前にもメイド服着たことあったじゃない」
イカ娘(……間違い探しの時だったでゲソか。懐かしい話じゃなイカ)ウンウン
栄子「あ、アレは!その場のノリで仕方なく──ッ」
「栄子ちゃん。」
栄子「へ?」
凛「ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、また勇気を出してみない?」
栄子「……」
凛「大丈夫。そしたら、絶対にいい事があるからさ」 千鶴「栄子。」
栄子「……なんだよ、」
千鶴「凛ちゃんの言う通りよ?貴方は十分女の子らしいわ」
栄子「姉貴まで、」
イカ娘「まぁ、栄子としては間違いだらけなのでゲソg──」
千鶴「……」ギロッ
イカ娘「……ゲショォ、」ガクガクッ
絵里「……」ナデナデ 凛「大丈夫!凛もみんなのお陰で変われたんだもん!」
凛「栄子ちゃんもきっと、ね?」
栄子「……」
栄子「ま、頑張ってみるよ」
凛「良かったにゃ〜♪」
花陽(凛ちゃん……っ)グスッ
千鶴(ふふ。ありがとう) 「おーい!穂乃果ー!」
穂乃果「ん?」
ヒデコ「やっと見つけたー!」
フミコ「もう、全然ステージの近くじゃないじゃん!」
ミカ「探したんだよ〜?」
穂乃果「あっ、ご、ごめんごめん!」
ことり「わぁ♪3人とも来てくれたんだねぇ〜!」
ヒデコ「そりゃ来るよ!μ'sの裏方は私たちって決まってるじゃん!」 希「おぉ、スーパー助っ人の登場やね」
海未「……穂乃果。」
穂乃果「へ?」
海未「彼女らに、ここの場所を伝えていなかったのですか?」
穂乃果「あ〜……、そ、それはねぇ……」
ヒデコ「伝わってはいないねぇ」
海未「まったくもう!」
穂乃果「うぅ……すみません……」 フミコ「てゆーか!もう夕方だよ!?」
穂乃果「え?そういやそうだね。」
ミカ「そうだね。じゃないよ!今回リハないんだから、早く準備しないと!」
ことり「あっ」
海未「す、すっかり忘れていました……」
ヒデコ「もー!何しに来たのさー!?」
穂乃果「えっと、……海水浴?」
ヒデコ「おバカ!」ピシッ
穂乃果「はぅ!?」カクンッ フミコ「じゃあ、私たち先にステージングの準備に行ってるから、直ぐに来てね?」
ヒデコ「海未ちゃん!穂乃果のこと頼んだからね!」
海未「心得ました。引き摺ってでも連れて行きますので」
穂乃果「ちゃんと行くもん!」
ことり「まぁまぁ」
ミカ「それじゃあ、私たちもう行くn」
千鶴「ちょっと待って」 ミカ「はい?」
千鶴「歩き回って疲れたでしょ?良かったらコレ、飲んでちょうだい?」
ミカ「わぁ!ラムネ!」
フミコ「あ、ありがとうございます!」
ヒデコ「ラムネってお祭りでしか飲めないから、特別感あって好きなんですよ!」
千鶴「ふふ、頑張ってね。」
『はーい!』
ザッザッザッ…… 栄子「……これから、何かあるんすか?」
絵里「えぇ、実はそうなのよ。」
絵里「──皆さん、もし良かったら、私たちのステージを観に来てくれませんか?」
千鶴「ステージ?」
イカ娘「何かするのでゲソか?」
絵里「うん。これから、あのステージで私達のライブを披露するの」
栄子「ら、ライブ!?」
イカ娘「ライブってなんでゲソ?」 千鶴「凄いわね。貴方たちは何をするの?」
穂乃果「歌って踊るんだよ!」
早苗「もしかして、アイドルか何かなの?」
ことり「えへへ〜、実はスクールアイドルなんでぇ〜す♪」
凛「みんなも観に来てよ!」
シンディー「へぇ。部活ってそう言う事だったのね」
イカ娘「だから!ライブってなんでゲソ!」
「……儀式だよ。」 イカ娘「えっ」
希「……」
イカ娘「のぞみ?」
希「……人をいっぱい集めてな?その中から選ぶんよ、」
イカ娘「え、選ぶ?なにをでゲソ?」
希「……」
イカ娘「……の、のぞみっ、その儀式っていったい」
「生贄を選ぶのよ」
イカ娘「!?」 千鶴「……」
イカ娘「ちっ、千鶴まで何を言うでゲソ!?」
千鶴「……そしてね、選ばれた人を取り囲んで、徐にステージの上で始まるのよ」
千鶴「世にも恐ろしい、血塗れの凄惨な儀式が……ね。」
イカ娘「ッッッ」
希「……今年は、イカ娘ちゃんだね」
イカ娘「なっ!?なんででゲソ!!?」
千鶴「だってほら、さっき誘われちゃったじゃない」
『儀式に』 イカ娘「いっ、行かない!絶対に行かないでゲソっ!!」
イカ娘「そんなの行ってたまるかでゲソーッ!!!」
絵里「お、落ち着いて?」
イカ娘「えっ、絵里よ!なぜ、私の事を誘ったのでゲソか!?」
絵里「違うのよ!だから、」
イカ娘「私とお主はもう友達じゃなかイカ!それとも、儀式の為だけに声をかけたのでゲソ!?」
絵里「そんな事するわけないでしょう!儀式なんて大嘘よ!」 イカ娘「……へ?」
希「いぇ〜い♪」パチンッ
千鶴「うふふ♪」パチンッ
イカ娘「だっ──」
イカ娘「騙したのでゲソねっ!!?」
絵里「もうっ、希はともかく千鶴さんまで……」
千鶴「ふふ、ごめんなさいねぇ。希ちゃんの顔を見たら、考えてる事がすぐ分かっちゃって♪」
希「千鶴さんはねぇ、絶対ウチと似た者同士だと思ってたんよ〜♪」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています